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JP4734764B2 - 自動車用モール及びその製造方法 - Google Patents

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JP4734764B2 JP2001160354A JP2001160354A JP4734764B2 JP 4734764 B2 JP4734764 B2 JP 4734764B2 JP 2001160354 A JP2001160354 A JP 2001160354A JP 2001160354 A JP2001160354 A JP 2001160354A JP 4734764 B2 JP4734764 B2 JP 4734764B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用モール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
断面略コ字形状で両側脚部に係止部を形成された金属芯材を覆うように変性オレフィン系又は変性スチレン系のカラー樹脂を押出し成形し、該カラー樹脂に軟質合成樹脂製のリップを設けた自動車用カラーモールが特開昭2000−313049号公報に記載されている。
【0003】
また、アクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン樹脂、アクリロニトリル・EPDM・スチレン樹脂又はアクリロニトリル・スチレン・ブタジェン樹脂等からなるモール表面部の裏面に、断面略L字形状で係止部が形成されたアクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン樹脂又はアクリロニトリル・EPDM・スチレン樹脂からなるモール主体を一体成形し、軟質PVC、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン樹脂などの柔軟な樹脂からなるリップをモール主体に突設した自動車用ルーフモールが特開平9−2170号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
金属製の芯材上に熱可塑性樹脂を被覆して形成した自動車用モールにあっては、軽量化、リサイクル性、コスト面で問題があり、またボデー形状に沿った形状とするためにロール成形又はプレス成形を行なわなければならず、製造コストも高くなっていた。
【0005】
また、モール表面部及びモール主体部にアクリロニトリル・アクリルゴム・スチレン樹脂、アクリロニトリル・EPDM・スチレン樹脂で成形し、リップを軟質ポリ塩化ビニル樹脂、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン樹脂などで成形したモールにおいては、環境性、リサイクル性に問題があった。
【0006】
さらに、モール外表面を非晶性樹脂で形成した従来のモールは、付着したガソリンや酸性又はアルカリ性の洗車液により変質し、破損しやすくなる不具合があった。
【0007】
本発明は、係る従来の不具合を解消するためになされたもので、その目的は、芯材、意匠部、徐変部及びリップ部の全てをオレフィン系樹脂で一体押出し成形したことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項に記載の発明の構成上の特徴は、断面が略C字形状に押出し成形され両側脚部の先端部にボデー側に係止される係止部が形成された硬質ポリプロピレン製の芯材と、該芯材の両側脚部を連結する表面部の外表面上に押出し一体成形された着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部と、前記ボデー側と離間する箇所がある一方の脚部の先端部上に押出し一体成形され該離間する箇所でボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出するSHORE-D硬度40〜60°、曲げ弾性率650〜850MPaのオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部と、他方の脚部の外側面上及び前記徐変部の先端部外側面上に夫々押出し一体成形されたJIS-A硬度60〜80°のオレフィン系エラストマー製のリップ部とを備えたことである。
【0011】
請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項に記載の自動車用モールにおいて、前記芯材がタルク又は炭酸カルシウム又はタルクと炭酸カルシウムとの混合物を10〜50重量パーセント含有する硬質ポリプロピレンで形成され、前記意匠部が耐候性成分を含有する着色高結晶ポリプロピレンで形成されたことである。
