JP4877690B2 - Static pressure slider - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静圧スライダに関する。
【0002】
【従来の技術】
図11に示すように、従来の静圧スライダ61は、四角柱状のガイド軸62と、その外周を四方から囲むように形成された筒状のスライダ本体63とを備えている。スライダ本体63の内周面には、ガイド軸62の各外周面と対応して4つの多孔質体64が設けられている。スライダ本体63の外周面の一部にはポート65が設けられ、ポート65はスライダ本体63の内部に形成された図示しない通路を介して多孔質体64に連通されている。
【0003】
そして、ポート65に接続された図示しない圧力供給源より加圧エアが供給されると、多孔質体64の表面から加圧エアが均等に噴出される。これによって、ガイド軸62の外周面とスライダ本体63の内周面との間に加圧エア層に基づく静圧が発生し、スライダ本体63がガイド軸62と僅かな隙間を保ちながら当該ガイド軸62に沿って移動し得ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の静圧スライダでは、ガイド軸62の外周全体をスライダ本体63で囲むようにして構成されていることから、部品点数が多く、構造が複雑で、静圧スライダ全体としても大型化するという問題がある。また、スライダ本体63に関して組み付け部品数が増える分だけ組み付け精度も悪くなるという問題も生じ得る。
【0005】
また、上記従来の静圧スライダを用いて真空雰囲気で作業を行うような場合には、室全体を真空雰囲気にしなければならいことから真空発生器も大容量のものが必要となり、設備が大袈裟になるという問題もある。
【0006】
また、上記静圧スライダと同じ原理、即ち静圧を用いた装置として、非接触式チャックがある。これは、静圧の作用によってワークを浮上させ、その状態で例えばワークをスライドさせて搬送する。この非接触式チャックにおいては、単に静圧を付与してワークを非接触で保持するというものであったため、ワークが浮き過ぎてワーク保持剛性が低くなるとか、ワークが静圧によって振動するといった問題がある。かかる非接触式チャックを複数用いてなるチャック装置においても同様の問題がある。
【0007】
本発明は、静圧を利用した静圧スライダにおいて、以上のような問題を解決することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
以下に、上記課題を解決し得る手段等について項を分けて列挙する。なお、必要に応じてその作用、効果、具体的手段等についても付記する。
【0009】
手段1.スライダ本体の静圧発生面側に静圧発生部を設け、該静圧発生部から加圧流体を噴出させることによって静圧を生成する静圧スライダにおいて、
前記スライダ本体にはその静圧発生面側に真空引きのための吸引部を設け、該吸引部周辺の流体を吸引するようにしたことを特徴とする静圧スライダ。
【0010】
手段1によれば、スライダ本体の静圧発生面側において、静圧発生部から噴出される加圧流体によって相手側との間に静圧が生成される。その結果、相手側と非接触の状態に静圧スライダを保持することができる。そして、本静圧スライダでは単に静圧を生じさせるだけではなく、吸引部より流体を吸引するように構成している。かかる吸引作用によって、スライダ本体の静圧発生面側には相手側に引き寄せられる力が発生する。従って、静圧と吸引とが同時に静圧発生面側で生じることによって、静圧スライダの静圧軸受け剛性が高められ、静圧スライダが安定する。また、静圧発生部とは独立して吸引部を設けたことから、ベルヌイの原理を用いた負圧発生の場合とは異なり、静圧発生のための加圧度合と吸引部における吸引度合とを個別に調整することができることとなり、静圧と負圧とのバランスを容易に調整して軸受け剛性を一層高めたり相手側との隙間を調整したり静圧スライダの振動を抑制することが可能となる。また、これにより、従来のようにスライダ本体を案内する軸が必ずしも必要でなくなったり、少なくとも四方から囲む必要もなくなるので、部品点数や組み付け工数の低減を図ることができるとともに、組み付けに伴う精度低下も防止し得る。
【0011】
なお、流体としては、一般にはエア等の気体が想定されるが、静圧スライダの使用雰囲気によって適宜変化する。以下の各手段において説明されている流体についても同様である。
【0012】
手段2.スライダ本体の静圧発生面側に静圧発生部を設け、該静圧発生部に連通する加圧用ポートを設け、加圧用ポートを介して供給される加圧流体を静圧発生部から噴出させることによって静圧を生成する静圧スライダにおいて、
前記スライダ本体にはその静圧発生面側に真空引きのための吸引部を設け、該吸引部に連通する真空引き用ポートを設け、吸引部周辺の流体を真空引き用ポートを介して吸引するようにしたことを特徴とする静圧スライダ。
【0013】
手段2によれば、使用時においては、加圧用ポートに圧力ポンプ等が接続されるとともに真空引き用ポートには吸引ポンプ等が接続される。そして、スライダ本体の静圧発生面側において、静圧発生部から噴出される加圧流体によって相手側との間に静圧が生成される。その結果、相手側と非接触の状態に静圧スライダを保持することができる。そして、本静圧スライダでは単に静圧を生じさせるだけではなく、吸引部より流体を吸引するように構成している。かかる吸引作用によって、スライダ本体の静圧発生面側には相手側に引き寄せられる力が発生する。従って、静圧と吸引とが同時に静圧発生面側で生じることによって、静圧スライダの静圧軸受け剛性が高められ、静圧スライダが安定する。また、静圧発生部とは独立して吸引部を設けたことから、ベルヌイの原理を用いた負圧発生の場合とは異なり、静圧発生のための加圧度合と吸引部における吸引度合とを個別に調整することができることとなり、静圧と負圧とのバランスを容易に調整して軸受け剛性を一層高めたり相手側との隙間を調整したり静圧スライダの振動を抑制することが可能となる。また、これにより、従来のようにスライダ本体を案内する軸が必ずしも必要でなくなったり、少なくとも四方から囲む必要もなくなるので、部品点数や組み付け工数の低減を図ることができるとともに、組み付けに伴う精度低下も防止し得る。
【0014】
手段3.手段1又は2において、前記静圧発生部は多孔質体によって構成されていることを特徴とする静圧スライダ。
【0015】
手段3によれば、静圧発生部に多孔質体を用いていることから、多孔質体を通過する際に流体が絞られることで好適に静圧を発生させることができ、しかも単なる絞り通路よりも均等に静圧を相手側との間に発生させることができる。その結果、静圧スライダが一層安定した状態となる。
【0016】
手段4.手段1乃至3のいずれかにおいて、前記吸引部は静圧発生面側に開口する凹部によって構成されていることを特徴とする静圧スライダ。
【0017】
手段4によれば、吸引部として凹部によって構成したことで、静圧発生面側において流体の吸引力が作用する領域が凹部と対峙する領域となることが明確になるとともに、その構成も簡素なものとなる。
【0018】
手段5.手段1乃至4のいずれかにおいて、前記静圧発生部は前記静圧発生面のうち周辺部に設けられていることを特徴とする静圧スライダ。
【0019】
手段5によれば、静圧発生部を静圧発生面のうち周辺部に設けたことにより、静圧スライダを相手側に対しより安定した状態に保持することができる。静圧スライダが相手側に対し傾こうとしても、加圧流体が静圧スライダの静圧発生面の周辺部分から噴出しているため、その傾きを抑制できるからである。
【0020】
手段6.手段5において、前記吸引部は前記静圧発生面のうち静圧発生部よりも内側部位に設けられていることを特徴とする静圧スライダ。
【0021】
手段6によれば、吸引部が静圧発生面のうち静圧発生部より内側部位に設けられていることから、その外側にある静圧領域に遮断された形で負圧領域を形成することができる。
【0022】
手段7.スライダ本体の静圧発生面側に静圧発生部を設け、該静圧発生部に連通する加圧用ポートを設け、加圧用ポートを介して供給される加圧流体を静圧発生部から噴出させることによって静圧を生成する静圧スライダにおいて、
前記静圧発生部を前記静圧発生面のうち周辺部に環状に設け、前記スライダ本体の静圧発生面側には前記静圧発生部よりも内側に真空引きのための吸引部を設け、該吸引部に連通する真空引き用ポートを設け、吸引部周辺の流体を真空引き用ポートを介して吸引するようにし、更に、前記スライダ本体の静圧発生面側には前記吸引部よりも内側に作業用凹所を設け、該作業用凹所に連通する作業用ポートを設けたことを特徴とする静圧スライダ。
【0023】
手段7によれば、使用時においては、加圧用ポートに圧力ポンプ等が接続されるとともに真空引き用ポートには吸引ポンプ等が接続される。そして、スライダ本体の静圧発生面側において、静圧発生部から噴出される加圧流体によって相手側との間に静圧が生成される。その結果、相手側と非接触の状態に静圧スライダを保持することができる。そして、本静圧スライダでは単に静圧を生じさせるだけではなく、吸引部より流体を吸引するように構成している。かかる吸引作用によって、スライダ本体の静圧発生面側には相手側に引き寄せられる力が発生する。従って、静圧と吸引とが同時に静圧発生面側で生じることによって、静圧スライダの静圧軸受け剛性が高められ、静圧スライダが安定する。また、静圧発生部とは独立して吸引部を設けたことから、ベルヌイの原理を用いた負圧発生の場合とは異なり、静圧発生のための加圧度合と吸引部における吸引度合とを個別に調整することができることとなり、静圧と負圧とのバランスを容易に調整して軸受け剛性を一層高めたり相手側との隙間を調整したり静圧スライダの振動を抑制することが可能となる。また、これにより、従来のようにスライダ本体を案内する軸が必ずしも必要でなくなったり、少なくとも四方から囲む必要もなくなるので、部品点数や組み付け工数の低減を図ることができるとともに、組み付けに伴う精度低下も防止し得る。
【0024】
また、静圧発生部を静圧発生面のうち周辺部に設けたことにより、静圧スライダを相手側に対しより安定した状態に保持することができる。静圧スライダが相手側に対し傾こうとしても、加圧流体が静圧スライダの静圧発生面の周辺部分から噴出しているため、その傾きを抑制できるからである。
【0025】
また、吸引部が静圧発生面のうち静圧発生部より内側部位に設けられていることから、その外側にある静圧領域に遮断された形で負圧領域を形成することができる。そして、その更に内側部位に作業用凹所を設け、該作業用凹所に連通する作業用ポートを設けたことから、かかる作業用凹所と相手側との間の領域は、上記負圧領域に囲まれ或いは挟まれた環境となって、周辺環境がエア環境である場合には当該負圧領域がエアカーテンのように機能し、作業用凹所の領域は独立した室のようになる。その結果、作業用ポートから加圧流体を供給したり真空引きしたりすることで、作業用凹所に対応する領域だけを必要な加圧雰囲気や真空雰囲気にすることができる。従って、例えば真空雰囲気を必要とする作業を行う場合にも静圧スライダが設置される部屋全体を真空雰囲気にする必要がなく、作業用ポートから真空引きするだけでよくなる。これによって、作業環境の形成のために大袈裟な設備を用意する必要がなくなる。更に、作業用凹所の周辺が吸引部によって負圧領域とされていることから、作業用ポートを介して作業用凹所を真空引きする際には、作業用凹所と相手側との間を高真空にすることができる。
【0026】
手段8.手段7において、前記静圧発生部及び吸引部はそれぞれ連続した環状とされていることを特徴とする静圧スライダ。
【0027】
手段8によれば、静圧発生部及び吸引部をそれぞれ連続した環状としたことにより、作業用凹所が吸引部に囲まれ、その吸引部が静圧発生部に囲まれた状態となり、静圧領域、負圧領域、作業領域(正圧又は負圧領域)の各領域の独立性が高められる。これにより、例えば作業領域を真空雰囲気にしたい場合にはより一層真空度が高められることになる。
【0028】
手段9.手段7又は8において、前記静圧発生部は多孔質体によって構成されていることを特徴とする静圧スライダ。
【0029】
手段9によれば、静圧発生部に多孔質体を用いていることから、多孔質体を通過する際に流体が絞られることで好適に静圧を発生させることができ、しかも単なる絞り通路よりも均等に静圧を相手側との間に発生させることができる。その結果、静圧スライダが一層安定した状態となる。
【0030】
手段10.手段7乃至9のいずれかにおいて、前記吸引部は静圧発生面側に開口する凹部によって構成されていることを特徴とする静圧スライダ。
【0031】
手段10によれば、吸引部として凹部によって構成したことで、静圧発生面側において流体の吸引力が作用する領域が凹部と対峙する領域となることが明確になるとともに、その構成も簡素なものとなる。
【0032】
手段11.ガイドレールと、該ガイドレールに沿って非接触状態でスライドするスライダ本体とを備えた静圧スライダにおいて、
前記ガイドレールを、長手方向に延びかつ互いに交差する2面を備えた構成とし、これら2面と対向する前記スライダ本体の2面を静圧発生面とし、
前記スライダ本体の静圧発生面側に静圧発生部を設け、該各静圧発生部に連通する加圧用ポートを設け、加圧用ポートを介して供給される加圧流体を各静圧発生部からガイドレールに向けて噴出させることによって静圧を生成するように構成し、
前記スライダ本体の各静圧発生面側には前記静圧発生部よりも内側に真空引きのための吸引部を設け、該吸引部に連通する真空引き用ポートを設け、吸引部周辺の流体を真空引き用ポートを介して吸引するようにしたことを特徴とする静圧スライダ。
【0033】
手段11によれば、使用時においては、加圧用ポートに圧力ポンプ等が接続されるとともに真空引き用ポートには吸引ポンプ等が接続される。そして、スライダ本体の静圧発生面側において、静圧発生部から噴出される加圧流体によってガイドレールとの間に静圧が生成される。その結果、ガイドレールと非接触の状態に静圧スライダを保持することができる。そして、本静圧スライダでは単に静圧を生じさせるだけではなく、吸引部より流体を吸引するように構成している。かかる吸引作用によって、スライダ本体の静圧発生面側にはガイドレール側に引き寄せられる力が発生する。従って、静圧と吸引とが同時に静圧発生面側で生じることによって、静圧スライダの静圧軸受け剛性が高められ、静圧スライダが安定する。また、静圧発生部とは独立して吸引部を設けたことから、ベルヌイの原理を用いた負圧発生の場合とは異なり、静圧発生のための加圧度合と吸引部における吸引度合とを個別に調整することができることとなり、静圧と負圧とのバランスを容易に調整して軸受け剛性を一層高めたりガイドレールとの隙間を調整したり静圧スライダの振動を抑制することが可能となる。
【0034】
そして、上記のように静圧と吸引(負圧)との協動によって、スライダ本体とガイドレールとのいずれか一方を他方が取り囲むように構成しなくてもスライダ本体がガイドレールから飛び出すことがないため、スライダ本体の2面とガイドレールの2面とだけで静圧発生面を構成すれば済み、部品点数や組み付け工数の低減を図ることができるとともに、組み付けに伴う精度低下も防止し得る。
【0035】
また、静圧発生部よりも内側部位に吸引部を設けたことにより、その外側にある静圧領域に遮断された形で負圧領域を形成することができる。
【0036】
手段12.手段11において、前記静圧発生部は前記静圧発生面のうち少なくとも両側部位に設けられており、前記吸引部はそれらに挟まれた位置に設けられていることを特徴とする静圧スライダ。
【0037】
手段12によれば、静圧発生部を静圧発生面のうち両側部位に設けたことにより、スライダ本体をガイドレールに対しより安定した状態に保持することができる。スライダ本体がガイドレールに対し傾こうとしても、加圧流体がスライダ本体の静圧発生面の両側部位から噴出しているため、その傾きを抑制できるからである。
【0038】
手段13.手段11において、前記静圧発生部は前記静圧発生面のうちスライダ本体のスライド方向に沿った両側部位に当該スライド方向に延びるように設けられており、前記吸引部はそれらに挟まれた位置に前記スライド方向に延びるように設けられていることを特徴とする静圧スライダ。
【0039】
手段13によれば、静圧発生部を静圧発生面のうち両側部位に設けたことにより、スライダ本体をガイドレールに対しより安定した状態に保持することができる。スライダ本体がガイドレールに対し傾こうとしても、加圧流体がスライダ本体の静圧発生面の両側部位から噴出しているため、その傾きを抑制できるからである。また、それらに挟まれた位置に吸引部を設けたことにより、その両側にある静圧領域に遮断された形で負圧領域を形成することができる。また、これら静圧発生部及び吸引部をスライダ本体のスライド方向に沿って形成したので、スライダ本体のスライド時においても静圧及び負圧の変動が少なくて済み、スライダ本体が安定した状態を維持することができる。
【0040】
手段14.手段11乃至13のいずれかにおいて、前記静圧発生部は多孔質体によって構成されていることを特徴とする静圧スライダ。
【0041】
手段14によれば、静圧発生部に多孔質体を用いていることから、多孔質体を通過する際に流体が絞られることで好適に静圧を発生させることができ、しかも単なる絞り通路よりも均等に静圧を相手側との間に発生させることができる。その結果、スライダ本体が一層安定した状態となる。
【0042】
手段15.手段11乃至14のいずれかにおいて、前記吸引部は静圧発生面側に開口する吸引用溝によって構成されており、該吸引用溝の両端はスライダ本体によって閉塞されていることを特徴とする静圧スライダ。
【0043】
手段15によれば、吸引部として溝によって構成したことで、静圧発生面側において流体の吸引力が作用する領域が溝と対峙する領域となることが明確になるとともに、その構成も簡素なものとなる。しかも、吸引用溝の両端が開放されていないので、無駄なく負圧の程度を向上させることができる。
【0044】
手段16.チャック本体の静圧発生面側に静圧発生部を設け、該静圧発生部から加圧流体を噴出させることによってワークとの間に静圧を生成し、ワークを静圧発生面から所定間隔をおいた状態に保持する非接触式チャックにおいて、
前記チャック本体にはその静圧発生面側に真空引きのための吸引部を設け、該吸引部周辺の流体を吸引するようにしたことを特徴とする非接触式チャック。
【0045】
手段16によれば、チャック本体の静圧発生面側において、静圧発生部から噴出される加圧流体によってワークとの間に静圧が生成される。その結果、ワークを非接触の状態で保持することができる。そして、本非接触式チャックでは単に静圧を生じさせるだけではなく、吸引部より流体を吸引するように構成している。かかる吸引作用によって、チャック本体の静圧発生面側にはワークを引き寄せる力が発生する。従って、静圧と吸引とが同時に静圧発生面側で生じることによって、非接触式チャックによるワーク保持剛性が高められ、ワークが安定する。また、静圧発生部とは独立して吸引部を設けたことから、ベルヌイの原理を用いた負圧発生の場合とは異なり、静圧発生のための加圧度合と吸引部における吸引度合とを個別に調整することができることとなり、静圧と負圧とのバランスを容易に調整してワーク保持剛性を一層高めたりワークとの隙間を調整したりワークの振動を抑制することが可能となる。
【0046】
手段17.チャック本体の静圧発生面側に静圧発生部を設け、該静圧発生部に連通する加圧用ポートを設け、加圧用ポートを介して供給される加圧流体を静圧発生部から噴出させることによってワークとの間に静圧を生成し、ワークを静圧発生面から所定間隔をおいた状態に保持する非接触式チャックにおいて、
前記チャック本体にはその静圧発生面側に真空引きのための吸引部を設け、該吸引部に連通する真空引き用ポートを設け、吸引部周辺の流体を真空引き用ポートを介して吸引するようにしたことを特徴とする非接触式チャック。
【0047】
手段17によれば、使用時においては、加圧用ポートに圧力ポンプ等が接続されるとともに真空引き用ポートには吸引ポンプ等が接続される。そして、チャック本体の静圧発生面側において、静圧発生部から噴出される加圧流体によってワークとの間に静圧が生成される。その結果、ワークを非接触の状態で保持することができる。そして、本非接触式チャックでは単に静圧を生じさせるだけではなく、吸引部より流体を吸引するように構成している。かかる吸引作用によって、チャック本体の静圧発生面側にはワークを引き寄せる力が発生する。従って、静圧と吸引とが同時に静圧発生面側で生じることによって、非接触式チャックによるワーク保持剛性が高められ、ワークが安定する。また、静圧発生部とは独立して吸引部を設けたことから、ベルヌイの原理を用いた負圧発生の場合とは異なり、静圧発生のための加圧度合と吸引部における吸引度合とを個別に調整することができることとなり、静圧と負圧とのバランスを容易に調整してワーク保持剛性を一層高めたりワークとの隙間を調整したりワークの振動を抑制することが可能となる。
【0048】
手段18.手段16又は17において、前記静圧発生部は多孔質体によって構成されていることを特徴とする非接触式チャック。
【0049】
手段18によれば、静圧発生部に多孔質体を用いていることから、多孔質体を通過する際に流体が絞られることで好適に静圧を発生させることができ、しかも単なる絞り通路よりも均等に静圧をワークとの間に発生させることができる。その結果、ワークが一層安定した状態となる。
【0050】
手段19.手段16乃至18のいずれかにおいて、前記吸引部は静圧発生面側に開口する凹部によって構成されていることを特徴とする非接触式チャック。
【0051】
手段19によれば、吸引部として凹部によって構成したことで、静圧発生面側において流体の吸引力が作用する領域が凹部と対峙する領域となることが明確になるとともに、その構成も簡素なものとなる。
【0052】
手段20.手段16乃至19のいずれかにおいて、前記静圧発生部は前記静圧発生面のうち周辺部に設けられていることを特徴とする非接触式チャック。
【0053】
手段20によれば、静圧発生部を静圧発生面のうち周辺部に設けたことにより、ワークをより安定した状態に保持することができる。ワークが非接触式チャックの静圧発生面に対し傾こうとしても、加圧流体が静圧発生面の周辺部分から噴出しているため、その傾きを抑制できるからである。
【0054】
手段21.手段20において、前記吸引部は前記静圧発生面のうち静圧発生部よりも内側部位に設けられていることを特徴とする非接触式チャック。
【0055】
手段21によれば、静圧発生部よりも内側部位に吸引部を設けたことにより、その外側にある静圧領域に遮断された形で負圧領域を形成することができる。
【0056】
手段22.手段16乃至21のいずれかに記載の非接触式チャックを複数備え、その各静圧発生面を一平面上に配置した状態で各非接触式チャックを固定してなることを特徴とするチャック装置。
【0057】
手段22によれば、各非接触式チャックの各静圧発生面が一平面上に配置されていることから、当該平面を一つの静圧発生面とみなしてワークを非接触に保持することができる。その結果、個々の非接触式チャックを大型のものとしなくても比較的大型のワークを保持することができる。
【0058】
なお、手段22においては、チャック本体を共通化することまでは限定していないものの、かかる要件を限定したものとしてもよい。この場合は、チャック本体の共通化によって部品点数の低減化が可能であるし、静圧発生面の平面度も高め得る。また、各非接触式チャックの静圧発生部のための加圧流体用のポートを一つ又は複数にまとめたり、各吸引部の真空引き用のポートをまとめて一つ又は複数にまとめることも可能である。
【0059】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下に、第1の実施の形態について図1乃至図3を参照しつつ説明する。
【0060】
なお、図1は静圧スライダの断面図、具体的には図2のA−A線断面図であり、図2は静圧スライダの底面図であり、図3は静圧スライダの特性を示すためのグラフ図及び表である。
【0061】
図1及び図2に示すように、静圧スライダ1のスライダ本体2は例えば円盤形状をなしている。なお、スライダ本体2の形状は円盤形状に限られず、四角板状など任意の形状を選択することができる。但し、少なくとも静圧発生面である底面3は平面となっていることが好ましい。
【0062】
スライダ本体2の外周面にはポート4が形成されている。なお、ポート4は、例えば配管が接続されるための雌ネジが形成された雌ネジ孔として形成したり、ワンタッチ継手を設ける等、各種形態が考えられる。本明細書で以降説明する各ポートについても同様である。静圧スライダ1の使用時においてポート4には図示しない圧力供給源からの配管が接続される。スライダ本体2の底面3の外周部には円環状の収納溝5が形成されている。収納溝5には静圧発生部としてのリング状の多孔質体6が収納された状態で固定されている。多孔質体6の固定は、例えば接着剤によって収納溝5の内外壁に接着されることによって行われる。
【0063】
多孔質体6は、例えば焼結アルミニウム、焼結銅、焼結ステンレス等の金属材料によって構成することができるが、それ以外にも、焼結三ふっ化樹脂、焼結四ふっ化樹脂、焼結ナイロン樹脂、焼結ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料や、焼結カーボン、焼結セラミックスなどによって構成することもできる。
【0064】
収納溝5の上部には当該収納溝4に連通する円環状の流通溝7が形成されている。前記ポート4と流通溝7の上部とはスライダ本体2に形成された通路8によって連通されている。そして、図示しない圧力供給源から加圧流体としての加圧エアが供給されると、かかる加圧エアがポート4、通路8、流通溝7を介して多孔質体6の表面、即ち底面全体から噴出される。
【0065】
スライダ本体2の外周面には前記ポート4とは異なる位置に、真空引き用のポート9が形成されている。静圧スライダ1の使用時においてポート9には図示しない吸引ポンプからの配管が接続される。スライダ本体2の底面3において、前記収納溝5の内周側には、当該収納溝5と所定の間隔をおいた位置に吸引部としての円環状の吸引用溝10が形成されている。
【0066】
前記ポート9と吸引用溝10の上部とはスライダ本体2に形成された通路11によって連通されている。そして、図示しない吸引ポンプのエア吸引によってポート9及び通路11を介してエアが吸引され、吸引用溝10に沿ったスライダ本体2の底面側にエア吸引力が作用する。
【0067】
スライダ本体2の上面には作業用のポート12が形成されている。本実施の形態では、ポート12はスライダ本体2の中心部に形成されている。静圧スライダ1の使用時においてポート12には所定の作業を行うために図示しない圧力供給源又は吸引ポンプからの配管が接続される。スライダ本体2の底面3の中心部には、作業用凹所としての凹部13が形成されている。前記ポート12と凹部13とは通路14を介して連通されている。そして、例えば、ポート12に加圧供給源が接続されている場合には、ポート12及び通路14を介して凹部13内とその下方領域が加圧雰囲気となる。一方、ポート12に吸引ポンプが接続されている場合には、ポート12及び通路14を介して凹部13内とその下方領域が真空雰囲気となる。
【0068】
以上のように構成された静圧スライダ1では、圧力供給源の作動によって、加圧エアが、ポート4、通路8、流通溝7を介して多孔質体6の表面、即ち底面3全体から噴出される。すると、多孔質体6の底面である円環状領域と基準面Rとの間に円環状の圧力エア層が形成され、静圧がもたらされる。これによって、基準面Rに対し静圧スライダ1が浮上した状態となる。
【0069】
それと同時に、ポート9から通路11を介してエアが吸引される。すると、吸引用溝10内は負圧になる。これによって、吸引用溝10の底面開口側の円環状領域と基準面Rとの間に吸引力が作用し、静圧スライダ1は基準面R側へ引き寄せられる。
【0070】
従って、多孔質体6を介して生じる静圧によって静圧スライダ1が基準面Rから離れようとする力と、吸引用溝10を介して生じる負圧によって静圧スライダ1が基準面Rに引き寄せようとする力との調和により、静圧軸受け剛性が高められ、静圧スライダ1は安定した状態で基準面Rとの間にミクロン単位の隙間を確保することとなる。なお、静圧スライダ1の基準面Rに対する水平方向への移動のための機構については各種考えられるが本発明とは直接関係がないため説明しない。
【0071】
ここで、静圧スライダ1において吸引用溝10を介して負圧を発生させることにより静圧スライダ1の軸受け剛性が向上するが、その理由について説明する。なお、図1に示すように、ポート4からの加圧エアの圧力をPa、ポート9からの真空引きの圧力をPbとし、図2に示すように、多孔質体6の下面である円環状領域の面積をSa、吸引用溝10の下面開口部分である円環状領域の面積をSbとする。
【0072】
静圧スライダ1の基準面Rに対する浮上量(μm)と、静圧スライダ1を基準面Rから浮上させる浮上力(N)との関係は、図3(a)のグラフに示されるようになる。同図において、もし、吸引用溝10を介してエアの吸引を行わない、即ち吸引力(N)を0として、負圧を発生させないとすれば、浮上量がHa(μm)となる。このような状態でdH(μm)だけ静圧スライダ1を移動させるにはdFa(N)の力だけあればよいこととなる。そうすると、吸引用溝10から吸引を行わない場合の軸受け剛性Ka(N/μm)はdFa/dHとなる。この場合、比較的小さな力でもって静圧スライダ1の浮上量が大きく変化することとなり、軸受け剛性Kaは低い。
【0073】
一方、吸引用溝10を介してエアの吸引を行った場合には、吸引力(N)としてSb・Pbが発生する。そうすると、図3(a)のように浮上量がHb(μm)と小さくなる。このような状態で上記の場合と同様にdH(μm)だけ静圧スライダ1を移動させるにはdFb(N)という比較的大きな力が必要になる。即ち、dFb>dFaとなる。そうすると、吸引を行った場合の軸受け剛性Kb(N/μm)はdFb/dHとなる。この場合、比較的大きな力を静圧スライダ1に作用させないと当該静圧スライダ1の浮上量があまり変化しないこととなり、軸受け剛性Kbは高い。
【0074】
以上の理由から、Ka<Kbとなり、吸引用溝10を介して真空引きを行った場合には、そうしない場合と比べ静圧スライダ1の軸受け剛性が高くなる。
【0075】
また、この静圧スライダ1では、ポート4,収納溝5,多孔質体6,流通溝7,通路8からなる静圧発生機構と、ポート9,吸引用溝10,通路11からなる真空引き機構とがそれぞれ独立して構成されていることから、静圧の調整と、真空引きの調整とを個々独立して行うことができる。これにより、充分な流量の静圧を発生させておきながら真空引きの度合を高めて軸受け剛性を高めることができる。また、真空引きの程度によっては静圧スライダ1が振動してしまうこともあり得るが、これを真空引きの度合を調整することによってその振動を容易に抑制することができる。
【0076】
また、静圧領域を静圧スライダ1の底面3の外周部分に配置したことにより、静圧スライダ1を基準面Rに対しより安定した状態に保持することができる。即ち、静圧スライダ1が基準面Rに対し傾こうとしても、加圧エアが静圧スライダ1の底面3の外周部分から噴出しているため、その傾きを抑制できる。また、静圧発生用の加圧エアは多孔質体6より噴出されるように構成されていることから、加圧エアが均一に基準面Rに噴出されることとなって静圧が均一に行き亘る。なお、多孔質体6にしたことで加圧エアの絞り機能を有する。
【0077】
また、静圧領域が円環状に形成されてその部分が加圧エア層となり、その内周側に真空領域が円環状に形成されて真空エア層となる。その結果、静圧スライダ1の底面3には最外周に加圧エア層、その内周に真空エア層、さらにその内周に作業エア層が形成されることになる。従って、作業エア層は真空エア層の存在によって加圧エア層とは隔離された独立の室となる。即ち、真空エア層がエアカーテンとして機能する。
【0078】
そして、ポート12に例えば吸引ポンプの配管を接続すれば、通路14を介して凹部13内が真空雰囲気となり、その凹部13に対向する基準面Rには前記真空エア層に囲まれた真空雰囲気が形成される。従って、かかる真空雰囲気となった領域内で、真空雰囲気を必要とする作業を行うことができる。また、加圧雰囲気が必要な作業を行う場合にはポート12に例えば圧力供給源の配管を接続すればよく、この場合、凹部13に対向する基準面Rには前記真空エア層に囲まれた加圧雰囲気が形成される。このように作業領域である凹部13の領域だけを自在に加圧雰囲気にしたり真空雰囲気にすることができる。従来では、真空雰囲気を作業スペースに必要とする場合には静圧スライダを設ける室全体を真空雰囲気として作業を実行していたことを考慮すると、本実施の形態の静圧スライダ1のように局部的な雰囲気形成とすることができることから、設備全体としてのコスト低減は大幅なものとなる。
【0079】
また、上記のように吸引ポンプを接続して凹部13内を負圧にする場合には、凹部13の周囲に形成された吸引用溝10に形成される負圧によって、凹部13内の真空度を一層高めることができる。
【0080】
[第2の実施の形態]
以下に、第2の実施の形態について図4乃至図7を参照しつつ説明する。
【0081】
なお、図4は静圧スライダの斜視図、図5は静圧スライダの底面図、図6は図5のB−B線断面図、図7は図5のC−C線断面図である。
【0082】
図4に示すように、静圧スライダ21のガイドレール22は、底面ガイド部23と側面ガイド部24とを備えている。底面ガイド部23と側面ガイド部24は、それぞれ長尺板状に形成され、それらがL字状に一体的に形成されることによって構成されている。
【0083】
静圧スライダ21のスライダ本体25は、本実施の形態では、四角柱状に形成されている。そして、スライダ本体25の底面26が底面ガイド部23と対峙し、スライダ本体25の一方の側面27が側面ガイド部24と対峙している。
【0084】
スライダ本体25の他方の側面にはポート28が形成されている。静圧スライダ21の使用時においてポート28には図示しない圧力供給源からの配管が接続される。スライダ本体25の底面26及び一方の側面27のそれぞれの左右両側には、スライダ本体25の長手方向に延びる収納溝29が形成されている。収納溝29にはそれぞれ静圧発生部としての板状の多孔質体30が収納された状態で固定されている。多孔質体30の固定は、例えば接着剤によって収納溝29の壁面に接着されることによって行われる。
【0085】
多孔質体30は、例えば焼結アルミニウム、焼結銅、焼結ステンレス等の金属材料によって構成することができるが、それ以外にも、焼結三ふっ化樹脂、焼結四ふっ化樹脂、焼結ナイロン樹脂、焼結ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料や、焼結カーボン、焼結セラミックスなどによって構成することもできる。
【0086】
収納溝29の上部には当該収納溝29に連通する流通溝31が前記収納溝29に沿って形成されている。流通溝31は、収納溝29のようにスライダ本体25の長手方向に貫通するのではなく、スライダ本体25の長手方向端部よりも手前まで形成されているに過ぎない。これによって、流通溝31から直接外部にエアが漏れるのを防止している。
【0087】
前記ポート28と計4つの流通溝31とは図6に示すようにスライダ本体25に形成された通路32によって連通されている。そして、図示しない圧力供給源から加圧流体としての加圧エアが供給され、かかる加圧エアがポート28、通路32、各流通溝31を介して各多孔質体30の表面全体から噴出される。なお、スライダ本体25の底面26及び一方の側面27とから構成される角部は面取りされている。
【0088】
スライダ本体25の前記他方の側面には前記ポート28とは異なる位置に、真空引き用のポート33が形成されている。静圧スライダ21の使用時においてポート33には図示しない吸引ポンプからの配管が接続される。スライダ本体25の底面26及び一方の側面27のそれぞれの中央部位、即ち多孔質体30に挟まれた部位には、スライダ本体25の長手方向に延びる吸引部としての吸引用溝34が形成されている。吸引用溝34は、前記流通溝31と同様、スライダ本体25の長手方向に貫通するのではなく、スライダ本体25の長手方向端部よりも手前位置まで形成されている。
【0089】
前記ポート33と各吸引用溝34の上部とはスライダ本体25に形成された通路35によって連通されている。そして、図示しない吸引ポンプのエア吸引によってポート33及び通路35を介してエアが吸引され、吸引用溝34に沿ったスライダ本体25の底面26側及び一方の側面27側にエア吸引力が作用する。
【0090】
以上のように構成された静圧スライダ21では、圧力供給源の作動によって、加圧エアが、ポート28、通路32、流通溝31を介して各多孔質体30の表面全体から噴出される。
【0091】
すると、底面26側の多孔質体30表面の領域と底面ガイド部23との間に一対の圧力エア層が形成され、静圧がもたらされる。同時に、一方の側面27側の多孔質体30表面の領域と側面ガイド部24との間に一対の圧力エア層が形成され、静圧がもたらされる。これらによって、ガイドレール22に対し、静圧スライダ21が浮上した状態となる。
【0092】
それと同時に、ポート33から通路35を介してエアが吸引される。すると、一対の吸引用溝34内は負圧になる。これによって、底面26側の吸引用溝34の底面開口側の領域と底面ガイド部23との間に吸引力が作用するとともに、一方の側面27側の吸引用溝34の側面開口側の領域と側面ガイド部24との間に吸引力が作用し、静圧スライダ1は底面ガイド部23及び側面ガイド部24側へ引き寄せられる。
【0093】
従って、多孔質体30を介して生じる静圧によって静圧スライダ21が底面ガイド部23及び側面ガイド部24から離れようとする力と、吸引用溝34を介して生じる負圧によって静圧スライダ21が底面ガイド部23及び側面ガイド部24に引き寄せようとする力との調和により、静圧軸受け剛性が高められ、静圧スライダ21は安定した状態でガイドレール22との間にミクロン単位の隙間を確保することとなる。
【0094】
この状態でスライダ本体25に外力が加えられることで、ガイドレール22に沿ってスライダ本体25が非接触の状態でスライド移動する。
【0095】
なお、ポート33を介して真空引きを行わなかった場合には、静圧スライダ21は僅かな外力等によってガイドレール22から例えば図4の右側へとスライダ本体25が外れてしまうおそれがあるが、上記静圧と真空引きとの協動によって僅かな外力ではガイドレール22から外れてしまうことがない。その結果、ガイドレール22でスライダ本体25を四方から囲まなくとも軸受け剛性の高い静圧スライダ21とすることができ、部品点数を少なくできるとともに装置全体の小型化及び低コスト化に寄与し得る。
【0096】
また、この静圧スライダ21では、ポート28から多孔質体30に至る静圧発生機構と、ポート33から吸引用溝34に至る真空引き機構とがそれぞれ独立して構成されていることから、静圧の調整と、真空引きの調整とを個々独立して行うことができる。これにより、充分な流量の静圧を発生させておきながら真空引きの度合を高めて軸受け剛性を高めることができる。真空引きの程度によっては静圧スライダ21が振動してしまうこともあり得るが、これを真空引きの度合を調整することによってその振動を容易に抑制することができる。
【0097】
また、静圧領域を静圧スライダ21の底面26及び側面27のそれぞれの外延側に配置したことにより、静圧スライダ21をガイドレール22に対しより安定した状態に保持することができる。即ち、静圧スライダ21がガイドレール22に対し傾こうとしても、加圧エアが静圧スライダ21の底面26及び側面27の外延部分から噴出しているため、その傾きを抑制できる。
【0098】
[第3の実施の形態]
以下に、第3の実施の形態について図8乃至図10を参照しつつ説明する。
【0099】
なお、図8はチャック装置により上方にあるワークを非接触で保持している状態を示す平面図であり、図9はチャック装置を構成する非接触式チャックの断面図(図10のD−D線断面図)であり、図10は非接触式チャックの平面図である。
【0100】
本実施の形態において、非接触とはワークWと非接触式チャック41とが接触していない状態で保持できるという意味であり、チャックとは非接触式チャック41がワークWの位置を固定するという意味ではなく非接触式チャック41に対してワークWが一定間隔に保たれるように作用するという意味である。
【0101】
図8に示すように、非接触式チャック41は、前後左右に多数個配置されている。本実施の形態では、非接触式チャック41が計20個用いられている。これら各非接触式チャック41によって一つのチャック装置が構成されている。各非接触式チャック41のチャック本体42は、それぞれの上面43が一平面上に配置されるように位置設定されている。そして、後述するように、各非接触式チャック41によって、各上面43から微小間隔をおいて平板状のワークWを保持する。なお、これら複数の非接触式チャック41は、チャック装置の一部を構成する図示しない保持装置によって一体的に保持されている。
【0102】
各非接触式チャック41について図9及び図10に基づいて説明すると、非接触式チャック41のチャック本体42は例えば円盤形状をなしている。但し、チャック本体42の形状は円盤形状に限られず、任意の形状を選択することができる。この場合でも、少なくとも静圧発生面である上面43は平面形状をなしていることが好ましい。
【0103】
チャック本体42の下面にはポート44が形成されている。非接触式チャック41の使用時においてポート44には図示しない圧力供給源からの配管が接続される。チャック本体42の上面43の外周部には円環状の収納溝45が形成されている。収納溝45には静圧発生部としてのリング状の多孔質体46が収納された状態で固定されている。多孔質体46の固定は、例えば接着剤によって収納溝45の内外壁に接着されることによって行われる。
【0104】
多孔質体46は、例えば焼結アルミニウム、焼結銅、焼結ステンレス等の金属材料によって構成することができるが、それ以外にも、焼結三ふっ化樹脂、焼結四ふっ化樹脂、焼結ナイロン樹脂、焼結ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料や、焼結カーボン、焼結セラミックスなどによって構成することもできる。
【0105】
収納溝45の下部には当該収納溝45に連通する円環状の流通溝47が形成されている。前記ポート44と流通溝47の下部とはチャック本体42に形成された通路48によって連通されている。そして、図示しない圧力供給源から加圧流体としての加圧エアが供給されると、かかる加圧エアがポート44、通路48、流通溝47を介して多孔質体46の表面、即ち上面全体から噴出される。
【0106】
チャック本体2の下面中央には、真空引き用のポート49が形成されている。非接触式チャック41の使用時においてポート49には図示しない吸引ポンプからの配管が接続される。チャック本体2の上面43において、前記収納溝45の内周側となる中央部位には、当該収納溝45と所定の間隔をおいた状態で吸引部としての円形状の吸引用凹部50が形成されている。
【0107】
前記ポート49と吸引用凹部50の下部とはチャック本体42に形成された通路51によって連通されている。そして、図示しない吸引ポンプのエア吸引によってポート49及び通路51を介してエアが吸引されると、吸引用凹部50が形成された領域にエア吸引力が作用する。
【0108】
以上のように構成された各非接触式チャック41では、圧力供給源の作動によって、加圧エアが、ポート44、通路48、流通溝47を介して多孔質体46の表面、即ち上面全体から噴出される。すると、多孔質体46の上面である円環状領域とワークWとの間に円環状の圧力エア層が形成され、静圧がもたらされる。これによって、非接触式チャック41の上面43を基準としてワークWが浮上した状態となる。
【0109】
それと同時に、ポート49から通路51を介してエアが吸引される。すると、吸引用凹部50内は負圧になる。これによって、吸引用凹部50の上面開口側の円形状領域とワークWとの間に吸引力が作用し、ワークWが非接触式チャック41の上面43側へ引き寄せられる。
【0110】
従って、多孔質体46を介して生じる静圧によって非接触式チャック41からワークWが離れようとする力と、吸引用凹部50を介して生じる負圧によってワークWが非接触式チャック41の上面43に引き寄せようとする力との調和により、ワーク保持剛性が高められ、ワークWは安定した状態で各非接触式チャック41の上面43との間にミクロン単位の隙間を確保することができる。かかるワーク保持剛性が高められる原理は、第1の実施の形態において図3をもとに説明したのと同様の原理である。
【0111】
また、この非接触式チャック41では、ポート44,収納溝45,多孔質体46,流通溝47,通路48からなる静圧発生機構と、ポート49,吸引用溝50,通路51からなる真空引き機構とがそれぞれ独立して構成されていることから、静圧の調整と、真空引きの調整とを個々独立して行うことができる。これにより、充分な流量の静圧を発生させておきながら真空引きの度合を高めてワーク保持剛性を高めることができる。真空引きの程度によってはワークWが振動してしまうこともあり得るが、これを真空引きの度合を調整することによってその振動を容易に抑制することができる。
【0112】
また、静圧領域を非接触式チャック41の上面43の外周部分に配置したことにより、ワークWをより安定した状態に保持することができる。即ち、非接触式チャック41に対しワークWが傾こうとしても、加圧エアが非接触式チャック41の上面43の外周部分から噴出しているため、その傾きを各非接触式チャック41において抑制できる。
【0113】
なお、本実施の形態において、非接触式チャック41とワークWとの位置関係を上下逆にして実施することも可能である。また、第1の実施の形態と同様、非接触式チャック41に作業用領域を形成して真空雰囲気を生成するようにしてもよい。
【0114】
また、各非接触式チャック41のチャック本体42を個別に設けるのではなく、一つのチャック本体として各所から多孔質体46や吸引用凹部50が上面43側に露出するように構成してもよい。このようにすれば、チャック本体の共通化によって部品点数の低減化が可能であるし、静圧発生面の平面度も高め得る。
【0115】
また、各非接触式チャック41の各静圧発生のためのポート44を一つ又は複数にまとめて構成したり、各非接触式チャック41の各真空引きのためのポート49を一つ又は複数にまとめて構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る静圧スライダの断面図(図2のA−A線断面図)。
【図2】静圧スライダの底面図。
【図3】静圧スライダの特性を示すためのグラフ図(a)及び表(b)である。
【図4】第2の実施の形態に係る静圧スライダの斜視図。
【図5】静圧スライダの底面図。
【図6】図5のB−B線断面図。
【図7】図5のC−C線断面図。
【図8】第3の実施の形態に係る複数の非接触式チャック(チャック装置)によりワークを保持している状態の平面図。
【図9】非接触式チャックの断面図(図10のD−D線断面図)。
【図10】非接触式チャックの平面図。
【図11】従来の静圧スライダを示す斜視図。
【符号の説明】
1…静圧スライダ、2…スライダ本体、3…静圧発生面としての底面、4…ポート、5…収納溝、6…静圧発生部としての多孔質体、7…流通溝、8…通路、9…ポート、10…吸引部としての吸引用溝、11…通路、12…ポート、13…作業用凹所としての凹部、14…通路、R…基準面、21…静圧スライダ、22…ガイドレール、23…底面ガイド部、24…側面ガイド部、25…スライダ本体、26…静圧発生面としての底面、27…静圧発生面としての一方の側面、28…ポート、29…収納溝、30…静圧発生部としての多孔質体、31…流通溝、32…通路、33…ポート、34…吸引部としての吸引用溝、35…通路、W…ワーク、41…非接触式チャック、42…チャック本体、43…静圧発生面としての上面、44…ポート、45…収納溝、46…静圧発生部としての多孔質体、47…流通溝、48…通路、49…ポート、50…吸引部としての吸引用凹部、51…通路。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a static pressure slide. Da Related.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 11, a conventional
[0003]
When pressurized air is supplied from a pressure supply source (not shown) connected to the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the conventional hydrostatic slider is configured so that the entire outer periphery of the
[0005]
Also, when working in a vacuum atmosphere using the conventional static pressure slider described above, the entire chamber must be in a vacuum atmosphere, so a vacuum generator with a large capacity is required and the equipment is greatly reduced. There is also a problem of becoming.
[0006]
Further, there is a non-contact chuck as an apparatus using the same principle as that of the static pressure slider, that is, a static pressure. In this state, the work is lifted by the action of static pressure, and the work is slid and conveyed in that state, for example. In this non-contact type chuck, since the static pressure is simply applied to hold the workpiece in a non-contact manner, the workpiece is floated too much and the workpiece holding rigidity becomes low, or the workpiece vibrates due to the static pressure. There is. There is a similar problem in a chuck device using a plurality of such non-contact chucks.
[0007]
The present invention relates to a static pressure slice using static pressure. Da The purpose of this is to solve the above problems.
[0008]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
In the following, means and the like that can solve the above problems are listed separately. In addition, the action, effect, specific means, etc. will be added as necessary.
[0009]
Means 1. In a static pressure slider that generates a static pressure by providing a static pressure generating portion on the static pressure generating surface side of the slider body and ejecting a pressurized fluid from the static pressure generating portion.
A static pressure slider characterized in that the slider body is provided with a suction portion for evacuation on the static pressure generating surface side so as to suck fluid around the suction portion.
[0010]
According to the means 1, on the static pressure generating surface side of the slider body, static pressure is generated between the slider body and the other party by the pressurized fluid ejected from the static pressure generating portion. As a result, the static pressure slider can be held in a non-contact state with the counterpart. The present static pressure slider is configured not only to generate static pressure but also to suck fluid from the suction portion. Due to this suction action, a force attracted to the other side is generated on the static pressure generating surface side of the slider body. Therefore, the static pressure and the suction are simultaneously generated on the static pressure generating surface side, so that the static pressure bearing rigidity of the static pressure slider is increased and the static pressure slider is stabilized. In addition, since the suction part is provided independently of the static pressure generating part, the pressure degree for generating the static pressure and the suction degree in the suction part are different from the negative pressure generation using the Bernoulli principle. Can be adjusted individually, and the balance between static pressure and negative pressure can be easily adjusted to further increase bearing rigidity, adjust the clearance with the other side, and suppress vibration of the static pressure slider. It becomes. This also eliminates the need for a shaft for guiding the slider body as in the prior art, and eliminates the need to surround it at least from four sides, so that the number of parts and the number of assembling steps can be reduced, and the accuracy associated with assembling decreases. Can also be prevented.
[0011]
In general, a gas such as air is assumed as the fluid, but the fluid may be appropriately changed depending on the use atmosphere of the static pressure slider. The same applies to fluids described in the following means.
[0012]
Mean 2. A static pressure generating part is provided on the static pressure generating surface side of the slider body, a pressurizing port communicating with the static pressure generating part is provided, and pressurized fluid supplied through the pressurizing port is ejected from the static pressure generating part. In a static pressure slider that generates static pressure by
The slider body is provided with a suction portion for evacuation on the surface where the static pressure is generated, a evacuation port communicating with the suction portion is provided, and fluid around the suction portion is sucked through the evacuation port. A static pressure slider characterized by that.
[0013]
According to the means 2, in use, a pressure pump or the like is connected to the pressurizing port and a suction pump or the like is connected to the vacuuming port. And on the static pressure generating surface side of the slider body, a static pressure is generated between the other side by the pressurized fluid ejected from the static pressure generating portion. As a result, the static pressure slider can be held in a non-contact state with the counterpart. The present static pressure slider is configured not only to generate static pressure but also to suck fluid from the suction portion. Due to this suction action, a force attracted to the other side is generated on the static pressure generating surface side of the slider body. Therefore, the static pressure and the suction are simultaneously generated on the static pressure generating surface side, so that the static pressure bearing rigidity of the static pressure slider is increased and the static pressure slider is stabilized. In addition, since the suction part is provided independently of the static pressure generating part, the pressure degree for generating the static pressure and the suction degree in the suction part are different from the negative pressure generation using the Bernoulli principle. Can be adjusted individually, and the balance between static pressure and negative pressure can be easily adjusted to further increase bearing rigidity, adjust the clearance with the other side, and suppress vibration of the static pressure slider. It becomes. This also eliminates the need for a shaft for guiding the slider body as in the prior art, and eliminates the need to surround it at least from four sides, so that the number of parts and the number of assembling steps can be reduced, and the accuracy associated with assembling decreases. Can also be prevented.
[0014]
Means 3. In the means 1 or 2, the static pressure generating part is constituted by a porous body.
[0015]
According to the means 3, since the porous body is used for the static pressure generating portion, it is possible to suitably generate the static pressure by restricting the fluid when passing through the porous body, and it is possible to generate a simple throttle passage. It is possible to generate a static pressure between the other side more evenly. As a result, the static pressure slider becomes more stable.
[0016]
Means 4. The static pressure slider according to any one of the means 1 to 3, wherein the suction part is constituted by a concave part opened to a static pressure generating surface side.
[0017]
According to the means 4, since the suction portion is constituted by the concave portion, it becomes clear that the region where the fluid suction force acts on the static pressure generating surface side is a region facing the concave portion, and the configuration is also simple. It will be a thing.
[0018]
[0019]
According to the
[0020]
[0021]
According to the
[0022]
Mean 7 A static pressure generating part is provided on the static pressure generating surface side of the slider body, a pressurizing port communicating with the static pressure generating part is provided, and pressurized fluid supplied through the pressurizing port is ejected from the static pressure generating part. In a static pressure slider that generates static pressure by
The static pressure generating portion is provided annularly in the periphery of the static pressure generating surface, and a suction portion for evacuation is provided on the inner side of the static pressure generating portion on the static pressure generating surface side of the slider body, A vacuuming port communicating with the suction part is provided so that fluid around the suction part is sucked through the vacuuming port, and further, on the static pressure generating surface side of the slider body, the inside of the suction part is provided. A hydrostatic slider characterized in that a working recess is provided in the base and a working port communicating with the working recess is provided.
[0023]
According to the means 7, in use, a pressure pump or the like is connected to the pressurizing port and a suction pump or the like is connected to the vacuuming port. And on the static pressure generating surface side of the slider body, a static pressure is generated between the other side by the pressurized fluid ejected from the static pressure generating portion. As a result, the static pressure slider can be held in a non-contact state with the counterpart. The present static pressure slider is configured not only to generate static pressure but also to suck fluid from the suction portion. Due to this suction action, a force attracted to the other side is generated on the static pressure generating surface side of the slider body. Therefore, the static pressure and the suction are simultaneously generated on the static pressure generating surface side, so that the static pressure bearing rigidity of the static pressure slider is increased and the static pressure slider is stabilized. In addition, since the suction part is provided independently of the static pressure generating part, the pressure degree for generating the static pressure and the suction degree in the suction part are different from the negative pressure generation using the Bernoulli principle. Can be adjusted individually, and the balance between static pressure and negative pressure can be easily adjusted to further increase bearing rigidity, adjust the clearance with the other side, and suppress vibration of the static pressure slider. It becomes. This also eliminates the need for a shaft for guiding the slider body as in the prior art, and eliminates the need to surround it at least from four sides, so that the number of parts and the number of assembling steps can be reduced, and the accuracy associated with assembling decreases. Can also be prevented.
[0024]
Further, by providing the static pressure generating portion in the peripheral portion of the static pressure generating surface, the static pressure slider can be held in a more stable state with respect to the counterpart side. This is because even if the static pressure slider is inclined with respect to the other side, since the pressurized fluid is ejected from the peripheral portion of the static pressure generation surface of the static pressure slider, the inclination can be suppressed.
[0025]
Further, since the suction part is provided on the inner side of the static pressure generating surface with respect to the static pressure generating part, the negative pressure area can be formed in a form blocked by the static pressure area on the outer side. Further, since a working recess is further provided in the inner portion, and a working port communicating with the working recess is provided, the region between the working recess and the counterpart side is the negative pressure region. When the surrounding environment is an air environment, the negative pressure region functions like an air curtain, and the working recess region becomes an independent chamber. As a result, by supplying pressurized fluid from the working port or evacuating, only the region corresponding to the working recess can be made into a necessary pressurized atmosphere or vacuum atmosphere. Therefore, for example, when an operation requiring a vacuum atmosphere is performed, the entire room in which the static pressure slider is installed does not need to be in a vacuum atmosphere, and only a vacuum is required from the work port. This eliminates the need to prepare a large facility for creating a work environment. Furthermore, since the periphery of the working recess is made into a negative pressure region by the suction part, when the working recess is evacuated through the working port, the gap between the working recess and the counterpart side is reduced. Can be made into a high vacuum.
[0026]
Means 8. The static pressure slider according to claim 7, wherein the static pressure generating portion and the suction portion are each formed in a continuous annular shape.
[0027]
According to the means 8, since the static pressure generating portion and the suction portion are respectively formed in a continuous ring shape, the working recess is surrounded by the suction portion, and the suction portion is surrounded by the static pressure generation portion. The independence of each of the pressure area, the negative pressure area, and the work area (positive pressure or negative pressure area) is enhanced. Thereby, for example, when it is desired to make the work area in a vacuum atmosphere, the degree of vacuum is further increased.
[0028]
Means 9. In the means 7 or 8, the static pressure generating part is constituted by a porous body.
[0029]
According to the means 9, since the porous body is used for the static pressure generating portion, it is possible to suitably generate the static pressure by restricting the fluid when passing through the porous body, and it is possible to generate a simple throttle passage. It is possible to generate a static pressure between the other side more evenly. As a result, the static pressure slider becomes more stable.
[0030]
Means 10. The static pressure slider according to any one of the means 7 to 9, wherein the suction part is constituted by a concave part opened to a static pressure generating surface side.
[0031]
According to the means 10, since the suction portion is configured by the concave portion, it becomes clear that the region where the fluid suction force acts on the static pressure generating surface side is a region facing the concave portion, and the configuration is also simple. It will be a thing.
[0032]
The guide rail is configured to have two surfaces extending in the longitudinal direction and intersecting each other, and two surfaces of the slider body facing the two surfaces are used as static pressure generating surfaces,
A static pressure generating portion is provided on the static pressure generating surface side of the slider main body, a pressurizing port communicating with each static pressure generating portion is provided, and a pressurized fluid supplied via the pressurizing port is supplied to each static pressure generating portion. Configured to generate static pressure by ejecting from the
A suction part for evacuation is provided on the inner side of the static pressure generation part on each static pressure generating surface side of the slider body, a vacuuming port communicating with the suction part is provided, and a fluid around the suction part is provided. A static pressure slider characterized by being sucked through a vacuuming port.
[0033]
According to the
[0034]
As described above, the slider main body may jump out of the guide rail even if the other of the slider main body and the guide rail is not surrounded by the cooperation of the static pressure and the suction (negative pressure). Therefore, only the two surfaces of the slider main body and the two surfaces of the guide rail need to form a static pressure generating surface, so that the number of parts and the number of assembling steps can be reduced, and a decrease in accuracy associated with assembling can be prevented. .
[0035]
Further, by providing the suction portion at the inner site than the static pressure generating portion, the negative pressure region can be formed in a form blocked by the static pressure region on the outer side.
[0036]
[0037]
According to the
[0038]
[0039]
According to the
[0040]
Means 14. The static pressure slider according to any one of
[0041]
According to the means 14, since the porous body is used for the static pressure generating portion, it is possible to suitably generate the static pressure by restricting the fluid when passing through the porous body, and it is also possible to generate a simple throttle passage. It is possible to generate a static pressure between the other side more evenly. As a result, the slider body becomes more stable.
[0042]
Means 15. In any one of the
[0043]
According to the means 15, since the suction portion is configured by the groove, it becomes clear that the region where the fluid suction force acts on the static pressure generating surface side is a region facing the groove, and the configuration is also simple. It will be a thing. In addition, since both ends of the suction groove are not opened, the degree of negative pressure can be improved without waste.
[0044]
Means 16. A static pressure generating part is provided on the static pressure generating surface side of the chuck body, and a static pressure is generated between the chuck and the workpiece by ejecting a pressurized fluid from the static pressure generating part. In the non-contact type chuck that holds the
A non-contact type chuck characterized in that the chuck body is provided with a suction part for evacuation on the static pressure generating surface side so as to suck the fluid around the suction part.
[0045]
According to the means 16, static pressure is generated between the chuck body and the workpiece by the pressurized fluid ejected from the static pressure generating portion on the static pressure generating surface side of the chuck body. As a result, the workpiece can be held in a non-contact state. The non-contact chuck is configured not only to generate static pressure but also to suck fluid from the suction part. Due to the suction action, a force for attracting the workpiece is generated on the static pressure generating surface side of the chuck body. Therefore, the static pressure and the suction are simultaneously generated on the static pressure generating surface side, so that the workpiece holding rigidity by the non-contact type chuck is increased and the workpiece is stabilized. In addition, since the suction part is provided independently of the static pressure generating part, the pressure degree for generating the static pressure and the suction degree in the suction part are different from the negative pressure generation using the Bernoulli principle. Can be adjusted individually, and the balance between static pressure and negative pressure can be easily adjusted to further increase the work holding rigidity, adjust the gap with the work, and suppress vibration of the work. .
[0046]
Means 17. A static pressure generating part is provided on the static pressure generating surface side of the chuck body, a pressurizing port communicating with the static pressure generating part is provided, and pressurized fluid supplied through the pressurizing port is ejected from the static pressure generating part. In a non-contact chuck that generates a static pressure between the workpiece and the workpiece and keeps the workpiece at a predetermined distance from the static pressure generation surface,
The chuck body is provided with a suction part for evacuation on the static pressure generating surface side, a evacuation port communicating with the suction part is provided, and fluid around the suction part is sucked through the evacuation port. A non-contact type chuck characterized by being made as described above.
[0047]
According to the means 17, in use, a pressure pump or the like is connected to the pressurizing port, and a suction pump or the like is connected to the vacuuming port. A static pressure is generated between the chuck body and the workpiece by the pressurized fluid ejected from the static pressure generating portion on the static pressure generating surface side of the chuck body. As a result, the workpiece can be held in a non-contact state. The non-contact chuck is configured not only to generate static pressure but also to suck fluid from the suction part. Due to the suction action, a force for attracting the workpiece is generated on the static pressure generating surface side of the chuck body. Therefore, the static pressure and the suction are simultaneously generated on the static pressure generating surface side, so that the workpiece holding rigidity by the non-contact type chuck is increased and the workpiece is stabilized. In addition, since the suction part is provided independently of the static pressure generating part, the pressure degree for generating the static pressure and the suction degree in the suction part are different from the negative pressure generation using the Bernoulli principle. Can be adjusted individually, and the balance between static pressure and negative pressure can be easily adjusted to further increase the work holding rigidity, adjust the gap with the work, and suppress vibration of the work. .
[0048]
Means 18. In the means 16 or 17, the non-contact type chuck characterized in that the static pressure generating part is constituted by a porous body.
[0049]
According to the means 18, since the porous body is used for the static pressure generating portion, it is possible to suitably generate the static pressure by restricting the fluid when passing through the porous body, and it is possible to generate a simple throttle passage. Static pressure can be generated between the workpieces more evenly. As a result, the workpiece becomes more stable.
[0050]
Means 19. The non-contact type chuck according to any one of the means 16 to 18, wherein the suction part is constituted by a concave part opened to a static pressure generating surface side.
[0051]
According to the means 19, since the suction portion is constituted by the concave portion, it becomes clear that the region where the fluid suction force acts on the static pressure generating surface side is a region facing the concave portion, and the configuration is also simple. It will be a thing.
[0052]
Means 20. The non-contact chuck according to any one of means 16 to 19, wherein the static pressure generating portion is provided in a peripheral portion of the static pressure generating surface.
[0053]
According to the means 20, the workpiece can be held in a more stable state by providing the static pressure generating portion in the peripheral portion of the static pressure generating surface. This is because even if the workpiece is inclined with respect to the static pressure generating surface of the non-contact type chuck, since the pressurized fluid is ejected from the peripheral portion of the static pressure generating surface, the inclination can be suppressed.
[0054]
[0055]
According to the
[0056]
[0057]
According to the
[0058]
The means 22 is not limited until the chuck body is shared, but the requirement may be limited. In this case, the number of parts can be reduced by making the chuck body common, and the flatness of the static pressure generating surface can be increased. Also, the pressurized fluid ports for the static pressure generating part of each non-contact chuck may be combined into one or more, or the vacuuming ports of each suction part may be combined into one or more. Is possible.
[0059]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
Hereinafter, a first embodiment will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
[0060]
1 is a cross-sectional view of the static pressure slider, specifically, a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 2, FIG. 2 is a bottom view of the static pressure slider, and FIG. 3 shows characteristics of the static pressure slider. FIG.
[0061]
As shown in FIGS. 1 and 2, the slider body 2 of the static pressure slider 1 has a disk shape, for example. The shape of the slider body 2 is not limited to a disk shape, and an arbitrary shape such as a square plate shape can be selected. However, it is preferable that at least the bottom surface 3 which is a static pressure generating surface is a flat surface.
