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JP4826955B2 - 記録紙スタッカ - Google Patents

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JP4826955B2 JP2007134955A JP2007134955A JP4826955B2 JP 4826955 B2 JP4826955 B2 JP 4826955B2 JP 2007134955 A JP2007134955 A JP 2007134955A JP 2007134955 A JP2007134955 A JP 2007134955A JP 4826955 B2 JP4826955 B2 JP 4826955B2
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Description

本発明は搬送機構により排出された記録紙を保持する記録紙スタッカに関する。
プリンタやファクシミリ装置などでは、画像記録あるいは印字を行った記録紙を搬送し記録紙スタックに排出する構成が採用されている。スキャナなどの画像読み取り装置でも同様の記録紙搬送および排出処理が行われている。このような記録紙スタックでは、装置を小型化するために、記録紙保持面を排出口側に深く傾斜させてその上に記録紙を順次スタックさせる構成が一般的である。
しかしながら、このような記録紙スタッカでは、記録紙のスタック枚数が増大すると記録紙が排出口を塞いでしまいペーパージャムを引き起こすことがある。これを回避するために、特開2000−72312号公報(特許文献1)には、スタッカの排出口側を軸としてスプリングにより上方向に付勢し、記録紙の積載により徐々に下方向に移動するスタッカ構成が提案されている。
また、実開平2−72265号公報(特許文献2)には、記録紙の排出枚数をカウントして、排出枚数が所定カウント値になると記録紙支持部の排出口側を下方に回動させて積載した記録紙を記録紙収納箱に落とす記録紙受けトレイが開示されている。
特開2000−72312号公報 実開平2−72265号公報
しかしながら、上述した記録紙スタッカあるいは記録紙受けトレイでは、カールした記録紙がスタックされた時、その記録紙が排出口を塞いでしまい、次に排出される記録紙によってスタッカから押し出されることがある。
また、記録紙を積載する記録紙支持部が回動する構成では、記録紙の積載量を限られたスペースでできるだけ大きくするために記録紙支持部の傾斜を大きくしようとすると、積載した記録紙が記録紙支持部と記録紙スタック壁の隙間に落下するという問題が生じる。
本発明の目的は、安定した記録紙の積載を可能にする記録紙スタッカを提供することにある。
本発明による記録紙スタッカは、排出口から排出された記録紙を積載する記録紙スタッカであって、前記排出口側が深くなるように傾斜し、前記排出口側のスタッカ壁に対して回動可能に設けられた記録紙保持と、前記記録紙保持に積載された前記記録紙の重さによって前記記録紙保持の傾斜が変化するように、前記記録紙保持を上方向に付勢する付勢手段と、前記排出口側のスタッカ壁の壁面に設けられた複数の記録紙誘導板と、を有し、前記記録紙保持板の先端部には前記複数の記録紙誘導板がそれぞれ入り込むように複数の切欠部が設けられ、当該複数の切欠部と前記複数の記録紙誘導板とが重なった状態で前記記録紙保持板が前記複数の記録紙誘導板に沿って回動可能であり、前記記録紙保持板の回動によって前記記録紙保持板と前記複数の記録紙誘導板とのなす角度が変化し、前記排出口から排出された記録紙が前記記録紙保持板の上に前記複数の記録紙誘導板に誘導されて積載される、ことを特徴とする。
本発明によって安定した記録紙の積載が可能となる。
図1(A)は本発明の第1実施例による記録紙スタッカの構成を示す側面断面図、図1(B)は記録紙が積載された時の記録紙スタッカの状態を示す側面断面図、図2(A)は図1(A)の記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す平面図、図2(B)は図1(A)の記録紙スタッカを正面側から観た記録紙排出部の構成図、図3は図1(A)の記録紙スタッカに記録紙が排出される状態の一例を示す斜視図、図4は図1(A)の記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す斜視図である。以下、図1〜図4を参照しながら本発明の第1実施例による記録紙スタッカの構成および動作について詳細に説明する。
図1に示すように、記録紙を排出する排出部100と支持台101との間には、排出部100に近づくほど深くなる傾斜面が設けられ、その傾斜面に記録紙保持板102が保持板取付軸103を中心に回動可能に設けられている。本実施例における保持板取付軸103は、排出部100に対抗した傾斜面の上端部に位置する。記録紙保持板102は支持台101上に設けられたコイルバネ104によって上向きに(白抜き矢印方向に)付勢されている。コイルバネ104は付勢手段の一例であり、バネ性を有する部材あるいは材料を用いてもよい。たとえば、バネ性を有するスポンジ、ゴム、板バネ、片持ちばり状のモールド部材などが使用可能である。また、ここでは図2(B)および図3に示すように2個のコイルバネ104を設けて記録紙保持板102を安定させているが、記録紙保持板102の重さや大きさを考慮して適切な個数を使用すればよい。
記録紙が積載していないときには、記録紙保持板102は、図1(A)に示すように、水平方向に対して一定の角度(緩い傾斜)に維持される。したがって、副走査方向にカールした記録紙108が積載してもカールの更なる悪化を防止できる。そして記録紙が積載するに従って、その記録紙の重さにより記録紙保持板102はコイルバネ104の付勢力に抗して取付軸103を中心に下方へ移動し、徐々に傾斜角度が大きくなる。したがって、限られたスペースに多数の記録紙を排出できる。
排出部100の記録紙積載側の壁には記録紙誘導板105が複数個設けられ、排出された記録紙を記録紙保持板102上に案内する。排出部100には排出口106が設けられ、搬送ローラ107により搬送された記録紙108は排出口106を通して排出されると、記録紙誘導板105に沿って傾斜した記録紙保持板102上に落下する。したがって、排出された記録紙108は、図1(B)に示すように、記録紙保持板102上に記録紙誘導板105の形状に従って揃った記録紙スタック109を形成する。なお、記録紙誘導板105は排出された記録紙108を記録紙保持板102上に案内して揃った状態で積載させる機能を有するものであるから、記録紙ガイドや記録紙案内板と呼ぶこともできる。
記録紙保持板102の取付軸103を中心とした回動は、記録紙誘導板105の上下方向に沿って行われる。図2(A)に示すように、記録紙保持板102の記録紙誘導板105に対応する位置に切欠部102aがそれぞれ形成されており、切欠部102aに記録紙誘導板105がそれぞれ入り込んでいる。すなわち、図1に示すように、側面から観た場合、記録紙保持板102の先端部分は記録紙誘導板105と重なった位置関係となる。したがって、記録紙誘導板105に沿って落下してくる記録紙108は、傾斜した記録紙保持板102から滑り落ちることなく、記録紙保持板102上に記録紙誘導板105によって揃った状態で安定して積載される。
図1(A)に示すように、記録紙108が積載していないときには、記録紙保持板102は水平方向に対して一定の角度(緩い傾斜)に維持されているので、副走査方向にカールした記録紙108が積載しても、その表面は緩い傾斜で記録紙保持板102上に積載する。したがって、次の記録紙の先端が当該積載した記録紙108に当接しても、緩い傾斜面に当たるだけであるから、積載した記録紙の上に大きな抵抗無く滑るように重なって積載される。したがって、排出される記録紙が更に大きなカールを生じることを防止できる。そして図1(B)に示すように記録紙が積載するに従って、その記録紙の重さにより記録紙保持板102は、コイルバネ104の付勢力に抗して記録紙誘導板105に沿って下方へ回動し、徐々に傾斜角度が大きくなる。したがって、限られたスペースに多数の記録紙を排出できる。その際、記録紙保持板102の少なくとも先端部は常に記録紙誘導板105に重なった状態を維持するので、図1(B)に示すように、記録紙スタック109は、記録紙保持板102と記録紙誘導板105とにより形成されるスペースに、落下することなく安定して保持されうる。
2.その他の実施例
上記第1実施例では、図2(A)に示すように、記録紙保持板102の記録紙誘導板105に対応する位置に切欠部102aがそれぞれ形成されているがが、本発明のこれに限定されるものではない。以下、本発明の他の実施例について説明する。
図5は本発明の第2実施例による記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す斜視図、図6は図5の記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す平面図である。本実施例によれば、記録紙保持板102の先端部分には剛性の高いシート102bが記録紙誘導板105の間に入るように配列されている。従って、記録紙保持板102は先端部のシート102bによって常に記録紙誘導板105に重なった状態を維持することができ、図1(B)と同様に、記録紙スタック109は、記録紙保持板102と記録紙誘導板105とにより形成されるスペースに、落下することなく安定して保持されうる。
なお、シート102bを記録紙誘導板105のすべての間に配置する必要はない。シート102bの材質や記録紙スタックの安定性などを考慮して一定間隔でシート102bを設けてもよい。
図7は本発明の第3実施例による記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す平面図である。本実施例によれば、記録紙保持板102の先端部分の全域に渡って導電ブラシ102cが設けられている。導電ブラシ102cは、その弾力性により記録紙誘導板105の間に入ることができる。記録紙保持板102は先端部のブラシ102cによって常に記録紙誘導板105に重なった状態を維持することができ、図1(B)と同様に、記録紙スタック109は、記録紙保持板102と記録紙誘導板105とにより形成されるスペースに、落下することなく安定して保持されうる。
なお、ブラシ102cを記録紙保持板102の先端部分の全域に渡って設ける必要はない。ブラシ102cの材質や記録紙スタックの安定性などを考慮して一定間隔でブラシ102cを設けることもできる。さらに、ブラシを導電性材料で形成すれば除電することもできる。
記録紙保持板102の先端部分は、シート102bやブラシ102cだけでなく、板バネのような弾性部材を用いても同様の効果を得ることができる。
本発明はプリンタやファクシミリ装置だけでなく、スキャナの記録紙スタッカにも適用可能であり、排出されたペーパーを順次積載する方式の記録紙スタッカ一般に適用可能である。
(A)は本発明の第1実施例による記録紙スタッカの構成を示す側面断面図、(B)は記録紙が積載された時の記録紙スタッカの状態を示す側面断面図である。 (A)は図1(A)の記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す平面図、(B)は図1(A)の記録紙スタッカを正面側から観た記録紙排出部の構成図、である。 図1(A)の記録紙スタッカに記録紙が排出される状態の一例を示す斜視図である。 図1(A)の記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す斜視図である。 図5は本発明の第2実施例による記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す斜視図である。 図5の記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す平面図である。 本発明の第3実施例による記録紙スタッカの記録紙保持板および記録紙誘導板の形状および位置関係を示す平面図である。
符号の説明
100 記録紙排出部
101 支持台
102 記録紙保持板
102a 切欠部
102b シート
102c 導電ブラシ
103 保持板取付軸
104 コイルバネ
105 記録紙誘導板
106 排出口
107 搬送ローラ
108 記録紙
109 記録紙スタック

Claims (1)

  1. 排出口から排出された記録紙を積載する記録紙スタッカであって、
    前記排出口側が深くなるように傾斜し、前記排出口側のスタッカ壁に対して回動可能に設けられた記録紙保持板と、
    前記記録紙保持板に積載された前記記録紙の重さによって前記記録紙保持板の傾斜が変化するように、前記記録紙保持板を上方向に付勢する付勢手段と、
    前記排出口側のスタッカ壁の壁面に設けられた複数の記録紙誘導板と、
    を有し、前記記録紙保持板の先端部には前記複数の記録紙誘導板がそれぞれ入り込むように複数の切欠部が設けられ、当該複数の切欠部と前記複数の記録紙誘導板とが重なった状態で前記記録紙保持板が前記複数の記録紙誘導板に沿って回動可能であり、前記記録紙保持板の回動によって前記記録紙保持板と前記複数の記録紙誘導板とがなす側面方向からみた角度が変化し、前記排出口から排出された記録紙が前記記録紙保持板の上に前記複数の記録紙誘導板に誘導されて積載される、ことを特徴とする記録紙スタッカ。
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