[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4891104B2 - 工作機械の熱変位推定方法 - Google Patents

工作機械の熱変位推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4891104B2
JP4891104B2 JP2007018314A JP2007018314A JP4891104B2 JP 4891104 B2 JP4891104 B2 JP 4891104B2 JP 2007018314 A JP2007018314 A JP 2007018314A JP 2007018314 A JP2007018314 A JP 2007018314A JP 4891104 B2 JP4891104 B2 JP 4891104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal displacement
temperature
change
rotation speed
equivalent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007018314A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008183653A (ja
Inventor
治光 千田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp filed Critical Okuma Corp
Priority to JP2007018314A priority Critical patent/JP4891104B2/ja
Priority to US12/016,526 priority patent/US7778725B2/en
Priority to DE102008005676A priority patent/DE102008005676B4/de
Priority to IT000104A priority patent/ITMI20080104A1/it
Priority to CN200810009204.6A priority patent/CN101236415A/zh
Publication of JP2008183653A publication Critical patent/JP2008183653A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4891104B2 publication Critical patent/JP4891104B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q15/00Automatic control or regulation of feed movement, cutting velocity or position of tool or work
    • B23Q15/007Automatic control or regulation of feed movement, cutting velocity or position of tool or work while the tool acts upon the workpiece
    • B23Q15/18Compensation of tool-deflection due to temperature or force
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q11/00Accessories fitted to machine tools for keeping tools or parts of the machine in good working condition or for cooling work; Safety devices specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools
    • B23Q11/0003Arrangements for preventing undesired thermal effects on tools or parts of the machine
    • B23Q11/0007Arrangements for preventing undesired thermal effects on tools or parts of the machine by compensating occurring thermal dilations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q2220/00Machine tool components
    • B23Q2220/006Spindle heads
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49206Compensation temperature, thermal displacement, use measured temperature