【0012】
請求項に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2に記載の自動車用モールにおいて、前記徐変部は、前記芯材の前記一方の脚部が窓ガラスと離間する箇所でボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出し、前記徐変部の先端部外側面上に押出し一体成形された前記オレフィン系エラストマー製のリップ部は、前記窓ガラスに接近して当接することである。
【0014】
請求項に係る発明の構成上の特徴は、断面が略C字形状をなし両側脚部の先端部にボデー側に係止される係止部が形成された硬質ポリプロピレン製の芯材と、該芯材の両側脚部を連結する表面部の外表面上に成形される着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部と、前記ボデー側と離間する箇所がある一方の脚部の先端部上に成形され該離間する箇所でボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出するSHORE-D硬度40〜60°、曲げ弾性率650〜850MPaのオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部と、他方の脚部の外側面上及び前記徐変部の先端部外側面上に夫々成形されるJIS-A硬度60〜80°のオレフィン系エラストマー製のリップ部と、を一つの押出し成形ラインで一体に押出し成形して棒状成形部材を形成し、該棒状成形部材を所定長さに裁断して加熱後にベンダーによりボデー形状に沿った形状の屈曲成形体に曲げ加工し、該屈曲成形体をアニールして前記芯材の硬質ポリプロピレンの結晶化度を40〜55パーセントに制御することである。
【0018】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した請求項に係る発明においては、断面が略C字形状をなし両側脚部の先端部にボデー側に係止される係止部が形成された硬質ポリプロピレン製の芯材を押出し成形し、芯材の表面部上に着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部を押出し一体成形し、ボデー側と離間する箇所がある一方の脚部の先端部上にボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出するSHORE-D硬度40〜60°、曲げ弾性率650〜850MPaのオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部を押出し一体成形し、他方脚部の外側面上及び徐変部の先端部外側面上にJIS-A硬度60〜80°のオレフィン系エラストマー製のリップ部を夫々押出し一体成形して、モール全体をオレフィン系樹脂の一体成形体としたので、リサイクル性、環境性に優れ、金属芯材を用いたモールに比して軽量、低コストとなり、外側意匠部を着色高結晶ポリプロピレンで成形したことにより傷が付き難く洗車液等により劣化することがなく、且つオレフィン系エラストマー又はポリプロピレンで形成した徐変部によりモール両側のボデー形状が異なる部位にも滑らかにフィットすることができる。
【0019】
上記のように構成した請求項に係る発明においては、芯材をタルク又は炭酸カルシウム又はタルクと炭酸カルシウムとの混合物を10〜50重量パーセント含有する硬質ポリプロピレンで形成し、前記意匠部を耐候性成分を含有する着色高結晶ポリプロピレンで形成したので、請求項に記載の発明の効果に加え、十分な剛性を備えた芯材、耐候性を有する意匠部、必要な柔軟性を備えた徐変部及びリップ部とすることができる。
【0020】
上記のように構成した請求項に係る発明においては、請求項1または請求項2に記載の自動車用モールにおいて、フロントウインド部及びリヤウインド部では、芯材の両側脚部の中、窓ガラス側の一方の脚部が窓ガラスと離間するが、オレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部が一方の脚部の先端部上にこの離間する距離に応じて押出し一体成形されているので、徐変部の先端部外側面上に融着性よく押出し一体成形されたオレフィン系エラストマー製のリップ部が窓ガラスに接近して当接することができる。
【0022】
