JP4870507B2 - ベルト式無段変速機のリターンスプリング設計方法及びその設計方法により設計されたリターンスプリング - Google Patents
ベルト式無段変速機のリターンスプリング設計方法及びその設計方法により設計されたリターンスプリング Download PDFInfo
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Description
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、リターンスプリングの有効巻き数を適切に設定することにより、ベルトに対する挟圧力を充分に得ながらも、リターンスプリングの半径方向外側への変形量を外周側の部材に接触しない範囲に抑えることができるようにしている。
具体的に、本発明は、固定シーブ及びこの固定シーブに向かって進退移動可能な可動シーブをそれぞれ備えた駆動側プーリと従動側プーリとの間にベルトが掛け渡され、駆動側プーリの回転力を、ベルトを介して従動側プーリに伝達可能な構成となっていると共に、上記可動シーブを固定シーブに向かって進退移動させることで各プーリの半径方向におけるベルトの巻き掛け位置を変更して変速比が変更可能な構成とされている一方、駆動側プーリ及び従動側プーリのうち少なくとも一方におけるベルトに対するシーブの挟圧力を確保するためのリターンスプリングが備えられたベルト式無段変速機のリターンスプリング設計方法を前提とする。そして、上記リターンスプリングは軸心方向の両端が移動不能に装着されることにより上記プーリと共に回転するものであって且つ有効巻き数部分のピッチが一定である場合に、このリターンスプリングの有効巻き数を、上記ベルトに対するシーブの挟圧力としてプーリとベルトとの間でスリップを生じさせない必要挟圧力以上が得られる有効巻き数であって、且つ、下記の式(1)
N=(a+0.5)±0.15 …(1)
(Nはリターンスプリングの有効巻き数、aは1以上の整数)
を満たす有効巻き数のうち最小の巻き数に設定するようにしている。
N=(a+0.5)±0.15 …(1)
(Nはリターンスプリングの有効巻き数、aは1以上の整数)
を満たす有効巻き数のうち最小の巻き数をもって形成している。
先ず、ベルト式無段変速機が搭載されたトランスアクスルの全体構成について説明する。
次に、本形態の特徴とする部材であるリターンスプリングが装着されているセカンダリプーリ35の構成について説明する。
次に、本実施形態の特徴とするリターンスプリング8の設計方法について説明する。このリターンスプリング8は、バネ鋼等の金属で成るコイルスプリングで成っており、線径が例えば5mm、スプリング外径が例えば50mmに設定されている。これら材料及び各寸法はこれに限るものではなく、例えば線径が3mm、スプリング外径が40mmといったものであってもよい。
N=(a+0.5)±0.15 …(1)
(Nはリターンスプリングの有効巻き数、aは1以上の整数)
を満たす有効巻き数に設定される。
以上説明した実施形態は、セカンダリプーリ35に装着されているリターンスプリング8の設計に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らず、プライマリプーリ34にもリターンスプリングが装着されている場合には、このプライマリプーリ34側のリターンスプリングの設計に適用することも可能である。
33 ベルト
34 プライマリプーリ(駆動側プーリ)
35 セカンダリプーリ(従動側プーリ)
35a 固定シーブ
35b 可動シーブ
8 リターンスプリング
Claims (4)
- 固定シーブ及びこの固定シーブに向かって進退移動可能な可動シーブをそれぞれ備えた駆動側プーリと従動側プーリとの間にベルトが掛け渡され、駆動側プーリの回転力を、ベルトを介して従動側プーリに伝達可能な構成となっていると共に、上記可動シーブを固定シーブに向かって進退移動させることで各プーリの半径方向におけるベルトの巻き掛け位置を変更して変速比が変更可能な構成とされている一方、駆動側プーリ及び従動側プーリのうち少なくとも一方におけるベルトに対するシーブの挟圧力を確保するためのリターンスプリングが備えられたベルト式無段変速機のリターンスプリング設計方法であって、
上記リターンスプリングは軸心方向の両端が移動不能に装着されることにより上記プーリと共に回転するものであって且つ有効巻き数部分のピッチが一定である場合に、このリターンスプリングの有効巻き数を、上記ベルトに対するシーブの挟圧力としてプーリとベルトとの間でスリップを生じさせない必要挟圧力以上が得られる有効巻き数であって、且つ、下記の式(1)
N=(a+0.5)±0.15 …(1)
(Nはリターンスプリングの有効巻き数、aは1以上の整数)
を満たす有効巻き数のうち最小の巻き数に設定することを特徴とするベルト式無段変速機のリターンスプリング設計方法。 - 固定シーブ及びこの固定シーブに向かって進退移動可能な可動シーブをそれぞれ備えた駆動側プーリと従動側プーリとの間にベルトが掛け渡され、駆動側プーリの回転力を、ベルトを介して従動側プーリに伝達可能な構成となっていると共に、上記可動シーブを固定シーブに向かって進退移動させることで各プーリの半径方向におけるベルトの巻き掛け位置を変更して変速比が変更可能な構成とされたベルト式無段変速機に対し、駆動側プーリ及び従動側プーリのうち少なくとも一方におけるベルトに対するシーブの挟圧力を確保するために備えられたリターンスプリングにおいて、
スプリング軸心方向の両端が移動不能に装着されることにより上記プーリと共に回転するものであり且つ有効巻き数部分のピッチが一定であると共に、上記ベルトに対するシーブの挟圧力としてプーリとベルトとの間でスリップを生じさせない必要挟圧力以上が得られる有効巻き数であって、且つ、下記の式(1)
N=(a+0.5)±0.15 …(1)
(Nはリターンスプリングの有効巻き数、aは1以上の整数)
を満たす有効巻き数のうち最小の巻き数をもって形成されていることを特徴とするベルト式無段変速機のリターンスプリング。 - 上記請求項2記載のベルト式無段変速機のリターンスプリングにおいて、
上記有効巻き数は、ベルトの巻き掛け位置が最も内周側に位置してリターンスプリングが可動シーブによって圧縮された状態となっても未だ密着限界に達することのない有効巻き数に設定されていることを特徴とするベルト式無段変速機のリターンスプリング。 - 上記請求項2または3記載のベルト式無段変速機のリターンスプリングにおいて、
従動側プーリとベルトとの間でスリップを生じさせない挟圧力を得るものとして適用されることを特徴とするベルト式無段変速機のリターンスプリング。
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