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JP4725648B2 - チャネル推定装置および等化装置ならびにその推定および等化方法 - Google Patents

チャネル推定装置および等化装置ならびにその推定および等化方法 Download PDF

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Description

(関連出願についての記載)本願は、先の日本特許出願2007−027435号(2007年2月7日出願)の優先権を主張するものであり、前記先の出願の全記載内容は、本書に引用をもって繰込み記載されているものとみなされる。
本発明は、チャネル推定装置および等化装置ならびにその推定および等化方法に関し、特にシングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理によりチャネル推定と等化処理を行うチャネル推定装置および等化装置ならびにその推定および等化方法に関する。
次世代移動通信の上りリンク無線方式では、広カバレッジ化のため端末では高い送信電力効率を実現する必要があり、ピーク電力対平均電力比(PAPR:Peak to Average Power Ratio)が小さく抑えることができるシングルキャリア方式が有力とされている。また、次世代移動通信では、高速データ伝送を実現することが重要であり、シングルキャリア信号を用いて高速データ伝送を行うとマルチパスによるシンボル間干渉すなわちマルチパス干渉が問題となる。
このマルチパス干渉を抑圧する方法には種々の方法があるが、比較的簡易な方法に線形等化器があり、この等化処理を周波数領域の信号処理で行い、演算量を大幅に削減できる周波数イコライザが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
周波数イコライザは等化ウエイトを計算するため、周波数領域のチャネル推定が必要となり、パイロット受信信号を直接周波数領域に変換し、周波数領域でパイロット参照信号との相関をとることによりチャネル推定を推定する方法が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
図8は、非特許文献2に記載された従来のチャネル推定装置および等化装置の一例の構成図である。同図を参照すると、従来のチャネル推定装置および等化装置は、サイクリックプリフィックス(CP:Cyclic Prefix)除去部51と、離散フーリエ変換(DFT:Descrete Fourier Transform)部52と、受信フィルタ53と、チャネル推定部54と、ウエイト計算部55と、等化フィルタ56と、離散逆フーリエ変換(IDFT:Inverse Descrete Fourier Transform)部57とを含んで構成される。
CP除去部51は、受信信号を入力とし、CPに相当する部分の受信信号を除去する。
DFT部52は、CP除去部51でCPを除去した受信信号を入力とし、NDFTポイント(NDFTは2以上の整数)のDFTを行い、周波数領域に変換した受信信号を出力する。
受信フィルタ53は、周波数領域で受信信号の帯域制限を行い、波形整形と雑音抑圧を行う。受信フィルタ53には、一般にはレイズドコサインロールオフフィルタ(ロールオフ率=0を含む)が用いられる。
図8の構成では、受信信号のフィルタリングを周波数領域の信号処理で行っているが、DFT部52に先立ち時間領域の信号処理でフィルタリングを行うこともできる。チャネル推定部54は、周波数領域でパイロット受信信号とパイロット参照信号との相関処理によりチャネル推定を推定する。
チャネル推定部54は、サブキャリアデマッピング部60と、DFT部61、67と、送受信フィルタ62と、参照信号生成部63と、相関処理部64と、IDFT部65と、雑音パス除去部66とを含んで構成される。
サブキャリアデマッピング部60は、受信フィルタ53の出力であるパイロット受信信号を入力とし、所望ユーザのパイロット信号のサブキャリアだけを選択し、不要なサブキャリアを間引き処理する。ここでサブキャリアデマッピング部60は、DFT部52の直後、受信フィルタ53の前で行う構成としてもよい。
DFT部61は、所望ユーザのパイロット符号をDFTし、周波数領域の信号に変換する。送受信フィルタ62は、パイロット符号の周波数領域の信号を送受信フィルタに通す。
参照信号生成部63は、送受信フィルタ62の出力を用いて、パイロット受信信号との相関処理に用いるパイロット参照信号を計算する。参照信号生成部63には、パイロット受信信号の符号特性を完全にキャンセルするゼロフォーシング(ZF:Zero Forcing)法や相関処理における雑音強調を抑える最小平均自乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)法やクリッピング法が用いられる。
ZF法を用いる場合のサブキャリアk(1≦k≦NDFT)のパイロット参照信号X(k)は次式で表される。
X(k)=C(k)/|C(k)|2 ...(1)
ここで、C(k)は送受信フィルタ62の出力信号を示す。相関処理部64は、周波数領域のパイロット受信信号とパイロット参照信号との相関処理によりチャネル推定値を推定する。サブキャリアkのチャネル推定値H(k)(1≦k≦NDFT)は次式で計算される。
H(k)=X*(k)PRX(k) ...(2)
ここで、PRX(k)は受信フィルタ53で帯域制限されたパイロット受信信号、添え字*は複素共役を示す。
IDFT部65は、相関処理部64で推定したチャネル推定値を時間領域のチャネル応答に変換する。雑音パス除去部66は、IDFT部65の出力であるチャネル応答から雑音だけのポイントの信号(雑音パス)を除去するため“0”に置換する。雑音パス除去部66には、時間窓フィルタや雑音しきい値制御が用いられる。時間窓フィルタは、チャネル応答がCP幅に収まっていると仮定し、CP幅に相当する区間以外のポイントの信号を雑音パスとして“0”に置換する。
雑音しきい値制御は、所定のしきい値以下のポイントの信号を雑音パスとして“0”に置換する。時間窓フィルタと雑音しきい値制御を併用する場合は、雑音しきい値には時間窓フィルタの窓外の雑音の平均値を用いることができる。DFT部67は、雑音パス除去部66で雑音パス除去したチャネル応答をDFTし、雑音を抑圧した周波数領域のチャネル推定値を出力する。
ウエイト計算部55は、チャネル推定部54の出力である周波数領域のチャネル推定値を入力とし、等化ウエイトを計算する。ウエイト計算部55には、一般にMMSE法やZF法が用いられる。サブキャリアkにおけるMMSEウエイトW(k)(1≦k≦NDFT)は、チャネル推定値H(k)を用いて、次式で計算される。
W(k)=H(k)/(|H(k)|2 + σ2) ...(3)
