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JP4848549B2 - 食品ゴミの乾燥方法及び装置 - Google Patents

食品ゴミの乾燥方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンビニエンスストア、その他の店舗、デパート又はホテルからの残り弁当、工場や家庭から排出される可食性生ゴミ(食品滓、残り料理、弁当、おから、魚のあら又は骨、油かす、味噌かすや、その他の動物の飼料となり得る植物性又は動物性の可食物を含む)の乾燥方法及び装置に関する。
生ゴミを100℃前後で4〜6時間乾燥し水分率を10%に調整して乾燥処理した後、アルミや鉄類を取り除き、更に窒素肥料又は鶏糞や下水汚泥等を加えてペレット処理する肥料の製造方法が特許文献1に記載されている。
また、特許文献2にはプラスチックフィルム、木屑、紙などを含む残飯、生ゴミを分別することなく、高温高圧蒸気で加熱、加圧、及び攪拌して汚泥状にした後、常温の乾燥空気を吹き付け、攪拌、乾燥そして冷却して、微細滅菌肥料にする生ゴミの処理方法及び装置が提案されている。
特開2001−151585号公報 特開2003−164826号公報
しかしながら、特許文献1、2記載の技術においては、最終的製品は肥料であるので、製品単価も安く、比較的付加価値の低い製品であった。また、特許文献1、2記載の技術を用いても、内部にプラスチックフィルム、木屑、紙等が含まれているので、家畜の飼料とすることはできないという問題があった。
そこで、本発明者は生ゴミに含まれる可食性の部分を取り出し、家畜の飼料の一部に加えれば付加価値の高い製品を得ることができると考えた。ここで、通常の熱源から乾燥用空気(熱風)を作り、この熱風を用いて可食性生ゴミを乾燥すれば、家畜の飼料の一部となる製品ができることを確認したが、燃料費がかかり効率が悪いという問題が発生した。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、製造コストが比較的安くて可食性生ゴミから、肥料の原料は勿論、家畜の飼料の一部となる製品が製造できる食品ゴミの乾燥方法及び装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る食品ゴミの乾燥方法は、家庭又は企業から排出される食品ゴミの乾燥方法であって、
前記食品ゴミを高温蒸気で乾燥する第1工程と、前記第1工程で乾燥した食品ゴミを、高温蒸気を熱源とする熱風で乾燥する第2工程と、前記第2工程で乾燥した食品ゴミを105℃以上500℃以下の過熱蒸気で乾燥する第3工程とを有し、前記第3工程で使用済みの蒸気を、前記第1工程で使用する高温蒸気、及び前記第2工程で使用する熱風の熱源とする。従って、第3工程で使用済みの蒸気の温度が90℃以上(より好ましくは100℃以上、更に好ましくは105℃以上)の温度となるように、第3工程で供給する過熱蒸気の温度及び量を制御する。
また、第2の発明に係る食品ゴミの乾燥装置は、搬送手段によって食品ゴミをそれぞれ通過させる第1〜第3の乾燥室を有する家庭又は企業から排出される食品ゴミの乾燥装置であって、
105℃以上500℃以下の高温過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給源と、
前記第3の乾燥室にあって、前記過熱蒸気供給源からの高温過熱蒸気を噴出して該第3の乾燥室内にある前記食品ゴミに吹き付ける過熱蒸気噴出ノズルと、
前記第2の乾燥室にあって、前記第3の乾燥室から排出される高温蒸気を熱源として空気を加熱するヒータによって加熱された熱風を該第2の乾燥室内にある前記食品ゴミに吹き付ける送風手段と、
前記第1の乾燥室内にあって、前記第3の乾燥室から排出される高温蒸気を該第1の乾燥室内の前記食品ゴミに吹き付ける蒸気噴出ノズルを有する。
ここで、搬送手段は、例えば、ベルトコンベア、ネットコンベア、網状物の矩形板を多数使用したスラットコンベア、スクリューコンベア、リボンコンベア、チェーンコンベア、回転駆動される螺旋羽根(掻板)等をいう。
第2の発明に係る食品ゴミの乾燥装置において、前記第3の乾燥室にある前記過熱蒸気噴出ノズルは、前記搬送手段によって徐々に搬送される食品ゴミに対して上下から過熱蒸気を吹き付けるのが好ましい。
そして、第2の発明に係る食品ゴミの乾燥装置において、前記第1の乾燥室にある前記蒸気噴出ノズルは、前記搬送手段に載った食品ゴミに対して上下から高温蒸気を吹き付けるのが好ましい。