上記のように構成した請求項に係る発明においては、断面が略C字形状をなし両側脚部の先端部にボデー側に係止される係止部が形成された硬質ポリプロピレン製の芯材と、該芯材の表面部の外表面上に成形される着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部と、ボデー側と離間する箇所がある一方の脚部の先端部上にボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出するSHORE-D硬度40〜60°、曲げ弾性率650〜850MPaのオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部と、他方の脚部の外側面上及び徐変部の先端部外側面上に夫々成形されるJIS-A硬度60〜80°のオレフィン系エラストマー製のリップ部とを一つの押出し成形ラインで一体に押出して棒状成形部材を成形し、該棒状成形部材を所定長さに裁断して加熱した後にベンダーによりボデー形状に沿った形状の屈曲成形体に曲げ加工し、該屈曲成形体をアニールして芯材の硬質ポリプロピレンの結晶化度を40〜55パーセントに制御するようにしたので、モール両側のボデー形状が異なる部位に滑らかにフィットすることができる徐変部を芯材に効率的に押出し一体成形することができ、自動車の使用環境高温度下において芯材が変形してボデー外形から離反することがなくなり、且つ全てオレフィン樹脂で成形された自動車用モールを良好な作業環境で、低コストに製造することができる。
【0024】
【実施の形態】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明に係る自動車用モール10は、図1に示すように、自動車のボデー11の例えばルーフパネル12とサイドパネル13との接合部14に装着されるもので、ルーフ部15、フロントウインド部16及びリヤウィンド部17から構成されている。
【0025】
自動車用モール10は、図2乃至図7に示すように、断面略C字形状に押出し成形された硬質ポリプロピレン製の芯材20をベースに形成されている。芯材20を形成する硬質ポリプロピレンとしては、タルク又は炭酸カルシウム又はタルクと炭酸カルシウムとの混合物などを10〜50重量パーセント含有したもの、例えば、ポリプロピレンにタルクを略40重量パーセント添加したものを用いる。芯材20の表面部21の両側から突設された脚部22の先端部にはボデー11側に適宜間隔を置いて固定されたポリプロピレン製の固定具23,31に係止される係止部24が夫々内側に形成されている。モール10のルーフ部15をボデー11のルーフ部分に固定する固定具23は、図3に示すように、ルーフパネル12とサイドパネル13との接合部14に固定された基部25及び基部25から上方に突設されて先端に各係止部24と係合する鉤部26が夫々形成された一対の突出部27が設けられている。モール10のフロントウインド部16及びリヤウインド部17をボデー11のウインドウ側方部分に固定する固定具31は、図7に示すように、サイドパネル13に固定された基部28及び基部28から上方に突設されて先端に窓ガラス側の係止部24と係合する鉤部29が形成された突出部30が設けられている。32はモール10が熱などで収縮するのを防止するためのワイヤで、芯材20を押出し成形する際に各脚部22の中央部分に長手方向に一体的に埋め込まれる。
【0026】
35は着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部で、芯材20の両側脚部22を連結する表面部21の外表面上に押出し一体成形されている。高結晶ポリプロピレンは硬いので、耐傷付き性が向上する。高結晶ポリプロピレンには顔料、アルミ箔等の着色剤だけでなく、耐熱安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤等(UVA,HALSなど)の耐候性成分を添加するとよい。
【0027】
フロントウインド部16及びリヤウインド部17においては、図2及び図7に示すように、芯材20の両側脚部22の中、窓ガラス36,37側の脚部22とボデー側である窓ガラス36,37とが離間している。38はボデー側の脚部22の先端部上に押出し一体成形されたオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部で、一方の脚部22が窓ガラス36,37と離間する箇所で延出部39,40がボデー側に向かって延出されている。徐変部38は、SHORE-D硬度40〜60°、曲げ弾性率650〜850MPaのオレフィン系エラストマー又はポリプロピレンで形成するとよい。
【0028】
芯材20のサイドパネル13側の他方脚部22の外側面上には、オレフィン系エラストマー製のリップ部41が2条押出し一体成形され、サイドパネル13に当接している。徐変部38の外側面上にもオレフィン系エラストマー製のリップ部42が押出し一体成形されている。フロントウインド部16及びリヤウインド部17ではリップ部42は徐変部38の延出部39,40上に成形されて窓ガラス36,37に接近して当接している。リップ部41,42は、芯材20及び徐変部38との融着性に優れたJIS-A硬度60〜80°のオレフィン系エラストマーで形成するとよい。
【0029】
図1において、43はモール20の両端部に射出成形された端末ピースで、JIS-A硬度90〜100°のオレフィン系エラストマー又はポリプロピレンで形成されている。
【0030】
次に、自動車用モール10の製造方法について説明する。図8において50は一つの押出し成形ラインで、芯材20用の硬質ポリプロピレンの押出し機51、意匠部35用の着色高結晶ポリプロピレンの押出し機52、徐変部38用のオレフィン系エラストマー又はポリプロピレンの押出し機53、リップ部41,42用のオレフィン系エラストマーの押出し機54を有する。押出し機51〜54から押出された樹脂は、押出し金型装置55の芯材20、意匠部35、徐変部38、リップ部41,42の断面形状を有する各押出し金型に供給され、断面が略C字形状の硬質ポリプロピレン製の芯材20が押出し成形され、芯材20の表面部21の外表面上に着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部35が押出し一体成形され、一方の脚部22の先端部上にオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部38が押出し一体成形され、他方の脚部22の外側面上及び徐変部38の外側面上にはオレフィン系エラストマー製のリップ部41,42が夫々押出し一体成形されて棒状成形部材57が形成される。
【0031】
この場合、図7に示すように、芯材20は、リヤウインド部17においてサイドパネル側の脚部22が短くなっているので、芯材20用の押出し金型は、棒状成形部材57の押出し量に関連してリヤウインド部17においてサイドパネル側の脚部22が短くなるようにノズル開口形状を変更されるようになっている。また、徐変部38用の押出し金型もノズル開口形状が可変式になっており、一方の脚部22がボデー側と離間するフロントウィンド部16及びリヤウインド部17で棒状成形部材57の押出し量に関連して拡張し、ボデー側に向かってこの離間距離に応じて延出する延出部39,40を徐変部38に成形するようになっている。リップ部42を徐変部38の先端部外側面に押出し一体成形するために、リップ部42用の押出し金型は、棒状成形部材57の押出し量に関連してフロントウィンド部16及びリヤウインド部17において延出部39,40の先端部に対向するように移動される。56はワイヤ供給装置で、両側脚部22の各中央部分に長手方向にワイヤ32を埋め込んだ状態で芯材20を押出し成形するために、ワイヤ32を芯材20用の押出し金型に供給する。
【0032】
意匠部35用の押出し金型の上方には、リール60に巻かれた連続状のフィルム61が設けられている。フィルム61は、上記オレフィン系樹脂の溶融温度で溶融されない耐熱性のポリエチレンテレフタレートフィルムからなる。意匠部35用の押出し金型には上方からノズル上面に開口するスリットが形成され、リール60からスリットを通ってノズルに導出されたフィルム61は押出し成形された意匠部35の上面に圧着される。
【0033】
押出し成形ライン50により押出し成形されフィルム61が圧着されたモール10の棒状成形部材57は、サイジング装置58により所定形状に安定化された後、冷却水を収容した冷却水槽59を通過して所定形状に冷却固化される。棒状成形部材57が冷却水槽59を通過した後にフィルム61はリール62に巻き取られて意匠部35から剥離される。意匠部35からフィルム61が剥離された棒状成形部材57にはリール63に巻かれた保護テープ64がローラ65により意匠部35に押付けて貼り付けられる。65は引抜き機で、押出し成形ライン50により押出し成形された棒状成形部材57を引き抜くようになっている。保護テープ64が貼り付けられた棒状成形部材57は、引抜き機65により引き抜かれた後、所定箇所で所定長さに裁断機66により裁断され、モール10一個の成形素材67が形成される。
【0034】
次に、成形素材67は、ベンダーによる曲げ加工が可能となる程度に軟化する温度まで加熱され(行程70)、3次元ベンダーによりボデー形状に合わせて、図2乃至図7に示すように、3次元に曲げ加工される(行程71)。3次元に曲げ加工された屈曲成形体68は、自動車の使用環境高温度下において形状保持するためにアニールされる(工程72)。アニールは、3次元に曲げ加工された成形素材67を軟化温度より低い結晶化温度130〜155℃で0.2〜1時間加熱して、芯材20のタルク等を含有するポリプロプレンの結晶化度を40〜55パーセントに制御する。これにより芯材が変形してモール10がボデー外形から離反することがなくなる。アニールされた屈曲成形体68の両端部にオレフィン系エラストマー又はポリプロピレンの端末ピース部69が射出成形されて(工程73)、自動車用モール10が完成する。
【0035】
上記実施形態においては、ルーフ部15の両側にフロントウィンド部16及びリヤウインド部17を形成しているが、フロントウィンド部16及びリヤウインド部17を取り除き、徐変部のないルーフ部のみで自動車用モールを形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車用モールを装着した自動車の平面図である。
【図2】 図1の2−2断面図である。
【図3】 図1の3−3断面図である。
【図4】 図1の4−4断面図である。
【図5】 図1の5−5断面図である。
【図6】 図1の6−6断面図である。
【図7】 図1の7−7断面図である。
【図8】 自動車用モールの棒状成形素材を押出し成形する工程を示す図である。
【図9】 棒状成形素材を自動車用モールに完成させる製造工程を示す図である。
【符号の説明】
10・・・自動車用モール、11・・・ボデー、12・・・ルーフパネル、13・・・サイドパネル、14・・・接合部、15・・・ルーフ部、16・・・フロントウインド部、17・・・リヤウィンド部、20・・・芯材、21・・・表面部、22・・・脚部、24・・・係止部、23,31・・・固定具、35・・・意匠部、36,37・・・窓ガラス、38・・・徐変部、39,40・・・延出部、41,42・・・リップ部、43・・・端末ピース部、50・・・押出し成形ライン、51〜54・・・押出し機、55・・・押出し金型装置、57・・・棒状成形部材、66・・・裁断機、67・・・棒状成形素材、70・・・加熱工程、71・・・曲げ工程、72・・・アニール工程、73・・・射出成形工程。

Claims (4)

  1. 断面が略C字形状に押出し成形され両側脚部の先端部にボデー側に係止される係止部が形成された硬質ポリプロピレン製の芯材と、
    該芯材の両側脚部を連結する表面部の外表面上に押出し一体成形された着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部と、
    前記ボデー側と離間する箇所がある一方の脚部の先端部上に押出し一体成形され該離間する箇所でボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出するSHORE-D硬度40〜60°、曲げ弾性率650〜850MPaのオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部と、
    他方の脚部の外側面上及び前記徐変部の先端部外側面上に夫々押出し一体成形されたJIS-A硬度60〜80°のオレフィン系エラストマー製のリップ部と
    を備えたことを特徴とする自動車用モール。
  2. 請求項1に記載の自動車用モールにおいて、前記芯材がタルク又は炭酸カルシウム又はタルクと炭酸カルシウムとの混合物を10〜50重量パーセント含有する硬質ポリプロピレンで形成され、前記意匠部が耐候性成分を含有する着色高結晶ポリプロピレンで形成されたことを特徴とする自動車用モール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の自動車用モールにおいて、前記徐変部は、前記芯材の前記一方の脚部が窓ガラスと離間する箇所でボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出し、前記徐変部の先端部外側面上に押出し一体成形された前記オレフィン系エラストマー製のリップ部は、前記窓ガラスに接近して当接することを特徴とする自動車用モール。
  4. 断面が略C字形状をなし両側脚部の先端部にボデー側に係止される係止部が形成された硬質ポリプロピレン製の芯材と、
    該芯材の両側脚部を連結する表面部の外表面上に成形される着色高結晶ポリプロピレン製の意匠部と、
    前記ボデー側と離間する箇所がある一方の脚部の先端部上に成形され該離間する箇所でボデー側に向かってこの離間する距離に応じて延出するSHORE-D硬度40〜60°、曲げ弾性率650〜850MPaのオレフィン系エラストマー又はポリプロピレン製の徐変部と、
    他方の脚部の外側面上及び前記徐変部の先端部外側面上に夫々成形されるJIS-A硬度60〜80°のオレフィン系エラストマー製のリップ部と、を一つの押出し成形ラインで一体に押出し成形して棒状成形部材を形成し、
    該棒状成形部材を所定長さに裁断して加熱後にベンダーによりボデー形状に沿った形状の屈曲成形体に曲げ加工し、該屈曲成形体をアニールして前記芯材の硬質ポリプロピレンの結晶化度を40〜55パーセントに制御することを特徴とする自動車用モールの製造方法。
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