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JP4859313B2 - シール - Google Patents

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JP4859313B2
JP4859313B2 JP2001291631A JP2001291631A JP4859313B2 JP 4859313 B2 JP4859313 B2 JP 4859313B2 JP 2001291631 A JP2001291631 A JP 2001291631A JP 2001291631 A JP2001291631 A JP 2001291631A JP 4859313 B2 JP4859313 B2 JP 4859313B2
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、空気圧シリンダなど空気圧機器においては、回転や往復運動などの運動部分(ピストンなど)の摺動性を損なうことなく、運動部分を作動させる作動液体または作動気体を密封するために、パッキンなどの摺動部用のシールが用いられる。運動部分とシールとの接触部分には、通常、グリースなどの潤滑剤が塗布される。このようなシールを形成する材料としては、従来、ニトリルゴムや水素化ニトリルゴム、エチレン−プロピレン系ゴム、フッ素ゴムなど、種々のゴム材料が多く用いられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらニトリルゴムは、摩擦係数が高いために、これを用いたシールでは、運動部分の摺動などにより潤滑剤が消耗されると、作動不良、振動、きしみ、鳴きなどを引き起こすという問題がある。また、ニトリルゴムは耐摩耗性、耐久性が低く寿命が短いため、グリース給油が困難な箇所、屋外設備、地中埋設などのメンテナンスが困難な箇所、長期寿命と確実な作動が要求される箇所に、これを用いたシールを適用するのは好ましくなく、潤滑のために設計が複雑になるという問題がある。
またエチレン−プロピレン系ゴム、フッ素ゴムにおいても、ニトリルゴムと同様の問題があった。
【0004】
また水素化ニトリルゴムは、摩擦係数が高く、自己潤滑性が低いため上述したような作動不良などが起こり易くなってしまう問題がある。また上記水素化ニトリルゴムに自己潤滑性を付与すべく、水素化ニトリルゴムに二硫化モリブデンや四フッ化エチレン、黒鉛などを配合してなる組成物にてシールを形成することも検討されているが、硬さ、引張強さ、伸びや圧縮永久歪みなどの機械的強度が低下してしまい、シールとしての使用に耐えなくなってしまう問題がある。
【0005】
本発明は上記の問題点を解決しようとするものであり、その目的は、自己潤滑性に優れ、かつ充分な機械的強度を有するシールを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は以下のとおりである。
(1)水素化ニトリルゴム、ニトリルゴム、エチレン−プロピレン系ゴムおよびフッ素ゴムから選ばれるいずれか1種のゴムに、熱可塑性フッ素樹脂をブレンドしてなる組成物を成形したものであるシール。
(2)熱可塑性フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂である上記(1)に記載のシール。
(3)摺動部用である上記(1)または(2)に記載のシール。
(4)空気圧機器の摺動部に使用されるシールであって、
水素化ニトリルゴム100重量部にテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂を1重量部〜60重量部配合してなる組成物を成形してなるものであるシール。
(5)上記組成物は、脂肪酸アマイドがさらにブレンドされたものである上記(1)〜(4)のいずれかに記載のシール。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、摺動部における流体の密封に使用されるシールであって、水素化ニトリルゴム、ニトリルゴム、エチレン−プロピレン系ゴムおよびフッ素ゴムから選ばれるいずれか1種のゴムに、熱可塑性フッ素樹脂をブレンドしてなる組成物を成形してなるシールである。
本発明における熱可塑性フッ素樹脂の「熱可塑性」とは、溶融成形ができるものであり、具体的には、溶融成形できる融点が310℃以下であるフッ素樹脂を指す。フッ素樹脂のうちこのような熱可塑性を有しないもの(すなわち本発明における熱可塑性フッ素樹脂に含まれないもの)としては、たとえばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(融点:327℃)が挙げられる。
