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JP4716608B2 - 対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア - Google Patents

対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア Download PDF

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JP4716608B2
JP4716608B2 JP2001195643A JP2001195643A JP4716608B2 JP 4716608 B2 JP4716608 B2 JP 4716608B2 JP 2001195643 A JP2001195643 A JP 2001195643A JP 2001195643 A JP2001195643 A JP 2001195643A JP 4716608 B2 JP4716608 B2 JP 4716608B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、幼児を保持して移動する際に使用されるベビーキャリア、特に対面だっこおよび前向きだっこの両方に適した兼用ベビーキャリアに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記ベビーキャリアの使用方法の一つとして、幼児を使用者の身体の胸腹部側で保持する、所謂「だっこ」がある。
【0003】
だっこは、図6(A)に示すように幼児と使用者とが向き合う対面だっこが一般的である。対面だっこでは、使用者と幼児が互いに確認し合えて双方に心理的安定感をもたらすとともに、使用者が補助的に手で支える場合にも安定感がある。従って、一般的なベビーキャリア(55)は、キャリア本体(50)の背当て部(51)として幼児の背中から臀部をすっぽりと包むような対面だっこに適した構造のものを採用している。
【0004】
しかし、対面だっこでは幼児の視野が使用者に遮られるため、長時間同じ姿勢でだっこされていると飽きてくることもある。そのため最近では、図6(B)に示すように、幼児をキャリア本体(50)内で逆方向に収容し、使用者と同方向を向かせる「前向きだっこ」をする使用者が増えつつある。無論、だっこの心理的、身体的な安定感のみについていえば対面だっこが勝るため、前向きだっこのみを行うのではなく、幼児の状態に合わせて対面だっこと前向きだっことが使い分けられている。
【0005】
このため、従前より対面だっこに使用していたベビーキャリアをそのまま使用し、キャリア本体への幼児の収容方向を転換して、対面だっこおよび前向きだっこの両方に対応していた。
【0006】
なお、図6(A)および(B)において、(52)はショルダーベルト、(53)は頭部サポート部材を示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の対面だっこ用のベビーキャリア(55)で前向きだっこを行うと、次のような問題点があった。
【0008】
前記キャリア本体(50)の背当て部(51)は、幼児を背面から支えて安定した保持状態を得るために、下方部(51a)が臀部を覆うに足りる広い幅に形成されている。このようなベビーキャリア(55)を対面だっこに用いると、幼児の背中から臀部までをすっぽり包んで安定した保持状態が得られる。しかし、幼児を逆向きに収容して前向きだっこに使用すると、臀部を覆っていた背当て部(51)の下方部(51a)の両側縁から両脚が出て、幅の広い下方部(51a)で幼児の下腹部から鼠蹊部(X)(X)を支持することになる。しかも、キャリア本体(50)はショルダーベルト(52)(52)で吊り下げられているため、背当て部(51)の下方部(51a)に幼児の体重が集中し、下方部(51a)の両側縁が幼児の鼠蹊部(X)(X)を圧迫したり食い込んだりする。その上、前向きだっこでは、対面だっこより手足の動きが自由になるために幼児の運動量が大きくなる傾向があり、ますます鼠蹊部(X)(X)への圧迫が強くなる。
【0009】
この発明は、上述の技術背景に鑑み、対面または前向きのどちらの方向でも幼児を安全快適にだっこできる対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアは、対面だっこで幼児の背面を支持する背当て部を有するキャリア本体と、前記キャリア本体に取付けられてキャリア本体を使用者の身体に装着する装着手段と、前記キャリア本体の背当て部内に着脱自在に装着される補助背当て部材とを備えるベビーキャリアであって、前記背当て部の下方部は、前記背当て部で胸腹部を支持する前向きだっこにおける幼児の股当て幅相当に形成され、前記補助背当て部材は、前記背当て部の下方部よりも幅の広い尻当て幅相当に形成されていることを基本要旨とする。
