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JP4824511B2 - 車両の走行安全装置 - Google Patents

車両の走行安全装置 Download PDF

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Description

この発明は車両の走行安全装置に関し、より具体的には車両(自車)の周囲の他車などの障害となる物体を検知し、それとの接触を回避するようにした装置に関する。
レーダを用いて車両進行方向の先行車などの物体を検知することは良く行われており、その例として本出願人が先に提案した、下記の特許文献1記載の技術を挙げることができる。その従来技術においては、車両進行方向の複数の方向にビームを放射して物体に反射させて得た反射波の発生源である反射箇所を多数検出し、検出された多数の反射箇所を同一の物体に属すると推定される単一または複数の反射箇所グループに区分すると共に、そこから物体の輪郭を構成する線分を求める。次いでその交点を端点とみなすと共に、端点の位置と自車の横幅とから、先行車などの物体を追い越すときの接触の可能性を判定し、接触の可能性があるときは運転者に警告するように構成される。
特開2000−206241号公報
このように、上記した従来技術においては、物体の輪郭を構成する線分の端点(交点)と自車の横幅から追い越し時の接触の可能性を判定し、接触の可能性があるときは警告して接触回避を支援するように構成している。即ち、従来技術は同一方向に移動している先行車などの物体を追い越すときの接触回避を主眼としているが、前方の十字路あるいはT字路で側方から車両(自車)の走行路に接近する車両、いわゆる出会い頭車両などの物体との接触の回避は、必ずしも追い越し時のそれと同一ではない。
側方から自車の走行路内に他車が進入してくる場合、一般的に他車の前面と側面の線分の交点が検出されるが、他車の自車に対する向きや自車の走行路内への進入度合い、またはノイズなどによっては、線分が1つしか検出できず、交点が検出されないこともある。よって、出会い頭車両などの物体との接触の回避においては、交点ではなく、1つの線分から認識される端点に基づいて物体との接触の有無を判定しなければならない場面も考えられる。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、前方の十字路あるいはT字路で側方から車両(自車)の走行路に接近する、いわゆる出会い頭車両などの物体との接触を効果的に回避するようにした車両用物体検知装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、車両の進行方向に電磁波を送信すると共に、前記進行方向に存在する一つの物体に反射させて得た反射点に基づいて前記物体を検知する物体検知手段と、前記反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて前記物体の輪郭を構成する線分を認識する線分認識手段と、前記認識された線分に基づいて前記物体の端点を抽出する端点抽出手段と、前記抽出された端点に基づいて前記物体の前記車両に対する相対速度を含む、前記物体との相対関係を算出する相対関係算出手段と、前記算出された相対関係に基づいて前記車両が前記物体と接触する可能性の有無を推定する接触可能性推定手段と、前記接触の可能性があると推定された場合、接触する前の所定時期に前記車両と前記物体との接触回避を支援する接触回避支援手段を作動させる支援作動手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記支援作動手段は、前記認識された線分の個数が1個の場合、2個認識された場合に比し、前記所定時期を遅延させた時期に前記接触回避支援手段を作動させる如く構成した。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、前記物体検知手段は所定の時間間隔で前記物体を検知すると共に、前記支援作動手段は、ある検知時点において前記認識された線分の個数が2個であったにもかかわらず、その後の検知時点において1個のみ認識される場合、前記所定時期に前記接触回避支援手段を作動させる如く構成した。
請求項1にあっては、物体に反射させて得た反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて一つの物体の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて物体の端点を抽出し、それに基づいて物体との相対関係を算出し、算出された相対関係に基づいて物体と接触する可能性があると推定された場合、接触する前の所定時期に物体との接触回避を支援する接触回避支援手段を作動させる車両の走行安全装置において、認識された線分の個数が1個の場合、2個認識された場合に比し、所定時期を遅延させた時期に接触回避支援手段を作動させる如く構成したので、認識されている線分の個数から端点の確からしさを判定できる結果、前方の十字路あるいはT字路で側方から車両(自車)の走行路に接近する、いわゆる出会い頭車両などの物体を精度良く検知することができ、それとの接触を効果的に回避することができる。