また、第2の発明に係る食品ゴミの乾燥装置において、前記搬送手段は、前記第1〜第3の乾燥室内の少なくとも2つを挿通している。従って、第1〜第3の乾燥室を一つの搬送手段が挿通している場合も含まれる。
更には、各第1〜第3の乾燥室に個別の搬送手段を設ける場合もあり得る。
なお、以上の発明において、原料となる食品ゴミにプラスチック、紙、金属、木あるいはセラミック等の非可食性物が含まれている場合は、予め選別しておくのが好ましい。
請求項1記載の食品ゴミの乾燥方法は、第3工程で食品ゴミを105℃以上500℃以下の過熱蒸気で乾燥し、その排ガスの一部(即ち、使用済みの蒸気)を第1工程でそのまま使用し、第2工程で乾燥空気(熱風)の熱源として使用しているので、過熱蒸気の有効利用が図られ、全体としての燃料の使用量が減少する。
更には、第1工程で食品ゴミのある程度の乾燥が行われる他、高温加熱によって殺菌され、腐敗の促進を止めることが可能となる。
また、高温の過熱蒸気で乾燥するので、蒸気分は最終的に水となり、排ガス処理が最少限で済む。更には、食品ゴミの殺菌も行え、かつ加熱処理(でんぷん、たんぱく質の変性化)も行える。
また、請求項2〜5記載の食品ゴミの乾燥装置は、第3の乾燥室で使用した過熱蒸気を、第1の乾燥室ではそのまま熱源として、第2の乾燥室では乾燥空気の加熱源としているので、過熱蒸気が含む熱を有効に使うことができる。
特に、第1の乾燥室では生の蒸気を当てて食品ゴミの予備乾燥、殺菌及び予熱を図り、第2室では乾燥した空気(熱風)で食品ゴミを乾燥しているので第2の乾燥室では蒸気が加湿されない。また、第3の乾燥室で使用する過熱蒸気は、105℃以上500℃以下であるので、食品ゴミに含まれる水分は気化されて、十分に乾燥される。
請求項3記載の食品ゴミの乾燥装置において、第3の乾燥室にある過熱蒸気噴出ノズルは、搬送手段に載った食品ゴミに対して上下から過熱蒸気を吹き付けるので、効率的に乾燥を行える。
請求項4記載の食品ゴミの乾燥装置は、第1の乾燥室にある蒸気噴出ノズルは、搬送手段に載った食品ゴミに対して上下から高温蒸気を吹き付けるので、効率的に乾燥が行える。
そして、請求項5記載の食品ゴミの乾燥装置は、少なくとも2つの乾燥室に同一の搬送手段を挿通しているので、装置の簡略化を行うことができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置の説明図、図2は本発明の第2の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置10は、直線状に並べて配置されたトンネル型の第1〜第3の乾燥室11〜13と、第1〜第3の乾燥室11〜13の中央部位置に家庭又は企業から排出される食品ゴミ14を順次連続的に搬送する搬送手段の一例であるスクリーンコンベア(又は食品ゴミを搭載可能な網枠、容器を並べて配置したチェーンコンベア、スラットコンベアであってもよい)15と、第1〜第3の乾燥室11〜13の熱の供給源である過熱蒸気供給源16とを有している。以下、これらについて詳しく説明する。
第1〜第3の乾燥室11〜13はトンネル状に構成され、左右両側面、天井面及び底面は断熱材で覆われて、十分な保温がなされている。各第1〜第3の乾燥室11〜13の入り口及び出口にはスクリーンコンベア15が通過する部分及びこのスクリーンコンベア15に搭載された食品ゴミ14が通過する部分を除いて、断熱材で外側を覆われた開閉可能なカバーが設けられている。
第1〜第3の乾燥室11〜13の長さは、同一であってもよいが、スクリーンコンベア15の速度はどの乾燥室においても同じであるので、必要とする乾燥時間に合わせて長短を設けるのが好ましい。この実施の形態では、例えば、第3の乾燥室13>第2の乾燥室12>第1の乾燥室11としている。
スクリーンコンベア15は、第3の乾燥室13の前側に駆動ローラ17、第1の乾燥室11の後ろ側に従動ローラ18を備えている。従動ローラ18には、図示しないテンション機構が設けられ、常時張設された無端スクリーン19に一定の張力を与えている。また、無端スクリーン19には、十分強度を有する直線材が10〜30cmの間隔で横設されていると共に、無端スクリーン19の両側には、図示しないガイド部材があって、無端スクリーン19に食品ゴミ14を載せても垂れ下がらないようになっている。無端スクリーン19は開口度が例えば、0.1〜1.5mmのステンレスの網によって構成され、載せた食品ゴミ14を下方に落下させない構造としている。
