JP4983400B2 - Feed-through three-terminal capacitor - Google Patents
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Description
本発明は、絶縁層と内部電極とが積層されて構成される貫通型三端子コンデンサに関する。 The present invention relates to a feedthrough three-terminal capacitor configured by laminating an insulating layer and internal electrodes.
従来の貫通型三端子コンデンサとして、特許文献1に記載の貫通型三端子電子部品が提案されている。図9は、該貫通型三端子電子部品の分解図である。該貫通型三端子電子部品では、図9(a)に示すような内部電極201が形成された誘電体層202と図9(b)に示すような内部電極203が形成された誘電体層204とが交互に積層されて、コンデンサが形成される。
As a conventional feedthrough three-terminal capacitor , a feedthrough three-terminal electronic component described in
前記貫通型三端子電子部品では、各誘電体層202,204に、容量の形成に寄与しないダミー内部電極205が形成されている。これにより、貫通型三端子電子部品の各部において、積層方向に積層された電極の枚数が等しくなる。その結果、貫通型三端子電子部品各部における焼結の程度が等しくなり、内部電極201,203の過焼結や焼結不足が防止され、貫通型三端子電子部品の直流抵抗が小さくなる。
In the through-type three-terminal electronic component, dummy
しかしながら、前記貫通型三端子電子部品では、各誘電体層202,204間において剥離が発生し易い。具体的には、コンデンサの容量を大きくするために、内部電極201,203を大きくすると、図9中の内部電極201,203の縁と誘電体層202,204の縁との間の部分(サイドギャップ)の幅が狭くなってしまう。その結果、端面206の近傍において、誘電体層202,204同士の接触面積が小さくなり、誘電体層202,204同士の密着性が悪化し、誘電体層202,204間で剥離が発生しやすくなってしまう。
However, in the through-type three-terminal electronic component, peeling is likely to occur between the
また、各内部電極201,203間でショートが発生するという問題がある。具体的には、積層枚数の増加に伴い、誘電体層202,204が薄型化している。そのため、内部電極201,203間でショートが発生し易くなっている。
そこで、本発明の目的は、絶縁層間の剥離を防止することができると共に、内部電極間でのショートを防止することができる貫通型三端子コンデンサを提供することである。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a feedthrough three-terminal capacitor that can prevent separation between insulating layers and can prevent a short circuit between internal electrodes.
本発明は、複数の絶縁層が積層されて構成された積層体と、前記複数の絶縁層と共に積層された複数の内部電極と、前記積層体の側面に形成された複数の外部電極と、を備え、前記複数の内部電極は、四角形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する本体部と、前記本体部と前記外部電極とを接続している引き出し部と、を含み、前記引き出し部の幅は、該引き出し部が接続された前記本体部の辺の長さよりも短く、前記本体部の四隅に形成された直線状部は、隣り合う本体部の直線状部と、積層方向から見たときに重なっていないこと、前記複数の内部電極は、第1の内部電極と第2の内部電極とを含んでおり、かつ、コンデンサを構成しており、前記第1の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第1の側面と第2の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含み、前記第2の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第3の側面と第4の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含み、前記第1の内部電極の全ての前記直線状部は、積層方向から平面視したときに前記第2の内部電極と重なっておらず、前記第1の側面及び前記第2の側面に形成された前記外部電極には信号電位が接続され、前記第3の側面及び前記第4の側面に形成された前記外部電極には接地電位が接続されること、を特徴とする。 The present invention includes a laminate configured by laminating a plurality of insulating layers, a plurality of internal electrodes laminated together with the plurality of insulating layers, and a plurality of external electrodes formed on a side surface of the laminate. The plurality of internal electrodes include a main body having a shape in which four corners of a quadrangle are cut off in a straight line, and a lead part connecting the main body part and the external electrode, The width is shorter than the length of the side of the main body portion to which the drawer portion is connected, and the linear portions formed at the four corners of the main body portion are seen from the linear portions of the adjacent main body portions and from the stacking direction. The plurality of internal electrodes include a first internal electrode and a second internal electrode, and constitute a capacitor, and the first internal electrodes are opposed to each other. Formed on the first side surface and the second side surface of the laminate The external electrode includes two lead portions connected to the external electrode, and the second internal electrode is formed on a third side surface and a fourth side surface of the stacked body facing each other. Two linear portions of the first internal electrode do not overlap with the second internal electrode when viewed in plan from the stacking direction, and the first internal electrode A signal potential is connected to the external electrode formed on the side surface and the second side surface, and a ground potential is connected to the external electrode formed on the third side surface and the fourth side surface, It is characterized by.