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、マシニングセンタ等の工作機械において、回転軸の熱変位を推定する方法に関するものである。
一般に、工作機械は、機械の特性上各部に熱源(例えば主軸の転がり軸受)を持っており、この熱源によって発生した熱が機械各部に伝わることで、機体の熱変位を引き起こす。機体の熱変位は加工精度に大きく影響するため、その防止対策として、従来から、発熱部を冷却する方法、或いは、機体温度情報から熱変位を推定して補正する方法が広く採用されている。
後者の熱変位推定方法として、従来、本出願人は、特許文献1において、回転速度変化後の過渡状態から定常状態に至るまで、測定された温度変化を基に、回転時の相当発熱量を算出し、該算出値から熱変位を算出することで、あらゆる運転状況において熱変位を正確に推定する技術を提案している。
また、特許文献2では、過渡状態における温度と熱変位の時間応答が同様となるように時間或いは補正回数に応じて熱変位推定演算式の係数を変化させながら主軸の熱変位を求める熱変位推定演算を提案し、あらゆる運転状況において正確に補正することを提案している。これについては、特許文献3において、温度センサの時定数や取付位置(熱源からの距離)によって生じる測定温度のムダ時間(追従遅れ)をキャンセルするため、温度及び熱変位の時間応答を等しくする関数で対応することを提案している。
特開2006−15461号公報 特許第3151655号公報 特許第3422462号公報
ところが、これらの従来技術では、ムダ時間(追従遅れ)において、熱変位と温度変化が比較的近い応答を前提に考慮している。そのため、測定温度のムダ時間が大きい場合には、過渡状態の極初期において、温度変化が測定されない状態で熱変位が発生する場合に、推定値に誤差が発生するという問題点があった。
そこで、本発明は、温度センサの時定数や取付位置によって生じる測定温度のムダ時間により、熱変位が発生しているにもかかわらず、温度変化が測定されない状況においても熱変位の推定精度を向上できる方法を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、工作機械の温度上昇をセンサで測定して数値化し、得られた温度データに基づいて第1相当発熱量を推定演算し、該第1相当発熱量から熱変位を推定する工作機械の熱変位推定方法であって、第1相当発熱量の演算を離散値を用いて行うと共に、主軸回転速度が変化した際には、予め設定した主軸回転速度と第2相当発熱量との関係から主軸回転速度変化前後での第2相当発熱量の差を求め、その差と主軸回転速度変化後の経過時間とから補償量を求めて、得られた補償量を第1相当発熱量に加え、第1相当発熱量の変化を矩形波とすることを特徴とするものである。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、工作機械の温度上昇をセンサで測定して数値化し、得られた温度データに基づいて熱変位を推定する工作機械の熱変位推定方法であって、主軸回転速度が変化した際には、予め設定した主軸回転速度と第2相当発熱量との関係から主軸回転速度変化前後での第2相当発熱量の差を求め、その差と主軸回転速度変化後の経過時間とから、温度データに基づいて演算可能な第1相当発熱量へ加えることによって第1相当発熱量の変化が矩形波となるような補償量を求めて、その補償量に一次遅れ系の応答処理を行って補償温度を演算し、得られた補償温度を測定した温度に加えることを特徴とするものである。
ここで、請求項1に係る熱変位推定方法を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、マシニングセンタにおける主軸回転速度の経時変化を示す。ここでは本発明の特徴を明らかにするために、主軸回転数として、定常状態を作る13,000min−1と、過渡状態を作る25,000min−1とを例示する。図2は、図1の運転条件下における主軸の実際の熱変位及び温度上昇値(機体温度からの相対値)の経時変化を示す。熱変位は、非接触式変位センサを用いて10秒間隔で測定し、温度上昇値は主軸軸受の近傍に設置した温度センサで測定したものである。そして、図3は、本出願人による従来方法で推定した熱変位と図2に示した実際の熱変位との誤差を示すものである。
従来の推定方法によると、図1に示す運転パターンにおいては、定常状態からの急激な変化にかかわらず、温度データに基づき温度−相当発熱量を推定演算し、該温度−相当発熱量から熱変位を推定することを行っている。
具体的には、図3に示す熱変位推定誤差量は下記の式1〜3に夫々具体的な係数を用いた式1’〜式3’により求められている。
TX = TYn−1 + (TY −TYn−1 )/α 式1

TX:n回目の温度−相当発熱量 TY:n回目の温度変化
α :応答特性係数

= Yn−1 + (X −Yn−1)・α 式2
:n回目の温度−推定発熱量 Y:n回目の一次遅れ応答処理演算値
α :応答特性係数

推定熱変位 = K・Y 式3
K : 熱変位変換係数 (μm/℃)
TX = TYn−1 + (TY −TYn−1 )/0.91 式1’
= Yn−1 + (X −Yn−1 )・0.038 式2’
推定熱変位 = 5・Y 式3’
