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JP5070884B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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JP5070884B2 JP2007055248A JP2007055248A JP5070884B2 JP 5070884 B2 JP5070884 B2 JP 5070884B2 JP 2007055248 A JP2007055248 A JP 2007055248A JP 2007055248 A JP2007055248 A JP 2007055248A JP 5070884 B2 JP5070884 B2 JP 5070884B2
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Description

本発明は、フレキシブル・プリンテッド・サーキット(FPC)用配線板やフレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)等を接続する電気コネクタに関する。
この種の電気コネクタの一例として、下記の特許文献1や特許文献2などに記載されたFPC用コネクタが知られているが、例えば図10に示されたFPC用コネクタにおいては、偏平な略エ字形状をなすように形成された金属製のコンタクト(導電端子)1が、中空状の絶縁ハウジング2内に適宜の狭小ピッチで列状をなして多数配置されているとともに、前記絶縁ハウジング2の後端側に、回転軸3を介してアクチュエータ4が回動可能に取り付けられている。
このとき、上述した各コンタクト1は、図示を省略した接続対象物としてのFPCの挿入方向(略水平方向)に沿って延在する固定ビーム1aと可動ビーム1bとを有しており、図示上方側に配置された可動ビーム1bが上記固定ビーム1aに対して連結バネ部1cを介して揺動自在となるように接合されている。そして、FPC挿入方向の後端部分に配置されたアクチュエータ4の回動操作に伴ってカム部4aが作用位置に回動されると、上記可動ビーム1bの後端側に設けられた被操作部1dが持ち上げられるようにして弾性的に変位し、それによって当該可動ビーム1bの前端側に設けられた接触部1eが押し下げられて接続対象物としてのFPC側に圧接され、その可動ビーム1bの接触部1eと、前記固定ビーム1aの接触部1fとの間にFPCが挟持されるようになっている。
一方、最近の電気コネクタでは、その電気コネクタが組み込まれる製品の小型化等に伴って大幅な小型化が要請されており、そのために電気コネクタの薄型化、すなわち低背化が進められつつある。しかしながら、電気コネクタの低背化を行った場合には、コンタクト1の可動ビーム1bが揺動する空間が狭小化されることとなってしまい、その結果、アクチュエータ4を操作してカム部4aが絶縁ハウジングと略水平状態となる作用位置まで回動したときの嵌合感(クリック感)が減少し、アクチュエータ4の操作不良の原因になったり、アクチュエータ4を正常に操作した場合であっても作用位置から解除方向に戻されるように変動し、FPC等の接続対象物を保持する強度が減少して接続不良を発生するおそれがある。
特開2004−71160号公報 特許第3047862号公報
そこで本発明は、簡易な構造で、アクチュエータの回動操作を良好に行わせることができるとともに、接続対象物の保持強度を向上させることができるようにした電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明では、アクチュエータのカム部を作用位置まで回動させることにより、絶縁ハウジングの内部に複数配列されたコンタクトの可動ビームを弾性的に変位させて、前記絶縁ハウジング内に挿入された接続対象物を挟持するように構成された電気コネクタにおいて、前記コンタクトの可動ビームには、前記作用位置の近傍まで回動された前記アクチュエータのカム部を前記作用位置に向かって回動付勢する作用動機付部が設けられたものであって、前記作用動機付部が前記コンタクトの可動ビームに形成された凹状の傾斜面又は凸状の傾斜面からなるとともに、前記コンタクト同士の間で異なる位置又は形状を有し、かつ前記カム部が前記コンタクト同士の間で毎に互いに異なる頂点位置を有している。
このような構成を有する本発明によれば、アクチュエータのカム部が作用位置の近傍まで回動されたときに、作用動機付部による回動付勢力がカム部に操作力として付与されることとなり、それによって上記カム部を最終回動位置である作用位置まで回動させたときに適宜の嵌合感(クリック感)が得られ、アクチュエータの回動操作の完了が容易に知得される。また、回動操作を完了したカム部が、作用動機付部によって作用位置に良好に保持されることとなるため、別個のロック手段等を付加しなくてもアクチュエータが解除方向に戻されるような好ましくない姿勢変化が防止されるようになっている。
このとき、本発明における作用動機付部は、前記コンタクトの可動ビームに形成された凹状の傾斜面又は凸状の傾斜面から構成することが可能である。
このような構成を採用すれば、上述した作用に加えて、作用動機付部の製造が容易に行われるとともに、特に作用動機付部が凸状部から形成される場合には、上述したカム部の嵌合感(クリック感)や接続対象物の保持性が更に高められる。
また、本発明におけるコンタクトは、複数種類の形状を有するものが適宜のピッチで配列された構成としたり、基板に接続される接続端子部が適宜のピッチで配列されたものを採用することが可能である。
このような構成を採用すれば、上述した作用に加えて、多種多様な型式の電気コネクタに対して本発明が適用されることとなり、複数種類のコンタクトを、例えば平面略千鳥状に交互に配置することによってコネクタの狭ピッチ化又は低背化が実現される。
さらに、本発明にかかる前記カム部は、前記複数種類のコンタクト毎に互いに異なる頂点位置としたり、作用動機付部は、前記複数種類のコンタクト毎に互いに異なる位置又は形状としたりすることが可能である。
このような構成を採用すれば、上述した作用に加えて、アクチュエータのカム部が作用位置まで回動されるタイミングが複数回にわたって分散されることとなり、それによってアクチュエータに対する操作力が軽減され、操作性の向上が図られる。
また、本発明にかかる絶縁ハウジングには、前記可動ビームとの干渉を回避する開口部が設けられることが可能である。
このような構成を採用すれば、可動ビームの揺動量(高さ)にかかわらず絶縁ハウジングの厚さ(高さ)を薄くすることによりコネクタ全体の低背化が可能となる。
以上述べたように本発明にかかる電気コネクタは、アクチュエータのカム部が作用位置の近傍まで回動されたときに当該カム部に回動付勢力を付与する作用動機付部を設けたことにより、上記カム部を最終回動位置である作用位置まで回動させたときの嵌合感(クリック感)を発生させて、アクチュエータの回動操作の完了を操作者に容易に与えるとともに、回動操作を完了したカム部を作用動機付部により作用位置に良好に保持してアクチュエータが解除方向に戻されるような好ましくない姿勢変化を防止し、かつ複数のコンタクト同士の間で、作用動機付部の位置又は形状を異ならせつつカム部を異なる頂点位置として、アクチュエータのカム部が作用位置まで回動されるタイミングを分散させ、アクチュエータに対する操作力を軽減して操作性の向上を図るように構成したものであるから、簡易な構造によって、アクチュエータの操作を良好に行わせるとともにアクチュエータによる接続対象物の保持強度を向上させることができ、電気コネクタの取扱性及び接続信頼性の双方を同時に向上させることができる。
以下、本発明をFPC用電気コネクタに適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6に示されている本発明の一実施形態にかかるFPC用電気コネクタ10は、細長状に延在する中空状の絶縁ハウジング11を備えており、その絶縁ハウジング11の内部に、金属製部材から形成された2種類のコンタクト(導電端子)12,13が、上記絶縁ハウジング11の幅方向(長手方向)に沿って適宜のピッチで交互に挿入されることにより収容されている。
すなわち、上記絶縁ハウジング11は、接続対象物としてのFPC(特に図2参照)が挿入されるコネクタ前端側(図示左端側)にFPC挿入口11aを備えているとともに、その反対側のコネクタ後端側(図示右端側)に、後述するアクチュエータ14の取付けを行うための操作口11bを備えており、上述した2種類のコンタクトのうちの一方のコンタクト12(特に図3及び図4参照)が、前端側の前記FPC挿入口11aから後方端側(図示右方側)に向かって挿入されているとともに、他方のコンタクト13(特に図5及び図6参照)が、後端側の前記操作口11bから前方側(図示左方側)に向かって挿入されている。
また、上述した各コンタクト(導電端子)12,13は、FPC(接続対象物)の挿入方向(図示右方向)に沿って延在する一対のビーム部材として、可動ビーム12a,13aと、固定ビーム12b,13bとを有している。これらの可動ビーム12a,13a及び固定ビーム12b,13bは、上述した絶縁ハウジング11の内部空間において図示上下に互いに対向するように配置されており、それら両ビーム12a,13a及び12b,13bの略中央部分どうしが、図示において略鉛直方向に延在する細幅板状の連結バネ部12c,13cにより連結されている。
すなわち、上記可動ビーム12a,13aは、前記固定ビーム12b,13bに対して連結バネ部12c,13cを介して接合されていることにより、相対的に揺動可能となる構成になされており、その連結バネ部12c,13cと固定ビーム12b,13bとの連結部分を回動中心として上記可動ビーム12a,13aが揺動されるように構成されている。そして、この可動ビーム12a,13aの揺動側に位置する前記絶縁ハウジング11には、可動ビーム12a,13aの揺動部分との干渉を回避する開口部11dが設けられている。
