JP4731671B2 - 画像の記録システム及び記録方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット式プリンタによる高解像度印刷に関する。詳細には、本発明は、プリンタが低解像度プリントデータを高解像度プリントデータへ拡張し、その高解像度プリントデータに基づいて画像をプリントアウトする高解像度印刷に関する。さらに、本発明は、プリントヘッドによる順方向プリント走査と逆方向プリント走査との間で、各ターゲットのプリントに使用するインク量が変化する高解像度印刷に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
一般に、インクジェット式プリンタは、ホスト・コンピュータからプリンタが受信したプリントデータに基づいて、記録媒体上へインク液滴を吐出するプリントヘッドによって記録媒体上に画像をプリントするものである。ユーザーは、ホスト・コンピュータに記憶されたアプリケーション・プログラムからプリントコマンドを選択することによりプリント処理を開始する。ユーザーがプリントコマンドを選択すると、様々なプリント上のオプションをユーザーに示すプリント用ドライバが一般に起動される。このようなオプションの1つとして低解像度画像や高解像度画像のような画質の選択がある。
【0003】
これらの画質に関するオプションの中の1つが選択されることによってプリンタによる画像プリントに必要な時間が影響を受ける。例えば、一般に、高解像度画像の方が低解像度画像よりもプリントに長い時間がかかる。これは、ホスト・コンピュータからプリンタへ送られてくるプリントデータが、通常、低解像度データの2倍または4倍であるためである。その結果、遅いデータ転送に起因して印字速度が実質的に低下する。
【0004】
高解像度画像に必要なプリント時間を短縮する1つの方法として、ホスト・コンピュータからプリンタへ転送されるデータ量を減らすという方法がある。この方法に関していくつかの方法が提案されている。
【0005】
そのような方法の1つとして、ホスト・コンピュータからプリンタへ低解像度プリントデータを転送し、その後、プリント前にプリンタに画像解像度を高めさせるという方法がある。この方法によれば、通常、プリンタによって、1ピクセル300dpiの解像度データが、4ピクセル600dpiの解像度データへ高められる。しかし、その結果得られる画質は、元々600dpiで生成された画像の場合ほど良質ではない。
【0006】
データ転送量を減らす別の方法として、プリントデータのインデクシング(indexing)として知られている方法がある。現在のインデクシング法の一例を図1a〜1cに示す。図1aに見られるように、現在のインデクシング法は、300dpiの1ピクセル当たり2ビット情報を利用して600dpiの4つのプリントパターンの1つを示すものである。例えば、2ビットデータ“00”はパターン1100を示し、2ビットデータ“01”はパターン1101を示すなどである。300dpiの1ピクセルを示すこの2ビット情報は、図1bに示すように、ホスト・コンピュータからプリンタへ転送される。次いで、プリンタは、2ビット300dpiデータを拡張して2ビット・パターン情報に基づいて単一ビット600dpiデータへ変換する。図1cに示すように、パターン1115はこの結果拡張された600dpiパターンであり、元の300dpiパターン1105を表すものである。
【0007】
このインデクシング法によって、上述した1ピクセル300dpiのデータを4ピクセル600dpiのデータへ単純に拡張する方法より良質な画質が得られる。さらに、4ビット300dpiデータまたは単一ビット600dpiデータの代わりに2ビット300dpiデータしか転送に必要としないので、ホスト・コンピュータからプリンタへのデータ転送量は半分に減少する。しかし、このインデクシング法は転送対象として2ビット情報を必要とするので、データ転送量は依然として1ビット情報転送方法を用いる場合に必要となる量の2倍である。
【0008】
また、従来のインクジェット式プリンタは、そのインク液滴吐出処理に起因して、高解像度画像の生成能力に限界がある。これに関して、従来のインクジェット式プリンタでは、プリントヘッドによる順方向と逆方向との双方の走査で固定のピクセル・パターンを用いてインク液滴の吐出が行われる。この固定のピクセル・パターンは、順方向走査と逆方向走査との双方で不変のままである。その結果、ピクセル当たりの吐出可能なインク液滴数、またその結果としての画質はこのピクセル・パターンによって限定されることになる。したがって、インク液滴ピクセル・パターンを変更して、ピクセル当たりより多くのインク液滴を吐出し、それによって画質を高めることのできるインクジェット式プリンタが要望されている。
【0009】
さらに、従来のインクジェット式プリンタでは、通常、一定の周波数でインク液滴が吐出される。すなわち、ピクセル当たり吐出されるインク液滴数は、通常、順方向走査と逆方向走査との双方で不変のままである。したがって、1ピクセル当たり吐出可能なインク液滴数はこの周波数によって限定される。その結果、画質もまたこの周波数によって限定されてしまう。
【0010】
従って、ピクセル当たりの吐出インク液滴数を増加させるためにインク吐出周波数を変更することにより画質を高め得るインクジェット式プリンタが要望されている。
【0011】
また、従来のインクジェット式プリンタには高解像度画像のプリントを行うための電源に関する課題がある。一般に、記録用ヘッドへ給電するために、より多くの電力を必要とするとき、プリントヘッドとその駆動回路には、それより高い電力で作動する能力が要求される。すなわち、非効率的な追加の供給源が必要となる。インクジェット式プリンタでは、記録用ヘッドに給電するために必要な電力量は、プリントピクセル・パターンを含むいくつかの要因に関連する。従来のインクジェット式プリンタではプリントピクセル・パターンが固定なので、記録用ヘッドへ給電するために必要な電力を減少することは、このピクセル・パターンにより限定される。従って、減少した電力の要件で高解像度画像のプリント方法が要望されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑みて、本発明に係る記録システムは、少なくとも1色のインクの吐出が可能なプリントヘッドによって、複数のプリント走査を行うことにより、記録媒体上にデータをプリントするための記録システムであって、インク滴を吐出するために前記プリントヘッドを駆動する駆動手段と、第1の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第1の駆動パルスの周期と、第2の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第2の駆動パルスの周期とを変更する変更手段とを有することを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明に係る記録方法は、インク滴を吐出するためにプリントヘッドを駆動する駆動手段を備え、少なくとも1色のインクの吐出が可能な前記プリントヘッドによって、複数のプリント走査を行うことにより、記録媒体上にデータをプリントするための記録システムにおいて実行される記録方法であって、前記記録システムの変更手段が、第1の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第1の駆動パルスの周期と、第2の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第2の駆動パルスの周期とを変更する変更工程を有することを特徴とする。
【0029】
本発明の本質を容易に理解することができるように簡単な要約を示した。添付図面を参照と共に、好適な実施形態についての以下の詳細な説明を参照することにより、本発明がより一層理解されよう。
【0030】
【発明の実施の態様】
図2は、本発明と関連して使用される計算装置の外観を示した図である。計算装置20にはホスト処理装置23が含まれる。ホスト処理装置23はパーソナル・コンピュータ(以後“PC”とする)により構成されており、好適には、マイクロソフトウィンドウズ95(TM)のようなウィンドウ環境を備えたIBM−PC互換コンピュータであることが望ましい。計算装置20には、カラー・モニター等からなる表示画面22、テキスト・データとユーザー・コマンドを入力するためのキーボード26及びポインティング・デバイス27が設けられる。ポインティング・デバイス27は、表示画面22上に表示されるオブジェクトを指示し操作するためのマウスからなることが望ましい。
【0031】
計算装置20にはコンピュータ用の固定ディスク25のようなコンピュータ可読記憶媒体と、フロッピー・ディスク・インターフェース24とが含まれる。フロッピー・ディスク・インターフェース24によって、計算装置20がフロッピー・ディスクに格納されたデータ、アプリケーション・プログラムなどのような情報にアクセスできる手段が提供される。計算装置20に同様のCD−ROMインターフェース(不図示)を設けてもよい。このCD−ROMインターフェースによって計算装置20はCD−ROMに格納された情報にアクセスすることができる。
【0032】
ディスク25は特にアプリケーション・プログラムを格納する。これらのプログラムによって、ホスト処理装置23はファイルを作成し、それらのファイルを操作してディスク25に格納し、それらのファイル中のデータをオペレータに対して提示し、プリンタ30を介してそれらのファイル中のデータをプリントする。ディスク25はまた、上述したように好適にはウィンドウズ95(TM)のようなウィンドウ用オペレーティング・システムであることが望ましいオペレーティング・システムを格納する。デバイス・ドライバもまたディスク25に格納される。デバイス・ドライバの中の少なくとも1つは、プリンタ30中のファームウェアへソフトウェア・インターフェースを供給するプリンタ・ドライバを有する。ホスト処理装置23とプリンタ30との間のデータ交換について以下より詳細に説明する。
【0033】
本発明の好適な実施形態では、プリンタ30はマルチヘッド・シリアル・プリンタである。本発明はこのようなプリンタを使用することに限定されるものではないが、ここでは、このようなプリンタが使用されることを想定して本発明を説明する。
【0034】
図3は、プリンタ30中の2つのプリントヘッドの構成を示す概略図である。プリントヘッド31aと31bの各々は72mmのような一定間隔で離間してキャリッジ33に装着される。インク・タンク32aと32bが各プリントヘッド用としてそれぞれ設けられ、シアン、マゼンタ、イエロー及び黒色インクのような異なるカラーインクがインク・タンクのそれぞれのプリントヘッドに供給される。このような構成によって、各プリンタ・ヘッド中の各タンクを独立にインストールし、キャリッジ33から外すことが可能になる。
【0035】
キャリッジ33は、ガイドレール34上で矢印Aの方向に、前後にスライド動作ができるように支持され、ベルトやその類の適切な駆動手段によってガイドレール34の両端にわたって駆動される。この駆動手段はガイドレール34の両端にわたる走査運動時にキャリッジ33を、すなわち、プリントヘッド31aと31bとを駆動し、プリント媒体(不図示)を横断するように走査を行う。この構成で、プリントヘッド31aはプリント媒体の左側部分を走査し、そのプリント可能領域として226mmの幅を有する。これに対してプリントヘッド31bはプリント媒体の右側部分を走査し、そのプリント領域として226mmの幅を有する。
【0036】
プリントヘッド31aと31bの各々のインクジェット放出口に対してキャッピング機構36aと36bがそれぞれ設けられる。キャッピング機構36aと36bはプラテン35の下、キャリッジ33のホーム・ポジションに配置され、各インク吐出用ノズルがホーム・ポジションに位置するときノズルに蓋をかぶせるように成される。さらに、キャッピング機構36bにポンピング機構37が付加して設けられ、吸引によってインク吐出用ノズルからインクが取り出される。プリントヘッド31aまたは31bのいずれかをキャッピング機構36bの上に配置できるので、通常、双方のキャッピング機構に対して別々にポンピング機構37を設ける必要はない。
【0037】
キャッピング機構36bに隣接してワイパ38が設けられる。ワイパ38は外へ向かって移動し、一定回数プリントヘッド31aと31bの通路の中へ入って、ヘッドのインク吐出用ノズルがワイパーと接触するときノズルを拭くように成される。
【0038】
上述の構成で、ヘッド31aと31bの各々の間の72mmのヘッド離間距離は最大プリント可能領域の約1/4に対応する。この場合、最大プリント可能領域は298mmである。154mmの中央のオーバーラップ領域はプリントヘッド31aと31bのいずれかによってプリントすることができる。この構成を用いて、A3サイズの用紙(297mm×420mm)を容易に配置することができる。さらに、A5サイズの用紙(148mm×210mm)を中央のオーバーラップするセクションに容易に配置することができる。この場合、2つのプリントヘッド31aと31bのうちの一方を異なる種類のインクを使用するプリントヘッド(交換したプリントヘッドの濃度より低い濃度のインクを使用するプリントヘッドなど)と交換することができる。このような構成によって非常に多様なインクでプリントする能力が与えられ、写真に近いような画質の画像をA5サイズの用紙にプリントすることができる。
【0039】
図4はホスト処理装置23とプリンタ30の内部構造を示すブロック図である。図4のホスト処理装置23には、コンピュータ・バス101と接続したプログラマブル・マイクロプロセッサのようなCPU100が含まれる。また、コンピュータ・バス101と接続しているものとして、ディスプレイ22との接続に用いるディスプレイ用インターフェース102、双方向通信回線106を介してプリンタ30との接続に用いるプリンタ用インターフェース104、フロッピー・ディスク24との接続に用いるフロッピー・ディスク用インターフェース107、キーボード26との接続に用いるキーボード用インターフェース109及びポインティング・デバイス27との接続に用いるポインティング・デバイス用インターフェース110がある。ディスク25には、オペレーティング・システムを格納するためのオペレーティング・システム領域111、アプリケーションを格納するためのアプリケーション領域112、及び、プリンタ・ドライバを格納するためのプリンタ・ドライバ領域114が含まれる。
【0040】
ランダム・アクセス・メイン・メモリ(以下、“RAM”という。)116はコンピュータ・バス101とインターフェースで接続し、CPU100がメモリへアクセスできるようにする。特に、ディスク25のアプリケーション領域112に格納されているアプリケーション・プログラムと関連するような、格納されたされたアプリケーション・プログラム命令シーケンスを実行するとき、CPU100は、ディスク25(またはネットワークを介してアクセスする媒体やフロッピーディスク・ドライブ24のような他の記憶媒体)からそれらのアプリケーション命令シーケンスをRAM116の中へロードし、それらの格納されたプログラム命令シーケンスをRAM116から取り出して実行する。RAM116にはプリントデータ・バッファが設けられ、本発明によるプリンタ・ドライバ114によってこのバッファが使用される。この点については、後で詳細に説明する。ウィンドウズオペレーティング・システムの下で利用可能な標準的ディスク・スワッピング方法によって、前述のプリントデータ・バッファを含めて、ディスク25から、また、ディスク25へメモリ・セグメントがスワップ可能となることが理解されよう。ホスト処理装置23のリード・オンリー・メモリ(以下、“ROM”という。)43は、起動命令シーケンスやキーボード26の操作を行うための基本入力/出力オペレーティング・システム(BIOS)命令シーケンスのような不変の命令シーケンスを格納する。
【0041】
図4に図示のように、また、前述のように、ディスク25の中には、ウィンドウズオペレーティング・システム用、並びに、グラフィック・アプリケーション・プログラム、描画アプリケーション・プログラム、デスクトップ・パブリッシング用アプリケーション・プログラム並びに同種のプログラムのような様々なアプリケーション・プログラム用のプログラム命令シーケンスが格納されている。さらに、ディスク25の中には、ディスプレイ22上に表示したり、指定されたアプリケーション・プログラムの制御の下でプリンタ30によってプリントできるようなカラー画像ファイルも格納されている。また、ディスク25のその他のドライバ部119にカラー・モニター・ドライバも格納されている。このカラー・モニター・ドライバによって、マルチレベルのRGBカラーの3原色を示す値をディスプレイ用インターフェース102へ与える方法が制御される。プリンタ・ドライバ114によって、黒色とカラーの双方をプリントするようにプリンタ30が制御され、プリンタ30の構成に従ってプリントアウトを行うためのプリントデータが供給される。プリントデータはプリンタ30へ転送され、プリンタ・ドライバ114の制御の下でライン106と接続したプリンタ用インターフェース104を介してホスト処理装置23とプリンタ30との間で制御信号が交換される。ネットワーク・デバイス、ファクシミリ・デバイス及び同種のデバイスのような、ホスト処理装置23と接続した様々なデバイスに適切な信号を出力するための他のデバイス・ドライバもまたディスク25に格納される。
【0042】
通常、ディスク25に格納されたアプリケーション・プログラムとドライバはまず第1に、それらのプログラムとドライバが最初に格納されていた他のコンピュータ可読媒体からディスク25にユーザーがインストールを行う必要がある。例えば、プリンタ・ドライバのコピーが格納されているフロッピー・ディスク、あるいはCD−ROMのような他のコンピュータ可読媒体をユーザーが購入するのが通例である。次いで、ユーザーは周知の方法によってプリンタ・ドライバをディスク25にインストールし、これによってディスク25にプリンタ・ドライバがコピーされる。同時に、ユーザーは、モデム・インターフェース(不図示)あるいはネットワーク(不図示)を介して、ファイル・サーバーやコンピュータ化された電子掲示板からダウンロードするような方法で、プリンタ・ドライバをダウンロードを行うことも可能である。
【0043】
再び図4を参照すると、プリンタ30には、プログラム可能なタイマーと割込みコントローラ、ROM122、制御論理回路124及びバス126と接続したI/Oポート・ユニット127を含めて、8ビットまたは16ビット・マイクロプロセッサのようなCPU121が含まれる。またRAM129は制御論理回路124と接続している。制御論理回路124には、行送りモータ61用、RAM129内のプリント画像バッファ記憶装置用、熱パルス発生用及びヘッド・データ用、のコントローラが含まれる。また制御論理回路124は、プリント用エンジン131のプリントヘッド130aと130b(図3のプリントヘッド31aと31bに対応)のノズル用、キャリッジ・モータ66用、行送りモータ61用の制御信号と、プリントヘッド130aと130b用のプリントデータとを出力し、I/Oポート・ユニット127を介してプリントヘッド130aと130bのアラインメントを行うためのプリント用エンジン131からの情報を受け取る。EEPROM132は、I/Oポート・ユニット127と接続し、プリントヘッドの配置やプリントヘッドのアライメント用のパラメータのようなプリンタ情報のための不揮発性メモリを備える。また、EEPROM132には、プリンタ、ドライバ、プリントヘッド、プリントヘッドのアラインメント、カートリッジ内のインク状態などを特定するパラメータが記憶される。これらのパラメータはホスト処理装置23のプリンタ・ドライバ114へ送信され、ホスト処理装置23にプリンタ30の作業用パラメータが通知される。
【0044】
I/Oポート・ユニット127はプリント用エンジン131と接続され、このエンジンにおいて、一対のプリントヘッド130aと130bは、RAM129のプリント用バッファから得たプリントデータを用いてプリントを行いながら、記録媒体を横断するように走査を行うことにより記録媒体上に記録を行う。また、制御論理回路124は、通信回線106を介してホスト処理装置23のプリンタ用インターフェース104と接続され、制御信号の交換、並びに、プリントデータとプリントデータのアドレスの受信が行われる。ROM122には、フォント・データ、プリンタ30の制御用プログラム命令シーケンス、及び、プリンタを作動させるためのその他の不変データが格納される。プリントヘッド130aと130b用のプリンタ・ドライバ114によって設定されたプリント用バッファ内のプリントデータ並びにプリンタ作動用のその他の情報がRAM129に格納される。
【0045】
プリント用エンジン131のプリントヘッド130aと130bは、キャリッジ33上のカートリッジ・レセプタクル(不図示)に格納されているインク・カートリッジに対応する。全体として134で示されるセンサがプリント用エンジン131に設けられ、プリンタの状態を検知し、プリントに影響を与える温度及びその他の量の測定を行う。カートリッジ・レセプタクル内の光センサによって、自動アライメントを行うためのプリント濃度およびドット配置が測定される。また、センサ134がプリント用エンジン131に設けられて、プリンタ・アクセス・カバー(不図示)の開閉状態、記録媒体の存在などのようなその他の状態の検知が行われる。さらに、サーミスタを含むダイオード・センサがプリントヘッド130aと130bに配置され、プリントヘッドの温度が測定され、この温度はI/Oポート・ユニット127へ伝えられる。
【0046】
また、I/Oポート・ユニット127は、電源ボタンや再開用ボタン(不図示)のようなスイッチ133からの入力を受信し、制御信号をLEDへ転送してインジケータ・ライトを光らせ、ブザーへ制御信号を転送し、行送りモータ・ドライバ61aとキャリッジモータ・ドライバ66aとを介してそれぞれ行送りモータ61とキャリッジモータ66へ制御信号を転送する。
【0047】
図4は、相互にはっきりと異なる別個のものとしてプリンタ30の個々の構成要素を図示するものではあるが、構成要素のいくつかを組み合わせることもできる。例えば、制御論理回路124をASICの中でI/Oポート127と組み合わせてプリンタ30の機能の相互接続を単純化することができる。
【0048】
図5は、ホスト処理装置23とプリンタ30との間の相互関係を示す高レベルの機能ブロック図を図示するものである。図5に例示されているように、ディスク25のアプリケーション領域112に格納された画像処理用アプリケーション・プログラム112aからプリント命令が出されると、オペレーティング・システム111は、プリンタ・ドライバ114に対してグラフィック・デバイス・インターフェースの呼び出しを行う。プリンタ・ドライバ114はプリント命令に対応するプリントデータを生成することにより応答し、プリントデータ記憶部136にこのプリントデータを格納する。プリントデータ記憶部136は、RAM116またはディスク25に常駐していてもよい。あるいはオペレーティング・システム111のディスクスワッピング操作を介してRAM116に最初に格納し、次いでディスク25の中で及びディスク25の中からスワッピングを行ってもよい。その後、プリンタ・ドライバ114はプリントデータ記憶部136からプリントデータを取得し、プリンタ用インターフェース104を介してこのプリントデータを双方向通信回線106へ伝送し、次いで、プリンタ制御部140を介してプリント用バッファ139へ伝送する。プリント用バッファ139はRAM129に常駐し、プリンタ制御部140は図4の制御論理回路124とCPU121に常駐する。プリンタ制御部140は、ホスト処理装置23から受信したコマンドに応答してプリント用バッファ139の中でプリントデータを処理し、ROM122(図4参照)に格納された命令の制御の下でプリントタスクを行って、記録媒体上へ画像を記録するためのプリント用エンジン131に対して適切なプリントヘッド等の制御信号を与える。
【0049】
プリント用バッファ139は、プリントヘッド130aと130bのうちの一方によってプリントされるプリントデータを格納する第1のセクションと、プリントヘッド130aと130bのうちの他方によってプリントされるプリントデータを格納する第2のセクションとを有する。各プリント用バッファ・セクションは、関連するプリントヘッドのプリント位置の数に対応する記憶場所を有する。これらの記憶場所は、プリントを行うために選択される解像度に従ってプリンタ・ドライバ114により設定される。また各プリント用バッファ・セクションには、プリントヘッド130aと130bがプリント速度にまで立上がる(ramp-up)間、プリントデータの転送を行うための追加の記憶場所が含まれる。プリントデータは、ホスト処理装置23中のプリントデータ記憶部136から、プリンタ・ドライバ114が参照するプリント・バッファ139の記憶場所へ転送される。その結果、立がり中及び現在の走査のプリント中の両方の間、プリント・バッファ139の中の空いている記憶場所の中へ次の走査のためのプリントデータを挿入することができる。
【0050】
図6は、図4からの制御論理回路124とI/Oポート・ユニット127のブロック図を示した図である。上述のように、I/Oポート・ユニットは上記とは別に制御論理回路124内に含めてもよい。図6では、ユーザー論理バス146はプリンタ用CPU121との通信用プリンタ・バス126と接続している。バス146は、IEEE1284プロトコル通信のような双方向通信を行うための双方向回線106と接続しているホスト・コンピュータ用インターフェース141と、接続している。これに応じて、双方向通信回線106はホスト処理装置23のプリンタ用インターフェース104とも接続している。ホスト・コンピュータ用インターフェース141は、バス146及びプリント・バッファ139(図4と図5を参照)を含むRAM129を制御するためのDRAMバス・アービター/コントローラ144と接続している。データ解凍部148は、バス146とDRAMバス・アービター(arbiter)/コントローラ144との間で接続され、処理の際にプリントデータの解凍を行う。また、バス146と接続するものとして、図4の行送りモータ・ドライバ61aと接続した行送りモータ・コントローラ147と、プリントヘッド130aと130bの各々に対してシリアル制御信号とヘッド・データ信号を出力する画像バッファ・コントローラ152と、プリントヘッド130aと130bの各々に対してブロック制御信号とアナログ熱パルスを出力する熱パルス発生装置154とがある。行送りモータ61とキャリッジモータ66とが同時に作動する場合があるので、キャリッジモータ制御はI/Oポート・ユニット127とキャリッジモータ・ドライバ66aとを介してCPU121により行われる。
【0051】
制御論理回路124は、作動して、CPU121で使用するコマンドをホスト処理装置23から受け取り、ホスト・コンピュータ用インターフェース141と双方向通信回線106とを介してプリンタの状態とその他の応答信号とをホスト処理装置23へ送信する。プリントデータ及びホスト処理装置23から受け取られたプリントデータのプリント・バッファ・メモリ・アドレスは、DRAMバス・アービター/コントローラ144を介してRAM129中のプリント・バッファ139へ送られ、プリント・バッファ139から参照されたプリントデータはコントローラ144を介してプリント用エンジン131へ転送されて、プリントヘッド130aと130bによるプリントが行われる。このプリントに関して、熱パルス発生装置154は、プリントデータのプリントに必要なアナログ熱パルスを発生する。
【0052】
図7はプリンタ30用のメモリ・アーキテクチャを図示する。図7に図示のように、EEPROM132、RAM129、ROM122及び制御論理回路124用の一時記憶領域161によって、単一アドレス指定構成を備えたメモリ構造が形成される。図7を参照すると、不揮発性メモリ・セクション159として図示されるEEPROM132は、ホスト処理装置23が使用するパラメータ、すなわち、プリンタとプリントヘッド、プリントヘッドの状態、プリントヘッドのアラインメント及びその他のプリントヘッド特性を特定する1セットのパラメータを記憶する。また、EEPROM132は、クリーン・タイム(clean-time)、自動アラインメント用センサ・データなどのような、プリンタ30が使用するもう1つのセットのパラメータも記憶する。メモリ・セクション160として図示されるROM122は、プリンタ・タスク用プログラム・シーケンスやノズル熱パルスの発生の制御に使用するプリントヘッド作動用温度テーブルなどのような、プリンタ作動用の変動しない情報を記憶する。ランダム・アクセス・メモリ・セクション161は制御論理回路124のための一時的作動情報を記憶し、RAM129に対応するメモリ・セクション162にはプリンタ・タスクとプリント・バッファ139のための変動する作業用データの記憶が含まれる。
【0053】
図8A〜8Cは本発明によるプリントヘッドの構成を示した図である。図8Aは記録媒体とキャリッジ走査の境界に対するプリントヘッドの関係を図示する。図8Bは、プリントヘッド130aまたは130bのいずれかに対応するプリントヘッド98がプリンタ30に含まれる場合におけるノズルの構成の拡大面図を示す。図8Bに見られるように、プリントヘッド98は304個の黒色用ノズル、80個のマゼンタ用ノズル、80個のシアン用ノズル及び80個のイエロー用ノズルを有し、これらのノズルはほぼ垂直方向に設けられ、各ノズルは600dpiの垂直ピッチで隣接するノズルと離間して配置される。ノズルの各カラー・グループは、ノズルに対応する垂直の16個の空隙によって隣接するグループから離間している。これらのノズルは、好適には、わずかに斜めの斜面を成して設けられて、記録媒体を横断するようにプリントヘッドが移動するにつれて、同時にではなく連続して高速にノズルを発動できるようにして、垂直な線のプリントが可能になることが望ましい。高速に連続してノズルの発動を行うための電力及び制御の要件は、同時に発動する場合の制御の要件に比べて著しく簡略なものになる。傾斜角の1つの望ましい構成は、600dpiの解像度で112個の垂直ノズル毎に1ピクセルの水平変化に対応するものとなる。
【0054】
作動中、プリンタ30は、ホスト処理装置23がプリンタ30へ出すコマンドを介して設定できる様々なモードを含む。例えば、プリンタは通常の解像度のプリントモード(300dpi)または高解像度プリントモード(600dpi)でプリントを行うことができる。一般に、黒色インクは、図19Aに見られるような大きなインク液滴を吐出するプリントヘッドによって、高解像度プリントモードと通常の解像度プリントモードの双方で同一にプリントされる。しかし、カラーインク(すなわちCMY)に関しては、高解像度プリントモードでプリントされる画像の方が、通常のプリントモードでプリントされるカラー画像よりもターゲット・ピクセル当たりより多くのインク液滴を使用して一般にプリントされる。しかし、追加のインク液滴を吐出するために、高解像度プリントモードは、通常の解像度のプリントモードと比較して2倍のプリントヘッドの走査を一般に必要とする。
【0055】
例を挙げると、図8Dと図8Eには、記録媒体を横断するようなプリントヘッドの走査が図示されており、また、黒/白プリント領域とカラープリント領域の双方を含む画像用の、各走査でインク吐出に用いるプリントヘッド・ノズルの発動位置とが図示されている。図8Dには通常のプリントモードの一例が図示されている。図示のように、領域1050のような黒/白領域をプリントするために、プリントヘッドは記録媒体を横切るような1回の走査(走査S801)を行って黒色インクをプリントする。各走査後、記録媒体は進められ、前回の走査でプリントされたデータを横断する第2の走査を行うことなく、次の黒/白走査が行われる。
【0056】
しかし、カラー領域をプリントするためには、プリントヘッドは記録媒体を横断するようにオーバーラップする走査を行う。通常のプリントモードについては、2回の走査が一般に必要となるのに対して、高解像度プリントモードについては一般に4回の走査が必要となる。
【0057】
例えば、図8Dに図示のように、カラー領域(1061)の78個のノズルの垂直ピッチ(1052)をプリントするために、2回の走査(S803とS804)が必要となる。これと対照的に、高解像度プリントモードについては、図8Eに図示のように、カラー領域(1061)の78個のノズルの垂直ピッチ(1062)をプリントするために、4回の走査(S805、S806、S807、S808)が必要となる。その結果、高解像度カラー画像のプリントに要する時間は一般に通常の解像度のカラー画像をプリントする場合の2倍となる。
【0058】
図9は、プリンタ・ドライバがRGBデータを2値化プリントデータに変換してプリンタへ送る処理ステップを示すフローチャートである。一般的に言えば、図9に図示の処理ステップはホスト・コンピュータで実行可能なプリンタ・ドライバである。垂直方向のプリントエレメントを備えたプリントヘッドを有し、記録媒体に帯状に画像を形成するプリンタへラスタ画像に対応する2進プリントデータが上記ドライバによって出力される。ラスタ画像の連続ピクセルを表すマルチレベル・データがアクセスされ、各連続ピクセルを表すマルチレベル・データは2値化されて、プリントヘッド上のプリントエレメントに対応する2進プリントデータになる。
【0059】
図9に示す構成では、プリンタはカラー・プリンタであり、その垂直方向のプリントエレメントは、CMYKカラー成分のような複数の減色成分の各々にそれぞれのエレメントが対応する複数のグループになるように設けられる。さらに、マルチレベル・データがRGBカラー成分のような複数の加色成分の各々について出力される。これらの状況の下でマルチレベル・データの各連続ピクセルは2値化されて複数の減色成分の各々を表す2進データに成される。次いで、この2値化データは、双方向インターフェース106のようなインターフェースを介してホスト・コンピュータからプリンタへ伝えられプリンタによってプリント・アウトされる。
【0060】
更に詳細に説明すると、ステップS900において、プリンタ・ドライバ114はRGBプリントデータを受け取り、このデータはプリンタ30によってプリント・アウトされる。RGBプリントデータは複数のR、G、Bカラー平面の各々を表すマルチレベル画像データであり、オペレーティング・システム111から得られるウィンドウ用グラフィックデバイス・インターフェース(GDI)環境からグラフィック・デバイス・インターフェース・コマンドを介して一般に受信される。ステップS901では、以下のマトリックス乗算のような任意の適切な処理によって多重レベルRGBデータは多重レベルCMYKへ変換され、その後に下色除去(ステップS902)が後続する:
【0061】
【数1】
ステップS903で、色補正がCMYKマルチレベル・データに対して適用される。ステップS903で適用される色補正は、カラー・プリンタ30のカラー出力特性に一致するマルチレベル画像データの適合に一般に関する。したがって、例えば、ステップS903における色補正によって、理想化された染料とは対照的に、カラー・プリンタ30で使用される実際の染料のカラー特性間の差が考慮され、さらに、いわゆるアブニー効果(Abney effect)に対する青/紫領域における補正のような色知覚の差が考慮される。
【0062】
ステップS904でCMYKマルチレベル・データに対して出力補正が適用される。出力補正によって、それぞれのプリントヘッド31aと31b間のミスアラインメント、それらのプリントヘッドのプリント濃度の差、プリントヘッドのオーバーラップ領域間のプリント濃度のブレンディングなどのようなカラー・プリンタ30の出力特性が考慮される。プリントヘッド31aと31b間のミスアラインメントは米国特許出願番号08/901,560“自動アラインメント機能を備えたプリンタ・ドライバ”に記載されているように補正される。該特許の内容はあたかも本明細書に全部記載されているかのように参考文献として組み入れられている。一般的に言えば、ヘッド31aと31bのプリント位置の間の垂直オフセットのようなミスアラインメントの補正を行うためには、プリンタ30中の光センサ(不図示)によって、2つのプリントヘッドのオーバーラップ領域で所定のプリントパターンの実際のプリント出力を感知し、これら2つのプリントヘッド間のオフセット/ミスアラインメントの数値表現を決定するように成される。次いで、CMYKマルチレベル・データのプリント位置が数値オフセット値に基づいて変更され、ミスアラインメントを補正する位置で各ヘッドによってドットのプリントが行われることが保証されるように成される。
【0063】
ステップS904に見られるように、3つのタイプのデータの中の1つに対して出力補正が行われるが、この補正はデータがカラーであるか黒であるかに依存し、また、カラーデータが順方向にプリントされるか、逆方向走査にプリントされるかどうかに依存する。これに関して、画像が黒色インク(K)でプリントされる場合、出力補正ステップS904aが行われる。しかし、画像がカラーインク(CMY)でプリントされる場合には、プリントヘッド走査が順方向であるか逆方向であるかに依存して出力補正ステップS904bまたはS904cのいずれかが実行される。本発明では、黒色インクは、好適には、プリントヘッドの逆方向走査ではなく順方向走査でプリントされることが望ましいことに留意されたい。図16A〜図17Dを参照しながら、S904a〜S904cの出力補正処理ステップについて以下より詳細に説明する。
【0064】
好適には、プリント・アウトの準備時に、CMYKマルチレベル・データに対する補正を適用するS903とS904のようなステップによって、2進データに対してではなく多重レベルデータに対して補正が行われることが望ましい。これは2進画像データとは対照的にマルチレベル画像データを利用可能なよりきめ細かな制御レベルが得られるという理由に因るものである。例えば、濃度補正とカラー・シフト補正は2進画像データに対して適用するよりマルチレベル画像データに対して適用する方がはるかに簡単になる。
【0065】
ステップS905で、補正されたCMYKマルチレベル・データが2値化され(中間調処理:harftoningとして知られている。)、プリントデータ記憶部136にこの2値化されたプリントデータが格納される。
【0066】
図10は、プリンタ30へデータを送るホスト・コンピュータ20におけるプリンタ・ドライバ114の処理ステップを示すフローチャートである。上記では2つのプリントヘッド構成を有するプリンタ30に関して本発明を説明してきたが、説明を単純にするために単一のプリントヘッドを備えたプリンタについて以下の説明を行うことにする。図10に見られるように、ステップS1001で、プリンタ・ドライバ114は1回の走査ラインデータの300dpi2値化低解像度プリントデータをプリンタへ送信する。1回の走査ラインについての2値化プリントデータの一例が図11Aに200によって表されている。
【0067】
ステップS1002で、プリンタ・ドライバ114によって、走査周波数情報(図11Aに201で表される)を含む、選択熱パルス(Select Heat Pulse:SHP)コマンドがプリンタ30へ送られる。以下に説明するように、この走査周波数情報はプリンタによって使用されてプリントヘッドに対して走査周波数が設定され、それによって任意の1回の走査でプリントヘッドによって吐出されるインク液滴数が変更される。しかし、この走査周波数は、好適にはすべての順方向プリントヘッドの走査に対して一定のままであることが望ましいが、各逆方向走査に対しては、例えば18kHzから36kHzへの変更も可能であることに留意されたい。
【0068】
ステップS1003で、プリンタ・ドライバ114によって、4ビット・パターン情報(パターン・キー)を含む選択拡張平滑化パターン(Select Expansion and smmothing Pattern:SEP)コマンド(図11Aに202で表される)がプリンタ30へ送信される。図11Cを参照しながら以下さらに詳細に説明するように、プリンタ30はこの4ビット・パターン・キーを利用してホスト・コンピュータ20から高解像度600dpiデータの中へ送られてくる低解像度300dpiデータの拡張を行う。例えば、図11Aに見られるように、プリンタ30はパターン・キー202を用いて低解像度300dpiの走査データ200を拡張しこのデータを高解像度600dpiの走査データ210の中へ入れる。
【0069】
ステップS1004で、プリンタ・ドライバ114は方向(Direction:DIR)コマンドをプリンタ30へ送信する。プリンタ30はDIRコマンド情報を用いて、現在の走査ラインがプリントヘッドの順方向走査でプリントすべきものか逆方向走査でプリントすべきものかの判定を行う。
【0070】
次に、ステップS1005でプリンタ・ドライバ114はプリンタ30へプリント(Print:PRT)コマンドを送信する。次いで、プリンタ30は、図12を参照しながら以下論じるように、SEP、SHP及びDIRコマンドと一緒に走査データを処理する。
【0071】
PRTコマンド後、プリンタ・ドライバ114は、プリンタ30へ送信するプリントデータがプリントデータ記憶部136の中にまだ残っているかどうかの判定を行う(ステップS1006)。プリントデータ記憶部136が空で、プリントする画像が完了したことが示された場合には、プリンタ・ドライバ114は作動を終了する(ステップS1007)。しかし、プリンタ・ドライバ114がプリントデータ記憶部136の中にまだデータが残っていると判定した場合には、フローはステップS1001へ戻って次の走査ラインのためのデータをプリンタ30へ送信する。プリントデータ記憶部136に格納されたすべてのプリントデータがプリント・アウト用としてプリンタ30へ送信されてしまうまでこのようなフローが続けられる。
【0072】
図12に見られるように、ステップS1201で、プリンタ30は低解像度走査データ200のような1回の走査ラインについての走査データ並びにホスト・コンピュータ20のプリンタ・ドライバ114が送信したSHP、SEP、DIR、PRTコマンドを受信する。受信されたこれらのデータとコマンドははプリンタ30のプリント・バッファ記憶部139に格納される。
【0073】
ステップS1202で、18kHzまたは36kHzのいずれかの走査周波数を含むことが望ましいSHPコマンドの受信時に、プリンタによってプリントヘッド用走査周波数の設定が行われる。前述のように、すべての順方向走査の周波数は好適には不変のまま、すなわち、同じ周波数(18kHz)であることが望ましい。しかし、逆方向走査の走査周波数に関しては、18kHzから36kHzへの周波数の変更が可能である。図13Aと13Bを参照しながら以下さらに詳細に説明するように、プリント出力に対する走査周波数の変更の結果として、ターゲット・ピクセル当たり追加のインク液滴がプリントヘッドによって吐出される。
【0074】
次いで、ステップS1203で、プリンタ30は、SEPコマンドと共に受信したパターン・キーを用いて低解像度300dpiの走査データを拡張し、高解像度600dpiの走査データに変換する。この拡張処理は好適にはプリンタ30の制御論理回路124によって行われることが望ましい。次に、この拡張処理について図11Cを参照しながら更に詳細に説明する。
【0075】
図11Cに見られるように、2進低解像度走査データ240の各1ビット(一般に“X”によって表され、“X”は“0”か“1”のいずれかである2進データである)(但し240は図11Aに図示の走査ライン200中の走査データの各ビットを一般に表す)は拡張されパターン・キー250を用いて高解像度走査データ260に変換される。パターン・キー250の中で1ビット2進データ・バイト(I、II、III、IVとして一般に表される)の各々は拡張データ260の中の4つの四分円のうちの1つに対応する。例えば、パターン・キー250の中の第1のデータ・ビットIは拡張データ260の四分円Iの中のデータを表し、パターン・キー250の第2のデータ・ビットIIは拡張データ260の四分円IIの中のデータを表すなどである。
【0076】
図11Aを参照しながら例を挙げると、1ビット・データ205はパターン・キー202を用いて4ビット・データ215に拡張される。図11Aに見られるように、1ビット・データ205は“0”である。パターン・キーのパターンにかかわらず、走査ラインの1ビット・データが“0”である場合にはいずれも、拡張データの四分円の各々のすべてのデータ・バイトもまた“0”である。したがって、拡張データ215のすべての四分円は“0”の1ビット・データ205に対応して“0”となる。
【0077】
走査ライン200の中の次のデータ・ビットは1ビット・データ206であり、この1ビット・データは本例については“1”である。プリンタ30はパターン・キー202を用いて1ビット・データ206を拡張して4ビット・データ216に変換する。図11Cの前述の拡張方法を再び呼出して、その拡張処理から拡張された4ビット・データ216が結果として得られる。図示のように、パターン・キー202の第1のバイトは“1”であり、これが拡張データ・ビット216の四分円Iの中に配置される。パターン・キー202の第2のバイトは“0”であり、これは拡張データ・ビット216の四分円IIの中に配置される。パターン・キー202の第3のバイトは“0”であり、これは拡張データ・ビット216の四分円IIIの中に配置される。そして、パターン・キー202の第4のバイトは“1”であり、これは拡張データ・ビット216の四分円IVの中に配置される。走査ライン200の1ビット・データ・バイトのすべてに対してこの処理が繰り返され、結果として生じる拡張された600dpiの走査データ210が形成され、それによって現在の走査ラインについてステップS1203が完了する。
【0078】
次いで、フローはステップS1204へ移り、ここでプリンタ30の制御論理回路124によって、プリンタ・ドライバ114から受信したDIRコマンドに基づいて走査方向が設定される。いったんデータ拡張が完了し、走査周波数と走査方向とが設定されると、プリンタによって処理される1回の走査ラインについて拡張された600dpiデータに基づいてプリンタ30は画像のプリントアウトを行う。
【0079】
上述の処理に従って第1の走査ラインがプリントされた後、後続の走査ラインをプリントするための追加のプリントデータがプリント・バッファ記憶部139内に存在するかどうかの判定がプリンタによって行われる。もしデータが存在する場合には、フローはステップS1201へ戻り、プリンタは次の走査ラインのデータ処理を行う。プリント・バッファ記憶部139の中のすべてのプリントデータが処理されてしまった場合、プリンタ30はプリント処理を終了しプリンタから記録媒体を押し出す。
【0080】
前述したように、ステップS1202でプリンタ30により走査周波数が設定される。本発明では、周波数の変更の結果、ターゲット・ピクセル当たり追加のインク液滴がプリントヘッドによって吐出される。次に図13Aと13Bを参照しながらこの処理について更に詳細に説明する。但し、変更された周波数は逆方向走査に対してしか一般に適用されず、プリントヘッドの順方向走査に対しては適用されないということを想起していただきたい。したがって、以下の説明は逆方向走査に対してしか適用されないものである。
【0081】
図13Aと図13Bにそれぞれ四分円300と310が示されている。各四分円は拡張データの4つの四分円(すなわち図11Cの四分円I、II、III、IV)の中の1つを表す。プリントヘッドによってこれらの四分円のうちの1つの中へインク液滴が吐出される場合(すなわち四分円中のデータが“1”であって“0”でない場合)、吐出されるインク液滴数は走査周波数に依存する。図13Aに見られるように、走査周波数が18kHzに設定された場合、1個のインク液滴301が四分円300の中へ吐出される。しかし、図13Bに見られるように、走査周波数が36kHzに設定された場合、2個のインク液滴311と312が四分円310の中へ吐出される。このように、走査周波数の増加によりピクセル当たりのインク液滴が多く吐出されることで画像解像度が高められる。
【0082】
図14A〜14Cは4本の走査ライン用の1ビットの低解像度走査データ並びにSEP、SHP、DIRコマンドを受信するプリンタであって、データを拡張し、1つのターゲット・ピクセルにプリントを行うプリンタの例を示した図である。この例では、選択されたプリントモードは双方向プリントを行う高解像度のカラープリントモードである。しかし、本発明は単方向プリントモード、すなわち順方向走査だけのプリントにおいても実行可能である。また、本例については、プリントヘッドの走査周波数は順方向走査と逆方向走査のすべてについて不変のままである。さらに、本例のターゲット・ピクセルは、ターゲット・ピクセル410として図14Cに示した300dpi×300dpiピクセルである。
【0083】
図14Aに図示のように、1つのターゲット・ピクセル410に対する第1回の走査(走査1)、第2回の走査(走査2)、第3回の走査(走査3)及び第4回の走査(走査4)並びに各走査ラインに対するSEP、SHP、DIRコマンド用の300dpiの走査データがプリンタによって受信される。データとコマンドの受信時に、プリンタはデータとコマンドをプリント・バッファ記憶部139に格納する。次いで、プリンタによって各走査ラインが処理される。図11Cを参照しながら説明した拡張処理を用いて、プリンタは第1回の走査(図14Aの走査1)の300dpiデータを拡張した結果得られる拡張された600dpi(データ図14Bに図示の走査1)を持つ600dpiデータに変換する(走査1)。次いで、プリンタは第1回の走査用のSHPコマンドとDIRコマンドを設定(図14Aに図示のようにそれぞれ18kHzで順方向)し第1回目の走査を行う。それによってインク液滴400(図14Cに示す)が順方向走査でプリントされる。これで第1回目の走査(走査1)が完了する。
【0084】
次いで、プリンタ30は第2回目の走査用の300dpiデータ(図14Aの走査2)を処理し、このデータを拡張して600dpiデータ(図14Bに図示の走査2)に変換する。次いで、プリンタは第2回目の走査用のSHPコマンドとDIRコマンドを設定(図14A図示のようにそれぞれ18kHzで逆方向)し第2回目の走査を行う。それによってプリンタは逆方向走査でインク液滴401を吐出する。これで第2回目の走査が完了する。この完了時にプリンタは300dpiピクセルの1/4だけ記録媒体を先に進める(約1200dpiピッチの進行)。
【0085】
次いで、プリンタ30は第3回目の走査用の300dpiデータ(図14Aの走査3)を処理し、このデータを拡張して600dpiデータ(図14Bに図示の走査3)に変換する。次いで、プリンタは第3回目の走査用のSHPコマンドとDIRコマンドを設定(それぞれ18kHzで順方向)し、第3回目の走査を行う。それによってプリンタは順方向走査でインク液滴402を吐出する。これで第3回目の走査が完了する。
【0086】
次いで、プリンタ30は第4回目の走査用の300dpiデータ(図14Aの走査4)を処理し、このデータを拡張して600dpiデータ(図14Bに図示の走査4)に変換する。次いで、プリンタは第4回目の走査用のSHPコマンドとDIRコマンドを設定(それぞれ18kHzで逆方向)し、第4回目の走査を行う。それによってプリンタは逆方向走査でインク液滴403を吐出する。これで第4回目の走査が完了し、ターゲット・ピクセル410のプリントが完了する。
【0087】
上述の処理の結果、ターゲット・ピクセル内でのインク液滴のプリントパターンがパターン・キーに従って各走査で変更される。これに応じて、高解像度画像がプリントされるが、拡張処理に起因してこのデータ伝送の方が従来型の通常のプリンタより高速となる。
【0088】
双方向プリントモードに関して前の例を説明したが、本発明は単方向プリントモードで実行することも可能である。この単方向プリントモードの場合、図14AのR方向コマンドは順方向走査を示すFとなる。これに応じて、第1回目の走査がインク液滴400をプリント後、プリントヘッドは第2の連続する順方向走査を再開することができる。その結果、インク液滴401が逆方向走査ではなく第2の順方向走査でプリントされる。記録媒体を先に進め、インク液滴402と403をプリントすることにより連続する第3回と第4回目の順方向走査でこの処理はそれぞれ継続される。
【0089】
次に図15A〜図15Cを参照しながら別の例について説明する。この例では、選択されたプリントモードはカラーの通常の解像度のプリントモードである。またこの例では、走査周波数は第1の(順方向)走査と第2の(逆方向)走査との間で18kHzから36kHzへ変更される。ターゲット・ピクセルは再度ターゲット・ピクセル510として図15Cに示した300dpi×300dpiピクセルである。
【0090】
図15Aに図示のように、1つのターゲット・ピクセル(510)に対する第1回目の走査(走査1)用の300dpi走査データと第2回目の走査(走査2)、及び各走査ライン用のSEP、SHP、DIRコマンドがプリンタによって受信される。データとコマンドの受信時にプリンタはデータとコマンドをプリント・バッファ記憶部139に格納する。次いで、プリンタは各走査ラインを処理する。図11Cを参照しながら説明した拡張処理を用いて、プリンタは第1回目の走査(図15Aの走査1)のために300dpiデータを拡張して、600dpiのデータに変換し、その結果図15Bに図示の拡張された600dpiデータが得られる(走査1)。次いで、プリンタは第1回目の走査用のSHPコマンドとDIRコマンドを設定(それぞれ18kHzで順方向)し第1回目の走査を行う。それによって順方向走査でインク液滴501(図15Cに図示)がプリントされる。これで第1回目の走査(走査1)が完了し、プリンタは記録媒体を300dpiピクセルの1/4だけ先に進める(約1200dpiピッチの進行)。
【0091】
次いで、プリンタ30は第2回目の走査(図15Aの走査2)用の300dpiデータを処理し、このデータを拡張して600dpiデータ(図15Bに図示の走査2)に変換する。次いで、プリンタは第2回目の走査用のSHPコマンドとDIRコマンド(それぞれ36kHzで逆方向)を設定して第2回目の走査を行い、それによって、プリンタは逆方向走査でインク液滴502を吐出する。第2回目の走査の走査周波数(SHP)が18kHzから36kHzへ変更されたために1個ではなく2個のインク液滴が四分円II、III、IVの中へ吐出される。その結果、選択されたプリントモードは通常のプリントモードであるにもかかわらず、画質は各四分円で吐出された追加のインク液滴によって高画質のものとなる。
【0092】
図16A〜18Cは、RGBデータを処理しプリンタへプリントデータとコマンドを送信するプリンタ・ドライバ、及び、本発明により画像をプリントするプリンタの一例を示した図である。
【0093】
図9を参照しながら説明したステップS900〜S903のような補正入力、下色除去及び色補正処理の適用後の、1つの画像に対するカラー(c、mまたはy)及び入力濃度データを示す4本の走査ラインが図16Aに示されている。すなわち、図16AはステップS904の出力補正処理前の入力濃度走査データを示す4本のラインを描いたものである。図16BはステップS904の出力補正処理後の同じ走査データの4本のラインを描いたものである。図16Bに描かれているデータを得る方法に関してより詳細に理解するために、本発明の出力補正処理について更に詳細に説明する。出力補正処理の2つの実施形態について説明を行う。
【0094】
出力補正処理の第1の実施形態では、所定の入力濃度値を用いて補正出力濃度値が決定される。補正出力濃度値の決定は、そのデータが、カラー画像用と黒色の画像用のいずれであるかに依存し、さらに、カラーデータが順方向又は逆方向の走査用のいずれであるかに依存する。これに関して、ステップS904には、3つの可能な出力補正処理、すなわちS904a(黒のデータ用)、S904b(カラーデータ/順方向走査用)、及び、S904c(カラーデータ/逆方向走査用)が描かれている。本例については、データはカラーデータ、すなわちc、mまたはyデータであるため、出力補正処理S904bとS904cが適用される。
【0095】
ステップS904bとS904cの出力補正処理に関連して、図17Aは、入力濃度値から出力濃度値を得るために補正処理において利用されるグラフである。図17Aで、水平軸は図16Aに示す入力濃度値のようなCMYKの入力濃度値を表す。垂直軸は補正された出力CMYK濃度値を表す。図17Aに図示のように、ライン1701、1702、1703が出力濃度値を得るために利用される。これに関して、ライン1701はカラーデータの順方向走査の出力濃度値を得るために用いられ、ライン1702は黒のデータの出力濃度値を得るために用いられ、ライン1703はカラーデータの逆方向走査の出力濃度値を得るために用いられる。
【0096】
本例については、入力濃度(水平)軸に沿って図16Aの入力濃度データ値を定位してCMYデータ値の補正された出力が得られるようになっている。垂直方向に移動しながら、想像上の垂直ラインを引いて前述のライン(1701、1702、1703)のうちの1つと交差させる。その交差する場所から、想像上の水平ラインを引いて出力濃度(垂直)軸と交差させる。その交点で補正出力濃度値が得られる。
【0097】
例を挙げると、図16Aの順方向走査の第1回目の走査ラインの第1のデータ値は25である。入力濃度軸に沿って25を定めて、垂直方向に移動してライン1701(順方向走査用色補正ライン)と交差させ、次いで、水平方向に移動して出力濃度軸と交差させると、100の補正出力濃度値が結果として得られる。図16Bに見られるように、この補正出力濃度値は第1回目の走査ライン(順方向走査)の第1のデータ値として示される。この処理が続けられて各走査ラインのデータ値のすべてに対して出力濃度補正が行われる。第1の出力補正処理の実施形態を利用する本例の結果として得られた出力補正濃度値が図16Bに示されている。
【0098】
一般に、図17Aに示すグラフ並びに図17B、17C、17Dに示すグラフを用いて、プリンタ・ドライバ114による補正処理が行われる。これらのテーブルをプリンタ・ドライバ114の中に組み入れたり、固定ディスク25の他の場所に格納して、プリンタ・ドライバ114は必要な情報にアクセスし出力補正処理を行うことができるようにする。
【0099】
出力補正値が得られた後、プリンタ・ドライバは、濃度値を得るために必要な300dpiピクセル当たりのインク液滴数を決定する。これに関して、図17Bは、1ピクセル当たりに必要なインク液滴数を決定して出力濃度を得るようにするためのグラフである。図示のように、各300dpiピクセルに対して必要なインク液滴数は入力濃度に依存して変動する。図17Bでは、インク液滴数は、0〜40の範囲の入力濃度値のような低い入力濃度値に対してはゼロ個のインク液滴から、40〜255の範囲の入力濃度値のような中間範囲の濃度値に対しては2個のインク液滴へ、さらに、255より大きい入力濃度値に対しては8個のインク液滴へと変動する。次いで、プリンタ・ドライバは、ステップS905の間色化処理で、上記の結果得られたピクセル当たりのインク液滴数を利用し、各走査ラインについての2進走査データとパターン・キー情報を生成する。
【0100】
図17Cと17Dは本発明の出力濃度補正処理の第2の実施形態に用いるグラフである。前述したように、出力補正処理によって入力濃度値が補正されて出力濃度値が得られる。図17Cは、黒色ではなく、カラーインクだけに対する補正出力濃度値を得るためのグラフである。図示のように、実線1705は順方向走査用の補正出力濃度値を得るために用いられ、破線1706は逆方向走査用の補正出力濃度値を得るために用いられる。
【0101】
第2の実施形態では、図17Dの入力濃度軸に沿って図16Aに示すような入力濃度値が定位される。出力補正が順方向走査であるか逆方向走査であるかに依存して、想像上の垂直ラインを引いてライン1705かライン1706かのいずれかの適切なラインと交差させる。その交差する場所から想像上の水平移動を行って出力濃度軸と交差させると補正出力濃度値が得られる。例えば、順方向走査の100を示す入力濃度値の場合、約200の補正出力濃度値という結果が得られる。
【0102】
前述したように、補正された出力濃度を得るために必要な300dpiピクセル当たりのインク液滴数がプリンタ・ドライバによって決定される。第2の実施形態では、図17Dは必要とするインク液滴数を決定するために用いるグラフである。図示のように、インク液滴数は、0〜80の範囲の入力濃度値のような低い入力濃度値に対するゼロ個のインク液滴から、80〜125の範囲の入力濃度値のような低い中間範囲の濃度値に対する2個のインク液滴へ、126〜255の範囲の入力濃度値に対する6個のインク液滴へ、さらに、255より上の入力濃度値に対する8個のインク液滴へと変動する。
【0103】
図17Cでわかるように、6個のインク液滴のプリントは逆方向走査時にしか生じ得ない。すなわち、151〜180の範囲の入力濃度値に対して、プリント対象の6個のインク液滴を必要とする高い出力濃度値によるプリントを行うことができるのは逆方向走査の時だけである。
【0104】
更に詳細に説明すると、図17Cでは、この入力濃度範囲(151〜180)を設定してライン1705(順方向走査ライン)と交差するまで垂直方向に移動すると、50未満の出力濃度という結果が得られる。図17Dを利用すると、50を示す出力濃度値はゼロ個のインク液滴、あるいは、精々ピクセル当たり2個のインク液滴を必要とすることになる。しかし、この入力濃度範囲(151〜180)を設定して、ライン1706と交差するまで垂直方向に移動すると、逆方向走査ラインによって200以上の出力濃度値という結果が得られる。再び図17Dを参照すると、200を示す出力濃度値はピクセル当たり6個乃至8個のインク液滴を必要とすることになる。したがって、逆方向走査では、6個のインク液滴しかプリントすることができない。これに応じて、この第2の実施形態を用いて図17Cと図17Dを参照しながら説明すると、逆方向走査で6個のインク液滴をプリントすることにより画像解像度を上げることが可能となる。
【0105】
図16Bの例に戻ると、出力濃度補正処理の完了後、ステップS905に関して説明したように、CMYデータは2値化(間色化)される。本例の各走査ラインを表す、結果として得られる2値化データが図16Cに示されている。次いで、この2進データはプリンタ・ドライバ114がこのデータをプリンタへ送信する準備ができるまで、プリントデータ記憶部136に格納される。
【0106】
2値化処理後、プリンタ・ドライバは、プリントデータ記憶部136に格納された各走査ラインに対する2進データをSEP、SHP、DIRコマンド及び情報と一緒にホスト・コンピュータからプリンタへ送信する。図18Aは、本例の4本の走査ラインの各々に対する走査データ及び対応するSEP、SHP、DIR情報を図示する。
【0107】
次いで、プリンタ・ドライバがホスト・コンピュータからプリンタへデータを送信後、プリンタは、図11Cを参照しながら上述したようなSEP情報を利用して、1ビット300dpiの走査データを拡張して4ビット600dpiの走査データに変換する。本例では、拡張された4ビット走査データが図18Bに示されている。次いで、プリンタは、DIRとSHPコマンド及び情報を用いて、走査方向及び走査周波数を設定し、データの各走査ラインをプリントアウトする。
【0108】
図18Bに図示のように、走査ライン1の600dpiの走査データは一列のターゲット・ピクセル650の両端にわたる第1回目の走査に対応する。この場合、列650には300dpi×300dpiのターゲット・ピクセル600、601、602、603が含まれる。図でわかるように、図18Bの走査1についての600dpiの走査データの範囲内に含まれる各“1”は、ターゲット・ピクセル600、601、602及び603の各々の対応する四分円にプリントするインク液滴を指定する。更に詳細に説明すると、走査1に対する600dpiの走査データ中の各“1”はインク液滴610、611、612をそれぞれ表す。これに応じて、プリントヘッドの第1回目の走査で、インク液滴610、611、612がプリントされる。
【0109】
第2回目の走査(ターゲット・ピクセル650の同じ水平列の両端にわたる逆方向走査)に先行して、プリンタは300dpiピクセルの1/4だけ記録媒体を先に進める(約1200dpiピッチの進行)。次いで、ターゲット・ピクセル600、601、602、603を横断するように第2回目の走査が行われ、インク液滴613がプリントされる。再び、図18Bの走査2に対する600dpiデータ中に含まれる各“1”はターゲット・ピクセルの四分円に対応し、インク液滴がプリントされる。これに応じて、インク液滴613がターゲット・ピクセル603にプリントされる。
【0110】
しかし、本例では、走査2の走査周波数は36kHzに変更されてしまっており、図13Bを参照してすでに説明したように、36kHz走査周波数に従って、1個ではなく2個のインク液滴が各四分円にプリントされる。したがって、図18Cに図示のように、2個のインク液滴613が各四分円の中にプリントされる。その結果、プリントモードが通常のプリントモードであるにもかかわらず、走査周波数の変更により追加のインク液滴がプリントされるために画像解像度が高められる。
【0111】
第3回目の走査に先行して、記録媒体はターゲット・ピクセル651の第2列まで進められ、前述のインク液滴プリント処理が同じ方法で続けられて、図18Bの走査ライン3と4のプリントが行われる。
【0112】
同一走査ラインで黒色インクとカラーインクとを同時にプリントする1つのプリントヘッドによって本発明に準拠する高解像度プリントを実行することも可能である。図19Bに図示のように、走査ラインの第1のターゲット・ピクセル800は高解像度黒色インク用として指定される。従って、第1回目の走査(順方向走査)で大きな黒色インク液滴802がプリントヘッドの黒色用ノズルによって吐出される。さらに、ターゲット・ピクセル801の両端にわたる同じ第1回目の(順方向)走査のためにカラーインクの液滴803が吐出される。しかし、カラーデータの高解像度画像を得るためには、高い濃度のカラーインク液滴のプリントを行うための第2回目の走査が必要となる。このようにして、本例では、インク液滴804が逆方向走査でプリントされる。図示のように、順方向走査と逆方向走査の間で18kHzから36kHzへ変化する周波数に起因して2倍のインク液滴が各四分円の中に吐出される。
【0113】
本例は片方向プリントモードに変更することが可能である。その場合、逆方向走査の代わりにすべて順方向走査が行われる。図19Cに図示のように、黒色インクの液滴852とカラーインクの液滴853とが第1の順方向プリント走査で吐出される。次いで、プリントヘッドが復帰して第2の順方向プリント走査が行われ、カラーインクの液滴854が吐出される。第3の順方向走査が行われインク液滴855が吐出される。最後に第4の順方向走査が行われ、インク液滴856が吐出される。このようにして、図14Cを参照しながら説明したプリントと同様の高解像度プリントが達成される。しかし今回は、黒色インクとカラーインクは同じ走査ライン上に高解像度でプリントされる。
【0114】
次に、図20A〜22を参照しながら高解像度プリントを行うための電源に関する問題点について説明する。
【0115】
図20Aと20Bとは、高解像度画像プリント用インクジェット式プリンタによって従来使用されている電源の要件の一例を図示するものである。図示のように、黒インクとカラーインクの双方は、図8A〜8Cに図示のようなノズル構成を備えたプリントヘッドによって同じ走査ラインでプリントされる。ターゲット・ピクセル901と902は同じ走査ライン(順方向走査)に沿ってプリントされる。一方、ピクセル901と902とをそれぞれ上塗りするターゲット・ピクセル910と911は第2回目の走査(逆方向走査)でプリントされる。この例の場合、ターゲット・ピクセル901は黒色インクでプリントされ、一方、ターゲット・ピクセル902と911とはc、m、yのいずれかのカラーインクでプリントされる。ブランクの四分円によって示されるように、ターゲット・ピクセル910にはインクは存在しない。
【0116】
ターゲット・ピクセルのプリントに必要な電力量は、それぞれのカラーインクの各々に対する所定の任意の走査でインクが吐出されるノズルの数と、吐出されるインク液滴のサイズと、同じ走査ラインの両端にわたるプリントヘッドのパスと、プリントされているピクセル・パターンのうちの少なくとも1つと、に関係する。これに関して、式925と926とを用いて各走査についての電力消費量の要件を計算する。図示のように、各式には、前述の変数に対応する値(参照番号903、904など)が含まれる。この値について以下説明する。
【0117】
以下に説明する第1の変数はノズルの数である。本例の場合、プリントヘッドの構成は図8Cに示すプリントヘッド352である。すなわち、本例でインクの吐出に使用されるノズルの数は80個の黒色(K)用ノズルと240個のカラー(80個のc、80個のm、80個のy)用ノズルである。しかし、図22に図示のように、各カラーインクに対するノズルの数は変更可能であり、実際には任意の組合せを使用することができる。これに応じて電力消費量の要件は、使用するノズルの組合せに依存して変動する。図20Aに図示のように、80の値を持つ変数903はターゲット・ピクセル901のプリントに使用する80個の黒色用ノズルに対応し、順方向走査の電力消費量の要件を計算するために使用される。240の値を持つ変数906はターゲット・ピクセル902のプリントに使用されるカラー・ノズル(c、m、y)の数に対応する。逆方向走査については、ターゲット・ピクセル910に対してゼロ個の黒色用ノズルが用いられる。これはインクがプリントされないためである。また、ターゲット・ピクセル911のプリントについては、変数913によって示されるように240個のノズルが再び使用される。
【0118】
次の変数は実際にはインク液滴サイズとピクセル・パターンを示す2つの係数の組合せである。一般に、これらの計算は、各ターゲット・ピクセルのすべての4つの四分円が標準サイズのインク液滴を受けることを最初に仮定している。したがって、各ターゲット・ピクセルには初期値1が割り当てられる。しかし、非標準サイズのインク液滴が吐出されたり、4個未満の四分円がインクを受けるように指定される状況を考慮してこの初期値の調整が行われる。
【0119】
非標準サイズのインク液滴が用いられる場合に関しては、黒色インクが大きなインク液滴を吐出することにより高解像度でプリントされることが理解されよう。大きなインク液滴を吐出するためにはノズルに給電する追加の電力が必要となる。この追加の電力を考慮して、4つの四分円すべてが大きなインク液滴を受けるターゲット・ピクセルに1.5の値を与える。それに応じて、図20Aに図示のように、変数904は1.5の値となり、この値は大きなインク液滴がターゲット・ピクセル901の4つの四分円すべてにプリントされることを示す。大きなインク液滴が黒色インクに限定されないことに留意すべきである。例えば、イエローのようなカラーインクも、イエローのインクがその他のカラーより見えにくいので、大きなインク液滴でプリントされる場合もある。
【0120】
所定の走査で、ターゲット・ピクセルの4個未満の四分円がインク液滴を受ける場合に関しては、少ない電力が必要となる。これは、より少量のインク液滴が吐出されるためである。この事実を考慮すると、4つの四分円すべてが標準サイズのインク液滴を受けるように指定されている各ターゲット・ピクセルに割り当てられる初期値1はインクを受けていない四分円の割合分だけ減少することになる。
【0121】
本例では、標準サイズのカラーインク液滴を用いてターゲット・ピクセル902をプリントすることになっている。しかし、図示のように、順方向走査でインク液滴を受けるように指定されているのは4つの四分円のうちの2つだけにすぎない。したがって、この事実を考慮して50%だけ初期値を減らすことにより初期値が減少する。これに応じて、この係数を考慮に入れて1/2の値を有する変数907が使用される。
【0122】
式925と前述の変数とを用いて、120単位の電力(参照番号905)がターゲット・ピクセル901をプリントするために必要であること、さらに、120単位(参照番号908)が順方向走査でターゲット・ピクセル902をプリントするのに必要であることを理解することができる。その結果、順方向走査ラインをプリントするために必要な総電力は240単位(参照番号909)となる。
【0123】
同じ方法を利用し、変数を式926に当てはめることにより、図20Bに示す逆方向走査をプリントするために120単位(参照番号916)という結果が得られる。
【0124】
したがって、図20Aと図20Bに図示のように、2回のパスで1回目の走査ラインをプリントするために、240単位の電力(任意の1回目の走査に必要な最高値)を生み出す可能出力を備えたプリントヘッドが必要となる。その結果、240単位で作動する機能を提供する駆動回路が必要となる。
【0125】
本発明は、プリントピクセル・パターンを変更することによりこの電力要件を少なくするものである。図21Aと21Bとは、図20Aと図20Bを参照しながら上述したものと同じ処理を描くものである。すなわち、図8Cのプリントヘッド352を用いて2回のプリントヘッドのパスで2個のターゲット・ピクセルに黒色とカラーインクとがプリントされる。図示のように、ターゲット・ピクセル951、952、960、961をプリントするものとする。ターゲット・ピクセル951はターゲット・ピクセル901の場合と同じ方法で大きな黒色インク液滴でプリントされる。それに応じて、ピクセル951のプリントに必要な電力計算に用いられる変数値はピクセル901を参照しながら前述したものと同じである。すなわち、120単位(参照番号955)がピクセル951のプリントに必要とされる。
【0126】
しかし、ピクセル952と961のプリント処理はピクセル・パターンの変更によってすでに変更されている。上述のように、変数957と964は所定の走査でインクを受けるターゲット・ピクセルの四分円の数の関数である。図21Aに図示のように、ピクセル952は順方向走査で4つの四分円の中に1つのインクだけを受けるように指定されている。その結果、ピクセル952のプリントに必要な電力は60単位となる(参照番号958)。
【0127】
式975の計算の完了によって、順方向走査のプリントに対して180単位(参照番号959)という結果が得られ、また、式976の計算の完了によって、逆方向走査のプリントに対して180単位という結果が得られる(参照番号966)。したがって、任意の1回目の走査ラインのプリントに必要な電力単位の最大値も180単位となる。これと比較すると、図20Aと図20Bでは任意の1回目の走査ラインをプリントするために必要な最大単位数は240単位であった。したがって、ピクセル・パターンの変更により、より低い電力の要件が結果として得られる。その結果、プリントヘッド及び駆動回路の能力の低減が可能となる。
【0128】
単一パスの黒色インクのプリント及び2回のパスのカラーインクのプリントに関して本発明を説明してきたが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。本発明は、任意のインクカラー及びプリントヘッドのパスの可能な数の組合せを用いても実施可能である。例えば、プリントヘッドの2回のパスで黒色インク(K)を、また、4回のパスでカラーインク(C、Y、M)の吐出を行うことができる。1回のパスで黒色インクを、また、3回のパスでカラーインクの吐出が可能であり、あるいは、1回のパスでインク(C、Y、M、K)の中の1つを吐出し複数のパスで残りのインクを吐出することもできる。
【0129】
以上、特定の例の実施形態に関して本発明を説明した。本発明は上述の実施形態に限定されるものではないこと、及び、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、当業者によって様々な変更及び改造を行うことができることはいうまでもない。
【0130】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、本発明によれば、複数のプリント走査の各々においてプリントヘッドによるプリントの画像解像度を変更することにより、画質を高めることができる。
【0131】
また、他の本発明によれば、インク液滴ピクセル・パターンを変更して、ピクセル当たりより多くのインク液滴を吐出し、それによって画質を高めることができる。
【0132】
また、他の本発明によれば、ピクセル当たりの吐出インク液滴数を増加させるためにインク吐出周波数を変更することにより画質を高めることができる。
【0133】
また、他の本発明によれば、減少した電力の要件で高解像度画像のプリントが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(c)は、プリンタが300dpiデータを600dpiデータに拡張する従来の拡張処理の例を示した図である。
【図2】本発明のプリンタと関連して使用される計算装置の外観図を示した図である。
【図3】2つのプリントヘッドの概略図である。
【図4】本発明のプリンタと接続されるホスト処理装置のハードウェア構成を図示するブロック図である。
【図5】図4に図示のホスト・プロセッサとプリンタの機能ブロック図を図示する。
【図6】図4に図示のプリンタ制御論理回路のブロック図である。
【図7】本発明のプリンタのメモリ・アーキテクチャを図示する。
【図8A】本発明に使用されるプリントヘッドの構成を示した図である。
【図8B】本発明に使用されるプリントヘッドの構成を示した図である。
【図8C】本発明に使用されるプリントヘッドの構成を示した図である。
【図8D】通常の解像度プリントモード用のプリントヘッドの走査とノズルの発動の例を示した図である。
【図8E】高解像度プリントモード用のそれぞれについてのプリントヘッドの走査とノズルの発動の例を示した図である。
【図9】RGBプリントデータを処理して本発明のプリンタへ送られる2進データに変えるプリント用ドライバを示したフローチャートである。
【図10】本発明においてプリント用ドライバによってプリンタへ送信されるデータとコマンドを示したフローチャートである。
【図11A】本発明によるプリンタにおけるデータの拡張処理を示した図である。
【図11B】本発明によるプリンタにおけるデータの拡張処理を示した図である。
【図11C】本発明によるプリンタにおけるデータの拡張処理を示した図である。
【図12】ホスト処理装置のプリンタ・ドライバから受信したデータとコマンドを処理するプリンタの処理を示したフローチャートである。
【図13A】本発明による走査周波数の変更の効果を示した図である。
【図13B】本発明による走査周波数の変更の効果を示した図である。
【図14A】高解像度のプリントモードでの本発明による1つのターゲット・ピクセルにおけるプリント・アウトの一例を示した図である。
【図14B】高解像度のプリントモードでの本発明による1つのターゲット・ピクセルにおけるプリント・アウトの一例を示した図である。
【図14C】高解像度のプリントモードでの本発明による1つのターゲット・ピクセルにおけるプリント・アウトの一例を示した図である。
【図15A】通常の解像度のプリントモードでの本発明による1つのターゲット・ピクセルにおけるプリント・アウトの一例を示した図である。
【図15B】通常の解像度のプリントモードでの本発明による1つのターゲット・ピクセルにおけるプリント・アウトの一例を示した図である。
【図15C】通常の解像度のプリントモードでの本発明による1つのターゲット・ピクセルにおけるプリント・アウトの一例を示した図である。
【図16A】図9のデータ2値化処理の一例を示した図である。
【図16B】図9のデータ2値化処理の一例を示した図である。
【図16C】図9のデータ2値化処理の一例を示した図である。
【図17A】図9の出力補正処理で利用される出力補正グラフである。
【図17B】図9の出力補正処理で利用される出力補正グラフである。
【図17C】図9の出力補正処理で利用される出力補正グラフである。
【図17D】図9の出力補正処理で利用される出力補正グラフである。
【図18A】図16A〜16Cで図示のデータのプリント・アウト例を示した図である。
【図18B】図16A〜16Cで図示のデータのプリント・アウト例を示した図である。
【図18C】図16A〜16Cで図示のデータのプリント・アウト例を示した図である。
【図19A】高解像度の黒色インクの液滴により1つのターゲット・ピクセルをプリントする処理を示した図である。
【図19B】同じ走査ライン上に高解像度で黒色インク及びカラーインクをプリントする処理をを示した図である。
【図19C】同じ走査ライン上に高解像度で黒色インク及びカラーインクをプリントする処理をを示した図である。
【図20A】従来のインクジェット式プリンタ用の1回目の走査ラインで2つのターゲット・ピクセルをプリントするための電源の要件を示した図である。
【図20B】従来のインクジェット式プリンタ用の1回目の走査ラインで2つのターゲット・ピクセルをプリントするための電源の要件を示した図である。
【図21A】本発明による1回目の走査ラインで2つのターゲット・ピクセルをプリントするための電源の要件を示した図である。
【図21B】本発明による1回目の走査ラインで2つのターゲット・ピクセルをプリントするための電源の要件を示した図である。
【図22】本発明によるプリントを行うためのノズルの組合せをリストするテーブル・リストを示した図である。
Claims (17)
- 少なくとも1色のインクの吐出が可能なプリントヘッドによって、複数のプリント走査を行うことにより、記録媒体上にデータをプリントするための記録システムであって、
インク滴を吐出するために前記プリントヘッドを駆動する駆動手段と、
第1の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第1の駆動パルスの周期と、第2の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第2の駆動パルスの周期とを変更する変更手段と
を有することを特徴とする記録システム。 - 前記プリントヘッドは、前記記録媒体上へ少なくとも1色のインクを吐出することを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
- 前記変更手段は、前記複数のプリント走査の各々において前記プリントヘッドによって吐出されるインクの量を変更することにより、前記画像解像度を変更することを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
- 前記変更手段は、前記複数のプリント走査の各々においてプリントされる複数のターゲット・ピクセルの各々へ、前記プリントヘッドによって吐出されるインクの量を変更することにより、前記画像解像度を変更することを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
- 前記変更手段は、前記複数のプリント走査の各々において前記プリントヘッドによって各ターゲット・ピクセルへ吐出されるインクの液滴の数を変更することにより、前記プリントヘッドによって吐出されるインクの量を変更することを特徴とする請求項4に記載の記録システム。
- 前記第1および第2の駆動パルスは、アナログ熱パルスであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録システム。
- 前記記録システムが、前記プリントヘッドによる複数の順方向プリント走査及び逆方向プリント走査を繰り返し行い、さらに、前記変更手段は、各プリント走査の間で前記プリントヘッドによって吐出されるインクの量を変更することを特徴とする請求項3に記載の記録システム。
- 更に、所定のピクセル・パターンに基づいて入力データを拡張する拡張手段を有し、
前記駆動手段は、該拡張データに従って前記プリントヘッドを駆動し、さらに、前記変更手段は、前記複数のプリント走査の各々において、前記所定のピクセル・パターンを変更することにより前記プリントヘッドから吐出されるインクの量を変更することを特徴とする請求項3に記載の記録システム。 - 前記記録システムが、複数の順方向プリント走査及び逆方向プリント走査を繰り返し行い、
前記変更手段は、前記複数のプリント走査の各々の間で、前記所定のピクセル・パターンを変更することを特徴とする請求項8に記載の記録システム。 - 前記変更手段は、前記プリントヘッドによってプリントされる複数のターゲット・ピクセルの各々に対して前記プリントヘッドによって吐出されるインクの液滴の数を変更することにより前記画像解像度を変更し、
更に、前記変更手段は、前記複数のプリント走査の各々において前記プリントヘッドを駆動するための周波数を前記駆動手段によって変更することにより、前記インクの液滴数を変更することを特徴とする請求項3に記載の記録システム。 - 前記プリントヘッドが、少なくとも3つのグループのノズルを有し、各グループがそれぞれマゼンタ色のインク、イエロー色のインク、シアン色のインクを吐出し、
更に、前記プリントヘッドが前記3つのグループのノズルの中の少なくとも1つを用いてデータをプリントする場合、前記変更手段が、前記複数のプリント走査の各々において前記プリントヘッドによって吐出されるインク量を変更することを特徴とする請求項2に記載の記録システム。 - インク滴を吐出するためにプリントヘッドを駆動する駆動手段を備え、少なくとも1色のインクの吐出が可能な前記プリントヘッドによって、複数のプリント走査を行うことにより、記録媒体上にデータをプリントするための記録システムにおいて実行される記録方法であって、
前記記録システムの変更手段が、第1の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第1の駆動パルスの周期と、第2の前記プリント走査において前記駆動手段が前記プリントヘッドを駆動するために利用する第2の駆動パルスの周期とを変更する変更工程を有することを特徴とする記録方法。 - 前記変更工程は、第1の前記プリント走査において前記駆動手段が前記記録媒体上へ少なくとも1色のインクを吐出する前記プリントヘッドを駆動するために利用する第1の駆動パルスの周期と、第2の前記プリント走査において前記駆動手段が前記記録媒体上へ少なくとも1色のインクを吐出する前記プリントヘッドを駆動するために利用する第2の駆動パルスの周期とを変更することを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
- 前記変更工程は、前記複数のプリント走査の各々において前記プリントヘッドによって吐出されるインクの量を変更することにより、前記画像解像度を変更することを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
- 前記変更工程は、前記複数のプリント走査の各々においてプリントされる複数のターゲット・ピクセルの各々へ、前記プリントヘッドによって吐出されるインクの量を変更することにより、前記画像解像度を変更することを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
- 前記変更工程は、前記複数のプリント走査の各々において前記プリントヘッドによって各ターゲット・ピクセルへ吐出されるインクの液滴の数を変更することにより、前記プリントヘッドによって吐出されるインクの量を変更することを特徴とする請求項15に記載の記録方法。
- 前記第1および第2の駆動パルスは、アナログ熱パルスであることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の記録方法。
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