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JP4726733B2 - 加湿機能付き空気清浄機 - Google Patents

加湿機能付き空気清浄機 Download PDF

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JP4726733B2 JP2006216674A JP2006216674A JP4726733B2 JP 4726733 B2 JP4726733 B2 JP 4726733B2 JP 2006216674 A JP2006216674 A JP 2006216674A JP 2006216674 A JP2006216674 A JP 2006216674A JP 4726733 B2 JP4726733 B2 JP 4726733B2
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Description

この発明は加湿機能付き空気清浄機に関するものである。
従来の加湿機能付きの空気清浄機は、吸い込み口と吹き出し口とを連通する空気流路内に配置されたフィルターと、フィルターの下流側に配置され、吸い込み口から本体ケース内に吸気した空気をフィルターを介して吹き出し口から吹き出す送風手段と、浄化された空気の一部を取り込む加湿流路と、加湿流路に配置された加湿手段とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−61655号公報(段落番号0022〜0029、図1、図2)
従来の加湿機能付き空気清浄機では、空気流路で清浄された空気の一部を加湿流路に取り込んで加湿するものの、1つのファンで空気清浄用フィルター、気化フィルター、ファン及び吹き出し口という流路構成となっている。
製品の仕様となる空気清浄能力は、空気清浄用フィルターを通過する風量とフィルターの一過性効率で決まり、加湿能力は気化エレメントを通過する風量と気化フィルターの仕様で決まるので、空気清浄能力と加湿能力は風量が支配因子である。従って、空気清浄用フィルターと気化フィルターの仕様が決まると、従来の加湿機能付き空気清浄機では、自ずから、必要な風量が決まってしまい、加湿空気と清浄空気の風量を個々に設定してバランスをとるのは容易でないという問題があった。
また、加湿量が不足している場合,気化フィルターを通化する風量を増加させるが、その手段として,(a)ファンの回転数を上げる。(b)ファンの羽根を厚くする。(c)ファン外径を大きくする。といった方法がある。しかし、(a)は単位時間当たりに羽根が空気を掻き出す(空気が羽根に当たる)回数が増加するので騒音も大きくなる。(b)、(c)は騒音対策には有利であるが,本体も形状を変える必要があり、また、風路を変更せずに風量を増加すると,風速も増すので騒音は大きくなる。このような、バランス調整は従来の加湿機能付き空気清浄機のファンでは難しく、圧損や騒音が発生するという問題があった。
また、加湿流路では、空気流路から清浄された空気の一部を取り込むので、清浄空気と加湿空気の風量が低下するという問題があった。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、空気清浄能力と加湿能力のそれぞれの性能の確保を個々に行うことができ、騒音の少ない加湿機能付き空気清浄機を得ることを目的とする。
この発明に係る加湿機能付き空気清浄機は、吸い込み口と吹き出し口を有する本体と、この本体内に設けられ、前記吹き出し口と連通された吐出口及び両側に吸気口を有するファンと、前記吸い込み口に設けられた空気清浄用フィルターと、前記ファンの一方の吸気口と前記空気清浄用フィルターに隣接して設けられた開口部とに連通され、内部に加湿手段を有する清浄加湿空気流路と、前記ファンの他方の吸気口と前記空気清浄用フィルターに隣接して設けられた開口部とに連通され、かつ前記加湿手段を通らない清浄空気流路と、を備え、前記ファンにより前記吸い込み口から吸い込まれ前記清浄加湿空気流路を流れることで清浄及び加湿された清浄加湿空気と、前記ファンにより前記吸い込み口から吸い込まれ前記清浄空気流路を流れることで清浄された空気は、前記ファンで合流して前記吹き出し口から吹き出されるものである。