一方、上記固定ビーム12b,13bは、前記絶縁ハウジング11の底部内壁面に沿って固定状態となるように取り付けられており、その固定ビーム12b,13bがコネクタ前方側(図示左方側)に延在する部分には、上述した接続対象物としてのFPCの導電路(図示省略)に接続される接触凸部12b1,13b1が、図示上向きの突状をなすように設けられている。特に、図5及び図6に示された他方側の固定ビーム13bに設けられた接触凸部13b1は、コネクタ前端方側(図示左方側)に向かってやや上向きに反った形状になされており、その上向き反り部分が、前記絶縁ハウジング11の底面部からやや離間した自由端として弾性的に変位可能となるように構成されている。また、一方の固定ビーム12b(図3及び図4参照)におけるコネクタ前端側部分(図示左端側部分)と、他方の固定ビーム13b(図5及び図6参照)のコネクタ後端側部分(図示右端側部分)には、図示を省略したプリント基板の導電路と半田接続される接続端子部12b2,13b2がそれぞれ設けられている。
また、上記可動ビーム12a,13aにおけるコネクタ前端側部分(図示左端側部分)には、前記FPC(図2参照)の導電路(図示省略)に接続される接触凸部12a1,13a1が図示下向きの突状をなすようにそれぞれ設けられている。これらの各接触凸部12a1,13a1は、上述した固定ビーム12b,13b側の接触凸部12b1,13b1の直上位置、又はコネクタ前方側(図示左方側)やコネクタ後方側(図示右方側)の上方位置に配置されており、これらの接触凸部12a1,13a1及び12b1,13b1どうしの間に前記FPCが上下から挟持される構成になされている。
さらに、上述した可動ビーム12a,13aのコネクタ後端側部分(図3右端側部分)には、コネクタ後端部分に配置されたアクチュエータ14のカム部14aが作用する被作動部12a2,13a2が設けられており、アクチュエータ14の回動操作によって被作動部12a2,13a2が上下動されるようになっている。
アクチュエータ14は、上述した絶縁ハウジング11の幅方向(長手方向)に沿って細長状に延在する板状部材から構成されており、その延在長手方向の両端面から外方に向かって突出するように設けられた両端凸部(図示省略)が、前記絶縁ハウジング11の幅方向(長手方向)両端部分に設けられた一対の内方突起爪11c,11cに対して上記FPC(接続対象物)の挿入方向に当接することにより同方向に支持される構成になされている。
また、そのアクチュエータ14に設けられたカム部14aは、上述した両端凸部(図示省略)を軸方向に延長して結ぶように延在する構成になされており、そのカム部14aにおける図示下半側の外周面には、横断面略半円状の回動支持面14a1が形成されている。このカム部14aの回動支持面14a1は、前述した固定ビーム12b,13bの後端部分(図示右端部分)に略円弧状に凹設された軸受凹部内に滑動自在に装着されていて、それにより前記アクチュエータ14の全体が上記両端凸部を中心として回動自在に支持されている。そして、その回動自在に設けられたアクチュエータ14は、図3及び図5のようにほぼ直立した状態の「解除位置」と、図4及び図6のようにほぼ水平に倒された状態の「作用位置」との間で回動操作される構成になされている。
さらに、上記カム部14aの図示上半側の外周面には、横断面略楕円状のカム作用面14a2が形成されており、そのカム作用面14a2が、上述した可動ビーム12a,13aの後端側に設けられた被作動部12a2,13a2に対して図示下方側から圧接可能に配置されている。一方、上記可動ビーム12a,13aの被作動部12a2,13a2には、前記カム部14aのカム作用面14a2が接触するカム摺動受部12a3,13a3が湾曲状に窪むように形成されており、それらの各カム摺動受部12a3,13a3の端縁部に対して前記カム部14aのカム作用面14a2が圧接した状態で回動しながら摺動されることによって、当該カム作用面14a2の形状に従って可動ビーム12a,13aが次のように図示上下方向に揺動されるようになっている。
すなわち、上述したアクチュエータ14には、前記カム部14aからコネクタ外方に向かって延出する細長板状部材からなる操作部14bが設けられており、その操作部14bを作業者が手で把持して図3及び図5の「解除位置」から図4及び図6の「作用位置」に向かって押し倒すように回動操作が行われると、前記カム部14aの回転半径が増大するように変化し、その径変化に従って前記可動ビーム12a,13aの被作動部12a2,13a2が図示上方側に持ち上げられるように変位することによって、それらの被作動部12a2,13a2と反対側(コネクタ前端側)に設けられた接触凸部12a1,13a1が下方に押し下げられていく。そして、上記アクチュエータ14のカム部14aが、可動ビーム12a,13aのカム摺動受部12a3,13a3における最終回動位置である「作用位置」まで回動しきったときに(図4及び図6参照)、上述した固定ビーム12b,13b側の接触凸部12b1,13b1との間にFPC(接続対象物)が挟持されるようになっている。