【0011】
前記対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアでは、股当て幅相当の狭い幅に形成されている背当て部の下方部を、補助背当て部材の装着によって尻当て幅相当に拡幅することができる。このため、対面だっこでは、補助背当て部材を装着して臀部を広い幅で支持することができる。一方、前向きだっこでは、前記補助背当て部材を外して背当て部の下方部を本来の幅とし、適正な股当て幅で支持することができる。
【0012】
前記背当て部の下方部は6〜25cmの幅に形成されていることが好ましく、前向きだっこの股当て幅として確実に安定した支持を行える。
【0013】
前記補助背当て部材は可撓性を有してなることが好ましく、適度な剛性によって支持力が高まるとともに、幼児の体型に即して撓むことでフィット性が増して支持の安定性が高まる。
【0014】
また、前記補助背当て部材は内側に湾曲してなることが好ましく、幼児の背中や臀部の丸みにフィットして、支持の安定性が高まる。
【0015】
さらに、前記補助背当て部材は、前記背当て部の下方部よりも3cm以上広い幅に形成されていることが好ましく、対面だっこの尻当て幅として確実に安定した支持を行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明の好適な実施態様を、図示例に基づいて以下に説明する。
【0017】
図1〜図4に示す対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア(1)は、キャリア本体(10)、ショルダーベルト(30)(30)および補助背当て部材(40)から構成されている。
【0018】
前記キャリア本体(10)は、対面だっこにおいて幼児の背中から臀部までを覆う背当て部(11)と、胸腹部を覆う正面視略逆凸字形の前当て部(12)とが、股当て部(13)の前後で連続してこれら(11)(13)(12)が一体に形成されている。
【0019】
前記背当て部(11)は両側に突出する耳部(14a)(14b)を有し、一方の耳部(14a)は前当て部(12)の上部一端側(15a)に縫着されて連続し、他方の耳部(14b)は、側縁部に取付けられたスナップ(20a)と、前当て部(12)の上部他端側(15b)に取付けられた相手方スナップ(20b)とによって、前当て部(12)に分離可能に止着されるものとなされている。
【0020】
また、図2に示すように、前記背当て部(11)の股当て部(13)に続く下方部(11a)、および前記前当て部(12)の股当て部(13)に続く下方部(12a)は、股当て部(13)と略同幅に形成されて、いずれも幼児の鼠蹊部間の股当て幅に適した幅に形成されている。本実施態様では、前記背当て部(11)の下方部(11a)の幅(W1)は13cmに形成されている(図4参照)。
【0021】
さらに、前記背当て部(11)の両耳部(14a)(14b)にはそれぞれ2個一対のD鐶(16)が取付けられ、一方前記前当て部(12)には前記D鐶(16)に通して留める調整ベルト(17)が縫着され、調整ベルト(17)の留め位置に応じてキャリア本体(10)内の空間が拡縮される。また、(45b)は補助背当て部材(40)を装着するためのスナップであり、(18)は装着した補助背当て部材(40)を抑えるための抑え帯である。
【0022】
上述の構成により、前記キャリア本体(10)は幼児の下半身をすっぽり包む袋状となされている。
【0023】
ショルダーベルト(30)(30)は左右一対あって、ウレタンフォームからなる緩衝材を内包する広幅部(31)とその先端側に縫着された細紐部(32)とにより構成され、広幅部(31)の基端で前記前当て部(12)の外面中央で縫着され、前記細紐部(32)の先端にはバックル(33a)が取付けられている。前記バックル(33a)は、前記背当て部(11)から股当て部(13)の外面に交差状に縫着されて股当て部(13)の側縁から延出するベルト(34)の先端に取付けられた相手方バックル(33b)に連結される。
【0024】
なお、前記ショルダーベルト(30)(30)は、この発明における装着手段に対応する。
【0025】
