[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5044356B2 - ズームレンズシステム - Google Patents

ズームレンズシステム Download PDF

Info

Publication number
JP5044356B2
JP5044356B2 JP2007266708A JP2007266708A JP5044356B2 JP 5044356 B2 JP5044356 B2 JP 5044356B2 JP 2007266708 A JP2007266708 A JP 2007266708A JP 2007266708 A JP2007266708 A JP 2007266708A JP 5044356 B2 JP5044356 B2 JP 5044356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
positive
group
zoom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007266708A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009098184A (ja
Inventor
健司 飯嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Optical Co Ltd
Original Assignee
Nitto Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Optical Co Ltd filed Critical Nitto Optical Co Ltd
Priority to JP2007266708A priority Critical patent/JP5044356B2/ja
Priority to US12/246,835 priority patent/US7715110B2/en
Publication of JP2009098184A publication Critical patent/JP2009098184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5044356B2 publication Critical patent/JP5044356B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/16Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group
    • G02B15/177Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective with interdependent non-linearly related movements between one lens or lens group, and another lens or lens group having a negative front lens or group of lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/143Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
    • G02B15/1435Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative
    • G02B15/143507Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -++

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Lenses (AREA)

Description

本発明は、デジタルカメラ、およびデジタルカメラ機能を備えた携帯電話などの情報端末に搭載するのに適したズームレンズシステムに関するものである。
レンズにより結像した画像をCCDおよびCMOSなどの撮像デバイスによりデジタルデータとして取得するデジタルカメラが知られている。また、そのようなデジタルカメラを内蔵した携帯電話などの情報端末が知られている。
特開2001−296476号公報
特許文献1には、物体側から負−正−正の3群構成で、1群2枚、2群4枚、3群1枚で全体が7枚のレンズにより構成されたズームレンズが開示されている。ズームレンズシステムをさらにコンパクトにするために、レンズシステムを構成するレンズ枚数をさらに低減することが要望されている。
本発明の一態様は、物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を備えた第1のレンズ群と、正の屈折力を備えた第2のレンズ群と、正の屈折力を備えた第3のレンズ群とにより構成され、第1のレンズ群、第2のレンズ群および第3のレンズ群が移動することにより変倍し、第3のレンズ群を移動することによりフォーカシングするズームレンズシステムであって、それぞれのレンズ群は以下のように構成されているものである。
第1のレンズ群は、物体側から順に配置された、1枚の負レンズおよび1枚の正レンズにより構成され、負レンズおよび正レンズの面のうち、少なくとも1つの面が非球面である。第2のレンズ群は、物体側から順に配置された、正レンズおよび負レンズからなる1つの接合レンズ、および像面側が凹面の1枚のメニスカスレンズにより構成され、メニスカスレンズの一方の面が非球面であり、さらに、接合レンズの物体側の面、接合レンズの像面側の面およびメニスカスレンズの他方の面のうち、少なくとも1つの面が非球面である。第3のレンズ群は、1枚の正レンズにより構成されている。