また、認識された線分の個数が1個の場合、側方からの出会い頭車両ではない蓋然性があることから、所定時期を遅延させた時期に接触回避支援手段を作動させることで、接触回避支援手段の過剰作動を防止することができる。
請求項2に係る車両の走行安全装置にあっては、ある検知時点において認識された線分の個数が2個であったにもかかわらず、その後の検知時点において1個のみ認識される場合、所定時期に接触回避支援手段を作動させる如く構成したので、出会い頭車両などの物体との接触を効果的に回避することができる。即ち、過去に線分が2個認識されていたことは端点の抽出精度が高く、その物体が車両(自車)の正面に移動したために1個の線分のみが認識されると考えられることから、接触回避支援手段を、遅延時期ではなく、本来の所定時期で作動させることで、その物体との接触を確実に回避することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両の走行安全装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は車両(自車)を示し、その前部には4気筒の内燃機関(図1で「ENG」と示し、以下「エンジン」という)12が搭載される。エンジン12の出力は自動変速機(図1で「T/M」と示す)14に入力される。自動変速機14は前進5速、後進1速の有段式であり、エンジン12の出力はそこで適宜変速されて左右の前輪16に伝えられ、左右の前輪16を駆動しつつ、左右の後輪20を従動させて車両10を走行させる。
車両10の運転席にはオーディオスピーカとインディケータからなる警報装置22が設けられ、音声と視覚によって運転者に警報する。車両10の運転席床面に配置されたブレーキペダル24は、マスタバック26、マスタシリンダ30およびブレーキ油圧機構32を介して左右の前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ(ディスクブレーキ)34に接続される。
運転者がブレーキペダル24を操作すると(踏み込むと)、その踏み込み力(踏力)はマスタバック26で増力され、マスタシリンダ30は増力された踏み込み力で制動圧を発生し、ブレーキ油圧機構32を介して前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ34を動作させ、車両10を減速させる(制動する)。ブレーキペダル24の付近にはブレーキスイッチ36が配置され、運転者によってブレーキペダル24が操作されるとき、オン信号を出力する。
ブレーキ油圧機構32は、リザーバに接続される油路に介挿された電磁ソレノイドバルブ群、油圧ポンプ、および油圧ポンプを駆動する電動モータ(全て図示せず)などを備える。電磁ソレノイドバルブ群は駆動回路(図示せず)を介してECU(電子制御ユニット)40に接続され、よって4個のブレーキ34は、運転者によるブレーキペダル24の操作とは別に、ECU40によって相互に独立して作動するように構成される。
上記で、警報装置22、およびブレーキ油圧機構32とブレーキ34が接触回避支援手段に、ECU40が支援作動手段に相当する。
車両10の前部にはレーダ(レーザスキャンレーダ)42が設けられる。レーダ42は車両10の進行方向に向けてレーザ光(電磁波(搬送波))を発射し、車両10の前方の
十字路あるいはT字路で側方から車両(自車)の走行路に接近する、いわゆる出会い頭車両などの物体にレーザ光を反射させて得た反射波を受信することにより、物体を検知する。符号42aは、検知領域(スキャン範囲)を示す。
レーダ42の出力は、マイクロコンピュータからなるレーダ出力処理ECU(電子制御ユニット)44に送られる。レーダ出力処理ECU44では、反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて物体の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて物体の端点を抽出する。また、反射波の入射方向から物体の方位を検知し、物体の二次元情報を得る。
次いで、レーザ光を発射してから、抽出された端点で反射光を受信するまでの時間が測定されて物体までの相対距離が算出され、さらに相対距離を微分することで物体の相対速度が求められる、即ち、レーダ出力処理ECU44は、抽出された端点に基づいて物体の車両10に対する相対速度を含む、物体との相対関係を算出する。尚、線分の認識などの詳細は、本出願人が先に提案した、上記した従来技術に記載されているので、詳細な説明は省略する。
レーダ出力処理ECU44の出力は、ECU(電子制御ユニット)40に送られる。図示は省略するが、ECU40は、CPU,RAM,ROM、入出力回路などからなるマイクロコンピュータから構成される。
前輪16と後輪20の付近には車輪速センサ46がそれぞれ配置され、各車輪の所定回転角度ごとにパルス信号を出力する。車両10の運転席に設けられたステアリングホイール50の付近には操舵角センサ52が配置され、運転者によって入力されたステアリングホイール50の操舵角に比例する出力を生じる。また、車両10の中央位置付近にはヨーレートセンサ56が配置され、車両10の重力軸回りのヨーレート(角速度)に応じた出力を生じる。