第3の乾燥室13には、スクリーンコンベア15に載った食品ゴミ14に対して過熱蒸気供給源16からの105〜500℃(更に好ましくは200〜300℃)の高温の過熱蒸気を吹きつける複数の過熱蒸気噴出ノズル20、21がスクリーンコンベア15の上下に隙間を有して設けられている。この過熱蒸気噴出ノズル20、21は金属パイプからなって、下方及び上方にそれぞれ複数の蒸気噴出孔が設けられている。この実施の形態では、過熱蒸気噴出ノズル20、21は上下にそれぞれ3本配置されているが、2本又は4本以上としてもよい。また、各過熱蒸気噴出ノズル20、21は上下に配置されているが、搬送方向にその位置を変えて互い違いに配置してもよい。この過熱蒸気噴出ノズル20、21は第3の乾燥室13の出口側を除く領域(入り口側及び中央)に設けられ、第3の乾燥室13の出口側上部には排気ダクト22が設けられている。
過熱蒸気供給源16は、蒸気発生器24と蒸気加熱器25とからなって、高温の過熱蒸気を発生させている。その供給量は、第3の乾燥室13の大きさ、構造、及び乾燥する食品ゴミの量並びに移動速度によって決定されるが、排気ダクト22から放出される蒸気の温度が90℃以上、より好ましくは100℃以上、更に好ましくは105℃以上の温度となるようにするのがよい。
第2の乾燥室12には、蒸気パイプヒータ26(ヒータの一例)とファン(送風手段の一例)27がスクリーンコンベア15の上側に配置されている。蒸気パイプヒータ26は、排気ダクト22からブロア28、風量調整弁29を介して供給される高温蒸気によって加熱されている。ファン27は蒸気パイプヒータ26の上側に設けられ、ファン27によって送られる空気を蒸気パイプヒータ26が加熱し、この熱風によってスクリーンコンベア15によって搬送される食品ゴミ14を加湿しないで乾燥している。ファン27はスクリーンコンベア15の幅に渡って複数列配置されている。
食品ゴミ14を加熱した空気は、第2の乾燥室12内を循環して再度空気源として使用してもよいが、順次湿度が上昇するので、途中に除湿装置を設けたり、あるいは新たに外部から乾燥した空気を持ち込むようにするのが好ましい。この場合、排気口が必要となるので、第2の乾燥室から排出される空気に含まれている熱を、蒸気パイプヒータを通る前の空気を予熱する熱源とするのが好ましい。
第1の乾燥室11には、スクリーンコンベア15の上下に複数の蒸気噴出ノズル30、31がそれぞれ設けられている。この蒸気噴出ノズル30、31は下位置、上位置にそれぞれ蒸気噴出孔が設けられたパイプからなっている。そして、蒸気噴出ノズル30、31には、排気ダクト22からブロア32、及び流量調整弁33、34を介して高温の蒸気が供給され、蒸気噴出ノズル30、31の蒸気噴出孔から直接食品ゴミ14に高温の蒸気を吹き付けられるようになっている。
第1の乾燥室11の後部(即ち、入り口側)には、食品ゴミ14のホッパー35が設けられている。このホッパー35の底部にはロータリバルブ36が設けられ、食品ゴミ14を所定量ずつ切り出してスクリーンコンベア15の上に載せるようにしている。
このホッパー35の投入口37から第1の乾燥室11の入り口側にかけて、食品ゴミ14を載せた無端スクリーン19の下部には水受け38が設けられ、食品ゴミ14に水が含まれていた場合、除去できる構造となっている。なお、食品ゴミ14に水物が含まれていない場合は、この水受け38は省略することができる。
続いて、この食品ゴミの乾燥装置10を用いた食品ゴミの乾燥方法について説明する。
ホッパー35に貯留している食品ゴミ14をロータリバルブ36で切り出して、スクリーンコンベア15の無端スクリーン19の上に載せる。なお、食品ゴミ14は予め食べられない容器、包装材等は除去されている。食品ゴミ14に水が含まれている場合は、この水は無端スクリーン19を通過して水受け38で回収され、食品ゴミ14にできるだけ水を含ませないようにしている。
第1の乾燥室11に食品ゴミ14が搬送されると、蒸気噴出ノズル30、31から排出される高温の蒸気に加熱されて予備乾燥される。この場合、蒸気温度は90℃以上(好ましくは100℃又は105℃以上)であるので、含まれる水分の一部は気化する。なお、100℃を超える高温の蒸気で加熱すると、乾燥度合いが著しく進むので、蒸気温度が低い場合には、加熱蒸気供給源16から直接バイパスライン40及びバルブ(弁)41を介して高温の過熱蒸気を加えることもできる(以上、第1工程)。