図4は、測定温度の即時値を用いて推定した熱変位と実際の熱変位との誤差を示すものであるが、図4と図3とを比較して明らかなように、本出願人が提案した従来方法によれば、式1で温度−相当発熱量を推定し、該発熱量の変化からもとに式2と式3で熱変位を推定しており、実際の熱変位形態に近い推定方法を行っているので、定常状態から過渡状態、過渡状態から過渡状態並びに過渡状態から定常状態に移行したときの熱変位を高精度に推定することができる。しかしながら、図5に示すように、測定温度の変化を拡大して見ると、回転速度変化直後にムダ時間(回転数変化指令から温度上昇が遅れて現れる点線丸部分)があり、この部分が熱変位推定精度に悪影響を及ぼしていることが分かる。ムダ時間は、温度センサの応答時定数並びに温度センサの設置位置(熱源である軸受からセンサまでの距離、図6参照)によって発生する。
従って、測定温度のムダ時間を考慮した演算式を使用すれば、熱変位をより高精度に推定することができる。ここで、図2の温度測定結果から式1を用いて算出した温度−相当発熱量(第1相当発熱量)を図7に示す。ここでは回転速度が変化した後の立ち上がり部において一次遅れ系の応答を示しており、これが回転速度変化直後での推定誤差を発生させていた要因であることが分かる。
そこで、この原因を発熱位置と温度測定位置の温度センサとの距離と構造で決まる一次遅れ系であるとおき、本発明では、図7の温度−相当発熱量の変化が矩形波となるように回転速度変化後に補償量を加えるものである。この補償量を式4に示す。
LT = As・exp(−t/β) 式4
LT : 回転速度変化後n回目の補償量 As : 補正係数
t : 回転速度変化後の経過時間 β : 応答時定数
なお、LTが小さくなった場合には補償量の計算を終了することができる。具体的には、LTの値に式3に示すK(熱変位変換係数)を乗じて得られた結果が、求められる加工表面粗さに対して十分に小さいと判断された場合には終了する。
一般には、回転速度が速くなるにつれて発熱量が大きくなる。そこで、主軸回転速度と相当発熱量(設定−相当発熱量(第2相当発熱量))との関係を実験により求め、主軸回転速度前後の差としての補正係数を下記の式5によって求める。
As = C・(Nsγ −Nγ) 式5
As : 回転速度変化後の補正係数 C,γ : 近似係数
Ns : 主軸指令回転速度 Ns : 変更前の回転速度
又は、主軸回転速度と設定−相当発熱量との関係を対比表で表し、該当する回転速度が指令された場合には、近い回転速度から内挿して求めることもできる。
本発明の補償量を下記の式4’で求め、式1’で求めた温度−相当発熱量に加えたムダ時間補償の相当発熱量の結果を図8に示す。
LT = 5・exp(−t/0.6) 式4’
図9は、本発明の方法で推定したムダ時間補償後の相当発熱量(補償−相当発熱量)の変化を基に熱変位を演算し、実際の熱変位との誤差を示したものである。図9と図3とを比較して明らかなように、本発明の方法によれば、推定誤差を従来の1/2以下に減少させることができる。
次に、請求項2に係る熱変位推定方法を説明する。
まずここでは、過渡状態における温度と熱変位の時間応答とが同様となるように、回転速度変化後の過渡状態から定常状態に戻るまで回転速度と時間或いは補正回数とに応じて、熱変位推定演算式の係数を変化させながら主軸の熱変位を求める方法となっている。
図1に示す運転パターンにおいては、過渡状態の熱変位を正確に求めるために、まず、定常状態から過渡状態に移行するA点で回数カウンタをスタートし、下記の式6を用いて熱変位推定用中間値を算出し、次いで、式3を用いて熱変位を推定演算する。このとき、主軸回転速度は熱変位の定常状態から変化し、式8の段差分は小さいため、これを式6の入力計算用温度に反映させる必要はない。その後、B点で主軸回転速度が変化すると、回数カウンタを一旦リセットして再スタートする。このときは、熱変位の過渡状態からの回転速度変化であるため、式7及び式8の段差分を考慮した入力計算用温度を式6に代入して熱変位推定用中間値を算出したのち、式3を用いて熱変位を推定演算する。具体的には、図10に示す熱変位推定誤差量は、下記の式6〜8の関数を具体化して用いた下記の式6’〜式8’により求められている。
tn=Ytn−1+(Xtn−Ytn−1)・f(n,T(n)) 式6
tn :n回目の入力計算用温度
tn :n回目の熱変位推定用中間値
f(n,T(n)):関数

入力計算用温度=測定温度−段差分・exp(−t/Ttmp) 式7
段差分=回転速度変化直前の温度−回転速度変化直前の熱変位推定用中間値 式8
t:回転速度が変化してからの時間
Ttmp:温度時定数
tn=Ytn−1+(Xtn−Ytn−1)・〔1+21{1−exp(−t/280)}〕 式6’
入力計算用温度=測定温度−段差分・exp(−t/240) 式7’
B点における段差分=1.5 式8’
この方式においては、測定温度から熱変位を推定することから、式4にて算出される相当発熱量の補償値に対して取付位置や温度センサに起因する応答の遅れを例えば式2を用いて一次遅れ系の応答結果で演算し、得られた結果を補償温度として入力計算用温度に加えることで、測定ムダ時間を補償することができる。図11は本発明の方法で、実際の熱変位との誤差を示したものである。図11と図3とを比較して明らかなように、本発明の方法によれば、推定誤差を従来の1/2以下に減少させることができる。
