JP4807620B2 - 排ガス浄化用触媒及びそれを用いた排ガス浄化方法 - Google Patents
排ガス浄化用触媒及びそれを用いた排ガス浄化方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4807620B2 JP4807620B2 JP2006077886A JP2006077886A JP4807620B2 JP 4807620 B2 JP4807620 B2 JP 4807620B2 JP 2006077886 A JP2006077886 A JP 2006077886A JP 2006077886 A JP2006077886 A JP 2006077886A JP 4807620 B2 JP4807620 B2 JP 4807620B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- composite oxide
- powder
- zirconia
- titania
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
前記混合粉末に担持されたアルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類からなる群から選択される少なくとも一つのNOx吸蔵材と、
前記混合粉末に担持されたロジウム以外の貴金属と、
を備えることを特徴とするものである。
前記排ガス浄化用触媒に一時的に高温リッチ処理を施して硫黄酸化物による被毒を回復させる工程を更に含むことが好ましい。
前記混合粉末に担持されたアルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類からなる群から選択される少なくとも一つのNOx吸蔵材と、
前記混合粉末に担持されたロジウム以外の貴金属と、
を備えることを特徴とするものである。
先ず、硝酸アルミニウムと、オキシ硝酸ジルコニル及び四塩化チタンを水中で撹拌混合し、混合水溶液を調製した。次に、得られた混合水溶液にアンモニア水を添加して中和し、共沈法により沈殿物を得た。次いで、得られた沈殿物を溶液とともに2気圧下120℃で2時間保持する熟成を行った。その後、沈殿物を400℃で5時間仮焼した後800℃で5時間焼成し、湿式ボールミルにてメジアン径D50≒10μmとなるように粉砕して複合酸化物粒子を調製した。
調製例1で得られた複合酸化物粒子50gを硝酸ロジウム(III)硝酸溶液(ロジウム濃度:2.75質量%)に浸漬し、濾過・洗浄した後に110℃で乾燥し、さらに300℃で3時間大気中にて焼成して本発明にかかる第一粉末を調製した。なお、得られた第一粉末におけるロジウムの担持量は、前記複合酸化物粒子50gに対して0.5gであった。また、得られた第一粉末、並びに得られた第一粉末にそれぞれ温度650℃5時間、温度750℃5時間の熱耐久試験を施した粉末の比表面積をそれぞれ測定した。すなわち、各粉末の吸着等温線を求め、吸着等温線からBET等温吸着式を用いてBET比表面積として算出した。得られた結果を図1に示す。図1に示した結果から、調製例2で得られた第一粉末においては、熱耐久試験における温度の上昇による比表面積の低下が見られず、耐熱性に優れるものであることが確認された。
調製例1で得られた複合酸化物粒子50gに代えてジルコニア粉末50g(第一稀元素化学工業社製、RC100)を用いた以外は調製例2と同様にして比較用の第一粉末を調製した。なお、得られた比較用の第一粉末におけるロジウムの担持量は、前記ジルコニア粉末50gに対して0.5gであった。また、得られた比較用の第一粉末、並びに得られた比較用の第一粉末にそれぞれ温度650℃5時間、温度750℃5時間の熱耐久試験を施した粉末の比表面積をそれぞれ測定した。得られた結果を図1に示す。図1に示した結果から、比較用の第一粉末においては、熱耐久試験における温度の上昇に従い比表面積が低下することが確認された。
調製例2、3で得られた第一粉末の熱耐久試験後におけるロジウムの分散度を測定した。すなわち、排ガス浄化用触媒に表1に示す組成のリーン/リッチ雰囲気のモデルガスを1L/分の流量で各々120秒と120秒の間隔で交互に流通しつつ、750℃で5時間保持する熱耐久試験を行った。そして、排ガス浄化用触媒の熱耐久試験後におけるロジウムの分散度をCOパルス測定により測定した。得られた結果を図2に示す。なお、調製例2で得られた第一粉末の熱耐久試験後におけるロジウムの分散度は37.6%であり、調製例3で得られた比較用の第一粉末の熱耐久試験後におけるロジウムの分散度は10.9%であった。これらの結果から、本発明にかかる第一粉末は、熱耐久試験後においてもロジウムの粒成長が抑制され、高分散状態で存在していることが確認された。
先ず、調製例2で得られた第一粉末50g、調製例1で得られた複合酸化物粒子(第二粉末)200g、CeO2−ZrO2固溶体20g、アルミナバインダ130g、及び水170gを使用してスラリーを調製した。次に、得られたスラリーを35ccのハニカム基材にウェットコートした後、500℃で1時間焼成してテストピースを得た。次いで、得られたテストピースに対して、ジニトリジアンミン白金水溶液を用いてPtを担持した後にBaとKとLiとを吸水担持し、大気中にて300℃3時間で焼成して排ガス浄化用触媒を得た。得られた排ガス浄化用触媒における各担持成分の担持量は、ハニカム基材1Lに対してPtが2g、Baが0.2mol、Kが0.15mol、Liが0.1molであった。
調製例2で得られた第一粉末50gに代えて調製例3で得られた比較用の第一粉末50gを用いた以外は実施例1と同様にして比較用の排ガス浄化用触媒を得た。なお、この比較例で得られた排ガス浄化用触媒は、特開2002−282688号公報(特許文献1)における実施例11で得られた排ガス浄化用触媒と同様のものである。
(i)熱耐久試験後のNOx浄化率及びしみ出しNOx量の測定
実施例及び比較例で得られた排ガス浄化用触媒の熱耐久試験後におけるNOx浄化率及びしみ出しNOx量を測定した。すなわち、先ず、排ガス浄化用触媒に表2に示す組成のリーン/リッチ雰囲気のモデルガスを10L/分の流量で各々110秒と10秒の間隔で交互に流通しつつ、750℃で5時間保持する熱耐久試験を行った。
実施例及び比較例で得られた排ガス浄化用触媒の硫黄被毒耐久試験後におけるNOx浄化率及びしみ出しNOx量を測定した。すなわち、先ず、熱耐久試験後の排ガス浄化用触媒に表6に示す組成のリーン/リッチ雰囲気のモデルガスを30L/分の流量で各々60秒と3秒の間隔で交互に流通しつつ、温度400℃、硫黄付着量S=1.5g/Lの条件で硫黄被毒耐久試験を行った。次に、硫黄被毒耐久試験後の排ガス浄化用触媒に表6に示す組成の高温リッチ処理用ガスを温度650℃、流量30L/分の条件下で10分間流通して、高温リッチ処理を施した。
Claims (8)
- チタニアと、アルミナ、ジルコニア、シリカ、シリカ−アルミナからなる群から選択される少なくとも一つの酸化物とを含む複合酸化物粒子、及び該複合酸化物粒子に担持されたロジウムからなる第一粉末、並びに、酸化物により構成される多孔質担体粒子からなり、且つロジウムが担持されていない第二粉末を含む混合粉末と、
前記混合粉末に担持されたアルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類からなる群から選択される少なくとも一つのNOx吸蔵材と、
前記混合粉末に担持されたロジウム以外の貴金属と、
を備えることを特徴とする排ガス浄化用触媒。 - 前記複合酸化物粒子が、少なくとも一部が固溶したジルコニア−チタニア複合酸化物を含むことを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記複合酸化物粒子中のチタニアの添加量が、前記複合酸化物粒子の全量に対して1〜49モル%の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記複合酸化物粒子が、アルミナと少なくとも一部が固溶したジルコニア−チタニア複合酸化物とがナノレベルで混合されたものであることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記多孔質担体粒子が、アルミナ、ジルコニア、及びチタニアを含むことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化用触媒。
- 前記多孔質担体粒子が、アルミナと少なくとも一部が固溶したジルコニア−チタニア複合酸化物とがナノレベルで混合されたものであることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化用触媒。
- 請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の排ガス浄化用触媒に排ガスを接触させてリーン雰囲気下においてNOxをNOx吸蔵材に吸蔵させ、一時的にストイキもしくはリッチ雰囲気に変化させて前記NOx吸蔵材から放出されるNOxを還元して除去することを特徴とする排ガス浄化方法。
- 前記排ガスが硫黄酸化物を含むものであって、
前記排ガス浄化用触媒に一時的に高温リッチ処理を施して硫黄酸化物による被毒を回復させる工程を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の排ガス浄化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006077886A JP4807620B2 (ja) | 2006-03-21 | 2006-03-21 | 排ガス浄化用触媒及びそれを用いた排ガス浄化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006077886A JP4807620B2 (ja) | 2006-03-21 | 2006-03-21 | 排ガス浄化用触媒及びそれを用いた排ガス浄化方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007252996A JP2007252996A (ja) | 2007-10-04 |
JP4807620B2 true JP4807620B2 (ja) | 2011-11-02 |
Family
ID=38627763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006077886A Expired - Fee Related JP4807620B2 (ja) | 2006-03-21 | 2006-03-21 | 排ガス浄化用触媒及びそれを用いた排ガス浄化方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4807620B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104353457B (zh) | 2008-09-02 | 2017-05-24 | 日产自动车株式会社 | 废气净化用催化剂及其制造方法 |
JP5236563B2 (ja) * | 2009-04-20 | 2013-07-17 | 株式会社豊田中央研究所 | 排ガス浄化方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS621457A (ja) * | 1985-06-26 | 1987-01-07 | Toyota Motor Corp | 排気ガス浄化用触媒の製造方法 |
JPH1052627A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 排ガス浄化用触媒 |