補助背当て部材(40)は、前記背当て部(11)と略等しい長さの概略長六角形で、下半部(41)は背当て部(11)の下方部(11a)よりも幅の広い尻当て幅相当に形成されている。本実施態様では、前記下半部(41)の幅(W2)は中間部で前記下方部(11a)の幅(W1)より12cm広い25cmに形成されている(図4参照)。また、全体が内側に緩やかに湾曲し、幼児の背中や臀部の丸みに沿うように形成されている。この湾曲形状は、図3に示すように、2枚のカバー布(42)(42)の間に、所要形状に成形されたプラスチック薄板からなる芯材(43)を内包することよって得たものである。前記芯材(43)は可撓性を有し、補助背当て部材(40)に適度な剛性による支持力と撓みによるフィット性とを付与している。また、前記芯材(43)の幼児側にはウレタンフォームからなる緩衝材(44)が重ね合わされて、硬質の芯材(42)の当たりを緩和している。
【0026】
図4に示すように、前記補助背当て部材(40)は、上縁部に取付けられたスナップ(45a)(45a)をキャリア本体(10)の背当て部(11)の相手方スナップ(45b)(45b)に止着することによりキャリア本体(10)内に装着される。さらに、上縁部を抑え帯(18)で抑えることによって、位置ずれが防止されるとともに、硬質のスナップ(45a)の幼児への接触が回避される。前記補助背当て部材(40)の下半部(41)は、背当て部(11)の下方部(11a)よりも幅広く形成されているため、前記背当て部(11)の下方部(11a)の左右両側方から補助背当て部材(40)の下半部(41)が覗いた状態に装着される。従って、前記補助背当て部材(40)の装着によって背当て部(11)の下方部(11a)が実質的に拡幅される。
【0027】
次に、前記ベビーキャリア(1)を対面だっこおよび前向きだっこで使用する方法について説明する。
(対面だっこ)
図4に示すように、まず、キャリア本体(10)の背当て部(11)と前当て部(12)のスナップ(20a)(20b)を外してこれら(11)(12)を分離させ、背当て部(11)に補助背当て部材(40)を装着する。前記補助背当て部材(40)の装着によって、尻当て幅が前記背当て部(11)の下方部(11a)の幅から補助背当て部材(40)の下半部(41)の幅に拡大される。
【0028】
そして、前記キャリア本体(10)内に、幼児を背中が前記背当て部(11)に接する方向に載せ、前記スナップ(20a)(20b)の止着により前記前当て部(12)を背当て部(11)に結合させる。これにより、キャリア本体(10)は袋状に形成されとともに、該袋状部内に幼児が収容される。
【0029】
そして、図5(A)に示すように、幼児を収容したキャリア本体(10)を使用者の胸側に位置させ、ショルダーベルト(30)(30)を両肩に掛けるとともに背中側でクロスさせて、バックル(33a)を対応位置の相手方バックル(33b)に止着連結する。
【0030】
このとき、幼児の胸腹部は前当て部(12)側で支持され、両脚が前当て部(12)の下方部(12a)乃至股当て部(13)の両脇から突き出し、鼠蹊部は前当て部(12)の下方部(12a)によって支持される(図示省略)。一方、背中乃至臀部は背当て部(11)側で支持される。臀部は、前記補助背当て部材(40)の装着によって拡大された尻当て幅で支持され、しかも芯材(43)の剛性によってしっかりと支持される。また、前記補助背当て部材(40)の湾曲形状が背中や臀部の丸みにフィットして、安定した支持状態となる。さらに、前記芯材(43)は、幼児の体重がかかると幼児の体型に即して撓むから、さらにフィット性が高まる。
【0031】
なお、この方法で幼児を収容したキャリア本体(10)を、使用者の背面側に配置すればおんぶで保持することができる。
(前向きだっこ)
キャリア本体(10)の背当て部(11)から補助背当て部材(40)を外しておく。
【0032】
そして、前記キャリア本体(10)内に、幼児を胸腹部が前記背当て部(11)に接する方向に載せ、前記スナップ(20a)(20b)の止着により前記前当て部(12)を背当て部(11)に結合させる。これにより、キャリア本体(10)は袋状に形成されるとともに、該袋状部内に幼児が収容される。
【0033】
そして図5(B)に示すように、幼児を収容したキャリア本体(10)を使用者の胸側に位置させ、ショルダーベルト(30)(30)を両肩に掛けるとともに背中側でクロスさせて、バックル(33a)を対応位置の相手方バックル(33b)に止着連結する。
【0034】
このとき、幼児の両脚は、背当て部(11)の下方部(11a)乃至股当て部(13)の両脇から突き出し、鼠蹊部(X)(X)は背当て部(11)の下方部(11a)によって支持されている。前記背当て部(11)の下方部(11a)はもとより幼児の股当て幅に適した幅に形成されているため、背当て部(11)が鼠蹊部(X)(X)に食い込んで圧迫することがない。
【0035】
