JP4969506B2 - モールの取付け構造、及び、モールの取り外し方法 - Google Patents
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Description
車体側のドアウエスト部に取り付けられたウエストモールの一端部をエンドキャップとともにドアウエスト部から取り外す場合には、ウエストモールを介して一端側のエンドキャップをモール他端側の上方に向けて引っ張る。こうして、エンドキャップを他端側の上方に向けて引っ張ると、係合突起のテーパ面が係止孔の端縁上を摺動し、係合突起と係止孔の係合が次第に解除される。
ウエストモールをドアウエスト部から取り外す場合に、エンドキャップをウエストモールを介して他端側の上方に向けて引っ張ると、係合突起上のテーパ面が係止孔の端縁上を摺動しつつ係合突起の付根部側が弾性的に撓み変形する。
これにより、ウエストモールがドアウエスト部に取付けられた状態においては、係合突起の変位規制面が係止孔の内壁にウエストモールの長手方向に沿って当接し、ウエストモールの長手方向と略直交する方向の変位が規制される。
これにより、ウエストモールの他端側のエンドキャップはウエストモールの長手方向に引っ張ってもドアウエスト部から外れにくくなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールの取付け構造において、前記他端側領域に配置される前記ウエストモールの他端部に別のエンドキャップ(例えば、後述の実施形態におけるエンドキャップ11)を取付け、前記別のエンドキャップには、前記ドアウエスト部の他端部に対して下方側から係合する係止爪(例えば、後述の実施形態における係止爪24)と、前記係止爪の付根部側から当該係止爪と相反する方向に延出して、前記係止爪が前記ドアウエスト部の他端部に対して係合状態にあるときに、上方に押し上げることによって前記係止爪の係合解除と前記別のエンドキャップの押し上げを可能にする操作爪(例えば、後述の実施形態における操作爪25)と、を設けたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモールの取付け構造を採用した構造体のモールの取り外し方法において、最初に、前記ウエストモールの他端部の前記ドアウエスト部との係合を外し、その後、前記ウエストモールを他端部側から前記ドアウエスト部から順次引き出し、最後に、前記ウエストモールの前端部を他端側上方に引っ張って一端側のエンドキャップを前記ドアウエスト部から取り外すことを特徴とするモールの取り外し方法。
請求項5に記載の発明によれば、操作爪を上方に押し上げつつエンドキャップ全体を上方に押し上げることで、ウエストモールの他端側のエンドキャップをドアウエスト部から容易に取り外すことができる。
図1は、車両のフロントドア1の骨格部を車室内側から見た斜視図であり、図2は、フロントドア1のドアウエスト部に取り付けられるウエストモール2(モール)の斜視図である。
フロントドア1は、ドアアウタパネル3とドアインナパネル4が接合されたドア本体5の上部にドアサッシュ6が一体に取り付けられている。ドアサッシュ6の前部側寄りには、窓枠内を前後に仕切るサブサッシュ7が接合され、ドアサッシュ6の前部領域とサブサッシュ7に囲まれた小さい略台形状の領域に、嵌め殺しのクォータガラス(図示せず)が固定設置されるとともに、ドアサッシュ6の後部領域とサブサッシュ7に囲まれた大きい略台形状の領域にサイドドアガラス(図示せず)が昇降自在に配置されるようになっている。サイドドアガラスは、ドア本体5内の昇降機構(図示せず)に支持され、昇降機構の作動によって上下に昇降作動する。
後端側のエンドキャップ11は、ウエストモール2の後端面に突き当てられてその端面を覆うベースプレート12と、ベースプレート12に延設されウエストモール2の断面内に差し込まれる差込片13とを備え、差込片13の先端部寄りに、エンドキャップ11をフランジ3aの後端部に固定するための係止クリップ14が一体に形成されている。なお、ウエストモール2の車体後方側の縁部は車室内側の壁の一部が切り欠かれ、その切欠き部15を通して係止クリップ14と差込片13の一部が車室内側に露出するようになっている。
なお、前述の係止クリップ14は、係止壁19と係止爪24等によって構成されている。
前端側のエンドキャップ10は、ウエストモール2の前端面に突き当てられてその端面を覆うベースプレート29と、ベースプレート29に延設されウエストモール2の断面内に差し込まれる差込片30とを備え、差込片30の先端部寄りに、エンドキャップ10をフランジ3aの前端部に固定するための係合突起31が一体に形成されている。なお、ウエストモール2の車体前方側の縁部は車室内の壁の一部が切り欠かれ、その切欠き部32を通して係合突起31と差込片30の一部が車室内側に露出するようになっている。また、図中40は、差込片30とは別にベースプレート29に延設され、フランジ3aの車室内側面に当接する支持壁である。
また、係合突起31は基本形状が直方体状に形成され、その基本形状の直方体のうちの、車体後方側で、かつ車室内側に向く上部コーナーが斜めに切除され、そこにテーパ面36が形成されている。また、係合突起31の頂部は偏平に形成され、その頂部面が後述する変位規制面37を構成するようになっている。
3…ドアアウタパネル
3a…フランジ(ドアウエスト部)
4…ドアインナパネル
5…ドア本体
6…ドアサッシュ
7…サブサッシュ
10…エンドキャップ
11…別のエンドキャップ
24…係止爪
25…操作爪
31…係合突起
36…テーパ面
37…変位規制面
38…係止孔
Claims (6)
- ドアアウタパネルとドアインナパネルが接合されて成るドア本体の上部にドアサッシュが設けられ、前記ドアサッシュの一端側寄りに、窓枠内を開口面積の小さい一端側領域と開口面積の大きい他端側領域とに仕切るサブサッシュが設けられ、前記ドアサッシュとサブサッシュの間の前記一端側領域にクォータガラスが固定設置されるとともに、前記ドアサッシュとサブサッシュの間の前記他端側領域にドアガラスが昇降可能に設置される車両のドアにおいて、
前記ドア本体の上縁のドアウエスト部に、長尺なウエストモールを前記一端側領域と他端側領域とに跨らせて取り付けるモールの取付け構造であって、
前記一端側領域に配置される前記ウエストモールの一端部にエンドキャップを取付け、
前記エンドキャップに斜め上方に突出する直方体状の係合突起を設ける一方で、前記ドアウエスト部の一端部の近傍に前記係合突起が係合される係止孔を形成し、
前記係合突起に、該係合突起のモール他端部側かつ上部のコーナーが斜めに切除された形状のテーパ面を設け、該テーパ面が、モール他端部側の上方に向かって前記ドアウエスト部から離反するように傾斜するようにしたことを特徴とするモールの取付け構造。 - 前記係合突起は、付根部側が弾性的に撓み変形可能な爪状片から成ることを特徴とする請求項1に記載のモールの取付け構造。
- 前記係合突起は、前記ドアウエスト部に前記ウエストモールが取り付けられた状態で、前記係止孔の内壁に前記ウエストモールの長手方向に沿って当接する変位規制面が設けられるとともに、この変位規制面の前記ウエストモールの他端側に隣接して前記テーパ面が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のモールの取付け構造。
- 前記テーパ面は、前記ウエストモールの一端側のエンドキャップのみに形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモールの取付け構造。
- 前記他端側領域に配置される前記ウエストモールの他端部に別のエンドキャップを取付け、
前記別のエンドキャップには、
前記ドアウエスト部の他端部に対して下方側から係合する係止爪と、
前記係止爪の付根部側から当該係止爪と相反する方向に延出して、前記係止爪が前記ドアウエスト部の他端部に対して係合状態にあるときに、上方に押し上げることによって前記係止爪の係合解除と前記別のエンドキャップの押し上げを可能にする操作爪と、を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のモールの取付け構造。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のモールの取付け構造を採用した構造体のモールの取り外し方法において、
最初に、前記ウエストモールの他端部の前記ドアウエスト部との係合を外し、
その後、前記ウエストモールを他端部側から前記ドアウエスト部から順次引き出し、
最後に、前記ウエストモールの前端部を他端側上方に引っ張って一端側のエンドキャップを前記ドアウエスト部から取り外すことを特徴とするモールの取り外し方法。
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