JP4935946B2 - 記録装置、記録方法 - Google Patents
記録装置、記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4935946B2 JP4935946B2 JP2011140249A JP2011140249A JP4935946B2 JP 4935946 B2 JP4935946 B2 JP 4935946B2 JP 2011140249 A JP2011140249 A JP 2011140249A JP 2011140249 A JP2011140249 A JP 2011140249A JP 4935946 B2 JP4935946 B2 JP 4935946B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- disk
- disc
- data
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
Description
また、ディスクの駆動制御としては、角速度一定とされるCAV(Constant Angular Verocity)が知られている。
また、CAV制御では、ディスクの半径位置に関わらず回転速度を一定に保つようにされるので、CLV制御と比較してアクセス性は優れているが、記録位置(外周側、内周側など)によって記録速度が異なることになる。したがって、内周側で記録を行う場合は外周側で記録を行う場合よりもデータ転送レートが低くなってしまう。
そこで、記録の目的に応じて、CLV制御とCAV制御を選択することにより、効率のよい記録動作を実現することが望まれている。
これにより、ディスクの判別を行いディスクの種別に適したサーボ制御により記録を行うことができるようになる。
これにより、ディスクの記録状態に適したサーボ制御により記録を行うことができるようになる。
これにより、例えば交替されている領域がある場合は、アクセス性を重視したCAVサーボ制御により記録を行うことができるようになる。
これにより、初期化処理をCLV制御により転送レートを重視して効率良く行うことができ、記録を行う場合は、アクセス性を重視したユーザデータの記録を行うことができる。
したがって、例えばディスクの内周側、または外周側に適した記録制御を行うことができるようになる。
1.ディスクドライブ装置の構成
2.サブコード及びTOC
3.CD方式の概要
3−1 書き換え型ディスク
3−2 記録領域フォーマット
4.ディスクの反射率に基づく駆動制御
5.ランダム記録可否に基づく駆動制御
6.記録形式に基づく駆動制御
7.交替領域の有無に基づく駆動制御
8.初期化の有無に基づく駆動制御
9.記録開始の半径位置に基づく駆動制御
CD−Rは、記録層に有機色素を用いたライトワンス型のメディアであり、CD−RWは、相変化技術を用いることでデータ書き換え可能なメディアである。
CD−R、CD−RW等のCD方式のディスクに対してデータの記録再生を行うことのできる本例のディスクドライブ装置の構成を図1で説明する。
図1において、ディスク90はCD−RまたはCD−RWである。なお、CD−DA(CD-Digital Audio)やCD−ROMなども、ここでいうディスク90として再生可能である。
またレーザダイオード4からの出力光の一部が受光されるモニタ用ディテクタ22も設けられる。
またピックアップ1全体はスレッド機構8によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ1におけるレーザダイオード4はレーザドライバ18からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
なお、ディスク90へのデータの記録前・記録後や、記録中などで、ディスク90からの反射光量はCD−ROMの場合より大きく変動するのと、さらにCD−RWでは反射率自体がCD−ROM、CD−Rとは大きく異なるなどの事情から、RFアンプ9には一般的にAGC回路が搭載される。
RFアンプ9から出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサーボプロセッサ14へ供給される。
アドレスデコーダ23では、供給されたウォブル情報WOBを復調することで、絶対アドレス情報を得、システムコントローラ10に供給する。
またグルーブ情報をPLL回路に注入することで、スピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力する。
エンコード/デコード部12は、再生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとしての機能部位を備える。
