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JP4859474B2 - プラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウェハ上に成膜、又は、半導体ウェハのエッチングを行うプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置に関する。
従来、プラズマ処理装置において、有機材料を用いたマイクロマシン等が構築されたウェハをプラズマ処理する場合には、有機材料の耐熱性の観点から低温でのプラズマ処理が要求される。このため、ウェハの温度上昇を伴うプラズマ処理において低温プラズマ処理を行うには、プラズマ処理中のウェハの冷却が重要となる。
一般にウェハを冷却する方法として、ウェハとウェハを保持する静電チャックとを接触させてウェハを冷却する方法と、ウェハの裏面と静電チャックの表面との間にヘリウムガス等の熱伝導率の高いガスを導入してウェハを冷却する方法とがある。これらの方法においては、ウェハと静電チャックとは、全面又は一部で直接接触することとなる。
上記の方法を適用した従来のプラズマ処理方法について図11を用いて説明する。図11中のグラフでは、横軸は時間(t0)を示し、縦軸はウェハの温度、RF電源の出力、LF電源の出力及び静電チャック電源の出力を示す。
時間(0≦t0<t0a)において、ガスノズルからは不活性ガスが導入されている。その時の、RFパワーはプラズマを安定して維持できる程度の出力となっており、ウェハの搬入及び搬出等はこの状態で行われる。
時間(t0a≦t0<t0b)において、RF電源はプラズマ処理時と同じ出力となっており、ガスノズルからは不活性ガスが導入されている。
時間(t0b≦t0<t0c)において、RF電源、及び、静電チャック電源はプラズマ処理時と同じ出力となっており、ガスノズルからは不活性ガスが導入されている。このとき、静電チャックにウェハが保持されプラズマ処理を開始できる状態となる。
時間(t0c≦t0)において、RF電源、LF電源、及び、静電チャック電源はプラズマ処理時と同じ出力となっており、ガスノズルからは原料ガス、及び、不活性ガスが導入されている。このとき、ウェハに対しプラズマ処理が行われる。
図11に示すように、従来の成膜方法では、ウェハ16を静電チャックに吸着したときの温度とウェハの熱平衡時の温度Bとの差Dが大きいため、ウェハは静電チャックに保持された状態で熱膨張を起こす。しかし、静電チャックはほとんど熱膨張しないため、ウェハの裏面と静電チャックとの接触面がこすれ合ってしてしまう。図8に示すように、パーティクル(図8中の黒点)は、ウェハ16の熱膨張の影響の少ない中央部より、熱膨張の影響が大きい周縁部の方が多く発生していることが分かる。このことからも、ウェハ16の熱膨張がパーティクル発生の要因であると考えられる。
半導体製造工程のなかの露光行程においては、ウェハ裏面にパーティクルや傷があると、正確に露光を行えなくなり、半導体デバイス等の歩留まりが悪くなってしまう。このため、ウェハと静電チャックとの間に変位可能な応力緩和部を設け、ウェハの熱膨張による変位を吸収することにより、パーティクルや傷等の低減を図っていた。このような、静電吸着装置の一例が下記特許文献1に開示されている。
特開2002−134599号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される静電吸着装置では、変位可能な応力緩和部を軟らかい素材で形成しなければならないため、成膜後等に行うクリーニング時に発生する反応性の高いラジカルによるダメージを受けやすく、寿命が短いという問題がある。また、特殊な加工を要するため、加工に手間がかかり、さらに材料費もかかるため、コストが上昇するという問題がある。
このことから、本発明は、低コストでありながら、耐久性の高いウェハ裏面のパーティクル及び傷を低減する成膜方法、及び、この方法を適用した成膜装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係るプラズマ処理方法は、プラズマ処理対象であるウェハを密閉空間を形成するチャンバの内部の静電チャックからなるウェハ保持手段に保持させ、前記チャンバ内部に不活性ガス及びプラズマ処理ガス供給し、RF電源から供給されるRFパワーに基づき前記チャンバ内にRF周波数の電磁波を入射して前記不活性ガス及び前記プラズマ処理ガスプラズマをそれぞれ形成し、当該不活性ガスのプラズマにより前記ウェハを加熱すると共に当該プラズマ処理ガスのプラズマにより前記ウェハをプラズマ処理するプラズマ処理方法において、前記ウェハを前記静電チャック上に載置した後、前記不活性ガスを供給し、当該不活性ガスにRFパワーを掛けることで当該不活性ガスのプラズマを形成し、当該プラズマからの輻射熱を用いて前記プラズマ処理前に上記ウェハを加熱し、当該ウェハの温度がプラズマ処理時の当該ウェハの熱平衡温度に達したときに、当該静電チャックに当該ウェハを吸着させて保持し、前記プラズマ処理ガスを導入して当該プラズマ処理ガスのプラズマを形成することにより前記プラズマ処理を行うに際して、上記ウェハを前記ウェハ保持手段に保持させる前に当該プラズマ処理を開始することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係るプラズマ処理方法は、プラズマ処理対象であるウェハを密閉空間を形成するチャンバの内部の静電