JP4960320B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
図1は、実施例に係るアクチュエータの構成を表す図である。
本実施例のアクチュエータ10は、アクチュエータ本体20と、これを駆動制御する通電制御装置30を含んで構成されている。アクチュエータ本体20は、可撓性を有する長尺状の軟質チューブ22に1本の超弾性合金線24と3本の形状記憶合金線26を挿通して構成されている。軟質チューブ22は、シリコーン樹脂等の可撓性樹脂材からなり、その長手方向に沿って貫通形成された複数の孔を有する。
上述のように、アクチュエータ本体20において、超弾性合金線24と形状記憶合金線26とは電気的に接続されており、アクチュエータ10の制御回路の一部を構成している。図示のように、互いに並列に接続された3本の形状記憶合金線26が、超弾性合金線24に直列に接続されている。3本の形状記憶合金線26の各々には、線材スイッチとしての第1トランジスタTr1、第2トランジスタTr2、第3トランジスタTr3がそれぞれ直列に接続され、各トランジスタには電源50が直列に接続されている。各トランジスタは、対応する形状記憶合金線26への通電を制御するためのスイッチの役割を果たす。この通電は制御部52により制御される。なお、本実施例では、線材スイッチとしてトランジスタを用いる例を示すが、手動操作可能なオン・オフスイッチにて構成してもよい。
上述のように、形状記憶合金線26への通電によりアクチュエータ本体20の形状を変化させることができる。図5においては形状記憶合金線26の1つに通電を行ったときの例を示したが、3本の形状記憶合金線26への通電を切り替えることにより、アクチュエータ本体20の湾曲方向を変化させることができる。すなわち、形状記憶合金線26の1本に通電すると、アクチュエータ本体20は図6(a)に実線にて示すように変形するが、通電対象となる形状記憶合金線26を他の2本に順次切り替えると、それぞれ同図(b)、同図(c)に実線にて示すように変形する。すなわち、通電対象となる形状記憶合金線26を切り替えることにより、アクチュエータ本体20を外方の3方向に自由に湾曲させることができる。なお、図示の例では、形状記憶合金線26のいずれか1つに通電したときのアクチュエータ本体20の動作のバリエーションを示したが、いずれか2本あるいは3本全てに通電し、さらに各形状記憶合金線26への通電量を調整すれば、より細かな動作制御を実現することができるようになる。
図7〜図14は、本実施例のアクチュエータの用途を例示した図である。図7〜図9は、実施例のアクチュエータを内視鏡に適用した例を示している。図7(a)は内視鏡の装置全体を表す概略図であり、同図(b)はそのカメラが取り付けられる先端部近傍の拡大図である。
液体噴射装置120は、ポンプ等の駆動装置122から延びるホース124の先端にノズル126が設けられている。ホース124には、図7に示した内視鏡110のチューブ112と同様に、そのほぼ全長にわたってアクチュエータ本体20が組み込まれている(同図においては図示せず)。形状記憶合金に通電を行う制御部は、駆動装置122等に組み込まれていてもよい。このように、可撓性を有する管状部材にアクチュエータ本体20を組み込むことで、様々な用途に適用されうる。
かかしの形をした踊る人形130の胴体132には、そのほぼ全長にわたってアクチュエータ本体20が組み込まれている(同図においては図示せず)。人形130の胴体132の所定位置からは2本の腕134が互いに反対方向に延出している。アクチュエータ本体20の湾曲動作部は、その腕134のつけねの位置に配置されている。このため、形状記憶合金線への非通電時においては、人形130は同図中央に示すように、ほぼ直立した状態となるが、形状記憶合金線への通電を行い、それを切り替えることにより、同図左方または右方に示すように胴体132を曲げたような姿勢をするようになる。
立体動作表示器としてのお天気表示器150には、その中央に配置した太陽の顔の口152と、その顔の周りの複数の炎154が長尺状の可撓性部材により形成され、その各々のほぼ全長にわたってアクチュエータ本体20が組み込まれている(同図においては図示せず)。その形状記憶合金に通電を行う制御部は、例えばそのお天気表示器150の背後に設けられていてもよい。同図上段に示すように、形状記憶合金が非通電状態のときには口152および炎154はまっすぐに伸びた状態となるが、通電状態になると同図下段に示すように収縮してS字状に変形した状態となる。これにより、例えば夏のギラギラした天候を示すなどの演出を行うことができる。
同図(a)に示す看板表示器160は、温泉マークにおける湯気162の部分が3本の長尺状の可撓性部材にて構成され、その各々のほぼ全長にわたってアクチュエータ本体20が組み込まれている(同図においては図示せず)。その形状記憶合金に通電は通電制御装置30により行われる。同図上段に示すように、形状記憶合金が非通電状態のときには湯気162がまっすぐに伸びた状態となるが、通電状態になると同図下段に示すように収縮してS字状に変形した状態となる。このような動作演出を繰り返すことにより、顧客の興味を引き立てることができる。
Claims (14)
- 可撓性を有する長尺状の可撓性部材と、
前記可撓性部材の長手方向に挿通されてその芯材となる弾性材料からなる第1の線材と、
前記第1の線材に並設されるよう前記可撓性部材の長手方向に挿通されるとともに、前記可撓性部材の長手方向の中間の所定位置を境に、その所定位置の長手方向一方の側の軸線と長手方向他方の側の軸線とが前記第1の線材の軸線に対して反対側に位置するように設けられた第2の線材と、
前記第2の線材の前記可撓性部材に挿通された部分の長さを変化させる駆動装置と、
を備えることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記第2の線材が、その長手方向の前記所定位置にて前記第1の線材の周りに局部的にねじられることにより、前記所定位置を境にその所定位置の長手方向一方の側の軸線と長手方向他方の側の軸線とが前記第1の線材の軸線に対して反対側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
- 前記第2の線材が、前記第1の線材の周囲に所定の間隔で複数並設され、
前記駆動装置が、前記複数の第2の線材のそれぞれの長さを個別に変化させることが可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアクチュエータ。 - 前記複数の第2の線材のそれぞれが、前記可撓性部材の長手方向の同じ位置にて、その長手方向一方の側の軸線と長手方向他方の側の軸線とが前記第1の線材の軸線に対して反対側に位置するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載のアクチュエータ。
- 前記可撓性部材が、前記所定位置の長手方向一方の側に設けられる第1の部材と長手方向他方の側に設けられる第2の部材とに分かれており、
前記第2の線材の長手方向一方の側が前記第1の部材に挿通される一方、長手方向他方の側が前記第2の部材に挿通されつつ、前記第2の線材が前記所定位置を境に長手方向一方の側の軸線と長手方向他方の側の軸線とが前記第1の線材の軸線に対して反対側に位置するように配置された後に、前記第1の部材と前記第2の部材とを前記所定位置にて覆うようにして両者を接続固定する関節形成部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記関節形成部材が周方向に回転可能に設けられ、その前記関節形成部材の回転角度を調整することにより、前記第2の線材の前記所定位置を境とする部分の周方向の相対位置を変更可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載のアクチュエータ。
- 前記第2の線材として、加熱状態に応じてその長手方向に伸縮する形状記憶合金からなる線材と、
前記駆動装置として、前記第2の線材と電気的に接続された通電加熱装置と、
を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記第1の線材が、超弾性を有する超弾性合金からなることを特徴とする請求項7に記載のアクチュエータ。
- 前記第1の線材が金属からなり、前記第2の線材と電気的に接続されて通電回路を構成していることを特徴とする請求項7または8に記載のアクチュエータ。
- 前記第2の線材が、前記所定位置の長手方向一方の側に設けられる第1の部分と長手方向他方の側に設けられる第2の部分とに分かれており、前記第1の部分と前記第2の部分とが前記所定位置にてリード線により接続されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のアクチュエータ。
- 前記第2の線材が、前記第1の線材の周囲に所定の間隔で複数並設され、
前記通電加熱装置が、前記複数の第2の線材を個別に通電して加熱可能に構成され、所定条件に基づいて通電対象となる第2の線材の組み合わせを変化させることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記第2の線材が、前記第1の線材の周囲に所定の間隔で複数並設され、
前記通電加熱装置が、前記複数の第2の線材を個別に通電して加熱可能に構成され、所定条件に基づいて通電対象となる第2の線材への通電量を変化させることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のアクチュエータ。 - 前記複数の第2の線材が、互いに前記第1の線材に対して対称となる位置を除く位置に配置されていることを特徴とする請求項7〜12のいずれかに記載のアクチュエータ。
- 前記第2の線材が、二方向性形状記憶効果を有する形状記憶合金からなることを特徴とする請求項7〜13のいずれかに記載のアクチュエータ。
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