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JP4647441B2 - 空気調和機 - Google Patents

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JP4647441B2 JP2005264649A JP2005264649A JP4647441B2 JP 4647441 B2 JP4647441 B2 JP 4647441B2 JP 2005264649 A JP2005264649 A JP 2005264649A JP 2005264649 A JP2005264649 A JP 2005264649A JP 4647441 B2 JP4647441 B2 JP 4647441B2
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本発明は、空気清浄機、除湿機、気化式加湿機等を含んだ空気調和機に関し、特にシロッコファンの吸入口側の風路に関する。
従来この種の空気調和機には吸引ファンとしてシロッコファンユニットを用いたものがある。一般に、シロッコファンユニットは、吹出口に近い、ベルマウス上方が吸い込み量が多い。しかし、空気調和機に装備されたシロッコファンユニットは、そのユニットの下方から吸気する構成を採用したものの場合に、ベルマウス開口部の下方からの流入が多くなり、本来、流速が早く、流量が多い、開口部上方の領域に空気が流入しにくい。そのため、ファンの所定の送風機能が得られず、吹き出し量が低下する。このようなことから、所定の風量を得るためには、ファンの回転数を上げなければならず、ファン用モータの消費電力が増加し、また、運転音が増大するという問題点があった。このような問題点を解決する遠心ファン装置として、例えば「吸込み通路22内の仕切りガイド部材23によって形成された通路領域W2を流れる気流は、吸込み通路22の奥まで達して、吸込み口10に吸い込まれる。したがって、シロッコファン1は、吸込み通路22の奥の領域からも十分に気体を吸い込むことができて、吸込み口10の全領域からバランスよく気体を吸い込むことができて、騒音を低減でき、風量を増大でき、サージングを起こりにくくできる。仕切りガイド部材23の湾曲部分23aによって、予旋回が与えられる。」というものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−99094号公報(要約、図1、図2)
上記の従来の遠心ファン装置(特許文献1)は、吸込口の開口部にまたがって導風板が配置されているため、旋回しながら、ベルマウスの円弧に沿って流れる空気を部分的に遮断する箇所が存在するため、その遮断箇所近くを通過するファンの羽根の近傍で、風切り音等の異常音が発生し、運転音増大の原因になるという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、少なくとも、吸気口に吸い込まれる空気の分布を改善するとともに、異常音が発生しないようにした空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、吸気口と排気口とを有する本体内にケーシングで覆われたシロッコファンを備えた空気調和機において、前記シロッコファンの吸入口が形成された面に立設し、且つ前記吸入口の周縁の外側に配置された少なくとも1枚の整流板を備え、前記整流板は、前記シロッコファンにより前記吸気口から吸引された空気が前記吸入口に流れ込む風路に沿って配置されるとともに、前記整流板の前記吸入口に近い側の一端が、前記吸入口の略中心よりも前記ケーシングの舌部に近い側に配置されたものである。
本発明によれば、整流板を、シロッコファンの吸入口が形成された面に立設し、且つ吸入口の周縁の外側に配置するとともに、シロッコファンにより吸気口から吸引された空気が吸入口に流れ込む風路に沿って配置するとともに、整流板の吸入口に近い側の一端を、吸入口の略中心よりもケーシングの舌部に近い側に配置したことにより、風路からの空気が整流板により整流(案内)されて吸口に流入するので、吸口の流入空気の流速分布が改善され、シロッコファンの周方向でのファンの羽根にかかる仕事が均一化され、シロッコファンの仕事の効率が改善される。このため、所定の風量を得るためのファンの回転数を下げることができ、運転音が下がり、また、シロッコファンを駆動するためのモータの消費電力を下げることもできる。また、整流板は吸入口の周縁の外側に配置されており、吸入口の円弧とは干渉しない位置にあるため、吸入口からシロッコファンに流入する旋回流を妨げないので、風切り音等の異常音の発生原因とはならない。
実施の形態1.
図1(a)(b)は本発明の実施の形態1に係る空気清浄機の斜視図及びその断面説明図である。空気清浄機10は、図1(a)に示されるように、本体11の例えば前面に形成された吸気口12と、本体11の上面に形成された排気口13とを備えている。また、本体11内部には、図1(b)に示されるように、吸気口12には集塵、脱臭等をするためのフィルタ21が設けられており、その上部には電子部品等が搭載された基板22が設けられている。本体11の中央部分にはシロッコファン23及びそれを駆動するモータ24が設けられており、このモータ24が回転することによりシロッコファン23が回転して、空気を吸引して排気口13に排気する。シロッコファン23はケーシング25により覆われている。シロッコファン23の前部には仕切板26が設けられおり、仕切板26のシロッコファン23に対向した部分は開口部が形成されており、この開口部に、シロッコファン23の吸入口に相当するベルマウス27が成されている。なお、この仕切板26をケーシング25の一部として構成してもよい。ケーシング25及び仕切板26の下部と本体11の底部との間には風路28を形成するための空間が設けられている。このようなケーシング25、仕切板26及び本体11の内壁により、フィルタ21を出た空気がシロッコファン23に至るまでの風路28が本体11内に形成されており、その風路28は断面U字状になっている。したがって、フィルタ21を出た空気は一旦下方に流れた後に、ベルマウス27側に向かって上方に流れることになる。そして、このベルマウス27の両側には、仕切板26と本体11の内壁とを接続するようにして1対の整流板29が取り付けられており、ベルマウス27側に向かって上方に流れた空気は、整流板29により整流されてベルマウス27を経由してシロッコファン23に吸い込まれる。この整流板29の詳細を図2に基づいて説明する。
図2(a)(b)は整流板の斜視図及び整流板による空気の流れを示した説明図である。整流板29は、図2(a)に示されるように、ベルマウス27の内、シロッコファン23により吸引された空気が流れ込む風路28に近い側に配置されており、この例ではベルマウス27の下側に配置されており、そのベルマウス27の外側の仕切板26にそれぞれ立設しても設けられている。この整流板29の高さは、その上端部が、例えばベルマウス27の中心位置から、ベルマウス27の直径の3/4に相当する位置の間になるように設定される。仕切板26の下部側の風路28を出てきて上方に向かう空気は、図2(b)に示されるように、その一部は1対の整流板29の内側に流れてベルマウス27の下部側に引き込まれるが、他の一部は1対の整流板29の外側に流れてベルマウス27の上部側に引き込まれる。
次に、本実施の形態1に係る空気清浄機の動作を説明する。モータ24が回転するとそれによりシロッコファン23も回転する。シロッコファン23の回転により吸気口12から空気が吸引され、その吸引された空気はフィルタ21により浄化され、浄化された空気が風路28を経由して1対の整流板29により整流され(図2(b)参照)、ベルマウス27を介してシロッコファン23に引き込まれて、その後排気口13から浄化された空気が排気される。
以上のように本実施の形態1においては、1対の整流板29を仕切板26のベルマウス27が形成された面に垂直に、且つベルマウス27の外側に配置するとともに、ベルマウス27の内、シロッコファン23により吸引された空気が流れる風路28側(この例では下側)に平行に配置したことにより、風路28からの空気が整流板29により整流(案内)されて吸気口に流入するので、ベルマウス27の流入空気の流速分布が改善され、シロッコファン23の周方向でのファンの羽根にかかる仕事が均一化され、シロッコファン23の仕事の効率が改善される。このため、所定の風量を得るためのシロッコファン23の回転数を下げることができ、運転音が下がり、また、モータ24の消費電力を下げることもできる。また、整流板29はベルマウス27の外側に配置されており、ベルマウス27の円弧とは干渉しない位置にあるため、ベルマウス27からシロッコファン23に流入する旋回流を妨げないので、風切り音等の異常音の発生原因とはならない。
また、1対の整流板29が、ベルマウス25が形成された仕切板26と風路28を形成している本体11の内壁とを繋げるようにして取り付けられたことにより、本体(筐体)11の構造の一部を成しており、本体11の強度を上げ、モータ24やシロッコファン23の加重がかかり易い、ベルマウス27の周辺部分の変形を防止することが可能になっている。これにより、本体11の強度を上げるための専用の部品を設けたり、本体11の部品の肉厚を上げることなく、本体11の強度を上げることができるので、強度不足による振動や変形の発生を防止することができる。
また、1対の整流板29は、その端部がベルマウス27の直径の1/2〜3/4の位置になるようにその高さが設定されており、このため、下方(風路28側)から流入してきた空気をベルマウス27の上方に効率良く整流(案内)することができ、ベルマウス27の流入空気の流速分布を更に一層改善することが可能になっている。
実施の形態2.
図3は上記の整流板の変形例を示した説明図である。1対の整流板29がベルマウスの外側に配置されいるという点においては上記の実施の形態1と同じであるが、中間部分はベルマウス27と同心円状の円弧状29aに形成されており、また、上端部29bはベルマウス27側に曲がって形成されている。1対の整流板29としてこのような形状が採用されたことにより、ベルマウス27に流れ込む空気の抵抗が軽減され、円滑に流れ込むことになり、ベルマウス27に流れ込む空気の分布がより一層均一化されたものとなる。また、この図3の構造により、ベルマウス27の直径によらず整流板29の入口側の間隔を任意に設定することができるため、整流板29の高さ調整と合わせ、より柔軟にベルマウス27上方に導く流量を調整することができる。
実施の形態3.