チャックからなるウェハ保持手段に保持させ、前記チャンバ内部に不活性ガス及びプラズマ処理ガス供給し、RF電源から供給されるRFパワーに基づき前記チャンバ内にRF周波数の電磁波を入射して前記不活性ガス及び前記プラズマ処理ガスプラズマをそれぞれ形成し、当該不活性ガスのプラズマにより前記ウェハを加熱すると共に当該プラズマ処理ガスのプラズマにより前記ウェハをプラズマ処理するプラズマ処理方法において、前記ウェハを前記静電チャック上に載置した後、前記不活性ガスを供給し、当該不活性ガスにRFパワーを掛けることで当該不活性ガスのプラズマを形成し、当該プラズマからの輻射熱を用いて前記プラズマ処理前に上記ウェハを加熱し、当該ウェハの温度がプラズマ処理時の当該ウェハの熱平衡温度に達したときに、当該静電チャックに当該ウェハを吸着させて保持し、前記プラズマ処理ガスを導入して当該プラズマ処理ガスのプラズマを形成することにより前記プラズマ処理を行うに際して、前記不活性ガスのプラズマによる前記ウェハの昇温を上記プラズマ処理時よりプラズマ領域に接近させて行うことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係るプラズマ処理方法は、第1の発明に係るプラズマ処理方法において、前記ウェハをプラズマ処理時よりプラズマ領域に接近させて昇温させることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明係るプラズマ処理方法、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに係るプラズマ処理方法において、前記不活性ガスにRF電源から供給するRFパワーはプラズマ処理時と同じ出力であることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第の発明係るプラズマ処理方法、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに係るプラズマ処理方法において、前記不活性ガスにRF電源から供給するRFパワーはプラズマ処理時より高い出力であることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第6の発明係るプラズマ処理方法、第1の発明ないし第3の発明のいずれかに係るプラズマ処理方法において、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載するプラズマ処理方法において、前記ウェハの温度を非接触で測定することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第7の発明に係るプラズマ処理装置は、供給された不活性ガス及びプラズマ処理ガスのプラズマをそれぞれ発生させるプラズマ発生手段と、プラズマ処理対象であるウェハを保持して冷却するウェハ保持手段と、前記ウェハにバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、前記プラズマ発生手段と前記ウェハ保持手段と前記バイアス電圧印加手段とを制御して、供給された前記不活性ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記ウェハを当該不活性ガスのプラズマで昇温させ、前記ウェハの温度が前記プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理時の前記ウェハの熱平衡温度に達したとき、前記ウェハ保持手段で前記ウェハを保持して冷却し、供給された前記プラズマ処理ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加して当該プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理を行わせる制御手段とを備え、前記制御手段が、前記ウェハ保持手段で前記ウェハを保持して冷却する前に、前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加して前記プラズマ処理を行うものであることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第8の発明に係るプラズマ処理装置は、供給された不活性ガス及びプラズマ処理ガスのプラズマをそれぞれ発生させるプラズマ発生手段と、プラズマ処理対象であるウェハを保持して冷却するウェハ保持手段と、前記ウェハにバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、前記ウェハ保持手段の高さを昇降させる昇降手段と、前記プラズマ発生手段と前記ウェハ保持手段と前記バイアス電圧印加手段とを制御して、供給された前記不活性ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記ウェハを当該不活性ガスのプラズマで昇温させ、前記ウェハの温度が前記プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理時の前記ウェハの熱平衡温度に達したとき、前記ウェハ保持手段で前記ウェハを保持して冷却し、供給された前記プラズマ処理ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加して当該プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