ここで、σ2は雑音電力を示す。等化フィルタ56は、ウエイト計算部55で計算した等化ウエイトおよび受信フィルタ53で帯域制限した受信信号を入力とし、それぞれをサブキャリア毎に乗じることにより、周波数領域で受信信号の等化処理を行う。受信フィルタ53で帯域制限したデータ受信信号をDRX(k)(1≦k≦NDFT)、ウエイト計算部55で計算した等化ウエイトをW(k)とすると、等化フィルタ56で等化された信号Y(k)(1≦k≦NDFT)は、次式で表される。
Y(k)=X*(k)DRX(k) ...(4)
IDFT部57は、等化フィルタ56の出力である周波数領域の等化信号を入力とし、NIDFTポイント(NIDFTは2以上の整数)のIDFTを行い、時間領域の信号に変換し、復調信号として出力する。
なお、この種の他のチャネル推定装置および等化装置の一例が特許文献1に開示されている。
特開2005−223698号公報 D.Falconer,S.L.Ariyavisitakul,A.Benyamin−Seeyar,and B.Eidson,"Frequency Domain Equalization for Single−Carrier Broadband Wireless Systems,"IEEE Commun.Mag.,vol.40,no.4,pp.58−66,Apr.2002. 木全,吉田,"上りシングルキャリアIFDMAにおける周波数領域復調方式の検討,"2006年信学総大,B−5−36.
以上の特許文献1及び非特許文献1、2の開示事項は、本書に引用をもって繰り込み記載されているものとする。以下に本発明による関連技術の分析を与える。
しかし、従来のチャネル推定装置および等化装置では、次のような問題点がある。雑音パス除去部66において、時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、雑音パス除去したチャネル応答は周波数領域では、コヒーレント帯域幅のSINC関数重み付けサブキャリア平均と等価であるため、受信フィルタ53や送受信フィルタ62で使用されるフィルタのロールオフ率が“0”に近い場合や受信信号の帯域幅が狭い場合、DFT部67で得られた周波数領域のチャネル推定値の端のサブキャリアの振幅レベルが落ち始め、チャネル推定値を正確に推定できなくなり、等化性能が劣化するという問題がある。
一方、上記特許文献1および非特許文献1,2のいずれにもこの課題を解決する手段は開示されていない。
そこで本発明の目的は、チャネル推定精度を従来よりも向上させ、等化フィルタのウエイト計算に用いることで優れた等化特性が得られるチャネル推定装置および等化装置ならびにその推定および等化方法を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明によるチャネル推定装置は、シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定装置であって、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーするコピー手段を含むことを特徴とする。本発明において、前記コピー手段は、前記端のサブキャリアのチャネル推定値を、周波数軸上、前記端のサブキャリアに対して隣側に位置するサブキャリアとは反対側の位置に、各々サブキャリアの周波数分離間させて1つ又は複数コピーするようにしてもよい。即ち、前記コピー手段は、前記端のサブキャリアのチャネル推定値を、受信信号の帯域外である、低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置にそれぞれ1つ又は複数コピーするようにしてもよい。
また、本発明による等化装置は、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化装置であって、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーするコピー手段と、前記コピー手段でコピーされたチャネル推定値を基に受信信号の等化処理を行う等化フィルタ手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明によるチャネル推定方法は、シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法であって、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーするコピーステップを含むことを特徴とする。
また、本発明による等化方法は、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法であって、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーするコピーステップと、前記コピーステップでコピーされたチャネル推定値を基に受信信号の等化処理を行う等化フィルタステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明によるプログラムは、シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法のプログラムであって、コンピュータに、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーするコピーステップを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
また、本発明による他のプログラムは、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法のプログラムであって、コンピュータに、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーするコピーステップと、前記コピーステップでコピーされたチャネル推定値を基に受信信号の等化処理を行う等化フィルタステップとを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
また、本発明による他のチャネル推定装置は、シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定装置であって、前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換する第一の離散フーリエ変換(DFT:Descrete Fourier Transform)部と、所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、前記相関処理部で推定したチャネル推定とサブキャリアコピー数K(Kは0以上の整数)を用いて、端のサブキャリアをK個コピーするサブキャリアコピー部と、前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一の離散逆フーリエ変換(IDFT:Inverse Descrete Fourier Transform)部と、前記チャネル応答から雑音パスを除去する雑音パス除去部と、前記雑音パス除去部で雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部とを含むことを特徴とする。