【0008】
本発明における熱可塑性フッ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系(THV)(融点:110℃〜130℃)、ポリビニリデンフルオライド系(PVDF)(融点:210℃)、ポリクロロトリフルオロエチレン系(PCTFE)(融点:220℃)、クロロトリフルオロエチレン−エチレン系(ECTFE)(融点:245℃)、テトラフルオロエチレン−エチレン系(ETFE)(融点:270℃)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン系(FEP)(融点:260℃)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系(PFA)(融点:300℃)が挙げられる。このような熱可塑性フッ素樹脂は、たとえば、ダイニオン(THV−220A)(住友スリーエム社製、融点:110℃〜130℃)を用いればよい。
【0009】
後述するように本発明のシールは、成形に際して、成形温度を使用する熱可塑性フッ素樹脂の融点より高い温度に設定して行う。このようにゴムと熱可塑性フッ素樹脂とをブレンドしてなる組成物を、当該熱可塑性フッ素樹脂の融点よりも高い温度で成形して得られたシールが、優れた摺動性を発揮できる理由として、本発明者らは以下のように考えている。
すなわち、シールの成形に際し、熱可塑性フッ素樹脂が溶融するため、溶融流動した状態の熱可塑性フッ素樹脂がゴムに分散される。これにより熱可塑性フッ素樹脂でないフッ素樹脂(たとえば、PTFE)を使用し、成形の際に溶融しない場合と比較して、得られたシールにおいて熱可塑性フッ素樹脂がシール表面に多く存在しやすくなり、本発明では、優れた自己潤滑性と機械的強度とを同時に備えるシールを実現できる。
なお、ゴム組成物の成形温度は、通常200℃以下であるため、上記例示した熱可塑性フッ素樹脂の中でも特に、融点が200℃以下であり、低硬度、柔軟性に優れたシールを実現できることから、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂が好ましい。
【0010】
本発明は、上記のような熱可塑性フッ素樹脂と、水素化ニトリルゴム、ニトリルゴム、エチレン−プロピレン系ゴムおよびフッ素ゴムから選ばれるいずれか1種のゴムとをブレンドしてなる組成物を成形することによって、優れた自己潤滑性および充分な機械的特性(硬さ、引張強さ、伸び、圧縮永久歪み)を同時に兼ね備えたシールを実現するものである。このような本発明のシールは、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、電磁弁、スプール弁、半導体製造装置用シールなどの摺動部用のシールとして、好適に使用することができる。本発明のシールの形状は特に限定されず、Oリング、Dリング、Uパッキン、Yパッキン、リップシール(軸シール)などその目的に応じて従来公知の形状より適宜選ばれる。またシールの大きさも特に限定はなく、目的に応じて適宜選ばれる。
【0011】
上述した本発明のシールにおいては、熱可塑性フッ素樹脂とブレンドするゴムとして、〔1〕水素化ニトリルゴム、〔2〕ニトリルゴム、〔3〕エチレン−プロピレン系ゴムまたは〔4〕フッ素ゴムが挙げられる。以下、これらのゴムを用いたそれぞれの場合について詳述する。
【0012】
〔1〕水素化ニトリルゴム
本発明のシールの好ましい一態様としては、ゴムとして水素化ニトリルゴム(以下、「HNBR」ということがある。)を用いた場合が挙げられる。
本発明におけるHNBRとしては、ニトリル−共役ジエン共重合ゴムの共役ジエン単位部分を水素化したもの、ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマー三元共重合ゴムおよびこのゴムの共役ジエン単位部分を水素化したもの、ニトリル−エチレン性不飽和モノマー系共重合ゴムなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。またこれらのHNBRは通常の重合手段、水素化方法によって得られるが、その手段も特別の限定はない。
【0013】
このようなHNBRの具体例として、ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−アクリロニトリル共重合ゴムなどを水素化したもの、ブタジエン−メチルアクリレート−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリレート−ビニルクロロアセテート−アクリロニトリル共重合ゴム、ブチルアクリレート−エトキシエチルアクリレート−ビニルノルボルネン−アクリロニトリル共重合ゴムなどが例示されるが、これらに限定されるものではない。
