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JP4732526B2 - バックライト及び液晶表示装置 - Google Patents

バックライト及び液晶表示装置 Download PDF

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JP4732526B2 JP2009020794A JP2009020794A JP4732526B2 JP 4732526 B2 JP4732526 B2 JP 4732526B2 JP 2009020794 A JP2009020794 A JP 2009020794A JP 2009020794 A JP2009020794 A JP 2009020794A JP 4732526 B2 JP4732526 B2 JP 4732526B2
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Description

本発明はLEDを含む光源部と、導光板とを備えたサイドライト型バックライト及び液晶表示装置に関する。
従来、液晶表示装置に用いるバックライトは、導光板の端面側に光源を配置したサイドライト型バックライトと、液晶パネルの直下に光源を配置した直下型バックライトとに分類される。サイドライト型バックライトは、概略20型以下のサイズの液晶表示装置や特に薄型を必要とする液晶表示装置で主として用いられる。
いずれの方式についても、光源には冷陰極管が使われている。現在、携帯電話やPDAなど小型表示サイズにおいては光量がさほど必要でないことと小型軽量化に最適なことから、LEDが光源として使用されている。
携帯電話やPDAよりも大きな表示サイズを有する液晶表示装置においては、冷陰極管が主流であるが、現在、環境問題が重要視されており、水銀を用いる冷陰極管を用いるのは好ましくない状況にある。そこで、冷陰極管に代わる光源として水銀レス蛍光管やLEDその他いろいろな光源が開発されているが、その中でもLEDは次期光源として有力候補である。
LEDを含むサイドライト型バックライトは例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1は、赤、青、緑の棒状光源を導光板の周辺に沿って配置することを開示している。特許文献2は、白、赤、青、緑の4色のLEDを使用することを開示している。
特開2001−174816号公報 特開2002−350846号公報
サイドライト型バックライトにおいて、LEDを光源として使用する場合、複数の白色LEDを導光板の1辺又は複数の辺に沿って配置する場合と、複数のR−LED、G−LED、及びB−LEDを導光板の1辺又は複数の辺に沿って配置して白色を作る場合とが考えられている。そのとき次のような問題がある。
(a)導光板内部での光量、色度の均一性確保。複数のLEDを導光板の1辺に沿って配置する場合、複数のLED同士が互いにある距離をもって配置されるため、導光板内部では、光入射面に近いところでは光が存在しない領域があり、距離が離れるにつれてまわりのLEDからの光と混ざり合い、遠くになると均一になってくるからである。
(b)LEDの発熱による発光効率の低下、およびLED毎でのバラツキ。LEDは発熱により発光効率が低下するので、冷却することが望ましい。また、R−LED、G−LED、B−LEDは温度により発光効率が異なり、R−LEDは温度による影響を最も受けやすい。LEDが良好に冷却されていないと、光量ムラや色ムラを発生する。
(c)信頼性確保。LEDがある温度で長時間使用されると、発光効率が低下していく。これもR−LED、G−LED、B−LEDで異なっている。従って、例えば数千時間使用後で光量ムラや色ムラが見えてくることがある。また、複数のLEDが使われている場合に、その中のどれかが劣化したときに光量ムラや色ムラとなって見えてくる可能性がある。
(d)効率アップ。LEDを使用する場合、冷陰極管と同等の光量を得るには、相当多数のLEDが必要であり、コストアップと消費電力増大につながる。従って、複数のLEDが効率よく利用される必要がある。
本発明の目的は、色ムラや輝度ムラをなくし、発光効率のよいバックライト及びそれを備えた液晶表示装置を提供することである。
本発明によるバックライトは、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載され、LEDの実装面と光射出面以外の面のいずれかと、光源部のハウジングの表面またはバックライトユニットを構成するフレームの表面との間に、熱伝導率が空気よりも高い部材が挿入されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、LEDとハウジングとは概略密着状態となっている。これにより、LEDの発生した熱がハウジングへと良好に流れ、LEDの放熱が効率よく行える。これにより、LEDの発光効率を維持でき、高輝度及び長寿命化が図れる。
本発明によるバックライトは、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載され、LEDの実装面と光射出面以外の面のいずれかが、光源部のハウジングの表面またはバックライトユニットを構成するフレームの表面と接触することを特徴とするものである。
この構成によれば、LEDとハウジングとは概略密着状態となっている。これにより、LEDの発生した熱がハウジングへと良好に流れ、LEDの放熱が効率よく行える。これにより、LEDの発光効率を維持でき、高輝度及び長寿命化が図れる。
本発明による液晶表示装置は、上記したバックライトと、液晶パネルとを備える。
以上説明したように本発明によれば、LEDとハウジングとは概略密着状態となっている。これにより、LEDの発生した熱がハウジングへと良好に流れ、LEDの放熱が効率よく行える。これにより、LEDの発光効率を維持でき、高輝度及び長寿命化が図れる。