理を行わせる制御手段とを備え、前記制御手段が、前記不活性ガスのプラズマによる前記ウェハの昇温を前記プラズマ処理時よりプラズマ領域に接近させて行うように前記昇降手段を上昇させものであることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第9の発明に係るプラズマ処理装置は、第8の発明に係るプラズマ処理装置において、前記制御手段が、前記ウェハ保持部材で前記ウェハを保持して冷却する前に、前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加してプラズマ処理を行うものであることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第10の発明係るプラズマ処理装置、第7の発明ないし第9の発明のいずれかに係るプラズマ処理装置において、前記制御手段、前記ウェハを昇温させるときの前記プラズマ発生手段の出力をプラズマ処理時と同じ出力とするものであることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第11の発明係るプラズマ処理装置、第7の発明ないし第9の発明のいずれかに係るプラズマ処理装置において、前記制御手段、前記ウェハを昇温させるときの前記プラズマ発生手段の出力をプラズマ処理時より高い出力とするものであることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第12の発明に係るプラズマ処理装置は、第7の発明ないし第11の発明のいずれかに係るプラズマ処理装置において、前記ウェハの温度を非接触で測定する測定装置を備えたことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第13の発明係るプラズマ処理装置、第7の発明ないし第12の発明のいずれかに係るプラズマ処理装置において、前記ウェハ保持手段は表面が凹凸状であることを特徴とする。
第1の発明及び第2の発明によれば、ウェハの熱膨張によるウェハの裏面とウェハ保持手段とのこすれを抑制することができ、ウェハ裏面のパーティクル及び傷の発生を低減することができる。また、通常の成膜装置で成膜の手順を調整するだけで実施すること可能なため、低コストでありながら、高い耐久性を実現することが可能である。
第6の発明によれば、ウェハの温度を非接触で測定するため、ウェハの温度を正確に計測し、計測した温度に基づいてウェハを静電チャックに吸着させるタイミングを正確に定めることができる。
第7の発明及び第8の発明によれば、ウェハの熱膨張によるウェハの裏面とウェハ保持手段とのこすれを抑制することができ、ウェハ裏面のパーティクル及び傷の発生を低減することができる。また、通常のプラズマ処理装置でプラズマ処理の手順を調整するだけで実施すること可能なため、低コストでありながら、高い耐久性を実現することが可能である。さらに、制御装置によりこのプラズマ処理方法を自動で実施することが可能である。
第12の発明によれば、ウェハの温度を非接触で測定する測定装置を備えたことにより、ウェハの温度を正確に計測し、計測した温度に基づいてウェハを静電チャックに吸着させるタイミングを正確に定めることができる。
第13の発明によれば、ウェハ保持手段は表面が凹凸状であることにより、第の発明ないし第12の発明の効果に加え、ウェハの裏面とウェハ保持手段との接触面積を小さくすることができるため、さらにパーティクル及び傷を低減することができる。
本発明に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置の実施例について図1から図10を用いて説明する。図1は実施例1ないし実施例3に係るプラズマ装置の構成図、図2は実施例1に係るプラズマ処理方法のタイムチャート、図3は実施例2に係るプラズマ処理方法のタイムチャート、図4は実施例3に係るプラズマ処理方法のタイムチャート、図5は実施例4に係るプラズマ処理方法のタイムチャート、図6は実施例4に係るプラズマ処理装置の構成図、図7は実施例5に係るプラズマ処理装置の構成図、図8は従来のプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクル分布図、図9は実施例1に係るプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクル分布図、図10は従来のプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクルの数と実施例1に係るプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクルの数とを比較した図、図11は従来のプラズマ処理方法の特性図である。
以下、本実施例に係るプラズマ処理装置の構成について説明する。図1に示すように、プラズマ処理装置10は、内部を真空に維持する真空容器11を有している。この真空容器11の外側の上部には真空容器11内にプラズマ12を発生させるRFアンテナ13が設置されている。このRFアンテナ13には高周波電源であるRF電源14から電力が供給されている。本実施例では、RFアンテナ13、及び、RF電源14が課題を解決するための手段に記載するプラズマ発生手段である。
