JP5067198B2 - 電気接続箱とカセットの固定構造 - Google Patents
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Description
前記電気接続箱とカセットとの連結は、電気接続箱とカセットとの外面にそれぞれ設けたロック部と被ロック部とのロック結合により行い、該ロック結合部を1〜3箇所設けている場合が多い。かつ、2点〜3点のロック結合部を設ける場合、これらのロック結合部の位置は同一水平線上に設けられている場合が多い。
前記付設電気接続箱1には、図7に示すように、ジャンクションボックス本体2側壁に係合可能な1個のフック1aを一体的に突設し、ジャンクションボックス本体2に設けた係止受部2aに前記フック1aをスライドさせて係合している。付設電気接続箱1には、ジャンクションボックス本体2に連結された状態でリレー3を上方から挿入している。
前記カセットの外面に、左右方向に間隔をあけて設けた一対のロック部と、該一対のロック部の間に前記電気接続箱の側壁外面に当接させると共に上下方向に延在させた1個のリブ板を突設している一方、
前記電気接続箱の側壁外面に、前記カセットの一対のロック部と結合される一対の被ロック部と、該一対の被ロック部の間に前記リブ板の下端面が突き当てられる係止段部を突設し、
前記カセットの各ロック部の中心点と前記リブ板の中心点とを相互に結ぶ線が三角形を形成する配置とし、
前記ロック部と被ロック部とのロック結合時に、前記カセットのリブ板が電気接続箱の側壁外面に当接されると共に該リブ板の下端を前記係止段部に突き当てることでロック結合されたカセットの回動を規制していることを特徴とする電気接続箱とカセットの固定構造を提供している。
リブ板を当接させる電気接続箱側の当て面は、ロアカバーをケース本体に被せている場合はロアカバー、ケース本体をロアカバーに被せている場合はケース本体に設けているが、ロアカバーとケース本体の連続面に当接させても良い。
前記電気接続箱とカセットとのロック結合部は1カ所でも良いし、複数箇所でもよい。
複数箇所に設けるロック結合部を設ける場合、リブ板により回動を防止しているため、同一軸線上に設けてもよい。
前記カセットにおいて、一対のロック部とリブ板の配置は、2つのロック部の中心にリブ板を設けてもよく、リブ板が一方のロック部に寄っていてもよいが、ロック部側端とリブ板側端とは左右方向に隙間を空けているのが好ましい。また、ロック部とリブ板は上下方向に重なっていてもよい。
なお、前記角度は60度以上であれば、鋭角、鈍角を問わず、また、カセットの各ロック部の中心点と前記リブ板の中心点とで形成する三角形は、直角三角形、二等辺三角形、不等辺三角形のいずれでもよい。即ち、ロック部とリブ板の外観の大きさ、ロック部とリブ板との離間距離やロック部同士の距離などの配置における自由度が確保でき、カセットおよび電気接続箱のレイアウト変更にも対応可能となる。
前述したように、電気接続箱に対するカセットの水平方向の動きを規制することで、電気接続箱に対するカセットのガタ付きを防止することができる。
前記ケース本体に前記被ロック部を設けていると共に上下位置を相違させて突設している一方、前記左右の被ロック部の間の下方に位置する前記ロアカバーから前記ガイド部および係止段部を突設させ、かつ、
前記カセットに前記被ロック部にそれぞれロック結合するロック部を上下位置を相違させて突設すると共に、これらロック部の間に下方に延在する前記リブ板を突設しているのが好ましい。
ケース本体の被ロック部の同一軸線上の上下位置にアッパーカバーおよびロアカバーとロック結合するロック爪を設けるのが好ましい。この場合、該ロック爪をケース本体の被ロック部と左右方向を相違させて設ける場合と比較し、上下方向の型抜きが可能となり形成が容易となると共に、左右方向に対して最適なレイアウトとなりケース本体全体を小型化することができる。
一対のカセットのロック部および電気接続箱の被ロック部の上下位置の差は、大きすぎた場合、上側あるいは下側のみに大部分の荷重がかかってしまうため、ロック部および被ロック部の少なくとも一部がその高さ方向において互いに重なっているのが好ましい。
前記ロアカバーに突設する前記ガイド部は前記係止片をスライド自在に嵌合する一対の水平断面コ字型とし、かつ、該一対のガイド部の下端間に前記係止段部を設けているのが好ましい。
前記カセットの外面に、ロック部と、該ロック部に隣接した位置に前記電気接続箱の側壁外面に当接させると共に上下方向に延在させたリブ板を突設している一方、
前記電気接続箱の側壁外面に、前記カセットのロック部と結合される被ロック部と、前記リブ板の下端面が突き当てられる係止段部を突設し、
前記ロック部と被ロック部とのロック結合時に、前記カセットのリブ板が電気接続箱の側壁外面に当接されると共に該リブ板の下端を前記係止段部に突き当てることでロック結合されたカセットの回動を規制しており、かつ、
前記カセットは、前記リブ板を突設しているケース本体と、該ケース本体の底壁から下方に電線挿通部を突出させているロアカバーとを備え、該ロアカバーの側壁上端から前記電線挿通部の下端にかけて切欠開口部を設けている一方、
前記ケース本体のリブ板の下端から舌片を突設させ、該舌片を前記ロアカバーの切欠開口部に嵌合して該切欠開口部を閉鎖している電気接続箱とカセットの固定構造を提供している。
また、カセットの一対のロック部の間に1個のリブ板を配置し、カセットの各ロック部の中心と前記リブ板の中心とを相互に結ぶ線が三角形を形成すると、電気接続箱に対してカセットを3点支持することができ、より安定してカセットを電気接続箱に固定することができる。
図1乃至図6に、本発明に係る電気接続箱10とカセット20との固定構造の実施形態を示す。
図1および図2は、電気接続箱10にカセット20が連結している状態を示し、付設電気接続箱であるカセット20を電気接続箱10の一側壁10aに連結している。
なお、ロック部21a−1、21a−2および被ロック部11b−1、11b−2の上下位置は同じであってもよい。
リブ板21bはケース本体側壁21cからの水平方向に突出長さL3(図4(B)参照)で突出させ、連結時にリブ板21bの外側面21dが電気接続箱10の側壁10aに当接する長さとしている。リブ板21bの電気接続箱側端部の左右両端縁より一対の係止片21eを突設して水平断面T字形状としている。
リブ板21b内部には、軽量化のための貫通穴21fを数個設けていると共に、リブ板21bの両側壁からケース本体21の側壁21cにかけて補強用のリブ21hを突設している。
切欠開口部22eの両端にはコ字形状の溝部22fを設け、該溝部22fに後述するケース本体21の舌片21iをスライド自在に嵌合して組みつけている。
一方の被ロック部11b−1の上下同一軸線上の上方位置には、後述するアッパーカバー13のロック枠13aとロック結合するロック爪11cを設けている。また、他方の被ロック部11b−2の上下同一軸線上の下方位置には後述するロアカバー12とロック結合するロック爪11dを設けており、一方の被ロック部11b−1を他方の被ロック部11b−2よりも下方に位置させ、被ロック部11b−1、11b−2の上下位置を互いに相違させている。
前記ガイド部12bは、ロアカバー12上端から一対の水平断面コ字型の突設部12cを上下に延在させており、カセット20のリブ板21bの係止片21eをスライド自在に嵌合している。前記一対の突設部12cの間は、カセット20のリブ板外側面21dを当接させる当て面12fとしている。
ガイド部12bの下端間にはガイド部12bと連続する係止段部12dを突設させ、ロック結合時にリブ板21bの下端面を該係止段部12dに突き当てる構成としている。
10a 側壁
11 ケース本体
11b−1、11b−2 被ロック部
12 ロアカバー
12b ガイド部
12d 係止段部
20 カセット
21 ケース本体
21a(21a−1、21a−2) ロック部
21b リブ板
21e 係止片
21i 舌片
22 ロアカバー
22c 電線挿通部
22e 切欠開口部
Claims (5)
- 電気接続箱の側壁外面へのカセットの固定構造であって、
前記カセットの外面に、左右方向に間隔をあけて設けた一対のロック部と、該一対のロック部の間に前記電気接続箱の側壁外面に当接させると共に上下方向に延在させた1個のリブ板を突設している一方、
前記電気接続箱の側壁外面に、前記カセットの一対のロック部と結合される一対の被ロック部と、該一対の被ロック部の間に前記リブ板の下端面が突き当てられる係止段部を突設し、
前記カセットの各ロック部の中心点と前記リブ板の中心点とを相互に結ぶ線が三角形を形成する配置とし、
前記ロック部と被ロック部とのロック結合時に、前記カセットのリブ板が電気接続箱の側壁外面に当接されると共に該リブ板の下端を前記係止段部に突き当てることでロック結合されたカセットの回動を規制していることを特徴とする電気接続箱とカセットの固定構造。 - 電気接続箱の側壁外面へのカセットの固定構造であって、
前記カセットの外面に、ロック部と、該ロック部に隣接した位置に前記電気接続箱の側壁外面に当接させると共に上下方向に延在させたリブ板を突設している一方、
前記電気接続箱の側壁外面に、前記カセットのロック部と結合される被ロック部と、前記リブ板の下端面が突き当てられる係止段部を突設し、
前記ロック部と被ロック部とのロック結合時に、前記カセットのリブ板が電気接続箱の側壁外面に当接されると共に該リブ板の下端を前記係止段部に突き当てることでロック結合されたカセットの回動を規制しており、かつ、
前記カセットは、前記ロック部とリブ板を突設しているケース本体と、該ケース本体の底壁から下方に電線挿通部を突出させているロアカバーとを備え、該ロアカバーの側壁上端から前記電線挿通部の下端にかけて切欠開口部を設けている一方、
前記ケース本体のリブ板の下端から舌片を突設させ、該舌片を前記ロアカバーの切欠開口部に嵌合して該切欠開口部を閉鎖している電気接続箱とカセットの固定構造。 - 前記電気接続箱の側壁外面に、前記係止段部の上端に連続する上下方向に延在するガイド部を突設し、前記カセットのリブ板の側縁を前記ガイド部に接触させて、該カセットの水平方向の動きを規制している請求項1に記載の電気接続箱とカセットの固定構造。
- 前記電気接続箱は、ケース本体と、該ケース本体に取り付けるロアカバーとを備え、
前記ケース本体に前記被ロック部を設けていると共に上下位置を相違させて突設している一方、前記左右の被ロック部の間の下方に位置する前記ロアカバーから前記ガイド部および係止段部を突設させ、かつ、
前記カセットに前記被ロック部にそれぞれロック結合するロック部を上下位置を相違させて突設すると共に、これらロック部の間に下方に延在する前記リブ板を突設している請求項3に記載の電気接続箱とカセットの固定構造。 - 前記カセットに突設するリブ板は断面矩形状で上下方向に延在し、その左右両側端縁より一対の係止片を突設した水平断面T字形状とし、
前記ロアカバーに突設する前記ガイド部は前記係止片をスライド自在に嵌合する一対の水平断面コ字型とし、かつ、該一対のガイド部の下端間に前記係止段部を設けている請求項4に記載の電気接続箱とカセットの固定構造。
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