図1は液晶表示装置を示す図である。 図2は複数のLEDを含む光源部と導光板とを含む本発明の実施例によるバックライトを示す図である。 図3は各色のLEDから射出される光の配光特性を示す図である。 図4は各色のLEDから出た光の導光板内での配光特性を示す図である。 図5はLEDの構造の典型的な例を示す略断面図である。 図6は複数のLEDを搭載した回路基板とそれに接続されたフレキシブル回路基板を示す平面図である。 図7は複数のLED及び回路基板を収容するLEDハウジング及び導光板の1例を示す断面図である。 図8は複数のLED及び回路基板を収容するLEDハウジング及び導光板の1例を示す断面図である。 図9は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図10は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図11は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図12は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図13は図12のLEDの配置を示す図である。 図14は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図15は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図16は図15のLEDの配置を示す図である。 図17は図15及び図16の導光板内の光の進行を示す図である。 図18は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図19は図15のLEDの配置を示す図である。 図20は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図21は図20のバックライトの断面図である。 図22は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図23は図22のLEDハウジングを通る断面図である。 図24は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図25は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図26は図25のLEDハウジングを通る断面図である。 図27は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図28は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図29は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図30は図29におけるLEDの電気的な接続を示す図である。 図31は他の例のLEDの電気的な接続を示す図である。 図32は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。 図33は図32におけるLEDの電気的な接続を示す図である。 図34は他の例のLEDの電気的な接続を示す図である。
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例による液晶表示装置を示す図である。図2は複数のLEDを含む光源部と導光板とを含む本発明の実施例によるバックライトを示す図である。
図1において、液晶表示装置10は、液晶パネル12と、サイドライト型バックライトバックライト14とを含む。液晶パネル12はカラーフィルタを含み、かつ、必要な場合には、偏光子を含む。バックライト14は白色光で液晶パネル12を照射する。
バックライト14は複数のLED16を含む光源部18と導光板20とを含む。導光板20の端面20Aが光入射面となっており、複数のLED16は導光板20の端面20Aに沿って配置されている。図1に示される導光板20は光入射面である端面20Aから反対側の端面へ向かってテーパーをつけて楔状に形成されている。さらに、導光板20の下には反射シート22が配置され、導光板20の上には拡散シート24やプリズムシート26等の光学シートが配置されている。
図5から図8はLED16についての基本的な構成を説明する図である。図5はLED16の構造の典型的な例を示す略断面図である。LED16は基板28に搭載された半導体チップ30を透明な樹脂32で封止してなる。電極34が基板28に設けられ、LED16は電極34により電源に接続される。LED16は、例えば光を矢印Aの方向又は矢印Bの方向に出すようにすることができる。例えば、半導体チップ30の大きさは0.3mm角〜1mm角であり、LED16の大きさは0.5mm角〜数mm角である。
図6は複数のLED16を搭載した回路基板36とそれに接続されたフレキシブル回路基板38を示す平面図である。回路基板36は複数のLED16を搭載するのに必要な長さを有し、LED16の電極34が回路基板36の対応する半導体にはんだ付けされる。フレキシブル回路基板38は回路基板36の端部において回路基板36に接続され、さらに図示しない電源及び制御装置に接続される。回路基板36自体がフレキシブル回路基板であってもよい。
図7は複数のLED16及び回路基板36を収容するLEDハウジング40及び導光板20の1例を示す断面図である。LEDハウジング40は横に倒したU字形の断面形状を有する長い部材であり、LEDハウジング40の長さは例えば図6の回路基板36の長さに相当する。LEDハウジング40の1側部の開口部が導光板20を向いている。図6に示した状態で複数のLED16が搭載された回路基板36がLEDハウジング40に収容される。図7においては、回路基板36はLEDハウジング40の底部壁に例えば接着剤で固定される。LED16は例えば矢印Bで示されるように光を導光板20に向かって出す。
図8は複数のLED16及び回路基板36を収容するLEDハウジング40及び導光板20の1例を示す断面図である。この場合には、回路基板36はLEDハウジング40の垂直壁に固定される。LED16は例えば矢印Aで示されるように光を導光板20に向かって出す。
図1においては、光源部18として、LED16及びLEDハウジング40のみが示されている。
図2においては、複数のLED16は、複数のR−LED(赤色LED)、複数のG−LED(緑色LED)、及び複数のB−LED(青色LED)を含み、各LED16にはそれぞれR、G、Bのマークが付けられている。R−LED16の個数、G−LED16の個数、B−LED16の個数は互いに異なっている。この例は、全てのLED16で白色光源を構成するのに適するように意図されている。この場合、G−LED16の光量が多く、B−LED16の光量が少ない方がよいので、全てのLED16の個別の発光量が同じである場合、G−LED16の個数が最も多く、B−LED16の個数が最も少ない。しかし、各色のLED16の個数は図示の割合に限定されるものではない。
図3は各色のLED16から射出される光の配光特性を示す図である。図3(A)はR−LED16の配向特性を示し、図3(B)はG−LED16の配向特性を示し、図3(C)はB−LED16の配向特性を示す。G−LED16の配向特性は配向範囲(光が広がる角度範囲)が小さく、B−LED16の配向特性は配向範囲が大きい。つまり、G−LED16の配向範囲<R−LED16の配向範囲<B−LED16の配向範囲の関係を満足するようになっている。