再生時にはデコード処理として、EFM復調、CIRCエラー訂正、デインターリーブ、CD−ROMデコード等の処理を行い、CD−ROMフォーマットデータに変換された再生データを得る。
またエンコード/デコード部12は、ディスク90から読み出されてきたデータに対してサブコードの抽出処理も行い、サブコード(Qデータ)としてのTOCやアドレス情報等をシステムコントローラ10に供給する。
さらにエンコード/デコード部12は、PLL処理によりEFM信号に同期した再生クロックを発生させ、その再生クロックに基づいて上記デコード処理を実行することになるが、その再生クロックからスピンドルモータ6の回転速度情報を得、さらに基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号SPEを生成し、出力できる。
このディスクドライブ装置からの再生出力としては、バッファメモリ20にバファリングされているデータが読み出されて転送出力されることになる。
なお、ホストコンピュータ80からのリードコマンド、ライトコマンドその他の信号はインターフェース部13を介してシステムコントローラ10に供給される。
この場合エンコード/デコード部12は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、CD−ROMフォーマットデータをCDフォーマットデータにエンコードする処理(供給されたデータがCD−ROMデータの場合)、CIRCエンコード及びインターリーブ、サブコード付加、EFM変調などを実行する。
ライトストラテジー21では記録補償、すなわち記録層の特性、レーザ光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整を行うことになる。
すなわちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDを生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
システムコントローラ10は、ホストコンピュータ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホストコンピュータ80から、ディスク90に記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。すなわちサーボプロセッサ14に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホストコンピュータ80に転送するために必要な動作制御を行う。すなわちディスク90からのデータ読出/デコード/バファリング等を行って、要求されたデータを転送する。
そして上記のようにライトストラテジー21からのライトデータWDATAがレーザドライバ18に供給されることで、記録が実行される。
CDフォーマットのディスクにおけるリードインエリアに記録されるTOC、及びサブコードについて説明する。
CD方式のディスクにおいて記録されるデータの最小単位は1フレームとなる。そして98フレームで1ブロックが構成される。
1フレームは588ビットで構成され、先頭24ビットが同期データ、続く14ビットがサブコードデータエリアとされる。そして、その後にデータ及びパリティが配される。
98フレームの先頭の第1、第2のフレーム(フレーム98n+1,フレーム98n+2)からのサブコードデータは同期パターンとされている。そして、第3フレームから第98フレーム(フレーム98n+3〜フレーム98n+98)までで、各96ビットのチャンネルデータ、すなわちP,Q,R,S,T,U,V,Wのサブコードデータが形成される。
ADRに続くQ9〜Q80の72ビットは、サブQデータとされ、残りのQ81〜Q96はCRCとされる。
3−1 書き換え型ディスク
CD−R/CD−RWの様な記録可能ディスクには、記録前は基板上にレーザ光ガイド用の案内溝だけが形成されている。これに高パワーでデータ変調されたレーザ光を当てることにより、記録膜の反射率変化が生じる様になっており、この原理でデータの記録が行われる。
CD−Rでは、1回だけ記録可能な記録膜が形成されている。その記録膜は有機色素で、高パワーレーザによる穴あけ記録である。
多数回書き換え可能な記録膜が形成されているCD−RWでは、記録方式は相変化(Phase Change)記録で、結晶状態と非結晶状態の反射率の違いとしてデータ記録を行う。
物理特性上、反射率は再生専用CD及びCD−Rが0.7以上であるのに対して、CD−RWは0.2程度であるので、反射率0.7以上を期待して設計された再生装置では、CD−RWはそのままでは再生できない。このため弱い信号を増幅するAGC(Auto Gain Control)機能を付加して再生される。
