JP4857708B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
ところが、従来の2ロール方式の定着装置は、高速で連続して送られてくる多数枚の記録紙に対しては、充分な定着処理を行うことが困難であるという問題を有している。すなわち、2ロール方式の定着装置においては、定着ロールを構成する芯金や芯金に被覆されたシリコーンゴム等からなる弾性層等が熱的抵抗体として作用する。そのため、2ロール方式の定着装置では、記録紙が定着ロールの表面から奪う熱量に対応した熱量を、定着ロールの内部に配置したヒーターから即応的に、かつ充分に供給することが構造的に難しい。
その結果、2ロール方式の定着装置に高速で連続して記録紙が送られると、定着ロールの表面温度が漸次低下し、次第に定着性能が低下するという不都合が生じる。また、画像形成装置の立ち上がり時において、定着ロールの表面温度が一時的に落ち込む所謂「温度ドループ現象」が発生し易くなる。特に、記録紙として熱容量の大きい厚紙等が使用される場合には、定着ロールの表面から奪われる熱量が大きくなるので、定着性能の低下や温度ドループが大きくなり、定着不良に基づく画像品質の劣化を生じさせることとなる。
このような定着ベルトを用いた定着装置では、ニップ部に進入する前に予め張架ロール内に配設されたヒーターによって定着ベルトを充分に加熱しておき、ニップ部においては加熱された定着ベルトから記録紙およびトナー像に熱を加えることでトナー像を定着している。そのため、定着ベルトが定着処理の間に記録紙によって熱を奪われても、定着ベルト自体の熱容量が小さいことから、定着ベルトは張架ロール内のヒーターにより短時間で所定の定着可能温度まで回復させることが可能である。それにより、加熱部材として定着ベルトを用いた定着装置では、ニップ部内に進入する際の定着ベルトの温度を所定値に維持することが容易となり、画像形成装置が高速化されても、ニップ部に充分な熱量を供給することが可能である。
また別の目的は、急激に用紙を加熱することにより発生する画像欠陥を防止することにある。
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10とを備えている。また、画像形成装置は、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60とを備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
図2は、本実施の形態の定着装置60の概略構成を示す側断面図である。
図2に示すように、この定着装置60は、加熱部材の一例としての定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して圧接して配置された加圧部材の一例としての加圧ロール62とで主要部が構成されている。
また、定着ロール611の内部には、加熱源としてのハロゲンヒーター616aが配設されている。そして、定着ロール611の表面に接触するように配置された温度センサ617aの計測値に基づき、画像形成装置の制御部40(図1参照)が定着ロール611の表面温度を所定値となるように制御している。
また、張架ロール612の両端部には、定着ベルト610を外側に押圧する図示しないバネ部材が配設されている。そして、張架ロール612には、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて定着ベルト610の軸方向における当接位置を変位させる軸変位機構が配設され、これにより定着ベルト610の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成されている。
張架ロール613の内部には、加熱源としてのハロゲンヒーター616cが配設されており、温度センサ617cと制御部40(図1参照)とによって、表面温度が所定値となるように制御されている。したがって、張架ロール613は、定着ベルト610を張架する機能と共に、定着ベルト610を外周面側から加熱する機能をも併せ持っている。したがって、本実施の形態では、定着ロール611と張架ロール612および張架ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
また、張架ロール615は、剥離パッド64を通過した定着ベルト610が定着ロール611に向けて円滑に回動するように、剥離パッド64の定着ベルト610進行方向下流側近傍に配置されている。
図3は、ニップ部Nの近傍領域を表す概略断面図である。
図3に示したように、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接されたニップ部Nには、定着ベルト610が定着ロール611に巻き付けられた(ラップされた)領域(ラップ領域)内において、加圧ロール62が定着ベルト610の外周面に圧接するように配置されることにより、ロールニップ部(第1ニップ部)N1が含まれる。
ここで、境界領域N2Sには、定着ベルト610を定着ロール611および加圧ロール62のいずれにも直接押圧する部材が存在しない。そのため、この境界領域N2Sでは定着ベルト610の張力のみによって加圧ロール62に圧接されることとなるので、この境界領域N2Sでのニップ圧は、定着ベルト610の張力のみで形成される。
図4に示すように、剥離パッド64には、主として、定着ロール611側に面する内側面64aと、剥離パッドニップ部N2(図3参照)を通過した定着ベルト610の進行方向を急激に変化させる外側面64bと、定着ベルト610を加圧ロール62に押圧する押圧面64cとが形成されている。