また、本発明による他の等化装置は、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化装置であって、シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換する第一のDFT部と、所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、前記相関処理部で推定したチャネル推定とサブキャリアコピー数Kを用いて、端のサブキャリアをK個コピーするサブキャリアコピー部と、前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一のIDFT部と、前記チャネル応答から雑音パスを除去する雑音パス除去部と、前記雑音パス除去部で雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部と、前記第二のDFT部で雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算するウエイト計算部と、前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行う等化フィルタと、等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力する第二のIDFT部とを含むことを特徴とする。
また、本発明による他のチャネル推定装置は、シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定装置であって、前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換する第一のDFT部と、所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、前記相関処理部で推定したチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第三のIDFT部と、前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算する伝搬路計算部と、前記相関処理部で推定したチャネル推定、前記伝搬路計算部で計算したコヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを決定した数だけコピーするサブキャリアコピー部と、前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一のIDFT部と、前記チャネル応答から雑音パスを除去する雑音パス除去部と、前記雑音パス除去部で雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部とを含むことを特徴とする。
また、本発明による他の等化装置は、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化装置であって、シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換する第一のDFT部と、所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、前記相関処理部で推定したチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第三のIDFT部と、前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算する伝搬路計算部と、前記相関処理部で推定したチャネル推定、前記伝搬路計算部で計算したコヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを決定した数だけコピーするサブキャリアコピー部と、前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一のIDFT部と、前記チャネル応答から雑音パスを除去する雑音パス除去部と、前記雑音パス除去部で雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部と、前記第二のDFT部で雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算するウエイト計算部と、前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行う等化フィルタと、等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力する第二のIDFT部とを含むことを特徴とする。
また、本発明による他のチャネル推定方法は、シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法であって、前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定とサブキャリアコピー数Kを用いて、端のサブキャリアをK個コピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答から雑音パスを除去し、雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力することを特徴とする。
また、本発明による他の等化方法は、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法であって、シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定とサブキャリアコピー数Kを用いて、端のサブキャリアをK個コピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答から雑音パスを除去し、雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力し、雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算し、前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行い、等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力することを特徴とする。
また、本発明による他のチャネル推定方法は、シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法であって、前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算し、前記チャネル推定、前記コヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを決定した数だけコピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答から雑音パスを除去し、雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力することを特徴とする。