真空容器11の側面上部には、真空容器11内にガスを導入する管であるガスノズル15が設置されている。真空容器11内にはウェハ16を載置する支持台17が設置されている。この支持台17の上部は、ウェハ16を静電気力で吸着して保持する静電チャック18が設置されている。
静電チャック18は、内部に電極19が内蔵されている。この電極19には、直流電源である静電チャック電源20から電力が供給されており、これにより静電気力を発生させることができる。本実施例では、静電チャック18、及び、電極19が課題を解決するための手段に記載するウェハ保持手段であるが、ウェハ保持手段には真空チャック等を用いることも可能である。
また、電極19には、高周波電源であるLF電源21からも電力が供給されており、これによりウェハ16にバイアス電圧が印加され、真空容器11中に発生するイオンをウェハ16側に引き込むことができる。本実施例では、LF電源21、及び、電極19が課題を解決するための手段に記載するバイアス電圧印加手段である。
静電チャック18の下部には、静電チャック18を支持する支持台17がある。この支持台17の内部には、冷媒を流通させることができる冷媒流路22が設けられている。この冷媒流路22に流した冷媒により支持台17が冷却され、冷却された支持台17は静電チャック18を冷却し、最終的にはウェハ16が冷却される。
次に、本実施例に係るプラズマ処理方法について図2に基づいて説明する。ここで、プラズマ処理とは、成膜処理、及び、エッチング処理等を言う。図2中のグラフは、横軸は時間(t1)を示し、縦軸はウェハ16の温度、RF電源14の出力(RFパワー)、LF電源21の出力、及び、静電チャック電源20の出力を示す。
始めに、時間(0≦t1<t1a)において、RF電源14の出力はプラズマ12を維持できる程度の出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、ウェハ16の搬入及び搬出等を行う。搬入されたウェハ16は静電チャック18の上部に載置されるが、ここではウェハ16は静電チャック18には保持されていない状態である。すなわち、ウェハ16と静電チャック18は密着していないフリーな状態であるため、ウェハ16が静電チャック18に対して自由に熱膨張することができる状態である。
時間(t1a≦t1<t1b)において、RF電源14の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、時間(t1a≦t1<t1b)を、従来のプラズマ処理方法における時間(t0a≦t0<t0b)(図11参照)よりも長くすることにより、ウェハ16の温度をプラズマ処理時の熱平衡温度Bまで急速に近づけることができる。すなわち、RF電源14から供給されるプラズマ処理時と同じRFパワーに基づいて、真空容器11内にRF周波数の電磁波を入射し、これにより形成された不活性ガスのプラズマの輻射熱でウェハを16加熱することで、ウェハ16の温度をプラズマ処理時の熱平衡温度Bまで急速に近づけることができる。
時間(t1b≦t1<t1c)において、RF電源14、及び、静電チャック電源20の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、静電チャック18にウェハ16が吸着して保持され成膜を開始できる状態となる。すなわち、ウェハ16がプラズマ処理時の熱平衡温度に達したときに、ウェハ16を静電チャック18に保持する。
時間(t1c≦t1)において、RF電源14、LF電源21、及び、静電チャック電源20の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは原料ガス(プラズマ処理ガス)、及び、不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、ウェハ16に対しプラズマ処理が行われる。プラズマ処理の終了後、再び始めの行程に戻る。
本実施例に係るプラズマ処理方法は、RF電源14、LF電源21及び静電チャック電源20の出力を制御する制御装置(図示省略)を用いて自動で行うこともできる。また、ウェハ16の温度を非接触で測定する測定装置を設置することも可能である。
さらに、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理のどちらにも適用することも可能である。すなわち、ウェハ16が成膜時の熱平衡温度に達したときに、ウェハ16を静電チャック18に保持し、ウェハ16に対して成膜処理、又は、エッチング処理を施すようにすればよい。このように、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理等を含むプラズマ処理に対して広く適用することが可能である。
次に、本実施例に係るプラズマ処理方法と従来のプラズマ処理方法との比較を行う。図8に示すように、従来のプラズマ処理方法では、ウェハ16の熱膨張の影響の少ない中央部より、熱膨張の影響が大きい周縁部の方がパーティクル(図8中の黒点)の発生が多くなっている。
これに対し、図9に示すように、本実施例に係るプラズマ処理方法では、ウェハ16の裏面の全面にわたってパーティクル(図9中の黒点)の発生が減少していることがわかる。すなわち、熱膨張の影響の大きい周縁部においてもパーティクルの発生が減少していることが分かる。
