JP5043585B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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そして、上記交流入力電源からの各相入力電圧のゼロクロス位相を含めた所定位相範囲で当該相の上記短絡用スイッチをオン状態とし、上記平滑コンデンサの電圧を目標電圧に追従させると共に上記交流入力電源からの入力力率を改善するように、上記各相インバータ回路を各相の電流指令を用いて出力制御するものである。
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による電力変換装置の概略構成図である。
図1に示すように、交流入力電源としての三相交流電圧源1(以下、単に交流電源1と称す)からの各相交流入力線は限流回路としての各相のリアクトル2a〜2cに接続され、その後段に単相インバータにて構成された各相インバータ回路100a〜100c(以下、単にインバータ回路100a〜100cと称す)の交流側が直列接続される。各インバータ回路100a〜100cを構成する単相インバータは半導体スイッチ素子3a〜3dおよび直流電圧源4から構成される。ここで、半導体スイッチ素子3a〜3dは、ダイオードが逆並列に接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やソース・ドレイン間にダイオードが内蔵されたMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などを用いる。なお、各相のリアクトル2a〜2cはインバータ回路100a〜100cの後段に直列接続しても良い。
なお、各短絡用スイッチ5a〜5cは、半導体スイッチ素子に限るものではなく、機械式のスイッチなどでも良いが、ダイオード8a〜8cをそれぞれ逆並列接続する。
交流電源1から入力される相電圧を電圧Vin、相電流を電流Iinとすると、図2に示すような波形となる。Vdcは一定の目標電圧Vdc*に制御される平滑コンデンサ7の直流電圧であり、この場合、電圧Vinのピーク電圧が平滑コンデンサ7の直流電圧Vdcより高いものとする。
A相のインバータ回路100aは、交流電源1からのA相の入力力率が概1になるようにPWM制御により電流Iinを制御して出力し、交流側の発生電圧を電圧Vinに重畳する。
電圧Vin、電流Iinが負極性の場合には、半導体スイッチ素子3a〜3dが全てオフして直流電圧源4を充電し、半導体スイッチ素子3bまたは半導体スイッチ素子3cのみをオンして直流電圧源4をバイパスさせ、半導体スイッチ素子3b、3cを同時にオンして直流電圧源4を放電する。
このような制御の組み合わせにて半導体スイッチ素子3a〜3dを制御してインバータ回路100aをPWM制御する。
位相θが、θ1≦θ≦θ2である時、インバータ回路100aはPWM制御により、例えば、半導体スイッチ素子3a、3dが同時にオンの場合と、半導体スイッチ素子3a(あるいは半導体スイッチ素子3d)のみをオンの場合とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ7の直流電圧Vdcが目標電圧Vdc*に維持できるように、Vdc*−Vinにほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100aが発生する電圧極性と電流Iinの極性は等しくなるので、インバータ回路100aの直流電圧源4は放電される。
即ち位相θが、θ2≦θ≦π/2である時、A相の電流は、交流電源1→リアクトル2a→インバータ回路100a→整流ダイオード6a→平滑コンデンサ7→ダイオード8c(あるいはダイオード8b)→インバータ回路100c(あるいはインバータ回路100b)→リアクトル2c(あるいはリアクトル2b)→交流電源1の経路で流れる。また、インバータ回路100aはPWM制御により、例えば、半導体スイッチ素子3a〜3dが全てオフの場合と、半導体スイッチ素子3a(あるいは半導体スイッチ素子3d)のみをオンの場合とを組み合わせて出力する。この時、平滑コンデンサ7の目標電圧Vdc*≦電圧Vinであり、インバータ回路100aは、平滑コンデンサ7の直流電圧Vdcが目標電圧Vdc*に維持できるように、Vin−Vdc*にほぼ等しい電圧をVinの極性に対して逆極性に発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。この間、インバータ回路100aが発生する電圧極性と電流Iinの極性は逆になるので、インバータ回路100aの直流電圧源4は充電される。
このように、交流電源1からのA相入力電圧の位相θのゼロクロス位相(θ=0、π)±θ1を特定位相として短絡用スイッチ5aを切り換え、該ゼロクロス位相から±θ1の位相範囲(以下、短絡位相範囲9と称す)でのみ、短絡用スイッチ5aをオン状態とする。このとき、インバータ回路100aは、電圧Vinの逆極性にほぼ等しい電圧を発生させつつ、入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力し、直流電圧源4は充電される。そして、上記短絡位相範囲9以外の位相では、インバータ回路100aは、平滑コンデンサ7の直流電圧Vdcを目標電圧Vdc*に維持し、また入力力率が概1になるように電流Iinを制御して出力する。このとき、電圧Vinの絶対値が平滑コンデンサ7の目標電圧Vdc*以下の時、直流電圧源4は放電され、電圧Vinの絶対値が目標電圧Vdc*以上の時は、直流電圧源4は充電される。
0≦θ≦π/2の位相期間では、インバータ回路100aの直流電圧源4は、上述したように、0≦θ≦θ1、θ2≦θ≦π/2の期間で充電され、θ1≦θ≦θ2の期間で放電される。インバータ回路100aの直流電圧源4の充放電エネルギが等しいとすると、以下の数式が成り立つ。但し、Vpは電圧Vinのピーク電圧、Ipは電流Iinのピーク電流である。
Vdc*=Vp・π/(4cosθ1)
となる。このように、平滑コンデンサ7の目標電圧Vdc*は短絡位相範囲9を決定するθ1により決まり、即ちθ1を変化させて制御できる。そして、平滑コンデンサ7の直流電圧Vdcは該目標電圧Vdc*に追従するように制御される。
Vp sinθ1≦Vsub、(Vdc*−Vp sinθ1)≦Vsub、(Vp−Vdc*)≦Vsub の3条件を満たすように電圧Vsubを設定することで、平滑コンデンサ7の直流電圧Vdcが目標電圧Vdc*に維持でき、また入力力率が概1になるように電流Iinを制御するインバータ回路100aの制御が、交流電源A相の全位相において信頼性よく行える。なお、直流電圧源4の電圧Vsubは、Vinのピーク電圧Vp以下に設定する。
各インバータ回路100a〜100cは、図5に示すような制御ブロックで制御される。まず、出力段の平滑コンデンサ7の直流電圧Vdcと目標電圧Vdc*との差をフィードバック量として、PI制御した出力11を演算する。また、各インバータ回路100a〜100cの直流電圧源4の電圧Vsub-a、Vsub-b、Vsub-cを一定に保つため、該各電圧Vsub-a、Vsub-b、Vsub-cとその目標電圧Vsub*との差をそれぞれ求めて、その差をフィードバック量として、それぞれPI制御した出力11a〜11cをそれぞれ演算する。そして、この出力11a〜11cの総和と上記出力11との和から電流Iinの振幅目標値12を決定する。そして、この振幅目標値12に基づいて、各相の電圧Vin(Vin-a、Vin-b、Vin-c)に同期した正弦波の電流指令Iin*(Iin-a*、Iin-b*、Iin-c*)を生成する。
なお、この場合リアクトル2a〜2cは、エネルギを貯めるものではなく、電流を制限する限流回路として動作し、電流制御の信頼性が向上する。
また、インバータ回路100a〜100cの直流電圧となる直流電圧源4の電圧Vsubを、電圧Vinのピーク電圧Vp以下に設定することにより、上記高効率化、低ノイズ化の効果を確実に得る。
また、平滑コンデンサ7の目標電圧Vdc*は、短絡位相範囲9のθ1により制御できるため、目標電圧Vdc*を容易に制御でき、設計上および制御上の自由度が向上する。
また、電流指令を変化させて直流電圧源4の電圧Vsubを一定に保つ様に制御するため、電力変換装置を安定に制御することができる。また、直流電圧源4の充放電をバランスさせることができ、外部から直流電力の供給が不要で装置構成が簡便となる。
なお、外部から直流電圧源4の電圧制御をしても良く、その場合、インバータ回路100a〜100cの出力制御では、電圧Vsubを一定に保つ制御をしなくても良い。
また、θ1=0として短絡用スイッチ5a〜5cを常時オフ状態とすることも可能で、その場合、0≦θ≦θ2で直流電圧源4は放電、θ2≦θ≦π/2で直流電圧源4は充電する動作をする。
この場合、インバータ回路200a〜200cは、複数の単相インバータの出力の総和で階段状の電圧波形を発生する階調制御により出力してもよく、また複数の単相インバータの中の特定の単相インバータのみPWM制御しても良い。
3a〜3d 半導体スイッチ素子、4 直流電圧源、5a〜5c 短絡用スイッチ、
6a〜6c 整流ダイオード、7 平滑コンデンサ、8a〜8c ダイオード、
9 短絡位相範囲、10a,10b 単相インバータ、
100a〜100c 各相インバータ回路(単相インバータ)、
200a〜200c 各相インバータ回路、Iin−a*〜Iin−c* 電流指令、
ΔVa〜ΔVc フィードフォワード補正電圧。
Claims (8)
- 複数の半導体スイッチ素子と直流電圧源とから成る単相インバータの交流側を1以上直列接続して構成され、該交流側を三相の交流入力電源からの各相交流入力線にそれぞれ直列接続して上記各単相インバータの出力の総和を各相交流入力に重畳する各相インバータ回路と、
該各相インバータ回路の後段に配され、該出力を平滑する平滑コンデンサと、
上記各相インバータ回路の後段の各相交流出力線にアノード側がそれぞれ接続され、カソード側が上記平滑コンデンサの正極に接続された各相の整流ダイオードと、
上記各相インバータ回路の後段の各相交流出力線に一端がそれぞれ接続され、他端が上記平滑コンデンサの負極に接続された各相の短絡用スイッチとを備え、
上記交流入力電源からの各相入力電圧のゼロクロス位相を含めた所定位相範囲で当該相の上記短絡用スイッチをオン状態とし、
上記平滑コンデンサの電圧を目標電圧に追従させると共に上記交流入力電源からの入力力率を改善するように、上記各相インバータ回路を各相の電流指令を用いて出力制御することを特徴とする電力変換装置。 - 上記各相の短絡用スイッチにダイオードを逆並列接続したことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
- 上記各相の短絡用スイッチをオン/オフする位相は、上記交流入力電源からの各相入力電圧の特定位相であることを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置。
- 上記各相の短絡用スイッチをオン/オフする上記特定位相を変化させることで、上記平滑コンデンサの目標電圧を調整することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
- 上記各相の短絡用スイッチのオン/オフ切り換え時に、当該相の上記各相インバータ回路は直流電力の充電/放電動作を切り替えるように制御されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 上記各相インバータ回路の交流側に限流回路をそれぞれ直列接続したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 上記各相インバータ回路の直流電圧が所定値となるように、上記各相の電流指令を変化させて上記各相インバータ回路を出力制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 上記各相インバータ回路の直流電圧は、上記交流入力電源からの各相入力電圧のピーク値より低く設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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