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JP4905997B2 - 眼鏡レンズ - Google Patents

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Description

この発明の主題は、眼鏡レンズである。
フレームに保持されるべく意図された眼鏡レンズには、いずれも処方箋が伴う。眼科の処方箋には、正または負の度数(power)の処方箋があり、また乱視の処方箋もある(訳者注:「度数」は、レンズの場合「度」または「屈折力」とも称され、「乱視」は、光学的には「非点収差」と称される)。これらの処方箋は、レンズの着用者が自らの視力の欠陥を矯正できる諸補正値に対応している。レンズは、その処方箋および着用者の眼のフレームに対する位置に従って、フレームに取り付けられる。
最も単純な場合、処方箋は、単に度数の処方箋だけである。そのレンズは、単焦点と称され、回転対称性を有する。そのレンズは、着用者の主視方向がレンズの対称軸と一致するように、簡単なやり方でフレームに取り付けられる。
老眼の着用者にとっては、近方視(near vision)における順応が難しいので、度数の補正値が遠方視と近方視とでは異なる。したがって、その処方箋は、遠方視の度数値と、遠方視と近方視の間の度数の増分を表す加算値(すなわち、度数の累進値(progression))とを含んでいて、詰まるところ、遠方視度数の処方箋と近方視度数の処方箋ということになる。老眼の着用者に適したレンズは、累進多焦点レンズであり、これらのレンズについては、例えばフランス特許−A−2,699,294号、米国特許−A−5,270,745号に、または米国特許−A−5,272,495号、フランス特許−A−2,683,642号、フランス特許−A−2,699,294号に、またはフランス特許−A−2,704,327号にも記載されている。眼鏡用累進多焦点レンズは、遠方視領域、近方視領域、中間視領域、これら三つの領域を横切る主累進経線を有している。それら領域は、一般に、レンズの異なる特性に課される幾つかの制約に基づいて最適化することによって決定される。これらレンズは、着用者の使用する時点での異なる要求に適合しているという点で、汎用レンズである。
若年の老眼者に対しては、標準の累進多焦点レンズとは異なり、参照点のある遠方視領域を有しないレンズが提案されてきている。それらのレンズが、フランス特許−A−2,588,973号に記載されている。それらレンズは、着用者が遠方視において必要とする度数に関係なしに、着用者が近方視において必要とする度数のみに従って処方される。これらのレンズは、着用者に満足すべき近方視力を提供する追加の球面度数を有する中央部分を有している。また、その上方部分には度数が僅かに低くなった部分もあり、それにより正規の近方視範囲を超えても着用者に鮮明な視力を与える。最終的に、そのレンズは、公称の近方視力度数に等しい度数値を持つ点と、レンズの下方部分におけるより高い度数の領域と、レンズの上方部分におけるより低い度数の領域とを有している。
フランス特許−A−2,769,997号には、標準の累進多焦点レンズと比べて、安定化された大きい近方視力領域を有し、近方視および中間視において視野の幅が有意に増大していて、併せて収差、特に非点収差が減少してもいるレンズが提案されている。そのレンズは、40〜80cmの間の距離について適切な補正をし、殆どの場合、40cm〜2mの間の距離について適切な補正をする。このレンズは、実際には、近方視〜中間視の中距離レンズであり、正規の近方視範囲を超えて鮮明な視力を提供しつつ近方視を良好にしたレンズである。その代わりに、遠方視には利用できない。このレンズは、コンピュータ作業に特に好適であることが分かっている。このレンズは、近方視についての処方箋のみに従って若年老眼者に対して処方される。このレンズの後面は、処方箋に合った近方視の度数を提供するために、遠方視の処方箋を考慮に入れずに、機械加工される。着用者の要求の全てを満たすのに、二つの前面で十分である。
フランス特許−A−2,769,999号には、レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上で経線の両側で角度に対して単調に変化する球面度数を有する、平滑性が改善された累進多焦点眼鏡レンズが提案されている。このレンズは、レンズの幾何学中心に始まり中心角が150°より大きい扇形部分をカバーする鮮明な遠方視を提供する。