本発明によれば、引き出し部の幅が、該引き出し部が接続された本体部の辺の長さよりも短い。そのため、引き出し部の幅が、該引き出し部が接続された本体部の辺の長さと同等である場合に比べて、隣接する絶縁層同士の接触面積が大きくなる。その結果、隣接する絶縁層同士の密着度が向上し、絶縁層間における剥離が防止される。 According to the present invention, the width of the drawer portion is shorter than the length of the side of the main body portion to which the drawer portion is connected. For this reason, the contact area between adjacent insulating layers is larger than when the width of the lead portion is equal to the length of the side of the main body portion to which the lead portion is connected. As a result, the degree of adhesion between adjacent insulating layers is improved, and peeling between insulating layers is prevented.
本発明において、前記引き出し部が形成されている領域には、積層方向から見たときに、前記本体部が形成されていなくてもよい。 In the present invention, the main body portion may not be formed in the region where the drawer portion is formed when viewed from the stacking direction.
本発明によれば、引き出し部が形成されている領域には、積層方向から見たときに、本体部が形成されていない。そのため、圧着時に、本体部により引き出し部が圧迫されて、引き出し部が押しつぶされてしまうおそれがない。その結果、引き出し部と外部電極とがより確実に接続されるようになる。 According to the present invention, the main body portion is not formed in the region where the drawer portion is formed when viewed from the stacking direction. Therefore, there is no possibility that the drawer part is pressed by the main body part during crimping and the drawer part is crushed. As a result, the lead portion and the external electrode are more reliably connected.
本発明によれば、引き出し部の幅が、該引き出し部が接続された本体部の辺の長さよりも短いので、隣接する絶縁層同士の密着度が向上し、絶縁層間における剥離が防止される。 According to the present invention, since the width of the lead portion is shorter than the length of the side of the main body portion to which the lead portion is connected, the degree of adhesion between adjacent insulating layers is improved and peeling between the insulating layers is prevented. .
(貫通型三端子コンデンサの構成について)
以下に、本発明の一実施形態に係る貫通型三端子コンデンサについて図面を参照しながら説明する。図1は、該貫通型三端子コンデンサ1の外観斜視図である。図2(a)は、該貫通型三端子コンデンサ1のxz平面における断面構造図であり、図2(b)は、該貫通型三端子コンデンサ1のyz平面における断面構造図である。なお、x軸、y軸及びz軸は、互いに直交する。
(About the configuration of feedthrough type three-terminal capacitor )
Hereinafter, a feedthrough three-terminal capacitor according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Figure 1 is an external perspective view of the through-type three-
図1に示すように、貫通型三端子コンデンサ1は、積層体10及び外部電極12a,12b,12c,12dを備える。積層体10は、長方形状の絶縁層が複数枚積層されて構成され、直方体状の外形を有する。
As shown in FIG. 1, the feedthrough three-
外部電極12aは、積層体10の側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。外部電極12bは、外部電極12aが形成された側面に対向する側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。該貫通型三端子コンデンサ1が回路基板に実装された場合、外部電極12a,12bには、所定の電圧値を有する信号電圧が印加される。
The
外部電極12cは、外部電極12a,12bが形成された側面とは別の側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。外部電極12dは、外部電極12cが形成された側面と対向する側面に形成され、積層体10の内部に形成されたコンデンサと電気的に接続される。該貫通型三端子コンデンサ1が回路基板に実装された場合、外部電極12c,12dには、接地電位が印加される。
The
積層体10に内蔵されるコンデンサは、図2に示すように、内部電極14(Thru用内部電極)及び内部電極16(GND用内部電極)が絶縁層と共にz軸方向に交互に積層されることにより構成される。以下に、内部電極14及び内部電極16について、図2及び図3を参照しながら説明する。図3は、貫通型三端子コンデンサ1のxy平面における断面構造図である。より詳細には、図3(a)は、内部電極14が形成された絶縁層13の構成を示した図である。図3(a)において、内部電極16は、点線で示されている。図3(b)は、内部電極16が形成された絶縁層15の構成を示した図である。図3(b)において、内部電極14は、点線で示されている。
As shown in FIG. 2, the capacitor built in the
内部電極14は、図3(a)に示すように、外部電極12aと外部電極12bとを接続するように、絶縁層13の主面上においてx軸方向に積層体10を貫通するように延在する。内部電極14は、図3(a)に示すように、本体部20及び引き出し部22a,22bを含む。本体部20は、コンデンサ電極を構成し、長方形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する。これにより、本体部20の四隅のそれぞれには、直線状部L1が形成される。なお、図面が煩雑になることを防止するために、左上の隅の直線上部L1にのみ参照符号を付した。
As shown in FIG. 3A, the
引き出し部22a,22bはそれぞれ、外部電極12a,12bと本体部20とを接続する。具体的には、本体部20の辺の内、外部電極12aと対向する辺から、引き出し部22aがx軸方向に延在する。また、本体部20の辺の内、外部電極12bと対向する辺から、引き出し部22bがx軸方向に延在する。更に、引き出し部22a,22bのy軸方向における幅は、該引き出し部22a,22bが接続された本体部20の辺の長さよりも短い。
The
内部電極16は、図3(b)に示すように、外部電極12cと外部電極12dとを接続するように、絶縁層15の主面上においてy軸方向に積層体10を貫通するように延在する。内部電極16は、図3(b)に示すように、本体部30及び引き出し部32a,32bを含む。本体部30は、コンデンサ電極を構成し、長方形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する。これにより、本体部30の四隅のそれぞれには、直線状部L2が形成される。なお、図面が煩雑になることを防止するために、左上の隅の直線上部L2にのみ参照符号を付した。
As shown in FIG. 3B, the
引き出し部32a,32bはそれぞれ、外部電極12c,12dと本体部30とを接続する。具体的には、本体部30の辺の内、外部電極12cと対向する辺から、引き出し部32aがy軸方向に延在する。また、本体部30の辺の内、外部電極12dと対向する辺から、引き出し部32bがy軸方向に延在する。更に、引き出し部32a,32bのx軸方向における幅は、該引き出し部32a,32bが接続された本体部30の辺の長さよりも短い。
The
ここで、内部電極14の本体部20と、内部電極16の本体部30との位置関係について図3を参照しながら説明する。本体部20と本体部30とは、z軸方向(積層方向)から見たときに、互いに重なるように配置される。これにより、本体部20と本体部30との間には、容量が形成される。
Here, the positional relationship between the
更に、本体部20の四隅に形成された直線状部L1は、図3(a)及び図3(b)に示すように、隣り合う本体部30の直線状部L2と、z軸方向(積層方向)から見たときに重ならない。より詳細には、z軸方向(積層方向)から見たときに、直線状部L1は、直線状部L2よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)から遠くに位置する。
Further, as shown in FIGS. 3A and 3B, the linear portions L1 formed at the four corners of the
以上のような、内部電極14が形成された絶縁層13と、内部電極16が形成された絶縁層15とが交互に積層され、更に、その上層及び下層のそれぞれに内部電極が形成されていない外層用絶縁層が積層される。これにより、図2に示すような積層体10が得られる。
As described above, the insulating
(製造方法について)
次に、貫通型三端子コンデンサ1の製造方法について説明する。まず、チタン酸バリウム等を主成分とする誘電体の原料粉末を溶剤に分散させてセラミックスラリーを調整し、ドクターブレード法によりセラミックスラリーをシート状に成形する。これにより、絶縁層13,15の原料となるセラミックグリーンシートを得る。
(About manufacturing method)
Next, a method for manufacturing the feedthrough three-
次に、セラミックグリーンシート上にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金からなる導電性ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、図3(a)及び図3(b)に示す内部電極14,16を形成する。以下に、内部電極14,16の形成工程について詳しく説明する。
Next, a conductive paste made of Ag, Pd, Cu, Au or an alloy thereof is applied onto the ceramic green sheet by screen printing, and the
スクリーン印刷法は、内部電極14,16の形状の開口を有するシートを、セラミックグリーンシート上に配置し、スキージゴム等により導電性ペーストをセラミックグリーンシートに転写することにより行われる。この転写の際、開口の中央部において、開口の縁よりも、スキージゴムにより多くのペーストが掻き取られるサドル現象が発生する。このサドル現象が発生すると、開口の中央部よりも開口の縁の方が、導電性ペーストの膜厚が厚くなってしまう。このように、導電性ペーストの膜厚が厚くなる部分が発生すると、内部電極14,16にも膜厚が厚くなる部分が発生し、かかる部分においてショートが発生する可能性がある。
The screen printing method is performed by placing a sheet having openings in the shape of the
そこで、貫通型三端子コンデンサ1では、内部電極14,16の本体部20,30は、図3(a)及び図3(b)に示すように、長方形の四隅が直線に切り落とされた形状を有するように形成される。すなわち、内部電極14,16と同じ形状の開口を有するシートを用いて、スクリーン印刷を行う。長方形の開口を有するシートを用いてスクリーン印刷を行った場合、長方形の四隅に導電性ペーストが溜まりやすい。したがって、長方形の四隅が切り落とされた形状の開口を有するシートを用いてスクリーン印刷を行うことにより、内部電極14,16の膜厚が均一になる。すなわち、直線状部L1,L2において導電性ペーストの膜厚が厚くなることが防止され、内部電極14,16間におけるショートの発生が防止される。なお、本体部20,30の角は、丸みを持って切り落とされるよりも、直線状に切り落とされる方が好ましい。丸みを持って切り落とされた場合、スクリーン印刷時ににじみが発生してしまうからである。
Therefore, in the feedthrough three-
ところで、スキージゴムの進行方向に対して開口の幅が相対的に広いところでは、導電性ペーストが薄く塗布され、開口の幅が相対的に狭いところでは、導電性ペーストが厚く塗布される。そこで、スキージゴムを図3(a)においてx軸方向に移動させ、かつ、図3(b)においてy軸方向に移動させる場合には、スキージゴムのスキージング時の圧力を、スクリーン印刷中において一定とすることが好ましい。これにより、本体部20,30は、相対的に薄く形成され、引き出し部22a,22b,32a,32bは、相対的に厚く形成される。その結果、引き出し部22a,22b,32a,32bと、外部電極12a,12b,12c,12dとをより確実に接続することが可能となる。
By the way, when the width of the opening is relatively wide with respect to the traveling direction of the squeegee rubber, the conductive paste is applied thinly, and when the width of the opening is relatively narrow, the conductive paste is applied thickly. Therefore, when the squeegee rubber is moved in the x-axis direction in FIG. 3A and in the y-axis direction in FIG. 3B, the pressure during squeegee rubber squeezing is constant during screen printing. It is preferable to do. Thereby, the main-
次に、内部電極14,16が形成されていない外層用セラミックグリーンシートを複数枚積層し、これらを圧着する。更に、該外層用セラミックグリーンシート上に、内部電極14が形成されたセラミックグリーンシートと、内部電極16が形成されたセラミックグリーンシートとを交互に積層し、これらを圧着する。更に、内部電極14,16が形成されたセラミックグリーンシートの上に、外層用セラミックグリーンシートを複数枚積層し、圧着する。これにより、未焼成の積層体ブロックが得られる。
Next, a plurality of outer-layer ceramic green sheets on which the
次に、未焼成の積層体ブロックを所定のサイズにカットして、未焼成の積層体を得る。この後、該未焼成の積層体を焼成することにより、積層体10を得る。
Next, the unfired laminate block is cut into a predetermined size to obtain an unfired laminate. Thereafter, the unfired laminate is fired to obtain the
次に、積層体10の外部電極12a,12b,12c,12dが形成されるべき領域に、Cuペーストを塗布し、焼成する。更に、焼成されたCuペースト上に、Ni、Snの順にめっきを施すことにより、外部電極12a,12b,12c,12dを得る。なお、Niのめっき層の厚さ及びSnのめっき層の厚さはそれぞれ、0.7〜8.0μm及び1.5〜8.0μmである。以上の工程により、図1に示すような貫通型三端子コンデンサ1が完成する。
Next, a Cu paste is applied to the region where the
(効果)
以上のように、貫通型三端子コンデンサ1によれば、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅が、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さよりも短い。そのため、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅が、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さと同等である場合に比べて、絶縁層13,15間の接触面積が大きくなる。その結果、絶縁層13,15間の密着度が向上し、絶縁層13,15間における剥離が防止される。以下に、本願発明者が行った実験について図面を参照しながら説明する。図5は、貫通型三端子コンデンサ1と従来の貫通型三端子コンデンサとにおける、絶縁層の剥離の発生率を示したグラフである。
(effect)
As described above, according to the feedthrough three-
本願発明者は、貫通型三端子コンデンサ1として、図3(a)のD地点の内部電極14の幅が1.05mmであり、A地点の内部電極14の幅が0.93mm及び0.85mmの貫通型三端子コンデンサ1を準備した。また、本願発明者は、従来の貫通型三端子コンデンサとして、A地点及びD地点の内部電極の幅が共に1.05mmである貫通型三端子コンデンサを準備した。そして、これら3種類の貫通型三端子コンデンサについて、絶縁層の剥離の発生率を調べた。
The inventor of the present application, as the feedthrough three-
図5のグラフによれば、内部電極14のA地点の幅(すなわち、引き出し部22aの幅)を、本体部20の幅よりも狭くした場合(A地点の内部電極14の幅が0.93mm及び0.85mmの場合)には、剥離の発生率は0%であった。一方、内部電極のA地点の幅(すなわち、引き出し部22aの幅)と、本体部の幅とを等しくした場合には、剥離の発生率は0.08〜0.16%であった。以上より、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅を、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さよりも短くすることにより、絶縁層13,15間における剥離を防止できることが理解できる。
According to the graph of FIG. 5, when the width of the
また、引き出し部22a,22b,32a,32bの幅が、該引き出し部22a,22b,32a,32bが接続された本体部20,30の辺の長さよりも短いので、引き出し部22a,22b,32a,32bと外部電極12a,12b,12c,12dとをより確実に接続することができる。以下に、図4を参照しながら説明する。図4は、図3(a)のA,B,C,Dの4箇所における内部電極14のy軸方向における幅と、内部電極14の厚みとの関係を示したグラフである。なお、縦軸は、内部電極14の厚みを示し、横軸は、内部電極14の幅を示す。
Further, since the widths of the
前記のように、スキージゴムの圧力を一定にしてスクリーン印刷を行った場合、開口の幅が相対的に広いところでは導電性ペーストの塗布厚が相対的に薄くなり、開口の幅が相対的に狭いところでは導電性ペーストの塗布厚が相対的に厚くなる。例えば、図4に示すように、内部電極14のy軸方向の幅が600μmであるC地点及びD地点では、内部電極14の厚みは、1.0〜3.0μmに分布しているのに対して、内部電極14のy軸方向の幅が500μmであるB地点及び200μmであるA地点では、内部電極14の厚みはそれぞれ、1.3〜3.4μm及び1.5〜3.5μmとなっている。すなわち、内部電極14の引き出し部22a,22b(A地点、B地点)の厚みは、内部電極14の本体部20(C地点、D地点)よりも厚く形成されていることが理解できる。このように、内部電極14の引き出し部22a,22bが厚く形成されることにより、内部電極14と外部電極12a,12bとがより確実に接続されるようになる。
As described above, when screen printing is performed with the pressure of the squeegee rubber being constant, the coating thickness of the conductive paste is relatively thin and the opening width is relatively narrow where the opening width is relatively wide. By the way, the coating thickness of the conductive paste becomes relatively thick. For example, as shown in FIG. 4, the thickness of the
また、貫通型三端子コンデンサ1では、本体部20,30の四隅が直線状に切り落とされているので、本体部20,30の四隅における厚さが、本体部20,30の他の部分の厚さと略等しくなる。すなわち、貫通型三端子コンデンサ1は、内部電極14,16間においてショートが発生しにくい構造をとっている。更に、貫通型三端子コンデンサ1では、直線状部L1と直線状部L2とが重ならないように、内部電極14と内部電極16とが配置されている。すなわち、貫通型三端子コンデンサ1では、内部電極14,16間でショートが発生しやすい部分を遠ざけている。その結果、隣り合う内部電極14,16間でショートが発生することがより確実に防止される。なお、本願発明者の実験によれば、従来の貫通型三端子コンデンサでは、内部電極間でのショートの発生率は、2.5%であったのに対して、貫通型三端子コンデンサ1では、内部電極14,16間でのショートの発生率は、0.6%であった。なお、従来の貫通型三端子コンデンサとして、本体部20,30の四隅が直線状に切り落とされていない貫通型三端子コンデンサを用いた。
Further, in the feedthrough three-
更に、貫通型三端子コンデンサ1では、引き出し部22a,22bは、図3(a)に示すように、一定の幅を有している。そのため、貫通型三端子コンデンサ1のカット時にx軸方向にズレが生じたとしても、引き出し部22a,22bの幅は変化しない。そのため、内部電極14の抵抗値(RDC(信号間直流抵抗))が変動しにくい。
Furthermore, in the feedthrough three-
また、図3に示すように、引き出し部22a,22bが形成されている領域には、積層方向から見たときに、本体部30が形成されていない。更に、引き出し部32a,32bが形成されている領域には、積層方向から見たときに、本体部20が形成されていない。そのため、引き出し部22a,22b,32a,32bが厚く形成されたとしても、圧着時に、本体部20,30により該引き出し部22a,22b,32a,32bが圧迫されて、押しつぶされてしまうおそれがない。その結果、引き出し部22a,22b,32a,32bと外部電極12a,12b,12c,12dとが接続されるようになる。
Further, as shown in FIG. 3, the
(変形例)
以下に、本実施形態に係る貫通型三端子コンデンサ1の変形例について図6ないし図8を参照しながら説明する。図6は、第1の変形例に係る貫通型三端子コンデンサ1の内部電極14,16の重なりの様子を示した図である。図7は、第2の変形例に係る貫通型三端子コンデンサ1の内部電極14,16の重なりの様子を示した図である。図8は、第3の変形例に係る貫通型三端子コンデンサ1の内部電極14,16の重なりの様子を示した図である。なお、図6ないし図8では、内部電極16は点線で示してある。
(Modification)
Hereinafter, modified examples of the feedthrough three-
図6に示すように、z軸方向(積層方向)から見たときに、直線状部L2は、直線状部L1よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)から遠くに位置していてもよい。なお、かかる構造を内部電極16の形状を変更せずに実現する場合には、引き出し部22a,22bのy軸方向の幅を、図3の引き出し部22a,22bのy軸方向の幅よりも狭くすればよい。
As shown in FIG. 6, when viewed from the z-axis direction (stacking direction), the linear portion L2 is located farther from the center (intersection of diagonal lines) of the insulating
図7に示すように、内部電極14のx軸方向に延びる辺が内部電極16のx軸方向に延びる辺よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)の近くに位置し、内部電極16のy軸方向に延びる辺が内部電極14のy軸方向に延びる辺よりも、絶縁層15の中心の近くに位置してもよい。また、図8に示すように、内部電極14のx軸方向に延びる辺が内部電極16のx軸方向に延びる辺よりも、絶縁層13の中心(対角線の交点)の遠くに位置し、内部電極16のy軸方向に延びる辺が内部電極14のy軸方向に延びる辺よりも、絶縁層15の中心の遠くに位置してもよい。
As shown in FIG. 7, the side extending in the x-axis direction of the
1 貫通型三端子コンデンサ
10 積層体
12a,12b,12c,12d 外部電極
13,15 絶縁層
14,16 内部電極
20,30 本体部
22a,22b,32a,32b 引き出し部
L1,L2 直線状部
1 through-type three-
Claims (2)
前記複数の絶縁層と共に積層された複数の内部電極と、
前記積層体の側面に形成された複数の外部電極と、
を備え、
前記複数の内部電極は、
四角形の四隅が直線状に切り落とされた形状を有する本体部と、
前記本体部と前記外部電極とを接続している引き出し部と、
を含み、
前記引き出し部の幅は、該引き出し部が接続された前記本体部の辺の長さよりも短く、
前記本体部の四隅に形成された直線状部は、隣り合う本体部の直線状部と、積層方向から見たときに重なっていないこと、
前記複数の内部電極は、第1の内部電極と第2の内部電極とを含んでおり、かつ、コンデンサを構成しており、
前記第1の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第1の側面と第2の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含み、
前記第2の内部電極は、互いに対向する前記積層体の第3の側面と第4の側面とに形成されている前記外部電極に接続された2つの引き出し部を含み、
前記第1の内部電極の全ての前記直線状部は、積層方向から平面視したときに前記第2の内部電極と重なっておらず、
前記第1の側面及び前記第2の側面に形成された前記外部電極には信号電位が接続され、
前記第3の側面及び前記第4の側面に形成された前記外部電極には接地電位が接続されること、
を特徴とする貫通型三端子コンデンサ。 A laminated body constituted by laminating a plurality of insulating layers;
A plurality of internal electrodes laminated together with the plurality of insulating layers;
A plurality of external electrodes formed on a side surface of the laminate;
With
The plurality of internal electrodes are:
A main body having a shape in which four corners of a quadrangle are cut off in a straight line;
A lead portion connecting the main body portion and the external electrode;
Including
The width of the drawer part is shorter than the length of the side of the main body part to which the drawer part is connected,
The linear portions formed at the four corners of the main body portion do not overlap with the linear portions of the adjacent main body portions when viewed from the stacking direction,
The plurality of internal electrodes include a first internal electrode and a second internal electrode, and constitute a capacitor,
The first internal electrode includes two lead portions connected to the external electrode formed on the first side surface and the second side surface of the stacked body facing each other,
The second internal electrode includes two lead portions connected to the external electrode formed on a third side surface and a fourth side surface of the stacked body facing each other,
All of the linear portions of the first internal electrode do not overlap the second internal electrode when viewed in plan from the stacking direction,
A signal potential is connected to the external electrodes formed on the first side surface and the second side surface,
A ground potential is connected to the external electrodes formed on the third side surface and the fourth side surface;
Feedthrough type three-terminal capacitor .
を特徴とする請求項1に記載の貫通型三端子コンデンサ。 In the region where the lead portion is formed, the main body portion is not formed when viewed from the stacking direction,
The feedthrough three-terminal capacitor according to claim 1.
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