[0062]
A port 4 is formed on the outer peripheral surface of the slider body 2. The port 4 can be formed in various forms, for example, as a female screw hole in which a female screw for connecting a pipe is formed, or by providing a one-touch joint. The same applies to each port described later in this specification. When the static pressure slider 1 is used, a pipe from a pressure supply source (not shown) is connected to the port 4. An
[0063]
The
[0064]
An annular flow groove 7 that communicates with the storage groove 4 is formed in the upper part of the
[0065]
On the outer peripheral surface of the slider body 2, a vacuuming port 9 is formed at a position different from the port 4. When the static pressure slider 1 is used, a pipe from a suction pump (not shown) is connected to the port 9. On the bottom surface 3 of the slider body 2, an annular suction groove 10 as a suction portion is formed on the inner peripheral side of the
[0066]
The port 9 and the upper part of the suction groove 10 are communicated with each other by a
[0067]
A working
[0068]
In the static pressure slider 1 configured as described above, pressurized air is ejected from the surface of the
[0069]
At the same time, air is sucked from the port 9 through the
[0070]
Accordingly, the static pressure slider 1 is attracted to the reference surface R by the force that the static pressure slider 1 is moved away from the reference surface R by the static pressure generated through the
[0071]
Here, by generating a negative pressure through the suction groove 10 in the static pressure slider 1, the bearing rigidity of the static pressure slider 1 is improved. The reason will be described. As shown in FIG. 1, the pressure of pressurized air from the port 4 is Pa, and the pressure of vacuuming from the port 9 is Pb. As shown in FIG. Let Sa be the area of the region, and Sb be the area of the annular region that is the lower surface opening portion of the suction groove 10.
[0072]
The relationship between the flying height (μm) of the static pressure slider 1 relative to the reference surface R and the flying force (N) that causes the static pressure slider 1 to float from the reference surface R is as shown in the graph of FIG. . In the figure, if air is not sucked through the suction groove 10, that is, if the suction force (N) is zero and no negative pressure is generated, the flying height is Ha (μm). In this state, the force of dFa (N) is sufficient to move the static pressure slider 1 by dH (μm). Then, the bearing rigidity Ka (N / μm) when suction is not performed from the suction groove 10 is dFa / dH. In this case, the flying height of the static pressure slider 1 changes greatly with a relatively small force, and the bearing rigidity Ka is low.
[0073]
On the other hand, when air is sucked through the suction groove 10, Sb · Pb is generated as the suction force (N). Then, the flying height is reduced to Hb (μm) as shown in FIG. In this state, a relatively large force of dFb (N) is required to move the static pressure slider 1 by dH (μm) as in the above case. That is, dFb> dFa. Then, the bearing rigidity Kb (N / μm) when suction is performed is dFb / dH. In this case, unless a relatively large force is applied to the static pressure slider 1, the flying height of the static pressure slider 1 does not change so much, and the bearing rigidity Kb is high.
[0074]
For the above reasons, Ka <Kb, and when the vacuum is evacuated through the suction groove 10, the bearing rigidity of the hydrostatic slider 1 is higher than that when the vacuum is not performed.
[0075]
In the static pressure slider 1, a static pressure generating mechanism including a port 4, a
[0076]
Further, since the static pressure region is arranged on the outer peripheral portion of the bottom surface 3 of the static pressure slider 1, the static pressure slider 1 can be held in a more stable state with respect to the reference plane R. That is, even if the static pressure slider 1 is inclined with respect to the reference surface R, the pressurized air is ejected from the outer peripheral portion of the bottom surface 3 of the static pressure slider 1, so that the inclination can be suppressed. Further, since the pressurized air for generating static pressure is configured to be ejected from the
[0077]
Further, the static pressure region is formed in an annular shape, and the portion becomes a pressurized air layer, and the vacuum region is formed in an annular shape on the inner peripheral side thereof to become a vacuum air layer. As a result, on the bottom surface 3 of the static pressure slider 1, a pressurized air layer is formed on the outermost periphery, a vacuum air layer is formed on the inner periphery thereof, and a working air layer is formed on the inner periphery thereof. Therefore, the working air layer becomes an independent chamber separated from the pressurized air layer by the presence of the vacuum air layer. That is, the vacuum air layer functions as an air curtain.
[0078]
If, for example, a suction pump pipe is connected to the
[0079]
Further, when the suction pump is connected as described above to create a negative pressure in the
[0080]
[Second Embodiment]
Hereinafter, a second embodiment will be described with reference to FIGS.
[0081]
4 is a perspective view of the static pressure slider, FIG. 5 is a bottom view of the static pressure slider, FIG. 6 is a sectional view taken along line BB in FIG. 5, and FIG. 7 is a sectional view taken along line CC in FIG.
[0082]
As shown in FIG. 4, the
[0083]
The
[0084]
A
[0085]
The
[0086]
A
[0087]
The
[0088]
On the other side surface of the
[0089]
The
[0090]
In the
[0091]
Then, a pair of pressure air layers is formed between the region of the surface of the
[0092]
At the same time, air is sucked from the
[0093]
Accordingly, the
[0094]
When an external force is applied to the
[0095]
If the vacuum is not performed via the
[0096]
In the
[0097]
Further, since the static pressure region is disposed on the outer extending side of the
[0098]
[Third Embodiment]
A third embodiment will be described below with reference to FIGS. 8 to 10.
[0099]
8 is a plan view showing a state in which the workpiece above is held in a non-contact manner by the chuck device, and FIG. 9 is a sectional view of the non-contact chuck constituting the chuck device (DD in FIG. 10). FIG. 10 is a plan view of a non-contact chuck.
[0100]
In the present embodiment, non-contact means that the workpiece W and the
[0101]
As shown in FIG. 8, a large number of
[0102]
Each
[0103]
A
[0104]
The
[0105]
An
[0106]
A
[0107]
The
[0108]
In each of the non-contact chucks 41 configured as described above, the pressure air is supplied from the surface of the
[0109]
At the same time, air is sucked from the
[0110]
Accordingly, the work W is caused to move away from the
[0111]
In the
[0112]
Further, since the static pressure region is arranged on the outer peripheral portion of the
[0113]
In the present embodiment, the positional relationship between the
[0114]
Further, the
[0115]
Further, one or a plurality of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a hydrostatic slider according to a first embodiment (a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 2).
FIG. 2 is a bottom view of a static pressure slider.
FIG. 3 is a graph (a) and a table (b) for illustrating the characteristics of a static pressure slider.
FIG. 4 is a perspective view of a static pressure slider according to a second embodiment.
FIG. 5 is a bottom view of a static pressure slider.
6 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
7 is a cross-sectional view taken along line CC in FIG.
FIG. 8 is a plan view showing a state in which a workpiece is held by a plurality of non-contact chucks (chuck devices) according to a third embodiment.
9 is a cross-sectional view of the non-contact chuck (a cross-sectional view taken along the line DD in FIG. 10).
FIG. 10 is a plan view of a non-contact chuck.
FIG. 11 is a perspective view showing a conventional static pressure slider.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Static pressure slider, 2 ... Slider main body, 3 ... Bottom as static pressure generating surface, 4 ... Port, 5 ... Storage groove, 6 ... Porous body as static pressure generating part, 7 ... Distribution groove, 8 ... Passage , 9 ... port, 10 ... suction groove as suction part, 11 ... passage, 12 ... port, 13 ... concave as work recess, 14 ... passage, R ... reference plane, 21 ... static pressure slider, 22 ... Guide rail, 23 ... Bottom guide portion, 24 ... Side guide portion, 25 ... Slider body, 26 ... Bottom surface as a static pressure generating surface, 27 ... One side surface as a static pressure generating surface, 28 ... Port, 29 ... Storage groove , 30 ... Porous body as a static pressure generating part, 31 ... Distribution groove, 32 ... Passage, 33 ... Port, 34 ... Suction groove as suction part, 35 ... Passage, W ... Workpiece, 41 ...
Claims (4)
前記静圧発生部を前記静圧発生面のうち周辺部に環状に設け、前記スライダ本体の静圧発生面側には前記静圧発生部よりも内側に真空引きのための吸引部を設け、該吸引部に連通する真空引き用ポートを設け、吸引部周辺の流体を真空引き用ポートを介して吸引するようにし、更に、前記スライダ本体の静圧発生面側には前記吸引部よりも内側に作業用凹所を設け、該作業用凹所に連通する作業用ポートを設けたことを特徴とする静圧スライダ。A static pressure generating part is provided on the static pressure generating surface side of the slider body, a pressurizing port communicating with the static pressure generating part is provided, and pressurized fluid supplied through the pressurizing port is ejected from the static pressure generating part. In a static pressure slider that generates static pressure by
The static pressure generating portion is provided annularly in the periphery of the static pressure generating surface, and a suction portion for evacuation is provided on the inner side of the static pressure generating portion on the static pressure generating surface side of the slider body, A vacuuming port communicating with the suction part is provided so that fluid around the suction part is sucked through the vacuuming port, and further, on the static pressure generating surface side of the slider body, the inside of the suction part is provided. A hydrostatic slider characterized in that a working recess is provided in the base and a working port communicating with the working recess is provided.
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