ここで、本実施形態における上記両コンタクト12,13においては、上述した可動ビーム12a,13aにおけるカム摺動受部12a3,13a3の前端部分(図示の左端部分)に、作用動機付部12a4,13a4がそれぞれ設けられている。これらの作用動機付部12a4,13a4は、上述した前記アクチュエータ14のカム部14aを「作用位置」に向かって回動付勢するように設けられたものであって、図7及び図8にも示されているように、上述した可動ビーム12a,13aにおけるカム摺動受部12a3,13a3の前方側部分(図示の左方側部分)の端縁部を滑らかな凹状の傾斜面に形成することによって構成されている。
そして、上記アクチュエータ14の回動操作によってカム部14aが「作用位置」に向かって回動されていく際に、例えば図7に示されているように最終回動位置である「作用位置」の近傍位置まで回動されて来たときに、上記カム部14aにおけるカム作用面14a2の頂点部が、まず作用動機付部12a4,13a4を構成している凹状傾斜面に接触することとなり、その作用動機付部12a4,13a4の凹状傾斜面による案内作用、つまり上記カム部14aに対する回動付勢力に従って当該カム部14aが「作用位置」側に向かって押しやられる方向に回動される構成になされている。
このような可動ビーム12a,13aのカム摺動受部は、図9に示されているような凸状の傾斜面13a5(12a5)から形成することも可能である。すなわち、凸状の傾斜面からなる作用動機付部13a5(12a5)を設けることによっても、最終回動位置である「作用位置」の近傍まで回動されてきたカム部14aが「作用位置」側に向かって押しやられる方向に回動付勢力を付与されることとなる。
さらに、上述した実施形態においては、カム部14aのカム作用面14a2における頂点位置が、2種類の両コンタクト12,13どうしの間で回動方向に互いにずらされた配置関係になされており、それによって、前記可動ビーム12a,13aの作用動機付部12a4,13a4からカム部材14aに付与される回動付勢力の開始タイミングが、2種類の両コンタクト12,13どうしの間でずらされるようになっている。
また、このようにカム部材14aに対する回動付勢力の付与タイミングを2種類の両コンタクト12,13どうしの間でずらすに際しては、それら2種類の両コンタクト12,13どうしの間において作用動機付部12a4,13a4を位置ズレさせて設けるようにして良い。すなわち、一方のコンタクト12に設けられた作用動機付部12a4に対して、他方のコンタクト13に設けられた作用動機付部13a4の形成位置が、FPC(接続対象物)の挿入方向(図示右方向)にややずらされて異なる位置に設定されていれば、その作用動機付部12a4,13a4の形成位置がずらされている分だけ、上記カム部材14aに対する回動付勢力の付与タイミングが、両コンタクト12,13毎にずらされることとなる。また、カム部材14aに対する回動付勢力の付与タイミングを両コンタクト12,13で一致させるようにしても良い。
このような構成を有する本実施形態によれば、図3及び図5のような「解除位置」にあるアクチュエータ14が回動操作されることによってカム部14aが「作用位置」に向かって回動される際に、例えば図7に示されているように上記「作用位置」の近傍までカム部14aが回動されてきたときに、可動ビーム12a,13aに設けられた作用動機付部12a4,13a4による回動付勢力がカム部14aに対して付与され、その回動付勢力によって上記カム部14aが最終回動位置である「作用位置」まで回動しきったときに適度な嵌合感(クリック感)が得られる。また、回動操作を完了したカム部14aが作用動機付部12a4,13a4によって「作用位置」に良好に保持されるため、別個のロック手段等を付加しなくてもアクチュエータ14が解除方向に戻されるような好ましくない姿勢変化が防止されるようになっている。
また、本実施形態では、コンタクト12,13の可動ビーム12a,13aに設けられた作用動機付部12a4,13a4が、凹状傾斜面又は凸状傾斜面から形成されていることから、作用動機付部12a4,13a4の製造は容易に行われることとなる。特に、その作用動機付部12a4,13a4が凸状傾斜面から形成される場合には、上述したカム部14aの嵌合感(クリック感)やFPC(接続対象物)の保持性が高められる。
さらに本実施形態では、2種類の形状を有するコンタクト12,13が平面略千鳥状に交互に配列された構成になされていることから、FPC用電気コネクタ10の狭ピッチ化及び低背化が実現されるようになっている。
さらにまた、本実施形態では、コンタクト12,13の可動ビーム12a,13aに設けられた作用動機付部12a4,13a4の形成位置、又はカム部14aのカム作用面14a2における頂点位置が、2種類の形状のコンタクト12,13どうしの間において位置ズレされて設けられていることから、コンタクト12,13の可動ビーム12a,13aに対するアクチュエータ14のカム部14aの嵌合動作が複数回に分けて行われることとなり、その結果、アクチュエータ14の操作力が軽減され、アクチュエータ14の操作性が向上される。
なお、この場合の作用動機付部12a4,13a4は、本実施形態のように複数のコンタクト12,13のそれぞれに設けても良いが、少なくとも一箇所の作用動機付部が設けられていれば良い。
また、本実施形態では、コンタクト12,13を収容している絶縁ハウジングに、前記可動ビーム12a,13aの揺動端部分との干渉を回避する開口部11dが設けられていることから、可動ビーム12a,13aの揺動量(高さ)にかかわらず絶縁ハウジング11の厚さ(高さ)を薄くしてコネクタ全体の低背化が可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では2種類のコンタクトを用いているが、1種類のコンタクトを配列した構成とすることも可能である。
また、上述した実施形態は、FPC用電気コネクタに本発明を適用したものであるが、本発明はそれに限定されることはなく、FPC以外の多種多様な接続対象物を挿入する電気コネクタに対しても同様に適用することが可能である。
本発明は、各種電気機器に使用する多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
本発明の一実施形態にかかるFPC用電気コネクタのアクチュエータ解除状態を表した外観斜視説明図である。 図1に示されたFPC用電気コネクタのアクチュエータ嵌合状態を表した外観斜視説明図である。 図1中のIII−III線に沿った横断面説明図である。 図1中のIII−III線の位置に相当する図2中のIV−IV線に沿った横断面説明図である。 図1中のV−V線に沿った横断面説明図である。 図1中のV−V線の位置に相当する図2中のVI−VI線に沿った横断面説明図である。 アクチュエータが「作用位置」の近傍まで回動された状態におけるコネクタ後端側部分を拡大して表した横断面説明図である。 アクチュエータが「作用位置」に回動された状態におけるコネクタ後端側部分を拡大して表した横断面説明図である。 本発明の他の実施形態においてアクチュエータが「作用位置」近傍まで回動された状態を表したコネクタ後端部分の部分拡大横断面説明図である。 一般のFPC用電気コネクタのアクチュエータ解除状態を表した横断面説明図である。
符号の説明
10 FPC用電気コネクタ
11 絶縁ハウジング
11a FPC挿入口
11b 操作口
11c 内方突起爪
11d 開口部
12,13 コンタクト(導電端子)
12a,13a 可動ビーム
12a1,13a1 接触凸部
12a2,13a2 被作動部
12a3,13a3 カム摺動受部
12a4,13a4 作用動機付部
13a5(12a5) 作用動機付部
12b,13b 固定ビーム
12b1,13b1 接触凸部
12b2,13b2 接続端子部
12c,13c 連結バネ部
14 アクチュエータ
14a カム部
14a1 回動支持面
14a2 カム作用面
14b 操作部

Claims (4)

  1. アクチュエータのカム部を作用位置まで回動させることにより、絶縁ハウジングの内部に複数配列されたコンタクトの可動ビームを弾性的に変位させて、前記絶縁ハウジング内に挿入された接続対象物を挟持するように構成された電気コネクタにおいて、
    前記コンタクトの可動ビームには、前記作用位置の近傍まで回動された前記アクチュエータのカム部を前記作用位置に向かって回動付勢する作用動機付部が設けられたものであって、
    前記作用動機付部が、前記コンタクトの可動ビームに形成された凹状の傾斜面又は凸状の傾斜面からなるとともに、前記コンタクト同士の間で異なる位置又は形状を有し、かつ
    前記カム部が、前記コンタクト同士の間で互いに異なる頂点位置を有していることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  2. 前記コンタクトは、複数種類の形状を有するものが適宜のピッチで配列された構成になされていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記コンタクトは、適宜のピッチで配列されて基板に接続される接続端子部を有していることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
  4. 前記絶縁ハウジングには、前記可動ビームとの干渉を回避する開口部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
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