図4(a)(b)は本発明の実施の形態3に係る除湿機の斜視図及びその断面説明図である。除湿機30は、図4(a)に示されるように、本体31の前面に形成された吸気口32と、本体31の上面に形成された排気口33とを備えている。また、本体31内部には、図4(b)に示されるように、吸気口32には集塵、脱臭等をするためのフィルタ41が設けられており、その背後には熱交換器42が設置されている。更に、この熱交換器42の背後には仕切板43が設けられており、仕切板43には開口部が形成され、その開口部にベルマウス44が形成されている。このベルマウス44に対向してシロッコファン45及びそれを駆動するモータ46が設けられており、シロッコファン45による排気は排気口33から排気される。ベルマウス44の両側には、上記の実施の形態1及び2で示されたのと同様な形態からなる1対の整流板29が立設して配置されており、この整流板29は熱交換器42を経由してベルマウス44側に吸引された空気の流れを整流(案内)する。なお、この1対の整流板29は、ベルマウス44の内、シロッコファン45により吸引された空気が流れ込む風路49に近い側(この例では上側)に配置されており、この例ではベルマウス44の上部側に配置されている。また、熱交換器42の下部には貯水タンク47及び圧縮機48が配置されており、貯水タンク47は熱交換器42により除湿されて生成された水を貯蔵し、圧縮機48は冷媒を圧縮して熱交換器42に供給する。なお、この除湿機30においても、熱交換器42から排気口33までの風路49は断面U字状に形成されている。
次に、本実施の形態3に係る除湿機30の動作を説明する。モータ46が回転するとそれによりシロッコファン45も回転する。シロッコファン45の回転により吸気口32から空気が吸引され、その吸引された空気はフィルタ41により浄化され、浄化された空気が熱交換器42により除湿された後に1対の整流板29により整流され(図2(b)参照)、ベルマウス44を介してシロッコファン45に引き込まれ、その後排気口33から除湿された空気が排気される。熱交換器42により除湿されて生成された水は貯水タンク45に貯蔵される。除湿機30においてはこのようにして除湿を行うが、特に、1対の整流板29を設けたことにより、上記の実施の形態1及び2と同様な効果が得られる。
実施の形態4.
図5(a)(b)は本発明の実施の形態4に係る加湿機の斜視図及びその断面説明図である。この加湿機50は、実施の形態1の空気清浄機10と基本構成は同じであり、風路28の途中に気化フィルタ51及びそれに付随する部材(図示せず)が配置されている点が相違する。この加湿機50は、モータ24が回転するとそれによりシロッコファン23も回転し、シロッコファン23の回転により吸気口12から空気が吸引され、その吸引された空気はフィルタ21により浄化され、浄化された空気が風路28を経由して気化フィルタ51を通過する。乾燥した空気が気化フィルタ51を通過することにより水分を含んだものとなり、1対の整流板29により整流され(図2(b)参照)、ベルマウス27を介してシロッコファン23に引き込まれた後に、排気口13から排気されて室内を加湿する。加湿機50においてはこのようにして加湿を行うが、特に、1対の整流板29を設けたことにより、上記の実施の形態1及び2と同様な効果が得られる。
実施の形態5.
図6は本発明の実施の形態5に係る整流板の他の構成例を示した説明図である。上述の実施の形態では何れも1対の整流板29を設けた例について説明したが、整流板29は1枚であってもよい。ベルマウス27への空気の流入バランスをとるための整流板29の取付は任意ではあるが、ケーシング28の舌部25aと反対側に形成するのが好ましい。ケーシング28の舌部25a側は効率が良いので空気流入は少なくても良く、このため、舌部25aとは反対側により多くの空気を導くようにすることで、全体のバランスがとれる。
発明の実施の形態1に係る空気清浄機の斜視図及びその断面説明図である。 整流板の斜視図及び整流板による空気の流れを示した説明図である。 整流板の変形例を示した説明図である。 本発明の実施の形態3に係る除湿機の斜視図及びその断面説明図である。 本発明の実施の形態4に係る加湿機の斜視図及びその断面説明図である。 本発明の実施の形態5に係る整流板の他の構成例を示した説明図である。
符号の説明
10 空気清浄機、11 本体、12 吸気口、13 排気口、21 フィルタ、22 基板、23 シロッコファン、24 モータ、25 ケーシング、26 仕切板、27 ベルマウス、28 風路、29 整流板、30 除湿機、31 本体、32 吸気口、33 排気口、41 フィルタ、42 熱交換器、43 仕切板、44 ベルマウス、45 シロッコファン、46 モータ、47 貯水タンク、48 圧縮機、49 風路、50 加湿機、51 気化フィルタ。

Claims (6)

  1. 吸気口と排気口とを有する本体内にケーシングで覆われたシロッコファンを備えた空気調和機において、
    前記シロッコファンの吸入口が形成された面に立設し、且つ前記吸入口の周縁の外側に配置された少なくとも1枚の整流板を備え、
    前記整流板は、前記シロッコファンにより前記吸気口から吸引された空気が前記吸入口に流れ込む風路に沿って配置されるとともに、前記整流板の前記吸入口に近い側の一端が、前記吸入口の略中心よりも前記ケーシングの舌部に近い側に配置されたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記整流板を前記吸入口の周縁の外側に1対配置したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記1対の整流板は、吸気方向に平行に配置されたこと特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  4. 前記整流板は、前記吸入口の曲線に沿った曲面を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気調和機。
  5. 前記整流板は、前記吸入口が形成された板部材と、その部材に対応して風路を形成する板部材とを接続したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の空気調和機。
  6. 前記整流板の前記吸入口に近い側の一端部が、前記吸入口の直径の1/2〜3/4の位置になるように設定されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気調和機。
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