本発明によれば、温度センサの時定数や取付位置によって生じる測定温度のムダ時間の補償が可能となる。従って、温度変化が測定される前に熱変位現象が発生する場合に特に優れた効果が期待でき、熱変位の推定精度を向上できるという優れた効果を奏する。これにより、温度センサの取付位置を熱源近くにする必要がなくなり、設計の自由度が増す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図12は、立形マシニングセンタにおける熱変位補正システムを示すものであるが、これと同様のシステムを横形マシニングセンタに適用してもよい。マシニングセンタは、周知のように、主軸ヘッド1、コラム2、主軸3、ベッド4、移動テーブル5等から構成されている。主軸3の近傍には、その発熱温度を測定するための第1温度センサ6が取り付けられている(図6参照)。また、ベッド4には基準温度を測定する第2温度センサ7が取り付けられている。
温度測定装置8は、各温度センサ6,7からのアナログ信号をデジタル信号に変換し、数値化された温度データを熱変位推定演算器9に出力する。記憶装置10には、補正パラメータ、および主軸回転速度と設定−相当発熱量のパラメータが予め記憶されている。熱変位推定演算器9は、温度データと補正パラメータとから熱変位を推定して補正値を算出する。そして、この補正値に基づいてNC装置11が周知の方法により位置補正を実行するようになっている。
図13は、上記マシニングセンタの熱変位を回転時の相当発熱量から推定し、補正を行うフローチャートである。これは請求項1に係る熱変位推定方法に対応したものである。
まず、熱変位補正プログラムが開始されると、温度センサ6,7による温度測定が実行される(Step1、以下単に「S1」のように略記する)。この間に主軸3の回転速度が変化する(S2)と、カウンタがスタート(S3)して、S4で回転速度に応じた回転速度変化後の補正係数を式5から算出する。
次に、S5では、式1による温度−相当発熱量が演算され、S6で式4による補償量が演算されて、S7では、それらの和でムダ時間補償の相当発熱量を求める。なお、補償量が小さくなった場合には補償量の算出は行わなくても良い。
そして、S8では、式2と式3にて熱変位換算の推定演算をして、S9でNC装置11により補正処理を行わせる。続けて補正を行う場合はS1へ戻る(S10)。
このように、上記形態の熱変位推定方法によれば、温度センサ6,7の時定数や取付位置によって生じる測定温度のムダ時間の補償により、温度変化が測定される前に熱変位現象が発生する場合に特に優れた効果が期待でき、熱変位の推定精度を向上できるという優れた効果を奏する。これにより、温度センサ6,7の取付位置を熱源近くにする必要がなくなり、設計の自由度が増す。
次に、請求項2に係る熱変位推定方法に対応して、温度から熱変位を推定し、補正を行う形態を図14のフローチャートに基づいて説明する。
まず、熱変位補正プログラムが開始されると、温度センサ6,7による温度測定が実行される(S11)。この間に主軸3の回転速度が変化する(S12)と、S13でカウンタがスタートし、S14で式8により段差分の算出を行うと共に、S15で回転速度に応じた回転速度変化後の補正係数を式5から算出する。
次に、S16では、式7により段差分の時間経過を考慮した段差吸収量と測定温度とを合算して入力計算用温度を算出する。なお、段差吸収量の算出は、推定用中間値Yの算出に影響が出ないほど小さくなったときには実施しないものとする。
そして、S17では、式4により発熱量の補償量を算出して、続くS18で、取付位置に起因する一次遅れ系の応答処理をして補償温度を求め、補償温度を入力計算用温度に加えてムダ時間補償温度を求める。次に、S19で、得られたムダ時間補償温度を入力計算用温度として式6に代入して熱変位推定用中間値を算出した後、式3を用いて熱変位換算の推定演算を行い、S20でNC装置11に補正処理を行わせる。続けて補正を行う場合はS11へ戻る(S21)。
なお、補償量が小さくなった場合には、S17,S18は行わなくてもよい。
このように、上記形態の熱変位推定方法においても、温度センサ6,7の時定数や取付位置によって生じる測定温度のムダ時間の補償により、温度変化が測定される前に熱変位現象が発生する場合に特に優れた効果が期待でき、熱変位の推定精度を向上できるという優れた効果を奏する。これにより、温度センサ6,7の取付位置を熱源近くにする必要がなくなり、設計の自由度が増す。
マシニングセンタにおける主軸回転速度の経時変化を示す特性図である。 主軸の実際の熱変位及び温度上昇値の経時変化を示す特性図である。 従来の温度−相当発熱量をもとに熱変位を推定する方法の誤差を示す特性図である。 測定温度の即時値を用いた場合の推定誤差を示す特性図である。 回転速度変化直後における測定温度変化の応答性を示す特性図である。 温度センサの設置箇所を例示する主軸ヘッドの詳細図である。 測定温度から算出される温度−相当発熱量を示す特性図である。 本発明の方法によるムダ時間補償の相当発熱量を示す特性図である。 本発明の方法による熱変位推定誤差を示す特性図である。 従来の温度をもとに熱変位を推定する方法の誤差を示す特性図である。 本発明の方法による熱変位推定誤差を示す特性図である。 本発明の方法が実施される立形マシニングセンタの熱変位補正システムを示す概略図である。 同マシニングセンタの相当発熱量をもとに熱変位を推定し、補正する方法を示すフローチャートである。 同マシニングセンタの温度をもとに熱変位を推定し、補正する方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・主軸ヘッド、3・・主軸、4・・ベッド、6・・第1温度センサ、7・・第2温度センサ、8・・温度測定装置、9・・熱変位推定演算器、10・・記憶装置、11・・NC装置。

Claims (2)

  1. 工作機械の温度上昇をセンサで測定して数値化し、得られた温度データに基づいて第1相当発熱量を推定演算し、該第1相当発熱量から熱変位を推定する工作機械の熱変位推定方法であって、
    第1相当発熱量の演算を離散値を用いて行うと共に、主軸回転速度が変化した際には、予め設定した主軸回転速度と第2相当発熱量との関係から主軸回転速度変化前後での第2相当発熱量の差を求め、その差と主軸回転速度変化後の経過時間とから補償量を求めて、得られた補償量を第1相当発熱量に加え、第1相当発熱量の変化を矩形波とすることを特徴とする工作機械の熱変位推定方法。
  2. 工作機械の温度上昇をセンサで測定して数値化し、得られた温度データに基づいて熱変位を推定する工作機械の熱変位推定方法であって、
    主軸回転速度が変化した際には、予め設定した主軸回転速度と第2相当発熱量との関係から主軸回転速度変化前後での第2相当発熱量の差を求め、その差と主軸回転速度変化後の経過時間とから、温度データに基づいて演算可能な第1相当発熱量へ加えることによって第1相当発熱量の変化が矩形波となるような補償量を求めて、その補償量に一次遅れ系の応答処理を行って補償温度を演算し、得られた補償温度を測定した温度に加えることを特徴とする工作機械の熱変位推定方法。
JP2007018314A 2007-01-29 2007-01-29 工作機械の熱変位推定方法 Expired - Fee Related JP4891104B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018314A JP4891104B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 工作機械の熱変位推定方法
US12/016,526 US7778725B2 (en) 2007-01-29 2008-01-18 Method for estimating thermal displacement in machine tool
DE102008005676A DE102008005676B4 (de) 2007-01-29 2008-01-23 Verfahren zum Abschätzen thermisch bedingter Verschiebungen in einer Werkzeugmaschine
IT000104A ITMI20080104A1 (it) 2007-01-29 2008-01-24 Metodo per la stima dello spostamento termico in una macchina utensile
CN200810009204.6A CN101236415A (zh) 2007-01-29 2008-01-29 工作机械的热位移推算方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007018314A JP4891104B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 工作機械の熱変位推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008183653A JP2008183653A (ja) 2008-08-14
JP4891104B2 true JP4891104B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=39628295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007018314A Expired - Fee Related JP4891104B2 (ja) 2007-01-29 2007-01-29 工作機械の熱変位推定方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7778725B2 (ja)
JP (1) JP4891104B2 (ja)
CN (1) CN101236415A (ja)
DE (1) DE102008005676B4 (ja)
IT (1) ITMI20080104A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI797888B (zh) * 2021-12-15 2023-04-01 財團法人工業技術研究院 工具機熱補償系統

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099761A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Toshiba Mach Co Ltd 数値制御式工作機械の熱変位補正方法
TW201021959A (en) * 2008-12-11 2010-06-16 Ind Tech Res Inst A thermal error compensation method for machine tools