多焦点レンズは、累進式のものであろうと純粋に近方視用を意図したものであろうと、複合多焦点面(complex multifocal face)(すなわち、回転軸が存在せず典型的には度数が累進している面)、例えば、その面は眼鏡を着用する者の方に向いている、および処方箋面と称される球面または円環面(toric face)を含むことができる。この球面または円環面によって、レンズを、使用者の屈折異常(近視、遠視、乱視)に適合させることができるので、多焦点レンズは、一般にその複合面だけで定義される。所与の製品について、異なる複合面が追加度数および基本度数(すなわち、遠方視用の平均球面(mean far-vision sphere))に従って定義される。多焦点面だけが形成された半製品のレンズから出発して、球面又は円環面の処方箋面を単純に機械加工することによって、各着用者に適したレンズを用意することができる。
度数の処方箋とは独立して、着用者には、乱視(非点収差)の処方箋が出されることがある。そのような処方箋は、眼科医によって、軸の値(度)と振幅の値(ジオプター)で形成される対の形で、遠方視力において作成される。一つの面について、振幅値は、二つの主曲率の間の差1/R1−1/R2を表し、軸値は、基準軸に対して通常の回転方向での最大曲率1/R1の向きを表す。処方箋項目において、振幅値は、与えられた方向の最大度数と最小度数との差を表し、そして軸値は、最大度数の向きを表す。用語「非点収差」は、前記の対(振幅、角度)について使用される。この用語は、言語学的には正しくはないが、非点収差の振幅について使用されることもある。当業者は、どちらの意味を意図しているか、その文脈で理解することができる。
米国特許−A−5,270,745号公報 米国特許−A−5,272,495号公報 フランス特許−A−2,683,642号公報 フランス特許−A−2,699,294号公報 フランス特許−A−2,704,327号公報 フランス特許−A−2,588,973号公報 フランス特許−A−2,769,997号公報 フランス特許−A−2,769,999号公報 フランス特許−A−2,807,169号公報
この発明は、標準の眼鏡レンズに比べてより容易に適応し、かつ簡略化された方法を使ってフレームに取り付けることができるレンズを提案するものであり、この発明は、着用者に、遠方視において単焦点レンズの利点を提供できるようにするとともに、度数の変化を抑えながら、近方視に必要な度数への良好な到達性および優れた動体視力をも提供できるようにする。また、この発明は、取付けまたは測定の許容誤差が改善されたレンズも提供するものである。
この発明は、光心、レンズの垂直軸上の光心の上方4mmの位置に位置する合わせ十字、遠方視の参照点と近方視の参照点との間で度数の追加を有する明確に臍状の経線を有する複合面を備えた眼鏡レンズであって、その複合面は、
レンズの幾何学中心と遠方視の対照点との間の経線上の追加度数に正規化された平均球面度数の差が0.1以下であり、
合わせ十字と平均球面度数が追加度数の累進の85%に到達する経線上の点との間の垂直距離として定義される累進長が14mm以下であり、
レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上での球面度数の変化が最大値の両側にリバウンドを呈し、各リバウンドが球面度数の単調変化を中断しており、当該両側のリバウンドとも追加度数値に正規化された球面度数値の大きさ(球面度数/追加度数)で表して0.11未満であり、
経線に沿った追加度数値に正規化された球面度数値の変化の最大勾配が0.09/mmと0.11/mmの間の値である、眼鏡レンズを提案するものである。
一実施態様によれば、レンズの幾何学中心と遠方視の対照点との間で経線上の追加度数に正規化された平均球面度数の差は、0.06以下である。
一実施態様によれば、レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上での追加度数に正規化された球面度数値の大きさのリバウンドは、0.085未満である。
一実施態様によれば、当該複合面は、合わせ十字を通る水平線より上に位置するレンズの部分に、追加度数値の1/2以下の円柱面度数値を有している。
一実施態様によれば、当該複合面は、合わせ十字の周りにほぼ一定の平均球面度数値を有している。
一実施態様によれば、当該複合面は、合わせ十字を囲んで0ジオプターの等球面線(isosphere line)を有している。
また、この発明は、この発明のレンズを少なくとも一つ含む視覚装置、および老眼者にその装置を提供し、または着用させることを含んでなる、老眼者の視力を矯正する方法にも関する。
また、この発明は、遠方を見る場合の着用者の瞳孔の水平位置を測定し、視覚装置のフレームの寸法の全高を測定し、合わせ十字を瞳孔の測定位置に合わせてレンズを視覚装置に取り付けることを含んでなる、この発明によるレンズを視覚装置に取り付ける方法にも関する。
この発明の眼鏡レンズは、着用者に、遠方視において単焦点レンズの利点を提供するとともに、小さい度数変化で近方視に必要な度数への良好な到達性と優れた動体視力を提供する。また、この発明のレンズは、取付けまたは測定の許容誤差が改善されて、簡単な方法でフレームに取り付けることができる。
この発明の他の利点および特徴が、実施例として図面を参照しつつ提供されるこの発明の実施態様についての以下の説明を読むことによって、明らかになるであろう。
以下の説明では、開示の簡単のため、一つの複合面と一つの球面または円環面(toric surface)とを有するレンズの事例を考察する。このレンズの複合面は、現行技術の累進多焦点レンズの場合のように前面(着用者から遠い方の面)である。半径30mmのレンズを考察する。
それ自体公知の要領で、複合面のいかなる点においても、式[数1]で与えられる平均球面度数Dが定義され、
Figure 0004905997
ここに、R1およびR2は、メートルで表した最大および最小の局所曲率半径であり、nは、レンズを構成する材料の屈折率である。
したがって、式[数2]で与えられる円柱面Cが定義される。
Figure 0004905997
レンズの複合面の特性は、平均球面度数値と円柱面度数値を使って表すことができる。
この発明は、優れた動体視力をもたらす拡張された遠方視および近方視における良好な到達性(accessibility)という利点を有する累進多焦点眼鏡レンズを提案する。この発明のレンズは、遠方視領域を合わせ十字の下方に延ばすことによって、明瞭な視野での鮮明な遠方視に必要な度数への到達性を改善することができる。また、その提案された解決策は、近方視に必要な度数への良好な到達可能性を提供し、着用者はその眼を大きく下げる必要なしに約40cmの距離で十分満足に見ることができ、近方視領域は合わせ十字の下方14mmから到達可能である。したがって、このレンズは、拡張された遠方視と近方視に適したレンズである。このレンズは、遠方視および近方視において着用者に処方された度数がそのレンズに実現されるような処方箋を有している。
このレンズを、以下において、三つの実施態様を参照しながら説明する。第一の実施態様は、図1〜3に代表されるが、1ジオプターの度数累進の処方箋が出されている老眼着用者に適した実施態様である。第二の実施態様は、図4〜6に代表されるが、2ジオプターの度数累進の処方箋が出されている老眼着用者に適した実施態様である。第三の実施態様は、図7〜9に代表されるが、3ジオプターの度数累進の処方箋が出されている老眼着用者に適した実施態様である。
以下に説明する三つの実施態様では、レンズは、経線(meridian)と称される明確に臍状の線を有し、その線上では、非点収差は実際上零である。その経線は、レンズの上部分では垂直軸と一致し、レンズの下部分では鼻側に傾斜し、輻輳は近方視でより著しい。
図1は、この発明の第一実施態様によるレンズの経線上の主曲率と球面度数との線図である。このレンズの複合面上の各点は、正規直交座標で参照点に対して、幾何学中心(0,0)を原点として、縦座標軸を垂直に横座標軸を水平に、図1におよび図2と3にプロットされている。図1では、曲率すなわち球面度数が横座標軸にジオプター単位でプロットされ、レンズ上の位置が縦座標軸にmm単位で印されている。図1は、縦座標y=8mmの位置に遠方視の参照点VLを示し、縦座標y=−14mmの位置に近方視の参照点VPを示す。また、この図は、縦座標y=4mmの位置にレンズの合わせ十字CMと称される参照点も示しており、これは、レンズ上につけた心出し用の点であって、眼鏡製造業者がレンズをフレームに取り付けるために使用する。この合わせ十字は、フレームに取り付ける前に、十字の印もしくは丸で囲んだ点などの他の印、または他の適切な手段によって、レンズ上につけた点によってつけることができる。
図1は、経線上で球面度数を実線で示し、および主曲率(n−1)/R1と(n−1)/R2を破線で示している。これらの値は、原点で零にリセットされており、そこでの平均球面度数値は、実際には3.45ジオプターに等しい。まず、前記実線と前記破線が一致していることが認められるが、それは、レンズの経線上では円柱面が存在しないという特徴を示している。
したがって、経線上の平均球面度数はレンズの上半分にわたってほぼ一定であるということが分かる。より精密にいうと、図1の実施例では、レンズの幾何学中心(0,0)と遠方視の対照点VLの間の、経線にわたっての球面度数の差は、0.1ジオプター以下である。合わせ十字より上のレンズの上部分における経線の平均球面度数の変化は、ほぼ零である。この特徴は、そのレンズが、その上部分と経線上では単焦点レンズであることを保証している。換言すれば、度数の累進は、レンズの合わせ十字CMの下方で起こっている。
累進多焦点レンズの場合、中間視領域は、一般に合わせ十字CMのところから、すなわちレンズの光心の4mm上のところから始まる。度数の累積が始まるのは、この位置である。したがって、平均球面度数は、合わせ十字CMから近方視の対照点VPまで、4mmと−14mmの間の縦座標yの値について、増加する。y=−14mmより下の縦座標については、平均球面度数は、ほぼ一定であり、追加度数値Aに等しい1ジオプター程度の値である。レンズの近方視の対照点VPの下方の経線上の平均球面度数の変化は、したがってほぼ零である。
このように、レンズ上に追加度数Aを定義することが可能である。すなわち、これは、遠方視と近方視のための高い参照点VLと低い参照点VPの二点間の度数の差に相当するか、または経線上でレンズ下部のほぼ一定の度数値と経線上でレンズ上部のほぼ一定の度数値との差に相当する。より一般的にいえば、追加度数値は、レンズの経線上の最大度数値と最小度数値の差と定義することができるが、この定義は、複合面を特徴とするレンズの実施例における平均球面度数値にも当てはまる。図1の実施例では、最大値と最小値の間の追加度数のこの値は、1ジオプターである。図1でLPと称するが、累進長を定義することも可能であり、それは合わせ十字CMと度数累進が追加度数値Aの85%に到達する経線上の点との間の垂直距離、すなわち縦座標の差である。図1の実施例において、複合面を特徴とするレンズにこの定義を適用すると、縦座標y=約−9.7mmの点について、0.85×1ジオプター、すなわち0.85ジオプターの平均球面度数値が得られる。縦座標y=4mmの合わせ十字CMと平均球面度数値が追加度数値の85%に到達する経線上の点との間の累進長LPは、13.7mmに等しい。したがって、近方視に必要な度数への到達可能寸法は、14mmより小さい。
また、追加度数で正規化した球面度数変化の最大勾配も、経線に沿った球面度数変化の絶対値の最大値を追加度数値で割った値と定義される。図1の実施例において、複合面を特徴とするレンズにこの定義を適用すると、経線に沿って追加度数で正規化した球面度数の最大勾配は、0.09/mmである。
図2は、図1のレンズの平均球面度数の地図を示し、慣例どおりに、等球面線(isosphere lines)が正規直交化された参照点で図2にプロットされており、これらの線は、同じ値の平均球面度数を有する点で形成されている。図2には、0ジオプター、0.25ジオプター、0.5ジオプターおよび0.75ジオプターの等球面線が表されている。0ジオプターの等球面線は、合わせ十字CMを囲んでいる。したがって、合わせ十字の周りでは平均球面度数値は、ほぼ一定である。合わせ十字の周りでは球面度数変化が事実上零であるので、以下に説明するように、レンズを視覚装置に取り付ける際に、位置決めにある程度の許容範囲がある。0.25ジオプターの等球面線は、縦座標の−3mmと5mmとの間でほぼ水平に延びている。図2には、0.50ジオプターと0.75ジオプターの等球面線が描かれているが、経線の周りでレンズの下部分へと延びている。
図2には、レンズの幾何学中心(0,0)を中心とする直径40mmの円も表されている。着用者に最高の視覚快適さを与えるため、この円に沿って球面度数の変化を制御することが求められており、その結果、着用者の周辺視が改善される。この円に沿った球面度数の変化を制御することは、この場合、追加度数に対して正規化された球面度数量のリバウンドを制限することを意味する。
特に、追加度数値Aで割った、この円に沿った球面度数の変化のリバウンドは、0.11より小さい。追加度数値に対して正規化された球面度数値の大きさのリバウンドは、絶対最大値と絶対最小値の間に位置している二つの局所極大値の間の、追加度数で正規化した球面度数の差として定義される。
図10は、後に、より詳細に考察するが、図1のレンズについて、直径40mmの前記円に沿った、追加度数で正規化した球面度数の変化のグラフである。
図3は、図1のレンズの円柱面マップである。この図では、0.25ジオプター、0.50ジオプター、0.75ジオプターおよび1ジオプターの等円柱面線(isocylinder lines)が表されている。遠方視領域が比較的明瞭であること、すなわち0.50ジオプターより大きい等円柱面線が合わせ十字CMの下方でレンズの下部分に存在していることが分かる。また、これら等円柱面線は、レンズの下部分において、近方視の参照点VPの高さのところで広がっていることも分かる。図3は、また、これら等円柱面線が幾何学中心(0,0)の上方で縦座標について、ほぼ平行でかつ水平であることも示している。等円柱面線がこのように水平であると、遠方視領域において周辺視力と動体視力が助長される。さらに、図3は、y=4mmのところで合わせ十字を通る水平線を示している。図3の実施例では、この水平線の上方で、円柱面度数値が、追加度数値Aの値の半分以下であること、すなわち0.5ジオプターより小さいことが観察される。したがって、このレンズは、横方向に非常に明瞭な幅広の遠方視領域を提供するとともに、遠方視における優れた動体視力を提供する。
レンズの下部分に、このレンズは、近方視に適した領域を有している。すなわち、上記のように、レンズの下部分の経線上の度数(すなわち、平均球面度数値)は、ほぼ一定で、着用者に40cm程度の距離のために処方された度数に相当する。したがって、このレンズは、近方視に必要な矯正を提供する。
このレンズの下部分では、0.25ジオプターと0.50ジオプターの等円柱面線は、事実上、平行で垂直であり、近方視の参照点VPを含む領域を画定している。
図4〜6は、図1〜3と類似の図であるが、複合面に2ジオプターの追加度数を有するレンズについて示す図である。
図4は、経線上の平均球面度数値の累進が1ジオプターではなくて2ジオプター程度であることを除いて、図1ですでに説明した特徴を示している。原点での平均球面度数は、3.45ジオプターである。特に、図4の実施例では、レンズの幾何学中心(0,0)と遠方視における参照点VLとの間の、経線にわたっての球面度数値の差は、0.1ジオプターと0.2ジオプターの間の値である。しかしながら、この実施例では、追加度数値は2ジオプターであるから、図4のレンズは、レンズの幾何学中心と遠方視の参照点VLとの間の、追加度数値で正規化した経線上の平均球面度数値の差は、0.1ジオプターより小さい。レンズの上部分の経線上の平均球面度数値の変化は、合わせ十字の上方で、近方視の参照点の下方で経線上の平均球面度数値の変化と同様に、ほとんど零である。
図4には、累進長PLも表されている。図4の実施例では、図1に関連して与えられた定義を適用して、0.85×2ジオプター、すなわち1.70ジオプターの平均球面度数値が、縦座標y=約−9.9mmの点について得られる。縦座標y=4mmの合わせ十字CMと平均球面度数値が追加度数値の85%に到達する経線上の点との間の累進長LPは、13.9mmに等しい。したがって、近方視に必要な度数に到達できる寸法は、14mmより小さい。さらに、図4の実施例では、図1に関連して与えられた定義を適用して、追加度数値に対して正規化された球面度数値の変化の最大勾配は、0.10/mmに等しい。したがって、その最大勾配は、0.09/mmと0.11/mmの間の値である。
図5は、0〜2ジオプターの等球面線を0.25ジオプターのステップで示す。図2と同様に、レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円が表されている。追加度数値Aで割った、この円に沿った球面度数値の変化のリバウンドは、0.11より小さい。
図11は、後に説明するが、複合面上で追加度数値が2ジオプターであるこのレンズについて、この円に沿った追加度数値に対して正規化された球面度数値の変化を表すグラフである。
図6は、0.25〜2ジオプターの等円柱面線を0.25ジオプターのステップで示す。図3と同様に、合わせ十字を通る水平線が表されている。図3の場合と同様に、図6には、合わせ十字を通る水平線の上方の円柱面度数値が1.00ジオプター以下であること、すなわち追加度数値の半分以下であることが分かるであろう。また、レンズの下部分で、0.25ジオプターと0.50ジオプターの等円柱面線が近方視の参照点VPを含む領域を画定していることも分かるであろう。
図7〜9は、図1〜3と類似の図であるが、複合面に3ジオプターの追加度数を有するレンズについて示す図である。
図7は、経線上の平均球面度数値の累進が1ジオプターではなくて3ジオプター程度であることを除いて、図1ですでに説明した特徴を示している。原点のところでの平均球面度数値は、3.45ジオプターである。特に、図7の実施例では、レンズの幾何学中心(0,0)と遠方視における参照点VLとの間の、経線上の球面度数値の差は、0.2ジオプターと0.25ジオプターの間の値である。しかしながら、この実施例では、追加度数値は3ジオプターであるから、図7のレンズは、レンズの幾何学中心と遠方視の参照点VLとの間の、経線上の追加度数値に対して正規化された平均球面度数値の差は、0.1ジオプターより小さい。合わせ十字の上方で、レンズの上部分の経線上の平均球面度数値の変化は、近方視の参照点の下方の経線上の平均球面度数値の変化と同様に、ほぼ零である。
図7には、累進長LPも表されている。図7の実施例では、図1に関連して与えられた定義を適用して、0.85×3ジオプター、すなわち2.55ジオプターという平均球面度数値が、縦座標y=約−9.9mmの点に得られる。縦座標y=4mmの合わせ十字CMと平均球面度数値が追加度数値の85%に到達する経線上の点との間の累進長LPは、13.9 mmに等しい。したがって、近方視に必要な度数に到達できる寸法は、14mmより小さい。さらに、図7の実施例では、図1に関連して与えられた定義を適用して、追加度数値に対して正規化された球面度数値の変化の最大勾配は、0.10/mmに等しい。したがって、その最大勾配は、0.09/mmと0.11/mmの間の値である。
図8は、0〜3ジオプターの等球面線を0.25ジオプターのステップで示す。図2と同様に、レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円が表されている。追加度数値Aで割った、この円に沿った球面度数値の変化のリバウンドは、0.11より小さい。
図12は、後に説明するが、複合面上で追加度数値が3ジオプターであるこのレンズについて、この円に沿った追加度数値に対して正規化された球面度数値の変化を表すグラフである。
図9は、0.25〜3ジオプターの等円柱面線を0.25ジオプターのステップで示す。図3と同様に、合わせ十字を通る水平線が表されている。図3の場合と同様に、図9には、合わせ十字を通る水平線の上方の円柱面度数値が1.50ジオプター以下であること、すなわち追加度数値の半分以下であることが分かるであろう。また、レンズの下部分で、0.25ジオプターと0.50ジオプターの等円柱面線が近方視の参照点VPを含む領域を画定していることも分かるであろう。
図1〜9は、この発明のレンズの三つの実施態様を具体的に詳解している。これらの図は、遠方視の領域が、
レンズの幾何学中心と遠方視の対照点との間で経線上の追加度数値に対して正規化された平均球面度数値の差が0.1以下で、合わせ十字の下方に延びていることを明瞭に示している。さらに、これらの図は、近方視領域への到達が、合わせ十字と平均球面度数値が追加度数の累進値の85%に到達する点との間で、14mm以下の累進長で維持されていることを明瞭に示している。
図10〜12は、異なる追加度数値について、レンズの幾何学中心を中心とした直径40mmの円上の平均球面度数値の変化を示している。これらの値は追加度数値(ジオプター)に対して正規化された球面度数値(ジオプター)で表されているので、縦座標は、単位なしで目盛られている。横座標は、中心がレンズの幾何学中心でかつ角度が上向きの垂直半直線から出発して測定される極座標系の角度θを表す。図10のグラフは、図1〜3の追加度数が1ジオプターのレンズの当該円上の球面度数値変化を表し、図11のグラフは、図4〜6の追加度数値が2ジオプターのレンズの当該円上の球面度数値変化を表し、図12のグラフは、図7〜9の追加度数値が3ジオプターのレンズの当該円上の球面度数値の変化を表す。
図10〜12は、球面の度数値が、当該円上をその円と経線の一つの交点からその円と経線の他の交点へと移動するにつれて、大きくなって絶対最大値に到達し、次いで、球面度数値が、当該円上をその円と経線の最初の交点に戻るように移動するにつれて、小さくなって絶対最小値を定義する様子を示している。
追加度数値で正規化した球面度数値の変化の各グラフ(図10〜12)は、絶対最大値の両側に二つのリバウンドを有している。各リバウンドは、球面度数値の単調な変化を中断している。しかし、この発明によれば、レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上の球面度数値の変化は、円と経線の一つの交点から円と経線の他の交点へとその円上を移動して行くにつれて、小振幅のリバウンドを二つ有しており、経線の両側で当該円上の球面度数値のリバウンドがこのように小さいことは、このレンズの光学特性を緩やかでかつ一様に変化させて、着用者がこのレンズに適応し易いようにしている。
図10は、1ジオプターの度数の追加を有するレンズ、すなわち図1〜3に示すレンズに相当するレンズについて、追加度数値で正規化した球面度数値を表す。
追加度数値で正規化した球面度数の絶対最大値は、横座標θ=185°の点で得られ、この点は、レンズの下部分における当該円と経線との交点に相当し、上記に定義した正規直交化参照点において、x=2.5mm、y=−20mmの座標を有している。
角度θ=0°の点から角度θ=185°の点まで前記円を回って移動するとき、正規化された球面度数値の変化は、角度θ=109°の点と角度θ=135°の点の間に0.07の値を持つ第一のリバウンドr1を有し、角度θ=185°の点から角度θ=360°の点まで上記円を回って移動するとき、正規化された球面度数値の変化は、角度θ=235°の点と角度θ=263°の点の間に0.106の値を持つ第二のリバウンドr2を有する。したがって、追加度数値に対して正規化された球面度数の大きさのリバウンドは、図10のグラフについては、0.11より小さい。
図11は、2ジオプターの度数の追加を有するレンズ、すなわち図4〜6に示すレンズに相当するレンズについて、追加度数値で正規化した球面度数値を表す。
追加度数値で正規化した球面度数の絶対最大値は、横座標θ=186°の点で得られ、この点は、レンズの下部分における当該円と経線との交点に相当し、上記に定義した正規直交化参照点において、x=2.8mm、y=−19.5mmの座標を有している。
角度θ=0の点°から角度θ=186°の点まで前記円を回って移動するとき、正規化された球面度数値の変化は、角度θ=109°の点と角度θ=135°の点の間に0.037の値を持つ第一のリバウンドr1を有し、角度θ=186°の点から角度θ=360°の点まで上記円を回って移動するとき、正規化された球面度数値の変化は、角度θ=235°の点と角度θ=260°の点の間に0.083の値を持つ第二のリバウンドr2を有する。したがって、追加度数値に対して正規化された球面度数の大きさのリバウンドは、図11のグラフについては、0.11未満である。
図12は、3ジオプターの度数の追加を有するレンズ、すなわち図7〜9に示すレンズに相当するレンズについて、追加度数値で正規化した球面度数値を表す。
追加度数値で正規化した球面度数の絶対最大値は、横座標θ=185°の点で得られ、この点は、レンズの下部分における当該円と経線との交点に相当し、上記に定義した正規直交化参照点において、x=2.8mm、y=−20.5mmの座標を有している。
角度θ=0°の点から角度θ=185°の点まで前記円を回って移動するとき、正規化された球面度数値の変化は、角度θ=109°の点と角度θ=134°の点の間に0.038の値を持つ第一のリバウンドr1を有し、角度θ=185°の点から角度θ=360°の点まで上記円を回って移動するとき、正規化された球面度数値の変化は、角度θ=235°の点と角度θ=261°の点の間に0.083の値を持つ第二のリバウンドr2を有する。したがって、追加度数値に対して正規化された球面度数の大きさのリバウンドは、図12のグラフについては、0.11より小さい。
下記表[表1]は、この発明によるレンズの諸特性値を追加度数値に対して示す。この表は、各追加度数値に対して、レンズの幾何学中心と遠方視の対照点との間の経線上の追加度数値に対して正規化された平均球面度数値の差、累進長、レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上の追加度数値に対して正規化された球面度数の大きさの最大リバウンド、および経線に沿った追加度数値に対して正規化された球面度数値の変化の最大勾配を示す。
Figure 0004905997
この発明によるレンズは、必要な追加度数値を決定する、着用者の遠方視と近方視の処方箋を考慮に入れて処方される。必要な度数は、度数が処方された度数に一致することを保証するために、現在の技術水準にあるように、裏面を機械加工することによって得ることができる。
目覚装置におけるこのレンズの取り付けは、以下のようにして行われる。着用者の遠方視における瞳孔の水平位置、または単に瞳孔間半距離を測定し、そして視覚装置のフレームの寸法の全高を測定する。次に、レンズを、その合わせ十字を当該測定位置に合わせて、視覚装置に取り付ける。
この点については、眼鏡レンズをフレームに取り付ける簡素化された方法を記述しているフランス特許−A−2,807,169号を参照することができる。その文書には、特に、眼鏡製造業者に採用される異なった対策が記載されており、フレームの寸法の全高を使ってフレームにレンズを取り付けるために、瞳孔間半距離のみを測定することが提案されている。
したがって、レンズの取り付けには、合わせ十字がフレーム内に配置されるべき高さを決定するために、フレームの寸法の全高の測定と併せて、遠方視における半瞳孔間距離の標準測定のみが必要である。着用者の遠方視におけるフレーム内の位置を測定するだけで、レンズのフレームへの取り付けを行い、その測定は、着用者がフレームを着用して遠くを見ている状態で、標準的方法で行われる。次いで、合わせ十字が前記測定位置に来るように、レンズを切り出してフレームに取り付ける。
この発明によるレンズは、上述の取り付けのための許容範囲が改善されている。この許容範囲は、球面度数値が合わせ十字の周りでほぼ一定であることによって提供される。特に、平均球面度数値の正規化された値は、合わせ十字の周りでほぼ零である。図において、0ジオプターの等球面線が合わせ十字を囲んでいるのを見ることができる。
上述した三つの実施例のレンズは、累進多焦点レンズに関連して上記した現在の技術水準の文書に記載されている公知の最適化法に従って、表面を最適化することによって得ることができる。この最適化は、図1〜12を参照して上記説明に記述された一または複数の基準を使用することが可能である。とりわけ、それら基準は、
平均球面度数値の累進が1ジオプター以上であること、
レンズの幾何学中心と遠方視の対照点との間の経線上の追加度数値で正規化した平均球面度数値の差が0.1以下であること、
合わせ十字と平均球面度数値が追加度数値の累進の85%に到達する経線上の点との間の累進長が14mm以下であること、
レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上の追加度数値で正規化した球面度数の大きさのリバウンドが0.11未満であること、
経線に沿った追加度数値で正規化した球面度数値の変化の最大勾配が0.09と0.11/mmの間の値であること、
である。
これらの基準は、他の基準、とりわけ、上記の諸実施例で提案した複数の基準の一つまたは二つ以上と組み合わせることができる。また、下記基準の一つまたは複数を使用することもできる。すなわち、
円柱面度数値が、合わせ十字を通る水平線の上方に位置するレンズの部分での追加度数値の半分以下であること、
平均球面度数値が、合わせ十字の周りでほぼ一定であること、
である。
これらの基準を選択して、最適化手法によりレンズを得ることができる。当業者には、問題の当該レンズが、上記基準に正確に合致した値を必ずしも有している訳ではなく、例えば、平均球面度数値の変化が上位の値に達することが必ずしも不可欠ではないことが分かるであろう。
上記の最適化の実施例では、レンズの面のうちの一方だけを最適化することが提案された。これら全ての実施例において、前面と裏面の役割は、容易に入れ替えることができることは明らかである。また、球面度数値の累進は、上述したレンズの光学的目標と類似の光学的目標が達成されるとすぐに、レンズの2面の一方または他方に、または一方の面と他方の面に各部分的に配分することもできる。
この発明の第一実施態様のレンズの軸上での主曲率および球面度数値を示す線図である。 図1のレンズの平均球面度数値の地図である。 図1のレンズの円柱面度数値の地図である この発明の第二実施態様のレンズの軸上での主曲率および球面度数値を示す線図である。 図4のレンズの平均球面度数値の地図である。 図4のレンズの円柱面度数値の地図である この発明の第三実施態様のレンズの軸上での主曲率および球面度数値を示す線図である。 図7のレンズの平均球面度数値の地図である。 図7のレンズの円柱面度数値の地図である 図1のレンズについて、追加度数値に正規化された、レンズの幾何学中心を中心とした直径40mmの円上での球面度数値を角度に関して示すグラフである。 図4のレンズについて、追加度数値に正規化された、レンズの幾何学中心を中心とした直径40mmの円上での球面度数値を角度に関して示すグラフである。 図7のレンズについて、追加度数値に正規化された、レンズの幾何学中心を中心とした直径40mmの円上での球面度数値を角度に関して示すグラフである。
符号の説明
VL … 遠方視の参照点(対照点)
CM … 合わせ十字
VP … 近方視の参照点(対照点)
LP … 累進長
A … 追加度数

Claims (9)

  1. 光心(0,0)、レンズの垂直軸上で前記光心の上方4mmの位置に位置する合わせ十字(CM)および遠方視の参照点(VL)と近方視の参照点(VP)との間で度数の追加(A)を有する明確に臍状の経線を有する複合面を備えた眼鏡レンズであって、
    前記複合面は、
    レンズの幾何学中心(0,0)と遠方視の対照点(VL)との間の経線上の追加度数に正規化された平均球面度数の差が0.1以下であり、
    合わせ十字(CM)と平均球面度数が追加度数の累進の85%に到達する経線上の点との間の垂直距離として定義される累進長が14mm以下であり、
    レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上での球面度数の変化が最大値の両側にリバウンドを呈し、各リバウンドが球面度数の単調変化を中断しており、当該両側のリバウンドとも追加度数値に正規化された球面度数値の大きさ(球面度数/追加度数)で表して0.11未満であり、
    経線に沿った追加度数値に正規化された球面度数値の変化の最大勾配が0.09/mmと0.11/mmの間の値である、
    眼鏡レンズ。
  2. 請求項1に記載のレンズにおいて、
    前記レンズの幾何学中心(0,0)と遠方視の対照点(VL)との間で経線上の追加度数に正規化された平均球面度数の差が0.06以下である、
    ことを特徴とするレンズ。
  3. 請求項1または2に記載のレンズにおいて、
    前記レンズの幾何学中心を中心とする半径20mmの円上での追加度数値に正規化された球面度数値の大きさのリバウンドが0.085未満である、
    ことを特徴とするレンズ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一つに記載のレンズにおいて、
    前記複合面が、前記合わせ十字を通る水平線より上に位置するレンズの部分に、前記追加度数値の半分(A/2)以下の円柱面度数を有する、
    ことを特徴とするレンズ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一つに記載のレンズにおいて、
    前記複合面が、前記合わせ十字の周りにほぼ一定の平均球面度数を有する、
    ことを特徴とするレンズ。
  6. 請求項5に記載のレンズにおいて、
    前記複合面が、前記合わせ十字を囲んで0ジオプターの等球面線を有する、
    ことを特徴とするレンズ。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載のレンズを少なくとも一つ有する視覚装置。
  8. 老眼者に、請求項7に記載の装置を提供し、またはその装置を着用させること
    を含んでなる老眼者の視力を矯正する方法。
  9. 請求項1〜6のいずれか一つに記載のレンズを視覚装置に取り付ける方法であって、
    遠方視における着用者の瞳孔の水平位置を測定するステップと、
    前記視覚装置のフレームの寸法の全高を測定するステップと、
    合わせ十字を前記瞳孔の測定位置に合わせてレンズを前記視覚装置に取り付けるステップと、
    を含んでなる方法。
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