CD−R及びCD−RWでは図4に示すように、リードイン領域よりも内周側にPMA(Program Memory Area)とPCA(Power Calibration Area)が設けられている。
PMAはトラックの記録毎に、記録信号のモード、開始及び終了の時間情報が一時的に記録される。予定された全てのトラックが記録された後、この情報に基づき、リードイン領域にTOC(Table Of Contents)が形成される。
PCAは記録時のレーザパワーの最適値を得るために、試し書きをするためのエリアである。
このウォブルは、絶対アドレス等の情報により変調された信号に基づいて形成されることで、絶対アドレス等の情報を内包するものとなっている。このようなウォブリングされたグルーブにより表現される絶対時間情報をATIP(Absolute Time In Pregroove)と呼ぶ。
ウォブリンググルーブは図5に示すようにわずかに正弦波状に蛇行(Wobble)しており、その中心周波数は22.05kHzで、蛇行量は約±0.03μm程度である。
・時間軸情報
この時間軸信号はATIPと呼ばれ、プログラム領域の初めから、ディスク外周に向かって単純増加で記録され、記録時のアドレス制御に利用される。
・推奨記録レーザパワー
メーカー側の推奨値であるが、実際にはいろいろな条件で最適パワーは変化するので、記録前に最適記録パワーを決定するための工程が設けられている。これをOPC(Optimum Power Control)と呼ぶ。
・ディスクの使用目的
アプリケーションコードと呼ばれ、次の様に分類される。
* Restricted Use
General Purpose .....一般業務用
Special Purpose .....特定用途(フォトCD カラオケCD等)
* Unrestricted Use .....民生オーディオ用
ディスクドライブ装置が、記録可能な光ディスクの記録領域にデータを記録する時のフォーマットを説明する。
図6は記録可能な光ディスクの記録領域のフォーマットを示す図である。
ディスクドライブ装置は、内周側からパワーキャリブレーションエリア(PCA)、中間記録領域(Program Memory Area: PMA)、リードイン領域、1または複数のトラック、リードアウト領域にフォーマットする。
そして、例えばパケットライト方式によってユーザデータを記録する場合は、各トラックを複数のパケットに分けて、パケット毎に記録を行っていくことになる。
各トラックはユーザデータを記録する領域である。
リードイン領域とリードアウト領域はトラックの先頭アドレスと終了アドレス等の目次情報(Table Of Contents:TOC)と光ディスクに関する各種情報を記録する領域である。また、次回記録を行う場合の開始位置に対応する、ネクストライタブルアドレスもこのリードイン領域とリードアウト領域において管理される。
PMAはトラックの目次情報を一時的に保持するために記録する領域である。
各トラックはトラック情報を記録するプレギャップと、ユーザデータを記録するユーザデータ領域からなる。
上記したように、CD−RとCD−RWでは、物理特性上、反射率が異なるものとされている。したがって、データの記録を行う場合に反射率を検出して反射率に基づいてCLV制御またはCAV制御を選択することで効率のよい記録を行うようにしている。
例えば追記型のCD−Rに対しては、ランダムアクセスよりもシーケンシャルアクセスによる記録が適したものとしてCLV制御を行い、書き換え可能なCD−RWに対してはランダムアクセスによる記録が適したものとしてCAV制御を行うようにする。
ステップS101で、ホストコンピュータ80からライトコマンドが供給されたと判別すると、記録処理に移行する(S102)。ここでは、ディスク90に対してレーザ光の照射を行って、例えばOPCなどの記録動作に移行するための処理が行われる。
記録開始処理を経ると、例えばホストコンピュータ80からのデータの受信を開始する(S103)。そして、ディスク90からの反射光量(反射率)の検出を行い(S104)、装填されているディスク90が追記型(CD−R)または書き換え型(CD−RW)であるかの識別を行う(S105)。この識別は、前記したように、CD−Rの反射率が0.7以上、またCD−RWの反射率が0.2程度であることに基づいて行われる。
データの書き込みが開始されると、書き込みが終了したか否かの判別を行い(S109)、書き込みが終了したと判別した場合に、ステップS102で開始された記録処理を終了する(S110)。
ところで、上記したように、書き換え可能とされるCD−RWはランダム記録に適したディスクとされている。そこで、次に、例えばファイルシステムに基づいてランダム記録によって記録を行うか否かを判別して、ディスクの回転駆動制御を行う例を説明する。
まず、ファイルシステムの判別データについての一例を述べておく。
