JP4920258B2 - シリコンのスラグ精錬方法及び高純度シリコンの製造装置 - Google Patents
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[Siの限界B濃度]=[溶融スラグ初期B濃度]/[B分配比] … …(1)
本発明のスラグ精錬方法は、複数回に分けて供給される溶融スラグの1回分を溶融シリコンに接触させ、所定時間保持した後に使用済みの溶融スラグを排出する操作(以下、この複数回に分けて供給される溶融スラグの1回分を用いて行われる操作を「単位操作」という。)を複数回繰り返してシリコンを精製する方法であり、図1に示すように、1回目の単位操作から最終的にスラグ精錬終了後の溶融シリコンを凝固させて高純度シリコンを回収するまでの一連の操作を1サイクルと定義する(全i回の単位操作)。この1サイクルを、連続する単位操作から構成されるグループに適宜分割し、その各々のグループを精製段階と定義する(全m段階の精製段階。mは、2以上の自然数)。溶融シリコン中のホウ素に対する酸化力が各精製段階間で互いに異なる様に1サイクル内での精製段階を定め、かつ、第1段階を除いた任意の精製段階で用いる溶融スラグが、その直前の精製段階で用いる溶融スラグよりも溶融シリコン中のホウ素に対する酸化力が強くなるようにする。つまり、後段の精製段階で用いる溶融スラグの方がその前段の精製段階で用いる溶融スラグよりも溶融シリコン中のホウ素に対する酸化力が強くなるようにしながら、多段階的に溶融スラグの組成を切り換えることによって徐々に溶融シリコン中のホウ素を除去していく。こうすることで、本発明で目標とするシリコン中のホウ素濃度を満足する精錬を実現するとともに、溶融スラグによるルツボの損耗を抑制でき、製造費を低減できる。
これは、酸化剤を溶融シリコンに接触させたことにより、溶融スラグによる溶融シリコン中のホウ素酸化確率は上昇するものの、生成したホウ素酸化物は溶融シリコン中に滞留し続けるため、その間に大部分のホウ素酸化物が周囲のシリコンによって還元されて、再びホウ素原子に戻ってしまうからである。
また、ホウ素捕捉体の性質として、ホウ素を必ずしもスラグ中に永久に固定する必要はなく、例えば、スラグ中でホウ素酸化物がさらに酸化されてより気化し易いホウ素酸化物、例えば、B2O3が生成した場合、これをガスとして溶融スラグ中から雰囲気中(当然、溶融シリコン外である)に放散してもよい。要は、一旦、溶融シリコンから除去されたホウ素が再び溶融シリコンに戻ることがなければ、前記第2の要件が満たされることになる。
溶融シリコンのホウ素酸化力が強い溶融スラグを用いてスラグ精錬を行なえば、結果として、ホウ素分配比は1程度よりも上昇する、即ち、スラグ精製能力が前記従来溶融スラグのみを用いた場合に比べて向上する。従って、前記単位操作における溶融シリコン中のホウ素に対する酸化力を表す特性値には、例えば、特定の単位操作におけるホウ素分配比を用いることができる。
先ず、溶融スラグを形成するスラグ材料として、溶融シリコンから溶融スラグ中に移動した溶融シリコン中のホウ素を捕捉するホウ素捕捉体(A)と、溶融シリコン中のホウ素を酸化して溶融シリコンから溶融スラグ中に移動し易くさせるホウ素酸化剤(B)とを候補として挙げた場合、ホウ素捕捉体(A)単独、または、ホウ素捕捉体(A)とホウ素酸化剤(B)の組み合わせから選択することにより溶融スラグに酸化力の差を設けることができる。すなわち、ホウ素捕捉体(A)は、実質的には溶融シリコン中のホウ素に対する酸化力はほとんど無いので、ホウ素捕捉体(A)単独からなるスラグでのホウ素分配比は、ホウ素捕捉体(A)とホウ素酸化剤(B)からなるスラグでのものよりも小さい。従って、第n溶融スラグをホウ素捕捉体(A)のみから形成し、第(n+1)溶融スラグについてはホウ素捕捉体(A)とホウ素酸化剤(B)との混合物から形成することで実現できる。
ホウ素捕捉体(A)は、スラグ中に少量(例えば、ホウ素酸化剤(B)質量の10%程度)存在すれば、溶融シリコン中のホウ素酸化物を溶融スラグ中に固定する機能を充分に果たすので、本発明において、ホウ素捕捉体(A)に対するホウ素酸化剤(B)の質量の比率(MB/MA)は、10程度以下の範囲で適用されることが好ましい。
この他、溶融スラグ中の酸素が化合物として徐々に気化放散する効果により、溶融スラグが形成されてからの経過時間が長いスラグほど、溶融シリコン中のホウ素酸化力が低下することを利用して、第n溶融スラグを別の炉で形成して一定時間後に精製対象の溶融シリコン上に供給し(即ち、溶融スラグ形成後経過時間が長い)、一方、第(n+1)溶融スラグは、溶融シリコン上に固体スラグ原料を供給し、溶融シリコン上で溶融スラグを形成させることにより(即ち、溶融スラグ形成後経過時間が短い)、精製段階間で溶融シリコン中のホウ素酸化力に差を発生させてもよい。
従って、前記溶融シリコン中の下限ホウ素濃度を、より低くすることが可能なスラグ(すなわち、溶融シリコン中のホウ素酸化力のより強いスラグ)を用いる程、溶融シリコン中のホウ素濃度が前記溶融シリコン中の下限ホウ素濃度により接近し難くなるため、単位操作当たりに減少させることのできる、溶融シリコン中のホウ素濃度の割合が比較的大きくなり、これにより、1サイクル内での単位操作総回数をより減少させることができ、生産性の点で有利になる。
従って、最終的なルツボ損耗量と生産性のバランスを考慮して、切換基準値を決定することが好ましい。尚、スラグ精錬に必要となる装置や作業性等を考慮すると、精製段階の数(m)は10以下とするのがよい。
そのための最も直接的な方法は、実操業において単位操作終了ごとに溶融シリコンのサンプルを採取してその中のホウ素濃度を測定し、当該精製段階でのホウ素濃度の切換基準値と前記測定値を比較し、前記測定値が切換基準値を超える場合には当前記精製段階用のスラグ組成を次の単位操作でも使用し、また、前記測定値が切換基準値以下の場合には次の単位操作で当前記精製段階の次の精製段階に操業を切り換える。即ち、使用するスラグ組成を変更するというものである。この方法は確実な手法である反面、多数回の計測が必要なため、費用及び生産性の点で必ずしも好適ではない場合がある。
その際に、実操業で用いるものよりも明らかにホウ素含有濃度の高い溶融シリコンを用いて検量線を作成することにより、実際の操業で発生しうる、溶融シリコン中のホウ素濃度初期値の種々の変動に対しても、前記検量線を用いることができるため、好ましい。ここで、実操業で用いるものよりも明らかにホウ素含有濃度の高い溶融シリコンは、実操業で用いるものに相当する溶融シリコンに対して、窒化ホウ素等のホウ素化合物を適量添加することにより得ることができる。
第2段階目の精製段階についても同様にして、第2段階目の精製段階用の検量線を用いて、最終的に必要となるホウ素濃度(この場合は0.1質量ppm)に達するまでに必要な単位操作の回数を求める。第2段階目の精製段階用の溶融シリコン中のホウ素濃度初期値として、第1段階目の精製段階終了用の前記切換基準値を用いる。
第n段階目で使用する第n精錬炉でシリコンの精製を行った後、溶融シリコンを第(n+1)段階目で使用する第(n+1)精錬炉に移してシリコンの精製を行う場合、第n精錬炉と第(n+1)精錬炉との間で溶融シリコンを移動するための搬送手段を設けて高純度シリコンを製造するための製造装置を構成してもよい。この搬送手段については、前記の精錬炉間を結ぶ樋や管等のようなものであって、第n精錬炉内の溶融シリコンを第(n+1)精錬炉内に直接注湯して移すことができる直接搬送手段であってもよく、あるいは、第n精錬炉内の溶融シリコンを一旦、別途用意した搬送用のルツボ等に移し、この搬送用ルツボを第(n+1)精錬炉上に吊り上げて溶融シリコンを注湯するようにする、この搬送ルツボ等の間接搬送手段であってもよい。また、間接搬送手段の安価な搬送方法として、第n段階の精製終了時にシリコンを炉外で凝固させ、第(n+1)段階の精製を行う際には、前記の凝固させたシリコンをクレーン等で搬送して第(n+1)精錬炉に装入し、このシリコンを炉内で融解させてから、第(n+1)段階の精製を行ってもよい。一方、上記のような直接搬送手段を用いる場合には、精錬炉間のシリコン搬送時間を短縮させ、搬送中の溶融シリコンの温度低下を防ぐことができる。
先ず、図示外の溶融装置により原料とする粗製金属シリコンを溶融し、得られた溶融シリコンの全量をルツボ1内に注湯して蓋体4を閉塞し、次いで抵抗加熱器2により溶融シリコンの加熱を開始し、溶融シリコンをその溶融温度(1415℃)以上であって、炉体1に係る材料の軟化点以下(通常は、1800℃以下が望ましい)の所定の操業温度まで加熱し、その後はその温度を保持する。この際、粗製金属シリコンを直接ルツボ1に供給し、抵抗加熱器2による加熱によってルツボ1内で溶融状態にしてもよい。
金属シリコンを図示外の別の炉で溶解して得られた溶融シリコンを、予め抵抗加熱器2で予熱したルツボ1に注湯した。そして、炉体3の開口部3aを蓋体4で閉塞して大気雰囲気にて保温した。次に、抵抗加熱器2によるルツボ1の加熱を開始してシリコンの融液温度1600℃まで昇温し、その後この温度で保持した。次に、蓋体4を開放し、第1溶融スラグを形成するために用意したスラグ材料を各ホッパー6、7を使ってホウ素酸化剤とホウ素捕捉体との合計が200kgとなるようにルツボ1内の溶融シリコン上に供給した。そして、蓋体4を閉塞して溶融シリコンの温度が1600℃の状態で1時間保持した後、蓋体4を開放し、傾動装置5によって炉体3共々ルツボ1を傾動し、使用済みの第1溶融スラグを排湯した(1回の単位操作終了)。次いで、炉体3共々ルツボ1を元の直立状態に戻し、再び第1溶融スラグ用のスラグ材料を上記と同じ量となるように投入した。このようにして単位操作を合計24回実施し、最後に使用済みの第1溶融スラグを反応系外に排湯した。
引き続き、蓋体4を開放して第2溶融スラグ用に用意したスラグ材料を、各ホッパー6、7を使用して、ホウ素酸化剤とホウ素捕捉体との合計が200kgとなるようにそれぞれルツボ1内の溶融シリコン上に供給した。そして、蓋体4を閉塞して溶融シリコンの温度が1600℃の状態で1時間保持した後、蓋体4を開放し、傾動装置6によって炉体3共々ルツボ1を傾動し、使用済みの第2溶融スラグを排湯した(1回の単位操作終了)。次いで、炉体3共々ルツボ1を元の直立状態に戻し、再び第2溶融スラグ用のスラグ材料を上記と同じ量となるように投入し、合計2回の単位操作を行った。精製が終了した溶融シリコンを図示外の排湯ルツボに排湯し、そのまま凝固させて350kgのシリコンを回収した(2段階の精製段階からなるこれまでの作業を1サイクルとする)。
全単位操作でスラグ原料としてCaOを5000kg(粉状)、及びケイ石5000kg(粒状)をそれぞれ用意し、ホウ素捕捉体とした。また、単位操作を50回実施し、全単位操作にわたり、均一の量でスラグを供給した。これ以外の条件を実施例1と同様にしてスラグ精錬を行った。1サイクル終了後にサンプル採取したシリコン中のホウ素濃度を分析した結果は、0.7質量ppmであり、本発明における目標ホウ素濃度0.3質量ppmを満足することはできなかった。
実施例1と同じ金属シリコンを用意し、全単位操作でスラグ材料を実施例1における第2溶融スラグ用のものと同じものを使用し、1回あたりルツボ1に供給する量を実施例1と同じにして(炭酸ナトリウム130kg+ケイ石70kg)シリコンを精製した。その他の条件については原則実施例1と同様にした。ただし、最終的にホウ素濃度0.1質量ppm以下に達するまでに必要な単位操作の回数は12回であったため、これに必要な量のスラグ材料をそれぞれ用意した(ここまでを1サイクルとする)。この作業を合計8サイクル行ったところでルツボ1の交換が必要な程度の損傷が認められ、十分な耐久性は達成できなかった。
予め抵抗加熱器2で予熱した第1精錬炉21のルツボ1に溶融シリコンを注湯し、大気雰囲気にて一旦保温した後、1600℃まで昇温してその温度で保持するまで実施例1と同様にして行った。次いで、第1溶融スラグを形成するために用意したスラグ材料283kg(ケイ石:83kg、CaO:134kg、CaF2:66kg)を、ホウ素捕捉体用ホッパー6を使用してルツボ1内の溶融シリコン上に投入し、蓋体4を閉塞して溶融シリコンの温度が1600℃の状態で1.5時間保持した。以下、実施例1と同様にして、単位操作の合計が12回となるように繰り返した。
上記第2精錬炉22のルツボ1内の溶融シリコン上に、第2溶融スラグを形成するために用意したスラグ材料をホッパー7及び8を使用して全量(合計400kg)を一度に投入した。そして、第2精錬炉22の蓋体4を閉塞し、ガス供給器23及び排気コンプレッサ24を用いて炉内がArガス雰囲気(常圧)となるようにして保温した。次いで、溶融シリコンの温度が1600℃になるまで昇温して1時間保持した。終了後は、ルツボ1をクレーンにて吊り上げて精錬済みの第2溶融スラグを排湯した後、溶融シリコンを排湯ルツボ25に排湯し、そのまま凝固させて370kgのシリコンを回収した(2段階の精製段階からなるこれまでの作業を1サイクルとする)。
実施例2の第1段階目の精製段階と同様にして、第1溶融スラグを形成するために用意したスラグ材料のうち、283kg(炭酸カルシウム:95kg、ケイ石:170kg、アルミナ:18kg)を一度に投入し、以降、単位操作の回数が合計12回となるようにした。第1段階目の精製段階が終了した後は、使用済みの第1溶融スラグを排湯ルツボ34に排湯し、次に、溶融シリコンを可動の搬送樋33を介して第2精錬炉32のルツボ1に注湯した。第1精錬炉31から第2精錬炉32に溶融スラグを全量移すのに要した時間は、1分間であり、実施例2の1/16の時間で溶融シリコンを精錬炉間で移動させることができた。
実施例2と同様にして第2段階目の精製段階を行った。終了後、図示外の排湯ルツボに排湯した溶融シリコンをそのまま凝固させ、370kgのシリコンを回収した(2段階の精製段階からなるこれまでの作業を1サイクルとする)。
Claims (10)
- 複数回に分けて供給される溶融スラグの1回分を溶融シリコンに接触させ、所定時間保持した後に使用済みの溶融スラグを排出する単位操作を複数回繰り返して溶融シリコン中のホウ素を溶融スラグに移動させて除去するシリコンのスラグ精錬方法であって、
1つ又は2つ以上の単位操作からなると共に、用いる溶融スラグの組成が互いに異なるm段階の精製段階に分割されてなり、このうちの第(n+1)段階目の精製段階で用いる第(n+1)溶融スラグが、第n段階目の精製段階で用いる第n溶融スラグよりも溶融シリコン中のホウ素に対する酸化力が強いことを特徴とするシリコンのスラグ精錬方法。
(但し、mは2以上の自然数であり、nはn≦m−1の関係を満たす自然数である。) - 第n溶融スラグが、溶融シリコンから溶融スラグ中に移動した溶融シリコン中のホウ素を捕捉するホウ素捕捉体(A)から形成され、第(n+1)溶融スラグが、ホウ素捕捉体(A)と、溶融シリコン中のホウ素を酸化して溶融シリコンから溶融スラグ中に移動し易くさせるホウ素酸化剤(B)との混合物から形成される請求項1に記載のシリコンのスラグ精錬方法。
- 第n溶融スラグ及び第(n+1)溶融スラグが、それぞれ溶融シリコンから溶融スラグ中に移動した溶融シリコン中のホウ素を捕捉するホウ素捕捉体(A)と、溶融シリコン中のホウ素を酸化して溶融シリコンから溶融スラグ中に移動し易くさせるホウ素酸化剤(B)との混合物から形成され、かつ、第n溶融スラグのホウ素酸化剤(B)と第(n+1)溶融スラグのホウ素酸化剤(B)とが同一成分からなり、ホウ素捕捉体(A)に対するホウ素酸化剤(B)の質量の比率(MB/MA)が、第n溶融スラグよりも第(n+1)溶融スラグの方が高い請求項1に記載のシリコンのスラグ精錬方法。
- ホウ素捕捉体(A)が、アルミナ、シリカ、酸化カルシウム、及びハロゲン化カルシウムからなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物である請求項2又は3に記載のシリコンの精錬方法。
- ホウ素酸化剤(B)が、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属の炭酸塩水和物、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の炭酸塩、アルカリ土類金属の炭酸塩水和物、及びアルカリ土類金属の水酸化物からなる群から選ばれた1種又は2種以上の混合物である請求項2〜4のいずれか記載のシリコンの精錬方法。
- 各精製段階はそれぞれ個別の精錬炉を用いて行い、第n段階目で使用する第n精錬炉で精製した溶融シリコンを第(n+1)段階目で使用する第(n+1)精錬炉に移して精製する請求項1〜5のいずれかに記載のシリコンのスラグ精錬方法。
- 請求項6に記載のシリコンのスラグ精錬方法により溶融シリコン中のホウ素を除去して高純度シリコンを得るための高純度シリコンの製造装置であって、第n段階目の精製段階で使用する第n精錬炉と、第(n+1)段階目の精製段階で使用する第(n+1)精錬炉と、これらの精錬炉の間で溶融シリコンを移動するための搬送手段とを備えたことを特徴とする高純度シリコンの製造装置。
- それぞれの精錬炉が溶融シリコンと溶融スラグとを接触させた状態で保持するルツボを備えており、少なくとも溶融スラグと接触するルツボの内壁面部は、第n精錬炉のルツボより第(n+1)精錬炉のルツボの方が耐酸性強度の高い材料で形成されている請求項7に記載の高純度シリコンの製造装置。
- 第(n+1)精錬炉がガス供給手段を備えており、炉内を非酸化性ガス雰囲気にしてシリコンのスラグ精錬を行うことができる請求項7又は8に記載の高純度シリコンの製造装置。
- 搬送手段が、第n精錬炉内の溶融シリコンを第(n+1)精錬炉内に直接移すことができる直接搬送手段からなる請求項7に記載の高純度シリコンの製造装置。
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