また、エンジン12のクランクシャフト(図示せず)の付近にはクランク角センサ60が配置されてクランク角度信号などのパルス信号を出力すると共に、吸気管(図示せず)には絶対圧センサ62が配置され、吸気管内絶対圧(エンジン負荷)に応じた信号を出力する。また、スロットルバルブ(図示せず)の付近にはスロットル開度センサ64が配置され、スロットル開度に応じた信号を出力する。
上記したセンサ群の出力も、ECU40に送出される。ECU40は4個の車輪速センサ46の出力をカウントし、その平均値を算出するなどして車両10の速度(自車速度)Voを検出すると共に、クランク角センサ60の出力をカウントしてエンジン回転数NEを検出する。
図2は、図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。これは、ECU40において所定時間、例えば100msecごとに実行される。
以下説明すると、S10において車輪速センサ46やヨーレートセンサ56で検出された、自車速度Vo、ヨーレートなどの自車情報を取り込み、S12に進み、取り込んだ自車速度Voとヨーレートに基づいて自車10の進路を推定する。
次いでS14に進み、相手車両(物体)の検知状態よりフラグを設定する。
図3は、その処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
図3の説明に入る前に、図4以降を参照してこの実施例に係る車両の走行安全装置の動作を説明する。
図4以降は、自車10が走行する走行路100の前方に位置する十字路あるいはT字路102を走行する、側方から走行路100に接近する、いわゆる出会い頭車両などの物体(相手車両)104を示すが、最初に述べた如く、この発明の目的はそのような出会い頭車両(相手車両。物体)104との接触を効果的に回避することにある。
図4などに示す如く、レーダ42の検知領域42aでは、相手車両104はレーザの反射点として捉えられる。その反射点を自車10の進行方向(X方向)とそれに直交する方向(Y方向)からなる、スキャナデータ上の、2次元平面に投影した場合、相手車両104の反射点は複数個互いに近い位置に連続して分布するため、相手車両104は反射点の集合、即ち、点群の配列として表現される。
図3の説明に入ると、S100でレーダ出力処理ECU44からレーダ42の出力情報を取り込み、S102に進み、上記した反射点の集合(点群の配列)を検出する。次いでS104に進み、検出された点群の配列から相手車両104の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて端点を抽出する。
図4に示す例でいえば、相手車両104を進行方向(X方向)とそれに直交する方向(Y方向)の2面で検知していることから、2本の線分が認識され、認識された線分に基づいて端点Pが抽出される。この場合、端点Pは相手車両104の線分の進行方向最先端に相当する点であることから、相手車両104の輪郭の前面側の端部を意味する。尚、前記した如く、線分の認識などはレーダ出力処理ECU44によってなされることから、ECU40は実際には、S102,S104の処理ではレーダ出力処理ECU44の出力を読み込むに止める。
次いでS106に進み、認識された線分の個数が2個か否か判断し、肯定されるときはS108に進み、フラグのビットを1に設定(セット)する。図4と図5に示す例がこれに相当する。
他方、相手車両104が1面のみで検知されている場合、認識された線分の個数は1個となる。また、相手車両104が移動して自車10の真正面あるいはその付近に到達したときも、認識できる線分は1個となる。図6に示す例がそれに該当する。
従って、S106で否定されるときはS110に進み、過去の検知時点、即ち、図2フロー・チャートの過去の実行時刻において2個の線分が認識されていたか否か判断し、肯定されるときはS108に進む。他方、S110で否定されるときはS112に進み、フラグのビットを0に設定(セット)する。
図2フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS16に進み、レーダ出力処理で得られた端点Pを時系列にトラッキングして自車10に対する相手車両104の相対速度Vyと、相手車両104の側面の輪郭を構成する線分の端点Pを延長させた延長線と自車10の距離Dt(自車10に対する相手車両104の相対位置に相当)とを算出する。このように、相対速度Vyなどの相手車両104の相対関係は、抽出された端点Pに基づいて算出される。尚、相対速度Vyなども実際にはレーダ出力処理ECU44が算出した値を読み込むことで行われる。
次いでS18に進み、予測接触領域Acを求める。予測接触領域Acは、図4に示す如く、自車10の推定進路延長線(距離Dtを示す線に同じ)と相手車両104の進行方向延長線が交差する位置での自車10の面積相当の領域で、自車10の運転者が減速や進路変更などの回避行動をとらず、相手車両104もそのまま進行したと仮定した場合、自車10が相手車両104と接触すると予測される領域を意味する。
次いでS20に進み、算出された距離Dtと自車速度Voより、より具体的には算出された距離Dtを検出された自車速度Voで除算することで、予測接触時間TTCt(図5に示す)を求める。予測接触時間TTCtは、運転者が減速や進路変更などの回避行動をとらず、相手車両104もそのまま進行したと仮定した場合、自車10が相手車両104に接触するまでに要すると予測される時間を意味する。
