JP4993842B2 - 除草用高濃度顆粒水和剤 - Google Patents
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Description
水溶性粉体としては特に制限されないが、糖類、尿素、硫酸塩、硝酸塩、燐酸塩、塩酸塩、金属塩、アンモニウム塩が挙げられる。
植物性粉体としては特に制限されないが、小麦粉、糠、ふすま等の各種植物繊維質が挙げられる。
本発明で使用される増量剤、粉砕助剤としては、珪藻土、クレーが好ましい。
まず、DCMUをジェットミル粉砕器で微粉化し、その平均粒径をd=4〜10μmにする。続いて、DCMUと原料粉体(界面活性剤、電解質、増量剤等)を均一混合させる。さらに液体成分を使用する場合には練込み水に溶解させて、加えて混練し、押出造粒機を用いて造粒し、乾燥して目的物を得る。電解質に関しては練込み水に溶解させて添加しても構わない。乾燥は、熱風式乾燥機、輻射式乾燥機、熱伝導式乾燥機等を用いる。
また実験に用いた原料は以下の通りである。
リグニンスルホン酸塩:東邦化学(株)Sorpol9047k
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム:東邦化学(株)ネオスコープCN−30SF
アルキルアリルスルホン酸塩:東邦化学(株)RUNOX P−65L
ジアルキルエステルスルホン酸塩:東邦化学(株)Sorpol5050
アルケニルスルホネート3部:東邦化学(株)Sorpol5115
珪藻土:昭和化学工業(株)ラヂオライト♯900
クレー:(株)勝光山鉱業所製、勝光山クレー
硫酸マグネシウム:小宗化学薬品(株)製、無水硫酸マグネシウム
酢酸ナトリウム:純正化学(株)試薬特級品
ジェットミル式粉砕器で粉砕し平均粒径d=4μmにしたDCMU70部、リグニンスルホン酸ナトリウム5部、珪藻土10部、硫酸マグネシウム5部を加え均一に混合した。その後、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム塩29%水溶液を、ナトリウム塩として10部加えて混練し、孔径0.7mmのスクリーンを装着した押出造粒機を用いて造粒した。その後60℃で乾燥し、篩分けして整粒し目的物を得た。
ジェットミル式粉砕器で粉砕し平均粒径d=2μmにしたDCMU70部、リグニンスルホン酸ナトリウム5部、珪藻土10部、硫酸マグネシウム5部を加え均一に混合した。その後、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム塩29%水溶液を、ナトリウム塩として10部加えて混練し、孔径0.7mmのスクリーンを装着した押出造粒機を用いて造粒した。その後60℃で乾燥し、篩分けして整粒し目的物を得た。
ジェットミル粉砕処理をしない未粉砕DCMU(平均粒径15μm)70部、リグニンスルホン酸ナトリウム5部、珪藻土10部、硫酸マグネシウム5部を加え均一に混合した。その後、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム塩29%水溶液を、ナトリウム塩として10部加えて混練し、孔径0.7mmのスクリーンを装着した押出造粒機を用いて造粒した。その後60℃で乾燥し、篩分けして整粒し目的物を得た。
ジェットミル式粉砕器で粉砕し平均粒径d=4μmにしたDCMU70部、リグニンスルホン酸ナトリウム5部、珪藻土15部を加え均一に混合した。その後、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム塩29%水溶液を、ナトリウム塩として10部加えて混練し、孔径0.7mmのスクリーンを装着した押出造粒機を用いて造粒した。その後60℃で乾燥し、篩分けして整粒し目的物を得た。
ジェットミル式粉砕器で粉砕し平均粒径d=4μmにしたDCMU70部、リグニンスルホン酸ナトリウム5部、アルケニルスルホネート5部、珪藻土10部を加え均一に混合した。その後、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム塩29%水溶液を、ナトリウム塩として10部加えて混練し、孔径0.7mmのスクリーンを装着した押出造粒機を用いて造粒した。その後60℃で乾燥し、篩分けして整粒し目的物を得た。
市販品のDCMU80%水和剤「ダイロン水和剤」
未粉砕DCMU(平均粒径15μm)80%と界面活性剤、鉱物質微粉20%から成る粉体。
100ml栓付きメスシリンダーに25℃の標準硬水100mlを入れ、それに試料を1gを入れ1分間静置した。その後2回/1分の割合でメスシリンダーの反転を行い、試料が均一に分散するまでに要する回数を測定した。さらに1日静置後に再度メスシリンダーを反転させ、沈殿物が再分散するまでの回数を測定した。
また同じ方法で試料を均一分散させた後に静置し、30分後にシリンダーの中央部から4mlを採取し、高速液体クロマトグラフィーにてDCMU成分を分析して懸垂率とした。尚、懸垂率は以下の式で求めた。
懸垂率(%)=〔(A×25)/B〕×100
A:採取した溶液中のDCMU含有量
B:DCMUが均一に分散した場合の理論値(最初のDCMU量)
試験結果を[表1]に示す。
「均一分散に要した回数」が少ないほど分散性が良く、懸垂率が高いほど懸垂性が良いことを意味している。
試験例1と同じ方法で試料を均一分散させて懸濁液を調製し、懸濁液を濾紙を使用して濾過し、濾紙上に残渣(試料の固形成分)を得た。残渣を乾燥後に1mm程の凝集物の有無を調べ凝集性を評価した。この凝集物が多いと散布時のノズル詰まりの原因となるので、少ない方が望ましい。試験結果を[表2]に示す。
苺パックの底に5mm程度の排水孔を15個開け、パック内に土壌を入れ試験区とした。
次に各種雑草(エノコログサ、メヒシバ、ノビエ、アオビユ、コセンダングサ、ヤバスソウ)の種を各20粒ずつパックに散布した。
これに試験サンプルを50g/10a、75g/10a、100g/10a、150g/10aの割合で散布した。
試験サンプルの散布時期としては、種と同時に散布したものを「雑草発生前処理」、雑草が生えてきたのを確認して19日後に散布したものを「雑草発生始期処理」と区別した。
実験開始後、24日後と45日後に雑草の発生状況を比較して評価した。
判定は5段階評価で行っている。5が最も効果が高く、対象雑草を全て枯らしていることを意味し、0は全く効果が無いことを意味している。一般的には、処理量を増加させると効果は高くなり、日数が経つにつれて効果の差がはっきりしてくることが知られている。
[雑草発生前処理]
雑草発生前処理による生物評価結果を[表3]に示す。各雑草に対する評価は以下の通りになる。
メヒシバ:実施例1、比較例1、比較例5>比較例2
ノビエ:比較例1>実施例1、比較例5>比較例2
アオビユ:製剤間に有意な差異は見られなかった。
ヤバスソウ:実施例1、比較例1、比較例5≧比較例2
コセンダングサ:製剤間に有意な差異は見られなかった。
以上の結果から雑草発生前処理において、実施例1は市販品である比較例5と同等の高い除草効果を示すことが分かった。
雑草発生始期処理による生物評価結果を[表4]に示す。各雑草に対する評価は以下の通りになる。
メヒシバ:実施例1、比較例1≧比較例2、比較例5
ノビエ:実施例1>比較例1、比較例2、比較例5
アオビユ:製剤間に有意な差異は見られなかった。
ヤバスソウ:製剤間に有意な差異は見られなかった。
コセンダングサ:製剤間に有意な差異は見られなかった。
以上の結果から雑草発生始期処理において、ほぼ同等の効果が得られているが、その中でも実施例1はイネ科雑草に対して市販品である比較例5に比較して、最も高い除草効果を示した。
(B)粒子の配列状態が変わって体積が増加した状態
Claims (4)
- 除草剤有効成分として、DCMU[3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素]を含有する除草用高濃度顆粒水和剤であって、前記除草剤有効成分を粉砕によって平均粒径を4〜12μmに粒径制御し、補助剤として硫酸マグネシウムまたは酢酸ナトリウムを前記除草用高濃度顆粒水和剤に対して1〜10質量%含有させ造粒して得られた、除草剤有効成分を50質量%以上含有することを特徴とする除草用高濃度顆粒水和剤。
- 前記した補助剤の硫酸マグネシウムまたは酢酸ナトリウムの含有量が、除草用高濃度顆粒水和剤に対して3〜7質量%である、請求項1記載の除草用高濃度顆粒水和剤。
- 除草剤有効成分として、DCMU[3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素]を含有する除草用高濃度顆粒水和剤であって、前記除草剤有効成分を粉砕によって平均粒径を4〜12μmに粒径制御し、補助剤として硫酸マグネシウムまたは酢酸ナトリウムを前記除草用高濃度顆粒水和剤に対して1〜10質量%含有させ造粒して得られた、除草剤有効成分を50質量%以上含有することを特徴とする除草用高濃度顆粒水和剤の製造方法。
- 前記した補助剤の硫酸マグネシウムまたは酢酸ナトリウムの含有量が、除草用高濃度顆粒水和剤に対して3〜7質量%である、請求項3記載の除草用高濃度顆粒水和剤の製造方法。
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