例えば図8は、例えばCD−RWまたはDVDなどのディスクに採用されているファイルシステムとしてのUDFブリッジ(Universal Disc Format Bridge)のボリューム構造例を示している。このUDFブリッジとは、ISO9660ファイルシステムとの或る程度の互換性を備えたファイルシステムであり、LBA「0」〜LBA「20」までの内容はISO9660ファイルシステムと同様となる。
またUDFブリッジを採用しているCD−RWを考えると、図8のようにLBA「256」は「Anchor Volume Descriptor Pointer」とされ、ここにはUDFとしてのPVDが記述されているアドレスが記録されている。
なお、ステップS201からステップS203においてはステップS101からステップS103と同様の処理工程とされる。すなわち、例えばホストコンピュータ80からの記録要求に対応して、記録データの受信を開始する。
そして、ディスク90の所定の位置から図8に示したファイルシステムの読み込みを行い(S204)、UDFブリッジの、LBA「16」及びLBA「256」の情報に基づいて、装填されているディスクに対してランダム記録が適しているか否かの判別を行う(S205)。
データの書き込みが開始されると、書き込みが終了したか否かの判別を行い(S209)、書き込みが終了したと判別した場合に、ステップS202で開始された記録処理を終了する(S210)。
次に、例えばデータが既に記録されているディスクに対して、さらなる記録を行う場合に、トラックが閉じられているか否かを判別し、さらに記録するパケットが固定長か可変長かに基づいて、ディスクの回転駆動制御を行う例を説明する。
まず図10にしたがい、ディスク90に対するデータの記録方法について説明する。
図10(a)に示されているディスクアットワンスと呼ばれる記録方法は、データの記録開始位置などの情報を示すリードイン領域、データ(トラック)、及びデータの記録終了位置などの情報を示すリードアウト領域を一度に記録していく方法とされている。
なお、トラックアットワンスによって記録を行う場合には、リードイン領域とリードアウト領域の間に複数単位のトラックを記録することが可能とされる。この場合、トラックとトラックの間にはリンクブロックという繋ぎ目が形成される。また、トラックアットワンスによる記録においては、図10(c)に示されているように、セッション#1、セッション#2というように、複数のセッションを形成することも可能とされている。
パケットライト方式としては、パケットのデータ長が固定とされている固定長パケット記録と、パケットのデータ長が可変長とされている可変長パケット記録が知られている。そして、固定長パケット記録ではCAV制御が、また可変長パケット記録ではCLV制御を適用するようにされている。
図11は、トラックデスクリプタブロック(Track Descriptor Block・・・以下頭文字を採ってTDBという)について説明する図である。このTDBは、例えばトラックの先頭部分とされるプレギャップに記録されている。
TDBにおいて、バイト0からバイト7まではトラックデスクリプタテーブルとして定義されている。このトラックデスクリプタテーブル(Track Descriptor Table・・・以下頭文字を採ってTDTという)においてバイト0からバイト2までの3バイトには、アスキーコードによって”TDI”(Track Descriptor Identification)を示すように、「54h」「44h」「49h」という値が記録される。
バイト3及びバイト4には、プレギャップレングス情報として、プレギャップの第二部分のブロックナンバがBCD(Binary Coded Decimal)で符号化された状態で記録されている。
バイト6には、当該TDBにおけるローエストトラックナンバリステド情報が、またバイト7には当該TDBにおけるハイエストトラックナンバリステド情報が記録される。
バイト8には、当該トラックデスクリプタユニットが属するコンテンツのトラックナンバ情報が記録される。
バイト9には、当該コンテンツがどのような記録方法で記録されたかを示す情報が記録される。すなわち、当該コンテンツがパケットライト方式によって記録されたものであれば、その旨が示され、さらに、パケットが固定長であるか可変長であるかの識別情報などが示される。
バイト10からバイト12には、当該ブロックにおけるパケットのサイズ情報が示される。
なお、トラックデスクリプタブロックにおいて、バイト13以降は未使用とされている。
この図において、ステップS301、S302、S303は、それぞれステップS101からステップS103と同様とされる。
