[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4943195B2 - ダブルスキージ式床面洗浄機 - Google Patents

ダブルスキージ式床面洗浄機 Download PDF

Info

Publication number
JP4943195B2
JP4943195B2 JP2007069955A JP2007069955A JP4943195B2 JP 4943195 B2 JP4943195 B2 JP 4943195B2 JP 2007069955 A JP2007069955 A JP 2007069955A JP 2007069955 A JP2007069955 A JP 2007069955A JP 4943195 B2 JP4943195 B2 JP 4943195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
squeegee
suction port
flexible blade
floor
suction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007069955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008228855A (ja
Inventor
哲也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amano Corp
Original Assignee
Amano Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amano Corp filed Critical Amano Corp
Priority to JP2007069955A priority Critical patent/JP4943195B2/ja
Publication of JP2008228855A publication Critical patent/JP2008228855A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4943195B2 publication Critical patent/JP4943195B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

本発明は、走行しながら回転または往復運動するブラシにより床面を洗浄する床面洗浄機(スクラバー)の技術分野に属するものであって、具体的には、ブラシの前後に汚水の吸引スキージを設けたダブルスキージ式床面洗浄機に関するものである。
床面を洗浄する回転または往復運動するブラシの前後に汚水吸引スキージを設けたダブルスキージ式の床面洗浄機は、例えば、特許文献1、或いは、特許文献2等に開示されているように既に公知であって、床面洗浄機の前進又は後進に合せて前後のスキージに設けた可撓性ブレード(ゴムブレード)を床面との摩擦抵抗によって反転屈曲することにより、可撓性ブレードとソリッドブレードとの間を開閉して、前後のスキージの吸引と遮断を交互に切換える仕組や、前後のスキージに設けた可撓性ブレードと床面との摩擦抵抗によって内部に連動させた切換弁が、前後のスキージに連通する真空路を交互に切換える仕組みが提案されている。
特公平7−61304号公報 特許第3338265号公報
しかし、上記従来のダブルスキージ式床面洗浄機には、以下に述べる如き各種の欠点があった。
(1) 特許文献1の「スクラバ」においては、 汚水を掻き集める可撓性ブレード(文献中ではリップ)の全幅に渡るエッジ部分を切換弁として使用しているため、長時間の使用によって可撓性ブレード自体が酷使されると、柔軟性及び反転性と云った弾力性を充分に維持することができなくなり、その結果、劣化によって弁機能が低下して吸引と遮断の切換に支障が生じる。
(2) また、外側可撓性ブレード(外側リップ)と内側可撓性ブレード(内側リップ)との間にゴミ等が挟まったりすることで、弁機能が停止すると共に、挟まったゴミ等が原因で洗浄した床面に筋を残してしまう。
(3) 更に、この種のダブルスキージ式床面洗浄機は主にカーペットやラグの床面の洗浄清掃に用いられることが多く、洗浄水には洗剤や消臭剤なども含有され、汚水化してくると若干汚水の粘度が高くなる場合もあり、その際に弁機能を持たせている可撓性ブレード同士の接触部が密着して貼り付いてしまい、逆方向の動作の際に可撓性ブレードが方向転換できずに引きずってしまい、装置や床面を損傷させる問題があった。
一方、特許文献2の「ダブルスキージ式床面洗浄に於ける吸引切換装置」においては、専用の切換弁を設置してスライドプレートのスライド動作と連動して切換弁の開閉動作をおこなっているため、装置が複雑で部品数も多く、長期の使用によって内部の切換弁機構部にゴミがつまってくると動作不良となるために、メンテナンスも必要で、手軽なメンテナンスフリーの普及タイプの床面洗浄機には不向きであった。
従って本発明の技術的課題は、全体の構成が簡素で部品数を少なく抑えながら、前後進のどちらにおいても確実に弁作用の自動切換えが可能で、洗浄後の洗浄汚水を床面より確実に吸引できるように工夫したダブルスキージ式床面洗浄機を提供することである。
(1) 上記の技術的課題を解決するために、本発明の請求項1に係るダブルスキージ式床面洗浄機は、洗浄水の給水を受けながら床面を洗浄する回転または往復運動するブラシの外周をブラシカバー体で覆い、このブラシカバー体の外周側にブロアー等から成る真空源に通じる真空路を設ける一方、洗浄後の汚水をこの真空路に通じる前側吸込口と後側吸込口を通して真空源に吸い込むように構成すると共に、これ等前側吸込口と後側吸込口を、汚水を掻き寄せる前側と後側の各スキージに設けたダブルスキージ式床面洗浄機であって、上記前後のスキージは各々外側の可撓性ブレードと内側の可撓性ブレードから成り、上記前後の吸込口の幅は前記可撓性ブレード長に対して十分に短く、且つ、可撓性ブレード長の略中央位置にのみ開口し、当該可撓性ブレードは床面に対して摩擦的に係合接触することにより、床面洗浄機の洗浄操作時の進行方向と逆方向に屈曲し、進行方向前側の外側可撓性ブレードの屈曲により、前記前側若しくは後側吸込口のうちの進行方向前側に位置する側の吸込口を遮蔽状態と成し、且つ、進行方向後側の外側可撓性ブレードの屈曲により、前記後側若しくは前側吸込口のうちの進行方向後側に位置する側の吸込口を開口状態に構成すると共に、前記前後のスキージの夫々を、前後のスキージフレームに対して夫々前後に間隔をあけて装着される前記外側と内側の2枚の可撓性ブレードと、これ等2枚の可撓性ブレードの間に嵌め込むことにより、前後2枚の可撓性ブレードを上記の間隔を維持した状態で上記スキージフレーム側に固定するスキージスペーサとによって構成し、且つ、このスキージスペーサの底部外側面の形状を、前記進行方向前側に位置する外側可撓性ブレードの自然な屈曲形状に相似の曲面形状に形成したことを特徴としている。
) また、本発明の請求項に係るダブルスキージ式床面洗浄機は、前記真空路に通じる吸込口が、断面略U字状に形成された前記各スキージスペーサの底部外側の曲面部分に開口形成されていることを特徴としている。
) また、本発明の請求項に係るダブルスキージ式床面洗浄機は、前記のスキージフレームに前後のスキージを一体に連設したスキージユニットを構成する一方、前記真空源からの吸引作用を、前記真空路からこの真空路の前後に連設した脚状のダクト、及び、前後のスキージのスキージスペーサの各内部を経て、前記前側と後側の各吸込口に及ぶように構成すると共に、上記スキージユニットの全体が前記床面洗浄機の機体に対して上下可動可能に取付けられていることを特徴としている。
) 更に、本発明の請求項に係るダブルスキージ式床面洗浄機は、前記上下可動可能なスキージユニットの全体が、自重に加えて他の弾性手段によるか、又は、スキージユニットの自重のみによって、床面方向に押圧状態に構成されていることを特徴としている。
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、床面洗浄機を前後に進行操作した際に、進行方向前側に位置するスキージ側の吸込口のみが遮蔽されることで、進行方向後側のスキージ側からの吸引力のみが汚水吸引に作用するため、吸引に必要な真空源のパワーが損失することなく、確実に汚水の回収が可能となる。更に、進行方向前側の吸込口の遮蔽は可撓性ブレードの幅に対して十分に短い幅の吸込口にのみ作用するため、方向転換した際に遮蔽部を解除することが容易で、洗剤と汚物との混入で粘度が高くなった洗浄汚水によって貼り付いて、可撓性ブレードによる遮蔽が解除しないといった問題が生じることがない。
また、上記()と()で述べた請求項に係る手段によれば、進行方向前側に位置する外側可撓性ブレードが自然な屈曲形状に曲がりながら吸込口の遮断をおこなうために、可撓性ブレードの局部変形などがなく、ゴム材等で造った可撓性ブレードの寿命が長持ちすると共に、吸込口の遮蔽とその解放を確実に行うことが可能となっている。
また、上記()で述べた請求項に係る手段によれば、床面洗浄機の洗浄運転中に、スキージユニットの全体が床面に追従しながら、前後のスキージによる汚水の回収が行えるため、床面とスキージの密着度合いが常に均一であり、汚水の回収性能が安定し、更に、長期間の使用で硬化傾向に変化した可撓性ブレードであったとしても、新品と同様のスキージ動作ならびに吸込口遮蔽動作を行えるため、常に安定した動作が可能となっている。
更に、上記()で述べた請求項に係る手段によれば、上記(4)の動作を確実に行うことができると共に、床面洗浄機の前後進行動作の切換時に、一時的に可撓性ブレードの屈曲方向が転換する際の可撓性ブレードに係る高負荷を弾性的に逃がし、可撓性ブレードの局部変形を抑えながらスキージユニット自体が上下に動作して屈曲方向転換が完了するため、可撓性ブレードの早期劣化や、方向転換時の操作負荷とショックが低減でき、操作者にとっては使い安く、可撓性ブレードにとっては無理な変形を起こさないで耐久性を向上することができる。
以上述べた次第で、本発明に係るダブルスキージ式床面洗浄機によれば、洗浄後の汚水を濾過して再び使用する循環式で、狭い場所でも簡単で確実に洗浄でき、汚水回収能力が高くて、部品構成が簡素でコストが安く、操作者にとっても操作負荷の少ない吸引切換機能付きのダブルスキージ式床面洗浄機を提供することができる。
以下に、本発明に係るダブルスキージ式床面洗浄機の実施の形態を図面と共に詳細に説明すると、図1は本発明の実施に係るダブルスキージ式床面洗浄機の一例を示した斜視図であって、符号1で全体的に示したダブルスキージ式床面洗浄機(以下単に床面洗浄機1という)は、機体1Tと、機体1Tの上面を覆う上面カバー体1Aと、走行用車輪2と、上面カバー体1Aの内部に設けた真空源としてのブロアー3と、ブロアー用モータ3Mと、例えば取付け用ファスナーの如き止め金具4A…によって機体1Tの後部に対して着脱自在に構成した洗浄水タンク4と、操作部5を備えた操作ハンドル6と、機体1Tの前部に取付けたブラシケース体1Bとを備えていて、このブラシケース体1Bの内部及び底面部分に、後述する本発明の要旨であるダブルスキージ装置(スキージユニット)が設けられている。
更に図1において、7は上記ブラシケース体1Bの内部に取付けた洗浄用の回転ブラシ、7Mはこの回転ブラシ7を回転するブラシモータであって、回転ブラシ7の底面を除く外周面は、全長に渡って底面が開口されたブラシカバー体7S(図4参照)によって覆われている。また、8は上記回転ブラシ7をカバーしたブラシカバー体7Sを跨ぐように、その略中間部の外側部(外周部)に設けた真空路で、この真空路8の前後に連設した前側及び後側の各ダクト状脚部8A,8Bの下端部に開口形成されている前側と後側の吸込口8X,8Yが、上記回転ブラシ7の前部と後部に開口している。
上記の真空路8は、汚水回収ダクト8Hを介して前記洗浄水タンク4の吸気/吸水口4Cに連通接続され、また、前記ブロアー3は排気ダクト3Kを通して上記洗浄水タンク4の排気口4Bに連通接続されていて、モータ3Mによってブロアー3が吸引運転されると、その吸引作用が排気ダクト3K→洗浄水タンク4→汚水回収ダクト8Hを通って真空路8に及び、更にその前後の各吸引口8X,8Y(最終的には後述する吸込口23B,24B)に及んで、上記床面洗浄機1の運転操作時に、前部の回転ブラシ7周囲の床面FL(図4参照)に生じるブラシ洗浄後の汚水を、前記洗浄水タンク4に吸引回収(循環)すると共に、吸引後の排気を、上記の排気ダクト3Kを通してブロアー3の排気筒3Zから外気に排出するように構成されている。尚、図中太い実線で示したラインINは、洗浄汚水の回収ルートで、太い二点鎖線で示したラインOUTは、ブロアー3の排気ルートを示す。