図4は各色のLEDから出た光の導光板内での配光特性を示す図である。導光板20内では、B−LED16から出て比較的に大きい角度進む光は比較的に大きな輝度を有し、G−LED16から出て比較的に大きい角度進む光は比較的に小さな輝度を有する。
この例では導光板20はアクリルで作られ、各LED16から導光板20に入射した光はいずれも約±42°の範囲で拡がりをもって進行する。各色ごとの配光特性は図3に示すように、B−LED16の配光特性が均一性が高く、G−LED16の配光範囲はピーキーな配光特性になっている。従って、導光板20に入射した光の配光特性は図4のように±42°の範囲に光が存在し、B(青)の光の方が42°の光強度はR(赤)の光、G(緑)の光よりも強い。その結果、B−LED16の間隔が他の色のLED16の間隔よりも広いにも関わらず、導光板20内で光が混ざり合う光量が均一になりやすい。一方、R−LED16、G−LED16では、R(赤)の光同士またはG(緑)の光同士が混ざり合いはじめても、0°方向と42°方向での光強度の違いが小さいため、混色し始めた端面20Aの近くの場所では光量ムラが発生する。以上の結果、B−LED16の数が少なく、お互いに離れて配置されるような構造であっても、導光板20の光入射面20Aから近い距離で光強度を均一化することができる。また、混色による色ムラも低減される。
LED16の数と配置場所については、図に示しているものに限定されず、使用するLED16の特性や色度の仕様によって設計されるパラメータとなる。
図9は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。この実施例は、前の実施例とほぼ同様な基本的な構成を有する。すなわち、バックライト14は、複数のLED16を含む光源部と、導光板20とを備える。なお、以下に説明する実施例においても、バックライトは、上に示したように、複数のLED16を含む光源部と、導光板20とを備える。従って、以下に説明する実施例において類似の基本的な構成について重複する説明は省略する。
この実施例では、導光板20の対向する端面20A、20Bが光入射面となっており、R、G、BのLED16が光入射面20A、20Bに振り分けて配置されている。一方の光入射面20A側に複数のG−LED16が配置され、これと対向する光入射面20B側に複数のR−LED16と複数のB−LED16が配置される。
上記したように、白バランスをとると、G−LED16の数が最も多くなるため、一方の光入射面20A側にG−LED16だけを配置する構成とする。これにより、全てのLED16からの発熱量が光入射面20A側と光入射面20B側に概略均等に分配される。このために、多数のLED16を効率よく冷却することができ、発光効率を下げることがなく、また、寿命を長くすることができる。この場合、LED16は図3及び図4の配向特性を備えたものとすることもできる。
図10は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。この実施例では、導光板20の対向する端面20A、20Bが光入射面となっており、R、G、BのLED16が光入射面20A、20Bに振り分けて配置されている。
一方の光入射面20A側に複数のG−LED16と複数のB−LED16が配置され、これと対向する光入射面20B側に複数のR−LED16が配置される。R−LED16はもっとも温度の影響を受けやすいので、R−LED16のみを一方の光入射面20B側に配置している。これにより、R−LED16を効率よく冷却することができ、温度の影響を受けやすいR−LED16の発光効率を上げることができ、また、寿命を長くすることができる。
図11は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。この実施例では、導光板20の一方の端面20Aが光入射面となっており、光入射面20Aに複数の白色LED16と複数のB−LED16が配置されている。白色LED16はWで表示されている。
このように、白色LED16とB−LED16を組み合わせた構成により、白色LED16だけでは白色度が黄色側に寄っていた場合に、B−LED16により、白色度を青側へシフトして、望ましい白色度を実現できる。従って、白色LED16の製品バラツキにより白色度が仕様値からずれていた場合に、B−LED16の駆動電流を調整して最適な白に調整ができる。本実施例ではB−LED16をいれているが、G−LEDまたはR−LEDでも構わない。
また、導光板20の一方の端面20Aが光入射面となっているが、導光板20の両側の端面20A、20Bを光入射面とすることもできる。この場合、各光入射面20A、20Bに複数の白色LED16と複数のB−LED16が配置される。また、片側に白色LED16、対向側にB−LED16を配置してもよい。
図12は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図13は図12のLEDの配置を示す図である。この実施例では、導光板20の光入射面20A側にLED16が上下2段に配置されている。図13に示されるように、上下2段のLED16は導光板20の光入射面20Aをほぼ一杯に覆うように配置される。
この場合、LEDハウジング40は2つのL字型金属板40A、40Bを粘着シート42で貼り合わせてなる。下段のLED16は回路基板36を介してL字型金属板40Aの底壁に固定され、上段のLED16は回路基板36を介してL字型金属板40Bの上壁に固定される。LED16が図5の矢印Bの方向に光を出すサイドビュータイプのものである。回路基板36はフレキシブル回路基板とすることもできる。一例であるが、導光板20の光入射面側の厚みが2mmに対して、LED16の厚みが0.8mmであり、LED16を上下2段に配置できる。これにより、クサビ状の導光板20であって光入射面が1個しかない場合であっても、多数のLED16を配置できるため、高輝度化が可能となる。
図14は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図14の実施例では、図12及び図13の実施例と同様に、導光板20の光入射面20A側にLED16が上下2段に配置されている。上段のLED16と下段のLED16とは単一の回路基板(又はフレキシブル回路基板)36に2列に配置されている。回路基板36はLEDハウジング40の垂直壁にアルミニウム等の金属板44を介して固定されている。金属板44はLED16の放熱を助けるものである。図14ではLED16は図5の矢印Aの方向に光を出すトップビュータイプのものである。図12から図14では2段構成のLED16が示されているが、LED16は3段以上に構成されても構わない。