さらに、このズームレンズシステムは、第2のレンズ群の合成焦点距離f2と、第2のレンズ群のメニスカスレンズの焦点距離Lf23と、広角端(短焦点端)における当該ズームレンズシステムの合成焦点距離fwと、第3のレンズ群の合成焦点距離f3と、接合レンズの正レンズの物体側の面の曲率半径Roと、接合レンズの正レンズの像面側の面の曲率半径Riと、が以下の条件を満たす。
0<|f2/Lf23|<0.3 ・・・(1)
0.25<fw/f3<0.45 ・・・(3)
このズームレンズシステムは、全体が6枚のレンズにより構成される。(1)式の条件は、第2のレンズ群のメニスカスレンズのパワーの比率を小さくし、パワーのほとんどない、または、パワーの小さな負のメニスカスレンズまたは正のメニスカスレンズとすることである。そして、このメニスカスレンズの少なくとも一方の面を非球面にする。パワーのほとんどない、またはパワーの小さな非球面レンズを採用することにより、光線が集中するために全体の口径が小さくなる傾向の第2のレンズ群において、収差補正に有効に働く非球面の面積を確保し、少ない枚数で収差を良好に補正できるようにしている。
この(1)式の条件は、接合レンズとパワー(屈折力の絶対値)の弱いレンズとの組合せからなる、全体が正のパワーの第2のレンズ群において、接合レンズのパワーを大きくする必要がある。しかしながら、それにともない、接合レンズにおいて発生する球面収差が拡大したり、色収差の補正能力が低下したりすることは好ましくない。このため、(2)式の条件を設定している。
Ri/Roの比は、さらに、以下の条件を満たす
−1.7<Ri/Ro<−1.15 ・・・(2´)
(2´)式の下限は、接合レンズの物体側の面で発生する球面収差を補正するために有用な条件であり、上限は、望遠端(長焦点端)における色収差補正能力を確保するために有用な条件である。
このズームレンズシステムにおいては、第1のレンズ群に少なくとも1つの非球面、第2のレンズ群に少なくとも2つの非球面を配置し、特に、第2のレンズ群における諸収差の補正能力を向上している。したがって、それぞれのレンズ群における諸収差の発生を抑制し、各レンズ群のパワーを抑えても諸収差を良好に補正できるようにしている。このため、第3のレンズ群のパワーの比率も比較的小さくすることができ、広角端から望遠端へ変倍する際に、像面における光線入射角度の変化を抑制できる。また、像面側の結像面に設置される撮像デバイス(撮像素子)での光量損失を抑制できる。(3)式の条件は、第3のレンズ群のパワーの配分を規定するものであり、上限は、撮像デバイスでの光量損失を抑制するために有用な条件である。(3)式の条件の下限は、第3のレンズ群を用いてフォーカシングする際の移動量の増大を抑制するために有用な条件である。
第2のレンズ群のメニスカスレンズはプラスチックレンズである。そして、メニスカスレンズの他方の面も非球面にすることが好ましい。一方、このズームレンズシステムは全体が6枚という枚数の少ない構成なので、メニスカスレンズ以外、すなわち、第1のレンズ群の負レンズおよび正レンズ、第2のレンズ群の接合レンズ、および第3のレンズ群の正レンズをガラス製にしても全体として軽量である。したがって、第2のレンズ群のメニスカスレンズ以外ガラスレンズであり、温度などの環境条件によるレンズ性能の変動を抑制できる。
第1のレンズ群においては、正レンズの物体側の面を非球面にすることが望ましい。広角端におけるディストーションを良好に補正するために有効である。
このズームレンズシステムは、コンパクトでありながら、高い変倍率と、良好な結像性能を備えている。したがって、デジタルカメラなどの、ズームレンズシステムおよびそのズームレンズシステムの像面側に配置された撮像デバイスとを有するカメラに適しており、また、カメラ機能と、撮像デバイスからの映像を表示可能な表示デバイスとを有する情報端末に適している。これらのカメラおよび、携帯電話などの情報端末も本発明に含まれる。
図1に、カメラ機能を有する情報端末の概略構成を示している。この情報端末1は、具体的には、カメラ機能付きの携帯電話あるいはカメラ機能付きのPDAである。情報端末1は、デジタルカメラ機能10を備えており、このデジタルカメラ機能10は、ズームレンズシステム11と、このズームレンズシステム11の結像位置(結像面)に配置された撮像デバイス12と、ズームレンズシステム11のレンズ群を移動することにより変倍させるレンズ駆動機構13とを備えている。情報端末1は、さらに、表示デバイス2と、データの入出力デバイス3と、CPUなどの機能を含めた制御ユニット5と、RAMディスクあるいはハードディスクなどのメモリデバイス6と、無線により公衆電話網あるいはコンピュータネットワークに接続するための通信ユニット7とを備えている。撮像デバイス12は、例えば、CCDあるいはCMOSセンサーであり、ズームレンズシステム11により撮像デバイス12の受光面に形成された像をデジタルデータに変換し、表示デバイス2に表示したり、メモリデバイス6に記憶したり、通信ユニット7を介して他の情報端末に発信したりすることができる。
図2に、ズームレンズシステム11の実施形態の1つの構成を抜き出して示している。図2(a)は、物体を拡大して結像する状態である広角端(短焦点端)における各レンズの配置を示し、図2(b)は、望遠端(長焦点端)における各レンズの配置を示している。このズームレンズシステム11は、結像側(像面側)11bに撮像デバイス12が配置され、それとは反対の物体側11aが情報端末1から外界に向くように配置される。