JP2011140098A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 工作機械の機械変位補正システム
JP4917665B1 (ja) * 2010-11-11 2012-04-18 ファナック株式会社 工作機械の熱変位補正方法及び熱変位補正装置
JP5568005B2 (ja) * 2010-12-28 2014-08-06 オークマ株式会社 工作機械の熱変位補正装置及び方法
JP6285396B2 (ja) * 2015-07-17 2018-02-28 ファナック株式会社 工作機械の実測定の要否を自動判定する熱変位補正装置
JP2017024108A (ja) 2015-07-21 2017-02-02 ファナック株式会社 工作機械の熱変位補正装置
US11353842B2 (en) * 2016-03-28 2022-06-07 Doosan Machine Tools Co., Ltd. Apparatus and method for automatically converting thermal displacement compensation parameters of machine tool
CN105867303A (zh) * 2016-04-18 2016-08-17 安徽省捷甬达智能机器有限公司 一种参考误差的机床温差补偿系统
CN105892401A (zh) * 2016-04-18 2016-08-24 安徽省捷甬达智能机器有限公司 一种基于温差的机床运动补偿方法
EP3301325B1 (en) * 2016-09-29 2020-11-18 KappaSense Ltd Linear actuator
JP6564412B2 (ja) * 2017-03-21 2019-08-21 ファナック株式会社 機械学習装置及び熱変位補正装置
JP6464220B2 (ja) * 2017-03-21 2019-02-06 ファナック株式会社 機械学習装置及び熱変位補正装置
JP6683667B2 (ja) 2017-10-04 2020-04-22 ファナック株式会社 熱変位補正システム
JP6691087B2 (ja) 2017-10-04 2020-04-28 ファナック株式会社 熱変位補正システム
CN107639533A (zh) * 2017-10-18 2018-01-30 中国水利水电第十工程局有限公司 精密磨床的精度补偿方法
JP6673950B2 (ja) * 2018-01-31 2020-04-01 ファナック株式会社 基準温度設定装置、基準温度設定方法及び基準温度設定プログラム
JP7098544B2 (ja) * 2019-01-21 2022-07-11 オークマ株式会社 工作機械の熱変位補正方法及び熱変位補正装置
CN109739182B (zh) * 2019-01-31 2020-06-16 大连理工大学 一种对冷却系统扰动不敏感的主轴热误差补偿方法
US11467066B2 (en) * 2019-01-31 2022-10-11 Dalian University Of Technology Method for determining the preload value of the screw based on thermal error and temperature rise weighting
JP7303065B2 (ja) * 2019-08-23 2023-07-04 ファナック株式会社 機械学習装置、制御システム及び機械学習方法
CN113126566B (zh) * 2021-06-18 2021-08-24 四川大学 一种数控机床主轴轴向热误差物理建模方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03151655A (ja) * 1989-11-08 1991-06-27 Ngk Spark Plug Co Ltd 集積回路用パッケージの絶縁基板の製造方法
US6341245B1 (en) * 1996-01-09 2002-01-22 Toshiba Kikai Kabushiki Kaisha Machine tool displacement correcting apparatus
JP3151655B2 (ja) * 1996-02-19 2001-04-03 オークマ株式会社 工作機械の熱変位推定方法
JP3154946B2 (ja) * 1996-11-11 2001-04-09 ファナック株式会社 工作機械の熱変位補正方法
JP3413068B2 (ja) * 1997-08-19 2003-06-03 オークマ株式会社 工作機械の熱変位推定方法
JP3422462B2 (ja) * 1998-02-05 2003-06-30 オークマ株式会社 工作機械の熱変位推定方法
JP3405965B2 (ja) * 2000-07-06 2003-05-12 ファナック株式会社 工作機械の熱変位補正方法
JP2002086329A (ja) * 2000-09-13 2002-03-26 Mori Seiki Co Ltd 工作機械の熱変位補正量算出方法及び熱変位補正量算出装置
