JP4954514B2 - エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物 - Google Patents
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Description
0 ≦a1/(a2−a1)< 0.40 ・・・(1)
前記(A1)の含有量は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の粉末10gを水50mLに投入し、95℃の熱水に10時間加熱処理して得られた抽出液についてICP発光分光分析により定量される金属イオンの含有量(μmol/g)であり、
前記(A2)の含有量は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の粉末10gを0.01規定の塩酸水溶液50mLに投入し、95℃で10時間撹拌、加熱抽出して得られた抽出液についてICP発光分光分析により定量される金属イオンの含有量(μmol/g)であり、
前記a1は金属イオン(A1)の含有量(μmol/g)であり、
前記a2は金属イオン(A2)の含有量(μmol/g)である、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物が溶融成形性及び局所的な劣化への耐性に優れることを見出した。
0≦ a1/(a2−a1)< 0.40 ・・・(1)
ここで、
a1は、熱水に浸漬処理して抽出される金属イオン(A1)の含有量(μmol/g)、
a2は、0.01規定の塩酸水溶液に浸漬処理して抽出される金属イオン(A2)の含有量(μmol/g)
である。
下記式(1’)を満足することがより好ましく、下記式(1”)を満足することがさらに好ましい。
0≦ a1/(a2−a1)< 0.20 (1')
0≦ a1/(a2−a1)< 0.10 (1")
(1)多層構造体(シート又はフィルムなど)を一軸又は二軸方向に延伸し、必要に応じて熱処理することによる多層共延伸シート又はフィルム
(2)多層構造体(シート又はフィルムなど)を圧延することによる多層圧延シート又はフィルム
(3)多層構造体(シート又はフィルムなど)真空成形、圧空成形、真空圧空成形等、熱成形加工することによる多層トレーカップ状容器
(4)多層構造体(パイプなど)からのストレッチブロー成形等によるボトル、カップ状容器
(5)多層構造体(パリソンなど)からの二軸延伸ブロー成形等によるボトル状容器
触媒;2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(4−メチル−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(2−シクロプロピルプロピオニトリル)等のアゾニトリル系開始剤及びイソブチリルパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカノエイト、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエイト、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物系開始剤等を用いることができる。
温度;20〜90℃、好ましくは40℃〜70℃。
時間(連続式の場合は平均滞留時間);2〜15時間、好ましくは3〜11時間。
重合率;仕込みビニルエステルに対して10〜90%、好ましくは30〜80%。
重合後の溶液中の樹脂分;5〜85%、好ましくは20〜70%。
共重合体中のエチレン含有率;好ましくは20〜60モル%、さらに好適には22〜55モル%、より更に好適には24〜50モル%。
該共重合体溶液濃度;10〜50%。
反応温度;30〜150℃。
触媒使用量;0.005〜0.6当量(酢酸ビニル成分当り)。
時間(連続式の場合、平均滞留時間);10分〜6時間。
反応温度;70〜150℃。
触媒使用量;0.005〜0.1当量(酢酸ビニル成分当り)。
(1)熱水に浸漬処理して抽出される金属イオン(A1)の定量
乾燥EVOH樹脂組成物のペレットを凍結粉砕により粉砕した。EVOH樹脂組成物の粉末10gを水50mLに投入し、10時間、95℃で加熱抽出した。得られた抽出液2mLを、イオン交換水8mLで希釈した。前記の希釈された抽出液を、(株)パーキンエルマージャパン社製ICP発光分光分析装置 Optima 4300 DVを用いて、以下に示す観測波長で定量分析した。こうして得られた各金属元素の量から、熱水に浸漬処理して抽出される金属イオン(A1)の量を金属元素換算値で得た。
観測波長 :ナトリウム 589.592nm
カリウム 766.490nm
マグネシウム 285.213nm
カルシウム 317.933nm
乾燥EVOH樹脂組成物のペレットを凍結粉砕により粉砕した。EVOH樹脂組成物の粉末10gを0.01規定の塩酸水溶液50mLに投入し、95℃で10時間撹拌、加熱抽出した。得られた抽出液2mLを、イオン交換水8mLで希釈した。前記の希釈された抽出液を、上記の(1)と同様に(株)パーキンエルマージャパン社製ICP発光分光分析装置 Optima 4300 DVを用いて定量分析した。こうして得られた各金属元素の量から、乾燥EVOHペレットに含まれるアルカリ金属塩(A2)の量を金属元素換算値で得た。
乾燥EVOH樹脂組成物のペレットを凍結粉砕により粉砕した。得られた粉砕EVOH樹脂組成物の粉末1.0gを共栓付き三角フラスコに投入し、さらに濃硝酸15mlと濃硫酸4mlを加え、冷却コンデンサーを付け、200〜230℃で加熱分解し、溶液を50mlメスフラスコにメスアップした。前記の溶液を(株)パーキンエルマージャパン社製ICP発光分光分析装置 Optima 4300 DVを用いて観測波長214.914nmで定量分析した。こうして得られたリン元素の量から、リン酸化合物(C)の量をリン元素換算値で得た。
乾燥EVOHペレットを凍結粉砕により粉砕した。上記のEVOH粉末10gをイオン交換水50mLに投入し、95℃で10時間撹拌、抽出した。得られた抽出液2mLを、イオン交換水8mLで希釈した。前記の希釈された抽出液を、(株)横河電機製イオンクロマトグラフィーIC7000(カラム:(株)横河電機製 SCS5−252、溶離液:0.1%リン酸水溶液)を用いて定量分析し、カルボン酸(酢酸)イオンの量を定量し、カルボン酸(C)を定量した。なお、定量に際しては酢酸水溶液を用いて作成した検量線を用いた。
試料とする乾燥EVOHペレット50mgを酸素フラスコ燃焼法により完全燃焼させ、得られた燃焼灰分を1mol/L硝酸水溶液10mLに溶解させた。前記溶液を用いて、(株)パーキンエルマージャパン社製ICP発光分光分析装置 Optima 4300 DVを用いて、観測波長249.667nmで定量分析した。ホウ素化合物(D)の含有量をホウ素元素換算値で得た。
得られた乾燥EVOHペレットを(株)東洋精機製作所製20mm押出機D2020(D(mm)=20、L/D=20、圧縮比=2.0、スクリュー:フルフライト)を用いて単層製膜を以下の条件で行い、単層フィルムを得た。
押出温度:C1/C2/C3/Die=175/230/230/235℃
スクリュー回転数:20rpm
吐出量 :0.63kg/hr
引取りロール温度:80℃
引取りロール速度:1.0m/min.
フィルム厚み :30μm
上記方法で作製された単層フィルムを紙管に巻き取り、フィルム端面の着色度を肉眼で以下のように判定した。
判定 : 基準
A:着色なし
B:やや黄変
C:黄変
単層製膜開始から2時間後のフィルムをサンプリングし、フィルム中の肉眼で確認できるゲル状ブツを大きさに応じて下記のように分類し、その個数を数えた。ブツの個数を、1.0m2あたりの個数に換算し、以下のように判定した。また、100μm以上のゲル状ブツ10個を任意に選んで顕微鏡で観察し、着色ブツ(黄色〜褐色)の個数を調べた。
フィッシュアイ:
ブツ大 : 100μm以上
ブツ小 : 100μm未満
判定 : 基準
A:10個未満
B:10個以上20個未満
C:20個以上100個未満
D:100個以上500個未満
E:500個以上
着色ブツ:
判定 : 基準
A:着色ブツ無し。
B:着色ブツが1〜3個
C:着色ブツが4個以上
単層製膜開始から60時間後にフィルムをサンプリングし、フィルム中の肉眼で確認できる100μm以上のゲル状ブツの個数を数えた。ブツの個数を、1.0m2あたりの個数に換算し、以下のように判定した。
判定 : 基準
A:10個未満
B:10個以上20個未満
C:20個以上100個未満
D:100個以上500個未満
E:500個以上
単層製膜開始から120時間後にフィルムをサンプリングし、フィルム中の肉眼で確認できる100μm以上のゲル状ブツの個数を数えた。ブツの個数を、1.0m2あたりの個数に換算し、以下のように判定した。
判定 : 基準
A:10個未満
B:10個以上20個未満
C:20個以上100個未満
D:100個以上500個未満
E:500個以上
得られた乾燥EVOHペレット10gとイオン交換水10mLを100mLガラス製スクリュー管に投入し、蓋をして密閉した。その後、90℃のセーフベントドライヤー(乾燥機)に入れて15時間加熱抽出した後、30分室温に放置して前記スクリュー管を冷却した。冷却後、スクリュー管の蓋を開け、得られた抽出液の臭気を5人のモニターにより、以下のように評価した。
判定 : 基準
A:臭気が感じられない。
B:僅かな臭気を感じる。
C:臭気が感じられる。
METTLER社製HR73ハロゲン水分率分析装置を用いて、乾燥温度180℃、乾燥時間20分、サンプル量約10gの条件でEVOHペレットの水分率を測定した。
ケン化後のEVOH樹脂(エチレン含量31モル%、ケン化度99.9モル%)20kgを、水/メタノール=4/6(重量比)の混合に80℃で12時間、撹拌しながら溶解させて40重量%のEVOH溶液を得た。次に、撹拌を止めて溶解槽の温度を65℃に下げて5時間放置し、前記のEVOHの水/メタノール溶液の脱泡を行った。そして、直径3.5mmの円形の開口部を有する金板から、5℃の水/メタノール=9/1(重量比)の混合中に押出してストランド状に析出させ、切断することで直径約4mm、長さ約5mmのペレットを得た。得られたEVOHペレットの水分率は50重量%であった。
このようにして得られた含水ペレット5.1kgに50Lの純水を加え、25℃で2時間撹拌しながら洗浄しては脱液する操作を2回繰り返した。次に、1g/Lの酢酸水溶液で、25℃で2時間撹拌しながら洗浄しては脱液する操作を2回繰り返した。さらに、含水ペレットを50Lのイオン交換水で、25℃で2時間撹拌しながら洗浄しては脱液する操作を6回繰り返した。6回目の洗浄を行った後の洗浄液の伝導度を東亜電波工業製CM−30ETで測定した結果、前記洗浄液の伝導度は1.5μS/cmであった。
次に、0.5mmol/Lの水酸化ナトリウム水溶液30Lに上記含水ペレット3000gを投入し、25℃で5時間、浸漬及び撹拌を行った。5時間浸漬して撹拌を行った後、得られたペレットを直ちに脱液し、引き続いて、純水30Lを加え、撹拌しながら2時間浸漬しては脱液する操作を2回繰り返した。2回目の純水処理後の処理液の伝導度は3.1μS/cmであった。洗浄後、得られたペレットを直ちに脱液し、40℃にて24時間静置後、80℃にて3時間、引き続き120℃にて30時間熱風乾燥を行い、乾燥EVOHペレットを得た。乾燥EVOHペレットのMFRは1.6g/10min.(190℃、2160g荷重下)であった。
得られた乾燥EVOHペレット中の熱水に浸漬処理して抽出される金属イオン(A1)はナトリウムイオンのみであり、ナトリウム元素換算で0.8μmol/gであった。95℃の0.01規定の塩酸水溶液に浸漬処理して抽出される金属イオン(A2)はナトリウムイオンのみであり、ナトリウム元素換算で5.0μmol/gであった。また、前記乾燥EVOHペレット中のリン酸化合物(B)およびカルボン酸(C)はともに検出されず、0μmol/gであった。
ケン化後のEVOH樹脂(エチレン含量31モル%、ケン化度99.9モル%)20kgを、水/メタノール=4/6(重量比)の混合に80℃で12時間、撹拌しながら溶解させたて40重量%のEVOH溶液を得た。次に、撹拌を止めて溶解槽の温度を65℃に下げて5時間放置し、前記のEVOHの水/メタノール溶液の脱泡を行った。そして、直径3.5mmの円形の開口部を有する金板から、5℃の水/メタノール=9/1(重量比)の混合溶媒中に押出してストランド状に析出させ、切断することで直径約4mm、長さ約5mmのペレットを得た。得られたEVOHペレットの水分率は53重量%であった。
このようにして得られた含水ペレット2.4kgに24Lの純水を加え、25℃で2時間撹拌しながら洗浄しては脱液する操作を2回繰り返した。次に、2.4kgの含水ペレットに対して24Lの1g/Lの酢酸水溶液を加え、25℃で2時間撹拌しながら洗浄しては脱液する操作を2回繰り返した。さらに、含水ペレット2.4kgに対して24Lのイオン交換水を加え、25℃で2時間撹拌しながら洗浄しては脱液する操作を6回繰り返した。6回目の洗浄を行った後の洗浄液の伝導度を東亜電波工業製CM−30ETで測定した結果、前記洗浄液の伝導度は1.4μS/cmであった。
こうして得られた含水EVOHペレット2.4kg及び濃度0.36g/Lのホウ酸水溶液に入れ、25℃で10時間浸漬し、浸漬後脱液した。
このようにして得られた含水ペレットを実施例4と同様に0.5mmol/Lの炭酸水素ナトリウム水溶液へ吹き込み速度1L/min.で炭酸ガスを吹き込みながら、浸漬処理および純水処理したのち、乾燥することで乾燥EVOHペレットを作製した。乾燥EVOHペレットのMFRは1.8g/10min.(190℃、2160g荷重下)であった。
得られた乾燥ペレットを用いて、実施例1と同様にして各種分析と評価を実施した。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
洗浄後の含水EVOHペレットを浸漬する液を酢酸マグネシウム2.5mmol/L、炭酸水素ナトリウム1.0mmol/L水溶液としたことを除いては、実施例1と同様して同様にして乾燥EVOHペレットを作製し、実施例1と同様にして評価を行った。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
洗浄後の含水EVOHペレットを浸漬する液を次亜リン酸カルシウム2.0mmol/L水溶液としたことを除いては、実施例1と同様して同様にして乾燥EVOHペレットを作製し、実施例1と同様にして評価を行った。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
実施例1と同様にして得られた洗浄後の含水ペレット3000gを、酢酸8.0mmol/L、酢酸ナトリウム4.0mmol/Lを含有する水溶液30Lに、25℃で6時間浸漬して撹拌した。その後、純水処理を行うことなく脱液し、40℃にて24時間静置後、80℃にて3時間、引き続き120℃にて30時間熱風乾燥を行い、乾燥EVOHペレットを得た。得られた乾燥ペレットを用いて、実施例1と同様に各種の評価を行った。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
0.5mmol/Lの水酸化ナトリウム水溶液に浸漬するまでは実施例1と同様に含水ペレットを処理し、その後、1度も純水処理をすることなく、直ちに、実施例1と同様の条件で含水ペレットを乾燥した。得られた乾燥ペレットを用いて、実施例1と同様に各種の評価を行った。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
炭酸水素カリウムの濃度を0.1mmol/L、リン酸二水素カリウムの濃度を2.2mmol/Lとしたことを除いては、実施例6と同様に含水ペレットを処理し、その後、1度も純水処理をすることなく、直ちに、実施例1と同様の条件で含水ペレットを乾燥した。得られた乾燥ペレットを用いて、実施例1と同様に各種の評価を行った。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
2.0mmol/Lの次亜リン酸カルシウム水溶液に浸漬するまでは実施例8と同様に含水ペレットを処理し、その後、1度も純水処理をすることなく、直ちに、実施例1と同様の条件で含水ペレットを乾燥した。得られた乾燥ペレットを用いて、実施例1と同様に各種の評価を行った。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
酢酸8.0mmol/L、酢酸ナトリウム4.0mmol/Lを含有する水溶液に浸漬するまでは比較例1と同様に含水ペレットを処理した。脱液後、含水ペレットに純水15Lを加え、2時間浸漬・攪拌しては脱液する操作を6回繰り返した。6回目の純水処理後の処理液の伝導度は1.2μS/cmであった。得られたペレットを直ちに脱液し、40℃にて24時間静置後、80℃にて3時間、引き続き120℃にて30時間熱風乾燥を行い、乾燥EVOHペレットを得た。得られた乾燥ペレットを用いて、実施例1と同様に各種の評価を行った。乾燥EVOH樹脂組成物の組成を表2に、評価結果を表3にそれぞれ示す。
Claims (4)
- 少なくとも一種類以上の金属イオン(A)を含有するエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物であり、熱水に浸漬処理して抽出される金属イオン(A1)が金属元素換算で1.0μmol/g以下であり、0.01規定の塩酸水溶液に浸漬処理して抽出される金属イオン(A2)が金属元素換算で0.5〜10μmol/gであり、前記金属イオン(A1)と前記金属イオン(A2)との関係において、次式(1)を満たすエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物であって、
0 ≦a1/(a2−a1)< 0.40 ・・・(1)
前記(A1)の含有量は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の粉末10gを水50mLに投入し、95℃の熱水に10時間加熱抽出して得られた抽出液についてICP発光分光分析により定量される金属イオンの含有量(μmol/g)であり、
前記(A2)の含有量は、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物の粉末10gを0.01規定の塩酸水溶液50mLに投入し、95℃で10時間撹拌、加熱抽出して得られた抽出液についてICP発光分光分析により定量される金属イオンの含有量(μmol/g)であり、
前記a1は金属イオン(A1)の含有量(μmol/g)であり、
前記a2は金属イオン(A2)の含有量(μmol/g)である、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物。 - エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物中のリン酸化合物(B)の含有量がリン元素換算で0.5μmol/g以下である請求項1に記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物。
- エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物中のカルボン酸(C)の含有量がカルボン酸根換算で1.0μmol/g以下である請求項1又は2に記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物。
- エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物が更にホウ素化合物(D)を含み、(D)の含有量がホウ素元素換算で1〜200μmol/gである請求項1〜3いずれかに記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂組成物。
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