なお、前向きだっこでは、前当て部(12)で幼児の背面側を支持する。前記前当て部(12)の下方部(12a)は股当て幅相当に形成されているから、臀部を支持するには尻当て幅が不足することになる。しかし、幼児の背面側は使用者の胸腹部全体でしっかりと支持されているため、前記補助背当て部材を使用しなくても安定性は確保されている。勿論、前当て部に前記補助背当て部材を装着して尻当て幅を拡大することで対処しても良い。
【0036】
上述した対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア(1)では、背当て部(11)の下方部(11a)を股当て幅相当の狭い幅に形成したことにより、前向きだっこで鼠蹊部(X)(X)を圧迫しない。また、対面だっこでは、補助背当て部材(40)の装着により背当て部(11)の下方部(11a)を尻当て幅相当に拡幅して臀部を広い幅で支持できる。従って、いずれの方向でも支障なく安全快適にだっこすることができる。
【0037】
前記背当て部(11)の下方部(11a)の幅は、両方向で安定した支持を行うために6〜25cmの範囲が好ましい。6cm未満では対面だっこで補助背当て部材(40)を装着しても支持が不安定になるおそれがある。一方、25cmを超えると特に体格の小さい幼児の前向きだっこで鼠蹊部を圧迫するおそれがある。特に好ましい下方部(11a)の幅は10〜20cmである。
【0038】
前記補助背当て部材(40)は、十分な尻当て幅を確保するために、背当て部(11)の下方部(11a)よりも3cm以上広い幅に形成することが好ましく、特に5cm以上広い幅に形成することが好ましい。また、前記補助背当て部材(40)上下方向の寸法は、背当て部(11)の下方部(11a)を覆う長さがあれば臀部を支持するに足りるが、幼児の快適性という観点からは背当て部(11)の中間で段差を付けない方が好ましく、背当て部と略同寸とするのが好ましい。
【0039】
また、前記補助背当て部材(40)の材質は、ウレタンフォーム等の各種発泡樹脂、綿、フェルト等の緩衝材、プラスチック板等の可撓性材料あるいはこれらを中材または芯材として布帛で包んだものを例示できる。上記実施態様のように可撓性材料を芯材に用いたり、あるいは可撓性材料で補助背当て部材を形成することにより、適度な剛性を与えて支持力を高めるとともに、幼児の体重がかかって撓むことで身体に対するフィット性を高めることができる。
【0040】
また、補助背当て部材(40)を内側に湾曲させることによって、背中や臀部の丸みにフィットさせて支持安定性を高めることができる。このような湾曲形状は、プラスチック成形板、硬質の発泡樹脂成形体等を用いたり、あるいはこれらを芯材として用いることによって形成することができる。また、軟質の発泡樹脂や綿等の軟質材料であっても、立体的な縫製によって湾曲形状を得ることができる。
【0041】
また、前記補助背当て部材(40)のキャリア本体(10)への装着具は、例示したスナップ(45a)(45b)に限定されず、面ファスナ、ボタン留め、ファスナ結合、紐結び、フラップの掛け留め等適宜選択することができる。また、装着具の取付位置や取付け数も限定されない。例えば、図示例の補助背当て部材(40)では上縁部の2つのスナップによって止着しているが、下縁部にも装着具を追加しても良い。補助背当て部材(40)を上下で装着することにより位置ずれを確実に防ぐことができる。
【0042】
この発明においては、ベビーキャリアの細部構成を上述の実施態様に限定するものではない。
【0043】
即ち、キャリア本体は、少なくとも背当て部を有し、背当て部によって幼児を対面だっこおよび前向きだっこの状態を安定して保持できるものであれば良い。上述の実施態様では背当て部に股当て部および前当て部が付加された袋状タイプのキャリア本体を例示したが、背当て部のみ、または背当て部および股当て部からなるオープンタイプのキャリア本体、あるいは前当て部を着脱自在に設けた袋状−オープンタイプ転換可能なキャリア本体も用いることができる。また、対面だっこやおんぶの安定性を高めるために、図6(A)に示すような頭部サポート部材(53)を付加することも好ましい。
【0044】
また、装着手段は、幼児を収容したキャリア本体を使用者の身体に安定した状態に装着できるもので有れば良く、装着手段を構成する部材数、装着方法、キャリア本体における装着手段の取付位置も限定されない。上述の実施態様で示した左右両肩に掛ける一対のショルダーベルトの他、片方の肩にたすき掛けにする1本のショルダーベルトを例示できる。また、左右一対のショルダーベルトの場合、取付け位置は本実施態様の前当て部の他、図6(A)(B)のベビーキャリア(55)のように背当て部(51)に取付けることもできる。