つまり、ホストコンピュータ80からの記録要求に基づいて記録動作を開始して、データの受信を開始すると、トラックが閉じられているか否かの判別を行う(S304)。この判別工程においては、例えばそのトラックに対応したリードイン領域、及びリードアウト領域が形成されているか否かの判別を行うものとされる。すなわちリードイン領域、リードアウト領域が形成されている場合は、トラックが閉じられていると判別することができる。
そして、トラックが閉じられていると判別した場合は、新たなトラックを記録していくことになる。したがって、ステップS305に進み、当該ディスクドライブ装置において例えばデフォルトで設定されている回転駆動制御、またはホストコンピュータ80から指示された回転駆動制御によってディスクを回転させるように制御する。そして、データの書き込みを開始して(S306)、書き込みが終了したか否かの判別を行い(S308)、書き込みが終了したと判別した場合に、ステップS302で開始された記録処理を終了する(S309)。
このようにして回転駆動制御が行われると、データ書き込み開始(S306)、書き込み終了判別(S308)、記録終了(S309)の各処理工程を実行していく。
次に、データの記録を行うディスクに交替領域があるか否かに基づいて、ディスク90を回転駆動制御を行う場合の処理工程の一例を説明する。
例えば、フォーマット時点や使用時などにおいてディスク90上の欠陥部分を検査し、欠陥部分が存在した場合は、所要の交替処理を行ってその欠陥領域を別の領域に割り当てることが行われている。そしてその欠陥領域及び割り当て先の情報を欠陥管理情報として、ディスク90の例えばリードイン領域またはリードアウト領域などに記録しておくようにされている。
このため、リードイン領域、またはリードアウト領域には、ディフェクトマネージメントエリアDMAという欠陥領域の管理情報が記録される領域が形成される。
このような欠陥領域がある場合、記録を実行している場合に欠陥領域に対応したアクセス処理を行うことを想定して、アクセス性を重視してCAV制御によって記録を行うこと望まれる。したがって、欠陥領域の有無を判別して、この判別結果に基づいてディスク90の回転駆動制御を行うようにする。
ディスクディフィニッションストラクチャDDSはディフェクト管理のための情報の記録された位置を管理するもので、プライマリディフェクトリストPDL、セカンダリディフェクトリストSDL、交替エリアなどのアドレスが記録されている。すなわちディスク再生時には、まずこのディスクディフィニッションストラクチャDDSを読み込むことで、ディフェクト管理のための実情報にアクセスすることができるようになる。
このプライマリディフェクトリストPDLによる欠陥管理形態はいわゆるスリッピングと呼ばれる形態となり、例えばディスクフォーマット時などに生成される。
欠陥管理のためには、まずディスクの製造時もしくはフォーマット時などに記録面全面にわたってディフェクトブロックの検査が行われる。
このときに発見された各ディフェクトブロックについては、そのアドレスがプライマリディフェクトリストPDLにおける欠陥アドレスdfaP1、dfaP2、dfaP3・・・・として順次記録されていくことになる。
ただし、この場合は発見されたディフェクトブロックに交替するブロックは、そのディフェクトブロックの次のブロックと設定される。つまりディフェクトブロックに応じて記録用に用いるブロックが後ろにずらされていくことになり、これがスリッピング処理と呼ばれる。
セカンダリディフェクトリストSDLには、図13(c)のように、欠陥ブロックが発見された場合の、その欠陥アドレスdfaS1、dfaS2、dfaS3・・・・が記録されるとともに、これらの各欠陥アドレスに対応して交替ブロックとしてのアドレスrpa1、rpa2、rpa3・・・・が記録される。そして先頭に欠陥アドレスとして発見され登録されているブロックの数がSDLエントリー数として記録される。
つまりユーザ使用時において発見されたディフェクトブロックについては、その交替ブロックとして所要のエリア内のブロックが割り当てられる。したがってセカンダリディフェクトリスト内のデータとしては、発見された1つのディフェクトブロックにつき、上記のようにその欠陥アドレスdfa(x)としての数バイト(7〜8バイト)と、交替アドレスrpa(x)としての数バイト(7〜8バイト)の14〜16バイトが用いられる。
ステップS403でデータの受信を開始すると、例えばリードイン領域に形成されているDMAを読みに行き(S404)、装填されているディスクが交替エリアを有しているか否かの判別を行う(S405)。
データの書き込みが開始されると、書き込みが終了したか否かの判別を行い(S409)、書き込みが終了したと判別した場合に、ステップS402で開始された記録処理を終了する(S410)。
これにより、交替されているブロックがあるディスクに対しては、CAV制御によりアクセス性を重視した回転駆動を行うことができ、また交替エリアを有していないディスクに対しては、データ転送レートを重視したCLV制御によって回転駆動を行うことができるようになる。
次に、図15に示されているフローチャートにしたがい、ディスク90の初期化処理を行うか否かに基づいてディスクの回転駆動制御を行う場合の処理工程の一例を説明する。なお、初期化処理は、例えば記録が行われていないブランクディスクとされている書き換え可能なディスクに対して、例えば欠陥領域の検査を行って交替処理を行う処理とされる。
例えば、ホストコンピュータ80からライトコマンドが供給されると(S501)、記録を行う前にディスク90の初期化処理を行う必要があるか否かの判別を行う(S502)。ここで、初期化処理を要する例としては、上記したように、例えば当該ディスクが書き換え可能(CD−RW)であり、かつデータの記録が行われたことのないブランクディスクである場合とされる。
そして、初期化処理が必要であると判別した場合は、CLV制御によってディスク90を回転駆動して(S503)、初期化処理を実行する(S504)。また、ステップS502において初期化処理が必要ではない、すなわち、過去に記録が行われた書き換え可能ディスク、または追記型ディスクであると判別した場合は、CAV制御によってディスク90を回転駆動して(S505)、ユーザデータの記録処理を実行する(S506)。
なお、ステップS504で初期化処理を行った後に、CAV制御に移行してユーザデータの記録処理を行うようにしてもよい。
この例においては、例えばディスク90上のアドレスに基づく、内周側と外周側の境界位置に基づいて、この境界位置の内周側ではデータ転送レートを重視してCLV制御、また外周側ではアクセス性を重視してCAV制御を行うようにしている。
ところで、ディスク90上の位置を示すアドレスとしては、物理アドレス(物理ブロックアドレス;PHYSICAL BLOCK ADDRESS ;PBA)と論理アドレス(論理ブロックアドレス;LOGICAL BLOCK ADDRESS ;LBA)がある。物理アドレスはリードイン領域の先頭からリードアウト領域の終端までのブロック毎に連続値が付されるものである。いわゆるディスクの絶対アドレスである。
また。論理アドレスは、通常の記録再生動作でのアクセス範囲となるユーザエリアに対して付されるもので、ユーザエリアの先頭のブロックが、論理アドレス「0」となる。つまり、論理アドレスにリードイン領域分のアドレス値をオフセットとして加えると、その値が物理アドレスになる。
したがって、例えばリードイン領域に記録されているネクストライタブルアドレスに対応するLBAが、すなわち書き込み開始位置がディスク90の半径位置において、どの位置であるかを判別してディスク90の回転制御を行っていく。
図16は、データの記録を開始する位置に基づいて、ディスク90の回転駆動制御を行う処理工程の一例を説明するフローチャートである。図16において、ステップS601からS603は、上記したステップS101からS103に対応しており、説明は省略する。
ステップS603でデータの受信を開始すると、例えばネクストライタブルアドレスに基づいて、記録開始位置(半径位置)がディスク90の内周側であるか、または外周側であるかの判別を行う(S604)。
データの書き込みが開始されると、書き込みが終了したか否かの判別を行い(S609)、書き込みが終了したと判別した場合に、ステップS602で開始された記録処理を終了する(S610)。
Claims (2)
- 装填されているディスクからデータを読み出すことができる読み出し手段と、
前記読み出し手段に記録開始位置情報を読み出させることができる読み出し制御手段と、
前記ディスクを回転駆動する駆動手段と、
前記記録開始位置情報に基づいて記録開始位置が前記ディスクの内周側である場合に前記駆動手段をCLVで回転駆動し、前記記録開始位置が前記ディスクの外周側である場合に前記駆動手段をCAVで回転駆動するように制御する駆動制御手段と、
前記駆動制御手段によって回転駆動制御されている状態で、前記ディスクに対して記録を実行させることができる記録制御手段と、
を備えた記録装置。 - 装填されているディスクから、当該ディスクにおける記録開始位置情報を読み出す工程と、
前記記録開始位置情報に基づいて記録開始位置が前記ディスクの内周側である場合に前記駆動手段をCLVで回転駆動し、前記記録開始位置が前記ディスクの外周側である場合に前記ディスクをCAVで回転駆動するように制御する工程と、
前記ディスクが回転駆動されている状態で、前記ディスクに対して記録を実行させる工程と、