図15は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図16は図15のLEDの配置を示す図である。図12から図14の実施例と同様に、導光板20の光入射面20A側にLED16が上下2段に配置されている。さらに、図15においては、上段の2つの隣接するLED16の間に下段のLED16が位置する。つまり、2段のLED16は千鳥状に配置されている。
図17は図15及び図16の導光板内の光の進行を示す図である。上段のLED16から導光板20に入った光が実線で示され、下段のLED16から導光板20に入った光が破線で示されている。導光板20の上方からみると、LED16とLED16の間隔が1/2となり、導光板20の光入射面20Aに近い場所で光がよく混ざりあい、光量ムラが小さくなる。これにより、導光板20に入射した上段のLED16の光の光線の存在しない領域に、下段のLED16による光線の存在する領域が位置することになり、導光板20の光入射面近傍の光量ムラが改善される。
図18は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図19は図18のLEDの配置を示す図である。両端のLED16は、LED16の発光部20Lが導光板20の光入射面20Aの長手方向最端部(両エッジ部分)と対向するように配置されている。従来、導光板のエッジ部には光源の光がなかったりまたは光量が他よりも少なかったため、導光板のエッジ部の影が表示として見えてしまい表示品質が低下していたが、本構成により、導光板のエッジ部にも十分な光量が照射されるため、導光板のエッジ部の影が小さくなり、表示エリア内にエッジの影が入っても視認しにくいため、表示品質を維持できる。
図20は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図21は図20のバックライトの断面図である。複数のLED16が一列に回路基板36(図20及び図21には図示せず)に搭載され、LEDハウジング40に配置されている。LED16を含む光源部と導光板20からなるバックライトはプラスチックフレーム46に収容されている。プラスチックフレーム46の代わりにメタルフレームを使用することもできる。
導光板20の光入射面20AはLEDハウジング40の開口部に挿入嵌合され、LED16の表面は導光板20の光入射面20Aと密着するようになっている。さらに、プラスチックフレーム46の内面とLEDハウジング外面との間には緩衝材(例えばゴム板やゲル状の板など)48が挿入されている。緩衝材48はいくらかのバネ力でLEDハウジング40を導光板20に向かって押している状態となっており、その結果、LEDハウジング40内のLED16の表面と導光板20の入射面20Aとの密着性を維持している。従って、出た光がLED16から導光板20へ効率的に入り、光の利用効率が向上する。また、環境の変化により、導光板20の伸縮があっても、それに応じて緩衝材48が導光板20の伸縮を妨げることなく、また、LEDハウジング40内のLED16と導光板20の密着性をなくさないように機能する。
さらに、導光板20の対向端面もプラスチックフレーム46の内面に押さえつけられている。プラスチックフレーム46が光吸収の少ない白色材であれば、導光板20の対向端面から漏れた光がプラスチックフレーム46の内面で反射され、再度導光板20に戻り、再利用される。そうでない場合でも、反射シートを導光板20の対向端面とプラスチックフレーム46の内面の間に挿入することで、同様の効果が得られる。
図22は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図23は図22のLEDハウジングを通る断面図である。複数のLED16が一列に配置され、回路基板36を介してLEDハウジング40内に配置されている。回路基板36はLEDハウジング40の底壁に固定されており、LEDハウジング40の上壁とLED16との間には熱伝導性の高いやわらかいシート状の部材50が挿入され、LED16とLEDハウジング40の上壁とはシート状の部材50を介して概略密着状態となっている。これにより、LED16の上面側及び下面側でLED16の発生した熱の流れが良好となり、LED16の放熱が効率よく行える。これにより、LED16の発光効率を維持でき、高輝度及び長寿命化が図れる。上述の熱伝導性の高いやわらかいシート状の部材50でなくても、熱放射性の高い部材(樹脂系のシート、樹脂系の粘着シートなど)であれば、放熱効果が得られる。
また、上記の実施例において、LED16の実装面とは反対側のLED16の上面とLEDハウジング40の内面との間の間隙をなくし、LEDハウジング40の内面がLED16と密着するようなハウジング構造であってもよい。従来はここにある厚みの空気層があり、放熱性が悪かったが、この空気層をなくすことにより、LED16の熱は速やかにLEDハウジング40に伝わり、そこから外へ放熱される。
図24は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。プラスチックフレーム(又はメタルフレーム)46はさらにベゼル54に収容される。導光板20の光入射面側の端部が厚み方向でテーパ−のついた部分20Tとなっている。LED16は導光板20のテーパ−のついた部分20Tの先端の狭い端面(光入射面)に密着する。LEDを固定するための冶具としてのLEDハウジング40は、上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lとからなる。上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lは導光板20のテーパ−にあわせてテーパ−のついた部分40UT、40LTを有する。下部抑えフレーム40Lは、回路基板36に装着されたLED16を支持するためにテーパ−のついた部分40LTに連続する座部40Sを有する。
上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lは光吸収のない白色材となっており、または表面が反射率の高い部材となっている。これにより、導光板20の光入射面以外の表面から漏れ出た光が再度導光板20内へ戻され、従って光利用効率がアップする。
この構成において、導光板20のテーパ−のついた部分20Tは上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lのテーパ−のついた部分40UT、40LTに密着し、LED16の発光面が導光板20の光入射面にずれなく当接した状態で固定される。この構成により、テーパ−のついた部分20Tを有する導光板20とLED16を含む光源部をLEDハウジング40に安定して固定することができる。導光板20がテーパ−のついた部分20Tを有することにより、導光板20の入射面から導光板20に入射する光の一部は、導光板20のテーパ−のついた部分20Tで反射して、導光板20の軸線に近づく角度で導光板20内を進む。よって、テーパ−のついた部分20Tは、導光板20の入射光の拡がり角を狭くする機能を有する。これにより導光板20からの射出光の光量をアップする効果を有する。
