JP4898276B2 - トレッド自動折り畳み装置 - Google Patents
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Description
特に、作業者は手にてトレッドを、トレッド重量が安定直後にカットするには、そのカット場所に待機していなければならないが、前記(a)〜(f)等の多くの作業のため、それは難しい。また、トレッドを手作業でカットする作業は、ローラコンベアのローラに巻き込まれる危険な作業であった。
また、上記押圧手段は、空転自在なフリーローラを有して上方から上記袋状部を押圧して上記折り畳み部を形成する押圧ヘッドと、該押圧ヘッドを昇降作動させる第3アクチュエータと、上記袋状部形成手段にて形成された上記袋状部の先端縁が上記ローラコンベアにて所定位置まで送られてきたことを検出して上記第3アクチュエータを作動させる信号を送信する袋状部先端縁検出手段とを、備えている。
さらに、トレッドの手作業での折畳みの危険な作業が無くなって、作業の安全性も改善される。
図1に於て、1は押出機であり、ゴム押出成型品としてのトレッドを連続的に押し出す。2は押し出されてくるトレッドを送る搬送コンベア(テイクアウェイコンベア)を示す。その搬送コンベア2の下流に、第1搬送ライン31, 第1冷却ライン37,第2冷却ライン38,第2搬送ライン32,第3冷却ライン39, 第3搬送ライン33,第4搬送ライン34等から構成された冷却ライン3が配設される。冷却ライン3の構造や形状等の構成は、図1以外の種々の変形は自由であり、図1はその一例に過ぎない。
袋状部形成手段Tは、押出機1から押し出されてくる(図2の(B−1)にて示す)トレッド10を送る搬送コンベア2上であって、ホット回収コンベア4(スイングコンベア60)直後の下流位置にて、トレッド10の先端10aを掴持して持ち上げて、搬送コンベア2の送りFに伴ってトレッド10の先端10aを、図2の(B−2)から(B−3)の如く、折り返して袋状部5を形成する。
隣り合うローラ12, 12の間には小間隔13が形成されている。14は、例えば左右一対のチャンネル材等から成るフレーム材であり、横桁材15等にて井桁組み等されると共に、図示省略の柱部材にて、搬送コンベア2のローラ12を回転自在に保持する基枠(図示省略)に連結されて、フレーム材14は、搬送コンベア2の上方に所定間隔をもって保持されている。袋状部形成手段Tは、図3に示すように、隣り合うローラ12とローラ12の間(小間隔13の対応位置)にて、トレッド10が送られてくるのを待機する受け部材7を有し、この受け部材7は側面視一文字状の帯板から成り、待機状態では、図3のように水平状として、かつ、ローラ12, 12の上面と同一高さ、乃至、僅かに下方位置(沈み込んだ位置)として、送られてくるトレッド10の先端10a(最先端部10c)の到着を待つ。しかも、左右のフレーム材14, 14に横架された支軸8廻りの回転可能に外嵌された円筒体9から延伸状に連設された揺動アーム16の先端に帯板状の受け部材7が設けられる。
揺動アーム16の板材16bから凹部16c内へ突設された取付片18に横架された枢支軸19の軸心廻りに揺動自在に枢支された揺動杆20の一端20aに、上記チャック部材17が固着され、また、この揺動杆20は、他端20bが板材16bの(図示省略の)窓部を通して下流側(又は上方)へ突出状として、上記チャック部材17を開閉作動させる(後述の)第2アクチュエータ22にピン23にて連結(枢結)される。
検出手段51, 52, 53は、図例では透過型であって、レーザー光を発射する発光器51a,52a,53aと、ローラ12, 12間を通してその下方位置で受光する光電管等の受光器51b,52b,53bとから、構成されている。
さらに詳しく説明すると、第1検出手段51は、受け部材7が待機する位置よりも僅かに上流側のローラ12, 12間の小間隔13をレーザー光線等の検出光が透過する位置に、配設される。第2検出手段52は(後に詳述する)押圧手段Pの直前(上流側)のローラ12, 12間の小間隔13を検出光が透過する位置に、配設される。また、第3検出手段53は押圧手段Pの直後(下流側)のローラ12, 12間の小間隔13を検出光が透過するように、配設される。しかも、第1検出手段51は、例えばトレッド掴持用、第2・第3検出手段52, 53は、例えば、トレッド押圧用である。
具体的に、前述の第2・第3検出手段52, 53が袋状部先端縁検出手段に相当する。
そして、図7で明らかなように、トレッド10をローラ12…にて受けつつ、押圧ヘッド36が上方から押圧することで、袋状部5(図6参照)を、図7のように押圧して、折り畳み部6を形成する。
54はパソコン等の電子制御手段であり、第1・第2・第3検出手段51, 52, 53(の受光器51b,52b,53b)からの信号が入力するように接続され、かつ、第1・第2電磁弁45,49へ切換命令信号を送信するように第1・第2電磁弁45,49と接続線55, 56にて接続される。なお、接続線55, 56は簡略化のため各1本をもって図示している。
つまり、第1アクチュエータ21が伸長して、揺動アーム16が下方へ揺動して、受け部材7は、ローラ12,12間の小間隔13に於て、ローラ12の上面と同一乃至それ以下の位置に存在して、その後、送られてくるトレッド10を確実に受ける態勢にある。このように、トレッド10の先端10aの詰まりを確実防止できる。このとき、第2アクチュエータ22は伸長しており、チャック部材17は上方へ開放した状態にある。なお、カッタYはスイングコンベア60の上流の近傍位置に設けられ、押出機1から押し出されてくるトレッド10の重量が安定しない間は、スイングコンベア10は上方位置(図2の実線位置)にあって、ホット回収コンベア4に送られてホット回収されるが、(連続秤量器Zによって)トレッド10の押し出されてくる重量が安定すると、カッタYによって切断され、スイングコンベア60が矢印62方向へ、揺動して、袋状部形成手段Tの存在する側へ送られる(図3の矢印F参照)。
押圧手段Pの第3アクチュエータ43は短縮状態を保ち、押圧ヘッド36は、図3〜図6の間、引続いて上昇位置を維持している。そして、第2検出手段52が矢印F方向に送られてくる袋状部5の先端縁5aを検出すると、検出信号I4 が制御手段54に送られ、制御手段54から第2電磁弁49に制御信号I5 を送信する。この制御信号I5 によって第2電磁弁49が切換わって、図6から図7のように、第3アクチュエータ43が伸長作動し、押圧ヘッド36が下降して、そのフリーローラ35, 35が、下方位置のローラ12Aと共働して、先端10a(袋状部5)を押圧・挾圧して、折り畳み部6を形成する。ところで、押圧ヘッド36の下降と略同時に、第2アクチュエータ22を伸長させて、トレッド10の先端10aのチャッキング(掴持)を開放する。即ち、制御手段54から、第2電磁弁49に前記信号I5 を送ると共に、極微小の時間差をもって、又は、同時に、制御信号I6 を第1電磁弁45へ送信し、第2アクチュエータ22を、図6から図7のように伸長させて、揺動杆20を揺動してチャック部材17を開放し、図7から図8のように、折り畳み部6がスムースに形成される。
なお、第3検出手段53の位置で、図6に示すように、先端縁5aを検出して、その検出信号I8 によって、制御手段54から制御信号I6 を送出させれば、押圧ヘッド36の下降タイミングが、前述の場合よりも、少し遅くなり、その結果、図9(B)に示すように、所定幅L6 の重なり部と、その先端の小袋部57とから成る形状の折り畳み部6が形成される。
また、制御手段54のタイマー調整によって、第2電磁弁49及び第3アクチュエータ43の作動タイミングを調整することで、図9(A)と(B)のいずれかの形状を選択するようにしても良く、かつ、小袋部57の寸法も変更可能である。
2 搬送コンベア(テイクアウェイコンベア)
4 ホット回収コンベア
5 袋状部
5a 先端縁
6 折り畳み部
7 受け部材
10 トレッド
10a 先端
13 小間隔
17 チャック部材
20 揺動杆
21 第1アクチュエータ
22 第2アクチュエータ
35 フリーローラ
36 押圧ヘッド
43 第3アクチュエータ
51 (第1)検出手段
52 (第2)検出手段
53 (第3)検出手段(袋状部先端縁検出手段)
F 送り(矢印)
T 袋状部形成手段
P 押圧手段
I1 ,I4 ,I8 検出信号
Claims (3)
- 押出機(1)から押し出されてくるトレッド(10)を送る搬送コンベア(2)上であってホット回収コンベア(4)直後の下流位置にて、安定押出状態の上記トレッド(10)の先端(10a)を掴持して持ち上げて上記搬送コンベア(2)の送りに伴って上記先端(10a)を折り返して袋状部(5)を形成する袋状部形成手段(T)と、
上記搬送コンベア(2)上であって上記袋状部形成手段(T)の下流位置にて上記袋状部(5)を押圧して折り畳み部(6)を上記安定押出状態のトレッド(10)の先端(10a)に形成する押圧手段(P)と、を具備し、
上記搬送コンベア(2)はローラコンベアから成り、
上記袋状部形成手段(T)は、上記ローラコンベアの隣り合うローラ(12)とローラ(12)の間にて上記安定押出状態のトレッド(10)が送られてくるのを水平状に待機すると共に上記ローラ(12)によって送られてきた上記トレッド(10)の先端(10a)の下面側を受ける帯板状の受け部材(7)と、上記先端(10a)の下面側を上記受け部材(7)にて受けた状態で上記先端(10a)の上面側に接触して上記先端(10a)を上記受け部材(7)と供働きして掴持するチャック部材(17)と、を具備することを特徴とするトレッド自動折り畳み装置。 - 上記受け部材(7)及び上記チャック部材(17)を上昇させて上記トレッド(10)の先端(10a)を掴持しつつ持ち上げる第1アクチュエータ(21)と、上記チャック部材(17)を開閉作動させる第2アクチュエータ(22)と、上記第1アクチュエータ(21)と該第2アクチュエータ(22)を作動させるために上記安定押出状態のトレッド(10)の上記搬送コンベア(2)上の位置を検出して検出信号を送信する検出手段(51)とを、備えている請求項1記載のトレッド自動折り畳み装置。
- 上記押圧手段(P)は、空転自在なフリーローラ(35)を有して上方から上記袋状部(5)を押圧して上記折り畳み部(6)を形成する押圧ヘッド(36)と、該押圧ヘッド(36)を昇降作動させる第3アクチュエータ(43)と、上記袋状部形成手段(T)にて形成された上記袋状部(5)の先端縁(5a)が上記ローラコンベアにて所定位置まで送られてきたことを検出して上記第3アクチュエータ(43)を作動させる信号を送信する袋状部先端縁検出手段(52)(53)とを、備えている請求項1又は2記載のトレッド自動折り畳み装置。
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