また、本発明による他の等化方法は、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法であって、シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算し、前記チャネル推定、前記コヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを決定した数だけコピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答から雑音パスを除去し、雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力し、雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算し、前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行い、等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力することを特徴とする。
ここで、本発明の作用を述べる。本発明に係るチャネル推定装置および等化装置は、シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理によりチャネル推定と等化処理を行うチャネル推定装置および等化装置であって、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーすることにより、チャネル推定精度を向上させ、等化フィルタのウエイト計算に用いることで優れた等化特性を得る。
本発明によれば、上記構成を含むため、チャネル推定精度を従来よりも向上させ、等化フィルタのウエイト計算に用いることで優れた等化特性が得られる。
本発明に係るチャネル推定装置および等化装置の第1実施例の構成図である。 第1実施例のチャネル推定および等化方法を示すフローチャートである。 第1実施例のチャネル推定および等化方法を示すフローチャートである。 サブキャリアコピー部20におけるチャネル推定値のコピーの様子の一例を示す図である。 本発明と従来例における雑音抑圧した周波数領域のチャネル推定値の様子の一例を示す図である。 本発明に係るチャネル推定装置および等化装置の第2実施例の構成図である。 第2実施例のチャネル推定および等化方法の要部を示すフローチャートである。 非特許文献2に記載された従来のチャネル推定装置および等化装置の一例の構成図である。
符号の説明
1 CP除去部
2、11、17 DFT部
3 受信フィルタ
4、25 チャネル推定部
5 ウエイト計算部
6 等化フィルタ
7、15、26 IDFT部
10 サブキャリアデマッピング部
12 送受信フィルタ
13 参照信号生成部
14 相関処理部
16 雑音パス除去部
20、28 サブキャリアコピー部
27 伝搬路計算部
31 制御部
32 プログラム格納部
以下、本発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るチャネル推定装置および等化装置の第1実施例の構成図である。
本発明に係るチャネル推定装置および等化装置の第1実施例は、CP除去部1と、DFT部2と、受信フィルタ3と、チャネル推定部4と、ウエイト計算部5と、等化フィルタ6と、IDFT部7と、制御部31と、プログラム格納部32とを含んで構成される。
チャネル推定部4はサブキャリアデマッピング部10と、DFT部11および17と、送受信フィルタ12と、参照信号生成部13と、相関処理部14と、IDFT部15と、雑音パス除去部16と、サブキャリアコピー部20とを含んで構成される。
一方、制御部31は上記CP除去部1、DFT部2、受信フィルタ3、チャネル推定部4、ウエイト計算部5、等化フィルタ6およびIDFT部7を制御する。
プログラム格納部32には本発明に係るチャネル推定および等化方法をコンピュータ(制御部31)に実行させるためのプログラムが格納されている。
すなわち、制御部31はプログラム格納部32からチャネル推定および等化方法のプログラムを読み出し、そのプログラムに基づいて上記各部位を制御する。
次に、第1実施例の動作について図2および図3を参照しながら詳細に説明する。図2および図3は第1実施例のチャネル推定および等化方法を示すフローチャートである。
CP除去部1は、受信信号を入力とし、CPに相当する部分の受信信号を除去する(図2のステップS1)。DFT部2は、CP除去部1でCPを除去した受信信号を入力とし、NDFTポイント(NDFTは2以上の整数)のDFTを行い、周波数領域に変換した受信信号を出力する(図2のステップS2)。受信フィルタ3は、周波数領域で受信信号の帯域制限を行い、波形整形と雑音抑圧を行う(図2のステップS3)。
受信フィルタ3には、一般にはレイズドコサインロールオフフィルタ(ロールオフ率=0を含む)が用いられる。図1の構成では、受信信号のフィルタリングを周波数領域の信号処理で行っているが、DFT部2に先立ち時間領域の信号処理でフィルタリングを行うこともできる。
チャネル推定部4は、周波数領域でパイロット受信信号とパイロット参照信号との相関処理によりチャネル推定を推定する。以下、チャネル推定部4の動作について説明する。
サブキャリアデマッピング部10は、受信フィルタ3の出力であるパイロット受信信号を入力とし、所望ユーザのパイロット信号のサブキャリアだけを選択し(図2のステップS4)、不要なサブキャリアを間引き処理する。ここでサブキャリアデマッピング部10は、DFT部2の直後、受信フィルタ3の前で行う構成としてもよい。
DFT部11は、所望ユーザのパイロット符号をDFTし、周波数領域の信号に変換する(図2のステップS5)。送受信フィルタ12は、パイロット符号の周波数領域の信号を送受信フィルタに通す(図2のステップS6)。参照信号生成部13は、送受信フィルタ12の出力を用いて、パイロット受信信号との相関処理に用いるパイロット参照信号を計算する(図2のステップS7)。
参照信号生成部13には、パイロット受信信号の符号特性を完全にキャンセルするZF法や相関処理における雑音強調を抑えるMMSE法やクリッピング法が用いられる。ZF法を用いる場合のパイロット参照信号は式(1)で表される。
相関処理部14は、周波数領域のパイロット受信信号とパイロット参照信号との相関処理によりチャネル推定を推定する(図2のステップS8)。チャネル推定値は式(2)で計算される。
サブキャリアコピー部20は、相関処理部14で推定したチャネル推定値とサブキャリアコピー数K(Kは0以上の整数)を入力とし、端のサブキャリアをK個コピーする(図2のステップS9)。IDFT部15は、サブキャリアコピー部20で得られたチャネル推定値を時間領域のチャネル応答に変換する(図3のステップS10)。
