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JP4932922B2 - フライホイール組立体 - Google Patents

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JP4932922B2 JP2010088742A JP2010088742A JP4932922B2 JP 4932922 B2 JP4932922 B2 JP 4932922B2 JP 2010088742 A JP2010088742 A JP 2010088742A JP 2010088742 A JP2010088742 A JP 2010088742A JP 4932922 B2 JP4932922 B2 JP 4932922B2
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Description

本発明は、ダンパー機構を有するフライホイール組立体に関する。
エンジンで発生した動力を伝達するために、車両の駆動系には様々な装置が搭載されている。この種の装置としては、例えばクラッチ装置やフライホイール組立体が考えられる。これらの装置には、回転振動の減衰を目的として、ダンパー機構が用いられている(例えば、特許文献1および2を参照)。
特開平7−208547号公報 特開平9−242825号公報
例えば、フライホイール組立体は、第1フライホイールと、第2フライホイールと、ダンパー機構と、を有している。第1フライホイールはエンジンのクランクシャフトに固定されている。ダンパー機構は第1フライホイールと第2フライホイールとを回転方向に弾性的に連結している。
具体的には、ダンパー機構は、第1フライホイールと第2フライホイールとを回転方向に弾性的に連結する複数のコイルスプリングを有している。複数のコイルスプリングは第1フライホイールおよび第2フライホイールの間で直列に作用するように配置されている。コイルスプリングの端部はスプリングシートにより支持されている。
上記のダンパー機構では、複数のコイルスプリングを直列に配置し、各コイルスプリングの剛性を高めに設定することで、ダンパー機構全体の捩り剛性を高めに保ちつつ広い捩り角度を確保している。
しかし、コイルスプリングの剛性を高めに設定すると、コイルスプリングの外径が大きくなってしまうが、コイルスプリングの外径が大きいと、コイルスプリングの端部を半径方向あるいは軸方向に支持するスプリングシートの支持部の板厚が薄くなり、スプリングシートの強度が低下するおそれがある。
本発明の課題は、捩り特性を大幅に変えることなく耐久性を高めることができるフライホイール組立体を提供することにある。
本発明に係るフライホイール組立体は、第1回転部材と、第2回転部材と、第1弾性部材と、第2弾性部材と、第1シート部材と、第2シート部材と、を備えている。第2回転部材は第1回転部材に対して回転可能に配置されている。第1弾性部材は第1回転部材と第2回転部材とを回転方向に弾性的に連結する。第2弾性部材は、第1回転部材と第2回転部材とを回転方向に弾性的に連結しており、第1弾性部材と直列に作動するように配置されている。第2弾性部材の外径は第1弾性部材の外径よりも小さい。第1シート部材は第1回転部材および第2回転部材のうち少なくとも一方と第2弾性部材との間に配置されている。第2シート部材は第1弾性部材および第2弾性部材の間に配置されている。第1シート部材は第1筒状部を有している。第1筒状部は、第2弾性部材の第1端部が嵌め込まれており、第2弾性部材の第1端部の外周を取り囲んでいる。第2シート部材は第2筒状部を有している。第2筒状部は、第2弾性部材の第2端部が嵌め込まれており、第2弾性部材の第2端部の外周を取り囲んでいる。第1筒状部は環状の第1当接面を有している。第2筒状部は第1当接面と当接可能に配置された環状の第2当接面を有している。第2弾性部材が圧縮されて第1当接面が第2当接面と当接すると、第1および第2シート部材を介して第1および第2回転部材の間の動力伝達が行われる。
このフライホイール組立体では、第1弾性部材および第2弾性部材が直列に配置されているので、捩り角度を広く確保することができる。
また、第2弾性部材の外径が第1弾性部材の外径よりも小さく、さらに、第1シート部材が、第2弾性部材の第1端部が嵌め込まれ第2弾性部材の第1端部の外周を取り囲む第1筒状部を有している。このため、第1筒状部の厚みを大きく確保することができ、第1シート部材の強度を高めることができる。
上記のフライホイール組立体であれば、捩り特性を大幅に変えることなく耐久性を高めることができる。
フライホイール組立体の平面図 図1のII−II断面図 図2の部分拡大図 (A)第1スプリングシートの平面図、(B)第1スプリングシートの断面図 (A)第2スプリングシートの平面図、(B)第2スプリングシートの断面図、(C)第2スプリングシートの平面図 (A)第3スプリングシートの平面図、(B)第3スプリングシートの断面図、(C)第3スプリングシートの平面図 機械回路図(中立状態) 捩り特性線図 機械回路図(正駆動時) 機械回路図(逆駆動時)
<全体構成>
図1〜図6(C)を用いてフライホイール組立体1について説明する。
フライホイール組立体1は、エンジンで発生した動力をクラッチ装置(図示せず)を介してトランスミッションに伝達するための装置である。図1および図2に示すように、フライホイール組立体1は、第1フライホイール2(第1回転部材の一例)と、第2フライホイール3(第2回転部材の一例)と、ダンパー機構4と、摩擦発生機構5と、を備えている。
<第1フライホイール>
第1フライホイール2は、エンジンで発生した動力が入力される部材であり、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に固定されている。図1〜図3に示すように、第1フライホイール2は、第1プレート21と、第2プレート22と、支持部材23と、を有している。
第1プレート21は、第1プレート本体21aと、2つの第1側方部21bと、第1プレート本体21aおよび第1側方部21bの外周部から軸方向に延びる筒状部21cと、を有している。
第1側方部21bは、第1プレート本体21aよりもエンジン側に迫り出した部分であり、例えばプレス加工により成形されている。2つの第1側方部21bは、回転方向に等ピッチで配置されている。第1側方部21bは、2つの第1スプリングセット49および2つの第2スプリング48(後述)に対応する範囲に形成されている。
第2プレート22は、筒状部21cに固定された環状の部材であり、第2プレート本体22aと、2つの第2側方部22bと、内側筒状部22cと、を有している。
第2側方部22bは、第2プレート本体22aよりもトランスミッション側に迫り出した部分であり、例えばプレス加工により成形されている。2つの第2側方部22bは、回転方向に等ピッチで配置されている。第2側方部22bは、2つの第1スプリングセット49および2つの第2スプリング48(後述)に対応する範囲に形成されている。
第2側方部22bは第1側方部21bと軸方向に向かい合って配置されているため、第1フライホイール2の外周部に第1スプリングセット49および第2スプリング48が配置される比較的広い空間を第1側方部21bおよび第2側方部22bにより形成することができる。また、第1側方部21bの回転方向の端部および第2側方部22bの回転方向の端部は第1スプリングシート44を回転方向に当接可能であるため、第1側方部21bおよび第2側方部22bにより第1スプリングシート44は、回転方向に支持されている。内側筒状部22cは、第2プレート本体22aの内周部からエンジン側に延びる筒状の部分であり、シールリング38(後述)と接触している。
支持部材23はリベット27により第1プレート21に固定されている。支持部材23および第1プレート21の間には摩擦発生機構5が配置されている。
<第2フライホイール>
第2フライホイール3は、第1フライホイール2に対して回転可能に配置されており、第2フライホイール本体31と、出力プレート33と、を有している。出力プレート33はリベット32により第2フライホイール本体31に固定されている。第2フライホイール3はベアリング39により第1フライホイール2に対して回転可能なように支持されている。