【0045】
【発明の効果】
以上の次第で、この発明の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアは、対面だっこで幼児の背面を支持する背当て部を有するキャリア本体と、前記キャリア本体に取付けられてキャリア本体を使用者の身体に装着する装着手段と、前記キャリア本体の背当て部内に着脱自在に装着される補助背当て部材とを備えるベビーキャリアであって、前記背当て部の下方部は、前記背当て部で胸腹部を支持する前向きだっこにおける幼児の股当て幅相当に形成され、前記補助背当て部材は、前記背当て部の下方部よりも幅の広い尻当て幅相当に形成されているから、股当て幅相当の狭い幅に形成されている背当て部の下方部の幅を、補助背当て部材を装着することによって尻当て幅相当に拡幅することができる。このため、対面だっこでは、補助背当て部材を装着して臀部を広い幅で支持することができる。一方、前向きだっこでは、前記補助背当て部材を外して背当て部の下方部を本来の幅とし、適正な股当て幅で支持して鼠蹊部を圧迫しない。従って、対面だっこ、前向きだっこのいずれの方向でも幼児を安全快適に保持することができる。
【0046】
前記背当て部の下方部が6〜25cmの幅に形成されている場合は、前向きだっこでの鼠蹊部を圧迫しない安全で安定した支持と、対面だっこでの補助背当て部材の装着による安定した臀部支持とを確実に行える。
【0047】
また、前記補助背当て部材が可撓性を有してなる場合は、適度な剛性によって支持力を高め得るとともに、幼児の体型に即して撓むことでフィット性が増して支持の安定性を高め得る。
【0048】
また、前記補助背当て部材が内側に湾曲してなる場合は、幼児の背中や臀部の丸みにフィットして支持の安定性を高め得る。
【0049】
さらに、前記補助背当て部材が前記背当て部の下方部よりも3cm以上広い幅に形成されている場合は、十分な尻当て幅を確保して安定した対面だっこを確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリアの実施態様の全体斜視図である。
【図2】図1のベビーキャリアの部分展開図である。
【図3】図1のIII−III線断面である。
【図4】補助背当て部材のキャリア本体への装着状態を示す斜視図である。
【図5】図1のベビーキャリアの使用状態を示す斜視図であり、(A)は対面だっこ、(B)は前向きだっこを示している。
【図6】従来のベビーキャリアの使用状態を示す斜視図であり、(A)は対面だっこ、(B)は前向きだっこを示している。
【符号の説明】
1…対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア
10…キャリア本体
11…背当て部
11a…下方部
30、30…ショルダーベルト(装着手段)
40…補助背当て部材
1…背当て部の下方部の幅
2…補助背当て部材の幅

Claims (5)

  1. 対面だっこで幼児の背面を支持する背当て部を有するキャリア本体と、前記キャリア本体に取付けられてキャリア本体を使用者の身体に装着する装着手段と、前記キャリア本体の背当て部内に着脱自在に装着される補助背当て部材とを備えるベビーキャリアであって、
    前記背当て部の下方部は、前記背当て部で胸腹部を支持する前向きだっこにおける幼児の股当て幅相当に形成され、
    前記補助背当て部材は、前記背当て部の下方部よりも幅の広い尻当て幅相当に形成されていることを特徴とする対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア。
  2. 前記背当て部の下方部は、6〜25cmの幅に形成されている請求項1に記載の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア。
  3. 前記補助背当て部材は、可撓性を有してなる請求項1または2に記載の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア。
  4. 前記補助背当て部材は、内側に湾曲してなる請求項1〜3のいずれかに記載の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア。
  5. 前記補助背当て部材は、前記背当て部の下方部よりも3cm以上広い幅に形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の対面・前向きだっこ兼用ベビーキャリア。
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