JP4986650B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
そこで、クリーニングローラあるいはクリーニングブラシを用いたクリーニング装置が数多く提案されている、例えば特許文献3には、クリーニングブラシおよび回収クリーニングローラそれぞれに所定の電圧を印加して、感光ドラム表面の残存トナーをクリーニングブラシを介して回収クリーニングローラの表面に回収するクリーニング装置において、回収クリーニングローラの軸心を含む水平面よりも下方の回収クリーニングローラの内部に回収クリーニングローラの内周面と所定距離をおいて配設される磁性体、または、この磁性体近傍の回収クリーニングローラの表面に先端部が対向して配設されて回収クリーニングローラの回転に伴ってその回収クリーニングローラの表面に回収される残存トナーを掻き落とす磁性体ブレードのいずれか一方が磁石である構成とすることによって、印字品質の低下を防止するとともにクリーニング装置の寿命を長くすることが提案されている。
このように、本来、球形化されたトナーは高画質で転写効率もよく電子写真に適したトナー形状と考えられるが、従来のクリーニング方法では残留トナーを効率よくクリーニングすることが困難であり、画像劣化につながるという問題がある。
(1)球形化したトナーにより形成されたトナー像を像担持体から転写体へ転写した後、転写体に転写されずに像担持体に残留したトナーをクリーニングブレードにより像担持体から除去するクリーニング装置において、転写ニップ部と前記クリーニングブレードとの間に、残留トナーを温度と圧力によって変形させるトナー変形手段を具備し、該トナー変形手段は、3個のローラに巻き掛けられ前記3個のローラのうちの両端のローラによって前記像担持体に当接するベルトからなり、前記両端のローラのうちの、前記像担持体の回転方向上流に位置するローラの温度をトナーのガラス転移温度Tgよりも高くして、圧力を加え、前記両端のローラのうちの、前記像担持体の回転方向下流に位置するローラの温度をトナーのガラス転移温度Tgよりも低くして、上記回転方向上流に位置するローラの圧力より低い圧力を加え、前記両端のローラ以外のローラは、前記ベルトの表面に付着したトナーを掻き落とすクリーニング部材を備えていることを特徴とするクリーニング装置。
(3) トナー像を担持する像担持体と、該像担持体上に担持されたトナー像を転写材に転写する転写手段と、トナー像が転写材に転写された後に、像担持体の表面に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置とを備え、該クリーニング装置が(1)又は(2)に記載のクリーニング装置であることを特徴とした電子写真方式の画像形成装置。
(4) 使用されるトナーの粒子形状が下記式(1)より表される形状係数が1.0〜1.35であることを特徴とする(3)に記載の画像形成装置。
形状係数={(最大粒径)2 ×π/(粒子の投影面積×4)}……式(1)
(6) 像担持体の表面摩擦係数が0.4以下であることを特徴とする(3)〜(5)のいずれかに記載の画像形成装置。
(7) 像担持体表面に固形潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有することを特徴とする(3)〜(6)のいずれかに記載の画像形成装置。
(8) 使用されるトナーの製造方法が、水系媒体中にポリエステル樹脂からなるトナー組成物を分散せしめ、トナー粒子を形成させる乾式トナーの製造方法において、無機分散材または微粒子ポリマーの存在下で水系媒体中に分散したイソシアネート基含有プレポリマーをアミン類により伸長反応あるいは架橋反応させ、得られた乳化分散液から溶媒を除去することにより得ることができ、また上記ポリエステル樹脂が、その数平均分子量が2000〜15000で、ガラス転移温度が55〜75℃、酸価が1〜30mgKOH/gであり、ウレア結合を有する変性ポリエステルを含有し、さらにそのポリオール成分としてビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴とする(3)〜(7)のいずれかに記載の画像形成装置。
(10) 使用されるトナーの粒子形状が下記式(1)より表される形状係数が1.0〜1.35であることを特徴とする(9)に記載のプロセスカートリッジ。
形状係数={(最大粒径)2 ×π/(粒子の投影面積×4)}……式(1)
(11) 使用されるトナーの体積平均粒径が1〜7μmとなるように調製したことを特徴とする(9)又は(10)に記載のプロセスカートリッジ。
(12) 使用されるトナーの製造方法が、水系媒体中にポリエステル樹脂からなるトナー組成物を分散せしめ、トナー粒子を形成させる乾式トナーの製造方法において、無機分散材または微粒子ポリマーの存在下で水系媒体中に分散したイソシアネート基含有プレポリマーをアミン類により伸長反応あるいは架橋反応させ、得られた乳化分散液から溶媒を除去することにより得ることができ、また上記ポリエステル樹脂が、その数平均分子量が2000〜15000で、ガラス転移温度が55〜75℃、酸価が1〜30mgKOH/gであり、ウレア結合を有する変性ポリエステルを含有し、さらにそのポリオール成分としてビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物を含有することを特徴とする(9)〜(11)のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
(13) 像担持体の表面摩擦係数が0.4以下であることを特徴とする(9)〜(12)のいずれかに記載の画像形成装置。
(14) 像担持体表面に固形潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有することを特徴とする(9)〜(13)のいずれかに記載の画像形成装置。
本発明の画像形成装置およびプロセスカートリッジは、従来の構成を変えることなく球形トナーを扱えるため、クリーニング不良による画像不良の発生を防止可能で、かつ高転写率で潜像に忠実な高画質画像が得られる。
本発明のクリーニング装置は、前記構成を有するために、従来の方法では除去し難い球形化されたトナーであっても、感光体表面に残留する転写残トナーを確実に除去することが可能となる。本発明の画像形成装置は、従来の構成を変えることなく球形トナーを扱えるため、クリーニング不良による画像不良の発生を防止可能で、かつ高転写率で潜像に忠実な高画質画像が得られる。
本発明のプロセスカートリッジは、従来の構成を変えることなく球形トナーを扱えるため、クリーニング不良による画像不良の発生を防止可能で、かつ高転写率で潜像に忠実な高画質画像が得られる。
図1は、本発明の第1の構造に係るクリーニング装置を示す構成図である。
図1に示すように、本発明のクリーニング装置Aは、像担持体1との対向面側が開口する筐体5の開口に支持板3を介して一端側が支持され、他端側の先端が像担持体1の回転方向R1に対して対向する姿勢、即ちカウンタ向きで像担持体1表面に当接するクリーニングブレード2、該クリーニングブレード2の像担持体1への当接位置よりも該像担持体1の回転方向上流側に当接し、転写残トナーを加熱、押圧することができるトナー変形手段4を備えている。クリーニング時のトナー変形手段4と像担持体1の間の温度はトナーのガラス転移温度Tgよりも高く、クリーニングブレードと像担持体の間の温度はトナーのガラス転移温度Tgよりも低いことが好ましい。こうすることで、トナー変形部材4と像担持体1の間でトナーは変形しやすくなり、わずかな力で球形トナーは変形する。
トナーは、ガラス転移温度Tg以上の温度にすることで急激に変形し易くなるため、わずかな圧力で変形させることができる。球形トナーを変形させてクリーニングブレードでクリーニングするためには、定着工程のように完全に溶融する必要はなく、球形形状がわずかに変形するだけでクリーニング性は向上する。
像担持体1としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、金属からなる円筒体の周面に、感光層としての光導電性の有機半導体(OPC)等を塗布してなる構造が好適に挙げられる。
図6は、本発明の画像形成装置Eを示す構成図である。図6に示すように、クリーニング装置として本発明のクリーニング装置Bを具備した以外は、画像形成装置Dと同様の構成となる。図7は、本発明の画像形成装置Fを示す構成図である。図7に示すように、クリーニング装置として本発明のクリーニング装置Cを具備した以外は、画像形成装置Dと同様の構成となる。
形状係数={(最大粒径)2 ×π/(粒子の投影面積×4)} ……式(1)
但し、前記最大粒径は、トナー粒子の2次元投影像における重心を通る最大の粒径を示す。前記形状係数が1.35を超えると、画像のドット形成が不均一となり、画像の粒状性が悪化することがある。前記球形係数の測定方法としては、例えば、日立製作所製FE−SEM(S−4500)を用い、1000倍に拡大したトナー像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報を、例えば、画像処理ソフト(Media Cybernetics製Image−Pro Plus)を用いて解析をおこない算出することにより測定することが可能である。前記球形のトナーの体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、が1〜7μmであることが好ましい。前記体積平均粒径がトナーの粒径1μm未満であると、画像不良が発生することがあり、7μmを超えると、電子写真画像の高解像度の要求に対応するのが困難となることがある。前記体積平均粒径の測定方法としては、コールターエレクトリク社製コールターマルチサイザー測定により測定することが可能である。
本発明におけるトナーを構成する樹脂粒子は親水性有機液体に、その親水性有機液体に溶解する高分子分散剤を加え、これに前記親水性液体には溶解するが、生成する重合体は前記親水性液体にて膨潤されるか、あるいは殆ど溶解しない一種または二種以上のビニル単量体を加えて重合することにより製造される。前記樹脂粒子の種粒子の形成時及び種粒子の成長反応時に用いる単量体の希釈剤としての親水性有機液体としては、メチルアルコール、エチルアルコール、変性エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール、s−ブチルアルコール、t−アミルアルコール、3−ペンタノール、オクチルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールなどのアルコール類、メチルセロソルブ、セロソルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのエーテルアルコール類などが代表的なものとして挙げられる。
これらの有機液体は単独で、もしくは二種以上の混合物して用いることができる。なお、アルコール類及びエーテルアルコール類以外の有機液体と、上述のアルコール類及び/又はエーテルアルコール類とを併用することで、有機液体が生成重合体粒子に対して溶解性をもたせない条件下で、有機液体のSP値を種々変化させて重合を行なうことにより、生成される粒子の大きさ、種粒子同士の合一及び新粒子の発生を抑制することが可能である。この場合の併用する有機液体としては、ヘキサン、オクタン、石油エーテル、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、四塩化炭素、トリクロルエチレン、テトラブロムエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、シロキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、メチラール、ジエチルアセタールなどのアセタール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサンなどのケトン類、ギ酸ブチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、セロソルブアセテートなどのエステル類、ギ酸、酢酸、プロピオン酸などの酸類、ニトロプロペン、ニトロベンゼン、ジメチルアミン、モノエタノールアミン、ピリジン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジエチルアセトアミドなどの硫黄、窒素含有有機化合物類、その他水も含まれる。
また、前記単量体の重合開始剤としては、例えば2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)などのアゾ系重合開始剤、ラウリルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオクトエートなどの過酸化物系重合開始剤、過硫酸カリウムなどの過硫酸化物系重合開始剤、これにチオ硫酸ナトリウム、アミンなどを併用した系などが用いられる。重合開始剤濃度は、ビニル単量体100重量部に対して0.1〜10重量部が望ましい。
樹脂粒子の製造は親水性有機液体に、高分子分散安定剤を完全に溶解した後、一種または二種以上のビニル単量体、重合開始剤、その他必要ならば無機微粉末、界面活性剤、染料、顔料などを添加し、30〜300rpmの通常の撹拌にて、好ましくはなるべく低速で、しかもパドル型よりもタービン型の撹拌翼を用いて、槽内の流れが均一になるような速度で撹拌しながら、用いた重合開始剤の重合速度に対応した温度にて加熱し重合を行なう。なお、重合初期の温度が生成する粒子種に大きな影響を与えるため、単量体を添加した後に温度を重合温度まで上げ、重合開始剤を少量の溶媒に溶解して投入した方が望ましい。重合の際には窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性気体にて反応容器内の空気中の酸素を充分に追い出すことが望ましい。この酸素パージが不充分であると微粒子が発生し易い。重合を高重合率域で行なうには5〜40時間の重合時間が望ましいが、所望の粒子径、粒子径分布の状態で重合を停止させたり、また重合開始剤を順次添加したり、高圧下で反応を行なうことにより重合速度を速めることができる。
重合終了後は、そのまま染着工程に用いてもよいし、沈降分離、遠心分離、デカンテーションなどの操作により不必要な微粒子、残存モノマー、高分子分散安定剤などを除いた後に、重合体スラリーとして回収して染着を行なってもよいが、分散安定剤を除去しない方が染着の安定性は高く、不要な凝集が抑制される。
染料を溶解した有機溶媒中に樹脂粒子を分散させた後、液温度を樹脂粒子のガラス転移温度以下に保ち、撹拌することが好ましい。これにより、樹脂粒子の凝集を防ぎながら染着することが可能となる。撹拌の方法は市販されている撹拌機、例えばホモミキサー、マグネチックスタラーなどを用いて撹拌すればよい。また、分散重合などで重合終了時得られるスラリー、つまり有機溶媒中に重合樹脂粒子が分散している状態の分散液に、染料を直接添加して前記の条件にて加熱撹拌してもよい。加熱温度がガラス転移温度超過の場合は樹脂粒子同士の融着が生じてしまう。染着後のスラリーを乾燥する方法としては、特に限定はされないが、濾過した後に減圧乾燥あるいは濾別しないで直接減圧乾燥すればよい。本発明において濾別した後に風乾または減圧乾燥して得られた着色粒子は、凝集は殆どなく、投入した樹脂粒子の粒度分布を殆ど損なわないで再現できる。
懸濁重合に使用される重合性単量体はビニル基を有するモノマーであり、具体的には以下のようなモノマーが挙げられる。即ち、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、ブチルスチレン、オクチルスチレンなどのスチレン及びその誘導体が挙げられ、なかでもスチレン単量体が最も好ましい。他のビニル系単量体として、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレン系不飽和モノオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸−2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体、ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物類、ビニルナフタレンなどを挙げることができ、これらの単量体を単独あるいは混合して用いることができる。
乳化重合法では、無機分散剤または微粒子ポリマーの存在下で、水系媒体中にイソシアネート基を有するポリエステルプレポリマーをはじめとするトナー組成物を分散せしめ、アミン類により伸長反応及び/又は架橋反応によりトナー粒子を形成させる。 イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)としては、ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)の重縮合物でかつ活性水素基を有するポリエステルをさらにポリイソシアネート(3)と反応させた物などが挙げられる。上記ポリエステルの有する活性水素基としては、水酸基(アルコール性水酸基およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル基、メルカプト基などが挙げられ、これらのうち好ましいものはアルコール性水酸基である。
ポリオール(1)とポリカルボン酸(2)の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/1、好ましくは1.5/1〜1/1、さらに好ましくは1.3/1〜1.02/1である。
ポリイソシアネート(3)の比率は、イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。[NCO]のモル比が1未満では、変性ポリエステル中のウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
アミン類(B)としては、ジアミン(B1)、3価以上のポリアミン(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、およびB1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)などが挙げられる。ジアミン(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4′−ジアミノ−3,3′−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上のポリアミン(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
アミン類(B)の比率は、イソシアネート基を有するプレポリマー(A)中のイソシアネート基[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[NHx]の当量比[NCO]/[NHx]として、通常1/2〜2/1、好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは1.2/1〜1/1.2である。[NCO]/[NHx]が2を超え、或いは1/2未満では、得られるウレア変性ポリエステル(i)の分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。本発明においては、ウレア結合で変性されたポリエステル(i)中に、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
ウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)を含むトナー組成物100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー組成物の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。また、必要に応じて、分散剤を用いることもできる。分散剤を用いたほうが、粒度分布がシャープになるとともに分散が安定である点で好ましい。
さらに、トナー組成物の粘度を低くするために、ウレア変性ポリエステル(i)やプレポリマー(A)が可溶の溶媒を使用することもできる。溶媒を用いたほうが粒度分布がシャープになる点で好ましい。該溶媒は沸点が100℃未満の揮発性であることが除去が容易である点から好ましい。該溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。プレポリマー(A)100重量部に対する溶媒の使用量は、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。溶媒を使用した場合は、伸長および/または架橋反応後、常圧または減圧下にて加温し除去する。伸長および/または架橋反応時間は、プレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)の組み合わせによる反応性により選択されるが、通常10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
μs=2/π×ln(F/W)…式(2)
(ただし上記式中、μs:静止摩擦係数、F:読みとり荷重、W:分銅の重さ、π:円周率を表す。)
2 クリーニングブレード
4 トナー変形手段
6 クリーニング部材
10 現像装置
11 帯電装置
12 書き込み手段
13 転写手段
Claims (14)
- 球形化したトナーにより形成されたトナー像を像担持体から転写体へ転写した後、
転写体に転写されずに像担持体に残留したトナーをクリーニングブレードにより像担持体から除去するクリーニング装置において、
転写ニップ部と前記クリーニングブレードとの間に、残留トナーを温度と圧力によって変形させるトナー変形手段を具備し、
該トナー変形手段は、3個のローラに巻き掛けられ前記3個のローラのうちの両端のローラによって前記像担持体に当接するベルトからなり、
前記両端のローラのうちの、前記像担持体の回転方向上流に位置するローラの温度をトナーのガラス転移温度Tgよりも高くして、圧力を加え、
前記両端のローラのうちの、前記像担持体の回転方向下流に位置するローラの温度をトナーのガラス転移温度Tgよりも低くして、上記回転方向上流に位置するローラの圧力より低い圧力を加え、
前記両端のローラ以外のローラは、前記ベルトの表面に付着したトナーを掻き落とすクリーニング部材を備えている
ことを特徴とするクリーニング装置。 - 前記両端のローラのうちの、前記像担持体の回転方向上流に位置するローラを像担持体に対してバネ加重によって加重する
ことを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。 - トナー像を担持する像担持体と、
該像担持体上に担持されたトナー像を転写材に転写する転写手段と、
トナー像が転写材に転写された後に、像担持体の表面に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置とを備え、
該クリーニング装置が請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置である
ことを特徴とした電子写真方式の画像形成装置。 - 使用されるトナーの粒子形状は、下記式(1)より表される形状係数が1.0〜1.35である
形状係数={(最大粒径)2 ×π/(粒子の投影面積×4)}……式(1)
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 使用されるトナーの体積平均粒径が1〜7μmとなるように調製した
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。 - 像担持体の表面摩擦係数が0.4以下である
ことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 像担持体表面に固形潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有する
ことを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 使用されるトナーの製造方法が、水系媒体中にポリエステル樹脂からなるトナー組成物を分散せしめ、トナー粒子を形成させる乾式トナーの製造方法において、無機分散材または微粒子ポリマーの存在下で水系媒体中に分散したイソシアネート基含有プレポリマーをアミン類により伸長反応あるいは架橋反応させ、得られた乳化分散液から溶媒を除去することにより得ることができ、また上記ポリエステル樹脂が、その数平均分子量が2000〜15000で、ガラス転移温度が55〜75℃、酸価が1〜30mgKOH/gであり、ウレア結合を有する変性ポリエステルを含有し、さらにそのポリオール成分としてビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物を含有する
ことを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 潜像が形成され、トナー像を担持可能な像担持体と、
該像担持体上に形成された潜像をトナーで現像する現像手段と、
該現像手段により現像されたトナー像が転写された後に、像担持体の表面に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置とを備え、
該クリーニング装置は像担持体上の残留トナーを押圧する押圧手段を備え、
押圧手段により圧縮されたトナーを像担持体から掻き取るクリーニングブレードを備える請求項1又は請求項2に記載のクリーニング装置である
ことを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 使用されるトナーの粒子形状が下記式(1)より表される形状係数が1.0〜1.35である
形状係数={(最大粒径)2 ×π/(粒子の投影面積×4)}……式(1)
ことを特徴とする請求項9に記載のプロセスカートリッジ。 - 使用されるトナーの体積平均粒径が1〜7μmとなるように調製した
ことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のプロセスカートリッジ。 - 使用されるトナーの製造方法が、水系媒体中にポリエステル樹脂からなるトナー組成物を分散せしめ、トナー粒子を形成させる乾式トナーの製造方法において、無機分散材または微粒子ポリマーの存在下で水系媒体中に分散したイソシアネート基含有プレポリマーをアミン類により伸長反応あるいは架橋反応させ、得られた乳化分散液から溶媒を除去することにより得ることができ、また上記ポリエステル樹脂が、その数平均分子量が2000〜15000で、ガラス転移温度が55〜75℃、酸価が1〜30mgKOH/gであり、ウレア結合を有する変性ポリエステルを含有し、さらにそのポリオール成分としてビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物を含有する
ことを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 像担持体の表面摩擦係数が0.4以下である
ことを特徴とする請求項9ないし請求項12のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 像担持体表面に固形潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を有する
ことを特徴とする請求項9ないし請求項13のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
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