【0014】
本発明におけるHNBRは、ヨウ素価が0g/100g〜60g/100gであるのが好ましく、2g/100g〜30g/100gであるのがより好ましい。
【0015】
また本発明におけるHNBRの結合アクリロニトリル量は、15重量%〜50重量%であるのが好ましく、35重量%〜46重量%であるのがより好ましい。
【0016】
ゴムとしてHNBRを用いる場合、該HNBRにブレンドする熱可塑性フッ素樹脂は、HNBR100重量部に対して1重量部〜60重量部であるのが好ましく、1重量部〜40重量部であるのがより好ましい。熱可塑性フッ素樹脂がHNBR100重量部に対して1重量部未満であると、熱可塑性フッ素樹脂をHNBRにブレンドしたことによる摺動抵抗の低下の効果が不充分となってしまうため好ましくない。また熱可塑性フッ素樹脂がHNBR100重量部に対して60重量部を超えると、HNBRが本来有している機械的特性(たとえば、圧縮永久歪みなど)が低下してしまうため好ましくない。
【0017】
このようなHNBRと熱可塑性樹脂とを含有する組成物は、たとえばニーダおよびオープンロールを用いてこれらを熱可塑性フッ素樹脂の融点以下の温度で混合した後、165℃で10分間の一次加硫を行った後、150℃で4時間の二次加硫を行うことによって好適に成形される。
【0018】
このように本発明のシールにおいてゴムをHNBRで実現した場合、上記摺動部の中でも耐タービン油性および耐ドレン性が要求される、たとえば電磁弁、空気圧シリンダーなどの空気圧機器用のシールとして、特に好適に使用することができる。
【0019】
〔2〕ニトリルゴム
本発明のシールの好ましい他の態様としては、ゴムとしてニトリルゴム(以下、「NBR」ということがある。)を用いた場合が挙げられる。
本発明におけるNBRとしては、ブタジエンゴムとアクリロニトリルの共重合により得られるゴム状物質であれば特に限定はなく、たとえば上述のHNBRの例示のうち水素化する前のもの、すなわちニトリル−共役ジエン共重合ゴム、ニトリル−共役ジエン−エチレン性不飽和モノマー三元共重合ゴム、ニトリル−エチレン性不飽和モノマー系共重合ゴムが挙げられるが、これらに限定されるものではない。またこれらのNBRは通常の重合手段によって得られるが、その手段も特別の限定はない。
【0020】
このようなNBRの具体例として、ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合ゴム、イソプレン−アクリロニトリル共重合ゴムなどが例示されるが、これらに限定されるものではない。
【0021】
本発明におけるNBRは、上述したゴムとしてHNBRを用いた場合と同様の観点から、結合アクリロニトリル量が10重量%〜50重量%であるのが好ましく、25重量%〜43重量%であるのがより好ましい。
【0022】
ゴムとしてNBRを用いる場合、該NBRにブレンドする熱可塑性フッ素樹脂は、NBR100重量部に対して1重量部〜60重量部であるのが好ましく、1重量部〜40重量部であるのがより好ましい。熱可塑性フッ素樹脂がNBR100重量部に対して1重量部未満であると、熱可塑性フッ素樹脂をNBRにブレンドしたことによる摺動抵抗の低下の効果が不充分となってしまうため好ましくない。
【0023】
このようなNBRと熱可塑性樹脂とを含有する組成物は、たとえばニーダおよびオープンロールを用いて、これらを熱可塑性フッ素樹脂の融点以上の温度で混合した後、165℃で20分間の加硫を行うことによって好適に成形される。
【0024】
〔3〕エチレン−プロピレン系ゴム
本発明のシールの好ましいさらに他の態様としては、ゴムとしてエチレン−プロピレン系ゴム(以下、「EPゴム」ということがある。)を用いた場合が挙げられる。
本発明におけるEPゴムは、エチレンとプロピレンとの二元共重合体であるEPM(エチレン−プロピレンゴム)、エチレンとプロピレンと架橋用ジエンモノマーとの三元共重合体であるEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)、ならびにこれらの混合物、さらには本発明の諸特性が損なわれない範囲で、たとえばクロロプレンゴム、塩素化ポリエチレンなどの他の成分を混合させた混合物を含む。上記EPMおよびEPDMは、通常の重合手段によって得られ、その手段に特別の限定はない。
【0025】
本発明におけるEPゴムにおいて、ゴム全体に対するエチレン含有量は特に限定されるものではないが、50重量%〜70重量%であるのが好ましく、50重量%〜60重量%であるのがより好ましい。