図9に示す本実施例に係るプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハ16の裏面のパーティクルの数の測定結果と、図8に示す従来のプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハ16の裏面のパーティクルの数の測定結果とを比較すると、図10に示すように、本実施例のパーティクル数は従来の方法のパーティクル数の約26分の1に大幅に減少していることが分かる。
このように、本実施例に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置によれば、ウェハ16を静電チャック18に吸着したときの温度とウェハの熱平衡時の温度B(図2参照)との差d2(図2参照)が小さいため、ウェハ16の熱膨張によるウェハ16の裏面と静電チャック18とのこすれを抑制することができ、ウェハ16の裏面のパーティクル及び傷の発生を低減することができる。また、通常のプラズマ処理装置10でプラズマ処理の手順を調整するだけで実施すること可能なため、低コストでありながら、高い耐久性を実現することが可能である。
以下、本実施例に係るプラズマ処理方法について図3に基づいて説明する。図3中のグラフは、横軸は時間(t2)を示し、縦軸はウェハ16の温度、RF電源14の出力、LF電源21の出力、及び、静電チャック電源20の出力を示す。また、本実施例に係るプラズマ処理方法が適用されるプラズマ処理装置10の構成は、実施例1に係るプラズマ処理装置10の構成と同様である。
始めに、時間(0≦t2<t2a)において、RF電源14の出力はプラズマ12を維持できる程度の出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、ウェハ16の搬入及び搬出等を行う。
時間(t2a≦t2<t2b)において、RF電源14の出力はプラズマ処理時よりも高い出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器内11に導入されている。このとき、RF電源14の出力を、実施例1の時間(t1a≦t1<t1b)におけるRF電源14の出力よりも高くすることにより、ウェハ16の温度をプラズマ処理時の熱平衡温度Bまで急速に近づけることができる。
時間(t2b≦t2<t2c)において、RF電源14、及び、静電チャック電源18の出力は成膜時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、静電チャック18にウェハ16が吸着して保持され成膜を開始できる状態となる。
時間(t2c≦t2)において、RF電源14、LF電源21、及び、静電チャック電源20の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは原料ガス(プラズマ処理ガス)、及び、不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、ウェハ16に対しプラズマ処理が行われる。プラズマ処理の終了後、再び始めの行程に戻る。
本実施例に係るプラズマ処理方法は、RF電源14、LF電源21及び静電チャック電源20の出力を制御する制御装置(図示省略)を用いて自動で行うこともできる。また、ウェハ16の温度を非接触で測定する測定装置を設置することも可能である。
さらに、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理のどちらにも適用することも可能である。すなわち、ウェハ16が成膜時の熱平衡温度に達したときに、ウェハ16を静電チャック18に保持し、ウェハ16に対して成膜処理、又は、エッチング処理を施すようにすればよい。このように、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理等を含むプラズマ処理に対して広く適用することが可能である。
このように、本実施例に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置によれば、実施例1に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置よりも、短時間でウェハ16を昇温させることができる。
以下、本実施例に係るプラズマ処理方法について図4に基づいて説明する。図4中のグラフは、横軸は時間(t3)を示し、縦軸はウェハ16の温度、RF電源14の出力、LF電源21の出力、及び、静電チャック電源20の出力を示す。また、本実施例に係るプラズマ処理方法が適用されるプラズマ処理装置10の構成は、実施例1に係るプラズマ処理装置10の構成と同様である。
始めに、時間(0≦t3<t3a)において、RF電源14の出力はプラズマ12を維持できる程度の出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器内11に導入されている。このとき、ウェハ16の搬入及び搬出等を行う。
時間(t3a≦t3<t3b)において、RF電源14の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。
時間(t3b≦t3<t3c)において、RF電源14、及び、LF電源21の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器内11に導入されている。このように、LF電源21をプラズマ処理時と同じ出力としてウェハ16をスパッタし、かつウェハ16にジュール熱が加えることにより、ウェハ16の温度を成膜時の熱平衡温度Bまで急速に近づけることができる。