図25は本発明の他の実施例のバックライトを示す図であり、図26の線XXV −XXV を通る断面図である。図26は図25のLEDハウジングを通る断面図である。図26では導光板20は省略されている。この実施例は、図23及び図24の実施例と同様に、導光板20はテーパ−のついた部分20Tを有し、LEDハウジング40の上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lはテーパ−のついた部分40UT、40LTを有し、かつ、下部抑えフレーム40Lは座部40Sを有する。上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lは光吸収のない白色材またはテーパ−面が反射面となっている。
さらに、LED16は間隔をあけて配置され、LED16とLED16の間に反射機能を有する部材56が配置されている。この実施例においては、上部抑えフレーム40Uが凹凸形状に形成され、凹の部分にLED16が配置され、凸の部分が反射機能を有する部材56となっている。この場合、上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lは光吸収のない白色材となっており、または表面が反射率の高い部材となっている。従って、この実施例は、図23及び図24の実施例の作用効果と同様の効果を有するとともに、LED16を所定の位置で固定し、LED16の発光部と導光板20の入射面とをより確実に当接させることができる。よって、より多くの光がLED16から導光板20に入る。ただし、この実施例は、LED16は間隔をあけて配置され、LED16とLED16の間に部材56が配置されている構成を有していれば、テーパ形状のない導光板に対しても応用可能である。
図27は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。この実施例は、2段に配置されたLED16に対応するように構成されている以外は、図23及び図24の実施例と同様に構成される。この実施例では、導光板20は、下段のLED16に当接する部分20Lと、上段のLED16に当接する部分20Uとを有する。さらに、LEDハウジング40は、上部抑えフレーム40Uと、下部抑えフレーム40Lと、中間抑えフレーム40Cとからなる。導光板20及びLEDハウジング40の各部分は図23及び図24のテーパーのついた部分と同様のテーパーのついた部分を含む。中間抑えフレーム40Cは、上部抑えフレーム40Uと下部抑えフレーム40Lの間、および導光板20の部分20L、20Uの間に挿入される。
従って、図27の実施例は図23から図26の実施例の作用効果と同様の作用効果を有する。
図28は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。この実施例においては、LED16の光射出面が回路基板36よりも間隔Gだけ前に突き出るように実装されている。導光板20はLEDハウジング40に進入している。これにより、LED16の光射出面が導光板20の入射面に密着しやすくなり、従って効率よく導光板20に光を導入できる。これによりより明るいバックライトが実現できる。
図29は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図30は図29におけるLEDの電気的な接続を示す図である。導光板20の光入射面にLED16が一列に配置されている。LED16の配線は、LED列の端から1番目から7番目までを1つのグループとして直列に接続されており、8番目から14番目までをその次のグループLEDとして直列に接続されている。それから次々に、7つのLED16が直列に接続されている。そしてこれら直列に接続された7つのLED16を含むグループが並列に接続されている。
これにより、全体のLED16の駆動電圧は、1個のLED16の駆動電圧が3.5Vの場合は、24.5Vとなる。仮にLED16の数が49個であり、全てのLED16を直列に接続するとすると、駆動電圧が171.5Vとなる。この場合、駆動電源が高電圧回路となり、部品サイズや構成が大きくなってしまうが、本構成であれば駆動電圧は低くなり、電源は小型化が容易となる。本構成のメリットは駆動電源だけでない。仮にどれか一個のLED16が不良になった場合に、そのLED16が直列に接続されているグループのみが不良になり、バックライトへ与える影響を小さくできる。
この実施例のバックライトでは、導光板20の光入射面の長手方向に配列されたM個のLEDは、隣り合うN個のLEDがグループとして直列に接続され、これらのグループが複数存在するように、電気的に接続される。
この実施例では、7個のLED16を1つのグループとして直列に接続しているが、これに限ることはない。また、7個単位で電源を独立に設けてもよい。1つのグループのLED16の数Nが2〜10であることが好ましい。
図31は他の例のLEDの電気的な接続を示す図である。LED16は図30に示すように一列に配置されている。図31においては、LED16は1個おきに直列に接続されている。すなわち、1番面、3番面、5番目、7番目のLED16が直列に接続され、そして、2番面、4番面、6番目のLED16が直列に接続されている。こうすれば、仮にあるLED16が不良(例えばオープン状態)になっても1個おきにLED16は点灯しているため、バックライトの光量は半減するものの、光量ムラは判りにくい状態となる。
この図ではLED16を1個おきに直列に接続しているが、何個おきであっても構わない。すなわち、この実施例のバックライトでは、導光板の光入射面の長手方向に配列されたM個のLEDが、端から順にS個(Sは正の整数)おきに電気的に接続されている。この場合、Sが1〜10であることが好ましい。
図32は本発明の他の実施例のバックライトを示す図である。図33は図32におけるLEDの電気的な接続を示す図である。この実施例では、LED16は、導光板20の光入射面の厚み方向に対して2段に配置され、上段のLED16の間に下段のLED16が位置するように、千鳥状に配置されている。上段のLED16は、奇数番面の番号(1、3、5)が与えられており、下段のLED16は、偶数番面の番号(2、4、6)が与えられている。LED16はそれぞれの段ごとに直列に配置されている。これにより、どれか1個のLED16が不良になっても他の段のLED16への影響はなく、従って、バックライトの光量は変わるものの、光量ムラはほとんど起こらない。
図34は他の例のLEDの電気的な接続を示す図である。LED16は図32に示すように一列に配置されている。LED16は導光板20の光入射面の厚み方向に対して2段に千鳥状に配置されている。上段のLED16は、奇数番面の番号(1、3、5)が与えられており、下段のLED16は、偶数番面の番号(2、4、6)が与えられている。
上段のLED16と下段のLED16とはそれぞれ交互に接続されており、しかも5個おきにとっている。つまり、1番目のLED16、6番目のLED16と、11番目のLED16、16番目のLED16が直列に接続されている。その他も同様である。これにより、どれか1個のLED16が不良になってもバックライトの光量ムラはほとんど分からない。また、LED駆動電圧も下げることができ、電源を小型化できる。
この実施例のバックライトでは、導光板の光入射面の長手方向に配列されたLEDの列が導光板厚み方向に複数段設けられており、電気的接続されたN個のLEDが直列に接続されており、そのN個の中の隣り合うLEDにおいては、配置されている段が異なる。
以上説明したすべての実施例において、バックライトは、反射シート、拡散シート及びレンズシートの少なくとも1つを備えることができる。さらに、例えば図1に示されるように、以上説明したすべての実施例のバックライトと、液晶パネルとを組み合わせて、液晶表示装置を構成することができる。
以上説明した実施例は、下記の特徴を含む。
(付記1) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の少なくとも1つの端面が光入射面となっており、複数のR−LED、複数のG−LED、及び複数のB−LEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDは、G−LEDから射出される光の配光範囲<R−LEDから射出される光の配光範囲、または、G−LEDから射出される光の配光範囲<B−LEDから射出される光の配光範囲、の関係を満足することを特徴とするバックライト。
(付記2) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のR−LED、複数のG−LED、及び複数のB−LEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のG−LEDが一方の光入射面側に複数配置され、複数のR−LEDと複数のB−LEDが対向する光入射面側に配置されることを特徴とするバックライト。
(付記3) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のR−LED、複数のG−LED、及び複数のB−LEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のG−LEDと複数のB−LEDが一方の光入射面側に配置され、複数のR−LEDが対向する光入射面側に配置されることを特徴とするバックライト。
(付記4) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の少なくとも1つの端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDは複数の白色LEDと複数のB−LEDとを含むことを特徴とするバックライト。
(付記5) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の少なくとも1つの端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDが導光板の厚み方向に2列以上配置され、各列のLEDは導光板の入射面の長手方向に配置されていることを特徴とするバックライト。
(付記6) 導光板の光入射面の長手方向における上段のLED位置に対して、下段のLEDが上段のLED間に位置していることを特徴とする付記5に記載のバックライト。
(付記7) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、両端のLEDは、LEDの発光部が導光板の光入射面の長手方向最端部と対向するように配置されていることを特徴とするバックライト。
(付記8) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、前記光源部及び導光板を収容するフレームがあり、LEDが導光板に押し付けられるように、光源部とフレームとの間、または導光板の光入射面と対向する端面とフレームの間に、伸縮性またはバネ性を有する部材が配置されていることを特徴とするバックライト。
(付記9) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載され、LEDの実装面と光射出面以外の面のいずれかと、光源部のハウジングの表面またはバックライトユニットを構成するフレームの表面との間に、熱伝導率が空気よりも高い部材が挿入されていることを特徴とするバックライト。
(付記10) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載され、LEDの実装面と光射出面以外の面のいずれかが、光源部のハウジングの表面またはバックライトユニットを構成するフレームの表面と接触することを特徴とするバックライト。
(付記11) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板は光入射面側の端部がテーパー形状を有し、LEDを固定するための冶具が導光板のテーパ−形状と概略密着するようなテーパ−形状を有していることを特徴とするバックライト。
(付記12) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDが間隔をあけて配置されており、LEDとLEDの間に部材が配置されていることを特徴とするバックライト。
(付記13) 前記冶具が少なくとも表面が白色またはミラー面であることを特徴とする付記11又は12に記載のバックライト。
(付記14) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載されており、LEDの射出面が、回路基板より外に突き出していることを特徴とするバックライト。
(付記15) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたM個のLEDは、隣り合うN個のLEDがグループとして直列に接続され、これらのグループが複数存在するように、電気的に接続されることを特徴とするバックライト。
(付記16) Nが2〜10であることを特徴とする付記15に記載のバックライト。
(付記17) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたM個のLEDが、端から順にS個(Sは正の整数)おきに電気的に接続されていることを特徴とするバックライト。
