JP4838191B2 - ファイル再生装置、ファイル再生方法、ファイル再生を実行させるプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
なお、簡単の為、説明に必要なボックス以外は省いて図示しているが、ファイル100にはftyp等のボックスが存在することは言うまでもない。
また、図8では、moov101とmdat102が同一のファイル中に存在する様を示したが、MP4ファイルフォーマットではこれら2つのボックスが別々のファイルに存在することも許されている。
以後、説明の為に、対になる管理情報部(moov、moof)とデータ部(mdat)のセットをフラグメントと呼ぶことにする。例えば、図9に示すように、moof115とmdat116の組み合わせをフラグメント117とする。
・ftyp:File Type Box
・moov:Movie Box
・mdat:Movie Data Box
・mvhd:Movie Header Box
・trak:Track Box
・moof:Movie Fragment Box
・mfhd:Movie Fragment Header Box
・traf:Track Fragment Box
ライブラリにはmoov管理用メモリとmoof管理用メモリを各々1つずつ用意する。ここで、ファイルによってはmoofが複数存在するが、この場合は必要となったデータを管理する適切なmoofのみをメモリ上に展開するものとし、ライブラリが複数のmoof格納用メモリをもつことは無い。
この手法を用いることで、フラグメントが莫大な数となっても、メモリ使用量を抑えることができる為、メモリ量が制限される組み込み向けなどの用途にも対応が可能である。
なお、簡単の為、説明に必要なボックス以外は省いて図示しているが、ファイル250にはftyp等のボックスが存在することは言うまでもない。
ファイル250は、moov251、moof253,255…、mdat252,254,256…、とから構成されている。管理情報からMP4ファイルの解析ライブラリ260として、moov格納用メモリ261とmoof格納用メモリ262がある。
例えば、今moof253内のVideoトラック管理情報、Audioトラック管理情報がメモリ262上に展開されていたとする。ここで、moof253のVideoトラック管理情報、Audioトラック管理情報はどちらも時刻Tから時刻T+αまでに再生するサンプルの情報を管理しているものとする。この際、Videoデータの管理情報とAudioデータの管理情報が時刻Tに再生するサンプルから数えて各々10サンプル分ずつ順番に要求されるものとする。
ここで、各moof253内の各トラック情報には各々8サンプル分の管理情報しか存在しないものとし、管理情報が現在メモリ262に展開しているmoof253に目的の管理情報が存在しなければ、次のmoof255をメモリ262上に展開するものとする。
1.ビデオデータの管理情報が、10サンプル分要求される。
2.メモリ262に展開されているmoof253のビデオ用trafから、ビデオデータの管理情報8サンプル分を得る。
3.要求の10サンプル分には2サンプル分の管理情報が足りないので、次の管理情報moof255をメモリ262に展開する。
4.残り2サンプル分のビデオデータの管理情報を得て、10サンプル分の管理情報を得ることができる。
5.オーディオデータの管理情報が10サンプル分要求される。
6.現在メモリ262に展開されているのは、moof255なので、moof253をメモリ262に再度展開する。
7.メモリ262に展開されているmoof253のオーディオ用trafから、オーディオデータの管理情報8サンプル分を得る。
8.要求の10サンプル分には2サンプル分の管理情報が足りないので、次の管理情報moof255をメモリ262に展開する。
9.残り2サンプル分のビデオデータの管理情報を得て、10サンプル分の管理情報を得ることができる。
フラグメント化されたMP4ファイルにおいて、指定時刻の直前、直後のキーサンプルの情報を得る為には、前述したようにシーケンシャルなアクセスを行う必要があり、また、適時管理情報の載せ代えが必要となる。
トラックごとに必要な管理情報を含む一つのトラック管理情報だけを格納する管理情報記憶手段と、実データを再生する再生手段と、再生に必要な管理情報が前記管理情報記憶手段になければ、該管理情報を含む一つのトラック管理情報だけを前記管理情報記憶手段に格納し、再生に必要な管理情報を、前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得し、取得した管理情報に従って前記実データを前記再生手段に再生させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、例えば、MP4ファイルフォーマットでは、実データ群は「mdat」のボックスに該当し、トラック管理情報は「trak」や「traf」のボックスに該当し、管理情報群は「moov」や「moof」のボックスに該当する。また、トラック管理情報は、ある一つのフラグメントにおいて、図10(b)のように、一つのメディア(トラック)の情報を複数のトラック管理情報に対応させる場合と、図10(a)のように、一つのメディア(トラック)に一つのトラック管理情報を対応させる場合がある。
前記トラック管理情報を格納する管理情報記憶手段と、実データを再生する再生手段と、キーサンプル管理情報を保持しておくキーサンプル管理情報記憶手段と、前記トラック管理情報を格納する管理情報記憶手段に再生に必要な管理情報がなければ、前記管理情報を前記管理情報記憶手段に格納し、再生に必要な管理情報を前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得し、取得した管理情報に従って前記実データを再生させ、指定時刻の再生のために、指定時刻の直前のキーサンプルの管理情報が必要な場合に備えて、トラック管理情報における再生時間最後のキーサンプル管理情報をキーサンプル管理情報記憶手段に格納し保持しておく制御手段と、を備えることを特徴とする。
再生に必要な管理情報が前記管理情報記憶手段になければ、該管理情報を含む一つのトラック管理情報だけを前記管理情報記憶手段に格納するステップと、再生に必要な管理情報を、前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得するステップと、取得した管理情報に従って前記実データを前記再生手段に再生させるステップと、を備えることを特徴とする。
再生に必要な管理情報が前記管理情報記憶手段になければ、該管理情報を含むトラック管理情報を前記管理情報記憶手段に格納するステップと、前記トラック管理情報を格納する管理情報記憶手段に再生に必要な管理情報がなければ、前記管理情報を前記管理情報記憶手段に格納するステップと、再生に必要な管理情報を前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得するステップと、取得した管理情報に従って前記実データを再生させるステップと、指定時刻の再生のために、指定時刻の直前のキーサンプルの管理情報が必要な場合に備えて、トラック管理情報における再生時間最後のキーサンプル管理情報をキーサンプル管理情報記憶手段に格納し保持しておくステップと、を備えることを特徴とする。
この動画像記録再生装置は、メディアデータとして、ビデオデータとオーディオデータを扱うこととしているが、テキストデータや静止画等の他のメディアデータを扱うことも可能である。
メディアアクセス部12は、記録メディア11にデータを書き込んだり、読み出したりする装置である。
この動画像記録再生装置は、記録メディアの動画像ファイルを読み出して再生処理するのであるが、インターネット等のネット配信により動画像データのファイルを取得して再生処理してもよい。
システム制御マイコン14は、この装置全体の動作を制御するマイコンであり、ユーザによる操作に応じ各部の動作を制御する。システム制御マイコン14は、記録メディア11に記録した動画像を再生してユーザに提供する。システム制御マイコン14には、キャッシュメモリ23が内蔵されており、処理に必要なデータ(情報)を記憶する。キャッシュメモリ23は、データ格納領域であるキャッシュA23a、キャッシュB23b、キャッシュC23c、キャッシュD23dからなる。ここでは、システム制御マイコン14に内蔵するキャッシュメモリであるが、システム制御マイコン14の外に設けても構わない。
メモリコントローラ17は、システム制御マイコン14の指示に基づき、メディアアクセス部12により記録メディア11からデータ部の情報を読み取り、メモリ部18に展開し、保持する。
ビデオ復号部20/オーディオ復号部21は、デマルチプレクサ19で送信先を切換えられたビデオ/オーディオの各エレメンタリストリームを再生可能な状態に復号し、各復号データを出力する。
記録メディア11に記憶されているMP4ファイルの画像データのファイル30は、図2のように、ファイルヘッダ情報を格納するファイルタイプボックス(ftyp31)と、フラグメント単位でサンプル管理情報を格納する管理情報群であるmoov32とmoof35,39,43、それに対応するフラグメント単位のメディアデータを格納する実データ群であるmdat34,38,42,44とからなる。フラグメント45はmoov32とmdat34からなり、フラグメント46はmoof35とmdat38からなり、フラグメント47はmoof39とmdat42からなり、フラグメント48はmoof43とmdat44からなる。