時間(t3c≦t3)において、RF電源14、LF電源21、及び、静電チャック電源20の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっている。また、ガスノズル15からは原料ガス(プラズマ処理ガス)、及び、不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、静電チャック18にウェハ16が吸着して保持され、ウェハ16に対しプラズマ処理が行われる。プラズマ処理の終了後、再び始めの行程に戻る。
本実施例に係る成膜方法は、RF電源14、LF電源21及び静電チャック電源20の出力を制御する制御装置(図示省略)を用いて自動で行うこともできる。また、ウェハ16の温度を非接触で測定する測定装置を設置することも可能である。
さらに、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理のどちらにも適用することも可能である。すなわち、ウェハ16が成膜時の熱平衡温度に達したときに、ウェハ16を静電チャック18に保持し、ウェハ16に対して成膜処理、又は、エッチング処理を施すようにすればよい。このように、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理等を含むプラズマ処理に対して広く適用することが可能である。
このように、本実施例に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置によれば、実施例1及び実施例2に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置より短時間でウェハ16を昇温させることができる。
以下、本実施例に係るプラズマ処理方法について図5に基づいて説明する。図5中のグラフは、横軸は時間(t4)を示し、縦軸はウェハ16の温度、RF電源14の出力、LF電源21の出力、静電チャック電源20の出力、及び、支持台17の高さを示す。
また、本実施例に係るプラズマ処理方法が適用されるプラズマ処理装置10の構成は、実施例1に係るプラズマ処理装置10の構成に支持台17の高さを昇降できる昇降機構23を設けたものである。図6に示すように、この昇降機構23は、支持台17の下部に設置され、上下方向に伸縮することが可能である。本実施例では、昇降機構23が課題を解決するための手段に記載する昇降手段である。
始めに、時間(0≦t4<t4a)において、RF電源14の出力はプラズマ12を維持できる程度の出力となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。このとき、ウェハ16の搬入及び搬出等を行う。
時間(t4a≦t4<t4b)において、RF電源14の出力はプラズマ処理時よりも高い出力となっており、支持台17の高さもプラズマ処理時よりも高い位置となっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器11内に導入されている。図6に示すウェハ16からプラズマ12までの距離hと、実施例1のウェハ16からプラズマ12までの距離H(図1参照)とを比べるとh<Hとなっている。このように、ウェハ16とプラズマ12の距離が近いため、プラズマ12のからの輻射熱が効率よくウェハ16に伝わり、ウェハ16の温度をプラズマ処理時の熱平衡温度Bまで急速に近づけることができる。
時間(t4b≦t4<t4c)において、RF電源14、及び、静電チャック電源18の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっており、支持台17の高さもプラズマ処理時の高さとなっている。また、ガスノズル15からは不活性ガスが真空容器内11に導入されている。このとき、静電チャック18にウェハ16が保持されプラズマ処理を開始できる状態となる。
時間(t4c≦t4)において、RF電源14、LF電源21、及び、静電チャック電源20の出力はプラズマ処理時と同じ出力となっており、支持台17の高さもプラズマ処理時と同じ高さとなっている。また、ガスノズル15からは原料ガス(プラズマ処理ガス)、及び、不活性ガスが真空容器内11に導入されている。このとき、ウェハ16に対しプラズマ処理が行われる。プラズマ処理の終了後、再び始めの行程に戻る。
本実施例に係る成膜方法は、RF電源14、LF電源21、静電チャック電源20の出力、及び、支持台17の高さを制御する制御装置(図示省略)を用いて自動で行うこともできる。また、ウェハ16の温度を非接触で測定する測定装置を設置することも可能である。
さらに、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理のどちらにも適用することも可能である。すなわち、ウェハ16が成膜時の熱平衡温度に達したときに、ウェハ16を静電チャック18に保持し、ウェハ16に対して成膜処理、又は、エッチング処理を施すようにすればよい。このように、本実施例に係るプラズマ処理方法は、成膜処理、及び、エッチング処理等を含むプラズマ処理に対して広く適用することが可能である。
このように、本実施例に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置によれば、実施例1係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置より短時間でウェハ16を昇温させることができる。
以下、本実施例に係るプラズマ処理方法について図7に基づいて説明する。本実施例に係るプラズマ処理方法が適用されるプラズマ処理装置10の構成は、実施例1ないし実施例4のいずれかに係るプラズマ処理装置10の構成にウェハ16との接触面積が少ない表面凹凸状静電チャック24を用いたものである。
図7に示すように、この表面凹凸状静電チャック24は断面が凹部25及び凸部26とからなる凹凸状になっている。凸部25の上面は平面で、高さは全て同じになっており、これら凸部25の上面でウェハ16を支持するようになっている。この凹部25には熱伝導率を高めるために不活性ガスを導入しても良い。
以下、本実施例に係るプラズマ処理装置10において実施例1ないし実施例4のいずれかに係るプラズマ処理方法を適用してウェハ16に対しプラズマ処理を行う。
このように、本実施例に係るプラズマ処理方法、及び、プラズマ処理装置によれば、ウェハ16の裏面と表面凹凸状静電チャック24との接触面積を小さくすることができるため、さらにパーティクル及び傷を低減することができる。
本発明は、ウェハを静電チャックで保持してプラズマ処理を行う際、ウェハ裏面のパーティクル及び傷を抑制する場合に特に有効である。
実施例1ないし実施例3に係るプラズマ装置の構成図である。 実施例1に係るプラズマ処理方法のタイムチャートである。 実施例2に係るプラズマ処理方法のタイムチャートである。 実施例3に係るプラズマ処理方法のタイムチャートである。 実施例4に係るプラズマ処理方法のタイムチャートである。 実施例4に係るプラズマ処理装置の構成図である。 実施例5に係るプラズマ処理装置の構成図である。 従来のプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクル分布図である。 実施例1に係るプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクル分布図である。 従来のプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクルの数と実施例1に係るプラズマ処理方法でプラズマ処理したウェハの裏面のパーティクルの数とを比較した図である。 従来のプラズマ処理方法の特性図である。
符号の説明
10 プラズマ処理装置
11 真空容器(チャンバ)
12 プラズマ
13 RFアンテナ
14 RF電源
15 ガスノズル
16 ウェハ
17 支持台
18 静電チャック
19 電極
20 静電チャック電源
21 LF電源
22 冷媒流路
23 昇降機構
24 表面凹凸状静電チャック
25 凹部
26 凸部

Claims (13)

  1. プラズマ処理対象であるウェハを密閉空間を形成するチャンバの内部の静電チャックからなるウェハ保持手段に保持させ、前記チャンバ内部に不活性ガス及びプラズマ処理ガス供給し、RF電源から供給されるRFパワーに基づき前記チャンバ内にRF周波数の電磁波を入射して前記不活性ガス及び前記プラズマ処理ガスプラズマをそれぞれ形成し、当該不活性ガスのプラズマにより前記ウェハを加熱すると共に当該プラズマ処理ガスのプラズマにより前記ウェハをプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
    前記ウェハを前記静電チャック上に載置した後、前記不活性ガスを供給し、当該不活性ガスにRFパワーを掛けることで当該不活性ガスのプラズマを形成し、当該プラズマからの輻射熱を用いて前記プラズマ処理前に上記ウェハを加熱し、当該ウェハの温度がプラズマ処理時の当該ウェハの熱平衡温度に達したときに、当該静電チャックに当該ウェハを吸着させて保持し、前記プラズマ処理ガスを導入して当該プラズマ処理ガスのプラズマを形成することにより前記プラズマ処理を行うに際して、上記ウェハを前記ウェハ保持手段に保持させる前に当該プラズマ処理を開始する
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. プラズマ処理対象であるウェハを密閉空間を形成するチャンバの内部の静電チャックからなるウェハ保持手段に保持させ、前記チャンバ内部に不活性ガス及びプラズマ処理ガス供給し、RF電源から供給されるRFパワーに基づき前記チャンバ内にRF周波数の電磁波を入射して前記不活性ガス及び前記プラズマ処理ガスプラズマをそれぞれ形成し、当該不活性ガスのプラズマにより前記ウェハを加熱すると共に当該プラズマ処理ガスのプラズマにより前記ウェハをプラズマ処理するプラズマ処理方法において、
    前記ウェハを前記静電チャック上に載置した後、前記不活性ガスを供給し、当該不活性ガスにRFパワーを掛けることで当該不活性ガスのプラズマを形成し、当該プラズマからの輻射熱を用いて前記プラズマ処理前に上記ウェハを加熱し、当該ウェハの温度がプラズマ処理時の当該ウェハの熱平衡温度に達したときに、当該静電チャックに当該ウェハを吸着させて保持し、前記プラズマ処理ガスを導入して当該プラズマ処理ガスのプラズマを形成することにより前記プラズマ処理を行うに際して、前記不活性ガスのプラズマによる前記ウェハの昇温を上記プラズマ処理時よりプラズマ領域に接近させて行う
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  3. 請求項1に記載するプラズマ処理方法において、
    前記ウェハをプラズマ処理時よりプラズマ領域に接近させて昇温させる
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載するプラズマ処理方法において、