ズームレンズシステム11は、物体側11aから順番に3つのレンズ群G1〜G3にグループ化された6枚のレンズL11〜L12、L21〜L23およびL31により構成されている。これら3つのレンズ群G1〜G3は、物体側11aから順番に、負−正−正の屈折力を備えており、全体としてレトロフォーカス型で、撮像デバイス12が設置される結像側11bがテレセントリックあるいはそれに近い状態となり、撮像デバイス12に鮮明な像を生成できる構成となっている。
物体側11aの第1のレンズ群G1は、全体が負の屈折力を備えたレンズ群である。第1のレンズ群G1は、物体側11aから順に配置された、物体側に凸の負のメニスカスレンズL11と、物体側11aに凸の正のメニスカスレンズL12とにより構成されている。これらのレンズL11およびL12はガラス製のレンズ(ガラスレンズ)であり、正のメニスカスレンズL12の両面S3およびS4は非球面である。
第2のレンズ群G2は、全体が正の屈折力を備えたレンズ群である。第2のレンズ群G2は、物体側11aから順に配置された、両凸の正レンズL21および両凹の負レンズL22からなる接合レンズ(バルサム)CLと、像面側11bに凹(物体側11aに凸)のパワーの小さなメニスカスレンズL23とにより構成されている。これらのレンズL21、L22およびL23のうち、レンズL21およびL22はガラスレンズであり、レンズL23はプラスチックレンズである。プラスチックレンズL23の両面S9およびS10は非球面であり、負の屈折力を備えている。
プラスチックレンズL23はほとんどパワーのないレンズである。像面側11bに凹、すなわち、物体側11aに凸のメニスカスレンズとすることにより、レンズL23に搭載可能な非球面の面積を広げることが可能となり、レンズL23による収差補正能力を向上できる。また、レンズL23のパワーが小さいといっても第2のレンズ群G2の主点位置に影響を与えるので、物体側11aに凸のメニスカスレンズとすることにより、第2のレンズ群G2の主点位置を接合レンズCLに近づけるようにしている。
第3のレンズ群G3は、正の屈折力を備えたレンズ群であり、両凸のガラスレンズL31の一枚構成である。第3のレンズ群G3の像面側11bには、2枚のプラスチック製の光学フィルタOF1およびOF2を挟んで撮像デバイス12が配置されている。また、第2のレンズ群G2の物体側に絞りSが配置されている。
図2(a)および(b)に示すように、広角端から望遠端に変倍するときに、ズームレンズシステム11の第3のレンズ群G3は像面側11bに動く。第2のレンズ群G2は物体側11aに第1のレンズ群G1へ近接するように動く。第1のレンズ群G1は像面側11bへ第2のレンズ群G2へ近接するように動く。さらに、第3のレンズ群G3は、フォーカシング(焦点調節)のために移動する。したがって、第1のレンズ群G1、第2のレンズ群G2および第3のレンズ群G3がレンズ駆動機構13により駆動される。
図3に、レンズデータを示している。レンズデータは、物体側から順番に並んだ各レンズの曲率半径r(mm)、非球面(AS)、物体側から順番に並んだ各レンズ面の間の距離d(mm)、物体側から順番に並んだ各レンズの屈折率nd(d線)を示し、物体側から順番に並んだ各レンズのアッベ数vd(d線)、有効径D(mm)を含む。また、infinityは平面を示している。変倍に際し、絞りSは第2のレンズ群G2と共に移動する。このため、第1のレンズ群G1と絞りSとの間の距離d4と、第2のレンズ群G2と第3のレンズ群G3との間の距離d10と、第3のレンズ群G3とフィルタOF1との間の距離d12が変動する。
第1のレンズ群G1の正レンズL12の両面S3およびS4、第2のレンズ群G2のメニスカスレンズ(プラレンズ)L23の両面S9およびS10が非球面である。図4に、その非球面係数を示している。非球面は、Rを曲率半径、Xを光軸方向の座標、Yを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正とし、図4に示した係数K、A、B、CおよびDを用いて次式で表される。
X=(1/R)Y2/[1+{1−(1+K)(1/R)221/2
+AY4+BY6+CY8+DY10
図5に、ズームレンズシステム11の変倍時における諸数値を示している。なお、Wは広角端(短焦点端)、Tは望遠端(長焦点端)、Mは中間の値を示す。また、距離および長さはmm単位である。FNoは、Fナンバーを示し、BFはバックフォーカスを示す。さらに、図6に、それぞれのレンズデータを示し、図7に、それぞれのレンズ群のデータを示している。
ズームレンズシステム11の、第2のレンズ群G2の合成焦点距離をf2、第2のレンズ群G2のメニスカスレンズL23の焦点距離をLf23、広角端(短焦点端)Wにおけるズームレンズシステム11の合成焦点距離をfw、第3のレンズ群G3の合成焦点距離をf3、接合レンズCLの正レンズL21の物体側11aの面S6の曲率半径をRo、接合レンズCLの正レンズL21の像面側11bの面S7の曲率半径をRiとしたときに、上述した条件(1)〜(3)の値は、図5〜図7に示したデータより以下のようになる。
条件(1)(|f2/Lf23|): 0.03
条件(2)(Ri/Ro): −1.27
条件(3)(fw/f3): 0.29
したがって、本例のズームレンズシステム11は、条件(1)〜(3)を満たし、さらに、条件(2´)を満たす。また、ズームレンズシステム11は、全体が6枚構成とコンパクトである。さらに、レンズシステム11を構成する6枚のレンズの内、第2のレンズ群G2のメニスカスレンズL23を除いた、残り5枚はガラスレンズであり、温度による影響を受けにくく、安定した光学性能を備えたレンズシステムとなっている。変倍率(ズーム比)は3倍と大きく、倍率色収差も含めて諸収差が良好に補正されており、鮮明な画像を撮像デバイス12に形成することができる。
図8に、本実施形態のズームレンズシステム11の広角端における球面収差、非点収差および歪曲収差を示している。図9に、本実施形態のズームレンズシステム11の望遠端における球面収差、非点収差および歪曲収差を示している。球面収差は、656nm(破線)、587nm(実線)および486nm(一点鎖線)の各波長における値を示している。また、非点収差においては、タンジェンシャル光線(T)およびサジタル光線(S)の収差をそれぞれ示している。本例のズームレンズシステム11は、6枚構成でありながら、従来の3群、8枚あるいは9枚構成のズームレンズに匹敵する優れた収差補正能力を備えており、鮮明な像を撮影することができる。
この実施形態のズームレンズシステム11は、全体が6枚のレンズにより構成されているので、コンパクト化および軽量化が容易で、携帯電話などの情報端末に組み込まれるカメラ機能に適したものである。さらに、変倍する際に、フォーカシングを行う第3のレンズ群G3も動かすことにより、結像面の移動を補整でき、レンズシステム11の全体をさらに短くすることが可能となる。
さらに、(1)式および(2)式の条件を満たすことにより、多数のプラスチックレンズを採用せずに収差を良好に補正できるので、プラスチックレンズを多用することに起因するレンズ性能の温度依存性を抑制することができる。また、本例のレンズシステム11は、(2´)式の条件を満たしており、レンズシステムの光学性能の温度依存性を抑制する点で、さらに好ましい。このため、ズームレンズシステム11を備えたカメラ機能10により、様々な条件で使用される情報端末において鮮明な画像を安定して得ることが可能となる。
なお、本例のズームレンズシステム11においては、第2のレンズ群G2は、パワーの弱く、近軸がのプラスチック製のメニスカスレンズL23を採用している。これに対し、プラスチック製のメニスカスレンズL23として、パワーの弱い全体が負のプラスチック製のレンズを採用することも可能である。第2のレンズ群G2の屈折力は全体として正であり、レンズL23の近軸光に対するパワーが正であることは、第2のレンズ群G2のパワーを確保するための設計には有利である。一方、レンズL23のパワーを(1)式の範囲に抑え、レンズL23の全体のパワーを負にすることは、レンズシステム11をコンパクトにする点では有利である。
また、ズームレンズシステム11においては、レンズL23のパワーを抑え、その両面を非球面にして収差補正能力を向上している。その代わりに、接合レンズCLを構成する正レンズL21のパワーを上げて、第2のレンズ群G2としての正のパワーを確保している。その際、正レンズL21のパワーを上げることによる性能劣化を防止するために、(2)式の条件、さらには(2´)式の条件を満足するようにしている。(2)式の条件において、下限を下回ると、正レンズL21の物体側11aの面S6で発生する球面収差の補正が難しくなる。また、上限を上回ると、長焦点端Tでの色収差補正が困難になる。プラスチック製のメニスカスレンズL23の一方の面S9の代わりに、または加えて、接合レンズCLの物体側11aの面S6または像面側11bの面S8を非球面にしても良い。メニスカスレンズL23をガラスレンズに代え温度による性能の変動をさらに抑制することも可能である。一方、メニスカスレンズL23をプラスチックレンズにすることによりコストダウンできる。
また、パワーの大きな接合レンズCLを採用するので、第2のレンズ群G2を接合レンズCLが物体側に先行した配置とし、第1のレンズ群G1との主点間隔を近づけて、全体がコンパクトなレンズシステムでありながら3倍という高変倍率が得られるようにしている。
第1のレンズ群G1においては、正レンズL12の両面S3およびS4を非球面にすることにより、2枚構成で十分な収差補正能力を得ている。したがって、第1のレンズ群G1をコンパクトにできている。第1のレンズ群G1において、非球面は正レンズL12の一方の面であっても良く、負レンズL11の一方の面であっても良い。正レンズL12の物体側11aの面S3を非球面にすることは、短焦点端Wにおけるディストーション(歪曲収差)を補正するのに効果的である。
第3のレンズ群G3においては、フォーカシングとともにズーミング(変倍)の際に可動とすることにより、第1のレンズ群G1とともに変倍にともなう結像面の移動を補正することができる。したがって、レンズシステム11の全長を短縮することができる。(3)式の条件の下限を下回ると、フォーカス時の第3のレンズ群G3の移動量、具体的にはレンズL31の移動量が大きくなるので好ましくない。レンズシステム11を小型化するには不利になる。一方、(3)式の条件の上限を上回ると、短焦点端Wから長焦点端Tへ移動する際に、撮像デバイス12に対する光線入射角度の変化が大きくなり、撮像デバイス12において光量損失が増大しやすくなり好ましくない。
ズームレンズシステムを含むカメラ機能を搭載した情報端末の一例を示す。 ズームレンズシステムのレンズ構成を示す図であり、広角端(a)および望遠端(b)の各状態におけるレンズの配置を示す。 図2に示すズームレンズシステムの各レンズのデータを示す。 図2に示すズームレンズの非球面の各係数を示す。 図2に示すズームレンズの変倍(ズーミング)の際の各種データを示す。 図2に示すズームレンズの単レンズデータを示す。 図2に示すズームレンズのレンズ群データを示す。 図2に示すズームレンズシステムの縦収差図であり、広角端における収差を示す図である。 図2に示すズームレンズシステムの縦収差図であり、望遠端における収差を示す図である。
符号の説明
1 情報端末
10 カメラ機能
11 ズームレンズシステム
12 撮像デバイス