次に、前記動画像記録再生装置のファイル再生動作について説明する
図3,4は、ファイルフォーマットを再生する場合の第1実施形態を示すフローチャートである。
今、ビデオトラックのトラック管理情報格納領域53にはtraf36、オーディオトラックのトラック管理情報格納領域54にはtraf37が格納されているものとし、ビデオトラックとオーディオトラックの管理情報が10サンプルずつ交互に要求されるものとする。
このとき前述したように、管理情報用メモリ部16内、moof格納用メモリ52のtraf格納領域53に格納されているのは、再生に必要なtraf36の管理情報である。traf36に格納されている管理情報は、ビデオデータトラック8サンプル分である。システム制御マイコン14は、メモリコントローラ15を介して管理情報用メモリ部16のtraf格納領域53から管理情報を読み出してキャッシュメモリ23のキャッシュA23aに格納する(ステップS4)。さらに、システム制御マイコン14は、必要な管理情報が全て取得できたかを確認し(ステップS5)、要求された10サンプルには2サンプル分のサンプル管理情報が足りないので、ステップS1に戻って、moof39のビデオトラック管理情報traf40を要求する。管理用メモリ部16のmoof格納用メモリ52のtraf格納領域53にはtraf40が有るかを確認し(ステップS2)、存在しないことを確認した場合、ステップS3で管理情報の更新処理を行なう。
ここでは、traf36の管理情報からtraf40の管理情報に更新する場合を説明するが、他の管理情報でも同様の処理を行なう。
今、説明に使用している図2に示すように、1フラグメントにおいて、1つのトラックの情報を1つのトラック管理情報(traf)で管理するようになっている場合を考える。このとき、サンプル管理情報は表示順に、...、traf36、traf40、...に格納されていくとする。
ここでは、オーディオtraf37の管理情報からオーディオtraf41の管理情報に更新する場合を説明するが、他の管理情報でも同様の処理を行なう。
次に、第2実施形態としてキーサンプルの取得処理について説明する。
図5は、キーサンプル処理に関するデータ構成を示す説明図である。なお、簡単の為、説明に必要なボックス以外は省いて図示しているが、ファイル60にはftyp、moov等のボックスが存在することは言うまでもない。図6は、キーサンプル処理に関するフローチャート、図7は、さらに指定時刻直前キー取得処理に関するフローチャートである。
まず、システム制御マイコン14は、キーサンプル管理情報を取得する要求を出す(ステップS21)。つまり、再生時刻を指定して、その前後のキーサンプルの管理情報を取得する要求を出す。システム制御マイコン14は、メモリコントローラ15を介して、管理情報用メモリ部16に展開されているビデオデータから目的のキーサンプルの情報をサーチする為に、サンプル管理情報をシーケンシャルに参照していく。まず、参照しているサンプル管理情報が、指定時刻直後のキーサンプルのものであるかを確認する(ステップS22)。もし、指定時刻直後のキーサンプルのサンプル管理情報でなければ(ステップS22;No)、それがキーサンプル管理情報であるかを確認する(ステップS23)。現在参照中のサンプル管理情報がキーサンプルのもので有れば(ステップS23;Yes)、指定時刻直前のキーサンプルの情報になる可能性のあるものとして、サンプル管理情報をキャッシュC23cに記憶し(ステップS24)、ステップS25に進む。もしキーサンプル管理情報でなければ(ステップS23;No)、ステップS25に進む。
12 メディアアクセス部
13 操作部
14 システム制御マイコン
15 メモリコントローラ
16 管理情報用メモリ部
17 メモリコントローラ
18 データ用メモリ
19 デマルチプレクサ
20 ビデオ復号部
21 オーディオ復号部
23 キャッシュメモリ
30 ファイル
32 moov
34,38,42,44 mdat
35,39,43 moof
45,46,47,48 フラグメント
51 moov格納用メモリ
52 moof格納用メモリ
Claims (7)
- 単一種類のメディアデータのデータストリームであるトラックから構成されるフラグメント単位の実データ群と、一つのトラックを管理するトラック管理情報から構成されるフラグメント単位の管理情報群とを備えたファイルを再生するファイル再生装置において、
トラックごとに必要な管理情報を含む一つのトラック管理情報だけを格納する管理情報記憶手段と、
実データを再生する再生手段と、
再生に必要な管理情報が前記管理情報記憶手段になければ、該管理情報を含む一つのトラック管理情報だけを前記管理情報記憶手段に格納し、再生に必要な管理情報を、前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得し、取得した管理情報に従って前記実データを前記再生手段に再生させる制御手段と、
を備えることを特徴とするファイル再生装置。 - 単一種類のメディアデータのデータストリームであるトラックから構成されるフラグメント単位の実データ群と、一つのトラックを管理するトラック管理情報から構成されるフラグメント単位の管理情報群とを備えたファイルを再生するファイル再生装置において、
前記トラック管理情報を格納する管理情報記憶手段と、
実データを再生する再生手段と、
キーサンプル管理情報を保持しておくキーサンプル管理情報記憶手段と、
前記トラック管理情報を格納する管理情報記憶手段に再生に必要な管理情報がなければ、前記管理情報を前記管理情報記憶手段に格納し、再生に必要な管理情報を前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得し、取得した管理情報に従って前記実データを再生させ、指定時刻の再生のために、指定時刻の直前のキーサンプルの管理情報が必要な場合に備えて、トラック管理情報における再生時間最後のキーサンプル管理情報をキーサンプル管理情報記憶手段に格納し保持しておく制御手段と、
を備えることを特徴とするファイル再生装置。 - 前記ファイルは、MP4ファイルフォーマット形式のファイルであることを特徴とする請求項1又は2に記載のファイル再生装置。
- 単一種類のメディアデータのデータストリームであるトラックから構成されるフラグメント単位の実データ群と、一つのトラックを管理するトラック管理情報から構成されるフラグメント単位の管理情報群とを備えたファイルを、トラックごとに必要な管理情報を含む一つのトラック管理情報だけを格納する管理情報記憶手段と、実データを再生する再生手段とにより再生するファイル再生方法において、
再生に必要な管理情報が前記管理情報記憶手段になければ、該管理情報を含む一つのトラック管理情報だけを前記管理情報記憶手段に格納するステップと、
再生に必要な管理情報を、前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得するステップと、
取得した管理情報に従って前記実データを前記再生手段に再生させるステップと、
を備えることを特徴とするファイル再生方法。 - 単一種類のメディアデータのデータストリームであるトラックから構成されるフラグメント単位の実データ群と、一つのトラックを管理するトラック管理情報から構成されるフラグメント単位の管理情報群とを備えたファイルを、前記トラック管理情報を格納する管理情報記憶手段と、実データを再生する再生手段と、キーサンプル管理情報を保持しておくキーサンプル管理情報記憶手段とにより再生するファイル再生方法において、
再生に必要な管理情報が前記管理情報記憶手段になければ、該管理情報を含むトラック管理情報を前記管理情報記憶手段に格納するステップと、
前記トラック管理情報を格納する管理情報記憶手段に再生に必要な管理情報がなければ、前記管理情報を前記管理情報記憶手段に格納するステップと、
再生に必要な管理情報を前記管理情報記憶手段に格納された前記トラック管理情報より取得するステップと、
取得した管理情報に従って前記実データを再生させるステップと、
指定時刻の再生のために、指定時刻の直前のキーサンプルの管理情報が必要な場合に備えて、トラック管理情報における再生時間最後のキーサンプル管理情報をキーサンプル管理情報記憶手段に格納し保持しておくステップと、
を備えることを特徴とするファイル再生方法。 - コンピュータに、請求項4又は5に記載のファイル再生方法の各ステップを実行させるためのプログラム。
- 請求項6に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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JP2007122999A JP4838191B2 (ja) | 2007-05-08 | 2007-05-08 | ファイル再生装置、ファイル再生方法、ファイル再生を実行させるプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 |
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