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JP4907694B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば「アイドリングストップ車」などの省エネ自動車用の車両用発電電動機として用いることができる回転電機に関するものであり、特に固定子巻線に流される電流を制御するスイッチング回路部が一体に形成された回転電機に関するものである。
一般的な車両用回転電機においては、回転電機を制御するためのインバータを車両において回転電機とは別の場所に搭載する別体型が実用化されている。一方別体型で構成した場合、車両においてインバータを搭載するためのスペースを別に確保しなければならず、又回転電機とインバータを接続するハーネスの長さに起因する損失が発生してしまうという欠点を解消するために、様々なインバータ一体型の回転電機の開発が進められている。
従来装置として、回転電機に一体的または近接してパワー素子ユニットが設置されているものがあり、リヤブラケットのリヤ側に配設したカバーとリヤブラケットとの間の空間に、パワー素子ユニットを構成する複数のパワー素子(スイッチング素子)と、各パワー素子に接続された内側ヒートシンク及び外側ヒートシンクが支持具を介してリヤブラケットの外側面に設置されているものがあった(特許文献1参照)。
特開2006−211835号公報(特に図1)
従来の回転電機は以上のように構成されていたので、固定子巻線で発生した熱が、外郭を形成するハウジングを通ってインバータ回路部へ至る経路が短いため、インバータ回路が固定子巻線から熱を受けることによって規格以上に温度が上昇してしまい、又規格温度を守るために、回転電機が十分な出力を出せないといった問題があった。またパワー回路ユニットやブラシホルダをリヤブラケットの外側に配置する構成のため、リヤブラケットの軸方向の長さが短く、熱の伝播経路が短くなるため、熱の影響を大きく受けることになるという問題があった。
さらにスイッチング素子の電位を持った面をヒートシンクに直接はんだ等によって接合しているため、ヒートシンクも電位を持つ構造になっており、ハウジング等にヒートシンクをネジ締結により固定する際、絶縁物を介して固定する必要があり、経年使用によって絶縁物が劣化し締結力が低下し、車体の振動によって部材が損傷するといった問題があった。
また、ヒートシンクが電位を持つと、衝突時の安全性を確保するために、ハウジングなどの電位を持たない部材とヒートシンクとの空間距離を十分に設ける必要があり、装置全体が大型化してしまうという問題があった。このような大型化を回避するためにヒートシンクを絶縁塗装することも考えられるが、コストがかさみ、更に塩水などにより劣化することもあり、信頼性の面で十分とは言えなかった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、固定子巻線で発生した熱がインバータ回路部へ伝わり難くするとともに、ヒートシンクが電位を持たないようにすることにより、信頼性が高く、小型の回転電機を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機は、シャフト及び界磁巻線を有する回転子と、回転子を囲むように配置され固定子巻線を有する固定子と、負荷側一端部において固定子に固定されたハウジングと、ハウジング内に配置されるとともに、界磁巻線及び固定子巻線を制御するためのスイッチング素子がヒートシンクに搭載されたヒートシンクアセンブリとを有するものであって、ハウジングの一部を構成するとともにヒートシンクアセンブリを挟んで負荷側一端部とは軸方向において反対側に位置する反負荷側の端面内面にヒートシンクアセンブリを支持部材を介して固定するとともに、ヒートシンクがシャフトを通すように中抜き部のある円盤形状に形成されたものである。
この発明に係る回転電機によれば、シャフト及び界磁巻線を有する回転子と、回転子を囲むように配置され固定子巻線を有する固定子と、負荷側一端部において固定子に固定されたハウジングと、ハウジング内に配置されるとともに、界磁巻線及び固定子巻線を制御するためのスイッチング素子がヒートシンクに搭載されたヒートシンクアセンブリとを有するものであって、ハウジングの一部を構成するとともにヒートシンクアセンブリを挟んで負荷側一端部とは軸方向において反対側に位置する反負荷側の端面内面にヒートシンクアセンブリを支持部材を介して固定するとともに、ヒートシンクがシャフトを通すように中抜き部のある円盤形状に形成されたので、回転電機全体の回転軸方向の長さを大きくすることなく、固定子巻線からヒートシンクまでの熱の伝達経路を延ばし、スイッチング素子が受ける熱の影響を軽減することができるとともに、ヒートシンクの強度及び耐震性を向上させることが出来る。
この発明の実施の形態1による回転電機の全体構成を示す側面断面図である。 リヤブラケットを示す斜視図である。 ヒートシンクアセンブリを示す上面平面図である。 ヒートシンクアセンブリを示す下面平面図である。 ヒートシンクアセンブリを示す上面平面図である。 扇形のヒートシンクアセンブリを示す平面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 図4におけるB−B線断面図である。 ヒートシンクを示す平面図である。 ヒートシンクを示す平面図である。 ヒートシンクと接続中継部材の取り付け状態を示す斜視図である。
実施の形態1.
以下この発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1による回転電機の全体構成を示す側面断面図、図2はリヤブラケットを示す斜視図、図3はヒートシンクアセンブリを示す上面平面図、図4はヒートシンクアセンブリを示す下面平面図、図5は熱の移動状態を示すためのヒートシンクアセンブリを示す上面平面図、図6は扇形のヒートシンクアセンブリを示す平面図である。
図1において、回転電機1はフロントブラケット10及びリヤブラケット11からなるハウジングと、固定子巻線16aを有する固定子16と、シャフト(回転軸)13及び界磁巻線14を有する回転子15とを備え、固定子16は回転電機1の負荷側において、フロントブラケット10の一端部及びリヤブラケット11の一端部により支持固定され、回転子15は固定子16の内側に界磁巻線14が固定子巻線16aと対向するように配置されている。回転子15のシャフト13はハウジングに設けられた支持用ベアリング12a、12bにより回転自在に支持され、回転子15は固定子16に対して同軸に回転できるように構成されている。
回転子15の軸方向の両端面には、冷却ファン17a、17bが固定されている。シャフト13のフロント側(フロントブラケット10の外側)の端部にはプーリ18が固着され、シャフト13のリヤ側(リヤブラケット11の内側)においては、ブラシホルダ19がヒートシンク151に取り付けられ、シャフト13のリヤ側に一対のスリップリング21が装着され、スリップリング21と摺接する一対のブラシ20がブラシホルダ19内に配置されている。
プーリ18は、図示していないベルトを介してエンジンの回転軸と連結され、エンジンの回転がプーリ18に伝達される。ブラシホルダ19、ブラシ20及びスリップリング21は界磁巻線14に直流電力を供給するためのものである。ヒートシンク151には、スイッチング素子を有するパワー主回路61と、ブラシ20に供給する電力をコントロールするためのスイッチング素子からなる界磁回路62が上面(リヤ方向側)に搭載され、下面(フロント側)からブラシホルダ19が取り付けられることによりヒートシンクアセンブリ150を構成している。ヒートシンクアセンブリ150は反負荷側となるリヤブラケット11の端面から内方(固定子16方向)に突出している突起部111に固定される。尚上記においては、リヤブラケット11の端面に突起部111を設けた場合を示したが、ヒートシンク151に突起部を設けるようにしても良い。更にリヤブラケット11及びヒートシンク151とは別に熱の伝達を遮断する絶縁物を設け、この絶縁物を介してリヤブラケット11及びヒートシンク151を接続するようにしても良い。要するにリヤブラケット11の端面内面にヒートシンクアセンブリ150を支持部材を介して固定するようにすればよい。又外部ケース25内には制御回路44が設けられ、制御回路44から接続コネクタ24を介してパワー主回路61及び界磁回路62に制御信号が送られる。
回転電機1にエンジンの回転がプーリ18を介して伝達されると、界磁巻線14に流した電流に応じた誘導電流が固定子巻線16aに流れる。この時固定子巻線16aは巻線の電気抵抗により発熱する。固定子巻線16aで発生した熱は、固定子16へ伝わり、固定子16とリヤブラケット11の接触部を介して更にリヤブラケット11へ伝播し、リヤブラケット11全体へ広がってゆく。
ヒートシンクアセンブリ150は、リヤブラケット11に反負荷側において取り付けられているため、リヤブラケット11を介して固定子巻線16aにおいて発生した熱の影響を受ける。本発明による回転電機1においては、リヤブラケット11の内部にヒートシンクアセンブリ150を配置しているため、リヤブラケット11の軸方向の長さが長くなり、図1の破線矢印Pで示すように、固定子巻線16aからの熱の伝達経路が長くなる。さらにリヤブラケット11の後端面から突出した突起部111にヒートシンクアセンブリ150を固定しているため、この分においても熱の伝達経路が長くなり、より一層熱による影響を軽減することができる。このようにパワー主回路61及び界磁回路62に熱が伝わり難くすることができるので、パワー主回路61及び界磁回路62の出力を確保し、無駄なエネルギーの消費を少なくすることができる。尚界磁巻線14に流された電流によっても発熱するが、この熱は回転軸13を介してブラシ20に伝達され、ブラシホルダ19内の空間部によって熱の伝達は遮断され、パワー主回路61及び界磁回路62にはほとんど影響を及ぼさない。
図1において、矢印X、Yにより冷却風の流れを示している。図2に示すリヤブラケット11において、リヤブラケット11の側壁には風路用の長穴11aが開いており、吸入風X及び排気風Yが通るようになっている。回転子15の回転にともなってファン17の径方向内側から外側へ空気が排出されファン17の内側が負圧となる。回転電機1内部は接続中継部材23で仕切られているため、接続中継部材23のヒートシンク151側では放熱フィン1510へと空気が流れ込むため吸入風となり、接続中継部材23のファン17側では排出風となる。固定子巻線16aから伝熱した熱は、リヤブラケット11の側壁を伝わる間に、吸入風X及び排気風Yによる冷却風により冷却される。特に固定子16から遠い部分(吸入風Xが流れる部分)は、パワー主回路61の径方向外周部に設けられており、パワー主回路61を冷却する前の冷却風により冷却されるため、より冷却効果が高い。この冷却によりパワー主回路61へ伝達される熱はより軽減される。
突起部111は、図3で示されている固定箇所152において、ヒートシンク151に固定されており、このように4箇所のみで固定されているので、熱の伝達経路における断面積が小さく熱が伝わりにくい。又固定箇所が少なくなるので、ヒートシンク151上におけるパワー主回路61及び界磁回路62の設置場所を広く確保することができる。さらに本発明ではヒートシンク151が図3に示すようにシャフト13を通すように中抜き部のある円盤形状をしているので、扇状のヒートシンクより強度が高く、固定点が少なくても十分な耐振性を確保することができる。さらに図4に示すように、ヒートシンクの裏面であって、パワー主回路61及び界磁回路62が搭載された面とは反対側の面に配置された複数の放熱フィン1510は、径の中心に向かう互いに平行なストレートフィン形状となっている。又図4において、取り付け部151a、151bでブラシホルダ19が取り付けられるようになっており、ブラシホルダ19が取り付けられている部分の放熱フィン1510の高さは他の放熱フィン1510の高さよりも低くなるよう構成されている。
図5は熱の移動状態を示すための本発明によるヒートシンクアセンブリを示す上面平面図であり、図6はヒートシンクを扇形に形成した場合を示している。尚図6においては、ヒートシンクとブラシホルダ70とが軸方向において同一平面内にあるためヒートシンクを扇形に形成する必要があるが、本発明においては、ヒートシンクの裏面にブラシホルダが取り付けられているため、円盤状に形成することができる。図5、図6においては、エンジンに搭載した際のエンジン外壁300を示している。エンジン外壁300は紙面垂直方向に延在している。図6に示すような配置関係において、扇形のヒートシンクでは、Z部に示されるような扇形の端部に配置されているスイッチング素子41aに対しては矢印Rに示すように、ヒートシンクの一方側だけに放熱経路が存在しているため、扇形の中央に配置されているスイッチング素子よりも温度上昇しやすい。
さらにエンジンに取付けた際に、エンジン外壁300側は、エンジン外壁300の影響で周囲の空気が滞留しやすく、エンジン外壁300のない側よりも温度上昇しやすい。図6においては、温度上昇しやすい扇形の端に配置されているスイッチング素子41aがさらに温度が上昇しやすいエンジン外壁300側に配置されているため、他スイッチング素子に比べると更に温度が上昇してしまう。このように一部のスイッチング素子が局所的に温度上昇すると、その温度に拘束され、回転電機の出力を十分に出し切れないという問題が発生する。従ってヒートシンクを扇形にすると、図6に示されるような配置関係では扇形の端部がエンジン外壁300側に配置されないように回転電機の配置を工夫しなければならなくなる。
これに対して一方図5において示される本発明によるヒートシンク151では、円盤状に形成されているので、パワー主回路61及び界磁回路62とも両側に放熱経路を持っており、左右の放熱抵抗がほぼ同じなので、固定子巻線16aから伝達される熱や、パワー主回路61及び界磁回路62で発生した熱が両方向に均等に拡散し、特定のパワー主回路61及び界磁回路62が局所的に温度上昇することを回避することができる。
さらに例えば、回転電機1をエンジンに取り付けた際の配置関係が図5に示すようであったとしても、左右への放熱経路が確保されているため、空気の滞留による局所的な温度上昇が抑制されることになる。更に各パワー主回路部61、界磁回路部62とも同じ環境の下に置かれるので、これらの回路部を保護するためにエンジンへの搭載方向を考慮する必要がない。従ってヒートシンクを扇形にした場合と比べると、例えばエンジン外壁300が近接している場合でも、熱伝達という観点では、エンジン外壁300との位置関係を考慮して配置する必要性がなくなる。
回転電機外部に接続するための外部接続端子は、車体を組立てる際の組立性を考慮して車体メーカーから所望の位置に出すよう要請されることが多い。これに対して外部接続端子とパワー主回路61の位置関係は回転電機内部の設計によりある程度位置が制約されてしまう。そのため例えばヒートシンクを扇形にした場合のようにパワー主回路61の搭載方向に制約がある場合は、外部接続端子を所望の位置に出すことが困難な場合がある。しかし本発明にかかる回転電機においては、ヒートシンク151が円盤状に形成されているので、パワー主回路61の搭載方向を考慮する必要がなく、外部接続端子の位置のみ考慮して取付け位置を決定できるため、所望の位置に外部接続端子を出しやすくなり、また回転電機内部のパワー主回路61と外部接続端子の配置を考える際の設計自由度も高くなる。
図7は図3におけるA−A線断面図であり、パワー主回路61部分の断面構造を示している。ヒートシンク151の上に、導電性金属の配線パターン154a、154bを両面に施した絶縁基板(例えばセラミック基板)153がはんだにより接合されており、さらに配線パターン154aの上に半導体チップ(スイッチング素子)160がはんだにより取り付けられている。通常ヒートシンク151はアルミダイキャストにより製作される。ここで、アルミは線膨張係数がはんだに比べて大きいため、例えばヒートシンクを扇形に形成した場合、ヒートシンクの端部ほど高温、低温の繰り返しによりヒートシンクが膨張、収縮し、はんだへの繰返し疲労によりはんだにクラックが入り、熱抵抗が上昇して半導体チップ160で発生した熱がヒートシンクに伝わり難くなるという問題があった。一方本発明においては、ヒートシンクを端部を持たない円盤状に形成しているため、熱膨張によるはんだへのダメージを大きく抑えることができる。
実施の形態2.
上述のとおり、図4に示されるように、ヒートシンクの裏面に配置された複数の放熱フィン1510は、径の中心に向かう互いに平行なストレートフィン形状となっている。図8は図4におけるB−B線断面図である。円盤状のヒートシンク151が熱膨張する際には、図8の破線で示すようにヒートシンク151は反る傾向がある。
このとき本発明におけるようなストレートフィン形状では、上方向の反りに対し、フィン高さの3乗に比例する高い断面係数を持つことになり、高温、低温の繰り返しによる反り及び反りによるはんだへのダメージを軽減することができる。更に本発明におけるようにフィンを平行に設けず、各フィンを中心に向けた放射状フィンに形成した場合と比べると、フィンの面積を大きくすることができるので、冷却能力も高くなる。
従って絶縁基板153が使えるようになり、ヒートシンク151をアース電位にすることができるようになる。即ちヒートシンク151が電位を持つと、衝突時の安全性を考慮して、ハウジングなどの電位を持たない部材との空間距離を十分に設ける必要があり、装置全体が大型化してしまう。一方大型化を回避するためにヒートシンクに絶縁塗装すると、コストが上昇してしまうとともに、塩水などの影響を受けると劣化してしまい、信頼性を損なってしまうというような問題があったが、本発明によればこのような問題はなくなる。
さらに絶縁基板を設けず、ヒートシンクに電位を持たせた場合、図9に示すように、上アーム用スイッチング素子と下アーム用スイッチング素子それぞれについてヒートシンク50、51を別々に設ける必要があった。この場合、外周側から内周方向へ冷却風を流すとき、上下アームのヒートシンク50、51間で、風路が拡大したり、又縮小することにより大きな圧力損失を受け、内側のヒートシンク51が十分冷えないという問題があった。
一方本発明によるヒートシンク151は、アース電位であるため、図10に示すようにヒートシンク151を一体化でき、風路が拡大したり、あるいは縮小するようなことがなくなるため、ヒートシンク151の中央まで冷却風がスムーズに流れ、内部においても高い冷却能力が得られる。内部まで高い冷却能力を保持できれば、温度上昇を抑えることができる。
図11はヒートシンク151と接続中継部材23の取り付け状態を示す斜視図である。ここで接続中継部材23は固定子巻線16aとパワー主回路61とを接続するための接続部材を支持するものである。図4に示されるリブ配置場所231の内周側には放熱フィンが設けられていないので、このリブ配置場所231に冷却風を通さないようにすれば、放熱フィンに集中して冷却風が流せるので冷却能力が高くなる。そこで本発明においては、冷却風路を制限するリブ232を、作製が容易な接続中継部材23側に形成することによって、冷却能力を向上させたものである。尚ヒートシンク151はリブ232に固定されることにより、ヒートシンク151と接続中継部材23は取り付けられる。
以上のように構成することにより、ヒートシンク151をダイキャストにより容易に製作することができるようになり、又ヒートシンク151側にリブを形成しないので、ヒートシンク151の重量を少しでも軽減でき、これにより回転電機1の重量を軽くし、更には車体の燃費を改善し、エネルギー消費を少なくすることができる。また、固定子16や回転子15から空気を介しても少なからずヒートシンクアセンブリ150に熱が伝達されることもあるが、この接続中継部材23はターミナルを樹脂モールドした構成でできているため、固定子16や回転子15からの熱の影響を遮蔽する効果も併せ持っている。
1 回転電機、11 リヤブラケット、14 界磁巻線、15 回転子、
16 固定子、16a 固定子巻線、23 接続中継部材、
150 ヒートシンクアセンブリ、151 ヒートシンク、153 セラミック基板、
154a,154b 配線パターン、232 リブ。

Claims (3)

  1. シャフト及び界磁巻線を有する回転子と、上記回転子を囲むように配置され固定子巻線を有する固定子と、負荷側一端部において上記固定子に固定されたハウジングと、上記ハウジング内に配置されるとともに、上記界磁巻線及び固定子巻線を制御するためのスイッチング素子がヒートシンクに搭載されたヒートシンクアセンブリとを有する回転電機において、上記ハウジングの一部を構成するとともに上記ヒートシンクアセンブリを挟んで上記負荷側一端部とは軸方向において反対側に位置する反負荷側の端面内面に上記ヒートシンクアセンブリを支持部材を介して固定するとともに、上記ヒートシンクが上記シャフトを通すように中抜き部のある円盤形状に形成されたことを特徴とする回転電機。
  2. 上記ヒートシンクの上記スイッチング素子が搭載された面とは反対側の面に複数の放熱フィンを設けるとともに、上記複数の放熱フィンは中心に向かう互いに平行なストレート形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. 上記固定子巻線と上記スイッチング素子とを接続するための接続部材を支持する接続中継部材に、上記放熱フィンに対して冷却風を集中して流すためのリブを形成したことを特徴とする請求項2記載の回転電機。
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