JP4946278B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
この発明の目的は、コンデンサの内部温度を精度良く検出することにより、過剰な熱的マージンを不要にして小型化を図ることができる電力変換装置を提供することである。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係る電力変換装置の構成を示す説明図である。図1に示すように、電力変換装置10は、平滑コンデンサ(コンデンサ)11、電力変換回路12、演算回路13及び制御回路14と、これらを載置した冷却器15を有している。
コンデンサ11は、アルミ電解コンデンサ或いはフィルムコンデンサであり、その外装部を形成する筐体(ケース)は、例えば、放熱シートやシリコングリス等の熱結合部材16を介して金属体17により覆われており、金属体17を介して或いは直接、冷却器15に密着している。
この第1感温素子18から、コンデンサ11の中心部或いは電極端子20、21の近傍までの熱抵抗又は距離の各値は、第2感温素子19から、コンデンサ11の中心部或いは電極端子20、21近傍までの熱抵抗又は距離の各値より、大きく(即ち、抵抗値は大きく距離は長く)なっており、且つ、第1感温素子18から、冷却器15迄、或いは金属体17を経て冷却器15迄の熱抵抗又は距離の各値が、第2感温素子19から冷却器15迄、或いは金属体17を経て冷却器15迄の熱抵抗又は距離の各値より、小さく(即ち、抵抗値は小さく距離は短く)なっている。
演算回路13には、第1感温素子18と第2感温素子19のそれぞれの感知信号が入力する。演算回路13からの出力信号が入力する制御回路14は、演算回路13からの出力信号が予め定めた判断値(閾値)を超えた場合に、電力変換回路12の出力を減少又は停止させる機能を有している。そして、制御回路14の出力信号を、配線26により電力変換回路12に伝えることにより、電力変換回路12の動作を制御する。
これは、次の理由による。
第1感温素子18と第2感温素子19の温度は共に、コンデンサ11の内部温度(以下、内部温度と略称)とコンデンサ11外側の外部環境温度(以下、外部温度と略称)、それとコンデンサ11内部からそれぞれの感温素子18,19迄の経路のコンデンサ11内部の熱抵抗(以下、内部熱抵抗と略称)と、各感温素子18,19から外部環境迄の放熱経路部分の熱抵抗(以下、外部熱抵抗と略称)の、2つの熱抵抗の比によって決まる。
これら内部熱抵抗や外部熱抵抗は、コンデンサ11部分の構造によって決まる値であり、電力変換装置10の設計段階で精度良く特定することは困難でないので、両感温素子18,19の検知温度と、内部熱抵抗及び外部熱抵抗の値を用いた演算により、コンデンサ11の内部温度と外部温度の双方を算出することは可能である。内部温度と外部温度の双方を算出することにより、外部温度を検知しなくても或いは外部温度に関わらず、コンデンサの内部温度を推定することができる。
なお、両感温素子18,19の出力信号から内部温度を推定する機能は、両感温素子18,19が接続される演算回路13が有していればよい。そして、演算回路13からの出力信号を制御回路14に入力する。その出力信号が予め定めた判断値を超えた際に、電力変換回路12の出力を減少又は停止させる機能は、制御回路14が有していればよい。
また、コンデンサ11の外部は、金属体17と冷却器15で覆われる形状となるため、コンデンサ11の外部温度は冷却器15の温度にほぼ等しくなる。つまり、両感温素子18,19から外部迄の放熱経路は、この冷却器15となるので、外部熱抵抗を決める放熱経路も、更に詳細に特定することができ、外部熱抵抗の精度が向上する。また、両感温素子18,19から外部熱抵抗を経て放熱される外部温度も、両感温素子18,19共により等しい値に設定することができ、或いはより等しい値と見なすことができる。
また、コンデンサ11の内部温度を高精度で算出することが、更に容易になる。即ち、内部熱抵抗は、第1感温素子18の方が第2感温素子19の方よりも大きくなり、外部熱抵抗は、第1感温素子18の方が第2感温素子19の方よりも小さくなる。このため、内部熱抵抗と外部熱抵抗の比も、第1感温素子18と第2感温素子19の双方で大きく異なり、両感温素子18,19の検知温度の差が大きくなる。よって、演算回路13において内部温度を算出する際の誤差を、更に低減することができる。
図2は、図1の電力変換装置により得られる効果を説明するコンデンサの断面説明図である。図2に示すように、筐体11aと電極膜11bからなるコンデンサ11の内部発熱中心部分の温度をT0、冷却器15の内部の冷却水15aの温度をTw、第1感温素子18の温度をT1、第2感温素子19の温度をT2とする。発熱中心から第1感温素子18迄の内部熱抵抗をR11、第1感温素子18から冷却器15迄の外部熱抵抗をR12とし、同様に、発熱中心から第2感温素子19迄の内部熱抵抗をR21、第2感温素子19から冷却器15迄の外部熱抵抗をR22とする。
また、熱抵抗R12の部分は、冷却器15へ短距離、且つ、大面積で接続される形状となる。一方、熱抵抗R22部分は、冷却器15へ長距離、且つ、小面積で接続される形状となる。このため、R12<R22と設計することは容易である。
(第2実施の形態)
コンデンサ11の内部の最高温度を精度良く算出することが、更に容易になる。コンデンサ電流は、電極端子から内部へ流れるので、必然的に電極端子近傍のコンデンサ電極膜部分の電流密度が大きくなる。よって、この部分での発熱が大きくなる。更に、電極端子部分での接触抵抗によるジュール発熱も、ある程度が電極端子近傍の電極膜に伝わるため、電極端子近傍のコンデンサ電極膜部分の温度が、コンデンサ11の内部で最も高くなる可能性が高い。
なお、この高熱電伝導性材料によるベルト30により、電極端子近傍の電極膜部分の温度を低減することができるという効果もある。特に、本構成では、コンデンサ電流密度が高くなる電極端子近傍のコンデンサ内部温度を、更に精度良く計測することができることになる。よって、より一層、コンデンサ11の過熱を確実に防止することができる共に、コンデンサ11の過剰な熱的マージン確保によるサイズ増大を防ぐことができる。
(第3実施の形態)
上記構成を有することにより、第1実施の形態及び第2実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサにおいて得られる効果に加えて、以下の効果も得ることができる。
コンデンサ35を冷却することができると共に、コンデンサ35の内部温度の算出精度を向上させることができる。即ち、金属芯38により、第2感温素子19の配置部分の内部熱抵抗が、更に下がることにより、内部温度の算出精度を高めることができる。
(第4実施の形態)
上記構成を有することにより、第1実施の形態から第3実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサにおいて得られる効果に加えて、以下の効果も得ることができる。
(第5実施の形態)
上記構成を有することにより、第1実施の形態から第4実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサにおいて得られる効果に加えて、以下の効果も得ることができる。
11,35,40,45 コンデンサ
11a,36 筐体
11b,37 電極膜
12 電力変換回路
13 演算回路
14 制御回路
15,43,47 冷却器
15a 冷却水
16 熱結合部材
17,42 金属体
18 第1感温素子
19 第2感温素子
20,21,48,49 電極端子
22 高電位直流端子
23 低電位直流端子
24,25 バスバ電極
26 配線
30 ベルト
38 金属芯
41 結合材料
43a 縦壁部
44 絶縁部材
46 中空部
47a 挿入突部
Claims (8)
- コンデンサと、
前記コンデンサの各電極端子にそれぞれ接続する直流端子を有する電力変換回路と、
前記コンデンサの筐体の異なる部分に配置した、温度を感知する2個の感温素子と、
前記2個の感温素子からの各出力信号が入力し、前記2個の感温素子のそれぞれの検知温度と、前記コンデンサの内部熱抵抗及び外部熱抵抗を用いた演算を行い、前記コンデンサの内部温度に関する信号を出力する演算回路と、
入力した前記演算回路からの各出力信号が閾値を超えた場合、前記電力変換回路の出力を減少させ又は停止する制御回路と
を有する電力変換装置。 - 前記コンデンサは、アルミ電解コンデンサ又はフィルムコンデンサである請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記コンデンサの両電極端子間或いは電極端子近傍に、前記感温素子の一方を配置した請求項1または2に記載の電力変換装置。
- コンデンサと、
前記コンデンサの各電極端子にそれぞれ接続する直流端子を有する電力変換回路と、
前記コンデンサの筐体の異なる部分に配置した、温度を感知する2個の感温素子と、
前記2個の感温素子からの各出力信号が入力する演算回路と、
入力した前記演算回路からの各出力信号が閾値を超えた場合、前記電力変換回路の出力を減少させ又は停止する制御回路と、
前記コンデンサの筐体を覆う金属体と、
前記コンデンサを、直接或いは前記金属体を介して密着させた冷却器とを有し、
前記感温素子の一方を前記コンデンサと前記冷却器の間に配置し、前記感温素子の他方を前記コンデンサの筐体或いは前記金属体に配置した電力変換装置。 - 前記感温素子の一方から前記コンデンサの中心部或いは電極端子近傍までの熱抵抗又は距離の各値が、前記感温素子の他方から前記コンデンサの中心部或いは電極端子近傍までの熱抵抗又は距離の各値より大きく、
且つ、前記感温素子の一方から直接或いは前記金属体を経た前記冷却器迄の熱抵抗又は距離の各値が、前記感温素子の他方から直接或いは前記金属体を経た前記冷却器迄の熱抵抗又は距離の値より小さい請求項4に記載の電力変換装置。 - 前記電極端子近傍の前記コンデンサ電極膜に、高熱電伝導性材料からなるベルトを装着し、前記感温素子の一方を、前記筐体のベルト装着位置に対応する部分に設けた請求項4または5に記載の電力変換装置。
- 前記コンデンサは、内部に、コンデンサ電極膜を巻回すると共に端部を前記筐体に接触させた金属芯を有し、前記感温素子の一方を、前記筐体と前記金属体或いは前記冷却器の間に設けた請求項4から6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
- 前記コンデンサは、装着することにより前記冷却器との間で熱結合状態にすることができる装着部を装着するための、被装着部を有し、前記装着部と前記被装着部の間に前記2個の感温素子を離間配置した請求項4から7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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