第2フライホイール本体31は第2プレート22のトランスミッション側に配置された環状の部材である。出力プレート33は、収容空間S内に配置されており、第2フライホイール本体31に固定されている。図1に示すように、出力プレート33は、環状の本体部33aと、本体部33aから半径方向に延びる2つの伝達部33eと、を有している。本体部33aは支持部31aに固定されている。伝達部33eは、板状の部分であり、第1スプリングシート44と回転方向に当接可能に配置されている。フライホイール組立体1を介してクラッチディスク組立体へ動力が伝達されていない中立状態で、伝達部33eは第1プレート本体21aおよび第2プレート本体22aの軸方向間に配置されている。第1フライホイール2に伝達された動力が2つの第1スプリングセット49および2つの第2スプリング48を介して伝達部33eに伝達される。
<ダンパー機構>
ダンパー機構4は、第1フライホイール2と第2フライホイール3とを回転方向に弾性的に連結する機構であり、4つの第1スプリングセット49(第1弾性部材の一例)と、4つの第2スプリング48(第2弾性部材の一例)と、4つの第2スプリングシート43(第1シート部材の一例)と、4つの第1スプリングシート44(第2シート部材の一例)と、2つの第3スプリングシート47と、を有している。ダンパー機構4には、前述の第1プレート21、第2プレート22および出力プレート33も含まれている。
図1に示すように、2つの第1スプリングセット49および2つの第2スプリング48は、第1フライホイール2および第2フライホイール3の間で直列に作用するように配置されている。具体的には、2つの第1スプリングセット49が直列に作用するように配置されており、その2つの第1スプリングセット49の両端に第2スプリング48がそれぞれ配置されている。2つの第2スプリング48および2つの第1スプリングセット49は、第1側方部21b、第2側方部22bおよび筒状部21cにより形成された第1収容部B1(図3参照)に、予め圧縮された状態で配置されている。
(1)第1スプリングセット49
図1に示すように、第1スプリングセット49は、親スプリング45と、子スプリング46と、を有している。親スプリング45の内側に子スプリング46が並列に作用するように配置されている。第1スプリングセット49は概ね回転方向に沿って配置された第1中心軸C1を有している。第1スプリングセット49は第1中心軸C1に沿って弾性変形する。
ここで、第1中心軸C1は第1スプリングセット49の外形から求められた中心軸である。
(2)第2スプリング48
第2スプリング48の剛性は第1スプリングセット49の剛性よりも低く設定されている。図1に示すように、第2スプリング48の外径は第1スプリングセット49の外径(親スプリング45の外径)よりも小さい。第2スプリング48は概ね回転方向に沿って配置された第2中心軸C2を有している。第2中心軸C2は第1中心軸C1よりも半径方向外側に配置されている。
ここで、第2中心軸C2は第2スプリング48の外形から求められた中心軸である。
(3)第1スプリングシート44
図1、図3、図4(A)および図4(B)に示すように、第1スプリングシート44は、第2スプリング48の第1端部48aを支持しており、底部44bと、底部44bから軸方向に延びる環状の第1筒状部44aと、を有している。底部44bは、第2スプリング48の第1端部48aと伝達部33eとの間に配置されており、第1端部48aと回転方向に当接している。第1筒状部44aは、第2スプリング48の第1端部48aの外周を取り囲んでおり、第1端部48aがはめ込まれる円形の支持孔44cを形成している。第1筒状部44aは環状の第1当接面44dを有している。第1当接面44dは第2筒状部43cの第2当接面43f(後述)と当接可能に設けられている。第1筒状部44aが環状の部分であるため、第1スプリングシート44全体の強度が高まっている。
フライホイール組立体1を介してクラッチディスク組立体に動力が伝達されていない中立状態で、第1スプリングシート44は、第1側方部21bの回転方向の端部および第2側方部22bの回転方向の端部と回転方向に当接している。また、第1スプリングシート44は伝達部33eと当接可能となっている。
(4)第2スプリングシート43