Claims (4)

  1. 物体側から像面側に向かって順に、負の屈折力を備えた第1のレンズ群と、正の屈折力を備えた第2のレンズ群と、正の屈折力を備えた第3のレンズ群とにより構成され、前記第1のレンズ群、前記第2のレンズ群および前記第3のレンズ群が移動することにより変倍し、前記第3のレンズ群を移動することによりフォーカシングするズームレンズシステムであって、
    前記第1のレンズ群は、物体側から順に配置された、1枚の負レンズおよび1枚の正レンズにより構成され、前記負レンズおよび前記正レンズの面のうち、少なくとも1つの面が非球面であり、
    前記第2のレンズ群は、物体側から順に配置された、正レンズおよび負レンズからなる1つの接合レンズ、および像面側が凹面の1枚のメニスカスレンズにより構成され、前記メニスカスレンズの一方の面が非球面であり、さらに、前記接合レンズの物体側の面、前記接合レンズの像面側の面および前記メニスカスレンズの他方の面のうち、少なくとも1つの面が非球面であり、
    前記第3のレンズ群は、1枚の正レンズにより構成され、前記第2のレンズ群が光線が集中する小口径のレンズ群であるズームレンズシステムであって、
    前記第2のレンズ群の前記メニスカスレンズがプラスチック製であり、前記第1のレンズ群の前記負レンズおよび前記正レンズ、前記第2のレンズ群の接合レンズ、および前記第3のレンズ群の前記正レンズはガラス製であり、
    前記第2のレンズ群の合成焦点距離f2と、前記第2のレンズ群の前記メニスカスレンズの焦点距離Lf23と、広角端における当該ズームレンズシステムの合成焦点距離fwと、前記第3のレンズ群の合成焦点距離f3と、前記接合レンズの正レンズの物体側の面の曲率半径Roと、前記接合レンズの正レンズの像面側の面の曲率半径Riと、が以下の条件を満たす、ズームレンズシステム。
    0<|f2/Lf23|<0.3
    −1.7<Ri/Ro<−1.15
    0.25<fw/f3<0.45
  2. 請求項において、前記第2のレンズ群の前記メニスカスレンズの他方の面および前記第1のレンズ群の前記正レンズの物体側の面が非球面である、ズームレンズシステム。
  3. 請求項1または2に記載のズームレンズシステムと、そのズームレンズシステムの像面側に配置された撮像デバイスとを有するカメラ。
  4. 請求項に記載のカメラと、
    前記撮像デバイスからの映像を表示可能な表示デバイスとを有する情報端末。
JP2007266708A 2007-10-12 2007-10-12 ズームレンズシステム Expired - Fee Related JP5044356B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007266708A JP5044356B2 (ja) 2007-10-12 2007-10-12 ズームレンズシステム
US12/246,835 US7715110B2 (en) 2007-10-12 2008-10-07 Zoom lens system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007266708A JP5044356B2 (ja) 2007-10-12 2007-10-12 ズームレンズシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009098184A JP2009098184A (ja) 2009-05-07
JP5044356B2 true JP5044356B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=40533932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007266708A Expired - Fee Related JP5044356B2 (ja) 2007-10-12 2007-10-12 ズームレンズシステム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7715110B2 (ja)
JP (1) JP5044356B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10690388B2 (en) 2014-10-23 2020-06-23 Whirlpool Corporation Method and apparatus for increasing rate of ice production in an automatic ice maker