雑音パス除去部16は、IDFT部15の出力であるチャネル応答から雑音だけのポイントの信号(雑音パス)を除去するため“0”に置換する(図3のステップS11)。
雑音パス除去部16には、時間窓フィルタや雑音しきい値制御が用いられる。時間窓フィルタは、チャネル応答がCP幅に収まっていると仮定し、CP幅に相当する区間以外のポイントの信号を雑音パスとして“0”に置換する。雑音しきい値制御は、所定のしきい値以下のポイントの信号を雑音パスとして“0”に置換する。時間窓フィルタと雑音しきい値制御を併用する場合は、雑音しきい値には時間窓フィルタの窓外の雑音の平均値を用いることができる。
DFT部17は、雑音パス除去部16で雑音パス除去したチャネル応答をDFTし、雑音を抑圧した周波数領域のチャネル推定値を出力する(図3のステップS12)。
図4はサブキャリアコピー部20におけるチャネル推定値のコピーの様子の一例を示す図である。同図(A)は相関処理部14で推定したチャネル推定値を示し、同図(B)はその拡大図を示している。同図(A)および(B)はサブキャリアコピー数K=2の場合を示している。
相関処理部14で推定した端のサブキャリアのチャネル推定値を三角印、コピーしたチャネル推定値を白丸印で表しており、三角印の端のサブキャリアのチャネル推定値を白丸の位置のサブキャリアに2つずつコピーする。
図5は本発明と従来例における雑音抑圧した周波数領域のチャネル推定値の様子の一例を示す図であり、実線が本発明における周波数領域のチャネル推定値、点線が従来例における周波数領域のチャネル推定値を表している。なお、同図の波形はDFT部17の出力波形を示している。
同図に示すように、端のサブキャリアをコピーすることにより、受信信号の帯域幅内で周波数領域のチャネル推定値の端のサブキャリアの振幅レベルの落ち込みを防ぐことができる。なお、同図に示す“受信信号の帯域幅”の縦線の位置が図4(B)に示した端のサブキャリアの位置(三角印)に対応する。
次に、図3のフローチャートに戻り、ウエイト計算部5は、チャネル推定部4の出力である周波数領域のチャネル推定値を入力とし、等化ウエイトを計算する(図3のステップS13)。ウエイト計算部5には、一般にMMSE法やZF法が用いられ、MMSEウエイトは式(3)で計算される。
等化フィルタ6は、ウエイト計算部5で計算した等化ウエイトおよび受信フィルタ3で帯域制限した受信信号を入力とし、それぞれをサブキャリア毎に乗じることにより、周波数領域で受信信号の等化処理を行う(図3のステップS14)。等化フィルタ6で等化された信号は式(4)で表される。
IDFT部7は、等化フィルタ6の出力である周波数領域の等化信号を入力とし、NIDFTポイント(NIDFTは2以上の整数)のIDFTを行い、時間領域の信号に変換し、復調信号として出力する(図3のステップS15)。
以上説明したように、本発明の第1実施例によれば、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーすることにより、チャネル推定精度を向上させ、等化フィルタのウエイト計算に用いることで優れた等化特性を実現することが可能となる。
図6は、本発明に係るチャネル推定装置および等化装置の第2実施例の構成図である。
なお、同図において図1と同等部分は同一符号にて示している。本発明の等化装置の第2実施例は、CP除去部1と、DFT部2と、受信フィルタ3と、チャネル推定部25と、ウエイト計算部5と、等化フィルタ6と、IDFT部7と、制御部31と、プログラム格納部32とを含んで構成される。
また、チャネル推定部25は、サブキャリアデマッピング部10と、DFT部11および17と、送受信フィルタ12と、参照信号生成部13と、相関処理部14と、IDFT部15および26と、雑音パス除去部16と、伝搬路計算部27と、サブキャリアコピー部28とを含んで構成される。
第2実施例では、チャネル推定部25のIDFT部26と、伝搬路計算部27と、サブキャリアコピー部28とを除いた各部の動作は第1実施例と同様である。第1実施例では、サブキャリアコピー部20において、端のサブキャリアをコピーする数を固定値K個にしていたが、第2実施例では、伝搬路状況に応じて、端のサブキャリアをコピーする数を決定している。
次に、第2実施例の動作について図7を参照しながら詳細に説明する。図7は第2実施例のチャネル推定および等化方法の要部を示すフローチャートである。
IDFT部26は、相関処理部14で推定したチャネル推定値を時間領域のチャネル応答に変換する(図7のステップS21)。
伝搬路計算部27は、IDFT部26の出力であるチャネル応答から遅延分散を計算し、遅延分散からコヒーレント帯域幅BWCoを計算する(図7のステップS22)。
サブキャリアコピー部28は、相関処理部14で推定したチャネル推定値、伝搬路計算部27で計算したコヒーレント帯域幅BWCo、サブキャリアコピー数Kを入力とし、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを決定した数だけコピーする(図7のステップS23)。
K個のサブキャリアをコピーした場合の帯域幅をBWCopyとすると、コヒーレント帯域幅BWCoがK個のサブキャリアをコピーした場合の帯域幅BWCopyよりも大きい場合(BWCo≧BWCopy)、端のサブキャリアをコピーする数をK個もしくはコヒーレント帯域幅になるべく近くなるようにK個よりも多くする。
逆にコヒーレント帯域幅BWCoがK個のサブキャリアをコピーした場合の帯域幅BWCopyよりも小さい場合(BWCo<BWCopy)、端のサブキャリアをコピーする数をコヒーレント帯域幅になるべく近くなるようにK個よりも少なくする。以降の雑音抑圧した周波数領域のチャネル推定、等化ウエイト計算、等化処理は第1実施例と同様であるため説明を省略する。
以上説明したように、本発明の第2実施例によれば、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーすることにより、チャネル推定精度を向上させ、等化フィルタのウエイト計算に用いることで優れた等化特性を実現することが可能である。さらに、第2実施例は伝搬路状況に応じて、端のサブキャリアをコピーする数を決定する構成を含むため、第1実施例よりも優れたチャネル推定精度および等化特性を実現することが可能である。
第3実施例はチャネル推定方法および等化方法のプログラムに関するものである。上述したように、本発明のチャネル推定装置および等化装置は、制御部31と、プログラム格納部32とを含んでいる(図1および図6参照)。
プログラム格納部32には図2,図3および図7に示すチャネル推定方法および等化方法をコンピュータ(制御部31)に実行させるためのプログラムが格納されている。
すなわち、制御部31はプログラム格納部32から図2,図3および図7に示すチャネル推定および等化方法のプログラムを読み出し、そのプログラムに基づいて上記各部位を制御する。その制御内容については既に述べたので、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、本発明の第3実施例によれば、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値をコピーすることにより、チャネル推定精度を向上させ、等化フィルタのウエイト計算に用いることで優れた等化特性を実現するプログラムが得られる。