図1、図5(A)〜(C)に示すように、第2スプリングシート43は、第1スプリングセット49の第1端部49aと第2スプリング48の第2端部48bとの間に配置されており、第1端部49aおよび第2端部48bを半径方向および軸方向に支持している。第2スプリングシート43は、底部43bと、第2筒状部43cと、外側支持部43aと、内側支持部43dと、を有している。底部43bは第1スプリングセット49の第1端部49aと第2スプリング48の第2端部48bとの間に挟み込まれている。底部43bは第1端部49aおよび第2端部48bと当接している。第2筒状部43cは、底部43bから回転方向に延びており、第2スプリング48の第2端部48bの外周を取り囲んでいる。第2筒状部43cは第2端部48bがはめ込まれる円形の支持孔43eを形成している。第2筒状部43cは環状の第2当接面43fを有している。第2当接面43fは第1筒状部44aの第1当接面44dと当接可能に設けられている。第2筒状部43cが環状の部分であるので、第2スプリングシート43全体の強度が高まっている。
外側支持部43aは、底部43bから第2筒状部43cと反対側に延びており、第1スプリングセット49の第1端部49aの半径方向外側に配置されている。外側支持部43aは第1端部49aの半径方向外側および軸方向への移動を規制している。内側支持部43dは、底部43bから第2筒状部43cと反対側に延びており、第1スプリングセット49の第1端部49aの半径方向内側に配置されている。内側支持部43dは第1端部49aの半径方向内側および軸方向への移動を規制している。
(5)第3スプリングシート47
図1、図6(A)〜(C)に示すように、第3スプリングシート47は、隣り合う第1スプリングセット49の第2端部49bの間に配置されており、隣り合う第2端部49bを半径方向および軸方向に支持している。第3スプリングシート47は、底部47bと、1対の外側支持部47aと、1対の内側支持部47dと、を有している。底部47bは隣り合う第2端部49bの間に挟み込まれている。1対の外側支持部47aは、底部47bから回転方向両側に延びており、第1スプリングセット49の第2端部49bの半径方向外側に配置されている。外側支持部47aは第2端部49bの半径方向外側および軸方向への移動を規制している。1対の内側支持部47dは、底部47bから回転方向両側に延びており、第1スプリングセット49の第2端部49bの半径方向内側に配置されている。内側支持部47dは第2端部49bの半径方向内側および軸方向への移動を規制している。
<動作>
図7〜図10を用いて、フライホイール組立体1の動作について説明する。
フライホイール組立体1を介してクラッチディスク組立体へ伝達されていない中立状態では、フライホイール組立体1は図7に示す状態となっている。この状態から、クラッチディスク組立体が第2フライホイール3に押し付けられると、エンジンからトランスミッションへフライホイール組立体1およびクラッチディスク組立体を介して動力が伝達される。具体的には、第2フライホイール3に対して第1フライホイール2が回転方向の駆動側に回転し始める。この結果、第1フライホイール2と第2フライホイール3との間で第1スプリングセット49および第2スプリング48の圧縮が開始される。より詳細には、第1フライホイール2と第2フライホイール3の伝達部33eとの間で回転方向に第1スプリングセット49および第2スプリング48が圧縮される。
このように、このフライホイール組立体1では、直列に配置された2つの第1スプリングセットおよび2つの第1スプリングセット49により比較的低剛性の捩り特性が実現されている(図8の捩り特性A)。
また、第2フライホイール3に対して第1フライホイール2が回転すると、摩擦発生機構5において摩擦抵抗が発生する。したがって、第1フライホイール2および第2フライホイール3の間で回転方向の抵抗(つまり、ヒステリシストルク)が発生する。
このように、このフライホイール組立体1では、摩擦発生機構5により比較的高ヒステリシストルクの捩り特性が実現されている(図8の捩り特性A)。
第2フライホイール3に対する第1フライホイール2の回転が進行すると、第1スプリングシート44の第1筒状部44aと第2スプリングシート43の第1筒状部44aとが回転方向に当接する。また、第2スプリングシート43の外側支持部43aと第3スプリングシート47の外側支持部47aとが回転方向に当接する。この結果、第1フライホイール2から第2フライホイール3へ第1スプリングシート44、第2スプリングシート43および第3スプリングシート47を介して動力が伝達される。
このとき、第1スプリングシート44、第2スプリングシート43および第3スプリングシート47には大きな力(ストッパトルク)が作用する。特に、エンジン始動時には、スタータモータ(図示せず)から第1フライホイール2にエンジン始動に必要なトルクが瞬間的に入力され、第1フライホイール2が瞬間的に回転する。このため、第1フライホイール2および第2フライホイール3の間で第1スプリングセット49および第2スプリング48が圧縮され、第1スプリングシート44、第2スプリングシート43および第3スプリングシート47が当接するが、エンジンの回転速度が安定するまでの間は、第1フライホイール2には断続的に動力が伝達される。したがって、第1スプリングセット49および第2スプリング48の弾性力により、今度は第1フライホイール2および第2フライホイール3が逆方向に相対回転し、結局、エンジンの回転速度が安定するまでの間、第1フライホイール2および第2フライホイール3が相対回転を繰り返す。
第1フライホイール2および第2フライホイール3が相対回転を繰り返す際、第1スプリングシート44、第2スプリングシート43および第3スプリングシート47には繰り返しストッパトルクが作用する。特に、第1スプリングシート44と第2スプリングシート43とが外側部分だけで当接すると、第1スプリングシート44に作用する力が半径方向外側部分と内側部分とで大きく異なってくる。
しかし、第2スプリング48の外径が第1スプリングセット49の外径よりも小さく、それに伴って第1スプリングシート44の第1筒状部44aのように第2スプリングシート43と当接する部分が環状に形成されているので、第1スプリングシート44自体の強度が高まるとともに、第1スプリングシート44が第2スプリングシート43と当接する際に第1スプリングシート44に均等に力が作用しやすくなる。したがって、第1スプリングシート44の破損を防止することができる。
また、エンジンの回転速度が高まり遠心力が増大すると、第2スプリング48、第1スプリングセット49、第1スプリングシート44、第2スプリングシート43および第3スプリングシート47に大きな遠心力が作用する。この結果、第1スプリングシート44、第2スプリングシート43および第3スプリングシート47が第1フライホイール2の筒状部21cの内周面に強く押し付けられる。
特に、第2スプリングシート43は、第2スプリング48および第1スプリングセット49を支持しているので、第1スプリングシート44に比べて第2スプリングシート43に作用する遠心力が大きくなる。同様に、第3スプリングシート47は、2つの第1スプリングセット49を支持しているので、第1スプリングシート44に比べて第3スプリングシート47に作用する遠心力が大きくなる。第1スプリングシート44および第3スプリングシート47に大きな遠心力が作用すると、第1スプリングシート44と筒状部21cとの間および第3スプリングシート47と筒状部21cとの間に発生する摩擦力が大きくなり、第1スプリングシート44および第3スプリングシート47が筒状部21cに対して回転方向に移動しない状態が発生し得る。この状態では、第2スプリングシート43および第3スプリングシート47の回転方向間に配置された第1スプリングセット49は作動せず、第2スプリング48のみが圧縮される。
例えば図9および図10に示すように、出力プレート33の伝達部33eにより回転方向に押される第2スプリング48のみが圧縮される。第1スプリングシート44が第1フライホイール2に対して移動しないため、第1プレート21および第2プレート22により回転方向に押される第2スプリング48は圧縮されない。
第2スプリング48のみが圧縮される場合、2つの第2スプリング48および2つの第1スプリングセット49が直列に圧縮される場合に比べて、図8に示すようにダンパー機構4の捩り剛性が高くなる(捩り特性C)。
しかし、このフライホイール組立体1では、第2スプリング48の剛性(図8の捩り特性C)が第1スプリングセット49の剛性(図8の捩り特性B)よりも小さいため、第2スプリング48が単独で圧縮されても、ダンパー機構4の捩り剛性があまり高くならない。
このように、第2スプリング48の剛性を第1スプリングセット49の剛性よりも小さく設定しているため、ダンパー機構4の作動不良が発生しやすい高負荷の状況下であっても、このフライホイール組立体1では振動減衰性能の低下を抑制できる。
また、前述のように、第1スプリングシート44の破損を防止できるので、高負荷の状況下であってもフライホイール組立体1の耐久性が増す。
<他の実施形態>
本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形および修正が可能である。
(1)前述の実施形態では、2つの第1スプリングセット49の両端にそれぞれ第2スプリング48が配置されているが、2つの第1スプリングセット49の両端に異なる剛性のスプリングを設けてもよい。この場合であっても、そのスプリングの外径を第1スプリングセット49の外径よりも小さく設定するのが好ましい。
また、2つの第1スプリングセット49の剛性が異なっていてもよい。
(2)前述の実施形態では、第2スプリングシート43および第1スプリングシート44が第1フライホイール2と摺動可能となっているが、第2スプリングシート43および第1スプリングシート44が第2フライホイールと摺動可能であってもよい。この場合、フライホイール組立体1の回転速度が大きくなると、第2スプリングシート43が第2フライホイール3に対して移動しなくなる。このため、前述の実施形態とは異なり、第1フライホイールにより回転方向に押される第2スプリング48のみが圧縮される。
1 フライホイール組立体
2 第1フライホイール(第1回転部材の一例)
3 第2フライホイール(第2回転部材の一例)
4 ダンパー機構
43 第2スプリングシート(第2シート部材の一例)
44 第1スプリングシート(第1シート部材の一例)
48 第2スプリング(第2弾性部材の一例)
49 第1スプリングセット(第1弾性部材の一例)
5 摩擦発生機構

Claims (4)

  1. 第1回転部材と、
    前記第1回転部材に対して回転可能に配置された第2回転部材と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材とを回転方向に弾性的に連結する第1弾性部材と、
    前記第1回転部材と前記第2回転部材とを回転方向に弾性的に連結し前記第1弾性部材と直列に作動するように配置され前記第1弾性部材の外径よりも小さい外径を有する第2弾性部材と、
    前記第1回転部材および前記第2回転部材のうち少なくとも一方と前記第2弾性部材との間に挟み込まれた第1シート部材と、
    前記第1弾性部材および前記第2弾性部材の間に配置された第2シート部材と、を備え、
    前記第1シート部材は、前記第2弾性部材の第1端部が嵌め込まれ前記第2弾性部材の前記第1端部の外周を取り囲む第1筒状部を有しており、
    前記第2シート部材は、前記第2弾性部材の第2端部が嵌め込まれ前記第2弾性部材の前記第2端部の外周を取り囲む第2筒状部を有しており、
    前記第1筒状部は、環状の第1当接面を有しており、
    前記第2筒状部は、前記第1当接面と当接可能に配置された環状の第2当接面を有しており、
    前記第2弾性部材が圧縮されて前記第1当接面が前記第2当接面と当接すると、前記第1および第2シート部材を介して前記第1および第2回転部材の間の動力伝達が行われる、
    フライホイール組立体。
  2. 前記第2弾性部材の剛性は、前記第1弾性部材の剛性よりも低い、
    請求項1に記載のフライホイール組立体。
  3. 前記第1シート部材は、前記第1回転部材と前記第2弾性部材の前記第1端部との間に挟み込まれた第1ベース部と、前記第1ベース部から前記第2シート部材の方に突出した前記第1筒状部と、を有しており、
    前記第2シート部材は、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材の前記第2端部との間に挟み込まれた第2ベース部と、前記第2ベース部から前記第1シート部材の方に突出した前記第2筒状部と、を有している、
    請求項1または2に記載のフライホイール組立体。
  4. 前記第1弾性部材は、概ね回転方向に延びる第1中心線を有しており、
    前記第2弾性部材は、概ね回転方向に延びる第2中心線を有しており、
    前記第2中心線は、前記第1中心線よりも半径方向外側に配置されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のフライホイール組立体。
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