次いでS22に進み、相手車両104の端点Pから予測接触領域Acまでの距離Dy1を求めると共に、Dy1に自車10の横幅+α(適宜設定)と相手車両104の車長を加算して距離Dy2(図4に示す)を求め、求めた距離Dy1,Dy2と自車10に対する相手車両104の相対速度Vyとから、相手車両104が予測接触領域Acに到達するまでに要すると予測される時間TTCy1と相手車両104がその予測接触領域Acを通過するのに要すると予測される時間TTCy2(図5に示す)を求める。
相手車両104が予測接触領域Acに到達するまでに要すると予測される時間TTCy1は、Dy1/Vyで求める。また、相手車両104が予測接触領域Acを通過するのに要すると予測される時間TTCy2は、Dy2/Vyで求める。
次いでS24に進み、図示の如く、予測接触時間TTCtが算出された時間TTCy1,TTCy2の間になる関係が成り立つか否か判断し、換言すれば自車10が相手車両104との接触の可能性の有無を推定し、肯定されて接触の可能性があると推定されるときはS26に進み、フラグのビットが0に設定されているか、即ち、認識された線分の個数が1個か否か判断する。
S26で否定されて今回あるいは前回認識された線分の個数が2個と判断されるときはS28に進み、予測接触時間TTCtが第1の時間TTCthr1(例えば2.5sec)未満か否か判断する。S28で肯定されて予測接触時間が第1の時間TTCthr1未満と判断されるときはS30に進み、警報装置22を作動して運転者に警報した後、ブレーキ油圧機構32を介してブレーキ34を作動、即ち、接触回避支援手段を作動する。
次いでS32に進み、設定時間(例えば1.0sec)の後、ブレーキ34の作動を解除する。尚、S28で否定されるときは、時間的に余裕があることから、S30などの処理をスキップする。
他方、S26で肯定されるとき、即ち、認識された線分の個数が1個と判断されるときはS34に進み、予測接触時間TTCtが第2の時間TTCthr0(例えば2.0sec)未満か否か判断し、肯定されるときはS30に進んで警報装置22を作動した後、ブレーキ34を作動し、次いでS32に進んで設定時間経過後、ブレーキ34の作動を解除する。
尚、S34で否定されるときは同様に時間的に余裕があることから、S30などの処理をスキップする。また、S24で否定されるときは、自車10が相手車両104と接触する可能性がないことから、S26以降の処理をスキップする。
この実施例は上記の如く、相手車両(物体)104に反射させて得た反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて相手車両104の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて相手車両の端点Pを抽出し、それに基づいて相手車両104の相対速度Vy、距離Dt,Dy1,Dy2からなる相対関係を算出する。
そして、算出された相対速度Vy,距離Dt,Dy1,Dy2からなる相対関係に基づいて、より具体的には相対関係に基づいて算出された予測接触時間TTCt、相手車両104が予測接触領域Acに到達するまでに要すると予測される時間TTCy1および相手車両104が予測接触領域Acを通過するのに要すると予測される時間TTCy2に基づき、自車10が相手車両104と接触する可能性の有無を推定し、接触する可能性があると推定された場合(TTCy1<TTCt<TTCy2が成り立つ場合)、接触する前の所定時期、即ち予測接触時間TTCtが第1の時間TTCthr1未満となった時期に相手車両104との接触回避を支援する接触回避支援手段(警報装置22、ブレーキ油圧機構32およびブレーキ34)を作動させると共に、認識された線分の個数が1個の場合、2個認識された場合に比し、予測接触時間TTCtが第1の時間TTCthr1より短い第2の時間TTCthr0未満となった時期、換言すれば所定時期を遅延させた時期に接触回避支援手段を作動させる如く構成したので、認識されている線分の個数から端点Pの確からしさを判定できる結果、前方の十字路あるいはT字路102で側方から自車10の推定進路(走行路)に接近する、いわゆる出会い頭車両などの相手車両104を精度良く検知することができ、それとの接触を効果的に回避することができる。
また、認識された線分の個数が1個の場合、相手車両104が側方からの出会い頭車両ではない蓋然性があることから、所定時期を遅延させた時期に接触回避支援手段を作動させることで、接触回避支援手段の過剰作動を防止することができる。
また、過去の検知時点(ある検知時点)において認識された線分の個数が2個であったにもかかわらず、その後の検知時点において1個のみ認識される場合、所定時期に接触回避支援手段を作動させる如く構成したので、出会い頭車両などの相手車両104との接触を効果的に回避することができる。即ち、過去に線分が2個認識されていたことは端点Pの抽出精度が高く、相手車両104が自車10の正面に移動したために1個の線分のみが認識されると考えられることから、接触回避支援手段を、遅延時期ではなく、本来の所定時期で作動させることで、その物体との接触を確実に回避することができる。