    前記不活性ガスにRF電源から供給するRFパワーはプラズマ処理時と同じ出力である
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載するプラズマ処理方法において、
    前記不活性ガスにRF電源から供給するRFパワーはプラズマ処理時より高い出力である
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載するプラズマ処理方法において、
    前記ウェハの温度を非接触で測定する
    ことを特徴とするプラズマ処理方法。
  7. 供給された不活性ガス及びプラズマ処理ガスのプラズマをそれぞれ発生させるプラズマ発生手段と、
    プラズマ処理対象であるウェハを保持して冷却するウェハ保持手段と、
    前記ウェハにバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、
    前記プラズマ発生手段と前記ウェハ保持手段と前記バイアス電圧印加手段とを制御して、供給された前記不活性ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記ウェハを当該不活性ガスのプラズマで昇温させ、前記ウェハの温度が前記プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理時の前記ウェハの熱平衡温度に達したとき、前記ウェハ保持手段で前記ウェハを保持して冷却し、供給された前記プラズマ処理ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加して当該プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理を行わせる制御手段と
    を備え、
    前記制御手段が、前記ウェハ保持手段で前記ウェハを保持して冷却する前に、前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加して前記プラズマ処理を行うものである
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 供給された不活性ガス及びプラズマ処理ガスのプラズマをそれぞれ発生させるプラズマ発生手段と、
    プラズマ処理対象であるウェハを保持して冷却するウェハ保持手段と、
    前記ウェハにバイアス電圧を印加するバイアス電圧印加手段と、
    前記ウェハ保持手段の高さを昇降させる昇降手段と、
    前記プラズマ発生手段と前記ウェハ保持手段と前記バイアス電圧印加手段とを制御して、供給された前記不活性ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記ウェハを当該不活性ガスのプラズマで昇温させ、前記ウェハの温度が前記プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理時の前記ウェハの熱平衡温度に達したとき、前記ウェハ保持手段で前記ウェハを保持して冷却し、供給された前記プラズマ処理ガスのプラズマを前記プラズマ発生手段で発生させて前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加して当該プラズマ処理ガスのプラズマによるプラズマ処理を行わせる制御手段と
    を備え、
    前記制御手段が、前記不活性ガスのプラズマによる前記ウェハの昇温を前記プラズマ処理時よりプラズマ領域に接近させて行うように前記昇降手段を上昇させものである
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  9. 請求項8に記載するプラズマ処理装置において、
    前記制御手段が、前記ウェハ保持部材で前記ウェハを保持して冷却する前に、前記バイアス電圧印加手段で前記ウェハにバイアス電圧を印加してプラズマ処理を行うものである
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載するプラズマ処理装置において、
    前記制御手段が、前記ウェハを昇温させるときの前記プラズマ発生手段の出力をプラズマ処理時と同じ出力とするものである
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  11. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載するプラズマ処理装置において、
    前記制御手段が、前記ウェハを昇温させるときの前記プラズマ発生手段の出力をプラズマ処理時より高い出力とするものである
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  12. 請求項7ないし請求項11のいずれかに記載するプラズマ処理装置において、
    前記ウェハの温度を非接触で測定する測定装置を備えた
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
  13. 請求項7ないし請求項12のいずれかに記載するプラズマ処理装置において、
    前記ウェハ保持手段は表面が凹凸状である
    ことを特徴とするプラズマ処理装置。
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