この発明は、両側に吸気口を有するファンと、吸い込み口に設けられた空気清浄用フィルターと、ファンの一方の吸気口と空気清浄用フィルターに隣接して設けられた開口部とに連通され、内部に加湿手段を有する清浄加湿空気流路と、ファンの他方の吸気口と空気清浄用フィルターに隣接して設けられた開口部とに連通され、かつ前記加湿手段を通らない清浄空気流路と、を備え、ファンにより吸い込み口から吸い込まれ清浄加湿空気流路を流れることで清浄及び加湿された清浄加湿空気と、ファンにより吸い込み口から吸い込まれ清浄空気流路を流れることで清浄された空気は、前記ファンで合流してこのファンの羽根車で加速され、吹き出し口から吹き出されるので、空気清浄能力と空気清浄加湿能力のそれぞれの性能の確保を個々に行うことができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図、図2は図1のA−A断面図、図3は加湿機能付き空気清浄機のシロッコファンの斜視図である。
図1〜3において、加湿機能付き空気清浄機は、背面に配設された室内空気の吸い込み口1、上面に配設された吹き出し口2が設けられた本体3と、この本体内3に設けられ、吹き出し口2と連通された吐出口4c及び左側に左吸気口4aと、右側に右吸気口4bを有するシロッコファン4と、吸い込み口1に設けられた除塵フィルター5と脱臭フィルター6からなる空気清浄用フィルター7と、シロッコファン4の左吸気口4aと空気清浄用フィルター7に隣接して設けられた開口部8とに連通され、内部に加湿手段9を有する清浄加湿空気流路10と、シロッコファン4の右吸気口4bと空気清浄用フィルター7に隣接して設けられた開口部11とに連通された清浄空気流路12とが設けられている。
シロッコファン4は、本体3の前面側に開口しているシロッコファン4の左吸気口4aを形成する左ベルマウス13aと後面側に開口している右吸気口4bを形成する右ベルマウス13b及び吐出口4cを有するスクロール13と、モーター14により回転される羽根車16を備え、羽根車16は複数の羽根17と、羽根17を支持し、モーター14の回転軸15に固定されるボス部18aと開口部18bを有する支持板18から構成される。
加湿手段9は、本体3の前面側に設けられた水タンク19と、本体3の下部に設けられ、水タンク19から供給された水を溜める水受け皿20と、水受け皿20に立設された気化フィルター21から構成される。気化フィルター21は吸湿性の素材で形成されており、下部が水受け皿20に水タンク19から供給された水に浸漬されており湿っている。
また、シロッコファン4内においては、シロッコファン4の左吸気口4aを形成する左ベルマウス13aと羽根車16が清浄加湿空気流路10の一部を形成し、シロッコファン4の右吸気口4bを形成する右ベルマウス13bと羽根車16が清浄空気流路12の一部を形成する。
また、清浄加湿空気流路10は本体3の前面側、清浄空気流路12は本体3の後面側に配設されている。なお、本体3の前面には、水タンク19の出し入れ等を行う扉22が設けられている。また、水タンク側清浄加湿空気流路10aは水タンク側清浄加湿空気流路10aに対向するシロッコファン4の左吸気口4a側及び気化フィルター21の前面側を略同一平面としている。
なお、図1において、黒の矢印は清浄加湿空気流路10内の気流を示し、白の矢印は清浄空気流路12内の気流を示す。
次に、上述のように構成されたこの発明の実施の形態1の加湿機能付き空気清浄機の動作について図1により説明する。
運転スイッチ(図示せず)を入れることでシロッコファン4の羽根車16が回転し、それによって吸い込み口1から室内の空気が吸い込まれ、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより空気が清浄される。この清浄された空気は、清浄加湿空気流路10の開口部8から流入し、加湿手段9の気化フィルター21を通過して加湿され清浄加湿空気となる。そして、この清浄、加湿された清浄加湿空気は、水タンク側清浄加湿空気流路10aを通過し、シロッコファン4のスクロール13の左ベルマウス13aから吸い込まれる。
一方、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより清浄された空気は、清浄空気流路12の開口部11から流入し、シロッコファン4のスクロール13の右ベルマウス13bから吸い込まれる。そして、清浄加湿空気と清浄空気が合流し、羽根車16で加速され、スクロール13の吐出口4cを介して吹き出し口2から吹き出される。
このように、シロッコファン4により吸い込み口1から吸い込まれ、空気清浄用フィルター7で清浄された清浄空気及び加湿された清浄加湿空気は、清浄加湿空気流路10と清浄空気流路12との2つの流路で流れ、シロッコファン4で合流し、吹き出し口2から吹き出される。
空気清浄能力は、空気清浄用フィルターを通過する風量とフィルターの一過性効率で決まるが、これは、清浄加湿空気流路と清浄空気流路との2つの流路の風量が支配因子となる。
一方、加湿能力は、気化エレメントを通過する風量と気化フィルターの仕様で決まるが、清浄加湿空気流路のみの風量が支配因子となる。また、圧損の軽い清浄空気流路では、より多い風量を確保することが可能となるが、圧損が高い清浄加湿空気流路では加湿能力を確保することに重点をおき、流す風量を決定する。
以上のように、吸い込み口1と吹き出し口2を有する本体3と、この本体3内に設けられ、吹き出し口2と連通された吐出口4c及び両側に左吸気口4a、右吸気口4bを有するシロッコファン4と、吸い込み口1に設けられた空気清浄用フィルター7と、シロッコファン4の一方の吸気口である左吸気口4aと空気清浄用フィルター7に隣接して設けられた開口部8とに連通され、内部に加湿手段9を有する清浄加湿空気流路10と、シロッコファン4の他方の吸気口である右吸気口4bと空気清浄用フィルター7に隣接して設けられた開口部11とに連通された清浄空気流路12と、を備え、シロッコファン4により吸い込み口1から吸い込まれ、空気清浄用フィルター7で清浄された清浄空気及び加湿された清浄加湿空気は、清浄加湿空気流路10と清浄空気流路12との2つの流路で流れるので、一つのシロッコファン4でも、空気清浄能力と空気清浄加湿能力のそれぞれの性能の確保を個々に行うことができる。
また、清浄加湿空気流路と清浄空気流路との2つの流路を設けたので、圧損の軽い清浄空気流路では、より多い風量を確保することができ、圧損が高い清浄加湿空気流路では加湿能力を確保することに重点をおき流す風量を決定することができ、必要な空気清浄能力と加湿能力を音のバランスをとりながら、設定することができ、静かでかつ十分な空気清浄能力と加湿能力を持たせることができる。
また、水タンク側清浄加湿空気流路10aは水タンク側清浄加湿空気流路10aに対向するシロッコファン4の左吸気口4a側及び気化フィルター21の前面側を略同一平面としたので、本体3を薄くすることができるとともに騒音の発生を防ぐことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、両側に吸い込み口を有するシロッコファンを使用したが、本実施の形態は、羽根車を左右に仕切ったものを使用したものである。
図4はこの発明の実施の形態2を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図、図5は図4のA−A断面図、図6は図4のB−B断面図、図7はシロッコファンの斜視図、図8はシロッコファンの平面図及び側面図である。
図4〜8において、実施の形態1の図1と同一または相当部分には同一の符号を付し説明を省略する。
シロッコファン4は、シロッコファン4の羽根車16内を左右に仕切る仕切板23により左羽根車24と右羽根車25とに区画されている。仕切板23はお碗形状をなし左羽根車24の羽根24aと右羽根車25の羽根25aを支持する支持板を兼ねており、お碗形状の底部はシロッコファン4の左吸気口4a側に位置し、中心にモーター14の回転軸15を固定するボス部23aが設けられている。そして、シロッコファン4の左羽根車24が清浄加湿空気流路10の一部を形成し、右羽根車25が清浄空気流路12の一部を形成する。
次に、上述のように構成されたこの発明の実施の形態2の加湿機能付き空気清浄機の動作について図4により説明する。
左羽根車24と右羽根車25は仕切板23で区画されているが、この左羽根車24と右羽根車25の回転軸方向の幅の比W1,W2については、前記清浄空気流路と前記清浄加湿空気流路との風量の和が、予め定めた広さの使用対象となる部屋を浄化するのに必要な空気量となるよう、且つ、前記清浄加湿空気流路の風量が前記部屋を加湿するのに必要な加湿量が得られる風量となるように定める。
使用対象となる部屋の広さから空気清浄能力及び加湿能力は、部屋の広さに対し標準として設定された空気清浄能力及び加湿量に基づいて定められる。空気清浄能力は、空気清浄用フィルターを通過する風量とフィルターの一過性効率で決まり、加湿能力は、気化エレメントを通過する風量と気化フィルターの仕様で決まるが、風量が支配的なので、幅の比W1,W2は基本的には風量の比から定め、詳細は各々の風路の圧損を考慮し、実験等を行った結果から定める。
また、風量については、圧損の軽い清浄空気流路では、より多い風量を確保するようにし、圧損が高い清浄加湿空気流路では加湿能力を確保することに重点をおいて流す風量を定める。
また、加湿フィルターの体積を大きくすれば同一風量でも加湿量が増加し、空気清浄用フィルターの面積を広くすると圧損が減り風量が増加でき、濾し取れる埃量が増える等の理由から除塵能力が増加するが、製品本体の大きさから制限される。
次に、加湿機能付き空気清浄機の動作は、まず、運転スイッチ(図示せず)を入れると、シロッコファン4の左羽根車24、右羽根車25が回転し、それによって吸い込み口1から室内の空気が吸い込まれ、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより空気が清浄される。この清浄された空気は、清浄加湿空気流路10の開口部8から流入し、加湿手段9の気化フィルター21を通過して加湿され清浄加湿空気となる。そして、この清浄、加湿された清浄加湿空気は、水タンク側清浄加湿空気流路10aを通過し、シロッコファン4のスクロール13の左ベルマウス13aから吸い込まれ、左羽根車24で加速され、スクロール13の吐出口4cへ吐出される。
一方、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより清浄された空気は、清浄空気流路12の開口部11から流入し、シロッコファン4のスクロール13の右ベルマウス13bから吸い込まれ右羽根車25で加速され、スクロール13の吐出口4cへ吐出される。そして、清浄加湿空気と清浄空気が吐出口4cで合流して吹き出し口2から吹き出される。
以上のように、シロッコファン4の羽根車内を左右に仕切る仕切板23により羽根車を左羽根車24と右羽根車25とに区画し、シロッコファン4の左羽根車24が清浄加湿空気流路10となり、シロッコファン4の右羽根車25が清浄空気流路12となるようにしたので、清浄加湿空気と清浄空気が左羽根車24と右羽根車25を通過後に合流するので、空気清浄能力と加湿能力のそれぞれの性能の確保を個々によりよく行うことができる。
また、左羽根車24と右羽根車25の回転軸方向幅の比を、清浄加湿空気流路10と清浄空気流路12との風量の和が、予め定めた空気量となり、且つ、清浄加湿空気流路10の風量が予め定めた加湿量が得られるように定めたので、必要な空気清浄能力と加湿能力を音のバランスをとりながらよりよく設定でき、また、静かでかつ十分な空気清浄能力と加湿能力を持たせることをより効果的にすることができる。
なお、本実施の形態では、左羽根車24と右羽根車25の回転軸方向の幅の比W1,W2を変えたが、左羽根車24と右羽根車25の羽根24a,24bの枚数の比を変えてもよく、また、左羽根車24と右羽根車25の直径の比を変えてもよい。この場合は、左羽根車24と右羽根車25の直径に合わせて、スクロール13の大きさも変える。
実施の形態3.
実施の形態2では、羽根車を左右に仕切ったものを使用したが、本実施の形態はスクロールも左右に仕切ったものである。
図9はこの発明の実施の形態3を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。
図9において、実施の形態2の図4と同一または相当部分には同一の符号を付し説明を省略する。
シロッコファン4の両側の吸気口は、シロッコファン4のスクロール13に形成された左吸気口4a及び右吸気口4bからなり、シロッコファン4のスクロール13内を左羽根車24及び右羽根車25に対応させて左右に仕切る仕切板27によりスクロール13を左スクロール29と右スクロール30とに区画するとともに、吐出口4cを左吐出口29aと右吐出口30aに区画している。左スクロール29、左吐出口29aが清浄加湿空気流路の一部を形成し、右スクロール30、右吐出口30aが清浄空気流路の一部を形成している。
次に、上述のように構成されたこの発明の実施の形態の加湿機能付き空気清浄機の動作につい説明する。
運転スイッチを入れると、シロッコファン4の左羽根車24、右羽根車25が回転し、それによって吸い込み口1から室内の空気が吸い込まれ、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより空気が清浄される。この清浄された空気は、清浄加湿空気流路10の開口部8から流入し、加湿手段9の気化フィルター21を通過して加湿され清浄加湿空気となる。そして、この清浄、加湿された清浄加湿空気は、水タンク側清浄加湿空気流路10aを通過し、シロッコファン4のスクロール13の左ベルマウス13aから吸い込まれ、左羽根車24で加速され、左スクロール29を経て左吐出口29aへ吐出される。
一方、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより清浄された空気は、清浄空気流路12の開口部11から流入し、シロッコファン4のスクロール13の右ベルマウス13bから吸い込まれ右羽根車25で加速され、右スクロール30を経て右吐出口30aへ吐出される。そして、清浄加湿空気と清浄空気が吹き出し口2から吹き出される。
なお、清浄加湿空気流路10の圧損が大きいため、スクロール13の仕切板27がないときは、加湿側の左羽根車24が清浄空気流路12からも空気を吸っているが、スクロール13を仕切るとその現象がなくなるため風量は減るが、清浄加湿空気流路10からしっかり吸うため、加湿量が増加する。
以上のように、シロッコファン4の両側の吸気口は、シロッコファン4のスクロール13に形成された左吸気口4a及び右吸気口4bからなり、シロッコファン4のスクロール13内を左羽根車24及び右羽根車25に対応させて左右に仕切る仕切板27によりスクロール13を左スクロール29と右スクロール30とに区画するとともに、吐出口4cを左吐出口29aと右吐出口30aに区画している。左スクロール29、左吐出口29aが清浄加湿空気流路の一部を形成し、右スクロール30、右吐出口30aが清浄空気流路の一部を形成しているので、空気清浄能力と加湿能力のそれぞれの性能の確保を個々に行うのを、さらに、より効果的にすることができる。
また、必要な空気清浄能力と加湿能力を音のバランスをとりながらさらによく設定でき、静かでかつ十分な空気清浄能力と加湿能力を持たせることを、さらに、より効果的にすることができる。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では空気の加湿と清浄の両方を行う場合を示したが、本実施の形態は空気の清浄のみを行うものである。
図10はこの発明の実施の形態4を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。
図10は、実施の形態1の図1において、流路遮断弁28を水タンク側清浄加湿空気流路10a内に設けたものであり、他は同じなので説明を省略する。
流路遮断弁28は通常は、点線で示すように水タンク側清浄加湿空気流路10aを開放している。
この構成において、空気を加湿せず清浄のみ行うときは、操作部(図示せず)により流路遮断弁28で水タンク側清浄加湿空気流路10aを遮断する。そして、運転スイッチを入れると、シロッコファン4の羽根車16が回転し、それによって吸い込み口1から室内の空気が吸い込まれ、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより空気が清浄される。この清浄された空気は、清浄空気流路12の開口部11から流入し、シロッコファン4のスクロール13の右ベルマウス13bから吸い込まれ、羽根車16で加速されスクロール13の吐出口4cを介して吹き出し口2から吹き出される。
以上のように、清浄加湿空気流路10内に、清浄加湿空気を遮断する流路遮断弁28を備えたので、加湿が不要なときは清浄空気のみとすることができる。
また、流路が清浄空気流路のみとなっても、シロッコファン4の羽根17全体で吸い込むので風量は低下しないようにすることができる。
なお、実施の形態2の場合も同様に、清浄加湿空気流路10内に、清浄加湿空気を遮断する流路遮断弁28を備えてもよい。仕切板23により左羽根車24と右羽根車25に分けられているが、清浄空気がスクロール13内で清浄加湿空気側の左羽根車24に回り込んで吐出されるので風量は低下しない。
実施の形態5.
実施の形態4では、空気の清浄のみを行う場合を示したが、実施の形態3で示したように、羽根車とスクロールの両方に仕切りがある場合は、実施の形態4で示した流路遮断弁28で清浄加湿空気流路10を遮断した場合、流路遮断弁28から下流の流路が水タンク側清浄加湿空気流路10a、シロッコファン4の左羽根車24、左スクロール29、左吐出口29aが連通されており、左羽根車24が回転すると吸い込みが遮断されるので、左羽根車24の回転が制動されてしまう。そこで、本実施の形態は、実施の形態4でも空気の清浄のみを行えるようにしたものである。
図11はこの発明の実施の形態5を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。
図11は、実施の形態3の図9において、清浄加湿空気流路10と清浄空気流路12を連通する連通路31と、連通路31と清浄加湿空気流路10との分岐点に設けられ、連通路31と清浄加湿空気流路10との開閉を各々切り換える切換弁32を設けたものであり、他は同じなので説明を省略する。通常、切換弁32は点線で示すように連通路31を閉じている。
この構成において、空気を加湿せず清浄のみ行うときは、操作部により切換弁32で連通路31を開放し、清浄加湿空気流路10を閉じる。そして、運転スイッチを入れると、シロッコファン4の左羽根車24、右羽根車25が回転し、それによって吸い込み口1から室内の空気が吸い込まれ、除塵フィルター5、脱臭フィルター6を通過することにより空気が清浄される。この清浄された空気は、清浄空気流路12の開口部11から流入し、シロッコファン4のスクロール13の右ベルマウス13bから吸い込まれ右羽根車25で加速され、右スクロール30を経て右吐出口30aへ吐出される。
このとき、清浄空気流路12の開口部11から流入した清浄空気の一部が、連通路31を介して、清浄加湿空気流路10に流入し、水タンク側清浄加湿空気流路10aを通過し、シロッコファン4のスクロール13の左ベルマウス13aから吸い込まれ、左羽根車24で加速され、左スクロール29を経て左吐出口29aへ吐出される。
以上のように、清浄加湿空気流路10と清浄空気流路12を連通する連通路31と、連通路31と清浄加湿空気流路10との分岐点に設けられ、連通路31と清浄加湿空気流路10との開閉を各々切り換える切換弁32を設けたので、左羽根車24、右羽根車25、左スクロール29、右スクロール30と仕切られていても、切換弁32により加湿が不要なときは清浄空気のみとすることができる。
また、清浄空気の風量が増加するので、加湿も行うときより、モーター14の出力を低下させて省エネを行うことができる。
この発明の実施の形態1を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。 図1のA−A断面図である。 この発明の実施の形態1を示す加湿機能付き空気清浄機のシロッコファンの斜視図である。 この発明の実施の形態2を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 この発明の実施の形態2を示す加湿機能付き空気清浄機のシロッコファンの斜視図である。 この発明の実施の形態2を示す加湿機能付き空気清浄機のシロッコファンの平面図及び側面図である。 この発明の実施の形態3を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。 この発明の実施の形態4を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。 この発明の実施の形態5を示す加湿機能付き空気清浄機の断面図である。
1 吸い込み口、2 吹き出し口、3 本体、4 シロッコファン、4a 左吸気口、4b 右吸気口、4c 吐出口、5 除塵フィルター、6 脱臭フィルター、7 空気清浄用フィルター、8 開口部、9 加湿手段、10 清浄加湿空気流路、10a 水タンク側清浄加湿空気流路、11 開口部、12 清浄空気流路、13 スクロール、16 羽根車、17 羽根、18 支持板、20 水受け皿、21 気化フィルター、23 仕切板、24 左羽根車、24a 羽根、25 右羽根車、25a 羽根、27 仕切板、28 流路遮断弁、29 左スクロール、29a 左吐出口、30 右スクロール、30a 右吐出口、31 連通路、32 切換弁。

Claims (3)

  1. 吸い込み口と吹き出し口を有する本体と、
    この本体内に設けられ、前記吹き出し口と連通された吐出口及び両側に吸気口を有するファンと、
    前記吸い込み口に設けられた空気清浄用フィルターと、
    前記ファンの一方の吸気口と前記空気清浄用フィルターに隣接して設けられた開口部とに連通され、内部に加湿手段を有する清浄加湿空気流路と、
    前記ファンの他方の吸気口と前記空気清浄用フィルターに隣接して設けられた開口部とに連通され、かつ前記加湿手段を通らない清浄空気流路と、
    を備え、
    前記ファンにより前記吸い込み口から吸い込まれ前記清浄加湿空気流路を流れることで清浄及び加湿された清浄加湿空気と、前記ファンにより前記吸い込み口から吸い込まれ前記清浄空気流路を流れることで清浄された空気は、前記ファンで合流して前記吹き出し口から吹き出されることを特徴とする加湿機能付き空気清浄機。
  2. 前記清浄加湿空気流路内に、前記清浄加湿空気を遮断する遮断手段を備えたことを特徴とする請求項記載の加湿機能付き空気清浄機。
  3. 前記清浄加湿空気流路と前記清浄空気流路を連通する連通路と、
    この連通路と前記清浄加湿空気流路の分岐点に設けられ、前記連通路と前記清浄加湿空気流路との開閉を各々切り換える切換手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項記載の加湿機能付き空気清浄機。
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