【0026】
本発明に用いられるEPゴムがジエン成分を有する場合、使用されるジエンモノマーとしては、特に限定されないが、たとえばエチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−(2−メチル−2−ブテニル)−2−ノルボルネンなどが挙げられ、中でもエチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエンを使用するのが加硫速度の観点から好ましい。ジエンモノマーは、上記で例示したものを単独で使用していてもよいし、また上記で例示したものの中から二種以上を使用していてもよい。
【0027】
また上記のようにEPゴムがジエン成分を有する場合、ゴム全体に対するジエン成分の含有量は、特に限定されるものではないが、4重量%〜11重量%であるのが好ましい。
【0028】
ゴムとしてEPゴムを用いる場合、該EPゴムにブレンドする熱可塑性フッ素樹脂は、EPゴム100重量部に対して1重量部〜60重量部であるのが好ましく、1重量部〜40重量部であるのがより好ましい。
【0029】
このようなEPゴムと熱可塑性樹脂とを含有する組成物は、たとえばニーダおよびオープンロールを用いてこれらを混合した後、165℃で10分間の一次加硫を行った後、165℃で1時間の二次加硫を行うことによって好適に成形される。
【0030】
〔4〕フッ素ゴム
本発明のシールの好ましいまたさらに他の態様としては、ゴムとしてフッ素ゴムを用いた場合が挙げられる。
本発明におけるフッ素ゴムは、フッ素原子を含有するゴム状物質であれば特に限定はなく、従来公知のビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体、ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン系共重合体、ビニリデンフルオライド−テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体、テトラフルオロエチレン−プロピレン系共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル系共重合体などが挙げられ、中でも特にビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体を用いるのが好ましい。上記フッ素ゴムは、通常の重合手段によって得られ、その手段に特別の限定はない。
【0031】
ゴムとしてフッ素ゴムを用いる場合、該フッ素ゴムにブレンドする熱可塑性フッ素樹脂は、フッ素ゴム100重量部に対して1重量部〜60重量部であるのが好ましく、1重量部〜40重量部であるのがより好ましい。熱可塑性フッ素樹脂がフッ素ゴム100重量部に対して1重量部未満であると、熱可塑性フッ素樹脂をフッ素ゴムにブレンドしたことによる摺動抵抗の低下の効果が不充分となってしまうため好ましくない。
【0032】
このようなフッ素ゴムと熱可塑性樹脂とを含有する組成物は、たとえばニーダおよびオープンロールを用いてこれらを熱可塑性フッ素樹脂の融点以上の温度で混合した後、165℃で10分間の一次加硫を行った後、180℃で4時間の二次加硫を行うことによって好適に成形される。
【0033】
本発明のシールは、上記〔1〕〜〔4〕のいずれに記載のゴムにて実現される場合であっても、当該ゴムおよび熱可塑性フッ素樹脂に加えて、脂肪酸アマイドがさらにブレンドされた組成物を成形したものであるのが好ましい。脂肪酸アマイドをブレンドした組成物を用いることで、ゴム本来の特性を保持したまま、さらに自己潤滑性が付与され、摺動抵抗の低下された摺動部用のシールを実現できる。
【0034】
本発明における脂肪酸アマイドとしては、炭素数1〜100、好ましくは炭素数30〜60の飽和または不飽和の脂肪酸の第一アマイドが挙げられる。具体的には、ステアリン酸アマイド、ヒドロキシステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、エルカ酸アマイド、パルミチン酸アマイド、ラウリン酸アマイド、ベヘン酸アマイドなどのモノアマイド類、メチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレンビスラウリン酸アマイド、ジステアリルアジピン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイド、エチレンビスベヘン酸アマイド、ジオレイルアジピン酸アマイドなどのビスアマイド類が例示される。また、脂肪酸アマイドは置換基を有していてもよく、N−ステアリルステアリン酸アマイド、N−オレイルステアリン酸アマイド、N−ステアリルエルカ酸アマイドなどの炭素数1〜100、好ましくは炭素数30〜60程度の飽和または不飽和炭化水素一価基が置換した置換アマイド類、メチロールステアリン酸アマイド、メチロールベヘン酸アマイドなどのメチロールが置換したメチロールアマイド類が例示される。本発明における脂肪酸アマイドは、上述した効果が特に顕著に現れる点から、上記の例示の中でも特にエチレンビスべへン酸アマイドを用いるのが好ましい。
【0035】
本発明のシールを形成するための組成物において、脂肪酸アマイドは、ゴム100重量部に対し、0.1重量部〜10重量部添加されるのが好ましく、1重量部〜5重量部添加されるのがより好ましい。脂肪酸アマイドの添加量がゴム100重量部に対して0.1重量部未満であると、自己潤滑性が充分に付与されず、例えば空気圧シリンダのピストンの摺動による摩擦が増大して、動作不良などを引き起こす傾向にあるため好ましくない。また脂肪酸アマイドの添加量がゴム100重量部に対して10重量部を超えると、ゴムが本来有している圧縮永久歪みが大きくなってしまう傾向にあるため好ましくない。
【0036】
上記脂肪酸アマイドの好適な添加量は、ゴムの種類により上記範囲内で異なってくる。たとえばHNBRを用いた場合には、HNBR100重量部に対し好ましくは0.1重量部〜10重量部、さらに好ましくは1重量部〜5重量部の脂肪酸アマイドを添加する。またたとえばNBRを用いた場合には、NBR100重量部に対し好ましくは0.1重量部〜10重量部、さらに好ましくは1重量部〜5重量部の脂肪酸アマイドを添加する。またたとえばEPゴムを用いた場合には、EPゴム100重量部に対し好ましくは0.1重量部〜10重量部、さらに好ましくは1重量部〜5重量部の脂肪酸アマイドを添加する。またたとえばフッ素ゴムを用いた場合には、フッ素ゴム100重量部に対し好ましくは0.1重量部〜10重量部、さらに好ましくは1重量部〜5重量部の脂肪酸アマイドを添加する。
【0037】
本発明のシールを形成するための組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、公知の架橋剤、架橋助剤、老化防止剤、安定化剤、滑剤、充填剤、可塑剤などの各種の添加剤を必要に応じて配合することが可能である。これらの添加剤は、HNBR、NBR、EPゴムまたはフッ素ゴムそれぞれの場合で、通常用いられる種類および配合量を適宜選択すればよい。
【0038】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、これらは単なる例示であって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
〔1〕水素化ニトリルゴム(実施例1〜5、比較例1〜4)
実施例1
ゴムとして水素化ニトリルゴム(ヨウ素価:24g/100g、結合アクリロニトリル量:44重量%)(表1中、「HNBR1」)を、熱可塑性フッ素樹脂としてテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂(ダイオニン THV−220A、住友スリーエム社製)を用い、その他各成分を下記配合比にてブレンドしてなる組成物を調製した。
HNBR1 100重量部
熱可塑性フッ素樹脂 40重量部
架橋剤 2.4重量部
架橋助剤 3重量部
老化防止剤 1.5重量部
滑剤 0.5重量部
カーボンブラック 40重量部
酸化亜鉛 5重量部
可塑剤 5重量部
なお架橋剤としてはt−ブチルパーオキシ−m−ジイソプロピルベンゼンを、架橋助剤としてはN,N’−m−フェニレンジマレイミドを、老化防止剤としては置換ジフェニルアミンを用いた。また滑剤としてはステアリン酸を、カーボンブラックとしてはFEFカーボンブラックを、可塑剤としてはポリエーテル−エステル系可塑剤を用いた。
上記組成物を、ニーダおよびオープンロールを用いて混合(ブレンド)した後、プレス成形装置にてパーオキサイド架橋(165℃で10分間の一次加硫、続いて150℃で4時間の二次加硫)を経て成形し、シールのサンプルを得た。
【0039】
実施例2
水素化ニトリルゴム100重量部に対し20重量部の熱可塑性フッ素樹脂をブレンドした以外は、実施例1と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0040】
実施例3
ゴムとして100重量部の水素化ニトリルゴム(ヨウ素価:11g/100g、結合アクリロニトリル量:36重量%)(表1中、HNBR2)を用いた以外は、実施例1と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0041】
実施例4