更に図中、9Pはポンプ9の吸水作用によって前記洗浄水タンク4より吸水した洗浄水を、前記ブラシカバー体7Sの天井面に設けたノズル9N(図4参照)に送って、前記回転ブラシ7に給水する洗浄水給水パイプであって、前記汚水回収ダクト8Hを通して洗浄水タンク4に吸引回収された洗浄後の汚水が、洗浄水タンク4の内部に設けた濾過装置(図示省略)で濾過されて、洗浄水として再び循環利用される仕組みに成っている。
更に図1において、符号10で全体的に示したのは、上記開口されたブラシカバー体7Sの底面部に設けたダブルスキージ式のスキージユニットであって、このスキージユニット10は、前後の開口縁に設けた前側スキージ10Aと後側スキージ10Bとによって構成される。また、10C,10Cは前後のスキージ10A、10Bの両サイドに設けた側部ガードであって、上記の回転ブラシ7は前後と両サイドをこれ等前後のスキージ10A,10Bと側部ガード10C,10Cで囲まれた、上記ブラシケース体1Bの底面開口部分で回転して、底面FLを洗浄する。
図2は、上記スキージユニット10を取り外した状態を床面洗浄機1の底面側から見た斜視図であって、図中11,11はスキージユニット10の側部ガード10C,10Cの外側面に夫々取付けた左右の取付板、11A,11Aはこれ等左右の取付板11,11の上端部に設けた取付用の長孔で、この長孔11A,11Aを上記床面洗浄機1の左右両側、具体的には前記機体1Tの左右両側面に突設した取付軸12(一方は省略)に対して上下作動自在に装着すると共に、上記スキージユニット10の四隅の上面と、上記機体1Tの底面1Zとの間に、スキージユニット10を下方に弾発する複数のバネ13…を介在することにより、スキージユニット10の全体が、自重とバネ13…の弾発作用によって床面FL(図4参照)を弾性的に押圧するように構成されている。
尚、図2において1Hは前記機体1Tの底面1Zに形成した回転ブラシ7用の開口部、2Fは底面1Zに取付けた走行用の前輪、14は前記操作ハンドル6の下端部に取付けた係止板、15はこの係止板14を上面カバー体1Aの側面に回動自在に取付けることにより、操作ハンドル6を床面洗浄機1の前進及び後進方向に回動自在に取付けた取付軸、16はバネの弾発力によって係止ピン17を上記係止板14の外周縁に凹設した複数の係合溝のいずれかに係合させることによって、床面洗浄機1に対して操作ハンドル6を任意の角度に固定できるように構成したペダル式解放板であって、作業員等がこのペダル式解放板16を踏むと、上記係止ピン17による係止板14の係合が解かれて、操作ハンドル6を前後に自由に回動できる仕組みに成っている。
以上の如く構成した操作ハンドル6は、床面洗浄機1の機体1Tに対して前後方向に自在に屈折して運転操作をしやすくすると共に、図1の如く機体1Tに対して鉛直に立てた状態にして、不使用時の保管場所面積を少なくし、且つ、図示はしていないが、操作ハンドル6を機体1Tに対して前倒しにして前記洗浄水タンク4を外し、その状態で床面洗浄機1の全体を鉛直に立てることで、保管場所をより少なくできる様に工夫されている。
次に、上述したスキージユニット10の構成を図面と共に詳しく説明すると、図3の(1)はその全体を示した斜視図、(2)はその分解斜視図であって、図中、符号10Wで全体的に示したのは、平行な前後2本の主フレーム10X,10Yの左右両端部の間を、2本の横フレーム10E,10Eで連結固定することによって、全体を中央に開口部10Hを備えた略四辺形に組立構成されたスキージフレームで、前後の主フレーム10X,10Yの断面形状は、夫々下向きの略コ字状に形成されている。これ等各主フレーム10X,10Yの開口された内部に対して、夫々ゴム材等で造った外側と内側の各可撓性ブレード20A,21Aと20B,21Bの各上端部を前後に間隔をあけて平行に嵌め込んだ後、これ等可撓性ブレードの間に図2並びに図4に示すようにスキージスペーサ23,24を嵌め込んでネジ止めすることによって、各2枚の可撓性ブレード20A,21Aと20B,21Bを、各主フレーム10X,10Yの内部に夫々間隔を保った状態でその上端部が固定されると共に、前後に前部と後部の各スキージ10A,10Bが一体化されたダブルスキージ式のスキージユニット10が組立られる仕組みに成っている。
以上の如く構成したスキージユニット10は、前述の如く、前記左右の横フレーム10E,10Eに取付けた側板11,11を用いて、その開口部10Hに回転ブラシ7の底部側を上から臨ませた状態で、機体1Tに対して上下作動自在に取付けられ、更にこの取付けに当たっては、前記真空路8の前後のダクト状脚部8A,8Bの先端に開口形成した断面略筒状の吸引口8X,8Yが、図4乃至図6に示す如く前記主フレーム10X,10Yに設けた挿入穴10N,10Nを通して、上記各スキージスペーサ23,24の上面中央部に開口されている嵌込穴23A、24A(図3(2)参照)から、その内部空洞室23T,24T(図4参照)にスライド自在に挿入されて、これ等内部空洞室23T,24Tの外側の壁面に開口形成されている吸込口23B,24Bに対して、ブロアー3の吸引作用を及ぼすように構成されている。
上記スキージスペーサ23,24の底面形状は、図4に示すように前記床面洗浄機1の進行方向(前進及び後進)に於ける前側に位置する外側可撓性ブレード20A,20Bの自然な屈曲形状に相似の断面略U字状の曲面に形成されていて、これ等曲面の各外側面の部分に、長さ(横幅)が上記可撓性ブレード20A,20Bに対して十分に短く、且つ、可撓性ブレード20A,20Bの略中央部位置に、上述した吸込口23B,24Bが開口形成されていて、前側と後側のスキージ10A,10Bに対して吸引作用を及ぼすように構成されている。
図4は、上記ダブルスキージ式スキージユニット10の動作を説明した側断面図であって、図4(1)は床面洗浄機1の前進時の状態を示す、同図(2)は前後方向転換時の状態を示し、同図(3)は後進時の状態を示すものであって、前進時と後進時には、図3の(1)と(3)に示す如く自重又は自重とバネ13…の弾発力によって、スキージユニット10の上面と機体1Tの底面1Zとの間に、常時隙間KZが保持されて、各スキージ10Aと10Bの可撓性ブレード20A,21Aと20B,21Bが床面FLに弾性的に接するクッション作用が発揮される。また、前後方向転換時には、図4の(2)に示すように各スキージ10A,10Bが床面FLから受ける応力によって、スキージユニット10の全体が床面FLに対して上記隙間KZ分だけ上昇して、各可撓性ブレード20A〜21Bの局部的な変形が防止される。
よって、床面洗浄機1を図4(1)の如く前進又は図4(3)の如く後進させた際には、夫々の前側の外側可撓性ブレード20A又は20Bが前記吸込口23B又は24Bのみを遮蔽し、また、その吸込口23B,24Bは図2で示した様に可撓性ブレード20A,20Bの幅(長さ)に比べて十分に短く、ダクト状脚部8A,8Bの吸引口8X,8Yの幅分(長さ分)だけあればよく、その程度の吸込口23B,24Bであれば粘度が高くなった洗浄汚水によって可撓性ブレード20A,20Bと吸込口23B,24Bとが貼り付いて、吸込口23B,24Bを塞いだとしても(ブロアー3の吸引作用による吸着力も作用している)、貼り付いている部分以外の可撓性ブレード20A,20Bの部分に生じる応力によって、上記の貼り付きを容易に解除することができる。
図5は、図4に示した前後のスキージ10Aと10Bの動作を更に明確にした拡大断面図(図面には便宜的に前側のスキージ10Aに付いてのみ記載した)であって、(1)は前進時、(2)は反転時、(3)は後進時の状態を示す。更に図6は、上記図5に示した本発明と比較するために、前後のスキージ10A,10B、即ち、スキージフレーム10Wが上下に可動しない実施例の構成を説明したものであって、(1)は前進時、(2)は反転時、(3)は後進時の状態を示したものである。
この様に、図6(2)に示した様な可撓性ブレード20Aの局部的な屈曲は、繰り返し作用することでゴムの物性を著しく低下させるものと知られており、通常のクロロプレンゴムであれば最大伸びを30%程度に抑えないと、物性(弾性)が著しく劣化する。 図6(2)の状態であれば、局部の伸びは優に30%を越えており、そのためにゴムの耐久性の劣化により表面が硬化してひび割れなどが生じやすく、頻繁に交換する必要がある。
従って図5(2)に示した様に方向転換時には、ゴムの弾性の方が強ければスキージフレーム10W側が上方に移動して、可撓性ブレード20A,20Bを構成するゴムの局部変形を避けることは非常に有効な手段である。
更に、スキージユニット10の自重と吸引作用による負圧と、場合によってはスプリング力でスキージフレーム10Wの押圧を制限しているため、方向転換時にはスキージフレーム10Wが上下動して外側(前側)の可撓性ブレード20A,20Bを保護するため、可撓性ブレード20A,20Bにも好影響であるが、操作者にとっても操作負荷やショックが少ない。
また、通常の清掃時にはスキージフレーム10Wが上下動して床面FLに適切に密着するために、洗浄中の汚水回収効率がよく、その結果、真空源としてのブロアーモータ3Mのパワーを節約でき、構造も簡素で、安価な床面洗浄機が実現できる。
加えて、前述の可撓性ブレード20A又は20Bの局部的な変形を防止しつつ、スキージ10A,10Bの能力を最大限に発揮する様に、ゴムの材質・硬度・厚み・長さ・幅・形状、等を決定し、それに際して局部変形を起こさない様なバネ13…によるスプリング力を設定し、若しくはスキージユニット10の自重によりスプリングを使用しないでこれを実現することは、本発明の応用の範囲であることは言うまでもない。
なお、本発明の実施例で示したスキージユニットは、前後が対称な構成となっており、前後の片側のみが劣化した場合には適宜反転して使用する事や、ゴムの交換時に同じ部品を前後に取付けるために組立が容易である利点も有してしる。
さらに、本発明では回転または往復運動するブラシを利用する床面洗浄機を例示したが、ブラシの使用数は一個ではなく複数であったり、ブラシが揺動や振動して床面を洗浄するものであったり、ブラシに替えてパッドを用いて床面を磨く装置であっても、本発明の技術範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明に係るダブルスキージ装置が実施された床面洗浄機の外観と内部構造を説明した斜視図。 本発明に係るダブルスキージ装置を取り外した状態の床面洗浄機を底面側から見た斜視図。 本発明に係るダブルスキージ装置の構成を示したものであって、(1)は全体の斜視図、(2)は全体の分解斜視図。 本発明に係るダブルスキージ装置の動作を説明したものであって、(1)は前進時の側断面図、(2)は反転時の側断面図、(3)は後進時の側断面図。 本発明に係るダブルスキージ装置における可撓性ブレードの動作を説明したものであって、(1)は前進時の拡大断面図、(2)は反転時の拡大断面図、(3)は後進時の拡大断面図。 スキージユニットを固定式にした場合における可撓性ブレードの動作を説明したものであって、(1)は前進時の拡大断面図、(2)は反転時の拡大断面図、(3)は後進時の拡大断面図。
1 ダブルスキージ式床面洗浄機
1T 機体
1Z 底面
3 ブロアー
4 洗浄水タンク
6 操作ハンドル
7 回転ブラシ
7S ブラシカバー体
8 真空路
8A,8B ダクト状脚部
8X,8Y 前側と後側の吸引口
9 ポンプ
10 スキージユニット
10A,10B 前側と後側のスキージ
10X,10Y スキージフレーム
20A,21A,20B,21B 可撓性ブレード
23,24 スキージスペーサ
23B,24B 吸込口
KZ (機体の底面とスキージユニットの上面との)隙間
FL 床面

Claims (4)

  1. 洗浄水の給水を受けながら床面を洗浄する回転または往復運動するブラシの外周をブラシカバー体で覆い、このブラシカバー体の外周側にブロアー等から成る真空源に通じる真空路を設ける一方、洗浄後の汚水をこの真空路に通じる前側吸込口と後側吸込口を通して真空源に吸い込むように構成すると共に、これ等前側吸込口と後側吸込口を、汚水を掻き寄せる前側と後側の各スキージに設けたダブルスキージ式床面洗浄機であって、
    上記前後のスキージは各々外側の可撓性ブレードと内側の可撓性ブレードから成り、
    上記前後の吸込口の幅は前記可撓性ブレード長に対して十分に短く、且つ、可撓性ブレード長の略中央位置にのみ開口し、
    当該可撓性ブレードは床面に対して摩擦的に係合接触することにより、床面洗浄機の洗浄操作時の進行方向と逆方向に屈曲し、
    進行方向前側の外側可撓性ブレードの屈曲により、前記前側若しくは後側吸込口のうちの進行方向前側に位置する側の吸込口を遮蔽状態と成し、且つ、進行方向後側の外側可撓性ブレードの屈曲により、前記後側若しくは前側吸込口のうちの進行方向後側に位置する側の吸込口を開口状態に構成すると共に、
    前記前後のスキージの夫々を、前後のスキージフレームに対して夫々前後に間隔をあけて装着される前記外側と内側の2枚の可撓性ブレードと、これ等2枚の可撓性ブレードの間に嵌め込むことにより、前後2枚の可撓性ブレードを上記の間隔を維持した状態で上記スキージフレーム側に固定するスキージスペーサとによって構成し、且つ、このスキージスペーサの底部外側面の形状を、前記進行方向前側に位置する外側可撓性ブレードの自然な屈曲形状に相似の曲面形状に形成したことを特徴とするダブルスキージ式床面洗浄機。
  2. 前記真空路に通じる吸込口が、断面略U字状に形成された前記各スキージスペーサの底部外側の曲面部分に開口形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダブルスキージ式床面洗浄機。
  3. 前記のスキージフレームに前後のスキージを一体に連設したスキージユニットを構成する一方、前記真空源からの吸引作用を、前記真空路からこの真空路の前後に連設した脚状のダクト、及び、前後のスキージのスキージスペーサの各内部を経て、前記前側と後側の各吸込口に及ぶように構成すると共に、上記スキージユニットの全体が前記床面洗浄機の機体に対して上下可動可能に取付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダブルスキージ式床面洗浄機。
  4. 前記上下可動可能なスキージユニットの全体が、自重に加えて他の弾性手段によるか、又は、スキージユニットの自重のみによって、床面方向に押圧状態に構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のダブルスキージ式床面洗浄機。
JP2007069955A 2007-03-19 2007-03-19 ダブルスキージ式床面洗浄機 Active JP4943195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069955A JP4943195B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 ダブルスキージ式床面洗浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069955A JP4943195B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 ダブルスキージ式床面洗浄機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008228855A JP2008228855A (ja) 2008-10-02
JP4943195B2 true JP4943195B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=39902401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069955A Active JP4943195B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 ダブルスキージ式床面洗浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4943195B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150272412A1 (en) * 2012-10-30 2015-10-01 Wetrok Ag Floor cleaning apparatus
JP6524404B2 (ja) * 2014-07-04 2019-06-05 株式会社 徳武製作所 スチームクリーナーヘッド
JP2017109159A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 シャープ株式会社 太陽電池パネルの洗浄装置、および太陽電池アレイの洗浄方法
DE102017105921A1 (de) * 2017-03-20 2018-09-20 Hako Gmbh Saugfuß für eine Bodenreinigungsmaschine
CN114680715B (zh) * 2020-12-25 2022-12-20 宁波方太厨具有限公司 一种清洁机
WO2022268223A1 (zh) * 2021-06-26 2022-12-29 无锡同方聚能控制科技有限公司 一种清洁机的抽吸口结构及其清洁机
CN118527444A (zh) * 2024-07-25 2024-08-23 江苏国源先进仪器技术研究院有限公司 一种光电离质谱成像装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6394591A (ja) * 1986-10-09 1988-04-25 株式会社日立ホームテック 仕上り検知機能付き高周波加熱装置
US4817233A (en) * 1988-04-22 1989-04-04 Tennant Company Scrubber squeegees for scrubbing forward and backward
JP3202363B2 (ja) * 1992-10-30 2001-08-27 アマノ株式会社 洗浄機に於ける洗浄液流出防止装置
JP3366209B2 (ja) * 1996-11-29 2003-01-14 アマノ株式会社 床面洗浄機用スキージ
JP2003101199A (ja) * 2001-09-25 2003-04-04 Tokyo Kakoki Kk 洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008228855A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4943195B2 (ja) ダブルスキージ式床面洗浄機
KR100841444B1 (ko) 진공청소기의 브러시 및 걸레 겸용 흡입노즐
KR20200080330A (ko) 표면 청소 헤드
WO2021017110A1 (zh) 吸尘器刷头及吸尘方法
JP2007330652A (ja) 回転ロータ、掃除機用床吸込具、電気掃除機及び空気調和機
CN112006604A (zh) 一种吸尘器地刷及使用所述地刷的吸尘器
KR100884768B1 (ko) 전동 물걸레 청소기
CN108188059B (zh) 药厂车间地面清理装置
CN211093813U (zh) 一种地板清洗装置
CN221242726U (zh) 清洁设备
JP4823958B2 (ja) 床面洗浄清掃機における洗浄水の滴下・流出防止装置
CN106388704B (zh) 用于具有抽吸鼓风机的清洁设备的装置
JP3338265B2 (ja) ダブルスキージ式床面洗浄機に於ける吸引切換装置
JP2008061785A (ja) 回転ロータと、掃除機用床吸込具と、電気掃除機及び空気調和機
KR100669888B1 (ko) 청소용 이동로봇
JP5800722B2 (ja) 乗客コンベアの踏板清掃装置
CN216628422U (zh) 一种清洁机构及清洁机器人
CN216090328U (zh) 一种手持清洁装置
CN212415639U (zh) 一种单板式擦地机
CN220512415U (zh) 单向刷毛除毛装置
CN217090529U (zh) 一种防掉落往复玻璃擦
CN219483495U (zh) 一种清洁效果好的表面清洁装置
JPS6048173B2 (ja) 真空掃除機
CN220089345U (zh) 集尘组件、清洁设备及清洁系统
CN214231237U (zh) 一种幕墙清洁机器人的清洗装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4943195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250