(付記18) Sが1〜10であることを特徴とする付記17に記載のバックライト。
(付記19) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたLEDの列が導光板厚み方向に複数段設けられており、各列ごとにLEDが直列に電気的に接続されていることを特徴とするバックライト。
(付記20) 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたLEDの列が導光板厚み方向に複数段設けられており、電気的接続されたN個のLEDが直列に接続されており、そのN個の中の隣り合うLEDにおいては、配置されている段が異なることを特徴とするバックライト。
(付記21) 反射シート、拡散シート及びレンズスートの少なくとも1つを備える付記1から20のいずれかに記載のバックライト。
(付記22) 付記1から21のいずれかに記載のバックライトと、液晶パネルとを含む液晶表示装置。
すなわち、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の少なくとも1つの端面が光入射面となっており、複数のR−LED、複数のG−LED、及び複数のB−LEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDは、G−LEDから射出される光の配光範囲<R−LEDから射出される光の配光範囲、または、G−LEDから射出される光の配光範囲<B−LEDから射出される光の配光範囲、の関係を満足するものである。
この構成によれば、複数のR−LED、複数のG−LED、複数のB−LEDを用いる場合に、白バランスをとるために、G−LEDの個数が最も多く使用され、B−LEDの個数が最も少なく使用されることが多い。そのため、個数が少ないB−LEDについては2つのB−LEDの間隔が広がるため、導光板の光入射面から遠くに離れた場所でないと混ざり合わない(青輝度が一様にならない)。そこで、B−LEDから射出される光の配光範囲が、G−LEDから射出される光の配光範囲、R−LEDから射出される光の配光範囲よりも大きいようにする。ただし、B−LEDとR−LEDの個数がB−LED<R−LEDの場合だけでなく、B−LED>R−LEDの場合もあり得るため、その場合は、光の配光範囲は、G−LED<B−LED<R−LEDとする。
1つのB−LEDの光が導光板に入って広がっていく中で、隣のB−LEDの光と交わりはじめる場所は、R−LEDやG−LEDの同じく交わり始める位置よりも遠くに存在する。しかし、B−LEDの配光範囲は、R−LEDやG−LEDの配光範囲よりも広いため、広がった光の強度と導光板をまっすぐ進行する光の強度の差がR−LEDやG−LEDよりも小さく、従って、隣のB−LEDの光と交わりはじめた場所では、まっすぐ進行する光の強度と交わった位置での光の強度の差も小さくなり、光量の均一性が向上する。さらには、R−LEDやG−LEDの光と混色した場合も色ムラの程度は小さくなる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のR−LED、複数のG−LED、及び複数のB−LEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のG−LEDが一方の光入射面側に複数配置され、複数のR−LEDと複数のB−LEDが対向する光入射面側に配置されるものである。
この構成によれば、導光板の対向する2つの光入射面側にLEDを振り分けるので、全てのLEDの発熱量が導光板の両側に二分化されるため、LEDの周りへの放熱が容易となり、各LEDを効率よく冷却できるため、LEDの寿命が延びる。さらには、発熱量の大きいG−LEDだけを一方の光入射面側に配置する。発熱量の大きいG−LEDのみを一方の光入射面側に配置することで、導光板の両側での冷却を効率よく行うことができる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のR−LED、複数のG−LED、及び複数のB−LEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のG−LEDと複数のB−LEDが一方の光入射面側に配置され、複数のR−LEDが対向する光入射面側に配置されることを特徴とするものである。
この構成によれば、導光板の対向する2つの光入射面側にLEDを振り分けるので、全てのLEDの発熱量が導光板の両側に二分化されるため、LEDの周りでの放熱が容易となり、各LEDを効率よく冷却できるため、LEDの寿命が延びる。さらには、温度の影響を受けやすいR−LEDだけを一方の光入射面側に配置する。R−LEDのみを一方の光入射面側に配置することで、冷却の重みをR−LED側へ持っていく冷却構造が可能となる。つまり、温度の変化に従って発光特性が変動し勝ちなR−LEDを効率よく冷却することで、R−LEDをより効率よく発光させる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の少なくとも1つの端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDは複数の白色LEDと複数のB−LEDとを含むものである。
この構成によれば、白色LEDとB−LEDを組み合わせた構成により、白色LEDだけでは白色度が黄色側に寄っていた場合に、B−LEDにより、白色度を青側へシフトできる。従って、白色LEDの製品バラツキにより白色度が仕様値からずれていた場合に、B−LEDの駆動電流を調整して最適な白に調整ができる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の少なくとも1つの端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDが導光板の厚み方向に2列以上配置され、各列のLEDは導光板の入射面の長手方向に配置されているものである。
この構成によれば、導光板の光入射面が1つしかない場合であっても、多数のLEDを配置できるため、高輝度化が可能となる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、両端のLEDは、LEDの発光部が導光板の光入射面の長手方向最端部と対向するように配置されているものである。
この構成によれば、導光板のエッジ部にも光が十分に照射されるため、導光板のエッジ部の影が小さくなり、表示エリア内にエッジの影が入っても視認しにくいため、表示品質を維持できる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、前記光源部及び導光板を収容するフレームがあり、LEDが導光板に押し付けられるように、光源部とフレームとの間、または導光板の光入射面と対向する端面とフレームの間に、伸縮性またはバネ性を有する部材が配置されているものである。
この構成によれば、伸縮性またはバネ性を有する部材の付勢作用により、LEDの表面は導光板の光入射面と密着するようになっている。従って、LEDから出た光がLEDから導光板へ効率的に入り、光の利用効率が向上する。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載され、LEDの実装面と光射出面以外の面のいずれかと、光源部のハウジングの表面またはバックライトユニットを構成するフレームの表面との間に、熱伝導率が空気よりも高い部材が挿入されているものである。
この構成によれば、LEDとハウジングとは概略密着状態となっている。これにより、LEDの発生した熱がハウジングへと良好に流れ、LEDの放熱が効率よく行える。これにより、LEDの発光効率を維持でき、高輝度及び長寿命化が図れる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載され、LEDの実装面と光射出面以外の面のいずれかが、光源部のハウジングの表面またはバックライトユニットを構成するフレームの表面と接触するものである。
この構成によれば、LEDとハウジングとは概略密着状態となっている。これにより、LEDの発生した熱がハウジングへと良好に流れ、LEDの放熱が効率よく行える。これにより、LEDの発光効率を維持でき、高輝度及び長寿命化が図れる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板は光入射面側の端部がテーパー形状を有し、LEDを固定するための冶具が導光板のテーパ−形状と概略密着するようなテーパ−形状を有しているものである。
この構成によれば、テーパ−のついた部分を有する導光板とLEDを含む光源部を治具に安定して固定することができる。さらに、導光板の入射面から導光板に入射する光の一部は、導光板のテーパ−のついた部分で反射して、導光板の軸線に近づく角度で導光板内を進む。よって、導光板のテーパ−のついた部分は、導光板の入射光の拡がり角を狭くする機能を有する。これにより導光板からの射出光の光量をアップする効果を有する。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、複数のLEDが間隔をあけて配置されており、LEDとLEDの間に部材が配置されているものである。
この構成によれば、LEDを所定の位置で固定し、LEDの発光部と導光板の入射面とをより確実に当接させることができる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、LEDが回路基板に搭載されており、LEDの射出面が、回路基板より外に突き出しているものである。
この構成によれば、LEDの光射出面が導光板の入射面に密着しやすくなり、従って効率よく導光板に光を導入できる。これによりより明るいバックライトが実現できる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたM個のLEDは、隣り合うN個のLEDがグループとして直列に接続され、これらのグループが複数存在するように、電気的に接続されるものである。
この構成によれば、多数のLEDを含むバックライトの駆動電圧を低下させることができる。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたM個のLEDが、端から順にS個(Sは正の整数)おきに電気的に接続されているものである。
この構成によれば、仮にあるLEDが不良(例えばオープン状態)になってもS個おきにLEDは点灯しているため、バックライトの光量は低下するものの、光量ムラは判りにくくなる。
また、上記バックライトは、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、光入射面にLEDが複数配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたLEDの列が導光板厚み方向に複数段設けられており、各列ごとにLEDが直列に電気的に接続されているものである。
この構成によれば、どれか1個のLEDが不良になっても他の段のLEDへの影響はなく、従って、バックライトの光量は変わるものの、光量ムラはほとんど起こらない。
また、上記バックライトは、例えば、複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、導光板の光入射面の長手方向に配列されたLEDの列が導光板厚み方向に複数段設けられており、電気的接続されたN個のLEDが直列に接続されており、そのN個の中の隣り合うLEDにおいては、配置されている段が異なるものである。
この構成によれば、どれか1個のLEDが不良になってもバックライトの光量ムラはほとんど分からない。また、LED駆動電圧も下げることができ、電源を小型化できる。
上記液晶表示装置は、上記したバックライトと、液晶パネルとを備える。
以上説明したように上記バックライトおよび液晶表示装置によれば、導光板内部での光量、色度の均一性確保、LEDの発熱による発光効率の低下およびLED毎でのバラツキ対策、信頼性確保、効率アップを図ることができる。
10…液晶表示装置
12…液晶パネル
14…バックライト
16…LED
18…光源部
20…導光板
36…回路基板
40…LEDハウジング
44…金属板
46…プラスチックフレーム
48…緩衝材
50…シート状の部材

Claims (2)

  1. 複数のLEDを含む光源部と、導光板とを備え、導光板の対向する端面が光入射面となっており、複数のLEDが光入射面に配置されたサイドライト型バックライトであって、
    上記光源部は、上記LED及び回路基板を収容するLEDハウジングを備えており、
    上記LEDハウジングは、横に倒したU字形の断面形状を有しており、かつその1側部の開口部が上記光入射面を向いており、
    上記回路基板は、上記LEDハウジングにおける、上記光入射面と垂直な底壁に金属板を介して固定されており、
    上記LEDは、上記回路基板に搭載され、
    上記LEDにおける上記回路基板に搭載されている実装面とは反対側の面と、当該面に対向する上記LEDハウジングの表面との間に、熱伝導率が空気よりも高いシート状の部材が挿入され
    上記LEDと上記LEDハウジングの表面とが上記シート状の部材を介して密着状態となっていることを特徴とするバックライト。
  2. 請求項に記載のバックライトと、液晶パネルとを含む液晶表示装置。
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