を備えた記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011140249A JP4935946B2 (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 記録装置、記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011140249A JP4935946B2 (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 記録装置、記録方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000223891A Division JP4806839B2 (ja) | 2000-07-19 | 2000-07-19 | 記録装置、記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011210367A JP2011210367A (ja) | 2011-10-20 |
JP4935946B2 true JP4935946B2 (ja) | 2012-05-23 |
Family
ID=44941230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011140249A Expired - Fee Related JP4935946B2 (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 記録装置、記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4935946B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61258367A (ja) * | 1985-05-10 | 1986-11-15 | Toshiba Corp | デイスク装置 |
JPH05274834A (ja) * | 1992-03-25 | 1993-10-22 | Sony Corp | ヘッド駆動装置 |
JP3559836B2 (ja) * | 1998-04-22 | 2004-09-02 | 株式会社ケンウッド | 光ディスク用データ読み出し装置 |
-
2011
- 2011-06-24 JP JP2011140249A patent/JP4935946B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011210367A (ja) | 2011-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4806839B2 (ja) | 記録装置、記録方法 | |
KR101034339B1 (ko) | 기록매체, 기록장치, 재생장치, 기록방법, 재생방법 | |
US7292523B2 (en) | Recording medium, recording apparatus, and reading apparatus | |
JP2002056619A (ja) | ディスクドライブ装置、データ格納方法 | |
JP4016169B2 (ja) | ドライブ装置 | |
JP2001344753A (ja) | ディスクドライブ装置 | |
JP2002025199A (ja) | 記録装置、記録媒体、再生装置、記録媒体の判別方法 | |
JP4935946B2 (ja) | 記録装置、記録方法 | |
WO2005112029A1 (ja) | 記録方法、情報記録装置、情報再生装置、プログラム、記録媒体及びコンピュータプログラム製品 | |
JP2001243722A (ja) | ディスク記録媒体、及びディスクドライブ装置 | |
JP2002056608A (ja) | 記録装置、再生装置、ディスク状記録媒体 | |
JP2001028170A (ja) | ディスク記録媒体、及びディスクドライブ装置 | |
JP2002216352A (ja) | ディスクドライブ装置、データ記録方法 | |
JP2002216346A (ja) | ディスクドライブ装置、アドレス取得方法 | |
JP2001236770A (ja) | ディスク記録媒体、記録装置、再生装置 | |
JP2002056607A (ja) | 記録装置、再生装置、記録媒体 | |
JP2002298370A (ja) | 再生装置、再生方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111216 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120124 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120206 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |