JP4942673B2 - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
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ステップ1:平均粒子径2μmのニオブ金属の粉末を焼結させることにより、ニオブからなる金属リード線1を埋設させた多孔質焼結体からなる陽極2を形成した。これを60℃に保持した0.5重量%のリン酸水溶液中において10Vの定電圧で10時間陽極酸化し、陽極2の表面に主に酸化ニオブからなる誘電体層3を形成した。
本実施例においては、導電性高分子層4aを、ポリピロールから形成する以外は、上記実施例1と同様にして、固体電解コンデンサを作製した。具体的には、実施例1のステップ1において、誘電体層3を形成した後、20重量%のp−トルエンスルホン酸第三鉄からなる酸化剤に5分間浸漬し、ピロールモノマーの蒸気と10分間反応させ、誘電体層3の表面上にポリピロールからなる導電性高分子層4aを島状に形成させた。それ以外は、実施例1と同様にして、固体電解コンデンサを作製した。
実施例1のステップ2において、誘電体層3の表面上に、ポリエチレンジオキシチオフェンからなる導電性高分子層4aを形成せずに、二酸化マンガン層4bのみを形成する以外は、実施例1と同様にして、比較例1の固体電解コンデンサを作製した。
実施例1のステップ2において、導電性高分子層4aの上に、二酸化マンガン層4bを形成しない以外は、実施例1と同様にして、比較例2の固体電解コンデンサを作製した。
誘電体層表面全体の面積に対する、導電性高分子層と誘電体層表面とが接している領域の面積の割合(導電性高分子層の被覆率)を、以下のようにして測定した。
なお、各コンデンサ素子の静電容量は、図3に示すように、対極として活性炭電極10を用い、電解液として30重量%硫酸水溶液を用いたセル11中に、コンデンサ素子12を浸漬し、LCRメータ13で、周波数120Hzにおける静電容量を測定することにより測定した。
各実施例及び各比較例の固体電解コンデンサにおける二酸化マンガン層の膜厚を以下のようにして測定した。
各実施例及び各比較例の固体電解コンデンサについて、周波数100kHzにおけるESRをLCRメータにて測定した。
各実施例及び各比較例の固体電解コンデンサについて、それぞれ、105℃にて500時間保管した。保管前の静電容量C3、保管後の静電容量C4を、LCRメータを用いて、周波数120Hzで測定し、以下の式により、保存特性における容量維持率(%)を求めた。
表1に実施例1及び2並びに比較例1及び2の各固体電解コンデンサのESR及び保存特性の測定結果を示す。なお、ESR及び保存特性における容量維持率の値は、実施例1の値を100として規格化した値である。
ここでは、導電性高分子層の被覆率と、ESR及び保存特性との関係を検討した。
ここでは、二酸化マンガン層の膜厚と、ESR及び保存特性との関係を検討した。
本実施例では、二酸化マンガン層の上に、さらにピロールからなる電解重合膜を形成し、ESR及び保存特性を測定した。
実施例7のサンプルについて、透過型電子顕微鏡(TEM)にて、断面観察したこところ、観察された範囲の陽極の焼結体粒子表面の長さA、導電性高分子層が被覆されている部分の長さBを測定し、Bに対するAの割合を求めたところ、約40%であった。従って、透過型電子顕微鏡による観察結果は、上記の静電容量から求めた導電性高分子層の被覆率とほぼ同程度であることが確認された。
2…陽極
3…誘電体層
4…電解質層
4a…導電性高分子層
4b…二酸化マンガン層
5…陰極層
5a…カーボン層
5b…銀ペースト層
6…導電性接着剤層
7…陽極端子
8…陰極端子
9…モールド外装樹脂
10…活性炭電極
11…セル
12…コンデンサ素子
13…LCRメータ
Claims (8)
- 弁作用を有する金属または合金からなる陽極と、
前記陽極の表面上に設けられる誘電体層と、
前記誘電体層表面上の一部の領域と接するように設けられる導電性高分子層と、前記誘電体層表面上の他の部分の領域と接するように設けられる二酸化マンガン層とから構成される電解質層とを備えることを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 前記誘電体層表面全体の面積に対する前記導電性高分子層と前記誘電体層とが接している領域の面積の割合を表わす導電性高分子層の被覆率が、3〜70%の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記導電性高分子層が前記誘電体層表面上に島状に設けられており、前記導電性高分子層及び前記誘電体層表面を覆うように前記二酸化マンガン層が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記二酸化マンガン層の厚みが、10〜100nmの範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記弁作用を有する金属または合金が、ニオブまたはニオブを主成分とする合金であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記導電性高分子層は、ポリエチレンジオキシチオフェンまたはポリピロールから形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
- 前記電解質層の表面上に、導電性高分子層がさらに設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサを製造する方法であって、
前記陽極の表面上に前記誘電体層を形成する工程と、
前記誘電体層表面上の一部の領域の上に、化学重合法により前記導電性高分子層を形成する工程と、
前記導電性高分子層が形成されていない前記誘電体層表面上を少なくとも覆うように前記二酸化マンガン層を形成する工程とを備えること特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
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