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5498495B2 (ja) * 2009-07-02 2014-05-21 パナソニック株式会社 ズームレンズ系、撮像装置及びカメラ
US9063323B2 (en) 2009-10-19 2015-06-23 Pixar Super light-field lens and image processing methods
US9197799B2 (en) 2009-10-19 2015-11-24 Pixar Super light field lens with focus control and non spherical lenslet arrays
US9063345B2 (en) * 2009-10-19 2015-06-23 Pixar Super light-field lens with doublet lenslet array element
JP5173076B2 (ja) * 2010-09-29 2013-03-27 株式会社ニコン・エシロール 光学部品およびその製造方法
JP2012093689A (ja) 2010-09-29 2012-05-17 Nikon-Essilor Co Ltd 光学部品およびその製造方法
WO2012176468A1 (ja) * 2011-06-24 2012-12-27 富士フイルム株式会社 ズームレンズおよび撮像装置
CN103018889B (zh) * 2011-09-22 2015-09-30 赛恩倍吉科技顾问(深圳)有限公司 变焦成像镜头
JP6351171B2 (ja) * 2014-09-30 2018-07-04 カンタツ株式会社 7枚の光学素子構成の撮像レンズ
KR101853177B1 (ko) 2016-01-26 2018-04-27 삼성전기주식회사 줌 광학계
KR102317046B1 (ko) * 2017-04-06 2021-10-25 엘지전자 주식회사 카메라 모듈
CN109856774B (zh) * 2018-12-27 2021-05-04 瑞声光学解决方案私人有限公司 摄像光学镜头

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3619117B2 (ja) 2000-04-14 2005-02-09 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP4450307B2 (ja) * 2003-09-11 2010-04-14 フジノン株式会社 3群ズームレンズ
JP2005258057A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置
JP4744818B2 (ja) * 2004-04-06 2011-08-10 富士フイルム株式会社 小型3群ズームレンズ
JP2006267677A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Fujinon Corp 像ぶれ補正機能付きズームレンズ
JP5064243B2 (ja) * 2007-02-20 2012-10-31 富士フイルム株式会社 3群ズームレンズおよび撮像装置
JP5007646B2 (ja) * 2007-10-04 2012-08-22 ソニー株式会社 ズームレンズ及び撮像装置
JP5141375B2 (ja) * 2008-05-26 2013-02-13 ソニー株式会社 ズームレンズ及び撮像装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10690388B2 (en) 2014-10-23 2020-06-23 Whirlpool Corporation Method and apparatus for increasing rate of ice production in an automatic ice maker
US11441829B2 (en) 2014-10-23 2022-09-13 Whirlpool Corporation Method and apparatus for increasing rate of ice production in an automatic ice maker
US11808507B2 (en) 2014-10-23 2023-11-07 Whirlpool Corporation Method and apparatus for increasing rate of ice production in an automatic ice maker

Also Published As

Publication number Publication date
US20090097131A1 (en) 2009-04-16
JP2009098184A (ja) 2009-05-07
US7715110B2 (en) 2010-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5044356B2 (ja) ズームレンズシステム
JP4960054B2 (ja) ズームレンズシステム
JP4065123B2 (ja) ズームレンズ
JP4884783B2 (ja) 結像変倍光学系およびこれを用いた撮像装置
JP4591780B2 (ja) 可変焦点距離レンズ系及び撮像装置
KR102052126B1 (ko) 줌 렌즈 및 이를 포함한 촬영 장치
JP2005274662A (ja) 接合レンズを有するズームレンズ
JP2005037727A (ja) ズームレンズおよび撮像装置
JP2011090265A (ja) 可変焦点距離レンズ系及び撮像装置
KR20140035691A (ko) 줌 렌즈 및 이를 포함한 촬영 장치
JP4984608B2 (ja) ズームレンズ及び撮像装置
JP4210935B2 (ja) 可変焦点距離レンズ系及び撮像装置
US8705179B2 (en) Zoom lens system
JP4889333B2 (ja) ズームレンズシステム
JP5906998B2 (ja) 可変焦点距離レンズ系および撮像装置
JP2013054164A (ja) 可変焦点距離レンズ系および撮像装置
KR101880633B1 (ko) 줌 렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치
JP4431127B2 (ja) ズームレンズおよびデジタルカメラおよび携帯情報機器
JP4827454B2 (ja) ズームレンズおよびそれを有する撮像装置
JP4333401B2 (ja) 小型ズームレンズ
CN102597844B (zh) 变焦透镜系统、可更换镜头装置及相机系统
JP2007187740A (ja) ズームレンズ
KR20140086623A (ko) 줌 렌즈 및 이를 포함한 촬영 장치
JP2004333572A (ja) 可変焦点距離レンズ系
JP2006337793A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120709

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5044356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees