JP4917928B2 - Combine - Google Patents
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Description
本発明は、刈取装置によって圃場の未刈り穀稈を刈取り、刈取った穀稈を脱穀装置によって脱穀するコンバインに係り、より詳しくは、刈取装置の各部を駆動する電動モータを備えたコンバインに関するものである。 The present invention relates to a combine that harvests an uncut grain culm in a field by a reaping device and threshs the harvested cereal by a threshing device, and more particularly, to a combine that includes an electric motor that drives each part of the reaping device. It is.
従来、エンジンを搭載した走行機体と、圃場の未刈り穀稈を刈取る刈取装置と、刈取った穀稈を脱穀する脱穀装置とを備え、圃場の未刈り穀稈を連続的に刈取って脱穀し、穀粒を収集するように構成している(例えば、特許文献1参照)。 Conventionally, it has been equipped with a traveling machine equipped with an engine, a reaping device for reaping uncut cereal grains in the field, and a threshing device for threshing the harvested cereal grains, It is configured to thresh and collect the grains (see, for example, Patent Document 1).
この場合、従来のコンバインにおいては、エンジンからの駆動力によって、刈取装置の穀稈引起装置及び刈刃装置及び穀稈搬送装置をそれぞれ駆動するように構成されている。また、電動モータによって刈刃装置を駆動する構成(例えば、特許文献2参照)や、電動モータによって穀稈搬送装置(スクレーパ)を駆動する構成(例えば、特許文献3参照)も公知である。
前記従来技術は、特許文献1に示されるように、エンジンからの駆動力を多段的に変速して穀稈搬送装置の駆動速度を変更することによって、穀稈搬送装置によって搬送中の穀稈の搬送姿勢が乱れる等の問題がある。また、穀稈引起装置及び刈刃装置及び穀稈搬送装置の各駆動速度をそれぞれ任意に設定できないから、低速での前進移動又は部分的な倒伏稈の刈取において、穀稈引起装置の穀稈引起速度だけを簡単に速くすることができない等の問題がある。後進移動において、穀稈引起装置及び刈刃装置を停止して、穀稈搬送装置だけを簡単に駆動できない等の問題がある。
As shown in
本発明の目的は、穀稈搬送装置の駆動速度の変更によって、穀稈搬送装置によって搬送中の穀稈の搬送姿勢が乱れるのを防止できるものでありながら、穀稈引起装置の穀稈引起速度だけを速くすることができたり、穀稈搬送装置だけを駆動できるようにしたコンバインを提供するものである。 The object of the present invention is to prevent the corn haul raising device from raising the culm pulling speed while preventing the corn haul carrying device from being disturbed by the change of the driving speed of the corn haul conveying device. It is possible to provide a combine that can speed up the operation alone or can drive only the cereal conveying device.
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明のコンバインは、エンジンを搭載した走行機体と、圃場の未刈り穀稈を刈取る刈取装置と、刈取った穀稈を脱穀する脱穀装置とを備え、前記刈取装置は、圃場の未刈り穀稈を引起す穀稈引起装置と、前記穀稈引起装置によって引起された未刈り穀稈の株元を切断する刈刃装置と、前記刈刃装置によって刈取られた刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置とを有し、前記脱穀装置は、前記穀稈搬送装置から刈取り穀稈を受け継ぐフィードチェンと、前記フィードチェンから排藁を受け継ぐ排藁チェンと、前記排藁チェンから搬送された前記排藁を切断する排藁カッタとを有してなるコンバインにおいて、前記穀稈引起装置を駆動する引起駆動用電動モータと、前記刈刃装置を駆動する刈刃駆動用電動モータと、前記穀稈搬送装置を駆動する搬送駆動用電動モータと、前記フィードチェンを駆動するフィードチェン駆動用電動モータと、前記排藁チェンを駆動する排藁チェン駆動用電動モータと、前記排藁カッタを駆動する排藁カッタ駆動用電動モータとを備え、前記穀稈引起装置、前記刈刃装置、前記穀稈搬送装置、前記フィードチェン、前記排藁チェン及び前記排藁カッタをその各々の電動モータによって駆動するように構成し、加えて、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータを逆回転操作する逆回転スイッチを設け、前記脱穀装置の駆動の有無を検出する脱穀スイッチがオフの状態で前記逆回転スイッチをオンにすると、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータが、穀稈の搬送上流側から順番に逆回転駆動し、前記排藁カッタ駆動用電動モータの起動から所定時間経過後に、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータが停止するように構成されているものである。
In order to achieve the above object, a combine of an invention according to
請求項1に係る発明によれば、前記穀稈搬送装置によって搬送中の穀稈の搬送姿勢が乱れるのを防止しながら、前記穀稈搬送装置の駆動速度を変更できる。即ち、前記穀稈引起装置及び刈刃装置及び穀稈搬送装置での穀稈の搬送速度の急激な変化を低減して、穀稈の搬送姿勢の乱れを防止できる。低速で移動しても、きれいな刈り跡になるように穀稈を刈取ることができる。また、前記穀稈引起装置及び刈刃装置及び穀稈搬送装置の各駆動速度をそれぞれ任意に設定できるから、低速での前進移動又は部分的な倒伏稈の刈取において、前記穀稈引起装置の穀稈引起速度だけを簡単に速くすることができる。後進移動において、前記穀稈引起装置及び刈刃装置を停止して、穀稈搬送装置だけを簡単に駆動できるものである。また、前記脱穀装置の駆動の有無を検出する脱穀スイッチがオフの状態で前記逆回転スイッチをオンにすると、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータが、穀稈の搬送上流側から順番に逆回転駆動し、前記排藁カッタ駆動用電動モータの起動から所定時間経過後に、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータが停止するから、前記穀稈搬送装置から前記排藁カッタに至る搬送途中で穀稈又は排藁が詰まったとしても、その穀稈又は排藁を無理に引き抜いたり、その穀稈又は排藁を詰った部分で切断したりする必要がなく、詰った穀稈又は排藁を、前記穀稈搬送装置、前記フィードチェン、前記排藁チェン及び前記排藁カッタの逆回転後に簡単に除去できる。
According to the invention of
以下に、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。図1はコンバインの左側面図、図2はコンバインの平面図、図3は刈取装置の側面説明図、図4は刈取装置の平面説明図、図5はコンバインの駆動系統図、図6は刈取装置の制御手段の機能ブロック図である。図1及び図2を参照しながら、コンバインの全体構造について説明する。なお、以下の説明では、走行機体1の進行方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく進行方向に向かって右側を単に右側と称する。
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Embodiments embodying the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 is a left side view of the combine, FIG. 2 is a plan view of the combine, FIG. 3 is a side view of the harvesting device, FIG. 4 is a plan view of the harvesting device, FIG. 5 is a drive system diagram of the combine, and FIG. It is a functional block diagram of the control means of an apparatus. The overall structure of the combine will be described with reference to FIGS. 1 and 2. In the following description, the left side in the traveling direction of the traveling
本実施形態のコンバインは、左右一対の走行クローラ2にて支持された走行機体1を備えている。走行機体1の前部には、穀稈を刈り取りながら取り込む6条刈り用の刈取装置3が、単動式の昇降用油圧シリンダ4によって刈取回動支点軸4a回りに昇降調節可能に装着されている。走行機体1には、フィードチェン6を有する脱穀装置5と、脱穀後の穀粒を貯留する穀粒タンク7とが横並び状に搭載されている。本実施形態では、脱穀装置5が走行機体1の進行方向左側に、穀粒タンク7が走行機体1の進行方向右側に配置されている。走行機体1の後部に旋回可能な排出オーガ8が設けられ、穀粒タンク7の内部の穀粒が、排出オーガ8の籾投げ口9からトラックの荷台またはコンテナ等に排出されるように構成されている。刈取装置3の右側方で、穀粒タンク7の前側方には、運転キャビン10が設けられている。
The combine of this embodiment includes a traveling
運転キャビン10内に操縦ハンドル11及び運転座席12を配置している。なお、図示しないが、運転キャビン10には、オペレータが搭乗するステップと、操縦ハンドルを設けたハンドルコラムと、運転座席12の左側方のレバーコラムに設けた主変速レバー、及び副変速レバー、及び脱穀クラッチレバー、及び刈取クラッチレバーとが、配置されている。運転座席12の下方の走行機体1には、動力源としてのエンジン14が配置されている。
A steering handle 11 and a
図1乃至図4に示されるように、走行機体1の下面側に左右のトラックフレーム21を配置している。トラックフレーム21には、走行クローラ2にエンジン14の動力を伝える駆動スプロケット22と、走行クローラ2のテンションを維持するテンションローラ23と、走行クローラ2の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ24と、走行クローラ2の非接地側を保持する中間ローラ25とを設けている。駆動スプロケット22によって走行クローラ2の前側を支持し、テンションローラ23によって走行クローラ2の後側を支持し、トラックローラ24によって走行クローラ2の接地側を支持し、中間ローラ25によって走行クローラ2の非接地側を支持することになる。
As shown in FIGS. 1 to 4, left and right track frames 21 are arranged on the lower surface side of the traveling
刈取装置3の刈取回動支点軸4aに連結した刈取フレーム221の下方には、圃場の未刈り穀稈の株元を切断するバリカン式の刈刃装置222が設けられている。刈取フレーム221の前方には、圃場の未刈り穀稈を引起す6条分の穀稈引起装置223が配置されている。穀稈引起装置223とフィードチェン6の前端部(送り始端側)との間には、刈刃装置222によって刈取られた刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置224が配置されている。なお、穀稈引起装置223の下部前方には、圃場の未刈り穀稈を分草する6条分の分草体225が突設されている。エンジン14にて走行クローラ2を駆動して圃場内を移動しながら、刈取装置3によって圃場の未刈り穀稈を連続的に刈取ることになる。
A clipper-type
次に、図3及び図4を参照して刈取装置3の構造を説明する。図3及び図4に示すように、刈取装置3の刈取フレーム221には、走行機体1の前端側の軸受台15に回動可能に支持した刈取入力ケース16と、刈取入力ケース16から前方に向けて延長する縦伝動ケース18と、縦伝動ケース18の前端側で左右方向に向けて延長する横伝動ケース19と、横伝動ケース19に連結する6条分の分草フレーム20と、分草フレーム20の前端側に支持する6条分の分草体225とが配置されている。刈取入力ケース40、縦伝動ケース18、横伝動ケース19、分草フレーム20によって刈取装置3のメインフレームが形成されている。機体左右方向に水平に横架した刈取入力ケース16内には、エンジン14からの動力を伝達するための刈取り穀稈用の搬送入力軸17が組み込まれている。
Next, the structure of the reaping device 3 will be described with reference to FIGS. 3 and 4. As shown in FIGS. 3 and 4, the cutting
穀稈引起装置223は、分草板225によって分草された未刈穀稈を起立させる複数の引起タイン28を有する6条分の引起ケース29を有する。穀稈搬送装置224は、右側2条分の引起ケース29から導入される右側2条分の穀稈の株元側を掻込む左右の右スターホイル30R及び左右の右掻込ベルト31Rと、左側2つの引起ケース29から導入される左側2条分の穀稈の株元側を掻込む左右の左スターホイル30L及び左右の左掻込ベルト31Lと、中央2つの引起ケース29から導入される中央2条分の穀稈の株元側を掻込む左右の中央スターホイル30C及び左右の中央掻込ベルト31Cとを有する。
The
刈刃装置222は、右スターホイル30R及び左右の右掻込ベルト31R、左スターホイル30L及び左右の左掻込ベルト31L、中央スターホイル30C及び左右の中央掻込ベルト31Cによって掻込まれた6条分の穀稈の株元を切断するバリカン形の左右の刈刃32を有する。
The
また、穀稈搬送装置224は、右側2条分のスターホイル30R及び掻込ベルト31Rによって掻込まれた右側2条分の刈取穀稈の株元側を後方に搬送する右株元搬送チェン33Rと、左側2条分のスターホイル30L及び掻込ベルト31Lによって掻込まれた左側2条分の刈取穀稈の株元側を右株元搬送チェン33Rの搬送終端部に合流させる左株元搬送チェン33Lと、中央2条分のスターホイル30C及び掻込ベルト31Cによって掻込まれた中央2条分の刈取穀稈の株元側を後方に搬送して右株元搬送チェン33Rの搬送途中に合流させる中央株元搬送チェン33Cとを有する。左右及び中央の株元搬送チェン33R,33L,33Cによって、右株元搬送チェン33Rの搬送終端部に、6条分の刈取穀稈の株元側を合流させることになる。
In addition, the cereal carrying
穀稈搬送装置224は、右株元搬送チェン33Rから6条分の刈取穀稈の株元側を受継ぐ縦搬送チェン34と、縦搬送チェン34の搬送終端部からフィードチェン6の搬送始端部に6条分の刈取穀稈の株元側を搬送する補助株元搬送チェン35,36とを有する。縦搬送チェン34から、補助株元搬送チェン35,36を介して、フィードチェン6の搬送始端部に、6条分の刈取穀稈の株元側を搬送することになる。
The
穀稈搬送装置224は、右株元搬送チェン33Rにて搬送される右側2条分の刈取穀稈の穂先側を搬送する右穂先搬送タイン37Rと、左株元搬送チェン33Lにて搬送される左側2条分の刈取穀稈の穂先側を搬送する左穂先搬送タイン37Lと、中央株元搬送チェン33Cにて搬送される中央2条分の刈取穀稈の穂先側を搬送する中央穂先搬送タイン37Cと、縦搬送チェン34にて搬送される6条分の刈取穀稈の穂先側を搬送する後穂先搬送タイン38とを有する。脱穀装置5の扱胴226室内に、刈取装置3で刈取った6条分の刈取穀稈の穂先側を搬送することになる。
The grain
次に、図5を参照して刈取装置3の駆動構造を説明する。図5に示すように、穀稈引起装置223を駆動する引起駆動用電動モータ90と、刈刃装置222を駆動する左右の刈刃駆動用電動モータ91と、穀稈搬送装置224を正逆回転切換可能に駆動する搬送駆動用電動モータ92とを備え、穀稈引起装置223と刈刃装置222と穀稈搬送装置224とをその各々の電動モータによって駆動することになる。引起駆動用電動モータ90の出力軸に引起横伝動軸48を連結する。引起横伝動軸48は、6条分の各引起ケース29の引起タイン駆動軸45にそれぞれ連結している。分草体225の後方で分草フレーム20の上方に引起ケース29が立設され、引起ケース29の上端側の背面から引起タイン駆動軸45を突出している。複数の引起タイン28を設けた引起タインチェン28aが、引起タイン駆動軸45及び引起横伝動軸48を介して、引起駆動用電動モータ90によって駆動されることになる。
Next, the drive structure of the reaping device 3 will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 5, the pulling drive
図5に示すように、左右の刈刃駆動用電動モータ91に左右のクランク軸52a,52bを介して左右の刈刃32を連結する。左右の刈刃駆動用電動モータ91によって左右の刈刃32を同期させて駆動するように構成している。なお、刈刃装置222は、6条分の刈幅の中央部で分割して左右の刈刃32を形成し、左右の刈刃32を相反する方向に往復移動させ、往復移動によって発生する左右の刈刃32の振動(慣性力)を相殺可能に構成している。
As shown in FIG. 5, the left and right cutting
図5に示すように、搬送駆動用電動モータ92の出力軸に刈取り穀稈用の搬送入力軸17を連結し、その搬送入力軸17に縦伝動ケース18内の縦伝動軸40の一端側を連結する。縦伝動軸40の他端側に横伝動ケース19内の横伝動軸41の一端側を連結する。縦伝動軸40及び横伝動軸41から穀稈搬送装置224の各駆動部に搬送駆動用電動モータ92の回転力を伝えることになる。
As shown in FIG. 5, the conveying
即ち、縦伝動軸40には、後搬送駆動軸54と、右搬送駆動軸62とを連結している。搬送駆動用電動モータ92によって、縦伝動軸40及び後搬送駆動軸54を介して、補助搬送チェン35,36及び後穂先搬送タイン38を駆動するように構成している。また、搬送駆動用電動モータ92によって、右搬送駆動軸62を介して、右株元搬送チェン33R及び右穂先搬送タイン37Rと、右スターホイル30R及び右掻込ベルト31Rとを駆動するように構成している。また、右搬送駆動軸62に縦搬送伝動軸63を連結し、搬送駆動用電動モータ92によって、右搬送駆動軸62及び縦搬送伝動軸63を介して、縦搬送チェン34を駆動するように構成している。
That is, the
図5に示すように、横伝動軸41の左端側に左搬送駆動軸69を連結している。搬送駆動用電動モータ92によって、左搬送駆動軸69を介して、左株元搬送チェン33L及び左穂先搬送タイン37Lと、左スターホイル30L及び左掻込ベルト31Lとを駆動するように構成している。また、横伝動軸41に中央搬送駆動軸75を連結し、搬送駆動用電動モータ92によって、中央搬送駆動軸75を介して、中央株元搬送チェン33C及び中央穂先搬送タイン37Cと、中央スターホイル30C及び中央掻込ベルト31Cとを駆動するように構成している。
As shown in FIG. 5, a left
次に、図1及び図2を参照して、脱穀装置5の構造を説明する。図1及び図2に示されるように、脱穀装置5には、穀稈脱穀用の扱胴226と、扱胴226の下方に落下する脱粒物を選別する揺動選別盤227及び唐箕ファン228と、扱胴226の後部から取出される脱穀排出物を再処理する処理胴229と、揺動選別盤227の後部の排塵を排出する排塵ファン230とを備えている。なお、扱胴226の回転軸芯線はフィードチェン6による穀稈の搬送方向(換言すると走行機体1の進行方向)に沿って延びている。刈取装置3から穀稈搬送装置224によって搬送された穀稈の株元側はフィードチェン6に受け継がれて挟持搬送される。そして、この穀稈の穂先側が脱穀装置5の扱室内に搬入されて扱胴226にて脱穀されることになる。
Next, with reference to FIG.1 and FIG.2, the structure of the threshing
揺動選別盤227の下方側には、揺動選別盤227にて選別された穀粒(一番物)を取出す一番コンベヤ231と、枝梗付き穀粒等の二番物を取出す二番コンベヤ232とが設けられている。本実施形態の両コンベヤ231,232は、走行機体1の進行方向前側から一番コンベヤ231、二番コンベヤ232の順で、側面視において走行クローラ2の後部上方の走行機体1の上面側に横設されている。
On the lower side of the
揺動選別盤227は、扱胴226の下方に張設された受網237から漏下した脱穀物が、フィードパン238及びチャフシーブ239によって搖動選別(比重選別)されるように構成している。揺動選別盤227から落下した穀粒は、その穀粒中の粉塵が唐箕ファン228からの選別風によって除去され、一番コンベヤ231に落下することになる。一番コンベヤ231のうち脱穀装置5における穀粒タンク7寄りの一側壁(実施形態では右側壁)から外向きに突出した終端部には、上下方向に延びる揚穀コンベヤ233が連通接続されている。一番コンベヤ231から取出された穀粒は、揚穀コンベヤ233を介して穀粒タンク7に搬入され、穀粒タンク7に収集されることになる。なお、穀粒タンク7の後面の傾斜に沿わせて、揚穀コンベヤ233の上端側が後方に傾斜する後傾姿勢で、穀粒タンク7の後方に揚穀コンベヤ233が立設されている。
The
また、揺動選別盤227は、搖動選別(比重選別)によってチャフシーブ239から枝梗付き穀粒等の二番物を二番コンベヤ232に落下させるように構成している。チャフシーブ239の下方に落下する二番物を風選する選別ファン241を備える。チャフシーブ239から落下した二番物は、その穀粒中の粉塵及び藁屑が選別ファン241からの選別風によって除去され、二番コンベヤ232に落下することになる。二番コンベヤ232のうち脱穀装置5における穀粒タンク7寄りの一側壁から外向きに突出した終端部は、揚穀コンベヤ233と交差して前後方向に延びる還元コンベヤ236を介して、フィードパン238の上面側に連通接続され、二番物をフィードパン238の上面側に戻して再選別するように構成している。
Further, the
一方、フィードチェン6の後端側(送り終端側)には、排藁チェン234が配置されている。フィードチェン6の後端側から排藁チェン234に受け継がれた排藁(穀粒が脱粒された稈)は、長い状態で走行機体1の後方に排出されるか、又は脱穀装置5の後方側に設けた排藁カッタ235にて適宜長さに短く切断されたのち、走行機体1の後方下方に排出されることになる。
On the other hand, a
次に、図5を参照しながら、脱穀装置5、フィードチェン6、排藁チェン234、排藁カッタ235の駆動構造について説明する。図5に示されるように、エンジン14の前側及び後側にその出力軸70を突出する。エンジン14の前側の出力軸70に自在継手を介してミッションケース71の入力軸を連結し、エンジン14の回転駆動力が、前側の出力軸70からミッションケース71に伝達されて変速された後、左右の車軸72を介して左右の走行クローラ2に伝達され、左右の走行クローラ2がエンジン14からの回転駆動力によって駆動されるように構成している。
Next, the drive structure of the threshing
図5に示されるように、エンジン14を冷却するためのラジエータ用の冷却ファン73と、上述した電動モータ90,91,92,93,94,95等を作動させるための電源を供給する発電機89とを備える。エンジン14の後側の出力軸70に、冷却ファン73を軸支したファン駆動軸88が連結されている。ファン駆動軸88には、発電機89の入力軸が連結されている。エンジン14の回転駆動力によって、冷却ファン73及び発電機89が駆動されるように構成している。また、エンジン14の後側の出力軸70に排出オーガ駆動軸76を連結し、エンジン21からの回転駆動力によって排出オーガ駆動軸76を介して排出オーガ8が駆動され、穀粒タンク7内の穀粒がコンテナ等に排出されるように構成している。
As shown in FIG. 5, a
また、扱胴226及び処理胴230にエンジン14からの回転駆動力を伝える脱穀駆動軸77を備える。エンジン14の後側の出力軸70には、テンションローラ形脱穀クラッチ78及び脱穀駆動ベルト79を介して、脱穀駆動軸77が連結されている。脱穀駆動軸77には、扱胴226を軸支した扱胴軸80と、処理胴230を軸支した処理胴軸81とが連結されている。エンジン14からの回転駆動力(一定回転力)によって、扱胴226及び処理胴230が略一定速度で駆動されるように構成している。また、脱穀駆動軸77に選別入力軸82が連結されている。エンジン14からの回転駆動力(一定回転力)によって、選別入力軸82を介して、揺動選別盤227、唐箕ファン228、一番コンベヤ231、二番コンベヤ232、選別ファン241、排塵ファン230が略一定速度で駆動されるように構成している。
Further, a threshing
図5に示されるように、フィードチェン6を正逆回転切換可能に駆動するフィードチェン駆動用電動モータ93と、排藁チェン234を正逆回転切換可能に駆動する排藁チェン駆動用電動モータ94と、排藁カッタ235を正逆回転切換可能に駆動する排藁カッタ駆動用電動モータ95とを備えている。フィードチェン6と、排藁チェン234と、排藁カッタ235とが、それぞれ独立したその各々の電動モータによって、正回転又は逆回転方向に駆動されるように構成している。
As shown in FIG. 5, a feed chain drive
次に、本実施形態のコンバインの収穫制御(刈取装置3及び脱穀装置5における穀稈の搬送制御)について説明する。図6は、コンバインの収穫制御手段の機能ブロック図であり、制御プログラムを記憶したROMと各種データを記憶したRAMとを有するマイクロコンピュータ等の作業コントローラ282を備えている。図6に示されるように、マイクロコンピュータで構成する作業コントローラ282の入力側には、脱穀装置5を駆動するための脱穀クラッチレバー(図示省略)の操作を検出する脱穀スイッチ272と、刈取装置3の各部及びフィードチェン6及び排藁チェン234及び排藁カッタ235を駆動する作業スイッチ273と、オペレータ(変速レバー)の後進切換操作を検出する後進センサ276と、オペレータの流し込みペダル(図示省略)の足踏み操作を検出する流し込みスイッチ278と、副変速切換(低速または高速)を行う副変速スイッチ279と、刈取装置3を自動的に上昇操作又は下降操作するオートリフトスイッチ280と、走行クローラ2の駆動回転数(車速)を検出する車速センサ285と、刈取装置3の搬送穀稈(刈取穀稈)の有無を検出する作物センサ287とを、接続している。作物センサ287は、オフデレー(切り遅延)機能を有するタイマ286を介して作業コントローラ282の入力側に接続する。
Next, the harvest control of the combine of this embodiment (the control of the grain mash in the reaping device 3 and the threshing device 5) will be described. FIG. 6 is a functional block diagram of the harvest control unit of the combine, and includes a
また、作業コントローラ282の入力側には、引起駆動用電動モータ90の出力回転数(駆動速度)を無段階に調節する引起速度設定器261と、刈刃駆動用電動モータ91の出力回転数(駆動速度)を無段階に調節する刈刃速度設定器262と、搬送駆動用電動モータ92(フィードチェン駆動用電動モータ93、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95)の出力回転数(駆動速度)を無段階に調節する搬送速度設定器263と、フィードチェン駆動用電動モータ93(排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95)を作動操作及び停止操作する手扱スイッチ264と、搬送駆動用電動モータ92(フィードチェン駆動用電動モータ93、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95)を逆回転操作する逆回転スイッチ265とを、接続している。
Further, on the input side of the
図6に示されるように、作業コントローラ282の出力側には、引起駆動用電動モータ90を作動する引起ドライバ301と、左右の刈刃駆動用電動モータ91を作動する左右の刈刃ドライバ302と、搬送駆動用電動モータ92を作動する搬送ドライバ303と、フィードチェン駆動用電動モータ93を作動するフィードチェンドライバ304と、排藁チェン駆動用電動モータ94を作動する排藁ドライバ305と、排藁カッタ駆動用電動モータ95を作動するカッタドライバ306とを、接続している。
As shown in FIG. 6, on the output side of the
また、作業コントローラ282の出力側には、引起駆動用電動モータ90の出力回転数を検出する回転センサ311と、刈刃駆動用電動モータ91の出力回転数を検出する回転センサ312と、搬送駆動用電動モータ92の出力回転数を検出する回転センサ313と、フィードチェン駆動用電動モータ93の出力回転数を検出する回転センサ314と、排藁チェン駆動用電動モータ94の出力回転数を検出する回転センサ315と、排藁カッタ駆動用電動モータ95の出力回転数を検出するカッタ回転センサ316とを、接続している。
Further, on the output side of the
図6に示されるように、エンジン14によって駆動する発電機89に、引起駆動用電動モータ90及び引起ドライバ301と、左右の刈刃駆動用電動モータ91及び左右の刈刃ドライバ302と、搬送駆動用電動モータ92及び搬送ドライバ303と、フィードチェン駆動用電動モータ93及びフィードチェンドライバ304と、排藁チェン駆動用電動モータ94及び排藁ドライバ305と、排藁カッタ駆動用電動モータ95及びカッタドライバ306とを、接続している。発電機89を電源として、引起駆動用電動モータ90、左右の刈刃駆動用電動モータ91、搬送駆動用電動モータ92、フィードチェン駆動用電動モータ93、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95をそれぞれ作動可能に構成している。なお、図5に示す如く、発電機89は、ファン駆動軸88を介して駆動されるが、選別入力軸82を介して駆動してもよく、脱穀装置5(扱胴226)を作動中だけ、発電機89が作動するように形成することも行える。
As shown in FIG. 6, a
次に、図7はコンバインの収穫作業制御のフローチャートである。図7を参照して、引起駆動用電動モータ90、左右の刈刃駆動用電動モータ91、搬送駆動用電動モータ92、フィードチェン駆動用電動モータ93、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95をそれぞれ作動する収穫作業制御を説明する。脱穀スイッチ272をオンにし(S1yes)、作業スイッチ272をオンにすると(S2yes)、排藁カッタ駆動用電動モータ95を作動するカッタモータ作動制御が行われる(S3)。このカッタモータ作動制御では、排藁カッタ駆動用電動モータ95によって、搬送速度設定器263の設定値と車速センサ285の検出値とから演算された車速同調速度で、排藁カッタ235が駆動される。なお、搬送速度設定器263の設定値又は車速センサ285の検出値に関係なく、排藁カッタ駆動用電動モータ95を略一定の駆動速度で作動させ、常に略一定の駆動速度で排藁カッタ235を駆動してもよい。
Next, FIG. 7 is a flowchart of combine harvesting operation control. Referring to FIG. 7, pulling drive
カッタモータ作動制御が実行されて排藁カッタ駆動用電動モータ95が起動すると(S4yes)、該モータ95の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、排藁チェン駆動用電動モータ94を作動する排藁モータ作動制御が行われる(S5)。この排藁モータ作動制御では、排藁チェン駆動用電動モータ94によって、搬送速度設定器263の設定値と車速センサ285の検出値とから演算された車速同調速度で、排藁チェン234が駆動される。
When the cutter motor operation control is executed and the discharge cutter driving
排藁モータ作動制御が実行されて排藁チェン駆動用電動モータ94が起動すると(S6yes)、該モータ94の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、フィードチェン駆動用電動モータ93を作動するF.Cモータ作動制御が行われる(S7)。このF.Cモータ作動制御では、フィードチェン駆動用電動モータ93によって、搬送速度設定器263の設定値と車速センサ285の検出値とから演算された車速同調速度で、フィードチェン6が駆動される。
When the waste motor operation control is executed and the waste chain drive
F.Cモータ作動制御が実行されてフィードチェン駆動用電動モータ93が起動すると(S8yes)、該モータ93の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、搬送駆動用電動モータ92を作動する作動制御が行われる(S9)。この搬送モータ作動制御では、搬送駆動用電動モータ92によって、搬送速度設定器263の設定値と車速センサ285の検出値とから演算された車速同調速度で、穀稈搬送装置224が駆動される。
F. When the C motor operation control is executed and the feed chain driving
搬送モータ作動制御が実行されて搬送駆動用電動モータ92が起動すると(S10yes)、該モータ92の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、刈刃駆動用電動モータ91を作動する刈刃モータ作動制御が行われる(S11)。この刈刃モータ作動制御では、左右の刈刃駆動用電動モータ91によって、刈刃速度設定器262の設定値と車速センサ285の検出値とから演算された車速同調速度で、左右の刈刃32が駆動される。
When the conveyance motor operation control is executed and the conveyance drive
刈刃モータ作動制御が実行されて刈刃駆動用電動モータ91が起動すると(S12yes)、該モータ91の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、引起駆動用電動モータ90を作動する引起モータ作動制御が行われる(S13)。この引起モータ作動制御が実行されて引起駆動用電動モータ90が起動すると(S14yes)、引起駆動用電動モータ90によって、引起速度設定器261の設定値と車速センサ285の検出値とから演算された車速同調速度で、6条分の穀稈引起装置223が駆動される。
When the cutting blade motor operation control is executed and the cutting blade driving
上述したように、穀稈の搬送下流側の排藁カッタ駆動用電動モータ95から順番に、排藁チェン駆動用電動モータ94、フィードチェン駆動用電動モータ93、搬送駆動用電動モータ92、刈刃駆動用電動モータ91、引起駆動用電動モータ90を始動することによって、起動時に電源電圧が低下するのを低減でき、且つ発電機89の負荷を軽減でき、小容量の発電機89で各モータを作動できる。
As described above, the waste chain drive
また、脱穀スイッチ272をオンにし(S1yes)、作業スイッチ272をオンにした状態で(S2yes)、排藁カッタ駆動用電動モータ95が起動しない場合(S4no)、又は排藁チェン駆動用電動モータ94が起動しない場合(S6no)、又はF.Cモータ作動制御が実行されてフィードチェン駆動用電動モータ93が起動しない場合(S8no)、又は搬送駆動用電動モータ92が起動しない場合(S10no)、又は刈刃駆動用電動モータ91が起動しない場合(S12no)、又は引起駆動用電動モータ90が起動しない場合(S14no)、排藁カッタ駆動用電動モータ95、排藁チェン駆動用電動モータ94、フィードチェン駆動用電動モータ93、搬送駆動用電動モータ92、刈刃駆動用電動モータ91、引起駆動用電動モータ90を停止維持する停止制御が実行される(S15)。穀稈の搬送下流側から順番に各モータを起動している場合、起動しない異常なモータよりも穀稈の搬送上流側のモータの起動を中止し、起動しない異常なモータより搬送上流側で穀稈が詰るのを未然に防止する。また、全てのモータが作動中、いずれかのモータが故障した場合、例えば過負荷(穀稈詰り等)によって各モータ90〜95のいずれかの回転が低下(過電流)したことを各回転センサ311〜316のいずれかが検出した場合、先ず、故障した過電流のモータと、それよりも穀稈の搬送上流側のモータとを同時に停止し、前記故障から一定時間経過後に、故障した過電流のモータよりも穀稈の搬送下流側のモータを搬送上流側から順番に停止し、未処理の穀稈(作物)が搬送途中に残るのを防止する。
Further, when the threshing
一方、作業スイッチ272をオンからオフに切換えると、穀稈の搬送上流側の引起駆動用電動モータ90から順番に、刈刃駆動用電動モータ91、搬送駆動用電動モータ92、フィードチェン駆動用電動モータ93、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95が、一定時間経過毎にそれぞれ停止する。各モータがタイミングをずらせて停止することによって、各モータが停止時に発生する回生電流を低減して、電源電圧が異常に過電圧になるのを低減でき、且つ穀稈の搬送経路中に穀稈が残存するのを防止し、穀稈(作物)の処理を完了してからすべてのモータを停止できる。また、作物センサ287によって穀稈を検出しなくなって一定時間が経過した場合、前記作業スイッチ272のオフ操作と同様に、タイミングをずらせて各モータを停止させる。
On the other hand, when the
次に、図8は刈取装置3の速度制御のフローチャート、図9は刈取装置3(穀稈引起装置223、刈刃装置222、穀稈搬送装置224)の刈取回転数KVx(刈取装置3の駆動速度)と、車速SVとの関係を示す線図である。図8及び図9を参照して、穀稈搬送装置224の駆動速度を切換える制御を説明する。作業スイッチ273をオンにし(S16yes)、オートリフトスイッチ280をオンにして刈取装置3を穀稈刈取高さに下降すると(S17yes)、搬送駆動用電動モータ92の刈取回転数KVxを低速一定速度回転Vqにする低速一定速度制御が行われる(S18)。搬送駆動用電動モータ92によって穀稈搬送装置224が低速一定速度回転Vqにて駆動されることになる。
Next, a flowchart of the speed control of FIG. 8 cutting device 3, FIG. 9 is cutting device 3 (grain稈引
一方、低速一定速度制御(S18)が行われているときに、オペレータにて車速SVを速くするように移動速度が変更操作されて、収穫作業が開始されると、車速センサ285から入力された車速SVが下位復帰点Dt2に対応した車速qHに増速された場合(S19yes)、車速同調速度制御が行われる(S20)。この車速同調速度制御では、搬送駆動用電動モータ92の穀稈搬送装置224の駆動速度を、車速SVと同調しかつ車速SVの増大に比例して増大する車速同調パターンに沿う車速同調速度に切換えることになる。
On the other hand, when the low speed constant speed control (S18) is being performed, when the moving speed is changed by the operator so as to increase the vehicle speed SV and the harvesting operation is started, it is input from the
前記車速同調速度制御(S20)が行われているときに、オペレータにて車速SVを遅くするように移動速度が変更操作されて、車速センサ285から入力された車速SVが下位転位点Dtに対応した車速tHに減速された場合(S21yes)、搬送駆動用電動モータ92の回転数KVxを低速一定速度回転Vqにする低速一定速度制御が行われる(S22)。下位転位点Dtに対応した車速tHが、車速同調区間Dにおける車速SVの下限になる。下位転位点Dtに対応した搬送駆動用電動モータ92の回転数Vtを、下位復帰点Dt2と略同一の下位定速点Dt1に対応した低速一定速度回転Vqに切換えることになる。
When the vehicle speed synchronization speed control (S20) is performed, the movement speed is changed by the operator so as to slow down the vehicle speed SV, and the vehicle speed SV input from the
前記低速一定速度制御(S22)が行われているときに、刈取装置3にて刈取った穀稈が脱穀装置5に搬出されて、作物センサ287が検出する穀稈が刈取装置3からなくなると(S23no)、穀稈搬送装置224を含む刈取装置3の全てを停止する停止制御が行われる(S24)。
When the low speed constant speed control (S22) is performed, the cereals harvested by the reaping device 3 are carried out to the threshing
前記車速同調速度制御(S20)が行われているときに、オペレータにて車速SVを速くするように移動速度が変更操作されて、車速センサ285から入力された車速SVが上位転位点Drに対応した車速rHに増速された場合(S25yes)、搬送駆動用電動モータ92の刈取回転数KVxを高速一定速度回転Vrxにする高速一定速度制御が行われる(S26)。上位転位点Drに対応した刈取装置3の速度回転Vrが、第1上位定速点Dr1に対応した高速一定速度回転Vrxに切換わり、穀稈搬送装置224を含む刈取装置3の全てが高速一定速度回転Vrxにて駆動されることになる。上位転位点Drに対応した車速rHが、車速同調区間Dにおける車速SVの上限になる。
When the vehicle speed synchronization speed control (S20) is being performed, the movement speed is changed by the operator so as to increase the vehicle speed SV, and the vehicle speed SV input from the
一方、高速一定速度制御(S26)が行われているときに、オペレータにて車速SVを遅くするように移動速度が変更操作されて、車速センサ285から入力された車速SVが上位復帰点Dr3に対応した車速pHに減速された場合(S27yes)、車速同調速度制御が行われる(S5)。穀稈搬送装置224を含む刈取装置3の全てにおける各部の駆動速度を、第2上位定速点Dr2に対応した高速一定速度回転Vrxから上位復帰点Dr3に対応した車速同調速度回転Vryに切換えて、車速SVと同調しかつ車速SVの増大に比例して増大する車速同調パターンに沿う車速同調速度に切換えることになる。
On the other hand, when the high-speed constant speed control (S26) is being performed, the movement speed is changed by the operator so as to slow down the vehicle speed SV, and the vehicle speed SV input from the
なお、図9及び図10に示されるように、搬送駆動用電動モータ92の車速同調区間Dと、搬送駆動用電動モータ92の車速同調区間Eとを形成する。各車速同調区間D,Eにおける車速同調速度は、車速SVの上限及び下限が相違する。一方、各車速同調区間D,Eにおける車速SVに対応した車速同調速度の範囲(Vr〜Vt)、及び刈取装置3(穀稈引起装置223、刈刃装置222、穀稈搬送装置224)の低速一定速度Vq、及び刈取装置3の高速一定速度Vrxは、同じ値を採用している。
9 and 10, a vehicle speed tuning section D of the transport driving
即ち、刈取装置3(穀稈引起装置223、刈刃装置222、穀稈搬送装置224)における駆動速度KVxを、車速SVと同調しかつ車速SVの増大に比例して増大する車速同調パターンに沿う車速同調速度、または車速SVの増減にかかわらず予め設定された略一定の回転数Vq,Vrxのいずれかに切換えて、刈取装置3を駆動する。車速同調区間Dにおける車速SVが下位転位点Dtまで減速したとき、刈取装置3の駆動速度KVxを低速一定速度Vqに切換える一方、車速SVが上位転位点Drまで増速したとき、刈取装置3の駆動速度KVxを高速一定速度Vrxに切換えるように制御する。
That is, cutting device 3 (grain稈引
従って、車速同調区間Dにおける車速SVが下位転位点Dtまで減速したとき、刈取装置3(穀稈搬送装置224)の駆動速度KVxを低速一定速度Vqに切換えるものであるから、刈取装置3を低速一定速度Vqよりも遅い車速同調速度にて駆動可能に、下位転位点Dtの車速tHを決定することにより、前記低速一定速度制御での低速走行収穫作業における刈取装置3の穀稈引起し作業にて穀稈の穂先が扱かれて脱粒するのを防止できる。 Therefore, when the vehicle speed SV in the vehicle speed synchronization section D is decelerated to the lower shift point Dt, the driving speed KVx of the reaping device 3 (the grain feeder 224) is switched to the low constant speed Vq. By determining the vehicle speed tH of the lower shift point Dt so that it can be driven at a vehicle speed synchronization speed slower than the constant speed Vq, the reaping operation of the reaping device 3 in the low-speed traveling harvesting work with the low-speed constant speed control is performed. It is possible to prevent the grain tips from being handled and shed.
一方、車速SVが上位転位点Drまで増速したとき、刈取装置3(穀稈搬送装置224)の駆動速度KVxを高速一定速度Vrxに切換えるように制御するものであるから、刈取装置3を車速同調速度よりも速い高速一定速度Vrxにて駆動可能に、前記上位転位点Drの車速rHを決定することにより、前記高速一定速度制御での高速走行収穫作業において過負荷になるのを防止できる。 On the other hand, when the vehicle speed SV is increased to the upper shift point Dr, the driving speed KVx of the reaping device 3 (the grain feeder 224) is controlled to be switched to the high speed constant speed Vrx. By determining the vehicle speed rH of the upper shift point Dr so as to be able to be driven at a high speed constant speed Vrx faster than the tuning speed, it is possible to prevent an overload in the high speed traveling harvesting operation with the high speed constant speed control.
従って、低速走行収穫作業または高速走行収穫作業の何れのときにも、前記刈取装置3(穀稈引起装置223、刈刃装置222、穀稈搬送装置224)を、低速一定速度Vqまたは高速一定速度Vrxにて適正に駆動でき、低速走行収穫作業の刈取作業性を向上し、かつ高速走行収穫作業の作業効率を向上できる。
Therefore, even when any of the low-speed traveling harvesting or high-speed running harvesting, the reaping device 3 (grain稈引
前記低速一定速度Vqは、前記車速SVが前記下位転位点Dtであるときに対応する前記刈取装置3(穀稈搬送装置224)の駆動速度KVxよりも、高く設定されているものであるから、刈取装置3を車速同調パターンに沿う車速同調速度にて駆動している場合、刈取装置3の駆動速度KVxが低速一定速度Vqよりも低くなるように、車速同調区間の車速が下位転位点Dtの近くまで一時的に減速されても、刈取装置3の駆動速度KVxが車速同調パターンに沿う車速同調速度に保たれ、穀稈の穂先が、刈取部の引起し作業にて扱かれて脱粒するのを防止できる。 The low speed constant speed Vq is set higher than the driving speed KVx of the reaping device 3 (the grain hauling device 224) corresponding to the vehicle speed SV being the lower shift point Dt. When the reaping device 3 is driven at a vehicle speed synchronization speed that follows the vehicle speed synchronization pattern, the vehicle speed in the vehicle speed synchronization section is set at the lower shift point Dt so that the drive speed KVx of the reaping device 3 is lower than the constant low speed Vq. Even if it is temporarily decelerated to near, the driving speed KVx of the reaping device 3 is kept at the vehicle speed synchronization speed that follows the vehicle speed synchronization pattern, and the tip of the cereal is handled by the raising operation of the cutting section and shed. Can be prevented.
前記車速SVが前記下位転位点Dtよりも適宜値だけ増速したとき、一旦前記低速一定速度Vqになった刈取装置3(穀稈搬送装置224)の駆動速度KVxが、前記車速同調パターン上の下位復帰点Dt2に復帰した後には、作業コントローラ282は駆動速度KVxとして車速同調パターン上の車速同調速度を採用するように切換えるものであるから、下位復帰点Dt2の車速qHを、下位転位点Dtの車速tHよりも速くすることにより、刈取装置3の駆動速度KVxを、低速一定速度Vqから前記車速同調パターンに沿う車速同調速度にスムーズに切換えることができる。
When the vehicle speed SV is increased by an appropriate value from the lower shift point Dt, the driving speed KVx of the reaping device 3 (the grain haul transport device 224) once at the low speed constant speed Vq is on the vehicle speed synchronization pattern. After returning to the lower return point Dt2, the
前記高速一定速度Vrxは、車速同調区間Dにおける車速SVが上位転位点Drであるときに対応する刈取装置3(穀稈搬送装置224)の駆動速度KVxより高く設定されているものであるから、エンジン14の出力に余裕を持たせて、刈取装置3の駆動速度KVxを、前記車速同調パターンに沿う車速同調速度から高速一定速度Vrxに切換えることができる。刈取装置3を車速同調パターンに沿う車速同調速度にて駆動している場合、刈取装置3を前記高速一定速度Vrxにて駆動する高速走行収穫作業にスムーズに移行でき、高速走行収穫作業における作業能率を向上できる。
The high-speed constant speed Vrx is set higher than the driving speed KVx of the reaping device 3 (the grain feeder 224) corresponding when the vehicle speed SV in the vehicle speed synchronization section D is the upper shift point Dr. The driving speed KVx of the reaping device 3 can be switched from the vehicle speed tuning speed along the vehicle speed tuning pattern to the high speed constant speed Vrx with a margin for the output of the
車速SVが前記上位転位点Drよりも適宜値だけ減速したとき、一旦高速一定速度Vrxになった刈取装置3(穀稈搬送装置224)の駆動速度KVxが、前記車速同調パターン上の上位復帰点Dr3に復帰した後には、作業コントローラ282は駆動速度KVxとして車速同調パターン上の車速同調速度を採用するように切換えるものであるから、上位復帰点Dr3の車速pHを、上位転位点Drの車速rHよりも遅くすることにより、刈取装置3の駆動速度KVxを、前記車速同調パターンに沿う車速同調速度から前記高速一定速度にスムーズに切換えることができる。
When the vehicle speed SV is decelerated by an appropriate value from the upper shift point Dr, the driving speed KVx of the reaping device 3 (the grain feeder 224) that has once reached the high speed constant speed Vrx is the upper return point on the vehicle speed synchronization pattern. After returning to Dr3, the
前記作業コントローラ282は、後進するときに、刈取装置3(穀稈引起装置223、刈刃装置222、穀稈搬送装置224)の駆動速度KVxを、車速同調速度から低速一定速度Vqに切換えるように制御する。後進のときには、刈取装置3は停止状態であるから、刈取装置3を停止している状態から駆動しても、刈取装置3の駆動が低速一定速度Vqにて開始されることにより、刈取装置3の駆動を開始するときの衝撃荷重を抑えることができる。
The working
図11のフローチャートと、図12の出力線図に示されるように、刈取装置3(穀稈引起装置223、刈刃装置222、穀稈搬送装置224)を車速同調速度よりも高速度にて一定回転させる高速カット制御を説明する。車速同調制御中の場合(S28yes)、車速SVが車速a以上のときは(S29yes)、刈取装置3を車速同調速度よりも高速度にて一定回転させる高速一定回転制御を行う(S30)。一方、車速SVが車速a以上ではないときは(S29no)、車速同調制御する(S31)。他方、車速同調制御中ではない場合(S28no)、車速SVが車速b未満のときは(S32yes)、車速同調制御を行う(S31)。一方、車速SVが車速b未満ではないときは(S32no)、刈取装置3を車速同調速度よりも高速度にて一定回転させる高速一定回転制御する(S30)。
The flowchart of FIG. 11, as shown in the output line of FIG 12, reaping device 3 (grain稈引
なお、図12に示されるように、刈取装置3を低速或いは高速にて定速駆動する場合、高速で定速駆動する高速カットに切換えるときの作業速度と、この切換えを解除するときの作業速度とを異ならせる。刈取作業(高速または低速)状態で、作業速度が車速a(または車速b)以上の高速になった場合、刈取装置3の駆動を高速カット(高速で定速駆動)に切換える。また、刈取クイック操作の解除時には、刈取駆動速度の高速カットより一定値小さい高速カット解除値の作業速度が、車速c(または車速d)となるまで作業速度を減速させる場合、高速カットを維持する。作業速度が、車速c(または車速d)になった場合、刈取装置3の駆動を通常の速度に復帰させる。 As shown in FIG. 12, when the reaping device 3 is driven at a constant speed at a low speed or at a high speed, the work speed when switching to a high speed cut that is driven at a high speed and a constant speed, and the work speed when canceling this switching. And different. When the work speed becomes higher than the vehicle speed a (or vehicle speed b) in the state of cutting work (high speed or low speed), the driving of the cutting apparatus 3 is switched to high speed cutting (high speed and constant speed driving). Further, when the cutting quick operation is canceled, the high speed cut is maintained when the operating speed is reduced until the operating speed of the high speed cutting cancellation value that is smaller than the high speed cutting of the cutting driving speed reaches the vehicle speed c (or the vehicle speed d). . When the work speed reaches the vehicle speed c (or the vehicle speed d), the driving of the reaping device 3 is returned to the normal speed.
図13のフローチャートと、図14の出力線図に示されるように、刈取装置3(穀稈引起穀装置223、刈刃装置222、稈搬送装置224)を一定回転させる刈取クイック制御を説明する。刈り取りクイックペダルである流し込みペダルの足踏み操作が行われて流し込みスイッチ278がオンになると(S33yes)、前進していて(S34yes)、刈取変速が高速であって、車速SVが車速a以上のときには(S35yes)、刈取装置3の駆動速度を車速同調速度の高速側かそれ以上の高速度にて一定回転駆動する刈取クイック「高」回転制御する(S36)。一方、車速SVが車速a以上ではないときには(S35no)、刈取装置3の駆動速度を車速同調速度の低速側かそれ以下の低速度にて一定回転駆動する刈取クイック「低」回転制御する(S37)。
As shown in the flowchart of FIG. 13 and the output diagram of FIG. 14, a quick harvesting control for rotating the mowing device 3 (the grain culling and raising
なお、前進していないときには(S34no)、刈取装置3を車速同調速度の低速側かそれ以下の低速度にて一定回転駆動する刈取クイック「低」回転制御する(S38)。また、流し込みスイッチ278がオフの場合、車速同調制御する。
When the vehicle is not moving forward (S34no), the reaping device 3 performs reaping quick “low” rotation control that drives the reaping device 3 at a constant speed at a low speed lower than or equal to the vehicle speed synchronization speed (S38). Further, when the pouring
したがって、図14に示されるように、刈取装置3(穀稈引起装置223、刈刃装置222、穀稈搬送装置224)の駆動速度を、低速一定速度、または車速同調速度、または高速一定速度のいずれかに切換えるから、低速走行収穫作業における刈取装置3の穀稈引起し作業にて穀稈の穂先が扱かれて脱粒するのを防止できる。一方、高速走行収穫作業において過負荷になるのを防止できる。低速走行収穫作業または高速走行収穫作業の何れのときにも、刈取装置3を、刈取クイック「低」回転制御(低速一定速度)又は刈取クイック「高」回転制御(高速一定速度)にて適正に駆動でき、低速走行収穫作業の刈取作業性を向上し、かつ高速走行収穫作業の作業効率を向上できる。
Accordingly, as shown in FIG. 14, reaping device 3 (grain稈引
図14に示されるように、前記刈取クイック「低」回転制御(低速一定速度)は、車速同調区間における前記車速が、刈取装置3の駆動速度を低速一定速度に切換える下位転位点であるときに対応する刈取装置3の駆動速度よりも、高く設定されているから、刈取装置3を車速同調パターンに沿う車速同調速度にて駆動している場合、刈取装置3の駆動速度が前記刈取クイック「低」回転制御よりも低くなるように、車速同調区間の車速が下位転位点の近くまで一時的に減速されても、刈取装置3の駆動速度が車速同調パターンに沿う車速同調速度に保たれ、穀稈の穂先が、刈取装置3の引起し作業にて扱かれて脱粒するのを防止できる。 As shown in FIG. 14, the cutting quick “low” rotation control (low speed constant speed) is performed when the vehicle speed in the vehicle speed tuning section is a lower shift point for switching the driving speed of the cutting device 3 to the low speed constant speed. The driving speed of the reaping device 3 is set to be higher than the driving speed of the corresponding reaping device 3. Therefore, when the reaping device 3 is driven at a vehicle speed synchronization speed that follows the vehicle speed synchronization pattern, the driving speed of the reaping device 3 is less than the reaping quick “low”. Even if the vehicle speed in the vehicle speed synchronization section is temporarily decelerated to near the lower shift point so as to be lower than the rotation control, the driving speed of the reaping device 3 is maintained at the vehicle speed synchronization speed according to the vehicle speed synchronization pattern. It is possible to prevent the tip of the reed from being shattered by being handled in the raising operation of the cutting device 3.
図14に示されるように、前記刈取クイック「高」回転制御(高速一定速度)は、車速同調区間における前記車速が、刈取装置3の駆動速度を高速一定速度に切換える上位転位点であるときに対応する刈取装置3の駆動速度よりも、高く設定されているから、エンジン14の出力に余裕を持たせて、刈取装置3の駆動速度を、前記車速同調パターンに沿う車速同調速度から前記刈取クイック「高」回転制御に切換えることができる。刈取装置3を車速同調パターンに沿う車速同調速度にて駆動している場合、刈取装置3を刈取クイック「高」回転制御にて駆動する高速走行収穫作業にスムーズに移行でき、高速走行収穫作業における作業能率を向上できる。
As shown in FIG. 14, the cutting quick “high” rotation control (high speed constant speed) is performed when the vehicle speed in the vehicle speed tuning section is an upper shift point for switching the driving speed of the cutting device 3 to the high speed constant speed. Since the driving speed of the corresponding reaping device 3 is set higher than the driving speed of the corresponding reaping device 3, the driving speed of the reaping device 3 is changed from the vehicle speed synchronization speed according to the vehicle speed synchronization pattern with a margin in the output of the
また、車速と同調させて刈取速度を変化させる車速同調駆動又は刈取速度を略一定に保つ一定速度の流し込み駆動速度にて刈取装置3を駆動する一方、前記一定速度の流し込み駆動速度を高速と低速とに2段に切換えて、刈取装置3を高速または低速の前記一定速度の流し込み駆動速度にて駆動するから、低速走行収穫作業または高速走行収穫作業の何れのときにも、刈取装置3を、前記刈取クイック「低」回転制御又は刈取クイック「高」回転制御にて適正に駆動でき、低速走行収穫作業の刈取作業性を向上し、かつ高速走行収穫作業の作業効率を向上できる。また、刈取装置3の車速同調速度を、低速側の一定速度の流し込み駆動速度よりも低くすることによって、刈取装置3の車速同調速度の全域において、オペレータの切換操作にて刈取装置3の駆動速度が速くなり、オペレータが違和感なく運転操作できる。 In addition, the reaping device 3 is driven at a vehicle speed synchronized drive that changes the cutting speed in synchronization with the vehicle speed or a constant speed casting drive speed that keeps the cutting speed substantially constant, while the constant speed casting driving speed is reduced to a high speed and a low speed. Since the reaping device 3 is driven at the above-mentioned constant speed pouring drive speed of high speed or low speed, the reaping device 3 can be used in either the low speed traveling harvesting operation or the high speed traveling harvesting operation. It can be appropriately driven by the harvesting quick “low” rotation control or the harvesting quick “high” rotation control, improving the harvesting workability of the low-speed traveling harvesting operation, and improving the work efficiency of the high-speed traveling harvesting operation. In addition, by making the vehicle speed tuning speed of the reaping device 3 lower than the constant speed driving driving speed on the low speed side, the driving speed of the reaping device 3 can be changed by the operator's switching operation in the entire vehicle speed tuning speed of the reaping device 3. Speeds up and allows the operator to operate without any discomfort.
図15のフローチャートを参照して、搬送駆動用電動モータ92、フィードチェン駆動用電動モータ93、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95をそれぞれ逆回転作動し、搬送途中に詰った穀稈を取り除く逆回転制御を説明する。脱穀スイッチ272がオフの状態で(S39no)、逆回転スイッチ265をオンにすると(S40yes)、搬送駆動用電動モータ92を逆回転作動する搬送モータ逆転制御が行われる(S41)。この搬送モータ逆転制御では、刈取穀稈の搬送方向とは逆の方向に穀稈搬送装置224が逆回転駆動される。
Referring to the flowchart of FIG. 15, the conveyance driving
搬送モータ逆転制御が実行されて搬送駆動用電動モータ92が起動すると(S42yes)、該モータ92の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、フィードチェン駆動用電動モータ93を逆回転作動するF.Cモータ逆転制御が行われる(S43)。このF.Cモータ逆転制御では、フィードチェン駆動用電動モータ93によって、刈取穀稈の搬送方向とは逆の方向にフィードチェン6が逆回転駆動される。
When the conveyance motor reverse rotation control is executed and the conveyance drive
F.Cモータ逆転制御が実行されてフィードチェン駆動用電動モータ93が起動すると(S44yes)、該モータ93の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、排藁チェン駆動用電動モータ94を逆回転作動する排藁モータ逆転制御が行われる(S45)。この排藁モータ逆転制御では、排藁チェン駆動用電動モータ94によって、排藁(刈取穀稈)の搬送方向とは逆の方向に排藁チェン234が逆回転駆動される。
F. When the C motor reverse rotation control is executed and the feed chain driving
排藁モータ逆転制御が実行されて排藁チェン駆動用電動モータ94が起動すると(S46yes)、該モータ94の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、排藁カッタ駆動用電動モータ95を逆回転作動するカッタモータ逆転制御が行われる(S3)。このカッタモータ逆転制御では、排藁カッタ駆動用電動モータ95によって、排藁(刈取穀稈)の切断方向とは逆の方向に排藁カッタ235が逆回転駆動される。
When the waste motor reverse drive control is executed and the waste chain drive
カッタモータ作動制御が実行されて排藁カッタ駆動用電動モータ95が起動すると(S48yes)、搬送途中に詰った穀稈又は排藁の噛み込みが解除される一定時間(例えば約5〜10秒)経過後に、停止制御が実行され(S50)、各モータ92,93,94,95を穀稈の搬送上流側から順番に停止させる。各モータ92,93,94,95が停止した状態で、搬送途中に詰った穀稈又は排藁を、オペレータによって取り除くことができる。特に、右株元搬送チェン33R、左株元搬送チェン33L、中央株元搬送チェン33C、縦搬送チェン34、補助搬送チェン35,36等に穀稈が詰っても、その穀稈を無理に引き抜く必要がなく、その穀稈を詰った部分で切断する必要もなく、詰った穀稈を簡単に除去できる。
When the cutter motor operation control is executed and the rejecting cutter driving
上述した実施形態では、逆回転スイッチ265の操作によって、各モータ92,93,94,95を相互に関連させて逆回転させたが、各モータ92,93,94,95を個別に逆回転させる複数又は単一の逆回転スイッチ265を設けて、複数又は単一の逆回転スイッチ265によって各モータ92,93,94,95のいずれか1つ又は複数を選択して逆回転させてもよい。また、各モータ92,93,94,95と同様に、刈刃駆動用電動モータ91又は引起駆動用電動モータ90を逆回転させてもよい。
In the above-described embodiment, by operating the
図16のフローチャートを参照して、フィードチェン駆動用電動モータ93、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95をそれぞれ作動し、フィードチェン6の搬送始端側にオペレータが刈取穀稈を供給する手扱き作業によって、刈取穀稈を脱穀する手扱制御を説明する。脱穀スイッチ272がオンの状態で(S51yes)、手扱スイッチ264をオンにすると(S52yes)、排藁カッタ駆動用電動モータ95を作動するカッタモータ作動制御が行われる(S53)。このカッタモータ作動制御では、排藁カッタ駆動用電動モータ95によって、略一定の駆動速度で、排藁カッタ235が駆動される。
Referring to the flowchart of FIG. 16, the feed chain driving
カッタモータ作動制御が実行されて排藁カッタ駆動用電動モータ95が起動すると(S54yes)、該モータ95の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、排藁チェン駆動用電動モータ94を作動する排藁モータ作動制御が行われる(S55)。この排藁モータ作動制御では、排藁チェン駆動用電動モータ94によって、搬送速度設定器263の設定値から演算された手扱き作業速度で、排藁チェン234が駆動される。
When the cutter motor operation control is executed and the waste cutter driving
排藁モータ作動制御が実行されて排藁チェン駆動用電動モータ94が起動すると(S56yes)、該モータ94の動作が安定する一定時間(例えば約1〜3秒)経過後に、フィードチェン駆動用電動モータ93を作動するF.Cモータ作動制御が行われる(S57)。このF.Cモータ作動制御では、フィードチェン駆動用電動モータ93によって、搬送速度設定器263の設定値から演算された手扱き作業速度で、フィードチェン6が駆動される。
When the waste motor operation control is executed and the waste chain drive
上述したように、穀稈の搬送下流側の排藁カッタ駆動用電動モータ95から順番に、排藁チェン駆動用電動モータ94、フィードチェン駆動用電動モータ93を始動し、手扱き作業を実行する。手扱スイッチ264をオフにすると(S58yes)、停止制御が実行され(S57)、穀稈の搬送上流側のフィードチェン駆動用電動モータ93から順番に、排藁チェン駆動用電動モータ94、排藁カッタ駆動用電動モータ95を停止し、手扱き作業を完了する。
As described above, the waste chain drive
上記の記載及び図1、図5、図6から明らかなように、エンジン14を搭載した走行機体1と、圃場の未刈り穀稈を刈取る刈取装置3と、刈取った穀稈を脱穀する脱穀装置5とを備え、刈取装置3は、圃場の未刈り穀稈を引起す穀稈引起装置223と、穀稈引起装置223によって引起された未刈り穀稈の株元を切断する刈刃装置222と、刈刃装置222によって刈取られた刈取り穀稈を搬送する穀稈搬送装置224とを有してなるコンバインにおいて、穀稈引起装置223を駆動する引起駆動用電動モータ90と、刈刃装置222を駆動する刈刃駆動用電動モータ91と、穀稈搬送装置224を駆動する搬送駆動用電動モータ92とを備え、穀稈引起装置223と刈刃装置222と穀稈搬送装置224とをその各々の電動モータ90,91,92によって駆動するように構成したものであるから、穀稈搬送装置224によって搬送中の穀稈の搬送姿勢が乱れるのを防止しながら、穀稈搬送装置224の駆動速度を変更できる。即ち、穀稈引起装置223及び刈刃装置222及び穀稈搬送装置224での穀稈の搬送速度の急激な変化を低減して、穀稈の搬送姿勢の乱れを防止できる。低速で移動しても、きれいな刈り跡になるように穀稈を刈取ることができる。また、穀稈引起装置223及び刈刃装置222及び穀稈搬送装置224の各駆動速度をそれぞれ任意に設定できるから、低速での前進移動又は部分的な倒伏稈の刈取において、穀稈引起装置223の穀稈引起速度だけを簡単に速くすることができる。後進移動において、穀稈引起装置223及び刈刃装置222を停止して、穀稈搬送装置224だけを簡単に駆動できる。
As is clear from the above description and FIGS. 1, 5, and 6, the traveling
上記の記載及び図6から明らかなように、引起し駆動用電動モータ90の回転速度と、刈刃駆動用電動モータ91の回転速度と、搬送駆動用電動モータ92の回転速度とを、速度設定器261,262,263の手動操作によってそれぞれ調整可能に構成したものであるから、刈取同調速度を無段階に選択できる。走行機体1の移動速度(車速)に関係なく、穀稈引起装置223及び刈刃装置222及び穀稈搬送装置224を、作物の性状に応じた適正速度で駆動できるから、脱穀負荷を低減でき、且つ扱き残し損失を低減できる。圃場の未刈り穀稈が部分的に倒伏している場合にも、走行機体1を停止させることなく、穀稈引起装置223の駆動速度を変更でき、悪い刈取条件の圃場でも作業能率を向上できる。
As apparent from the above description and FIG. 6, the rotational speed of the pulling drive
上記の記載及び図6から明らかなように、走行機体1の移動速度を検出する車速センサ285を備え、走行機体1の移動速度が一定範囲内のときに、走行機体1の移動速度と同調して、引起し駆動用電動モータ90及び刈刃駆動用電動モータ91及び搬送駆動用電動モータ92の各駆動速度が変更されるように構成し、走行機体1の移動速度が一定範囲外のときに、引起し駆動用電動モータ90及び刈刃駆動用電動モータ91及び搬送駆動用電動モータ92の各駆動速度が設定速度に維持されるように構成したものであるから、走行機体1の移動速度(車速)が低速のとき又は後進のときに、穀稈引起装置223及び刈刃装置222及び穀稈搬送装置224の各駆動速度を任意に設定できる。即ち、走行機体1の移動速度が低速のとき、穀稈引起装置223の駆動速度を高速側にオフセットしながら、刈刃装置222及び穀稈搬送装置224の各駆動速度を適正速度に任意に設定できる。後進のときには、走行機体1の移動速度に関係なく、穀稈搬送装置224の駆動速度を適正速度に維持しながら、穀稈引起装置223及び刈刃装置222を停止できる。
As is apparent from the above description and FIG. 6, the
1 走行機体
3 刈取装置
5 脱穀装置
14 エンジン
90 引起し駆動用電動モータ
91 刈刃駆動用電動モータ
92 搬送駆動用電動モータ
222 刈刃装置
223 穀稈引起装置
224 穀稈搬送装置
261 引起速度設定器
262 刈刃速度設定器
263 搬送速度設定器
285 車速センサ
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記穀稈引起装置を駆動する引起駆動用電動モータと、前記刈刃装置を駆動する刈刃駆動用電動モータと、前記穀稈搬送装置を駆動する搬送駆動用電動モータと、前記フィードチェンを駆動するフィードチェン駆動用電動モータと、前記排藁チェンを駆動する排藁チェン駆動用電動モータと、前記排藁カッタを駆動する排藁カッタ駆動用電動モータとを備え、前記穀稈引起装置、前記刈刃装置、前記穀稈搬送装置、前記フィードチェン、前記排藁チェン及び前記排藁カッタをその各々の電動モータによって駆動するように構成し、
加えて、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータを逆回転操作する逆回転スイッチを設け、
前記脱穀装置の駆動の有無を検出する脱穀スイッチがオフの状態で前記逆回転スイッチをオンにすると、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータが、穀稈の搬送上流側から順番に逆回転駆動し、前記排藁カッタ駆動用電動モータの起動から所定時間経過後に、前記搬送駆動用電動モータ、前記フィードチェン駆動用電動モータ、前記排藁チェン駆動用電動モータ及び前記排藁カッタ駆動用電動モータが停止するように構成されている、
コンバイン。 A traveling machine equipped with an engine, a reaping device for reaping uncut cereals in the field, and a threshing device for threshing the harvested cereals, wherein the reaping device causes cereals that cause uncut cereals in the field A culling pulling device, a cutting blade device that cuts the stock of uncut cereal mash that has been raised by the cereal pulling device, and a culm conveying device that transports the chopped culm cut by the cutting blade device The threshing device includes a feed chain that inherits the harvested culm from the cereal conveying device, a waste chain that inherits the waste from the feed chain, and a waste that cuts the waste that is conveyed from the waste chain. In a combine comprising a cocoon cutter ,
An electric motor for pulling drive that drives the cereal pulling apparatus, an electric motor for cutting blade driving that drives the cutting blade apparatus, an electric motor for conveying drive that drives the cereal conveying apparatus, and driving the feed chain An electric motor for driving the feed chain, an electric motor for driving the exhaust chain for driving the exhaust chain, and an electric motor for driving the exhaust cutter for driving the exhaust cutter , the grain raising device , The cutting blade device , the culm conveying device , the feed chain, the waste chain and the waste cutter are configured to be driven by their respective electric motors,
In addition, a reverse rotation switch for reversely rotating the conveyance drive electric motor, the feed chain drive electric motor, the waste chain drive electric motor, and the waste cutter drive electric motor is provided,
When the reverse rotation switch is turned on while the threshing switch that detects whether the threshing device is driven or not is turned on, the transport drive electric motor, the feed chain drive electric motor, the waste chain drive electric motor, The electric motor for driving the waste cutter is driven in reverse rotation in order from the upstream side of conveying the cereal, and after a predetermined time has elapsed from the start of the electric motor for driving the waste cutter, the electric motor for carrying drive and the feed chain The drive electric motor, the waste chain drive electric motor, and the waste cutter drive electric motor are configured to stop.
Combine.
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