水素化ニトリルゴム100重量部に対し2重量部のエチレンビスべへン酸アマイドをさらに添加した以外は、実施例1と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0042】
実施例5
水素化ニトリルゴム100重量部に対し2重量部のエチレンビスべへン酸アマイドをさらに添加した以外は、実施例3と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0043】
比較例1
熱可塑性フッ素樹脂に換えて、40重量部のポリテトラフルオロエチレン(ゾニールMP1500J、三井・デュポン社製)を添加した以外は、実施例4と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0044】
比較例2
熱可塑性フッ素樹脂に換えて、40重量部の二硫化モリブデンを添加した以外は、実施例4と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0045】
比較例3
熱可塑性フッ素樹脂をブレンドせず、かつカーボンブラックを水素化ニトリルゴム100重量部に対し55重量部の割合で配合した以外は、実施例1と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0046】
〔2〕ニトリルゴム(実施例6、7、比較例4)
実施例6
ゴムとしてニトリルゴム(結合アクリロニトリル量:33.5重量%)を、熱可塑性フッ素樹脂としてテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂(ダイオニン THV−220A、住友スリーエム社製)を用い、その他各成分を下記配合比にてブレンドしてなる組成物を調製した。
NBR 100重量部
熱可塑性フッ素樹脂 20重量部
架橋剤 0.7重量部
架橋助剤 6重量部
老化防止剤 2.0重量部
滑剤 0.5重量部
カーボンブラック 65重量部
酸化亜鉛 5重量部
可塑剤 3重量部
なお架橋剤としては硫黄を、架橋助剤としては3重量部のチウラム系架橋助剤および3重量部のチアゾール系架橋助剤を用いた。また滑剤としてはステアリン酸を、カーボンブラックとしてはFEFカーボンブラックを、可塑剤としてはポリエーテル−エステル系可塑剤を用いた。
上記組成物を、ニーダおよびオープンロールを用いて混合(ブレンド)した後、165℃で10分間の加硫を経て成形し、シールのサンプルを得た。
【0047】
実施例7
カーボンブラックをニトリルゴム100重量部に対し50重量部の割合で配合し、かつニトリルゴム100重量部に対し2重量部のエチレンビスべへン酸アマイドをさらに添加した以外は、実施例6と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0048】
比較例4
カーボンブラックをニトリルゴム100重量部に対し50重量部の割合で配合し、かつ熱可塑性フッ素樹脂をブレンドしなかった以外は、実施例6と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0049】
〔3〕エチレン−プロピレン系ゴム(実施例8、9、比較例5)
実施例8
ゴムとしてEPDM(エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジエン三元共重合体ゴム、エチレン含有量:57重量%、ジエン含有量:4重量%)を、熱可塑性フッ素樹脂としてテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂(ダイオニン THV−220A、住友スリーエム社製)を用い、その他各成分を下記配合比にてブレンドしてなる組成物を調製した。
EPDM 100重量部
熱可塑性フッ素樹脂 20重量部
架橋剤 3重量部
老化防止剤 2.0重量部
滑剤 0.5重量部
カーボンブラック 70重量部
酸化亜鉛 5重量部
可塑剤 3重量部
なお架橋剤としてはジクミルパーオキサイドを、滑剤としてはステアリン酸を用いた。またカーボンブラックとしてはFEFカーボンブラックを、可塑剤としてはポリエーテル−エステル系可塑剤を用いた。
上記組成物を、ニーダおよびオープンロールを用いて混合(ブレンド)した後、架橋(165℃で20分間の加硫)を経て成形し、シールのサンプルを得た。
【0050】
実施例9
カーボンブラックをEPDM100重量部に対し55重量部の割合で配合し、かつEPDM100重量部に対し2重量部のエチレンビスべへン酸アマイドをさらに添加した以外は、実施例8と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0051】