DE69923843T2 (de) * | 1998-06-30 | 2006-04-06 | Toyota Jidosha K.K., Toyota | Verfahren und katalysator zur reinigung von abgas und verfahren zur herstellung des katalysators |
JP3643948B2 (ja) * | 1999-03-15 | 2005-04-27 | 株式会社豊田中央研究所 | チタニア−ジルコニア系粉末およびその製造方法 |
JP3766568B2 (ja) * | 1999-07-30 | 2006-04-12 | 株式会社豊田中央研究所 | 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 |
JP4144174B2 (ja) * | 2000-10-25 | 2008-09-03 | トヨタ自動車株式会社 | 排ガス浄化装置 |
JP4556084B2 (ja) * | 2000-12-25 | 2010-10-06 | 株式会社豊田中央研究所 | 排ガス浄化用触媒 |
JP3997783B2 (ja) * | 2001-01-16 | 2007-10-24 | 株式会社豊田中央研究所 | 触媒担体の製造方法 |
-
2006
- 2006-03-21 JP JP2006077886A patent/JP4807620B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007252996A (ja) | 2007-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3498453B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法 | |
EP2104567B1 (en) | Method of making a NOx storage material | |
JP4959129B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
WO2002066155A1 (fr) | Catalyseur de clarification de gaz d'échappement | |
JP2002331238A (ja) | 複合酸化物とその製造方法及び排ガス浄化用触媒とその製造方法 | |
WO2014041984A1 (ja) | 排気ガス浄化用触媒担体 | |
US11559788B2 (en) | Oxygen storage and release material, catalyst, exhaust gas purification system, and exhaust gas treatment method | |
JP3988202B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
JP2007301526A (ja) | 排ガス浄化用触媒及びその製造方法 | |
JP4831753B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP5897047B2 (ja) | 触媒担体及び排ガス浄化用触媒 | |
JP5078125B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及びその再生方法 | |
JP3799466B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP3766568B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒および排ガス浄化方法 | |
JP4807620B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及びそれを用いた排ガス浄化方法 | |
JP6401740B2 (ja) | 排ガス浄化触媒及びその製造方法 | |
JP2003020227A (ja) | 微細混合酸化物粉末とその製造方法及び触媒 | |
JP2011136257A (ja) | 排ガス浄化用触媒担体およびそれを用いた排ガス浄化用触媒 | |
JP2007301471A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP4775954B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及びその再生方法 | |
JP2003305363A (ja) | 触媒担体及び排ガス浄化用触媒 | |
JP2007203160A (ja) | 排ガス浄化用触媒担体、それを用いた排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 | |
JP6096818B2 (ja) | 排ガス浄化触媒、その製造方法、及び、それを用いた排ガス浄化方法 | |
JP2009112961A (ja) | 排ガス浄化用触媒及びそれを用いた排ガス浄化方法 | |
JP7448620B2 (ja) | 窒素酸化物吸蔵材及び排ガス浄化用触媒 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110222 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110722 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110804 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4807620 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |