JP4803868B2 - 情報処理装置及び機能一覧表表示方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置及び機能一覧表表示方法に関し、特に、段差を成す枠体で囲まれた画像表示部と、該画像表示部における画面上の座標位置を指定する座標指定手段とを備えた情報処理装置及び該情報処理装置に適用される機能一覧表表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ(以下「パソコン」と呼ぶ)において、画像表示装置に表示された画面内の所定のボタン、アイコン等をクリックすると、プルダウン(プルアップ)メニューというスタイルによるメニュー表示が一般的に行われる。このメニュー内には、パソコンで実現可能であり、上記所定のボタン、アイコン等に関連する各種機能の項目が表示される。
【0003】
また、情報を比較的多く表示することが可能なデスクトップパソコンなどの画像表示装置の表示画面においては、複数の画面を同時に並べたり、重ねたりして表示するマルチウインドウ方式が一般的に使用されている。
【0004】
こうしたメニュー表示方法やマルチウインドウ方式を、画像表示面積の狭い携帯情報端末(PDA)で採用することは難しいので、画像表示部へのメニューの表示は、同時に複数が行われることはなく、1つのメニューの表示が終了すると、それが消去されてから、別のメニューの表示が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の画像表示面積の狭い従来の携帯情報端末において、複数のメニューを並べたり、重ねたりして同時に表示したいという要請がある。
【0006】
こうした要請に応えようとすると、従来の携帯情報端末は、もともと画像表示面積が狭いので、表示されたメニューが小さくなってしまう。たとえ画像表示部の解像度が高くても、メニューが見づらいという問題があった。
【0007】
また、各メニュー内に多数の機能項目が存在する場合、複数のメニューを同時に表示することによって、機能項目の選択がしづらく、場合によっては機能項目を誤って選択してしまう危険性もあった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、小型の画像表示部に複数のメニューを同時に表示してもメニューが見やすく、操作性も改善された情報処理装置及び機能一覧表表示方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、段差を成す4角形の枠体で囲まれた画像表示部と、該画像表示部における画面上の座標位置を指定する座標指定手段とを備えた情報処理装置において、主画像を表示する主画像表示手段と、前記枠体の4辺近傍夫々に設けられた前記画像表示部上の複数の所定領域と、前記複数の所定領域にそれぞれ対応して設定された、各々が前記主画像に対する処理に関連した複数の機能項目を含む複数の機能一覧表と、前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち第1の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第1の所定領域に対応する第1の機能一覧表を、前記指定座標の所定方向への変化量である引き出し量だけ前記所定方向へ引き出して前記画像表示部に表示する第1の機能一覧表表示手段と、前記第1の機能一覧表表示手段によって前記第1の機能一覧表が前記画像表示部に表示されているときに、前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち前記第1の所定領域とは異なる第2の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第2の所定領域に対応する第2の機能一覧表を、前記引き出し量だけ前記所定方向へ引き出すと共に、前記第1の機能一覧表の表示に優先して前記画像表示部に表示する第2の機能一覧表表示手段と、を有し、前記主画像表示手段は、前記第1、第2の機能一覧表が表示される直前に前記画像表示部に表示されていた主画像を、前記第1、第2の機能一覧表夫々の前記引き出し量に応じて変倍縮小して前記画像表示部に表示し、前記第2の機能一覧表表示手段は、前記第1の機能一覧表の引き出し方向と前記第2の機能一覧表の引き出し方向とが対向する位置にある場合、前記第1の機能一覧表と前記第2の機能一覧表の間隔を所定距離に保ちつつ、前記第2の機能一覧表の引き出し量が増大するにつれて前記第1の機能一覧表の表示サイズを前記第2の機能一覧表の引き出し方向へ変倍縮小して表示することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置に適用される機能一覧表表示方法は、段差を成す4角形の枠体で囲まれた画像表示部と、該画像表示部における画面上の座標位置を指定する座標指定手段と、前記枠体の4辺近傍夫々に設けられた前記画像表示部上の複数の所定領域と、前記複数の所定領域にそれぞれ対応して設定された、各々が主画像に対する処理に関連した複数の機能項目を含む複数の機能一覧表とを備えた情報処理装置に適用される機能一覧表表示方法において、主画像を表示する主画像表示ステップと、前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち第1の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第1の所定領域に対応する第1の機能一覧表を、前記指定座標の所定方向への変化量である引き出し量だけ前記所定方向へ引き出して前記画像表示部に表示する第1の機能一覧表表示ステップと、前記第1の機能一覧表表示ステップによって前記第1の機能一覧表が前記画像表示部に表示されているときに、前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち前記第1の所定領域とは異なる第2の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第2の所定領域に対応する第2の機能一覧表を、前記引き出し量だけ前記所定方向へ引き出すと共に、前記第1の機能一覧表の表示に優先して前記画像表示部に表示する第2の機能一覧表表示ステップと、を有し、前記主画像表示ステップでは、前記第1、第2の機能一覧表が表示される直前に前記画像表示部に表示されていた主画像を、前記第1、第2の機能一覧表夫々の前記引き出し量に応じて変倍縮小して前記画像表示部に表示し、前記第2の機能一覧表表示ステップでは、前記第1の機能一覧表の引き出し方向と前記第2の機能一覧表の引き出し方向とが対向する位置にある場合、前記第1の機能一覧表と前記第2の機能一覧表の間隔を所定距離に保ちつつ、前記第2の機能一覧表の引き出し量が増大するにつれて前記第1の機能一覧表の表示サイズを前記第2の機能一覧表の引き出し方向へ変倍縮小して表示することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係る携帯型情報処理装置の第1の実施の形態の構成を示す正面図であり、図2は、図1に示す携帯型情報処理装置の上面図であり、図3は、図1に示す携帯型情報処理装置の背面図であり、図4は、図3に示す携帯型情報処理装置におけるA−A'横断面図である。
【0014】
携帯型情報処理装置01は、フルカラー画像情報を高精細表示できる性能を備えた画像表示ディスプレイ09を実装し、主にペン式の入力デバイス05によって座標指示を受ける手帳サイズの携帯情報端末(PDA)である。
【0015】
図1に示す正面側には、カメラ部07と音データを収録するマイク06とが配置されている。
【0016】
図2に示す上面側にはシャッタースイッチ08が配置されている。シャッタースイッチ08は2段階のスイッチで構成され、1段目のスイッチオンで撮影待機状態となり、画像表示ディスプレイ09にファインダー画像情報が表示される。そして2段目のスイッチオンで撮影が行われ、画像を記録する。
【0017】
図3に示す背面側は、携帯型情報処理装置01をユーザーが使用する際、主に操作が行われる側である。ペン式の入力デバイス05により画像表示ディスプレイ09上のタッチパネルセンサー11がタッチされ、これによって座標が指示され、各種機能が選択される。10はスピーカーである。
【0018】
図4の横断面図に示すように、タッチパネルセンサー11は外装カバー部材04に取り囲まれた構成となっており、入力デバイス05をタッチパネルセンサー11の上面に沿って移動させると外装カバー部材04に突き当たるように、タッチパネルセンサー11に対して外装カバー部材04が段差となっている。
【0019】
図5はタッチパネルセンサー11の構成を示す図である。
【0020】
タッチパネルセンサー11には、イメージ表示用のエリア11Eとメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dとが設けられる。引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dは、タッチパネルセンサー11が外装カバー部材04に接する付近にそれぞれ位置する。これにより、入力デバイス05をタッチパネルセンサー11の上面に沿って移動させ、外装カバー部材04に突き当たったとき、入力デバイス05が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに位置することになる。なお、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dの座標定義は、入力デバイス05のペン先の形状などから決められ、入力デバイス05が外装カバー部材04に突き当てられた時にタッチパネルセンサー11で検出される座標範囲に少し余裕幅を持たせて定義する。引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dの予め定義された各座標情報はROM内に登録されており、入力デバイス05による座標情報を検出した際、ROM内に登録された座標情報と照合し、入力デバイス05による座標情報が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11D内に存在すると判定された場合に、後述する引き出しメニューの表示起動の待機状態となり、さらに入力デバイス05がタッチパネルセンサー11の中央へ向けてスクロールされたことが検出されると、引き出しメニューを表示することになる。
【0021】
図6は、画像表示ディスプレイ09に表示される引き出しメニューを説明する図である。
【0022】
画像表示ディスプレイ09に、携帯型情報処理装置01の持つ多数の処理機能の名称をメニュー表示するために予め、それらの多数の処理機能を大きく4つのカテゴリーに分類し、A〜D分類メニューに割り当てる。そして、入力デバイス05によって引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかが選択されたときに、A〜D分類メニューのうち対応のものを「引き出しメニュー」として、画像表示ディスプレイ09に表示するようにする。
【0023】
引き出しメニュー内にレイアウトされる内容は、携帯型情報処理装置01の仕様や商品コンセプトに応じて、アイコンやテキスト表示をベースとしたボタンの一覧だったり、アイコンと文字の併記等の例が想定される。
【0024】
A〜D分類メニューに収納される具体的な機能例として、A分類メニューには、過去に撮影され保存されている画像の中から所望の画像を検索する検索機能をまとめ、B分類メニューには、画像に対して文字を付加する文字入力機能をまとめ、C分類メニューには、画像に対して特殊効果を付加する加工・編集機能をまとめる。なお、B分類メニューは引き出しメニューとして画像表示ディスプレイ09に表示されたまま、各種機能処理が行われるので、B分類メニューが、図7を参照して後述するように画像表示ディスプレイ09の上部に位置することで、画像に書き込みを行ったり、機能を選択する際に、入力デバイス05や手が画像を隠すことが防止される。
【0025】
D分類メニューには、画像処理が行われた画像データの保存先を指定する機能、例えば保存・整理機能などをまとめる。
【0026】
図7は、B分類メニューが引き出しメニューとして表示された画像表示ディスプレイ09の画面を示す図である。
【0027】
引き出しメニュー表示トリガーエリア11Bを入力デバイス05で座標指示したまま、画面中央へ向けて入力デバイス05をスライドさせると、B分類メニューが引き出しメニュー11bとして表示される。引き出しメニュー11bには、各機能に対応するアイコンや文字による機能ボタンがレイアウトされる。
【0028】
以上のように、ユーザーは必要な機能に応じて、入力デバイス05を用いて引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかを指定し、スクロールすることによって、必要な機能を含むメニューを表示することができる。ユーザーは引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dを繰り返し使っているうちに、各エリアの大分類カテゴリーを覚えることができる。
【0029】
なお、図7で示すアイコンやボタンの数は、画面の大きさによって設定されるものであり、図7に示す数に限定されるものではない。また、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dは、画像表示ディスプレイ09に常時表示しておく設定と、通常は表示せずに、入力デバイス05により画像表示ディスプレイ09の所定エリアを指定した時のみ表示する設定とを使い分けるようにしてもよい。更に、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dは、互いにパターンを変えたり、色を変えたりして、互いに区別をつけるようにしてもよい。
【0030】
なお、以降の説明では、図5に示す通り、画像表示ディスプレイ09の画面横方向をX軸、上下方向をY軸とし、引き出しメニューの引き出し量をそれぞれx、yとする。
【0031】
図8は、携帯型情報処理装置01のシステム構成を示すブロック図である。
【0032】
前述のように、画像表示ディスプレイ09の画面上のソフトボタンを入力デバイス05により触れることによって、タッチパネルセンサー11上の座標が検出され、検出された座標情報に従い、CPU21が、ROM25に格納されたオペレーションシステムに基づき各種機能を実行する。
【0033】
また、カメラ部07のCCD22から入力された画像やマイク06から入力された音声情報を、シャッタースイッチ08によりフラッシュメモリー24に記憶し、ROM25に格納されたプログラムの各種処理手順に従ってRAM23に収納する。収納された情報は後に画像表示ディスプレイ09やスピーカー10で再生され、入力デバイス05接触によるタッチパネルセンサー11上の座標位置から指示するGUI操作による複数の検索手段を経て、必要とする画像や音声を任意に再生することが可能である。
【0034】
再生した画像情報に対して、RAM23を使って任意に画像を書き足したり、ワープロ機能により文字を追加したりするなど、多様な方法により画像情報を編集・加工する。
【0035】
図9は、携帯型情報処理装置01における全体の動作手順の概要を示すフローチャートである。
【0036】
メイン電源が起動されると(S11でYES)、過去に撮影された写真が再生されて、アルバムのように一覧できる表示状態になる(S12)。
【0037】
この状態において、ボタン(ハードキー)操作があり(S13)、それが電源スイッチの操作であれば電源が切られる。それがシャッタースイッチ08の1段目のスイッチSW1の操作(半押し)であれば(S14)、ファインダーへの画像表示を行い(S15)、シャッタースイッチ08の2段目のスイッチSW2の操作(全押し)があれば(S16)、撮影画像をフラッシュメモリー24に格納する(S17)。
【0038】
ステップS15若しくはステップS17の処理、または、ステップS12の処理の後、入力デバイス05によってGUI機能ボタンが選択操作された場合(S18)、その選択された機能に応じて、検索(S19)、文字入力(S20)、加工・編集(S21)、保存・整理(S22)などを実行する。
【0039】
本発明は、各種GUI機能ボタンを収納したメニューの表示に関する。
【0040】
図10及び図11は、引き出しメニューを表示する際の処理手順を示すフローチャートであり、図12は、引き出しメニューを表示する処理過程における表示画面(特に、B分類メニューを選択して表示する場合の画面)を示す図である。以下、図12を適宜参照しながら、図10及び図11に示すステップに沿って説明する。
【0041】
まず、引き出しメニューを表示する際の処理手順を概略説明すると、あらかじめタッチパネルセンサー11上の引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dの定義座標をROM25に登録しておく。それらのエリアを入力デバイス05によって接触されたことが検出された場合、検出座標データをROM25に登録された定義座標と照合して、操作対象となった引き出しメニュー表示トリガーエリアに対応する引き出しメニューが選択され、表示待機状態になる。画像表示ディスプレイ09の中央部へ向けた入力デバイス05のドラッグによって、検出座標が連続的に更新されると、それに伴って引き出しメニューがドラッグされた方向に引き出される。検出情報がOFF(タッチパネルセンサー11に対する入力デバイス05の接触がなくなり、座標が検出されなくなる)されると、引き出しメニューはドラッグされた位置で表示を継続する。ここで、「OFF」とは、タッチパネルセンサー11に対する入力デバイス05の接触がなくなり、座標が検出されなくなることを指す。以下の説明においても「OFF」を同じ意味において使用する。
【0042】
まず、ステップS101で、画像表示ディスプレイ09の全画面を使って写真画像などを表示する。図12の画面D1はこのときの画像表示ディスプレイ09の画面を示す。次に、ステップS102で、入力デバイス05によって接触されたタッチパネルセンサー11上の位置座標を検出する。
【0043】
ステップS103で、ステップS102で検出された座標値が、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに含まれるか否かを判断する。含まれない場合、含まれるまで待機する。なお、図12の画面D3,D4のように、検出座標値が、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11D以外のエリアに存在し、OFFされずに連続的に更新され、その後に引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに移動した場合、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに到達する前の座標情報は無効扱いとなる。また、図12の画面D2のように、検出座標値が、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dの1つに含まれても、OFFされた場合はステップS101へ戻る。
【0044】
ステップS104では、検出座標値が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに含まれるかを判断し、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,11Dに含まれるならばステップS105へ、引き出しメニュー表示トリガーエリア11B,11Cに含まれるならばステップS112へ進む。
【0045】
ステップS105,S112では、選択された引き出しメニュー表示トリガーエリアをハイライト表示し、同時にキー受け付け音としてピピッなどの電子音を発生させ、選択されたことをユーザーに知らせる。なお、この間にOFFされた場合はステップS101へ戻る。
【0046】
こうして、ユーザーは広い引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11D内を入力デバイス05で大雑把に操作するだけで、目的のメニューを表示させることが可能となる。
【0047】
次に、例えば、入力デバイス05が引き出しメニュー表示トリガーエリア11Bに接触したまま、入力デバイス05をタッチパネルセンサー11に接したまま離さないで、画像表示ディスプレイ09の中央部へ向けてスライドさせると、図12の画面D5〜D8のように、入力デバイス05の動きに伴ってB分類メニューが引き出される。これを、図10及び図11のステップS113〜S118に沿って以下に説明する。
【0048】
まず、ステップS113において、入力デバイス05がメニュー表示トリガーエリア11B,11Cに接触することによって検出される座標値のY座標値だけを監視する。ここでは、引き出しメニュー表示トリガーエリア11B,Cが選択されているので、X軸情報は無視され、Y軸情報のみ、処理に反映される。ユーザーは入力デバイス05を正確に垂直方向にドラッグすることを意識しなくても、大雑把に下方向ヘドラッグすることでその意図を反映させることができる。一般的に、利き手が左右のどちらかによってドラッグする方向が垂直方向から若干ずれるが、例えば、右利きユーザーの場合は垂直方向よりやや左寄り、つまり右上から左下へのベクトルでドラッグする。また、左利きはその逆で左上から右下へのベクトルでドラッグする。しかし、Y軸情報の変化値のみ反映させる方法をとることによって、以上のような癖に影響されずにユーザーの意図を反映させることが可能となる。
【0049】
ステップS114では、入力デバイス05によるY座標値に応じて引き出しメニューの表示量を更新する。なお、引き出しメニューの最も引き出し可能な最大引き出し量は、仕様に応じての定義を変えることはできるが、本実施の形態では、表示領域の中心位置までと定義する。
【0050】
なお、メニュー引き出し量yが所定の定義量に満たない間に、図12の画面D5に示すようにOFFになった場合は、メニュー引き出しの処理は途中でキャンセルされ、ステップS101に戻る(S115)。また、メニュー引き出し量yが所定の定義量を越えた後で、図12の画面D6に示すようにOFFになった場合は、その位置で引き出しメニューの引き出しは停止され、そのまま使用できる(S116)。さらに、メニュー引き出し量yが最大引き出し量を越えた場合、引き出しメニューの引き出しを停止し、最大引き出し量を維持し(S117)、検出座標値を無視する(S118)。
【0051】
なお、上記実施の形態とは違い、図12の画面D2,D5,D6のような処理経過における検出座標値の変化速度を検出し、変化速度が高速である場合は、図12の画面D6の処理でOFFされても、図12の画面D8の処理に移らず、図12の画面D9の処理に移るようにしてもよい。
【0052】
入力デバイス05がメニュー表示トリガーエリア11A,11Dを選択している場合、同様に、ステップS106において、入力デバイス05がメニュー表示トリガーエリア11A,11dに接触することによって検出される座標値のX座標値だけを監視する。ここでは、Y軸情報は無視され、X軸情報のみ、処理に反映される。
【0053】
ステップS107では、入力デバイス05によるX座標値に応じて引き出しメニューの表示量を更新する。
【0054】
なお、メニュー引き出し量xが所定の定義量に満たない間にOFFになった場合は、メニュー引き出しの処理は途中でキャンセルされ、ステップS101に戻る(S108)。また、メニュー引き出し量xが所定の定義量を越えた後でOFFになった場合は、その位置で引き出しメニューの引き出しは停止され、そのまま使用できる(S109)。さらに、メニュー引き出し量xが最大引き出し量を越えた場合、引き出しメニューの引き出しを停止し、最大引き出し量を維持し(S110)、検出座標値を無視する(S111)。
【0055】
図13及び図14は、表示された引き出しメニューを閉じるための処理手順を示すフローチャートであり、図15は、引き出しメニューを閉じる処理の過程における表示画面(特に、B分類メニューが選択されていた場合の画面)を示す図である。以下、図15を適宜参照しながら、図13及び図14に示すステップに沿って説明する。
【0056】
まず、図15の画面D11のように、引き出しメニューが最大引き出し量で表示されているとする(S201)。次に、ステップS202で、入力デバイス05によって接触されたタッチパネルセンサー11上の位置座標を検出する。
【0057】
ステップS203で、ステップS102で検出された座標値が、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに含まれるか否かを判断する。含まれない場合、図15の画面D13に示すように、入力デバイス05によって引き出しメニュー内の特定機能ボタン(GUI機能ボタン)が選択されたか否かを判断し(S210)、選択されていれば、その機能が処理される(S211)。選択されていなければ、ステップs203へ戻って、受け付け待機状態が持続される。なお、図15の画面D12,D14に示すように、検出座標値のみ変化し、引き出しメニュー表示トリガーエリアに入った場合は、それまでの検出座標値は無視し、そこから待機状態になる。これは大雑把な操作でも確実にユーザーの意図を受け付ける為の方法である。
【0058】
ステップS203で、検出された座標値が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに含まれると判定された場(図15の画面D14)、ステップS204で、検出座標値が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに含まれるかを判断し、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,11Dに含まれるならばステップS205へ、引き出しメニュー表示トリガーエリア11B,11Cに含まれるならばステップS212へ進む。
【0059】
ステップS205,S212では、選択された引き出しメニュー表示トリガーエリアをハイライト表示し、同時にキー受け付け音としてピピッなどの電子音を発生させ、選択されたことをユーザーに知らせる。なお、この間にOFFされた場合はステップS203へ戻る。
【0060】
つぎに、入力デバイス05がメニュー表示トリガーエリア11B,11Cを選択している場合、ステップS213において、入力デバイス05がメニュー表示トリガーエリア11B,11Cに接触することによって検出される座標値のY座標値だけを監視する。X軸情報は無視し、Y軸情報のみ、処理に反映する。なお、図15の画面D15に示すように、入力デバイス05が下方向へドラッグされてメニュー引き出し量yが増加している場合は無視する。
【0061】
ステップS214では、入力デバイス05によるY座標値に応じて引き出しメニューの表示量を更新する。
【0062】
なお、メニュー引き出し量yが所定の定義量を越えている間に、図15の画面D16に示すようにOFFになった場合は、図15の画面D17に示すように、その表示状態が維持される(S215)。また、メニュー引き出し量yが所定の定義量よりも小さくなった後で、図15の画面D18に示すようにOFFになった場合は、ユーザーが引き出しメニューの表示を消す意図をもっていると見なし、図15の画面D19に示すように、引き出しメニュー表示を止める(S216)。
【0063】
一方、ステップS204で、入力デバイス05がメニュー表示トリガーエリア11A,11Dを選択していると判断された場合、ステップS206において、入力デバイス05が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,11Dに接触することによって検出される座標値のX座標値だけを監視する。Y軸情報は無視し、X軸情報のみ、処理に反映する。
【0064】
ステップS207では、入力デバイス05によるX座標値に応じて引き出しメニューの表示量を更新する。
【0065】
なお、メニュー引き出し量xが所定の定義量を越えている間に、OFFになった場合は、その表示状態が維持される(S208)。また、メニュー引き出し量xが所定の定義量よりも小さくなった後で、OFFになった場合は、ユーザーが引き出しメニューの表示を消す意図をもっていると見なし、引き出しメニュー表示を止める(S209)。
【0066】
なお、上記実施の形態では、ユーザーが引き出しメニューをドラッグして引き出しメニューの表示を停止するようにしているが、これに代わって、それをクリックするのみで引き出しメニューの表示を停止できる閉じる機能を有したボタンを設けてもよい。
【0067】
さらに、引き出しメニューの表示を起動する場合と同様に、図15の画面D12,D14,D16のような処理経過における検出座標値の変化速度を検出し、変化速度が高速である場合は、図15の画面D16の処理でOFFされても、図15の画面D17の処理に移らず、図15の画面D19の処理に移るようにしてもよい。
【0068】
図16は、引き出しメニューの大きさを引き出し量に応じて決定する処理の手順を示すフローチャートである。また、図17は、引き出し量に応じて表示されるA分類メニューの画面を示す図であり、図18は、引き出し量に応じて表示されるB分類メニューの画面を示す図である。図17及び図18では、分かりやすくするために、四辺上に引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dを示すが、必ずしも4つのエリアが表示されるものとは限らない。以下、図17及び図18を適宜参照しながら、図16に示すステップに沿って説明する。
【0069】
図16においてステップS301,S302,S303,S307は、図10に示すステップS103,S104,S106,S112とそれぞれ同一の内容となっているので、それらの説明を省略する。
【0070】
A分類メニューが選択されている場合、ステップS304において、引き出しメニューの大きさを、最大引き出し量に対するX座標の位置(引き出し量x)の比率で横方向に変倍縮小して表示する。図17の画面D34は最大引き出し量位置におけるA分類メニューを示し、例えば、図17の画面D33における引き出し量xが、図17の画面D34における最大引き出し量に対して3/4であるとした場合、図17の画面D33におけるA分類メニューは、Y方向は図17の画面D34と同じだが、X方向では、図17の画面D34と比べ、3/4に縮小した画像として表示される。ボタンの表示領域もそれに伴って横方向に縮小され、また、A分類メニューの中身の表示スタイルが、引き出し量xに応じてアイコンのみだったり、アイコンと文字の併記だったりと、変化する。
【0071】
引き出し量xが更新されれば、表示比率が更新され(S305)、最大引き出し量位置に至る途中の位置で、入力デバイス05をタッチパネルセンサー11から離すとその位置で引き出しメニュー表示が保持される。そして、引き出し量xが最大引し出し量を越えると、引き出しメニュー表示が最大引き出し量位置で保持される(S306)。
【0072】
次に、B分類メニューが選択されている場合、ステップS308において、引き出しメニューの大きさを、最大引き出し量に対するY座標の位置(引き出し量y)の比率で縦方向に変倍縮小して表示する。図18の画面D38は最大引き出し量位置におけるB分類メニューを示し、例えば、図18の画面D37における引き出し量yが、図18の画面D38における最大引き出し量に対して3/4であるとした場合、図18の画面D38におけるB分類メニューは、X方向は図18の画面D38と同じだが、Y方向では、図18の画面D38と比べ、3/4に縮小した画像として表示される。ボタンの表示領域もそれに伴って縦方向に縮小される。
【0073】
引き出し量yが更新されれば、表示比率が更新され(S309)、最大引き出し量位置に至る途中の位置で、入力デバイス05をタッチパネルセンサー11から離すとその位置で引き出しメニュー表示が保持される。そして、引き出し量yが最大引し出し量を越えると、引き出しメニュー表示が最大引き出し量位置で保持される(S310)。
【0074】
なお、以上においては、A、B分類メニューを例にあげて説明したが、C、D分類メニューも同様の手順が適用される。またなお、引き出しメニュー表示を閉じる場合は、図16に示す処理の逆向きに手順が進む。
【0075】
図19は、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dと、引き出されるA〜D分類メニューとの関係を説明する画像表示ディスプレイ09の画面を示す図である。
【0076】
画像表示ディスプレイ09の画面において、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのうちどれが入力デバイス05によって選択されるかによって、引き出しメニューの引き出し方向、受け付ける座標情報、メニュー内レイアウトの変倍縮小される画像処理の方向が異なる。
【0077】
画面D41は、A分類メニューを引き出す際に選択する引き出しメニュー表示トリガーエリア11Aと、その引き出す方向とを示し、画面D42はA分類メニューを最大引き出し量位置まで引き出し切った状態を示す。
【0078】
画面D41は、A分類メニューを引き出す際に選択する引き出しメニュー表示トリガーエリア11Aと、その引き出す方向とを示し、画面D42はA分類メニューを最大引き出し量位置まで引き出し切った状態を示す。
【0079】
画面D43は、B分類メニューを引き出す際に選択する引き出しメニュー表示トリガーエリア11Bと、その引き出す方向とを示し、画面D44はB分類メニューを最大引き出し量位置まで引き出し切った状態を示す。
【0080】
画面D45は、C分類メニューを引き出す際に選択する引き出しメニュー表示トリガーエリア11Cと、その引き出す方向とを示し、画面D46はC分類メニューを最大引き出し量位置まで引き出し切った状態を示す。
【0081】
画面D47は、D分類メニューを引き出す際に選択する引き出しメニュー表示トリガーエリア11Dと、その引き出す方向とを示し、画面D48はD分類メニューを最大引き出し量位置まで引き出し切った状態を示す。
【0082】
図19に示す引き出しメニューは、説明上の一例であり、それぞれの機能の数や画像表示ディスプレイ09の大きさに応じて、引き出しメニューの中のアイコンの数、大きさは異なる。
【0083】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態を説明する。
【0084】
第2の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第2の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0085】
第2の実施形態では、携帯型情報処理装置01で行われる制御処理の内容が、第1の実施形態と異なっている。
【0086】
図20は、第2の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。この表示処理では、機能の優先度に応じて段階表示が行われる。図21は、画像表示ディスプレイ09の画面上における範囲a,b,cを示す図であり、図22は、引き出し量に応じて表示されるA分類メニューの画面を示す図であり、図23は、引き出し量に応じて表示されるB分類メニューの画面を示す図であり、図24は、引き出し量に応じて表示されるC分類メニューの画面を示す図である。以下、図21〜図24を適宜参照しながら、図20に示すフローチャートのステップに沿って説明する。
【0087】
まず概要を説明すると、一度に一覧できる引き出しメニュー内の項目数が多すぎると選択に迷ってしまい、使い勝手を悪くする場合がある。そのような場合を想定し、第2の実施形態では、一覧できる項目数を制限し、優先度の高いものから順に2段階や3段階に分けて機能項目を表示するようにする。すなわち、各引き出しメニュー内は、引き出しメニュー表示トリガーエリアに近い方から使用頻度の高い順に機能項目をレイアウトして表示する。これにより、一列目を引き出しただけで使用頻度の高い機能項目を選択することが可能になる。
【0088】
例えば、図22において、画面D52,D53に示す項目A−1,A−2,A−3は、最もよく使用される機能項目であり、画面D53に示す項目A−4,A−5,A−6は、項目A−1,A−2,A−3に比べれば使用頻度の低い機能項目である。このように、引き出しメニューが、机の引き出しのように整理して使うことが可能となる。
【0089】
引き出しメニュー内に表示される最大項目数は、画面の大きさ、アイコンの機能によって異なる。例えば、A,C分類メニューでは最大6項目を表示し、B分類メニューでは、縦3×横10の30項目を表示する。B分類メニューでは、色のパレット機能をレイアウトすることが想定できる。また、B分類メニューでは縦の数に応じて3段階の表示ステップをつける。
【0090】
図20のフローチャートでは、A分類メニューの表示を例に取り上げて示している。ステップS401,S402,S403は、図10に示すステップS103,S104,S106とそれぞれ同一の内容となっているので、それらの説明を省略する。
【0091】
入力デバイス05が移動していて検出X座標値が変化している場合、引き出しメニュー表示トリガーエリアの位置のみ更新し、検出X座標値がOFFになったところで、OFF直前の検出X座標値に対応して引き出しメニュー中のレイアウトを決定し表示する。
【0092】
まずステップS404で、検出X座標値が、図21に示す範囲aにおいてOFFされた場合は、図22の画面D51を表示する。
【0093】
また、ステップS405で、検出X座標値が、図21に示す範囲bにおいてOFFされた場合は、図22の画面D52を表示する。
【0094】
また、ステップS406で、検出X座標値が、図21に示す範囲cにおいてOFFされた場合は、図22の画面D53を表示する。
【0095】
なお、入力デバイス05が移動して範囲a,b,cの各境界を越えたときには、ブザー音を発信させて、ユーザーにそれを通知する。
【0096】
なお、引き出しメニュー内にレイアウトされる機能項目の列数が増えるにつれて範囲a,b,cの数も増え、細分化されるが、基本的な仕組みは同様である。引き出しメニューの表示を閉じる場合も、同様に段階的に閉じることができる。他のB,C,D分類メニューも同様な手順により表示される。
【0097】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態を説明する。
【0098】
第3の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第3の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0099】
第3の実施形態では、携帯型情報処理装置01で行われる制御処理の内容が、第1の実施形態と異なっている。
【0100】
図25は、第3の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。この表示処理では、最大引き出し量の拡張が行われる。図26は、引き出し量に応じて画像表示ディスプレイ09の画面上に表示されるA分類メニューの画面を示す図である。まず、図26を参照して、第3の実施の形態の特徴を説明する。
【0101】
第3の実施形態では、引き出しメニューを画像表示ディスプレイ09の全表示領域まで最大限に使って表示し、機能項目をより多く表示するようにする。
【0102】
前述した第1の実施形態では、引き出しメニューの最大表示量を画像表示ディスプレイ09の中心の位置まで(半表示領域)と設定したが、その理由として画像表示ディスプレイ09に本来表示されるべき画像をできるだけ隠さないようにする配慮があった。しかし、機能項目の性質によっては、必ずしも本来表示画像が表示されている必要はなく、むしろ引き出しメニュー内の機能項目の一覧性を高める方が求められる場合もある。
【0103】
例えば、検索機能では、本来表示画像は必要でなく、この場合、図26の画面D65,D69に示すように、画像表示ディスプレイ09の全表示領域を引き出しメニューの表示に利用する。一方、画像編集機能では、本来表示画像は必要であり、この場合、本来表示画像と引き出しメニューとを同時に表示するようにする。この場合の引き出しメニューの最大表示量は、画像表示ディスプレイ09の画面の1/2とする。
【0104】
なお、本実施の形態では、上下のB,C分類メニューに、本来表示画像を見ながら機能を選択する頻度が高い機能項目を収納するので、B,C分類メニューは画像表示ディスプレイ09の画面の半分まで引き出せるようにし、左右のA,D分類メニューは画像表示ディスプレイ09の全表示領域まで引き出せるようにする。
【0105】
引き出しメニューを画像表示ディスプレイ09の全表示領域まで引き出せるようにする場合でも、図25の画面D62〜D65に示すように、引き出し量に関係なく、引き出しメニュー内に全部の機能項目を表示する方式と、図25の画面D66〜D69に示すように、引き出し量に応じて、引き出しメニュー内に表示する機能項目の数を段階的に変える方式とがあり得る。機能項目の性質によってどちらかの方式を選択して実装するようにしてもよいし、あるいはユーザーが両方の方式のいずれかを自由に選択できるようにしてもよい。
【0106】
図25のフローチャートでは、A分類メニューの表示を例に取り上げて示している。ステップS501,S502,S503は、図10に示すステップS103,S104,S106とそれぞれ同一の内容となっているので、それらの説明を省略する。
【0107】
ステップS504では、入力デバイス05の接触による検出X座標値に応じて、引き出しメニュー表示トリガーエリア11Aの表示位置を更新するとともに、それに伴った機能項目の表示を行う。このとき、入力デバイス05がOFFされると、その表示状態を維持する。
【0108】
また、ステップS505は、入力デバイス05が、ステップS504での移動方向と反対の方向に移動された場合の引き出しメニューの表示処理を示し、この場合でも、検出X座標値に応じて、引き出しメニュー表示トリガーエリア11Aの表示位置を更新するとともに、それに伴った機能項目の表示を行う。このとき、入力デバイス05がOFFされると、その表示状態を維持する。
【0109】
そして、入力デバイス05が、ステップS505での移動方向に更に移動して、検出X座標値xが所定の定義量よりも小さくなると、引き出しメニューの表示を停止する(S506)。
【0110】
すなわち、第3の実施の形態では、最大引き出し量の定義を設けず、画像表示ディスプレイ09の全表示領域を引き出しメニューの表示に使用できるようにする。
【0111】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態を説明する。
【0112】
第4の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第4の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0113】
第4の実施形態では、携帯型情報処理装置01で行われる制御処理の内容が、第1の実施形態と異なっている。
【0114】
図27は、第4の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。この表示処理では、引き出しメニューの数が4から8に増加される。図28は、画像表示ディスプレイ09の画面上に表示される増加引き出しメニューを示す図である。まず、図28を参照して、第4の実施の形態の特徴を説明する。
【0115】
第1の実施の形態では、画像表示ディスプレイ09の4つの辺に引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dを設けているが、第4の実施の形態では、機能項目のカテゴリー分類数をさらに増やべく、図28の画面D70に示すような画像表示ディスプレイ09の4つの角をトリガーエリアa,b,c,dとして利用する。
【0116】
すなわち、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dを避けた画像表示ディスプレイ09の4つの角位置をトリガーエリアa,b,c,dとし、該エリアには、特殊な設定など使用頻度の少ない機能(例えば、詳細設定、ユーザー設定など)を割り当てる。
【0117】
通常使用する機能項目を引き出すための引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dは、入力デバイス05によって接触しやすいように、表示面積を大きくしているのに対して、トリガーエリアa,b,c,dは、逆に誤操作等で簡単に表示されることがないように、表示面積を小さくしている。なお、画像表示ディスプレイ09周囲の段差に入力デバイス05が突き当たるので、トリガーエリアa,b,c,dを意識して選択操作した場合には容易に選択できる。
【0118】
図27のフローチャートを参照して、トリガーエリアaを選択操作することによってa分類詳細メニューが表示される処理を特に説明する。なお、ステップS601,S602,S603,S604,S605は、図10に示すステップS101,S102,103,S104,S105とそれぞれ同一の内容となっているので、それらの説明を省略する。ただし、ステップS603〜S605では、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dをトリガーエリアa,b,c,dにそれぞれ読み変えるものとする。
【0119】
ステップS606では、入力デバイス05の接触による検出座標値に応じて斜めバー30の表示位置を決めて表示する。すなわち、図28の画面D72に示すように、トリガーエリアaの位置を基点にして、X軸、Y軸の検出座標値をx,yとしたとき、検出座標値x,yのうち、絶対値の大きい方の値を検出し、この検出値に応じて、斜めバー30の表示位置を決める。具体的には、基点から45度の方向に延びた斜め線に沿って、基点から検出値に相当する距離だけ離れた位置に、上記斜め線に垂直な方向に延びた斜めバー30を表示する。そして、入力デバイス05がOFFになった場合には、上記検出値が所定値以内であれば、図28の画面D70に戻り、上記検出値が所定値を越えていれば、図28の画面D73で示すように、そのままの表示状態を維持する。
【0120】
また、ステップS607,S608では、上記検出値が最大引き出し量を越えていれば、図28の画面D74で示すように、最大引き出し量位置で表示状態を維持する。そして、入力デバイス05がOFFになった場合でも、図28の画面D75で示すように、最大引き出し量位置で表示状態を維持する。
【0121】
引き出し途中の表示処理は、第1の実施の形態における表示処理と同様である。
【0122】
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態を説明する。
【0123】
第5の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第5の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0124】
第5の実施形態では、携帯型情報処理装置01で行われる制御処理の内容が、第4の実施形態と類似している。
【0125】
図29は、第5の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。この表示処理でも、第4の実施形態と同様に、引き出しメニューの数が4から8に増加される。図30は、画像表示ディスプレイ09の画面上に表示される増加引き出しメニューを示す図である。以下、図30を参照しながら、図29に示すフローチャートのステップに沿って第5の実施の形態の特徴を説明する。
【0126】
図29のフローチャートにおいて、ステップS701,S702,S703,S704は、図27に示すステップS601,S602,603,S604とそれぞれ同一の内容となっているので、それらの説明を省略する。ただし、ステップS703〜S704では、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dをトリガーエリアa,b,c,dにそれぞれ読み変えるものとする。なお、図29のフローチャートでは、トリガーエリアaを選択操作することによってa分類詳細メニューが表示される処理を特に説明する。
【0127】
ステップS705では、入力デバイス05の接触によってトリガーエリアaが座標検出されると、図30の画面D82に示すように、設定メニューを起動する起動ボタンがポップアップ表示され、この部分がハイライト表示されるとともに、ブザー音が発生する。なお、ここで入力デバイス05がOFFされれば、ステップS701へ戻る。
【0128】
そのポップアップ表示の状態で、図30の画面D83に示すように、入力デバイス05がやや右斜め上方向ヘスライドされ、起動ボタン領域内に達し(S706)、OFFされると、起動ボタンに関連するメニュー表示処理が実行処理され、図30の画面D84に示すような詳細設定メニューが表示される(S707)。
【0129】
詳細設定メニューを閉じるには、図30の画面D84に示す「設定」文字付近を入力デバイス05で座標指示した後、入力デバイス05をトリガーエリアa領域へ移動する。なお、図30の画面D84のどこかに、閉じるボタンをレイアウトするようにしてもよい。
【0130】
なお、第5の実施の形態でも、最大4つのカテゴリーの基本メニューと、それ以外の詳細設定メニュー4つのカテゴリーとに分けることが可能であるが、この詳細メニューの表示は、使用頻度が少なく誤操作が起こりにくいことを前提とするので、詳細メニューの数を2つぐらいにとどめておいたほうが、使いやすさの点では望ましい。
【0131】
図31は、画像表示ディスプレイ09の画面上に表示される増加引き出しメニューの他の表示例を示す図である。
【0132】
さらに使いやすさを考慮すると、詳細メニューの数を2つにとどめた場合でも、その2つの詳細メニューをどの位置に表示するかという点において、ユーザーの利き手に応じて位置を変えられることが望ましい。すなわち、右利きにとって自然なストローク方向は左下→右上(図31の画面D87)、左利きにとって自然なストローク方向は左上→右下(図31の画面D88)という原則に応じて表示位置が変えられることが必要であり、右利き用には、図31の画面D85のような表示位置を割り当て、左利き用には、図31の画面D86のような表示位置を割り当てる。
【0133】
従来装置のように、画面上のソフトボタンを入力デバイスで単に選択する操作方法に比べ、選択した後に画面上をスライドさせてコマンドを処理させる操作を多用することにより、この利き手を考慮したメニューの表示が実現する。
【0134】
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態を説明する。
【0135】
第6の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第6の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0136】
第6の実施形態では、引き出しメニューを同時に複数、画像表示ディスプレイ09に表示することができるようにする。すなわち、画像表示ディスプレイ09の画面サイズが大き目な場合に適用可能な方法であり、引き出しメニューを2つ、3つ、または4つ同時に表示することができるようにする。
【0137】
まず、引き出しメニューを2つ同時に表示する場合、引き出す2つのメニューの位置関係に応じて、直角方向(隣接位置)の関係と平行方向(対面位置)の関係に区別され、それぞれ直角方向は4通り、平行方向は2通りの位置関係の表示パターンがある。さらに引き出す順番によっても表示方法が異なり、先に表示したメニューの表示方法は、後から引き出されるメニューの影響を受ける。
【0138】
以下説明の都合上、最大引き出し量は画面の半分として説明するが、これに限定されるものではなく、また、前記各実施の形態で示したように、引き出し途中の任意の位置で引き出しメニューの表示を保持したり、仕様によっては最大引き出し量を全画面まで拡張するようにしてもよい。
【0139】
図32は、第6の実施形態における2つ以上4つまでの引き出しメニューの同時表示の処理の手順を示すフローチャートである。
【0140】
ステップS801で、A〜D分類メニューのうちのいづれか1つが表示される。
【0141】
次に、A〜D分類メニューのうち、ステップS801で表示された引き出しメニューを除くいづれか1つが、入力デバイス05によって選択された場合に、ステップS802で示すように、両引き出しメニューの間の位置関係によって、その後の処理が分かれる。すなわち、両引き出しメニューの間の位置関係が、平行方向(対面位置)の関係であるならばステップS803へ進み、直角方向(隣接位置)の関係であるならばステップS805へ進む。
【0142】
後から表示された引き出しメニューが継続的に引き出された場合、ステップS803では、両引き出しメニューの間の距離を一定に保ちながら、最初に表示された引き出しメニューを同一軸の方向に変倍縮小表示する。そして、ステップS804では、後から表示された引き出しメニューのサイズが、画面の1/4になったところで固定される。
【0143】
ステップS805では、後から表示された引き出しメニューが継続的に引き出された場合、最初に表示された引き出しメニューを、後から表示された引き出しメニューの引き出し方向へ変倍縮小表示する。そして、ステップS806では、後から表示された引き出しメニューのサイズが、画面の1/2になったところで固定される。
【0144】
図33及び図34は、図32に示す処理手順の具体的な手順を示すフローチャートである。また、図35〜図38は、引き出し量に応じて画像表示ディスプレイ09の画面上に同時に表示される2つの引き出しメニューを示す図であり、図39〜図42は、引き出し量に応じて画像表示ディスプレイ09の画面上に同時に表示される3つの引き出しメニューを示す図であり、図43〜図46は、引き出し量に応じて画像表示ディスプレイ09の画面上に表示される4つの引き出しメニューを示す図である。なお、図35〜図46の各引き出しメニュー上に記載されている数字は引き出した順番を示す数字であり、画像表示されるものではない。以下、図35〜図46を適宜参照しながら、図33及び図34に示したステップに沿って説明する。
【0145】
まずステップS901で、最初にA分類メニューが引き出され表示されたとする。
【0146】
次に、B〜D分類メニューのうちのいづれか1つが入力デバイス05によって選択された場合に(S902)、ステップS903で示すように、両引き出しメニューの間の位置関係によって、その後の処理が分かれる。
【0147】
D分類メニュー(ツール)が選択されていれば、平行方向(対面位置)の関係にあるので、ステップS904へ進み、D分類メニュー(ツール)が継続的に引き出された場合、D分類メニュー(ツール)との間の距離を一定に保ちながら、A分類メニュー(ツール)をX軸の方向に変倍縮小表示する。これを、図37の画面D109〜D111に示す。
【0148】
次にステップS905で、3つの引き出しメニューとして、B,C分類メニューのうちのいづれか1つが入力デバイス05によって選択された場合に、B分類メニュー(ツール)が選択されていれば、ステップS907に進んで、Y軸方向の引き出し量に応じてB分類メニュー(ツール)を表示すると同時に、既に表示されているA分類メニュー(ツール)とD分類メニュー(ツール)とをY軸方向に、B分類メニュー(ツール)のY軸方向の引き出し量に応じて変倍縮小表示する。これを、図41の画面D125〜D127に示す。
【0149】
また、ステップS905で、C分類メニューが入力デバイス05によって選択された場合には、ステップS908に進んで、Y軸方向の引き出し量に応じてC分類メニュー(ツール)を表示すると同時に、既に表示されているA分類メニュー(ツール)とD分類メニュー(ツール)とをY軸方向に、C分類メニュー(ツール)のY軸方向の引き出し量に応じて変倍縮小表示する。
【0150】
次にステップS909で、4つ目の分類メニューが入力デバイス05によって選択された場合に、それがC分類メニュー(ツール)であれば、ステップS910に進んで、Y軸方向の引き出し量に応じてC分類メニュー(ツール)を表示する。これを、図45の画面D138〜D140に示す。
【0151】
また、ステップS909で、4つ目の分類メニューが入力デバイス05によって選択された場合に、それがB分類メニュー(ツール)であれば、ステップS911に進んで、Y軸方向の引き出し量に応じてB分類メニュー(ツール)を表示する。
【0152】
ステップS902に戻って、2つ目の引き出しメニューとして、B〜D分類メニューのうちのいづれか1つが入力デバイス05によって選択された場合に、B,C分類メニュー(ツール)が選択されていれば、A分類メニュー(ツール)に対して直角方向(隣接位置)の関係にあるので、ステップS912,S913へ進む。
【0153】
B分類メニュー(ツール)が選択されていれば、ステップS912において、Y軸方向の引き出し量に応じてB分類メニュー(ツール)を表示すると同時に、既に表示されているA分類メニュー(ツール)をY軸方向に、B分類メニュー(ツール)のY軸方向の引き出し量に応じて変倍縮小表示する。これを、図35の画面D101〜D103に示す。
【0154】
また、C分類メニュー(ツール)が選択されていれば、ステップS913において、Y軸方向の引き出し量に応じてC分類メニュー(ツール)を表示すると同時に、既に表示されているA分類メニュー(ツール)をY軸方向に、C分類メニュー(ツール)のY軸方向の引き出し量に応じて変倍縮小表示する。
【0155】
次にステップS914で、3つの引き出しメニューが入力デバイス05によって選択された場合に、ステップS915で示すように、2つ目の引き出しメニューとの間の位置関係によって、その後の処理が分かれる。
【0156】
2つ目の引き出しメニューがB分類メニュー(ツール)であって、3つ目の引き出しメニューがC分類メニュー(ツール)である場合、または2つ目の引き出しメニューがC分類メニュー(ツール)であって、3つ目の引き出しメニューがB分類メニュー(ツール)である場合、平行方向(対面位置)の関係にあるので、ステップS916へ進み、CまたはB分類メニュー(ツール)が継続的に引き出された場合、Y軸方向の引き出し量に応じてCまたはB分類メニュー(ツール)を表示すると同時に、既に表示されているBまたはC分類メニュー(ツール)をY軸方向に、CまたはB分類メニュー(ツール)のY軸方向の引き出し量に応じて変倍縮小表示する。そして、A分類メニュー(ツール)は位置を移動するだけで変倍縮小は行わない。これを、図39の画面D117〜D119に示す。
【0157】
一方、3つ目の引き出しメニューがD分類メニュー(ツール)である場合、2つ目の引き出しメニューに対して直角方向(隣接位置)の関係にあるので、ステップS917へ進み、D分類メニュー(ツール)が継続的に引き出された場合、X軸方向の引き出し量に応じてD分類メニュー(ツール)を表示すると同時に、既に表示されているBまたはC分類メニュー(ツール)をY軸の方向に変倍縮小表示する。そして、A分類メニュー(ツール)を、D分類メニュー(ツール)の引き出し量に応じて、D分類メニュー(ツール)との間の距離を一定に維持したまま、変倍縮小表示する。X軸方向の引き出し量に応じて位置を移動するだけで変倍縮小は行わない。これを、図40の画面D121〜D123に示す。
【0158】
次にステップS918で、4つ目の分類メニューが入力デバイス05によって選択された場合に、それがD分類メニュー(ツール)であれば、ステップS919に進んで、X軸方向の引き出し量に応じてD分類メニュー(ツール)を表示する。
【0159】
また、ステップS918で、4つ目の分類メニューが入力デバイス05によって選択された場合に、それがB分類メニュー(ツール)であれば、ステップS920に進んで、Y軸方向の引き出し量に応じてB分類メニュー(ツール)を表示する。
【0160】
図35と図36とは、2つの引き出しメニューの関係が直角方向(隣接位置)の関係にある場合である。図35の画面D100〜D103に示す2つの引き出しメニューと、図36の画面D104〜D107に示す2つの引き出しメニューとは、個々の2つの引き出しメニューの位置関係は同じであっても、引き出す順番によって、表示される方法が異なっている。後から引き出したメニューの表示に優先権があり、後から引き出したメニューはそのメニュー内を通常どおり表示し、それに伴い、最初に引き出したメニューの表示は、その影響を受ける。すなわち、図35の画面D101に示すように、すでにA分類メニューが引き出されている状態で、画面D102に示すように、直角の位置関係にあるB分類メニューを引き出す場合は、A分類メニューのY軸方向が、B分類メニューが引き出される量に応じて変倍縮小表示され、画面D103に示すように、B分類メニューは、最大引き出し量(画面の半分)の位置で固定される。
【0161】
A分類メニュー内の表示内容は、単純に形状だけが縮小されるが、表示内容自体を変えるようにしてもよい。例えば、画面D101では、A分類メニュー内にアイコンと文字とを併記表示し、画面D103では、A分類メニュー内にアイコンのみを表示するいったように、表示面積に応じて情報の種類を変化させるようにしてもよい。
【0162】
また図36において、画面D104に示すように、すでにB分類メニューが引き出されている状態で、直角の位置関係にあるA分類メニューを引き出す場合は、画面D106に示すように、B分類メニューを、A分類メニューのX軸方向の引き出し量に応じて縮小表示し、画面D107に示すように、A分類メニューの引き出しを最大引き出し量(画面の半分)の位置で固定する。
【0163】
図37及び図38は、2つの引き出しメニューの関係が平行方向(対面位置)の関係にある場合を示す。
【0164】
図37の画面D108に示すように、A分類メニューが表示されている状態で、平行位置関係にあるD類メニューが引き出されようとしたら、画面D110,D111に示すように、D分類メニューの引き出し量に応じて、両引き出しメニューの間の距離を一定に保ったまま、A分類メニューが変倍縮小される。これにより、本来表示されるべき画像の表示エリアが常に一定量確保され、引き出しメニューと本来表示画像とが同時に常時表示されることになる。
【0165】
図38は、2つの引き出しメニューが上下位置にある場合であり、図37の場合と同様に処理される。
【0166】
図39及び図40は、2つ目の引き出しメニューが1つ目の引き出しメニューに対して直角方向(隣接位置)の関係にある場合において、3つの引き出しメニューを同時に表示する場合を示す。図39は、3つ目の引き出しメニューが2つ目の引き出しメニューに対して平行方向(対面位置)の関係にある場合を示し、図40は、3つ目の引き出しメニューが2つ目の引き出しメニューに対して直角方向(隣接位置)の関係にある場合を示す。
【0167】
図39では画面D117〜D119に示すように、A分類メニューはY軸方向に縮小表示された状態になっているので、その状態を確保したまま、C分類メニューを引き出すと同時に、B分類メニューを縮小表示する。B分類メニューとC分類メニューとの間の距離は一定値を常時確保する。
【0168】
図40では画面D121〜D123に示すように、D分類メニューを引き出すと同時に、A分類メニュー及びB分類メニューをX軸方向に縮小表示する。D分類メニューとA分類メニューとの間のX軸方向の距離は一定値を常時確保する。
【0169】
図41及び図42は、2つ目の引き出しメニューが1つ目の引き出しメニューに対して平行方向(対面位置)の関係にある場合において、3つの引き出しメニューを同時に表示する場合を示す。図41は、3つ目の引き出しメニューがB分類メニューである場合を示し、図40は、3つ目の引き出しメニューがA分類メニューである場合を示す。
【0170】
図41では画面D125〜D127に示すように、B分類メニューの引き出しに伴い、すでに表示されているA分類メニュー、D分類メニューの両方が同時にY軸方向へ向かって縮小表示される。
【0171】
図42では画面D129〜D131に示すように、A分類メニューの引き出しに伴い、すでに表示されているB分類メニュー、C分類メニューの両方が同時にX軸方向へ向かって縮小表示される。
【0172】
図43〜図46は、4つの引き出しメニューを同時に表示する場合を示す。
【0173】
図43は、図39の画面D119に示す状態の続きとして残りのD分類メニューを引き出した場合を示す。
【0174】
図44は、図40の画面D123に示す状態の続きとして残りのC分類メニューを引き出した場合を示す。
【0175】
図45は、図41の画面D127に示す状態の続きとして残りのC分類メニューを引き出した場合を示す。
【0176】
図46は、図42の画面D131に示す状態の続きとして残りのD分類メニューを引き出した場合を示す。
【0177】
なお、どの引き出しメニューの表示においても、いずれかの引き出しメニューを閉じたい場合は、引き出した順番にとらわれず、対応する引き出しメニュー内の座標を入力デバイス05で選択し、そのまま各メニューの引き出し前の位置方向ヘドラッグする。
【0178】
(第7の実施の形態)
次に第7の実施の形態を説明する。
【0179】
第7の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第7の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0180】
第7の実施形態では、引き出しメニューの引き出し量に応じて、本来表示されるべき主画像の形状の歪曲が行われる。
【0181】
図47は、第7の実施形態における引き出しメニューの表示と、引き出しメニューの表示に伴う主画像の形状の変形とに関わる処理手順を示すフローチャートである。図48は、引き出しメニューを表示する処理過程において画像表示ディスプレイ09に表示される画面を示す図である。図48では主にB分類メニューを表示する場合を例にとっている。以下、図48を適宜参照しながら、図47に示すステップに沿って説明する。
【0182】
図48に示す主画像Aは、例えば写真画像であったり、文章だったり、写真と文章とが混在したものであったりする。内蔵メモリーにすでに格納されていた再生画像だったり、撮影待機状態でカメラ部のCCDがとらえたファインダー画像の場合も想定される。
【0183】
図47のフローチャートでは、ステップS1001,S1002,S1003,S1004,S1005,S1006,S1009,S1010は、図10に示すステップS101,S102,S103,S104,S105,S106,S112,S113とそれぞれ同一の内容となっているので、それらの説明を省略する。
【0184】
引き出しメニュー表示トリガーエリア11Bが選択され、その後連続的にY軸座標の検出値(引き出し量)yが変更されると、ステップS1011において、引き出し量yに応じてB分類メニューを表示するとともに、Y軸方向の全画面サイズYに対する値(Y−y)の比率で、主画像AをY軸方向に変倍縮小して表示する(図48の画面D154,D155)。なお、この間に入力デバイス05がOFFされると、引き出し量yが所定の定義量よりも小さいならば、図48の画面D154の状態から画面D150の状態へ戻り、引き出し量yが所定の定義量よりも大きいならば、図48の画面D155の状態を維持する(図48の画面D157)。
【0185】
そして、引き出し量yが更に増加した場合、ステップS1012において、B分類メニューが最大引き出し量(Y軸方向の画面サイズの半分)で固定され、また、主画像AもY軸方向に1/2に変倍縮小された大きさで保持される(図48の画面D156)。なお、この場合に入力デバイス05がOFFされると、図48の画面D156の状態を維持する(図48の画面D158)。
【0186】
以上の説明は、B分類メニューを表示することを例にとっているが、C分類メニューを表示する場合も同様である。
【0187】
次に、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,Dが選択され、その後連続的にX軸座標の検出値(引き出し量)xが変更されると、ステップS1007において、引き出し量xに応じてA,D分類メニューを表示するとともに、X軸方向の全画面サイズXに対する値(X−x)の比率で、主画像AをX軸方向に変倍縮小して表示する。なお、この間に入力デバイス05がOFFされると、引き出し量xが所定の定義量よりも小さいならば、主画像Aだけを表示する画面の状態へ戻り、引き出し量yが所定の定義量よりも大きいならば、そのときの画面の状態を維持する。
【0188】
そして、引き出し量xが更に増加した場合、ステップS1008において、A,D分類メニューが最大引き出し量(X軸方向の画面サイズの半分)で固定され、また、主画像AもX軸方向に1/2に変倍縮小された大きさで保持される。なお、この場合に入力デバイス05がOFFされると、そのときの画面の状態を維持する。
【0189】
図49は、表示された引き出しメニューを閉じるための処理手順を示すフローチャートであり、図50は、引き出しメニューを閉じる処理の過程における表示画面(特に、B分類メニューが選択されていた場合の画面)を示す図である。以下、図50を適宜参照しながら、図49に示すステップに沿って説明する。
【0190】
まずステップS1101で、図50の画面D160に示すように、引き出しメニューが表示され、表示された引き出しメニューの引き出し量に応じて主画像Aが変形されているとする。この状態で入力デバイス05が画像表示ディスプレイ09のタッチパネルセンサー11に接触すると、その座標値が検出される(S1102)。検出された座標値が引き出しメニュー表示トリガーエリア内の値になっているか否かを判断し(S1103)、引き出しメニュー表示トリガーエリア内の値になっていれば、ステップS1104へ進み、なっていなければステップS1109へ進む。なお、ステップS1103で肯定(YES)の判断になる際に、図50の画面D160の状態から直接、画面D163の状態になる場合と、図50の画面D161の状態から、入力入力デバイス05を画像表示ディスプレイ09のタッチパネルセンサー11から離さずにそのままスライドさせて、画面D163の状態になる場合とがある。
【0191】
ステップS1109では、図50の画面D162に示すように、引き出しメニュー内の機能ボタンのいずれかが入力デバイス05によって選択されると(S1109)、そのボタンに対応する機能が実行され(S1110)、その処理結果が主画像Aに反映される。なお、この状態で、図50の画面D164に示すように入力デバイス0504が矢印方向にスライドされた場合、それは無視される。
また、この状態で入力デバイス05がOFFされれば、ステップS1103へ戻る。
【0192】
ステップS1104では、検出座標値が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれに含まれるかを判断する。引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,Dに含まれるならば、ステップS1105へ、引き出しメニュー表示トリガーエリア11B,Cに含まれるならば、ステップS1111へ進む。
【0193】
ステップS1111では、選択された引き出しメニュー表示トリガーエリアがハイライト表示され、同時にブザー発音して、選択されたことを示す。また、この状態で、入力デバイス05がOFFされると、ステップS1103へ戻る。そして、ステップS1112で、検出座標値のうち、Y座標値だけを監視し、X座標値を無視する。ここでも、入力デバイス05がOFFされると、ステップS1103へ戻る。
【0194】
次にステップS1113で、引き出し量yに応じて引き出しメニューを表示するとともに、Y軸方向の全画面サイズYに対する値(Y−y)の比率で、主画像AをY軸方向に変倍縮小して表示する(図50の画面D165,D167)。なお、この間に入力デバイス05がOFFされると、引き出し量yが所定の定義量よりも大きいならば、図50の画面D165の状態を維持し(図50の画面D166)、引き出し量yが所定の定義量よりも小さいならば、図50の画面D167の状態から主画像Aを全画面表示する画面D168の状態へ移る。
【0195】
さらに、引き出し量yが減少して、図50の画面D169の状態になると、主画像Aを全画面表示する画面D170の状態へ移る(S1114)。勿論、入力デバイス05がOFFされても、画面D170の状態へ移る。
【0196】
一方、ステップS1104で、検出座標値が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,Dに含まれると判断されたならば、ステップS1105で、選択された引き出しメニュー表示トリガーエリアがハイライト表示され、同時にブザー発音して、選択されたことを示す。また、この状態で、入力デバイス05がOFFされると、ステップS1103へ戻る。そして、ステップS1106で、検出座標値のうち、X座標値だけを監視し、Y座標値を無視する。ここでも、入力デバイス05がOFFされると、ステップS1103へ戻る。
【0197】
次にステップS1107で、引き出し量xに応じて引き出しメニューを表示するとともに、X軸方向の全画面サイズXに対する値(X−x)の比率で、主画像AをX軸方向に変倍縮小して表示する。なお、この間に入力デバイス05がOFFされると、引き出し量xが所定の定義量よりも大きいならば、その表示状態を維持し、引き出し量xが所定の定義量よりも小さいならば、主画像Aを全画面表示する画面の状態へ移る。
【0198】
さらに、引き出し量xが減少して0になると、主画像Aを全画面表示する画面の状態へ移る(S1108)。勿論、入力デバイス05がOFFされても、主画像Aを全画面表示する画面の状態へ移る。
【0199】
なお、4つのうち、どの引き出しメニューを引き出すかによって、画像Aの変形縮小表示の方法が異なる。これを図51を参照して説明する。
【0200】
図51は、引き出しメニューの格納位置と主画像Aとの関係を説明するための、画像表示ディスプレイ09の画面を示す図である。
【0201】
例えば、引き出しメニュー表示トリガーエリア11Bを入力デバイス05で選択してB分類メニューを引き出した図51の画面D184では、入力デバイス05で主画像Aに書き込む文字の色の一覧を、B分類メニューに色のパレットのようにレイアウトしている。この画面D184の状態では、引き出しメニューを引き出したまま、色を選択して主画像Aに文字の書き込みができ、また途中で色を変更しながらそのまま書き込みが続けられる。この場合、引き出しメニューを閉じると、文字は書かれたときの比率で主画像Aの上に表示するようにしてもよいし、また、主画像Aが元の比率に戻るのとあわせて、文字も同じ比率で縦方向に変倍するようにしてもよい。
【0202】
さらに、画面D182,D184,D186,D188において、主画像Aを元の縦横比率で表示したい場合は、変倍された主画像Aの角をドラッグするなどの方法によって元に戻すようにしてもよい。この結果、例えば、画面D184の状態でこの操作を行うと、後述する図53の画面D193のようになる。
【0203】
なお、第7の実施の形態を第6の実施の形態に適用してもよい。
【0204】
(第8の実施の形態)
次に第8の実施の形態を説明する。
【0205】
第8の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第8の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0206】
第8の実施形態では、引き出しメニューが引き出されても、本来表示されるべき主画像の縦横比率が一定に維持される。
【0207】
図52は、第8の実施形態における、引き出しメニューの表示に伴なう主画像表示の処理の手順を示すフローチャートである。図53は、引き出しメニューを表示する処理過程において画像表示ディスプレイ09に表示される画面を示す図である。図53ではB分類メニューを表示する場合を例にとっている。以下、図53を適宜参照しながら、図52に示すステップに沿って説明する。
【0208】
図48に示す主画像Aは、例えば写真画像であったり、文章だったり、写真と文章とが混在したものであったりする。内蔵メモリーにすでに格納されていた再生画像だったり、撮影待機状態でカメラ部のCCDがとらえたファインダー画像の場合も想定される。
【0209】
図52のフローチャートでは、ステップS1201,S1202,S1203,S1204,S1205,S1206,S1209,S1210は、図10に示すステップS101,S102,S103,S104,S105,S106,S112,S113とそれぞれ同一の内容となっているので、それらの説明を省略する。
【0210】
引き出しメニュー表示トリガーエリア11Bが選択され、その後連続的にY軸座標の検出値(引き出し量)yが変更されると、ステップS1211において、引き出し量yに応じてB分類メニューを表示するとともに、主画像Aの縦横比率を維持したまま変倍縮小して表示する(図53の画面D191,D192)。なお、この間に入力デバイス05がOFFされると、そのときの画面の状態を維持する。
【0211】
そして、引き出し量yが更に増加した場合、ステップS1212において、B分類メニューが最大引き出し量(Y軸方向の画面サイズの半分)で固定され、また、主画像AもX軸方向、Y軸方向ともに1/2に変倍縮小された大きさで保持される(図53の画面D193)。なお、この場合に入力デバイス05がOFFされると、図53の画面D193の状態を維持する。
【0212】
以上の説明は、B分類メニューを表示することを例にとっているが、C分類メニューを表示する場合も同様である。
【0213】
次に、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,Dが選択され、その後連続的にX軸座標の検出値(引き出し量)xが変更されると、ステップS1207において、引き出し量xに応じてA,D分類メニューを表示するとともに、主画像Aの縦横比率を維持したまま変倍縮小して表示する。なお、この間に入力デバイス05がOFFされると、そのときの画面の状態を維持する。
【0214】
そして、引き出し量xが更に増加した場合、ステップS1208において、A,D分類メニューが最大引き出し量(X軸方向の画面サイズの半分)で固定され、また、主画像AもX軸方向、Y軸方向ともに1/2に変倍縮小された大きさで保持される。なお、この場合に入力デバイス05がOFFされると、主画像AもX軸方向、Y軸方向ともに1/2に変倍縮小された大きさで保持される。
【0215】
なお、第8の実施の形態を他の実施の形態と組み合わせ、操作設定やいづれかのボタンを押しながら行う操作手段によって、ユーザーが任意にどちらかの方法を選択できるようにしてもよい。
【0216】
さらに、図54に示すような主画像Aの表示を行うようにしてもよい。
【0217】
図54は、図53に示す主画像Aの表示方法とは異なる表示方法を説明する、画像表示ディスプレイ09に表示された画面を示す図である。
【0218】
すなわち、画像表示ディスプレイ09の画面D195〜D197では、主画像Aの形状や縦横表示比率は全く変化せずに、その上に引き出しメニューがかぶさる形で表示される。この主画像Aの表示方法は、主画像Aの一部が欠けてしまうという欠点をもつが、非常に高速に演算処理をできるCPUを実装していない場合には、この表示方法は有効である。
【0219】
なお、この表示方法では、入力デバイス05がタッチパネルセンサー11に接触している間は、引き出しメニューが主画像Aに重なり、一方、入力デバイス05がOFFされると、主画像Aを引き出しメニューの引き出し方向に縮小表示する。例えば、画面D195の状態でOFFした場合、所要の処理時間を経た後、画面D198に切り換わる。また、画面D196の状態でOFFした場合、所要の処理時間を経た後、画面D199に切り換わる。さらに、画面D197の状態でOFFした場合、所要の処理時間を経た後、画面D200に切り換わる。
【0220】
(第9の実施の形態)
次に第9の実施の形態を説明する。
【0221】
第9の実施形態の構成は、基本的に第1の実施形態の構成と同じであるので、第9の実施形態の説明においては、第1の実施形態の構成を流用する。
【0222】
第9の実施形態では、引き出しメニューの表示方法として「引き出しメニュー内一部切り出しヘルプ」という表示方法を採用する。
【0223】
図55及び図56は、第9の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。図57は、画像表示ディスプレイ09に表示される第9の実施形態における引き出しメニューを示す図であり、特にA分類メニューを示す。図58は、第9の実施形態における画像表示ディスプレイ09に表示されるB〜D分類メニューを示す図である。以下、図57及び図58を適宜参照しながら、図55及び図56に示すステップに沿って説明する。
【0224】
上記の各実施の形態では、引き出しメニューを表示するまでは、それぞれの引き出しの中に記載されている機能項目を把握することができないので、ユーザーは、それぞれどのような機能項目が記載されているか、あらかじめ覚えておく必要がある。こうした煩わしさを避けるため、第9の実施形態では、引き出しメニューを迷わず使いこなすための補助的機能を、第1の実施形態の引き出しメニュー表示処理に追加する。
【0225】
すなわち、パソコンなどでは一般的に、機能に対応するアイコンにマウスなどのポインティングデバイスを置くだけで、そのアイコンがどういう機能に対応するかを、文字で簡潔に説明する吹き出しが表示される。しかし、本実施の形態では、そうした機能を説明する吹き出しではなく、引き出しメニューが表示されたときと同じ表現で、引き出しメニューの一部を切り取って「引き出しメニュー内一部切り出しヘルプ」として表示し、引き出しメニューの中身を簡単に確認できるようにする。
【0226】
図55に示す処理は、前述のように第1の実施形態の引き出しメニュー表示処理に追加される処理であり、図55においてステップS1301は、図10のステップS103と同一の処理を行う。
【0227】
次に、ステップS1302で、「引き出しメニュー内一部切り出しヘルプ」の機能の実行があらかじめ設定されているか否かを判断する。設定されていなければ、図10のステップS104以降の処理に移る。
【0228】
一方、「引き出しメニュー内一部切り出しヘルプ」の機能の実行があらかじめ設定されていれば、ステップS1303に進んで、検出座標値が引き出しメニュー表示トリガーエリア11A〜11Dのいずれかに含まれるかを判断し、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,11Dに含まれるならばステップS1305へ、引き出しメニュー表示トリガーエリア11B,11Cに含まれるならばステップS1311へ進む。
【0229】
ステップS1305では、引き出しメニュー表示トリガーエリア11A,11Dにおいて入力デバイス05が接触している位置のY座標値が検出され、そのY座標値に最も近いY座標値を持つ機能項目を表示される。これを、引き出しメニュー表示トリガーエリア11Aが入力デバイス05によって接触された場合を例にとって、図57の画面D202に示す。この状態から、引き出しメニュー表示トリガーエリア11Aの上を入力デバイス05が外装フレームに沿って上下方向にスライドされると、図57の画面D203〜D205のようになる。このように、引き出しメニューを全て表示しなくても中身を確認することができ、所望の機能項目が見つからなかった場合は、他の引き出しメニュー内を同様な方法で探すことができる。以下、図57の画面D202〜D205に表示される引き出しメニューの一部を成す画像を「切り出しヘルプ」と呼ぶ。
【0230】
こうして所望の機能項目が見つかり、入力デバイス05がOFFされると、ステップS1306において、OFF後に所定時間(2〜3秒間)が経過したか否かを判断する。所定時間が経過していなければステップS1307へ進み、所定時間の経過前に切り出しヘルプ内の機能項目(アイコン)を入力デバイス05が選択する。これにより、ステップS1308で、切り出しヘルプの表示を停止するとともに、選択された機能項目(アイコン)に対応する機能が実行される。
【0231】
なお、ステップS1306において、所定時間が経過していると判断された場合、ステップS1309に進んで、切り出しヘルプの表示を停止する。
【0232】
一方、ステップS1311では、引き出しメニュー表示トリガーエリア11B,11Cにおいて入力デバイス05が接触している位置のX座標値が検出され、そのX座標値に最も近いX座標値を持つ機能項目を表示される。
【0233】
こうして所望の機能項目が見つかり、入力デバイス05がOFFされると、ステップS1312において、OFF後に所定時間(2〜3秒間)が経過したか否かを判断する。所定時間が経過していなければステップS1313へ進み、所定時間の経過前に切り出しヘルプ内の機能項目(アイコン)を入力デバイス05が選択する。これにより、ステップS1314で、切り出しヘルプの表示を停止するとともに、選択された機能項目(アイコン)に対応する機能が実行される。
【0234】
なお、ステップS1312において、所定時間が経過していると判断された場合、ステップS1315に進んで、切り出しヘルプの表示を停止する。
【0235】
図58は、引き出しメニュー表示トリガーエリア11B,11C,11Dが入力デバイス05によって接触された場合の切り出しヘルプを表示する。なお、切り出しヘルプの中身のアイコンなどの図示を省略してある。また、矢印は入力デバイス05のスライド方向を示す。
【0236】
さらに、第9の実施の形態を基にした他の実施の形態を、図59を参照して説明する。すなわち、第9の実施の形態に示す引き出しヘルプが、何らかの制約条件により、上述のように表示できない場合の他の引き出しヘルプの表示例を示す。
【0237】
図59は、第9の実施の形態を基にした他の実施の形態における各引き出しメニューを示す図である。ここに図示した画像表示ディスプレイ09の上の画面D211〜D215はすべて、引き出しメニュー表示トリガーエリア11Aを座標指示した場合の表示例である。
【0238】
画面D211では、引き出しヘルプの表示領域をもう少し多めに確保している。これによって、引き出しヘルプの中身を見やすくしている。
【0239】
画面D212では、図26を参照して説明した第3の実施の形態と同様に、第9の実施の形態でも最大引き出し量を拡張した場合に想定される切り出しヘルプを示している。
【0240】
画面D213では、引き出しメニュー表示トリガーエリア内で入力デバイス05がスライドされることなく、引き出しメニュー内の全部の機能項目を引き出しヘルプに表示する。
【0241】
画面D214では、引き出しヘルプ内に、機能項目の名称の文字表記だけを行う。これによって、主画像Aの表示面積の減少を最小限に留めるようにする。
【0242】
画面D215では、引き出しメニュー表示トリガーエリア内で入力デバイス05をスライドされることが実現できない場合を想定して、引き出しヘルプ内にスクロールボタンをソフト的にレイアウトさせる。
【0243】
(他の実施の形態)
以上説明した各実施の形態を適宜組み合わせるようにしてもよい。
【0244】
また、上記の各実施の形態において、携帯型情報処理装置01は、そのサイズが手帳サイズの携帯情報端末であるものとして説明したが、本発明の適用はそれに限られるものではなく、操作方法については異なる点があるが、他のポインティングデバイスを操作手段として有する大画面画像表示ディスプレイや、接眼式のビューファインダーなどにも、本発明は適用可能である。
【0245】
また、本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ、ノートパソコン、ヘッドマウントディスプレイ、カーナビゲーションシステム等の画像表示画面を伴った機器にも適応可能である。
【0246】
また、本発明は、据え置き型のパソコンやワークステーションなどにも応用可能である。例えばパソコンの場合、マウスを上下左右の任意方向にスライドさせ、カーソルが画面上の端に到着したら、その表示位置で引き出しメニューを引き出すためのバーを表示する。そして、その状態から中央方向ヘマウスをドラッグさせるという操作方法を取り入れることで本発明を適用することができる。この場合、機能項目の一覧リストを迅速に表示することができ、ユーザーが表示領域の量を任意に調整できるというメリットがある。
【0247】
また、メカスイッチが上下左右に十字の形にレイアウトされた、いわゆる十字キーを搭載している装置では、上下左右のいづれかを押すことによって、引き出しメニューのどれかが選択され、十字キーから指を離すと、引き出しメニューが引き出された状態で固定表示を行うという操作方法を併用し、ユーザーが、入力デバイス05を使って操作する場合と、十字キーを使って操作する場合とを、使用状況に応じて使い分けるようにしてもよい。
【0248】
また、上記の各実施の形態において、引き出しメニューの引き出し途中では任意の引き出し位置で無段階に止めることができるようにしているが、これに代わって、あらかじめ停止できる引き出し位置を複数箇所に限定するようにしてもよい。これにより、引き出しメニューの表示処理速度をよりいっそう早くできる。
【0249】
さらに、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、本発明が達成されることは言うまでもない。
【0250】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、前述の各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体が本発明を構成することになる。
【0251】
プログラムコードを供給するための記憶媒体として、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0252】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0253】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も、本発明に含まれることは言うまでもない。
【0254】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、座標指定手段によって第1の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第1の所定領域に対応する第1の機能一覧表を、前記指定座標の変化量に応じて前記画像表示部に表示する。次に、前記第1の機能一覧表が前記画像表示部に表示されているときに、前記座標指定手段によって前記第1の所定領域とは異なる第2の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第2の所定領域に対応する第2の機能一覧表を、前記指定座標の変化量に応じて、かつ前記第1の機能一覧表の表示に優先して前記画像表示部に表示する。特に、前記第2の機能一覧表における前記指定座標の変化量に応じて、前記第1の機能一覧表を縮小表示する。
【0255】
これにより、小型の画像表示部に複数の機能一覧表を同時に表示しても、最後に表示された機能一覧表は、単一の機能一覧表が表示された場合のサイズと同じサイズで表示されるので、見やすく、また機能項目も、単一の機能一覧表が表示された場合の機能項目と同じサイズで表示されるので、選択ミスを防げ、操作性が改善される。
【0256】
また、複数の機能一覧表が重なることなく、すべてが一覧表示され、複数の機能一覧表を同時に参照することができ、異なった分類基準で分類された機能項目を組み合わせて実行させることも容易になる。
【0257】
さらに、同時に表示される複数の機能一覧表の内、表示する順番が最後の機能一覧表を優先的に使いやすいように表示することができ、一方、これらの機能一覧表の表示を停止する順番は、表示した順番とは関係なく、任意の機能一覧表の表示を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型情報処理装置の第1の実施の形態の構成を示す正面図である。
【図2】図1に示す携帯型情報処理装置の上面図である。
【図3】図1に示す携帯型情報処理装置の背面図である。
【図4】図3に示す携帯型情報処理装置におけるA−A'横断面図である。
【図5】タッチパネルセンサーの構成を示す図である。
【図6】画像表示ディスプレイに表示される引き出しメニューを示す図である。
【図7】B分類メニューが引き出しメニューとして表示された画像表示ディスプレイの画面を示す図である。
【図8】携帯型情報処理装置のシステム構成を示すブロック図である。
【図9】携帯型情報処理装置における全体の動作手順の概要を示すフローチャートである。
【図10】引き出しメニューを表示する際の処理手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図11】引き出しメニューを表示する際の処理手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図12】引き出しメニューを表示する処理過程における表示画面(特に、B分類メニューを選択して表示する場合の画面)を示す図である。
【図13】表示された引き出しメニューを閉じるための処理手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図14】表示された引き出しメニューを閉じるための処理手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図15】引き出しメニューを閉じる処理の過程における表示画面(特に、B分類メニューが選択されていた場合の画面)を示す図である。
【図16】引き出しメニューの大きさを引き出し量に応じて決定する処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】引き出し量に応じて表示されるA分類メニューの画面を示す図である。
【図18】引き出し量に応じて表示されるB分類メニューの画面を示す図である。
【図19】引き出しメニュー表示トリガーエリアと、引き出されるA〜D分類メニューとの関係を説明するための画像表示ディスプレイの画面を示す図である。
【図20】第2の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図21】画像表示ディスプレイの画面上における範囲a,b,cを示す図である。
【図22】引き出し量に応じて表示されるA分類メニューの画面を示す図である。
【図23】引き出し量に応じて表示されるB分類メニューの画面を示す図である。
【図24】引き出し量に応じて表示されるC分類メニューの画面を示す図である。
【図25】第3の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図26】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に表示されるA分類メニューの画面を示す図である。
【図27】第4の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】画像表示ディスプレイの画面上に表示される増加引き出しメニューを示す図である。
【図29】第5の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図30】画像表示ディスプレイの画面上に表示される増加引き出しメニューを示す図である。
【図31】画像表示ディスプレイの画面上に表示される増加引き出しメニューの他の表示例を示す図である。