比較例5
カーボンブラックをEPDM100重量部に対し55重量部の割合で配合し、かつ熱可塑性フッ素樹脂をブレンドしなかった以外は、実施例8と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0052】
〔4〕フッ素ゴム(参考例1、2、比較例6)
参考例1
ゴムとしてFKM(ビニリデンフルオライド−ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチレン系共重合体)(ダイエルG902、ダイキン工業社製)を、熱可塑性フッ素樹脂としてテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂(ダイオニン THV−220A、住友スリーエム社製)を用い、その他各成分を下記配合比にてブレンドしてなる組成物を調製した。
FKM 100重量部
熱可塑性フッ素樹脂 20重量部
架橋剤 1.5重量部
架橋助剤 4重量部
カーボンブラック 20重量部
なお架橋剤としては2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを、架橋助剤としてはトリアリルイソシアヌレートを用いた。またカーボンブラックとしてはMTカーボンブラックを用いた。
上記組成物を、ニーダおよびオープンロールを用いて混合(ブレンド)した後、架橋(165℃で10分間の一次加硫、続いて180℃で4時間の二次加硫)を経て成形し、シールのサンプルを得た。
【0053】
参考例2
FKM100重量部に対し2重量部のエチレンビスべへン酸アマイドをさらに添加した以外は、参考例1と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0054】
比較例6
カーボンブラックをFKM100重量部に対し35重量部の割合で配合し、かつ熱可塑性フッ素樹脂をブレンドしなかった以外は、参考例1と同様にしてシールのサンプルを得た。
【0055】
実施例1〜9、参考例1、2および比較例1〜6で得られたシールのサンプルそれぞれの常態特性として、硬さ、引張強さ、伸びおよび圧縮永久歪みを測定した。硬さは、JIS K 6253に規定される測定方法によってタイプAデュロメータ硬さを測定した。引張強さ(MPa)および伸び(%)は、JIS K 6251に規定される測定方法によって測定した。圧縮永久歪み(%)(200℃、70時間、25%圧縮)は、JIS K 6262に規定される測定方法によって測定した。
【0056】
実施例1〜9、参考例1、2および比較例1〜6と同様にして、Dリング(最大径:22mm、肉厚:4.2mm)を作製し、オートグラフ(島津製作所製)を用い、下記条件にて摺動抵抗(N)の測定試験を行った。
<摺動抵抗測定の条件>
・速度:200mm/min
・ストローク:20mm
・温度:室温
・潤滑:ドライ
HNBRを用いた場合(実施例1〜5、比較例1〜3)の結果を表1に、NBRを用いた場合(実施例6、7、比較例4)の結果を表2に、EPゴムを用いた場合(実施例8、9、比較例5)の結果を表3に、フッ素ゴムを用いた場合(参考例1、2、比較例6)の結果を表4に、それぞれ示す。
【0057】
【表1】
Figure 0004859313
【0058】
【表2】
Figure 0004859313
【0059】
【表3】
Figure 0004859313
【0060】
【表4】
Figure 0004859313
【0061】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、自己潤滑性に優れ、かつ充分な機械的強度を有するシールを提供することができる。

Claims (4)

  1. 水素化ニトリルゴム、ニトリルゴムおよびエチレン−プロピレン系ゴムから選ばれるいずれか1種のゴムに、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂をブレンドしてなる組成物を成形したものであるシール。
  2. 摺動部用である請求項1に記載のシール。
  3. 空気圧機器の摺動部に使用されるシールであって、水素化ニトリルゴム100重量部にテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−ビニリデンフルオライド系の熱可塑性フッ素樹脂を1重量部〜60重量部配合してなる組成物を成形してなるものであるシール。
  4. 上記組成物は、脂肪酸アマイドがさらにブレンドされたものである請求項1〜のいずれか1項に記載のシール。
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