第2の乾燥室12に、食品ゴミ14が搬送されると、蒸気パイプヒータ26によって加熱された気流によって乾燥される。この高温の気流(熱風)は蒸気よりは湿度が十分に低く、食品ゴミ14の乾燥を行う。なお、温度が低い場合には、加熱蒸気供給源16から直接バイパスライン(流量調整弁26b付き)26aを介して過熱蒸気を蒸気パイプヒータ26に部分的に供給してもよい(以上、第2工程)。
そして、第3の乾燥室13に食品ゴミ14が供給されると、乾燥した食品ゴミ14を過熱蒸気噴出ノズル20、21から噴出される105℃以上500℃以下の過熱蒸気で乾燥する。これによって、水分が10〜60%となった食品ゴミができる。水分が10〜30%とより低い場合にはより腐敗防止が促進されるが、そのまま、スクリーンコンベア15から別のコンベア45に移される又は容器に一旦入れる。この乾燥した食品ゴミはそのまま、又は粉砕して家畜の飼料の添加物とすることができる。なお、場合によっては、粉砕して肥料とすることもできる(以上、第3工程)。
続いて、図2を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置48について説明する。図中、「B」はブロワ(送風手段の一例)を、「M」はモータを、「P」はポンプを示す。
第2の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置48は、第1〜第3の乾燥室49〜51と、第3の乾燥室51に105〜500℃の高温の過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給源52と、第3の乾燥室51から集塵機53を介して送られた蒸気で、第2の乾燥室50へ熱風(高温の空気)を発生させるスチームヒータ54と、第2の乾燥室50内の熱風を循環させて湿度を下げるコンデンサ(凝縮器、即ち除湿器)55とを有している。
第1の乾燥室49は、原料投入口56を備え、搬送手段の一例であるスクリューコンベア57によって徐々に搬送される食品ゴミを第3の乾燥室51から排出される100〜150℃の高温蒸気を図示しない蒸気噴出ノズルを介して吹き付け、食品ゴミの乾燥及び殺菌を行っている。使用済みの蒸気は排気搭を介して外部に放出される。なお、非常用の排気口58も設けられている。この第1の乾燥室49によって、水分を平均約70〜80%含む食品ゴミが65〜75%の水分を含む食品ゴミとなる。
第1の乾燥室49で処理された食品ゴミは第2の乾燥室50に供給される。第2の乾燥室50にも食品ゴミを入口から出口側に向かって徐々に搬送する搬送手段の一例であるスクリューコンベア60が設けられている。
第2の乾燥室50の熱源はスチームヒータ54によって生成される100〜150℃の熱風であり、熱風は噴出ノズルを介して食品ゴミに吹き付けられる。この熱風は低湿度かつ高温であるので、食品ゴミの乾燥が促進される。乾燥を行うと熱風の湿度が上がり、乾燥効率が下がるので、コンデンサ55で除湿し、除湿された熱風(又は温風)を再度第2の乾燥室50に供給している。コンデンサ55に供給する水は温度が上昇するので、クーリングタワー61で冷却している。また、スチームヒータ54で生成した熱風を第2の乾燥室50に順次送ると余分の空気が発生するので、排気搭を介して外部に放出している。62は貯水槽を示す。
第2の乾燥室50で水分を約55〜65%に乾燥処理された食品ゴミは第3の乾燥室51に供給される。第3の乾燥室51は、中央に回転軸63を備え、ステンレスの網を円筒状のドラム64に用い、内側には螺旋状の掻板65が設けられたネットドラム66と、ネットドラム66の底側に溜まる食品ゴミをドラム64の内外から105〜500℃の高温の過熱蒸気を吹き付ける過熱蒸気噴出ノズル(図示せず)と、全体のケーシング67と、ケーシング67に取付けられてネットドラム66の回転軸63を支持する軸受68、69と、ネットドラム66を回転駆動するモータ70とを有している。この第3の乾燥室51においては、食品ゴミの搬送手段はネットドラム66に設けられ回転駆動される掻板65を有していることになる。
この第3の乾燥室51では高温の過熱蒸気が直接食品ゴミに吹き付けられているので、排出口71から排出される食品ゴミは10〜20%の含水率となっている。第3の乾燥室51に供給される過熱蒸気を発生させる過熱蒸気供給源52は、軟水装置71aと、過熱蒸気発生器72とを有し、更に、場合によって過熱蒸気に薬剤(防腐剤、殺菌剤、栄養剤等の添加剤)を供給できる薬剤注入装置73を有している。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、第1、第2、第3の乾燥室のいずれか1又は2以上について複数の部屋を設けることもできる。また、スクリーンコンベア15が通過する各乾燥室の開口部に内部の乾燥効率を下げないために、適当なシール(例えば、カーテン、開閉部材、覆い部材)を配置することもできる。
更に、第1の実施の形態の食品ゴミの乾燥装置10の一部に第2の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置48の構成要素の一部を使用する場合、第2の実施の形態の食品ゴミの乾燥装置48の一部に第1の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置10の構成要素の一部を使用する場合も本発明は適用される。
また、上記実施の形態においては、具体的数値を用いて説明したが、この数値に本発明は限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置の説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る食品ゴミの乾燥装置の説明図である。
符号の説明
10:食品ゴミの乾燥装置、11:第1の乾燥室、12:第2の乾燥室、13:第3の乾燥室、14:食品ゴミ、15:スクリーンコンベア、16:過熱蒸気供給源、17:駆動ローラ、18:従動ローラ、19:無端スクリーン、20、21:過熱蒸気噴出ノズル、22:排気ダクト、24:蒸気発生器、25:蒸気加熱器、26:蒸気パイプヒータ、26a:バイパスライン、26b:流量調整弁、27:ファン、28:ブロア、29:風量調整弁、30、31:蒸気噴出ノズル、32:ブロア、33、34:流量調整弁、35:ホッパー、36:ロータリバルブ、37:投入口、38:水受け、40:バイパスライン、41:バルブ(弁)、45:コンベア、48:食品ゴミの乾燥装置、49:第1の乾燥室、50:第2の乾燥室、51:第3の乾燥室、52:過熱蒸気供給源、53:集塵機、54:スチームヒータ、55:コンデンサ、56:原料投入口、57:スクリューコンベア、58:排気口、60:スクリューコンベア、61:クーリングタワー、62:貯水槽、63:回転軸、64:ドラム、65:掻板、66:ネットドラム、67:ケーシング、68、69:軸受、70:モータ、71:排出口、71a:軟水装置、72:過熱蒸気発生器、73:薬剤注入装置

Claims (5)

  1. 家庭又は企業から排出される食品ゴミの乾燥方法であって、
    前記食品ゴミを高温蒸気で乾燥する第1工程と、前記第1工程で乾燥した食品ゴミを、高温蒸気を熱源とする熱風で乾燥する第2工程と、前記第2工程で乾燥した食品ゴミを105℃以上500℃以下の過熱蒸気で乾燥する第3工程とを有し、前記第3工程で使用済みの蒸気を、前記第1工程で使用する高温蒸気、及び前記第2工程で使用する熱風の熱源とすることを特徴とする食品ゴミの乾燥方法。
  2. 搬送手段によって食品ゴミをそれぞれ通過させる第1〜第3の乾燥室を有する家庭又は企業から排出される食品ゴミの乾燥装置であって、
    105℃以上500℃以下の高温過熱蒸気を供給する過熱蒸気供給源と、
    前記第3の乾燥室にあって、前記過熱蒸気供給源からの高温過熱蒸気を噴出して該第3の乾燥室内にある前記食品ゴミに吹き付ける過熱蒸気噴出ノズルと、
    前記第2の乾燥室にあって、前記第3の乾燥室から排出される高温蒸気を熱源として空気を加熱するヒータによって加熱された熱風を該第2の乾燥室内にある前記食品ゴミに吹き付ける送風手段と、
    前記第1の乾燥室内にあって、前記第3の乾燥室から排出される高温蒸気を該第1の乾燥室内の前記食品ゴミに吹き付ける蒸気噴出ノズルを有することを特徴とする食品ゴミの乾燥装置。
  3. 請求項2記載の食品ゴミの乾燥装置において、前記第3の乾燥室にある前記過熱蒸気噴出ノズルは、前記搬送手段によって徐々に搬送される食品ゴミに対して上下から過熱蒸気を吹き付けることを特徴とする食品ゴミの乾燥装置。
  4. 請求項2及び3のいずれか1項に記載の食品ゴミの乾燥装置において、前記第1の乾燥室にある前記蒸気噴出ノズルは、前記搬送手段に載った食品ゴミに対して上下から高温蒸気を吹き付けることを特徴とする食品ゴミの乾燥装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項に記載の食品ゴミの乾燥装置において、前記搬送手段は、前記第1〜第3の乾燥室内の少なくとも2つを挿通していることを特徴とする食品ゴミの乾燥装置。
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