【図32】第6の実施形態における2つ以上4つまでの引き出しメニューの同時表示の処理の手順を示すフローチャートである。
【図33】図32に示す処理手順の具体的な手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図34】図32に示す処理手順の具体的な手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図35】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される2つの引き出しメニューを示す第1の図である。
【図36】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される2つの引き出しメニューを示す第2の図である。
【図37】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される2つの引き出しメニューを示す第3の図である。
【図38】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される2つの引き出しメニューを示す第4の図である。
【図39】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される3つの引き出しメニューを示す第1の図である。
【図40】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される3つの引き出しメニューを示す第2の図である。
【図41】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される3つの引き出しメニューを示す第3の図である。
【図42】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に同時に表示される3つの引き出しメニューを示す第4の図である。
【図43】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に表示される4つの引き出しメニューを示す第1の図である。
【図44】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に表示される4つの引き出しメニューを示す第2の図である。
【図45】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に表示される4つの引き出しメニューを示す第3の図である。
【図46】引き出し量に応じて画像表示ディスプレイの画面上に表示される4つの引き出しメニューを示す第4の図である。
【図47】第7の実施形態における引き出しメニューの表示と、引き出しメニューの表示に伴う主画像の形状の変形とに関わる処理手順を示すフローチャートである。
【図48】引き出しメニューを表示する処理過程において画像表示ディスプレイに表示される画面を示す図である。
【図49】表示された引き出しメニューを閉じるための処理手順を示すフローチャートである。
【図50】引き出しメニューを閉じる処理の過程における表示画面(特に、B分類メニューが選択されていた場合の画面)を示す図である。
【図51】引き出しメニューの格納位置と主画像Aとの関係を説明するための画像表示ディスプレイの画面を示す図である。
【図52】第8の実施形態における、引き出しメニューの表示に伴なう主画像表示の処理の手順を示すフローチャートである。
【図53】引き出しメニューを表示する処理過程において画像表示ディスプレイに表示される画面を示す図である。
【図54】図53に示す主画像Aの表示方法とは異なる表示方法を説明するための画像表示ディスプレイに表示された画面を示す図である。
【図55】第9の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャート(1/2)である。
【図56】第9の実施形態における引き出しメニューの表示処理の手順を示すフローチャート(2/2)である。
【図57】画像表示ディスプレイに表示される第9の実施形態における引き出しメニューを示す図である。
【図58】第9の実施形態における画像表示ディスプレイに表示されるB〜D分類メニューを示す図である。
【図59】第9の実施の形態を基にした他の実施の形態における各引き出しメニューを示す図である。
【符号の説明】
01 携帯型情報処理装置(情報処理装置)
04 外装カバー部材(枠体)
05 入力デバイス(座標指定手段)
06 マイク
07 カメラ部
08 シャッタースイッチ
09 画像表示ディスプレイ(画像表示部)
10 スピーカー
11 タッチパネルセンサー(座標指定手段)
11A〜11D メニュー表示トリガーエリア(所定領域)
11E イメージ表示用エリア
11b 引き出しメニュー(機能一覧表)
21 CPU(第1の表示手段、第2の表示手段)
22 CCD
23 RAM
24 フラッシュメモリー
25 ROM
Claims (14)
- 段差を成す4角形の枠体で囲まれた画像表示部と、該画像表示部における画面上の座標位置を指定する座標指定手段とを備えた情報処理装置において、
主画像を表示する主画像表示手段と、
前記枠体の4辺近傍夫々に設けられた前記画像表示部上の複数の所定領域と、
前記複数の所定領域にそれぞれ対応して設定された、各々が前記主画像に対する処理に関連した複数の機能項目を含む複数の機能一覧表と、
前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち第1の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第1の所定領域に対応する第1の機能一覧表を、前記指定座標の所定方向への変化量である引き出し量だけ前記所定方向へ引き出して前記画像表示部に表示する第1の機能一覧表表示手段と、
前記第1の機能一覧表表示手段によって前記第1の機能一覧表が前記画像表示部に表示されているときに、前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち前記第1の所定領域とは異なる第2の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第2の所定領域に対応する第2の機能一覧表を、前記引き出し量だけ前記所定方向へ引き出すと共に、前記第1の機能一覧表の表示に優先して前記画像表示部に表示する第2の機能一覧表表示手段と、を有し、
前記主画像表示手段は、前記第1、第2の機能一覧表が表示される直前に前記画像表示部に表示されていた主画像を、前記第1、第2の機能一覧表夫々の前記引き出し量に応じて変倍縮小して前記画像表示部に表示し、
前記第2の機能一覧表表示手段は、前記第1の機能一覧表の引き出し方向と前記第2の機能一覧表の引き出し方向とが対向する位置にある場合、前記第1の機能一覧表と前記第2の機能一覧表の間隔を所定距離に保ちつつ、前記第2の機能一覧表の引き出し量が増大するにつれて前記第1の機能一覧表の表示サイズを前記第2の機能一覧表の引き出し方向へ変倍縮小して表示することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2の機能一覧表表示手段は、前記第1の機能一覧表の引き出し方向と前記第2の機能一覧表の引き出し方向とが直交する場合、前記第2の機能一覧表の引き出し量が増大するにつれて前記第1の機能一覧表の表示サイズを、前記第2の機能一覧表の引き出し方向へ変倍縮小して表示することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- 前記第1、第2の機能一覧表が前記画像表示部に表示されているときに、前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち前記第1、第2の所定領域とは異なる第3の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第3の所定領域に対応する第3の機能一覧表を、前記引き出し量だけ前記所定方向へ引き出して前記画像表示部に表示する第3の機能一覧表表示手段を有し、
前記第3の機能一覧表表示手段は、前記第1の機能一覧表の引き出し方向と前記第2の機能一覧表の引き出し方向とが直交する場合に、前記第3の機能一覧表の引き出し方向と前記第2の機能一覧表の引き出し方向とが対向するか直交するかに応じて、第1、第2の機能一覧表のいずれを変倍縮小するかを選択することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。 - 前記画像表示部には、2以上4までの数の異なる機能一覧表が同時に表示され得ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記座標指定手段は前記画像表示部の画面上に接触する接触子を含み、
前記複数の所定領域は、前記接触子が前記画像表示部の画面上を移動して前記枠体に当接したときに前記接触子が前記画像表示部の画面上で位置する領域を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記複数の所定領域は更に前記枠体の4角近傍に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置は携帯型情報の処理端末であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記情報処理装置が備える複数の情報処理の機能を表す複数の機能項目が、所定の分類基準に応じて予め分類されて複数のグループを構成し、各グループが前記複数の機能一覧表の各々に対応することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記分類基準は機能の使用頻度であることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
- 前記第1及び第2の機能一覧表表示手段の各々は、前記座標指定手段による座標指定が解除されたときの前記引き出し量が所定値よりも大きいならば、前記引き出し量だけの前記第1または第2の機能一覧表の引き出し表示を維持することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第1及び第2の機能一覧表表示手段の各々は、前記座標指定手段による座標指定が解除されたときの前記引き出し量が前記所定値以下であれば、前記第1または第2の機能一覧表の引き出し表示を中止することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記第1及び第2の機能一覧表表示手段の各々は、前記座標指定された前記第1または第2の所定領域に対応する機能一覧表において該機能一覧表を構成する全部の機能項目を、前記引き出し量に応じて縦横変倍縮小して前記画像表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記複数の機能一覧表の各々において、機能一覧表を構成する複数の機能項目に表示の優先度を予め設定し、
前記第1及び第2の機能一覧表表示手段の各々は、前記引き出し量に応じて、前記第1または第2の機能一覧表における前記優先度の高い機能項目を優先して前記画像表示部に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 段差を成す4角形の枠体で囲まれた画像表示部と、該画像表示部における画面上の座標位置を指定する座標指定手段と、前記枠体の4辺近傍夫々に設けられた前記画像表示部上の複数の所定領域と、前記複数の所定領域にそれぞれ対応して設定された、各々が主画像に対する処理に関連した複数の機能項目を含む複数の機能一覧表とを備えた情報処理装置に適用される機能一覧表表示方法において、
主画像を表示する主画像表示ステップと、
前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち第1の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第1の所定領域に対応する第1の機能一覧表を、前記指定座標の所定方向への変化量である引き出し量だけ前記所定方向へ引き出して前記画像表示部に表示する第1の機能一覧表表示ステップと、
前記第1の機能一覧表表示ステップによって前記第1の機能一覧表が前記画像表示部に表示されているときに、前記座標指定手段によって前記複数の所定領域のうち前記第1の所定領域とは異なる第2の所定領域が座標指定され、引き続き、前記座標指定手段によって座標指定が継続されるとともに、該指定された座標が前記画像表示部のほぼ中央方向に変化したとき、前記第2の所定領域に対応する第2の機能一覧表を、前記引き出し量だけ前記所定方向へ引き出すと共に、前記第1の機能一覧表の表示に優先して前記画像表示部に表示する第2の機能一覧表表示ステップと、を有し、
前記主画像表示ステップでは、前記第1、第2の機能一覧表が表示される直前に前記画像表示部に表示されていた主画像を、前記第1、第2の機能一覧表夫々の前記引き出し量に応じて変倍縮小して前記画像表示部に表示し、
前記第2の機能一覧表表示ステップでは、前記第1の機能一覧表の引き出し方向と前記第2の機能一覧表の引き出し方向とが対向する位置にある場合、前記第1の機能一覧表と前記第2の機能一覧表の間隔を所定距離に保ちつつ、前記第2の機能一覧表の引き出し量が増大するにつれて前記第1の機能一覧表の表示サイズを前記第2の機能一覧表の引き出し方向へ変倍縮小して表示することを特徴とする機能一覧表表示方法。
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