なお、第1および第2実施例では時間領域信号から周波数領域信号への変換をDFT、周波数領域信号から時間領域信号への変換をIDFTで行っているが、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)、高速逆フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)あるいは他の信号変換アルゴリズムを用いてもよい。
本発明は移動通信システムの基地局無線装置および移動局無線装置のどちらにも適用することが可能である。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。

Claims (23)

  1. シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定装置であって、
    周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値を、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、それぞれ1つ又は複数コピーするコピー手段と、
    前記コピー手段からの周波数領域のチャネル推定値を時間領域に変換するIDFT手段と、
    前記時間領域に変換されたチャネル推定値に対して時間窓や雑音しきい値制御を用いてチャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記雑音パスを除去する雑音パス除去手段と、
    前記雑音パスが除去された時間領域のチャネル推定値を周波数領域に変換し周波数領域のチャネル推定値を得るDFT手段と
    を含む、ことを特徴とするチャネル推定装置。
  2. 前記コピー手段は、伝搬路状況に応じて、前記端のサブキャリアをコピーする数を決定することを特徴とする請求項1記載のチャネル推定装置。
  3. シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化装置であって、
    周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値を、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、それぞれ1つ又は複数コピーするコピー手段と、
    前記コピー手段からの周波数領域のチャネル推定値を時間領域に変換するIDFT手段と、
    前記時間領域に変換されたチャネル推定値に対して時間窓や雑音しきい値制御を用いてチャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記雑音パスを除去する雑音パス除去手段と、
    前記雑音パスが除去された時間領域のチャネル推定値を周波数領域に変換し周波数領域のチャネル推定値を得るDFT手段と
    前記DFT手段から出力されチャネル推定値を基に受信信号の等化処理を行う等化フィルタ手段を含む、ことを特徴とする等化装置。
  4. 前記コピー手段は、伝搬路状況に応じて、前記端のサブキャリアをコピーする数を決定することを特徴とする請求項3記載の等化装置。
  5. シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法であって、
    周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値を、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、それぞれ1つ又は複数コピーするコピーステップと、
    前記コピーステップでコピーされた前記周波数領域のチャネル推定値を時間領域に変換するステップと、
    前記時間領域に変換されたチャネル推定値に対して時間窓や雑音しきい値制御を用いてチャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記雑音パスを除去するステップと、
    前記雑音パスが除去された時間領域のチャネル推定値を周波数領域に変換することで周波数領域のチャネル推定値を得るステップと
    を含むことを特徴とするチャネル推定方法。
  6. 前記コピーステップは、伝搬路状況に応じて、前記端のサブキャリアをコピーする数を決定することを特徴とする請求項5記載のチャネル推定方法。
  7. シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法であって、
    周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値を、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、それぞれ1つ又は複数コピーするコピーステップと、
    前記コピーステップでコピーされた前記周波数領域のチャネル推定値を時間領域に変換するステップと、
    前記時間領域に変換されたチャネル推定値に対して時間窓や雑音しきい値制御を用いてチャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記雑音パスを除去するステップと、
    前記雑音パスが除去された時間領域のチャネル推定値を周波数領域に変換することで周波数領域のチャネル推定値を取得するステップと
    前記取得された周波数領域のチャネル推定値を基に受信信号の等化処理を行う等化フィルタステップとを含むことを特徴とする等化方法。
  8. 前記コピーステップは、伝搬路状況に応じて、前記端のサブキャリアをコピーする数を決定することを特徴とする請求項7記載の等化方法。
  9. シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法のプログラムであって、
    コンピュータに、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値を、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、それぞれ1つ又は複数コピーするコピーステップと、
    前記コピーステップでコピーされた前記周波数領域のチャネル推定値を時間領域に変換するステップと、
    前記時間領域に変換されたチャネル推定値に対して時間窓や雑音しきい値制御を用いてチャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記雑音パスを除去するステップと、
    前記雑音パスが除去された時間領域のチャネル推定値を周波数領域に変換することで周波数領域のチャネル推定値を得るステップと
    を実行させるためのプログラム。
  10. 前記コピーステップは、伝搬路状況に応じて、前記端のサブキャリアをコピーする数を決定することを特徴とする請求項9記載のプログラム。
  11. シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法のプログラムであって、
    コンピュータに、周波数領域のチャネル推定値を一旦、時間領域に変換する前に端のサブキャリアのチャネル推定値を、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、それぞれ1つ又は複数コピーするコピーステップと、
    前記コピーステップでコピーされた前記周波数領域のチャネル推定値を時間領域に変換するステップと、
    前記時間領域に変換されたチャネル推定値に対して時間窓や雑音しきい値制御を用いてチャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記雑音パスを除去するステップと、
    前記雑音パスが除去された時間領域のチャネル推定値を周波数領域に変換することで周波数領域のチャネル推定値を取得するステップと
    前記取得された周波数領域のチャネル推定値を基に受信信号の等化処理を行う等化フィルタステップと
    を実行させるためのプログラム。
  12. 前記コピーステップは、伝搬路状況に応じて、前記端のサブキャリアをコピーする数を決定することを特徴とする請求項11記載のプログラム。
  13. シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定装置であって、
    前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換する第一の離散フーリエ変換(DFT:Descrete Fourier Transform)部と、
    所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、
    前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、
    前記相関処理部で推定したチャネル推定とサブキャリアコピー数K(Kは0以上の整数)を用いて、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置にK個コピーするサブキャリアコピー部と、
    前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一の離散逆フーリエ変換(IDFT:Inverse Descrete Fourier Transform)部と、
    時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から前記雑音パスを除去する雑音パス除去部と、
    前記雑音パス除去部で前記雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部とを含むことを特徴とするチャネル推定装置。
  14. シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化装置であって、
    シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換する第一のDFT部と、
    所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、
    前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、
    前記相関処理部で推定したチャネル推定とサブキャリアコピー数Kを用いて、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置にK個コピーするサブキャリアコピー部と、
    前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一のIDFT部と、
    時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から前記雑音パスを除去する雑音パス除去部と、
    前記雑音パス除去部で前記雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部と、
    前記第二のDFT部で雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算するウエイト計算部と、
    前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行う等化フィルタと、
    等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力する第二のIDFT部とを含むことを特徴とする等化装置。
  15. シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定装置であって、
    前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換する第一のDFT部と、
    所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、
    前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、
    前記相関処理部で推定したチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第三のIDFT部と、
    前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算する伝搬路計算部と、
    前記相関処理部で推定したチャネル推定、前記伝搬路計算部で計算したコヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、決定した数だけコピーするサブキャリアコピー部と、
    前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一のIDFT部と、
    時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から前記雑音パスを除去する雑音パス除去部と、
    前記雑音パス除去部で前記雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部とを含むことを特徴とするチャネル推定装置。
  16. シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化装置であって、
    シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換する第一のDFT部と、
    所望のサブキャリアだけを選択するサブキャリアデマッピング部と、
    前記サブキャリアデマッピング部の出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定する相関処理部と、
    前記相関処理部で推定したチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第三のIDFT部と、
    前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算する伝搬路計算部と、
    前記相関処理部で推定したチャネル推定、前記伝搬路計算部で計算したコヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に、決定した数だけコピーするサブキャリアコピー部と、
    前記サブキャリアコピー部で得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換する第一のIDFT部と、
    時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から前記雑音パスを除去する雑音パス除去部と、
    前記雑音パス除去部で前記雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力する第二のDFT部と、
    前記第二のDFT部で雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算するウエイト計算部と、
    前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行う等化フィルタと、
    等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力する第二のIDFT部とを含むことを特徴とする等化装置。
  17. 前記雑音パス除去部は、時間窓フィルタと雑音しきい値制御の両方あるいはいずれかによりチャネル応答から雑音パスを除去とすることを特徴とする請求項13または15記載のチャネル推定装置。
  18. 前記雑音パス除去部は、時間窓フィルタと雑音しきい値制御の両方あるいはいずれかによりチャネル応答から雑音パスを除去とすることを特徴とする請求項14または16記載の等化装置。
  19. 前記ウエイト計算部は、最小平均自乗誤差(MMSE:Minimum Mean Square Error)法あるいはゼロフォーシング(ZF:Zero Forcing)法に基づき等化ウエイトを計算することを特徴とする請求項14または16記載の等化装置。
  20. シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法であって、
    前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定とサブキャリアコピー数Kを用いて、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置にK個コピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、
    時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から前記雑音パスを除去し、前記雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力することを特徴とするチャネル推定方法。
  21. シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法であって、
    シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定とサブキャリアコピー数Kを用いて、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置にK個コピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から前記雑音パスを除去し、前記雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力し、雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算し、前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行い、等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力することを特徴とする等化方法。
  22. シングルキャリアのパイロット信号を用いて、周波数領域の信号処理によりチャネル推定を推定するチャネル推定方法であって、
    前記パイロット受信信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算し、前記チャネル推定、前記コヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に決定した数だけコピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から前記雑音パスを除去し、雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力することを特徴とするチャネル推定方法。
  23. シングルキャリア信号を周波数領域の信号に変換し、周波数領域の信号処理により等化処理を行う等化方法であって、
    シングルキャリアのパイロット信号を受信して周波数領域に変換し、所望のサブキャリアだけを選択し、その出力とパイロット符号を周波数領域に変換して生成したパイロット参照信号との相関処理により、チャネル推定を推定し、前記チャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、前記チャネル応答からコヒーレント帯域幅を計算し、前記チャネル推定、前記コヒーレント帯域幅とサブキャリアコピー数Kを用いて、伝搬路状況に応じて、コピーする数を決定し、端のサブキャリアを、受信信号の帯域外である低周波数成分及び/又は高周波数成分のサブキャリアの位置に決定した数だけコピーし、得られたチャネル推定を時間領域のチャネル応答に変換し、時間窓フィルタや雑音しきい値制御を用いて、前記チャネル応答から雑音だけのポイントの信号である雑音パスを0に置換することで前記チャネル応答から雑音パスを除去し、前記雑音パス除去したチャネル応答を周波数領域に変換し、雑音を抑圧したチャネル推定値を出力し、雑音抑圧したチャネル推定から等化ウエイトを計算し、前記等化ウエイトにより周波数領域で受信信号の等化処理を行い、等化信号を時間領域に変換して復調信号を出力することを特徴とする等化方法。
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