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JP4998069B2 - 補間処理装置、撮像装置、及び、補間処理方法 - Google Patents

補間処理装置、撮像装置、及び、補間処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像素子によって撮像された撮像データに生じる欠陥画素の画素データを補間する補間処理装置、撮像装置、及び、補間処理方法に関するものである。
CCDやCMOSイメージセンサなどの撮像素子は、受光した光を電気信号に変換する複数の受光素子から構成されている。このような撮像素子の中には、次のような原因により、欠陥画素を有するものが製造されてしまう。
例えば、CMOSイメージセンサでは、画素単位に配列されたフォトダイオードによって光電変換した撮像信号をトランジスタによるスイッチング動作によって転送するとき、このスイッチングを行うトランジスタが正常に動作しないと、この異常動作を行うトランジスタを経由して読み出される全ての画素について異常な信号を出力してしまう場合がある。このようなトランジスタの異常動作による無効な画素データの発生のうち、特に同一直線上に画素データが欠落してしまうものは、一般的に線欠陥と呼ばれている。
従来、このような線欠陥が発生してしまった撮像素子は、撮像画像に線上の欠陥が生じてしまうので出荷前に欠陥品として選別されているため、生産効率が悪くなる要因の1つとなっている。
このような撮像素子で撮像された画像上に生じる欠陥画素の画素データを補間する従来の手法として、例えば、特許文献1、2には、欠陥画素に隣接する画素を用いて欠陥画素の画素データを補間する補間処理方法が記載されている。
特開2006―180099号公報 特開2005―354670号公報
しかしながら、上述した従来の欠陥画素の画素データを補間する補間処理方法では、例えば画像上に周期的な高周波成分を含む画像に対して、欠陥画素の画素データを視覚的に誤補正してしまう場合があった。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、撮像素子によって撮像された画像において欠陥が生じる欠陥画素のうち、直線上に連続して並んだ欠陥画素の画素データを精度良く補間する補間処理装置、撮像装置、及び、補間処理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段として、本発明に係る補間処理装置は、撮像手段により撮像された撮像データが入力され、この入力された撮像データを構成する画素データを補間する補間処理装置であって、上記撮像手段により撮像される画像に欠陥が生じる欠陥画素のうち、直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素の位置を示す線欠陥情報が記憶された線欠陥情報記憶手段と、上記線欠陥情報記憶手段に記憶された線欠陥情報に基づいて、上記直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、画素データを補間する注目画素を選択する注目画素選択手段と、上記入力された撮像データから、上記注目画素選択手段で選択された注目画素の画素位置を中心とした複数の画素からなる画像領域を設定して、この設定した画像領域を少なくとも上記欠陥画素が並んだ直線上を境界として分割した画素ブロックを生成する画素ブロック生成手段と、上記入力された撮像データを構成する各画素データから、上記画素ブロック生成手段により生成された各画素ブロック内における画素間の相関を検出する相関検出手段と、上記相関検出手段で検出された各画素ブロック内における画素間の相関に応じて、上記注目画素の画素データを補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データから上記注目画素の画素データを補間する補間手段とを備え、3原色の色フィルタが画素単位でベイヤー配列されており、それぞれ赤色信号を出力する画素、緑色信号を出力する画素、及び青色信号を出力する画素がベイヤー配列された画像を撮像する単板式の撮像素子からなる上記撮像手段により撮像された撮像データが入力され、上記画素ブロック生成手段は、上記注目画素選択手段で選択された注目画素が緑色信号を出力する画素以外の画素のとき、注目画素が緑色信号を出力する画素と比べて、より大きい画像領域を設定し、上記補間手段は、上記線欠陥情報が示す欠陥画素のうち、緑色信号を出力する画素の画素データが当該補間手段により補間された撮像データを記憶する画像記憶手段と、上記注目画素選択手段が緑色信号を出力する画素以外の画素を上記注目画素として選択したとき、上記相関検出手段で検出された上記各画素ブロックの相関に応じて、上記注目画素と同じ色信号を出力する画素を選択して、この選択した画素の画素データと、この画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから色相情報を生成する色相情報生成手段と、上記色相情報生成手段により生成された色相情報と、上記画像記憶手段に記憶され上記注目画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから、上記注目画素の画素データを算出する算出手段とを有する。
また、本発明に係る撮像装置は、被写体を撮像した撮像データを生成する撮像手段と、上記撮像手段により撮像される画像に欠陥が生じる欠陥画素のうち、直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素の位置を示す線欠陥情報が記憶された線欠陥情報記憶手段と、上記線欠陥情報記憶手段に記憶された線欠陥情報に基づいて、上記直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、画素データを補間する注目画素を選択する注目画素選択手段と、上記撮像手段で撮像された撮像データから、上記注目画素選択手段で選択された注目画素の画素位置を中心とした複数の画素からなる画像領域を設定して、この設定した画像領域を、少なくとも上記欠陥画素が並んだ直線上を境界として分割した画素ブロックを生成する画素ブロック生成手段と、上記撮像手段により生成された撮像データを構成する各画素データから、上記画素ブロック生成手段により生成された各画素ブロック内における画素間の相関を検出する相関検出手段と、上記相関検出手段で検出された上記各画素ブロックにおける画素間の相関に応じて、上記注目画素を補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データから上記注目画素の画素データを補間する補間手段とを備え、上記撮像手段は、3原色の色フィルタが画素単位でベイヤー配列されており、それぞれ赤色信号を出力する画素、緑色信号を出力する画素、及び青色信号を出力する画素がベイヤー配列された画像を撮像する単板式の撮像素子からなり、上記画素ブロック生成手段は、上記注目画素選択手段で選択された注目画素が緑色信号を出力する画素以外の画素のとき、注目画素が緑色信号を出力する画素と比べて、より大きい画像領域を設定し、上記補間手段は、上記線欠陥情報が示す欠陥画素のうち、緑色信号を出力する画素の画素データが当該補間手段により補間された撮像データを記憶する画像記憶手段と、上記注目画素選択手段が緑色信号を出力する画素以外の画素を上記注目画素として選択したとき、上記相関検出手段で検出された上記各画素ブロックの相関に応じて、上記注目画素と同じ色信号を出力する画素を選択して、この選択した画素の画素データと、この画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから色相情報を生成する色相情報生成手段と、上記色相情報生成手段により生成された色相情報と、上記画像記憶手段に記憶され上記注目画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから、上記注目画素の画素データを算出する算出手段とを有する。
また、本発明に係る補間処理方法は、撮像素子により撮像された撮像データを構成する画素データを補間する補間処理方法であって、所定の記憶媒体に記憶された情報であり、上記撮像素子により撮像される画像に欠陥が生じる欠陥画素のうち、直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素の位置を示す線欠陥情報に基づいて、この直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、画素データを補間する注目画素を選択する注目画素選択工程と、上記撮像素子により撮像された撮像データから、上記注目画素選択工程で選択された注目画素の位置を中心とした複数の画素からなる画像領域を設定して、この設定した画像領域を、少なくとも上記欠陥画素が並んだ直線上を境界として分割した画素ブロックを生成する画素ブロック生成工程と、上記撮像素子で撮像された撮像データを構成する各画素データから、上記画素ブロック生成工程で生成された各画素ブロック内における画素間の相関を検出する相関検出工程と、上記相関検出工程で検出された上記各画素ブロック内における画素間の相関に応じて、上記注目画素の画素データを補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データから上記注目画素の画素データを補間する補間工程とを有し、上記撮像手段は、3原色の色フィルタが画素単位でベイヤー配列されており、それぞれ赤色信号を出力する画素、緑色信号を出力する画素、及び青色信号を出力する画素がベイヤー配列された画像を撮像する単板式の撮像素子からなり、上記画素ブロック生成工程は、上記注目画素選択手段で選択された注目画素が緑色信号を出力する画素以外の画素のとき、注目画素が緑色信号を出力する画素と比べて、より大きい画像領域を設定し、上記補間工程は、上記線欠陥情報が示す欠陥画素のうち、緑色信号を出力する画素の画素データが当該補間手段により補間された撮像データを画像記憶手段に記憶する画像記憶工程と、上記注目画素選択工程で緑色信号を出力する画素以外の画素を上記注目画素として選択したとき、上記相関検出工程で検出された上記各画素ブロックの相関に応じて、上記注目画素と同じ色信号を出力する画素を選択して、この選択した画素の画素データと、この画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから色相情報を生成する色相情報生成工程と、上記色相情報生成工程により生成された色相情報と、上記画像記憶工程で記憶され上記注目画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから、上記注目画素の画素データを算出する算出工程とを有する。
本発明は、注目画素の位置を中心として設定された画像領域を分割した各画素ブロック内における画素間の相関を検出し、検出した相関に応じて注目画素の画素データを補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データから注目画素の画素データを補間するので、画像領域全体の相関を画素ブロック毎に考慮することができ、欠陥画素の画素データを高精度に補正することができる。
また、本発明は、注目画素が緑色信号を出力する画素以外の画素のとき、注目画素が緑色信号を出力する画素と比べて、より大きい画像領域を設定することにより、画素間隔が離れている緑色信号を出力する画素以外の画素についても、相関検出の検出精度を劣化を防止することができる。さらに、本発明は、相関が強い方向に位置する緑色信号を出力する画素以外の画素を選択して、緑色信号を出力する画素のデータと色相情報を使って、緑色信号を出力する画素以外の画素データを算出するので、ベイヤー配列された画像を撮像する単板式の撮像素子からなる撮像手段により撮像された撮像データにおいて、画素間隔が離れている緑色信号を出力する画素以外の画素についても、偽色の発生を防止して精度良く欠陥画素を補間できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明が適用された補間処理装置は、撮像素子により撮像された画像に生じる欠陥画素の画素データを補間する処理を行うものである。以下では、この補間処理装置が組み込まれた撮像装置の一例として、図1に示すようなデジタルカメラ100を用いて、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
デジタルカメラ100は、図1に示すように、被写体からの光を集光する光学レンズ系1と、光学レンズ系1により取り込まれた光を絞る絞り機構2と、光学レンズ系1で集光され絞り機構2を介して取り込まれた被写体光を受光して電気信号に変換する撮像素子3と、撮像素子3から出力される電気信号にアナログ信号処理を施した撮像信号に変換するアナログ信号処理部4と、アナログ信号処理部4により変換された撮像信号の画像に生じた欠陥画素の画素データを補正する欠陥補正部5と、欠陥補正部5により補正された撮像信号に画像処理を施した画像信号に変換する画像処理部6と、画像処理部6により変換された画像信号を記憶する画像記憶部7とを備える。
光学レンズ系1は、例えば、複数のレンズから構成され、被写体から取り込んだ光を撮像素子3に集光させる。
絞り機構2は、光学レンズ系1により取り込まれた光の光量を絞る。
撮像素子3は、光学レンズ系1により集光され絞り機構2により光量が絞られた被写体光を、例えば、図2に示す画素毎に配列された受光素子で受光して、画素毎に受光した光を電気信号に変換する。
具体的に、撮像素子3は、赤色、緑色、及び青色からなる3原色の色フィルタが受光素子上にベイヤー配列された単板式の撮像素子である。すなわち、撮像素子3は、赤色信号を出力する画素(以下、便宜上R画素という。)、緑色信号を出力する画素(以下、便宜上G画素という。)、及び、青色信号を出力する画素(以下、便宜上B画素という。)がベイヤー配列された各画素から電気信号を読み出す。
なお、撮像素子3は、図2に示すような単板式の撮像素子に限定されるものではなく、3板式の撮像素子を用いるようにしても良い。
アナログ信号処理部4は、撮像素子3の各画素から読み出される電気信号に、ゲイン調整などのアナログ信号処理を施し、その後A/D変換した撮像データを生成する。
欠陥補正部5は、アナログ信号処理部4により生成された撮像データの画像に生じた欠陥画素の画素データを、具体的には後述する処理によって補正する。
画像処理部6は、欠陥補正部5により補正された撮像データに対して、画素毎に赤色信号、緑色信号、及び青色信号を含んで構成される画像データに変換する。
画像記憶部7は、例えば、フラッシュメモリなどの書換可能な記憶媒体であって、画像処理部6により変換された画像データを記憶する。
以上のような構成を備えるデジタルカメラ100において、本実施の形態では、特に欠陥補正部5の構成と処理に注目して説明する。
欠陥補正部5は、図3に示すように、アナログ信号処理部4から供給される撮像データを記憶する撮像画像メモリ51と、撮像素子3により撮像される画像に欠陥が生じる欠陥画素の位置を示す線欠陥情報が記憶された線欠陥情報メモリ52と、線欠陥情報メモリ52に記憶された線欠陥情報に基づいて、画素データを補間する注目画素を選択する注目画素選択部53と、注目画素の位置に応じた画像領域を設定してこの画像領域から画素ブロックを生成する画素ブロック生成部54と、画素ブロック生成部54で生成された各画素ブロック内における画素間の相関を検出する相関検出部55と、相関検出部55で検出された相関に応じて画素を選択して、この選択された画素の画素データから注目画素の画素データを補間する補間処理部56とを備える。
撮像画像メモリ51は、アナログ信号処理部4から供給される撮像データを画像単位で記憶する。また、撮像画像メモリ51は、後述するように、撮像データを構成する各画素の画素データが、相関検出部55及び補間処理部56により読み出される。また、撮像画像メモリ51は、記憶している撮像データのうち、欠陥画素の画素データが具体的には後述するように補間処理部56により書き込まれる。
線欠陥情報メモリ52は、撮像素子3により撮像される画像において、水平又は垂直方向の直線上に連続して並んだ欠陥画素の位置を示す線欠陥情報が記憶されている。
ここで、線欠陥情報は、実際に製造された各撮像素子3毎に異なった位置に生じる欠陥画素の位置を示す情報であって、例えば、製造された撮像素子3の動作確認の際に得られる。また、線欠陥情報が示す欠陥画素は、同一線上にR画素、G画素、及びB画素がベイヤー配列に従って配列されたものとなっている。以下では、線欠陥情報が示す欠陥画素を構成するR画素、G画素、及びB画素のそれぞれを、便宜上、欠陥R画素、欠陥G画素、及び欠陥B画素と呼ぶ。
また、本実施の形態では、線欠陥情報メモリ52に、撮像素子3の水平方向に線欠陥が生じていることを示す線欠陥情報が記憶されているものとして説明する。
注目画素選択部53は、線欠陥情報メモリ52に記憶された線欠陥情報に基づいて、直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、画素データを補間する注目画素を選択する。
画素ブロック生成部54は、注目画素選択部53により選択された注目画素の座標位置を中心点とした複数の画素からなる画像領域を設定し、この画像領域から複数の画素ブロックを生成する。なお、具体的な、画像領域、及び、画素ブロックの画サイズについては、後述する。
相関検出部55は、画素ブロック生成部54で生成された各画素ブロックに対して、撮像画像メモリ51に記憶されている撮像データを用いて、各画素ブロック内における画素間の相関の強さとして、後述するように例えば水平方向、垂直方向、斜め方向の相関の強さを示す相関値を算出する。
補間処理部56は、相関検出部55により算出された相関値に応じて、注目画素を補間するための画素を選択して、選択した画素の画素データを撮像画像メモリ51から読み出して、読み出した画素データを用いて注目画素の画素データを補間する。
具体的に、補間処理部56は、後述するように、注目画素がG画素であるか否かによって、異なる処理を行う。そこで、補間処理部56は、図4に示すように、注目画素がG画素であるか否かを判断するRGB判断部561と、注目画素がG画素である判断したとき注目画素の画素データを補間する処理を行うG画素用補間算出部562と、注目画素がR画素又はB画素であると判断したとき後述する色相情報を生成する色相情報生成部563と、色相情報生成部563により生成された色相情報に応じてR画素又はB画素の画素データを補間するRB画素用補間算出部564とからなる。
欠陥補正部5は、図5に示すフローチャートに従って、欠陥画素の画素データを補間する。
ステップS1において、欠陥補正部5は、撮像画像メモリ51に記憶された撮像データを参照して、画素データが補間されていない欠陥G画素があるか否かを判断する。欠陥補正部5は、画素データが補間されていない欠陥G画素があると判断するとステップS2に進み、画素データが補間されていない欠陥G画素がないと判断するとステップS4に進む。
ステップS2において、欠陥補正部5では、注目画素選択部53が、線欠陥情報が示す複数の欠陥画素の中から、画素データが補間されていない欠陥G画素を注目画素として選択する。
ステップS3において、欠陥補正部5では、後述する第1の欠陥補正処理に従って、注目画素の画素データを補間する。そして、欠陥補正部5は、補間した画素データを撮像画像メモリ51に記憶されている撮像データに書き込んでステップS1に戻る。
欠陥補正部5では、ステップS1〜ステップS3の処理を繰り返すことにより、撮像画像メモリ51に記憶されている撮像データに生じている直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、まず欠陥G画素の画素データを全て補間する。
ステップS4において、欠陥補正部5は、撮像画像メモリ51に記憶された撮像データを参照して、画素データが補間されていない欠陥画素があるかを判断する。欠陥補正部5では、画素データが補間されていない欠陥画素があると判断するとステップS5に進み、画素データが補間されていない欠陥画素がないと判断すると第1の欠陥補正処理を終了する。
ステップS5において、欠陥補正部5では、注目画素選択部53が、線欠陥情報が示す複数の欠陥画素の中から、画素データが補間されていない欠陥画素、すなわち欠陥R画素又は欠陥B画素を、注目画素に選択する。
ステップS6において、欠陥補正部5では、後述する第2の欠陥補正処理に従って、注目画素の画素データを補間する。そして、欠陥補正部5は、補間した画素データを撮像画像メモリ51に記憶されている撮像データに書き込んでステップS4に戻る。
欠陥補正部5では、ステップS4〜ステップS6の処理を繰り返すことにより、撮像画像メモリ51に記憶されている画像データに生じている直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、欠陥R画素の画素データ及び欠陥B画素の画素データを補間して、第2の欠陥補正処理を終了する。
以上のようにして、欠陥補正部5では、撮像画像メモリ51に記憶されている撮像データに生じていた全ての欠陥画素の画素データを補間する。全画素に対して有効な画素データを有する撮像データは、撮像画像メモリ51に記憶され、その後、画像処理部6により読み出される。
上述した第1の欠陥補正処理について詳細に説明する。
第1の欠陥補正処理において、画素ブロック生成部54は、注目画素として選択された欠陥G画素の画素位置に応じて、例えば図6に示すような画像領域を設定する。すなわち、画素ブロック生成部54は、注目画素G33の画素位置を中心とした7×7画素の画サイズの画像領域を設定する。
そして、画素ブロック生成部54は、この設定した画像領域を、例えば、3×3画素の画サイズの第1の画素ブロック〜第6の画素ブロックをそれぞれ生成する。ここで、第1の画素ブロックは、図7(A)の斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をG11とした画素ブロックである。第2の画素ブロックは、図7(B)の斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をG13とした画素ブロックである。第3の画素ブロックは、図7(C)の斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をG15とした画素ブロックである。第4の画素ブロックは、図7(D)の斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をG51とした画素ブロックである。第5の画素ブロックは、図7(E)の斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をG53とした画素ブロックである。第6の画素ブロックは、図7(F)の斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をG55とした画素ブロックである。
なお、画素ブロック生成部54では、上述したように画像領域から6つの画素ブロックを生成する場合に限定されるものではなく、少なくとも画像領域において欠陥画素が連続して並んだ線を境界として分割した画素ブロックを生成すればよい。
相関検出部55は、画素ブロック生成部54で分割された第1の画素ブロック〜第6の画素ブロックに対して、各画素ブロック内における画素間の相関の強さを次のようにして検出する。
すなわち、相関検出部55は、各画素ブロックを構成する画素間の縦方向(以下、vertical方向という。)、横方向(以下、horizontal方向という。)、及び、2つの斜め方向(以下、それぞれslash方向、backslash方向という。)の相関の強さを示す相関値G(vertical)、G(horizontal)、G(slash)、G(backslash)をそれぞれ検出する。
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第6の画素ブロックのG(vertical:n)の値を下記の式(1−1)〜(1−6)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
なお、式中の関数absは、入力値に対する絶対値を出力する関数である。
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第6の画素ブロックのG(horizontal:n)の値を下記の式(2−1)〜(2−6)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第6の画素ブロックのG(slash:n)の値を下記の式(3−1)〜(3−6)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第6の画素ブロックのG(backslash:n)の値を下記の式(4−1)〜(4−6)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
以上のようにして、相関検出部55は、相関値を算出して、算出した相関値に関するデータを補間処理部56に供給する。
補間処理部56では、G画素用補間算出部562が、相関検出部55により算出された相関値に応じて、注目画素G33の画素データを補間するためのG画素を決定する。
G画素用補間算出部562は、相関検出部55により算出された相関値から、画像領域全体での相関の強さを示す相関値を下記の式(5−1)〜(5−4)により算出する。
Figure 0004998069
G画素用補間算出部562は、式(5−1)〜(5−4)で算出された各相関値のうち、最も相関が高い方向、すなわち、相関値が最小となる方向を選択する。例えば、slash方向が、最も相関が高い方向として選択されたとき、G画素用補間算出部562は、注目画素G33の画素データを、例えば下記の式(6)、又は、式(7)により算出する。
G33=(G24+G42)/2・・・式(6)
G33=(G15+2×G24+2×G42+G51)/6・・・式(7)
なお、G画素用補間算出部562は、例えば図8(A)に示すように、第1の画素ブロックを構成するG画素に欠陥画素が存在するとき、図8(B)に示すように、第1の画素ブロックを除いた第2の画素ブロック〜第6の画素ブロックにおける各方向の相関値に応じて、式(5−1)〜(5−4)により画像領域全体の相関値を求めるようにしても良い。また、G画素用補間算出部562は、式(5)から得られる相関値が全て所定の閾値より高いとき、画像領域全体において相関が小さいと判断して、相関が強い方向を考慮せずに、注目画素を補間するための画素を決定するようにしても良い。
また、G画素用補間算出部562では、例えば、図7に示すような相関関係が各画素ブロックに成立している場合に、各画素ブロックにおける相関値から、画像領域内に存在するエッジを検出して、この検出したエッジの方向に応じて、注目画素G33を補間する画素を決定しても良い。
すなわち、G画素用補間算出部562は、相関検出部55で検出された相関値から、各画素ブロック毎に最も相関が強い方向を選択する。この選択処理によりG画素用補間算出部562では、図9に示すように第1の画素ブロック、第2の画素ブロック、第4の画素ブロック、及び第5の画素ブロックにおいてbackslash方向に相関が最も強く、第3の画素ブロック、及び第6の画素ブロックにおいてhorizontal方向に最も相関が強いので、第2の画素ブロックと第3の画素ブロックとの間、及び、第5の画素ブロックと第6の画素ブロックとの間にエッジが存在するものと判断する。
そして、G画素用補間算出部562は、この判断結果に応じて、例えば、第3の画像ブロックと第6の画像ブロックとを除いた他の画素ブロックにおける相関値を用いて式(5)により画像領域全体の相関値を求め、この求めた相関値に応じて注目画素の画素データを補間するための画素を決定するようにしても良い。
以上のように、欠陥補正部5では、画素ブロック生成部54により生成された画素ブロック毎に、相関検出部55が各画素ブロック内における画素間の相関を検出し、この検出した相関に応じて補間処理部56が注目画素の画素データを補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データを用いて補間処理を行うので、例えば、画像上に周期的な高周波成分を含む画像に対して、欠陥画素の画素データを視覚的に誤補正とならないように、欠陥画素の画素データを高精度に補正することができる。
また、欠陥補正部5では、画素ブロック単位で相関が強い方向を検出するので、例えば、図9に示したように、第2の画素ブロック(第5の画素ブロック)と第3の画素ブロック(第6の画素ブロック)との間に存在するエッジを容易に検出することができ、この検出結果に基づいて、注目画素を適切な画素データとなるように補間することができる。すなわち、欠陥補正部5では、画像領域全体の相関を画素ブロック毎に考慮することができ、欠陥画素の画素データを高精度に補正することができる。
なお、上述した第1の欠陥補正処理では、図6に示すような7×7画素の画サイズの画像領域を設定したが、例えば、図10に示すような11×11画素の画サイズの画像領域を設定することで、画サイズがより大きい画像領域内における相関の強い方向を考慮して選択された画素から、注目画素の画素データを精度良く補間することができる。
次に、上述した第2の欠陥補正処理について詳細に説明する。ここでは、欠陥R画素の画素データを補間する処理について説明する。なお、欠陥B画素に係る補間処理に関しては、欠陥R画素に係る補間処理と同様なのでその説明を省略する。
第2の欠陥補正処理において、画素ブロック生成部54は、例えば、注目画素として選択された欠陥R画素の画素位置に応じて、図11に示すような画像領域を設定する。すなわち、画素ブロック生成部54は、注目画素R66を中心とした13×13画素の画サイズの画像領域を設定する。この画像ブロック内に示す欠陥G画素の画素データ(例えば、G65、G67)は、上述した第1の欠陥補正処理によって補間され、撮像画像メモリ51に記憶されている。
画素ブロック生成部54は、設定した画像領域を、例えば図12A〜図12Jに示すような、5×5画素の画サイズの画素ブロック(第1〜第10の画素ブロック)をそれぞれ生成する。
すなわち、第1の画素ブロックは、図12Aの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR22とした画素ブロックである。第2の画素ブロックは、図12Bの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR24とした画素ブロックである。第3の画素ブロックは、図12Cの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR26とした画素ブロックである。第4の画素ブロックは、図12Dの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR28とした画素ブロックである。第5の画素ブロックは、図12Eの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR210とした画素ブロックである。第6の画素ブロックは、図12Fの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR102とした画素ブロックである。第7の画素ブロックは、図12Gの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR014とした画素ブロックである。第8の画素ブロックは、図12Hの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR106とした画素ブロックである。第9の画素ブロックは、図12Iの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR108とした画素ブロックである。第10の画素ブロックは、図12Jの斜線を付した領域に示すように、中心に位置する画素をR110とした画素ブロックである。
ここで、第2の欠陥補正処理において設定される画素ブロックの画サイズは、第1の欠陥補正処理において設定される画素ブロックの画サイズよりも大きいことが次の理由から望ましい。すなわち、撮像画像を構成するR画素、G画素及びB画素がベイヤー配列されており、R画素間の間隔が、G画素間の間隔に比べて比較的大きいので、同一の画サイズの画素ブロックから相関検出をした場合、第2の欠陥補正処理の検出精度が相対的に悪くなる。したがって、第2の欠陥補正処理において、欠陥補正部5では、第1の欠陥補正処理に対して、1つの画素ブロックを構成する画素数を増やし、より多数の画素データから画素ブロックにおける画素間の相関値を算出することで、検出される相関方向の精度劣化の防止が図られる。
また、相関検出部55は、上述したように画素ブロックの画サイズが比較的大きいので、各画素ブロックを構成する画素間において、vertical方向、horizontal方向、slash方向、及びbackslash方向からなる4方向に加えて、次のような4方向について相関検出を行う。
すなわち、相関検出部55は、slash方向とvertical方向との中間角度方向(以下、high_slash方向という。)、slash方向とhorizontal方向との中間角度方向(以下、low_slash方向という。)、backslash方向とvertical方向との中間角度方向(以下、high_backslash方向という。)、及び、backslash方向とhorizontal方向との中間角度方向(以下、low_backslash方向という。)の相関をそれぞれ検出する。
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのvertical方向の相関の強さR(vertical:n)の値を下記の式(8−1)〜(8−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのhorizontal方向の相関の強さを示す相関値R(horizontal:n)の値を下記の式(9−1)〜(9−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのslash方向の相関の強さを示す相関値R(slash:n)の値を下記の式(10−1)〜(10−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのbackslash方向の相関の強さを示す相関値R(backslash:n)の値を下記の式(11−1)〜(11−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのhigh_slash方向の相関の強さを示す相関値R(high_slash:n)の値を下記の式(12−1)〜(12−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのlow_slash方向の相関の強さを示す相関値R(low_slash:n)の値を下記の式(13−1)〜(13−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのhigh_backslash方向の相関の強さを示す相関値R(high_backslash:n)の値を下記の式(14−1)〜(14−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、第1の画素ブロック〜第10の画素ブロックのlow_backslash方向の相関の強さを示す相関値R(low_backslash:n)の値を下記の式(15−1)〜(15−10)により算出する。nは画素ブロックの番号を示す。
Figure 0004998069
相関検出部55は、以上のようにして算出した相関値に関するデータを補間処理部56に供給する。
補間処理部56では、まず、色相情報生成部563が、相関検出部55により算出された相関値に応じて、例えば次のようにして注目画素R66と同じ色信号を出力するR画素を選択する。
色相情報生成部563は、相関検出部55により算出された相関値から、画像領域全体での相関の強さ、すなわち相関値を下記の式(16−1)〜(16−8)により算出する。
Figure 0004998069
色相情報生成部563は、上述した式(16−1)〜(16−8)で算出された各相関値のうち、最も相関が強い方向、すなわち、相関値が最小となる方向を選択する。
例えば、vertical方向が最も相関が強い方向として選択された場合、色相情報生成部563は、図13に示すように、まず、注目画素R66に対してvertical方向に位置する最近傍のR画素R46、R86を選択する(ステップS10)。そして、色相情報生成部563は、ステップS10で選択されたR画素R46、R86に応じて下記の式(17)より色相情報R−Gを算出する(ステップS11、S12)。
Figure 0004998069
ここで、Rwbとは、G画素に対するR画素のホワイトバランス値である。補間処理部56は、図示しない内部メモリに、撮像画像メモリ51を参照して求めたホワイトバランス値Rwbに関するデータが記憶されており、このRwbを参照することにより色相情報R−Gが算出される。すなわち、色相情報R−Gは、G画素の緑色信号の出力値を基準として、R画素の出力値とG画素の出力値との差分を示す情報である。
補間処理部56では、RB画素用補間算出部564が、注目画素R66に隣接するG画素の画素データから、下記の式(18)により、注目画素の画素位置における緑色信号の出力値を示す画素データG66を算出する(ステップS13)。
Figure 0004998069
そして、RB画素用補間算出部564は、色相情報生成部563により生成された色相情報R−Gと、ステップS13で算出された画素データG66とから下記の式(19)により注目画素の赤色信号の出力値を示す画素データR66を算出する(ステップS14)。
Figure 0004998069
また、vertical方向以外の方向に相関が最も強いとき、補間処理部56では、色相情報生成部563が、注目画素R66に対して、その最も相関の強い方向に位置する最近傍のR画素を選択して、この選択したR画素に応じた色相情報を生成すればよい。
しかしながら、horizontal方向に相関が最も強いとき、補間処理部56では、その最も相関の強い方向に位置する最近傍のR画素が欠陥画素となっている。そこで、horizontal方向に相関が最も強いとき、すなわち、相関が最も強い方向が線欠陥が生じている方向と同じとき、補間処理部56では、図14に示すような処理を行う。
すなわち、補間処理部56では、色相情報生成部563が、まず、注目画素R66に対してvertical方向に位置する最近傍のR画素R46、R86を選択する(ステップS20)。そして、色相情報生成部563は、ステップS20で選択されたR画素R46、R86に応じて下記の式(20)により色相情報R−Gを算出する(ステップS21、S22)。
Figure 0004998069
そして、補間処理部56では、RB画素用補間算出部564が、注目画素R66に隣接するG画素の画素データから、下記の式(21)により、注目画素の画素位置における緑レベルを示す画素データG66を算出する(ステップS23)。
Figure 0004998069
そして、RB画素用補間算出部564は、色相情報生成部563により生成された色相情報R−Gと、ステップS23で算出された画素データG66とから下記の式(22)により注目画素の赤色信号の出力値を示す画素データR66を算出する(ステップS24)。
Figure 0004998069
以上のようにして、欠陥補正部5では、相関検出部55が検出した相関値に応じて、色相情報生成部563が画像領域全体において相関が強い方向の色相を保持するための色相情報を生成し、RB画素用補間算出部564が色相情報と注目画素に隣接するG画素の画素データとから注目画素の画素データを補間するので、ベイヤー配列のR画素やB画素のように、同じ色信号を出力する画素の間隔が非常に離れていても、偽色の発生を防止して欠陥画素の画素データを精度良く補間することができる。
デジタルカメラ100では、欠陥補正部5が、欠陥G画素の画素データを第1の欠陥補正処理に従って補間し、欠陥R画素の画素データ及び欠陥B画素の画素データを第2の欠陥補正処理に従って補間することにより、欠陥画素を含む撮像データを高精度に補正することができる。これによって、上述した本実施形態に係る欠陥補正処理によれば、従来欠陥品として扱われていた線欠陥が生じる撮像素子の商品化を図ることができ、撮像素子の生産効率を改善することができる。
なお、本発明は、以上の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明を適用したデジタルカメラの全体構成を示すブロック図である。 撮像素子のベイヤー画素配列を示した図である。 欠陥補正部の内部構成を示すブロック図である。 補間処理部の内部構成を示すブロック図である。 欠陥補正部が行う処理工程の説明に供するフローチャートである。 第1の欠陥補正処理において設定される画像領域を示す図である。 第1の欠陥補正処理において生成される画素ブロックを示す図である。 第1の欠陥補正処理に係る補間処理部で行われる処理の説明に供する模式図である。 第1の欠陥補正処理に係る補間処理部で行われるエッジ検出処理の説明に供する模式図である。 第1の欠陥補正処理において設定される画像領域を示す図である。 第2の欠陥補正処理において設定される画像領域を示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第1の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第2の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第3の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第4の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第5の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第6の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第7の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第8の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第9の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理において生成される第10の画素ブロックを示す図である。 第2の欠陥補正処理に係る補間処理部で行われる処理の説明に供する模式図である。 第2の欠陥補正処理に係る補間処理部で行われる処理の説明に供する模式図である。
符号の説明
1 光学レンズ系、2 絞り機構、3 撮像素子、4 アナログ信号処理部、5 欠陥補正部、6 画像処理部、7 画像記憶部、51 撮像画像メモリ、52 線欠陥情報メモリ、53 注目画素選択部、54 画素ブロック生成部、55 相関検出部、56 補間処理部、100 デジタルカメラ、561 RGB判断部、562 G画素用補間算出部、563 色相情報生成部、564 RB画素用補間算出部

Claims (3)

  1. 撮像手段により撮像された撮像データが入力され、この入力された撮像データを構成する画素データを補間する補間処理装置において、
    上記撮像手段により撮像される画像に欠陥が生じる欠陥画素のうち、直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素の位置を示す線欠陥情報が記憶された線欠陥情報記憶手段と、
    上記線欠陥情報記憶手段に記憶された線欠陥情報に基づいて、上記直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、画素データを補間する注目画素を選択する注目画素選択手段と、
    上記入力された撮像データから、上記注目画素選択手段で選択された注目画素の画素位置を中心とした複数の画素からなる画像領域を設定して、この設定した画像領域を少なくとも上記欠陥画素が並んだ直線上を境界として分割した画素ブロックを生成する画素ブロック生成手段と、
    上記入力された撮像データを構成する各画素データから、上記画素ブロック生成手段により生成された各画素ブロック内における画素間の相関を検出する相関検出手段と、
    上記相関検出手段で検出された各画素ブロック内における画素間の相関に応じて、上記注目画素の画素データを補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データから上記注目画素の画素データを補間する補間手段とを備え
    3原色の色フィルタが画素単位でベイヤー配列されており、それぞれ赤色信号を出力する画素、緑色信号を出力する画素、及び青色信号を出力する画素がベイヤー配列された画像を撮像する単板式の撮像素子からなる上記撮像手段により撮像された撮像データが入力され、
    上記画素ブロック生成手段は、上記注目画素選択手段で選択された注目画素が緑色信号を出力する画素以外の画素のとき、注目画素が緑色信号を出力する画素と比べて、より大きい画像領域を設定し、
    上記補間手段は、
    上記線欠陥情報が示す欠陥画素のうち、緑色信号を出力する画素の画素データが当該補間手段により補間された撮像データを記憶する画像記憶手段と、
    上記注目画素選択手段が緑色信号を出力する画素以外の画素を上記注目画素として選択したとき、上記相関検出手段で検出された上記各画素ブロックの相関に応じて、上記注目画素と同じ色信号を出力する画素を選択して、この選択した画素の画素データと、この画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから色相情報を生成する色相情報生成手段と、
    上記色相情報生成手段により生成された色相情報と、上記画像記憶手段に記憶され上記注目画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから、上記注目画素の画素データを算出する算出手段とを有する補間処理装置。
  2. 被写体を撮像した撮像データを生成する撮像手段と、
    上記撮像手段により撮像される画像に欠陥が生じる欠陥画素のうち、直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素の位置を示す線欠陥情報が記憶された線欠陥情報記憶手段と、
    上記線欠陥情報記憶手段に記憶された線欠陥情報に基づいて、上記直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、画素データを補間する注目画素を選択する注目画素選択手段と、
    上記撮像手段で撮像された撮像データから、上記注目画素選択手段で選択された注目画素の画素位置を中心とした複数の画素からなる画像領域を設定して、この設定した画像領域を、少なくとも上記欠陥画素が並んだ直線上を境界として分割した画素ブロックを生成する画素ブロック生成手段と、
    上記撮像手段により生成された撮像データを構成する各画素データから、上記画素ブロック生成手段により生成された各画素ブロック内における画素間の相関を検出する相関検出手段と、
    上記相関検出手段で検出された上記各画素ブロックにおける画素間の相関に応じて、上記注目画素を補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データから上記注目画素の画素データを補間する補間手段とを備え
    上記撮像手段は、3原色の色フィルタが画素単位でベイヤー配列されており、それぞれ赤色信号を出力する画素、緑色信号を出力する画素、及び青色信号を出力する画素がベイヤー配列された画像を撮像する単板式の撮像素子からなり、
    上記画素ブロック生成手段は、上記注目画素選択手段で選択された注目画素が緑色信号を出力する画素以外の画素のとき、注目画素が緑色信号を出力する画素と比べて、より大きい画像領域を設定し、
    上記補間手段は、
    上記線欠陥情報が示す欠陥画素のうち、緑色信号を出力する画素の画素データが当該補間手段により補間された撮像データを記憶する画像記憶手段と、
    上記注目画素選択手段が緑色信号を出力する画素以外の画素を上記注目画素として選択したとき、上記相関検出手段で検出された上記各画素ブロックの相関に応じて、上記注目画素と同じ色信号を出力する画素を選択して、この選択した画素の画素データと、この画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから色相情報を生成する色相情報生成手段と、
    上記色相情報生成手段により生成された色相情報と、上記画像記憶手段に記憶され上記注目画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから、上記注目画素の画素データを算出する算出手段とを有する撮像装置。
  3. 撮像素子により撮像された撮像データを構成する画素データを補間する補間処理方法において、
    所定の記憶媒体に記憶された情報であって、上記撮像素子により撮像される画像に欠陥が生じる欠陥画素のうち、直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素の位置を示す線欠陥情報に基づいて、この直線上に連続して並んだ複数の欠陥画素のうち、画素データを補間する注目画素を選択する注目画素選択工程と、
    上記撮像素子により撮像された撮像データから、上記注目画素選択工程で選択された注目画素の位置を中心とした複数の画素からなる画像領域を設定して、この設定した画像領域を、少なくとも上記欠陥画素が並んだ直線上を境界として分割した画素ブロックを生成する画素ブロック生成工程と、
    上記撮像素子で撮像された撮像データを構成する各画素データから、上記画素ブロック生成工程で生成された各画素ブロック内における画素間の相関を検出する相関検出工程と、
    上記相関検出工程で検出された上記各画素ブロック内における画素間の相関に応じて、上記注目画素の画素データを補間するための画素を選択して、この選択した画素の画素データから上記注目画素の画素データを補間する補間工程とを有し、
    上記撮像手段は、3原色の色フィルタが画素単位でベイヤー配列されており、それぞれ赤色信号を出力する画素、緑色信号を出力する画素、及び青色信号を出力する画素がベイヤー配列された画像を撮像する単板式の撮像素子からなり、
    上記画素ブロック生成工程は、上記注目画素選択手段で選択された注目画素が緑色信号を出力する画素以外の画素のとき、注目画素が緑色信号を出力する画素と比べて、より大きい画像領域を設定し、
    上記補間工程は、
    上記線欠陥情報が示す欠陥画素のうち、緑色信号を出力する画素の画素データが当該補間手段により補間された撮像データを画像記憶手段に記憶する画像記憶工程と、
    上記注目画素選択工程で緑色信号を出力する画素以外の画素を上記注目画素として選択したとき、上記相関検出工程で検出された上記各画素ブロックの相関に応じて、上記注目画素と同じ色信号を出力する画素を選択して、この選択した画素の画素データと、この画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから色相情報を生成する色相情報生成工程と、
    上記色相情報生成工程により生成された色相情報と、上記画像記憶工程で記憶され上記注目画素に隣接する緑色信号を出力する画素の画素データとから、上記注目画素の画素データを算出する算出工程とを有する補間処理方法。
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