この実施例は上記の如く、車両(自車)10の進行方向に電磁波を送信すると共に、前記進行方向に存在する一つの物体(相手車両)104に反射させて得た反射点に基づいて前記物体を検知する物体検知手段(レーダ42、レーダ出力処理ECU44)と、前記反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて前記物体の輪郭を構成する線分を認識する線分認識手段(ECU40(レーダ出力処理ECU44),S100からS102)と、前記認識された線分に基づいて前記物体の端点を抽出する端点抽出手段(ECU40(レーダ出力処理ECU44),S104)と、前記抽出された端点に基づいて前記物体の前記車両に対する相対速度Vyを含む、前記物体との相対関係を算出する相対関係算出手段(ECU40(レーダ出力処理ECU44),S16)と、前記算出された相対関係に基づいて前記車両が前記物体と接触する可能性の有無を推定する接触可能性推定手段(ECU40,S18からS24)と、前記接触の可能性があると推定された場合、接触する前の所定時期(TTCt<TTCthr1)に前記車両と前記物体との接触回避を支援する接触回避支援手段(警報装置22、ブレーキ油圧機構32、ブレーキ34)を作動させる支援作動手段(ECU40,S24からS32)とを備えた車両の走行安全装置において、前記支援作動手段は、前記認識された線分の個数が1個の場合、2個認識された場合に比し、前記所定時期を遅延させた時期(TTCt<TTCthr0)に前記接触回避支援手段を作動させる(ECU40,S26,S34,S30,S32)如く構成した。
また、前記物体検知手段は所定の時間間隔で前記物体を検知すると共に、前記支援作動手段は、ある検知時点(過去の検知時点)において前記認識された線分の個数が2個であったにもかかわらず、その後の検知時点において1個のみ認識される場合(ECU40,S110,S108)、前記所定時期に前記接触回避支援手段を作動させる(ECU40,S26からS32)如く構成した。
尚、上記において、レーザレーダの出力から物体を検知するようにしたが、それに代え、あるいはそれに加え、ミリ波レーダを用いても良い。
また、警報装置22は音声と視覚の双方によって警報するようにしたが、警報装置22は音声と視覚のいずれか一方のみで警報しても良い。さらには、警報装置22に代え、あるいはそれに加え、車両10の運転席(図示せず)を適宜な手段で振動させる、シートベルト(図示せず)を引き込むなどしても良い。
この発明の実施例に係る車両の走行安全装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 図2フロー・チャートのフラグ設定処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。 図1に示すレーダのレーザ光と物体との反射点群の分布を自車の進行方向(X方向)とそれに直交する方向(Y方向)からなる、スキャナデータ上の、2次元平面に投影して得た説明図である。 同様に、図1に示すレーダのレーザ光と物体との反射点群の分布をスキャナデータ上の2次元平面に投影して得た説明図である。 同様に、図1に示すレーダのレーザ光と物体との反射点群の分布をスキャナデータ上の2次元平面に投影して得た説明図である。
符号の説明
10 車両(自車)、12 エンジン(内燃機関)、16 前輪、20 後輪、22 警報装置、34 ブレーキ、36 ブレーキスイッチ、40 ECU(電子制御ユニット)、42 レーザレーダ、42a 検知領域、44 レーダ出力処理ECU、46 車輪速センサ、100 走行路、102 十字路あるいはT字路、104 物体(相手車両)

Claims (2)

  1. 車両の進行方向に電磁波を送信すると共に、前記進行方向に存在する一つの物体に反射させて得た反射点に基づいて前記物体を検知する物体検知手段と、前記反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて前記物体の輪郭を構成する線分を認識する線分認識手段と、前記認識された線分に基づいて前記物体の端点を抽出する端点抽出手段と、前記抽出された端点に基づいて前記物体の前記車両に対する相対速度を含む、前記物体との相対関係を算出する相対関係算出手段と、前記算出された相対関係に基づいて前記車両が前記物体と接触する可能性の有無を推定する接触可能性推定手段と、前記接触の可能性があると推定された場合、接触する前の所定時期に前記車両と前記物体との接触回避を支援する接触回避支援手段を作動させる支援作動手段とを備えた車両の走行安全装置において、前記支援作動手段は、前記認識された線分の個数が1個の場合、2個認識された場合に比し、前記所定時期を遅延させた時期に前記接触回避支援手段を作動させることを特徴とする車両の走行安全装置。
  2. 前記物体検知手段は所定の時間間隔で前記物体を検知すると共に、前記支援作動手段は、ある検知時点において前記認識された線分の個数が2個であったにもかかわらず、その後の検知時点において1個のみ認識される場合、前記所定時期に前記接触回避支援手段を作動させることを特徴とする請求項1記載の車両の走行安全装置。
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