ここで、図4に図示する曲率半径R1,R2は、加圧ロール62の表面に当接していない状態の曲率半径を言うものである。この曲率半径R1,R2は、加圧ロール62の寸法等の種々の条件に応じた値を採用すればよいが、本実施の形態では、R1=40mm、R2=50mmである。また、第1押圧面64c1は、上流側端部64pから2mmの範囲に形成され、それ以降は進行方向に沿って、第2押圧面64c2が6mmの範囲で形成されている。
なお、本実施の形態では、剥離パッド64の押圧面64cの形状を、曲率半径が互いに異なる2つの円弧が連続する形状としているが、後述するように、1つの円弧からなる円弧形状に形成するような変形例(図5の(b)参照)も考えられる。
なお、ニップによる接触形状は、シミュレーションによる外形計算およびニップ状態のロール出口形状を樹脂で型取りしたピース形状の2つの方法で求めたものである。また、圧力状態のグラフでの圧力プロファイルは、圧力センサ(タクタイル)により測定したものである。
このような形状の押圧面64cは、加圧ロール62とのニップ状態では、加圧ロール62の表面形状と略同一である。すなわち、押圧面64cは、加圧ロール62とのニップ状態で加圧ロール62の表面形状に沿うように形成されている。また、剥離パッド64による押圧力は、ほぼ均等に加わる圧力分布をしている。なお、図5の(a)における境界領域N2Sは2mmであり、領域(圧接部)N2Tは6mmである。
その一方で、比較例の場合では、いずれの用紙にもブリスタが発生した。この比較例では、剥離パッド92の押圧面92cの形状が直線などの単純形状であり、加圧ロール62の複雑な形状に対応できない。このため、加圧ロール62の表面形状と剥離パッド92の押圧面92cの形状との不一致による低下圧力部分である領域Kが生じ、そこを起点とするブリスタが発生したものであると考えられる。
なお、加圧ロール62の形状は、ロールの仕様(径/層構成/材料硬度など)によって異なるため、ロール仕様ごとに剥離パッドの押圧面の形状設計を行う必要がある。
Claims (5)
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動可能な定着ロールと、
前記定着ロールに張架されるベルト部材と、
前記ベルト部材を張架する張架ロールと、
前記定着ロールを押圧するように配置され、当該定着ロールに張架された前記ベルト部材との間で記録材が通過するニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部の下流側近傍にて、前記ベルト部材の外表面を当該加圧部材に押圧させると共に、当該加圧部材に押圧された状態での当該加圧部材の表面形状と略同一である押圧面を有する剥離部材と、
を含み、
前記加圧部材は、前記ベルト部材が前記定着ロールに巻き付けられた領域内において前記加圧部材が当該ベルト部材の外周面に圧接する圧接領域の下流側端部の近傍から離れるに従って曲率が小さくなっていく表面形状であり、
前記剥離部材の前記押圧面は、所定の曲率半径の円弧が形成された上流側の第1押圧面と、下流側で当該第1押圧面に連続すると共に当該第1押圧面の曲率半径よりも大きい曲率半径の円弧が形成された第2押圧面と、を含み、
前記剥離部材の前記押圧面が前記加圧部材を押圧する圧力は、前記ベルト部材の搬送方向において略均等であることを特徴とする定着装置。 - 前記剥離部材の押圧面は、前記加圧部材に押圧された状態で当該加圧部材の表面形状に沿うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
前記記録材上に転写されたトナー像を当該記録材に定着する定着手段と、を含み、
前記定着手段は、
ヒーターと、
回動可能に設けられたベルト部材と、
前記ベルト部材を張架するとともに、前記ヒーターの熱を用いてトナー像を定着する定着ロールと、
前記定着ロールを押圧するように配置され、当該定着ロールに張架された前記ベルト部材との間で記録材が通過するニップ部を形成する加圧部材と、
前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部の下流側近傍にて前記ベルト部材の外表面を当該加圧部材に押圧すると共に、当該ベルト部材を屈曲させて当該ベルト部材から記録材を剥離するための剥離部材と、を備え、
前記加圧部材は、前記ベルト部材が前記定着ロールに巻き付けられた領域内において当該加圧部材が当該ベルト部材の外周面に圧接する圧接領域の下流側端部の近傍から離れるに従って曲率が小さくなっていく表面形状であり、
前記剥離部材の押圧面は、所定の曲率半径の円弧が形成された上流側の第1押圧面と、下流側で当該第1押圧面に連続すると共に当該第1押圧面の曲率半径よりも大きい曲率半径の円弧が形成された第2押圧面と、を含み、
前記剥離部材の前記押圧面が前記加圧部材を押圧する圧力は、前記ベルト部材の搬送方向において略均等であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記加圧部材により形成されたニップ部における当該加圧部材の変形量が前記定着ロールの変形量よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記定着手段の前記加圧部材は、ロール部材で形成されたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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