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JP4992569B2 - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、仕切板の上端で送風機室側と圧縮機室側とに跨がって電装品収納箱を設置した空気調和機の室外ユニットに関するものである。
従来、この種の空気調和機の室外ユニットは、室外ユニット底板に立設された垂直な金属製仕切板で送風機室と圧縮機室とを区画し、樹脂製の電装品収納箱は電装品の冷却を行うため、電装品収納箱の送風機室露出部が樹脂製ファンの回転する送風機室に露出した位置で仕切り板の上部に取り付けられている（例えば、特許文献１参照）。また、送風機室に設置されたファンの回転中心より投影したとき開口を覆う位置に金属製のカバーを設け
ているものもある（例えば、特許文献２参照）。
図３は、特許文献１に記載された従来の空気調和機の室外ユニットの一部破断正面図、図４は、特許文献１に記載された従来の空気調和機の室外ユニットの平面図を示すものである。図３、図４に示すように、電装品収納箱１、電装品２、電装品収納箱の送風機室露出部３、ファン４、仕切り板５、前側の吹出グリル６、前板７、熱交換器８が配置された送風機室９、圧縮機１０が配置された圧縮機室１１、室外ユニット底板１７から構成されている。
仕切り板５及び前板７は金属で構成され、電装品収納箱１及び電装品収納箱の送風機室露出部３、ファン４、吹出グリル６は樹脂で構成されている。
図５は、特許文献２に記載された従来の電装品収納箱取り付け部分の正面より見た部分断面図を示すものである。ここで、同じ部品については同符号で示して説明を省略する。図５に示すように、電装品収納箱１の外部を覆う金属板１２で開口部１６は覆われている。
特開２００３−１０６５７３号公報 特開２０００−１０４９５０号公報
しかしながら、前記従来の構成では、樹脂製吹出グリルに故意に火が付けられた場合、樹脂製ファンに引火し、その炎が樹脂製電装品収納箱の送風機室露出部を溶かし、内部にある電装品を焼損させる可能性があるという課題を有していた。
また、樹脂製電装品収納箱の送風機室露出部を金属製カバーで覆う構造の電装品収納箱の場合でも、樹脂製ファンに引火した炎の火力により樹脂製電装品収納箱が溶融し形状を維持できず、最悪の場合金属製カバーごと落下する可能性があるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、難燃性を確保した電装品収納箱を有し、電装品収納箱に容易に装着が出来、確実に難燃性を確保した空気調和機の室外ユニットを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機の室外ユニットは、電装品収納箱の送風機室側に露出した部分を金属製カバーで覆い、このカバーを室外ユニット前板、仕切り板などの金属製部品とネジにより機械的固定を行う構成としたものである。
これによって、樹脂製ファンに引火しても樹脂製電装品収納箱内部の電装品を保護でき、また樹脂製電装品収納箱が溶融し形状を維持できなくても、前板、仕切り板などの金属製部品とネジにより強固に固定された金属製カバーにて保持するため、樹脂製電装品収納箱が金属製カバーごと落下することを防止できる。
本発明の空気調和機の室外ユニットは、難燃性を確保した電装品収納箱を有し、電装品収納箱に容易に装着が出来、確実に難燃性を確保でき、より安全性の高い製品を安価に使用者に提供することができる。
第１の発明は、室外ユニット底板に立設された垂直な金属製仕切板で送風機室と圧縮機室とを区画し、圧縮機室に圧縮機等を配置すると共に、仕切板の上端に電装品収納箱を送風機室側と圧縮機室側とに跨がって設置し、電装品収納箱の送風機室側に露出した部分を金属製カバーで覆い、金属性カバーを２分割して各々の金属製カバーを室外ユニット前板、仕切り板などの金属製部品とネジにより機械的固定を行い、金属製カバーの各々の間に電装品で発生した熱を放出する隙間を設けたことにより、樹脂製ファンに引火しても樹脂製電装品収納箱内部の電装品を保護でき、樹脂製電装品収納箱が溶融し形状を維持できなくても、前板、仕切り板などの金属製部品とネジにより強固に固定された金属製カバーにて保持するため、樹脂製電装品収納箱が金属製カバーごと落下することを防止し、難燃性を確保した電装品収納箱を有し、電装品収納箱に容易に装着が出来、確実に難燃性を確保でき、電装品収納箱の送風機室側に露出した部分を覆う金属製カバーを２分割し、その間に電装品で発生した熱を放出する隙間を設けたことにより、難燃性を確保しつつ、さらに電装品収納箱内部の熱を放出する機能を有することができる。
第２の発明は、特に、第１の発明の金属製カバーが、室外ユニット前板、前記仕切り板などの金属製部品に掛着するＬ字状のネジ受け部を有することにより、ネジが脱落しても金属製カバーは保持でき金属製カバーが落下することを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
（実施の形態１）
図１は、本発明の第１の実施の形態における空気調和機の室外ユニットの分解斜視図、図２は、本発明の第１の実施の形態における電装品収納箱の分解斜視図を示すものである。
図１において、空気調和機の室外ユニットは、底板１７と、吹出グリル６と、前板７と、側板１８と、天板１９とから成る外郭から成っている。
底板１７に立設された垂直な金属製仕切板５で、熱交換器８が配置された送風機室９と、圧縮機１０等が配置された圧縮機室１１とを区画している。
仕切板５の上端に空気調和機の制御等を行う電装品２を収納した電装品収納箱１を送風機室９側と圧縮機室１１側とに跨がって設置し、電装品２の冷却を行うため、電装品収納箱１の送風機室９側に露出部３を設ける。露出部３には、発熱部品のヒートシンクや電装品収納箱１内部に空気を流通させる開口があり、特にファン４によって空気が流通し、電装品２が冷却される構造となっている。
仕切り板５及び前板７は金属で構成され、電装品収納箱１及び電装品収納箱の送風機室９側露出部３、ファン４、吹出グリル６は樹脂で構成されている。
露出部３を金属製カバー１２で覆い、カバー１２を前板７、仕切り板５などの金属製部品とネジ１５により機械的に固定される。
さらに、図２に示したように、電装品収納箱１の送風機室９側露出部３を覆う金属製カバー１２は１２ａ、１２ｂに２分割され、各々に脱落を防止するためにＬ字状のネジ受け部１３ａ、１３ｂを有し、金属製前板７や金属製仕切り板５に設けた穴１４ａ、１４ｂを介して、ネジ１５により機械的固定を行い、２分割した金属製カバー１２ａと１２ｂとの間に電装品２で発生した熱を放出する隙間１６を設けるように構成されている。
以上のように構成された空気調和機の室外ユニットについて、以下その動作、作用を説明する。
まず、樹脂製ファンに引火しても樹脂製電装品収納箱内部の電装品を保護でき、樹脂製電装品収納箱が溶融し形状を維持できなくても、前板、仕切り板などの金属製部品とネジにより強固に固定された金属製カバーにて保持するため、樹脂製電装品収納箱が金属製カバーごと落下することを防止し、難燃性を確保した電装品収納箱を有し、電装品収納箱に容易に装着が出来、確実に難燃性を確保できる。
また、金属製カバーを２分割し、その間に電装品で発生した熱を放出する隙間を設けたことにより、難燃性を確保しつつ、さらに電装品収納箱内部の熱を放出する機能を有することができる。
更に、Ｌ字状のネジ受け部を有することにより、ネジが脱落しても金属製カバーは保持でき金属製カバーが落下することを確実に防止することができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機の室外ユニットは、難燃性を確保した電装品収納箱を有し、電装品収納箱に容易に装着が出来、確実に難燃性を確保できるので、ヒートポンプ給湯器等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態１における空気調和機の室外ユニットの分解斜視図 本発明の実施の形態１における電装品収納箱の分解斜視図 従来の空気調和機の室外ユニットの一部破断正面図 従来の空気調和機の室外ユニットの平面図 従来の電装品収納箱取り付け部分の正面より見た部分断面図
１ 電装品収納箱
２ 電装品
３ 電装品収納箱の送風機室側露出部
４ ファン
５ 仕切板
６ 吹出グリル
７ 前板
８ 熱交換器
９ 送風機室
１０ 圧縮機
１１ 圧縮機室
１２、１２ａ、１２ｂ カバー
１３ａ、１３ｂ ネジ受け部
１４ａ、１４ｂ 穴
１５ ネジ
１６ 隙間
１７ 底板
１８ 側板
１９ 天板

Claims (2)

  1. 室外ユニット底板に立設された垂直な金属製仕切板で送風機室と圧縮機室とを区画し、前記圧縮機室に圧縮機等を配置すると共に、前記仕切板の上端に電装品収納箱を前記送風機室側と前記圧縮機室側とに跨がって設置し、前記電装品収納箱の前記送風機室側に露出した部分を金属製カバーで覆い、前記金属性カバーを２分割して各々の金属製カバーを室外ユニット前板、前記仕切り板などの金属製部品とネジにより機械的固定を行い、前記金属製カバーの各々の間に電装品で発生した熱を放出する隙間を設けたことを特徴とする空気調和機の室外ユニット。
  2. 前記金属製カバーは、前記室外ユニット前板、前記仕切り板などの金属製部品に掛着するＬ字状のネジ受け部を有することを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室外ユニット。
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