JP4057805B2 (ja) * 2001-11-29 2008-03-05 サンデン株式会社 可変容量圧縮機の制御装置
JP2004195594A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Okuma Corp 工作機械の加工方法
JP2004249402A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Okuma Corp 工作機械の高精度加工方法
JP4242760B2 (ja) * 2003-12-25 2009-03-25 オークマ株式会社 工作機械の熱変位補正方法
JP4403961B2 (ja) * 2004-03-12 2010-01-27 株式会社デンソー 内燃機関の排気浄化装置
JP4658531B2 (ja) 2004-07-02 2011-03-23 オークマ株式会社 工作機械の熱変位推定方法
JP4299761B2 (ja) * 2004-10-22 2009-07-22 ヤマザキマザック株式会社 工作機械の熱変位補正方法及び熱変位補正装置
JP4505385B2 (ja) * 2005-07-11 2010-07-21 オークマ株式会社 工作機械の熱変位推定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI797888B (zh) * 2021-12-15 2023-04-01 財團法人工業技術研究院 工具機熱補償系統
US12045031B2 (en) 2021-12-15 2024-07-23 Industrial Technology Research Institute Thermal compensation system for machine tools with a minimum control precision

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008183653A (ja) 2008-08-14
CN101236415A (zh) 2008-08-06
US20080215178A1 (en) 2008-09-04
US7778725B2 (en) 2010-08-17
DE102008005676B4 (de) 2013-12-12
ITMI20080104A1 (it) 2008-07-30
DE102008005676A1 (de) 2008-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4891104B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP3136464B2 (ja) 工作機械の熱変位補正方法
JP4917665B1 (ja) 工作機械の熱変位補正方法及び熱変位補正装置
JP3151655B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP3413068B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP3422462B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP4505385B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP6561003B2 (ja) 工作機械の熱変位補正方法、工作機械
JP4880634B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP2010099761A (ja) 数値制御式工作機械の熱変位補正方法
JP4658531B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP4469681B2 (ja) 工作機械の加工誤差の補正方法
JP2002326141A (ja) 工作機械の熱変位補正方法
JP2006116654A (ja) Nc工作機械の熱変形補正方法及び熱変形補正装置
JP3805932B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP6656945B2 (ja) 工作機械の熱変位の補正方法
JP2002052439A (ja) 旋盤の熱変位補正方法
JP4358705B2 (ja) 工作機械の熱変形誤差の補正方法
JP3495255B2 (ja) 工作機械の熱変位推定方法
JP2008146411A (ja) 工作機械の熱変位時定数安定化システム
JP2004148443A (ja) 工具の熱変位補正方法
JP5127603B2 (ja) 加工方法及び加工装置
JP2002301637A (ja) 工作機械の熱変位補正方法
JP2002036069A (ja) 熱変位補正方法
JPH10156663A (ja) 工作機械の熱変位補正方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111215

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141222

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees