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JP4713958B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、延長管が接続される連通管を有する吸込口本体を備えた電気掃除機に関する。
従来、この種の電気掃除機の吸込口体である床ブラシは、下部に吸込口が開口された横長四角形状のケース体と、このケース体に対して突出し延長管に連通接続される連通管とを備えている。この連通管の先端部には、小型のノズルが設けられており、この連通管は、ノズルとともにケース体に対して着脱可能に設けられている。一方、ケース体には、ノズルを嵌合させる凹部が設けられ、この凹部には、ノズルを左右から挟持する一対の支持部が配設されている。また、ケース体には、例えば足踏みなどの押圧操作により支持部を互いに開いてノズルをケース体から取り外し可能とするボタンが設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−339587号(第3−4頁、図6−7)
しかしながら、上述の電気掃除機では、ボタンを操作した際にノズルがケース体から取り外しできる状態となったかどうか、すなわちノズルのロックが解除されたかどうかを作業者が感触的に容易に認識できないという問題点を有している。
また、このようにロックが解除されたかどうかを認識しにくいと、ノズルがケース体に対して取り外し可能でない状態から作業者がノズルを外そうと力を加えてしまい、床ブラシを誤って破損してしまうおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、延長管の取り外し時の破損を防止できる電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、電動送風機の吸込側に連通して掃除機本体に接続されるホース体と、このホース体に連通接続されることにより電動送風機の吸込側に連通接続される延長管と、この延長管が接続される連通管を備えた吸込口本体と、連通管に配置され、延長管を連通管に対して保持可能な被操作部と、延長管を連通管への接続方向と反対方向に押し出し可能な押し出し機構とを具備し、被保持部は、延長管を連通管に対して接続保持し吸込口本体を被掃除面に載置した状態で、この被操作部が吸込口本体に接触する位置に連通管を吸込口本体に対して前方へと回動させることで動作して連通管に対する延長管の保持を解除して延長管を連通管に対して取り外し可能とし、押し出し機構は、被操作部の動作に連動して延長管を連通管への接続方向と反対方向に押し出すものである。
本発明によれば、吸込口本体を被掃除面に載置した状態で連通管を前方へと回動させて吸込口本体に対して被操作部を接触させると、被操作部が動作して延長管が連通管に対して取り外し可能とな、この被操作部の動作に連動して押し出し機構が延長管を連通管への接続方向と反対方向に押し出すことで、作業者が延長管の取り外しの際に無理な力を加えることがなく、延長管の取り外し時の破損を防止できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の電気掃除機の構成を図1ないし図8を参照して説明する。
図8において、1は掃除機本体で、この掃除機本体1は、内部に収容された電動送風機2の駆動にて生じる吸込風とともに吸い込んだ塵埃を集塵装置としての集塵カップ3で分離して集塵する電気掃除機であり、被掃除面としての床面上を走行可能である。
また、掃除機本体1は、電動送風機2を収容した本体ケース4と、この本体ケース4の前側に区画形成された図示しない集塵収容室の上部に連通する開口5を回動により開閉可能とする本体蓋6とを備えている。
そして、掃除機本体1の前部には、集塵収容室に連通し外部から空気を吸引する本体吸込口7が開口されている。この本体吸込口7には、可撓性を有し湾曲可能な細長略円筒状のホース体8が連通接続されている。このホース体8の先端には、電動送風機2の動作モードなどが選択可能な手元操作部9が設けられている。この手元操作部9には、作業者が把持する手元把持部10が突設され、この手元把持部10には、電動送風機2などを複数の動作モードに設定する複数の設定ボタン11が設けられている。
また、手元操作部9の先端には、伸縮可能な細長略円筒状の延長管12が着脱可能に連通接続されている。さらに、この延長管12の先端には、例えば室内の床面の絨毯などの上に載置され、絨毯などの上の塵埃を吸い込む吸込口体としての床ブラシ13が着脱可能に連通接続されている。
さらに、掃除機本体1内には、電動送風機2などに外部の商用交流電源から給電可能な電源コード14が引き出し可能に収納されている。
集塵カップ3は、例えば空気とともに吸い込んだ塵埃を直進慣性により粗塵と細塵とに分離して収容するものである。
延長管12は、図3、図4および図8に示すように、例えば一対の延長管本体16,17が伸縮可能に接続されており、延長管本体16の先端部には、先端部に補助清掃体18が着脱可能に設けられている。
補助清掃体18は、延長管本体16に接続される接続管部21を有し、この接続管部21の先端側に、補助ブラシ22が揺動可能に取り付けられている。
接続管部21には、補助清掃体18を延長管本体16に対して取り外し可能にする解除ボタン23が設けられている。また、この接続管部21は、補助ブラシ22が取り付けられる拡径状の拡径部24が先端部に形成されている。
補助ブラシ22は、接続管部21に軸支される環状の保持枠25を備え、この保持枠25に軟質の合成樹脂などで形成されたブラシ毛部26が植毛されている。
そして、床ブラシ13は、吸込口本体としてのケース体31と、このケース体31の後部中央部に突設された連通管32とを備えている。
ケース体31は、横長に形成され、上側が開放された下ケース35と、この下ケース35の上側後部に取り付けられる上ケース36と、この上ケース36の前側の一部を覆う上カバー37とを備えている。
下ケース35には、図示しないが、床面に対向する下面の前部に吸込口が横長に開口形成され、この吸込口には、回転清掃体としての回転ブラシが回転自在に設けられている。そして、吸込口は、ケース体31内で連通管32に連通している。
上ケース36は、下ケース35の上側後部を閉塞するものであり、前部が吸込口に連通する吸気室を下ケース35との間に区画している。また、この上ケース36の後部には、下ケース35との間で連通管32が周方向に回動可能に嵌合する嵌合凹部41が設けられている。
上カバー37は、前部の両側に突設された図示しない係合部が下ケース35の前部両側に設けられた図示しない孔部に挿入されるとともに、後部両側に突設された摘み部43が上ケース36の後部両側に対して係脱されることで、下ケース35および上ケース36に対して着脱され、この着脱により回転ブラシの上方を開閉可能となっている。また、この上カバー37の前部には、回転ブラシの前部を覆う前カバー44が設けられている。
連通管32は、筒状の本体部46を備え、この本体部46の先端部には、嵌合凹部41に回動可能に嵌合保持される回動接続部47が取り付けられている。また、本体部46には、本体カバー48が設けられ、この本体カバー48と本体部46とにより、嵌合段部49が形成されているとともに、本体カバー48と本体部46との間に、空間部Sが形成されている。そして、この空間部S内には、被操作部51と、押し出し機構52とがそれぞれ設けられている。
本体部46は、基端部が嵌合段部49よりも突出し、床ブラシ13を延長管12の先端部に連通接続した状態で、この本体部46の基端部が延長管12の補助清掃体18の先端部に挿入される。
回動接続部47は、先端部が嵌合凹部41に周方向に回動可能に設けられているとともに、基端部が本体部46の先端部を径方向に揺動可能に軸支している。このため、床ブラシ13は、延長管12に対して相対的に周方向に回動するとともに、径方向に揺動する。また、この回動接続部47の上部には、本体部46が径方向へと回動となるように切欠凹部54が切り欠き形成されている。
本体カバー48は、本体部46の前面側を覆うように取り付けられ、嵌合段部49よりも上部に端子55が突設されている。この端子55は、図8に示すホース体8を本体吸込口7に接続し、このホース体8に延長管12と床ブラシ13とを順次連通接続した状態で、設定ボタン11および図8に示す掃除機本体1内の図示しない制御回路などから送信される信号を床ブラシ13内へと伝達するものである。
嵌合段部49は、床ブラシ13を延長管12に連通接続した状態で、補助ブラシ22のブラシ毛部26が嵌合する段差状の部分である。
被操作部51は、動作部となるレバー体56と、このレバー体56の動作に連動する揺動部材57とを備えている。
レバー体56は、図1、図2および図5に示すように、長手状の一対のレバー体アーム61と、これらレバー体アーム61の下端部間を連結する連結部62と、この連結部62に設けられたボタン部63とを有している。
レバー体アーム61のそれぞれの上端部には、環状に形成され揺動部材57に回動可能に軸支される被軸支部65が設けられている。すなわち、この被軸支部65には、揺動部材57の一部が回動可能に挿入される回動孔66が中央部に穿設されている。
ボタン部63は、本体カバー48に穿設されたボタン孔71からこの本体カバー48の外部へと露出し、図3に示すように、連通管32に延長管12を接続した状態で延長管12を前方へ傾斜させた場合には、図7に示すように切欠凹部54の縁部に当接して押される部分である。
図1、図2および図5に戻って、揺動部材57は、長手状の揺動部材本体73と、この揺動部材本体73の長手方向の中央部から左右両側にそれぞれ突出した軸支突出部74と、揺動部材本体73の下端部に設けられた回動当接部75と、揺動部材本体73の下端部よりも若干上側の位置にて本体カバー48側に突設された突出部76と、揺動部材本体73の上端部に設けられた係合爪部77とを有している。
軸支突出部74は、レバー体56の回動孔66にそれぞれ挿通され、各先端部が本体部46、あるいは本体カバー48などに回動可能に軸支されている。そして、この軸支突出部74は、レバー体56とともに、図示しないトーションばねなどによりボタン部63がボタン孔71から突出する方向、すなわち図1および図2に示す時計回り方向へと付勢されている。なお、以下、時計回り方向および反時計回り方向とは、それぞれ図1および図2に示す時計回り方向および反時計回り方向を指すものとする。
また、回動当接部75は、レバー体56のボタン部63が押された際に、このボタン部63の本体部46側が当接することで、揺動部材57をレバー体56とともに軸支突出部74を中心として時計回り方向へと回動させるためのものである。
突出部76は、揺動部材57が軸支突出部74を中心として時計回り方向へと回動した際に本体カバー48の内面に当接することで、揺動部材57の回動を規制するものである。このため、揺動部材57が、突出部76が本体カバー48に当接するまで時計回り方向へと回動するのに対して、レバー体56は、レバー体アーム61などが本体カバー48に当接するまで時計回り方向へとへと回動するので、レバー体56と揺動部材57とは、回動可能な角度が互いに異なっている。
係合爪部77は、揺動部材57が軸支突出部74を中心として反時計回り方向へと回動した状態で先端部が延長管12から径方向に突設された被係合部81に係合されることで、延長管12を連通管32に接続保持するとともに、ボタン部63が押されて揺動部材57が軸支突出部74を中心として反時計回り方向へと回動した状態で被係合部81への係合が外れ、延長管12を連通管32に対して取り外し可能とするものである。
また、係合爪部77の先端部の上部には、本体部46側へと下方向に傾斜した傾斜面82が形成されている。この傾斜面82は、一旦連通管32から取り外した延長管12を再度連通管32に接続する際に被係合部81の下端部が当接することで、トーションばねの付勢力に抗してレバー体56および揺動部材57を、被軸支部65および軸支突出部74を中心として反時計回り方向へと回動させるものである。
一方、押し出し機構52は、揺動部材57の反時計回り方向への回動により押動される伝達部材としての伝達体85と、この伝達体85の動作により動作される押し出し部材としての押し上げ体86とを備えている。
伝達体85は、例えば板状の部材で形成され、揺動部材57の下端部と連通管32との間に位置し、この連通管32から突設された支持突出部87上に配設され、下側から支持されている。また、この伝達体85の下端部には、揺動部材57の回動当接部75に当接する当接突部88が設けられている。さらに、この伝達体85の本体部46に対向する部分には、平面部89が形成され、かつ、伝達体85の上部の本体部46側には、本体部46側に向けて下方へと傾斜した傾斜面部91が形成されている。このため、伝達体85は、楔状に形成されている。そして、この伝達体85は、支持突出部87上でこの支持突出部87に沿って摺動可能となっている。
平面部89は、傾斜面部91の下端部に連続しており、伝達体85が本体部46側へと摺動した際にこの本体部46に当接することで、伝達体85の本体部46側への移動を規制するものである。したがって、この平面部89と本体部46との間の最大距離が、伝達体85の摺動ストロークとして設定される。
傾斜面部91は、伝達体85の摺動運動を押し上げ体86の上下運動に変換する部分であり、伝達体85が本体部46側へと所定量摺動した状態で押し上げ体86に当接し、この当接状態での伝達体85の摺動ストロークに対しての勾配が、押し上げ体86の押し出しストロークすなわち押し上げストロークに設定される。
押し上げ体86は、図1、図2および図6に示すように、押し上げ体本体93と、この押し上げ体本体93の下端部両側から下方に向けて突設された一対の支持片部94とを備え、これら支持片部94の間に、伝達体85が挿入される挿入空間部95が形成されている。
押し上げ体本体93は、上下方向に長手状に形成され、延長管12を連通管32に接続した状態で被係合部81の下端部に上端部が当接している。
支持片部94は、押し上げ体本体93に対して逆L字状に屈曲形成され、延長管12を連通管32に接続した状態で下端部が支持突出部87に当接している。
挿入空間部95は、伝達体85の本体部46側が挿入され、伝達体85が本体部46側へと所定量摺動した際に傾斜面部91が当接するようになっている。すなわち、この挿入空間部95の上下寸法は、平面部89の上下寸法よりも大きく、かつ、伝達体85の最大上下寸法よりも小さく形成されている。
次に、上記第1の実施の形態の動作を説明する。
掃除をする際には、まず、掃除機本体1の本体蓋6を開けて集塵収容室を露出させ、開口5から集塵カップ3を集塵収容室に取り付けた後、本体蓋6を閉じる。
さらに、本体吸込口7にホース体8、延長管12および床ブラシ13を順次連通接続する。
延長管12と床ブラシ13とを接続する際には、延長管12を床ブラシ13の連通管32に位置合わせして延長管12を押し込むと、補助清掃体18の下端部が揺動部材57の傾斜面82に当接し、揺動部材57が軸支突出部74を中心として反時計回り方向に回動し、被係合部81が係合爪部77の下部まで押し込まれるとトーションばねの付勢力により揺動部材57が軸支突出部74を中心として時計回り方向に復帰回動して、図1に示すように、係合爪部77が被係合部81に係合し、連通管32の本体部46が延長管12の補助清掃体18に挿入されて、図8に示すように延長管12と床ブラシ13とが連通接続される。
次いで、電源コード14を掃除機本体1から引き出して図示しないコンセントに接続し、手元把持部10を把持して所定の設定ボタン11を押して電動送風機2を所定の動作モードで駆動させる。
そして、作業者は、床ブラシ13を床面上で前後に走行させて床面の塵埃を床ブラシ13の先端部から空気とともに吸い込む。
この吸い込まれた空気は、吸込風となり、床ブラシ13、延長管12、ホース体8および本体吸込口7を経由して集塵収容室に流入し、集塵カップ3内に吸い込まれ、粗塵と細塵とが分離されて電動送風機2に吸い込まれ、電動送風機2を通過して排気風となり、図示しない排気口から掃除機本体1の外部へと排気される。
また、床面以外の壁部、あるいは壁部に設置されたエアコンなどを掃除する場合には、補助ブラシ22を使用する。
すなわち、図3に示すように、作業者は、床ブラシ13を床面上に載置して手元把持部10を把持した状態で、床ブラシ13を中心として延長管12が床ブラシ13に対して側面視で例えば90°よりも小さい角度、すなわち鋭角状となるように手元把持部10を前方へと回動させると、図7に示すように、ボタン部63が切欠凹部54に当接して押される。
そして、図2に示すようにボタン部63が押されることに伴い、レバー体56が被軸支部65を中心としてトーションばねの付勢力に抗して回動し、ボタン部63が回動当接部75に当接して揺動部材57が回動し、係合爪部77が反時計回り方向へと移動して被係合部81との係合が外れ、延長管12が連通管32に対して取り外し可能な状態となる。すなわち、被操作部51によるロックが解除される。
同時に、揺動部材57の回動当接部75に当接突部88が当接することで伝達体85が本体部46側へと摺動し、この伝達体85が押し上げ体86の挿入空間部95へと押し込まれて、傾斜面部91が挿入空間部95の上側縁部に当接することにより、押し上げ体86が上方へ押し上げられ、被係合部81を介して延長管12を連通管32との接続方向と反対方向へと押し出す。
この後、作業者は、図4に示すように、押し出された延長管12を手元把持部10とともに引き上げて延長管12を連通管32から取り外す。
このように、上記第1の実施の形態では、延長管12を床ブラシ13に対して側面視で鋭角状となるように回動させるなど延長管12と床ブラシ13のケース体31との関係が所定の状態になり被操作部51が動作して延長管12が連通管32に対して取り外し可能になると、押し出し機構52が延長管12を連通管32への接続方向と反対方向に押し出す構成とした。
このため、延長管と床ブラシのケース体との関係を所定の状態としても、延長管を床ブラシに対して取り外し可能な状態とするに過ぎなかった従来の場合では、延長管の連通管に対するロックが解除されたかどうかを作業者が感触的に認識することができず、このロックが解除されていないにも拘らず延長管を取り外そうとして無理な力を加えて床ブラシ13などを損傷するおそれがあったのに対して、上記第1の実施の形態では、ロックが解除されると同時に延長管12が連通管32に対して押し出されるので、作業者が延長管12の取り外しの際に無理な力を加えることがなく、延長管12の取り外し時の破損を防止できる。
また、被操作部51を構成するレバー体56と揺動部材57との回動角度を異ならせることにより、レバー体56の回動位置と押し出し機構52の動作の開始位置との対応関係を、揺動部材57により容易に設定できる。
さらに、伝達体85の傾斜面部91の勾配により延長管12の押し出しストロークが決定されるので、この傾斜面部91の角度を含む伝達体85の形状を適宜設定することで、この押し出しストロークを容易に設定できる。
そして、被操作部51を、それぞれ回動可能なレバー体56と揺動部材57とで構成し、かつ、押し出し機構52を、揺動部材57の回動により摺動する伝達体85とこの伝達体85の摺動により上下動する押し上げ体86とで構成するなど、これら被操作部51と押し出し機構52とを、簡単な構成としたことにより、製造性を向上できるとともに、製造コストをも抑制できる。
また、揺動部材57の係合爪部77の先端側の上部に傾斜面82を設けることにより、延長管12を床ブラシ13の連通管32と接続する場合に、延長管12を連通管32と位置合わせして押し込むと、傾斜面82に延長管12の下端部の補助清掃体18が当接して押し込まれることで揺動部材57に回動方向の力が作用して、揺動部材57がトーションばねの付勢力に抗して回動するので、延長管12を連通管32に容易に接続できる。
次に、第2の実施の形態を図9および図10を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この図9および図10に示す第2の実施の形態は、上記第1の実施の形態の押し出し機構52の伝達体85および押し上げ体86に代えて、押し出し機構52が、押し出し部材としての押し上げ棒97と、この押し上げ棒97を上方に付勢する付勢部材としてのばね98とを備えたものである。
押し上げ棒97は、棒本体97aと、この棒本体97aに設けられたフランジ部97bとを有している。
棒本体97aは、延長管12を連通管32に接続した状態で上端部が被係合部81の下部に当接し、ばね98の付勢力を延長管12に伝達するものである。
フランジ部97bは、棒本体97aの外周に突設されており、ばね98の上端部が下部に当接している。
ばね98は、延長管12を連通管32に接続した状態で自然長よりも縮められ、下端部が支持突出部87に当接し、かつ、上端部が押し上げ棒97のフランジ部97bに当接していることで、延長管12に、連通管32に対して上方向の力を作用させるものである。
そして、図10に示すようにボタン部63が押されることに伴い、レバー体56が被軸支部65を中心としてトーションばねの付勢力に抗して回動し、ボタン部63が回動当接部75に当接して揺動部材57が回動し、係合爪部77が反時計回り方向へ移動して被係合部81との係合が外れ、延長管12と連通管32とのロックが解除されることで、ばね98の付勢力が開放されて、この開放されたばね98の付勢力により、押し上げ棒97を介して延長管12が連通管32との接続方向と反対方向へと押し出される。
このように、上記第2の実施の形態でも、延長管12と床ブラシ13のケース体31との関係が所定の状態になって被操作部51が動作すると、押し出し機構52が延長管12を連通管32への接続方向と反対方向に押し出す構成とすることにより、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、押し出し機構52を、押し出し棒97と、この押し出し棒97を付勢するばね98とによる簡単な構成とすることで、製造性をより向上できるとともに、製造コストをより抑制できる。
しかも、延長管12は、ロックが解除されるとばね98により一気に押し出されるので、ロックが解除されたことを、作業者がより感触的に認識し易くなる。
なお、上記各実施の形態において、被操作部51は、延長管12ケース体31に対して前方へと回動させてケース体31に接触すると延長管12を連通管32に対して取り外し可能とするものであれば、上記構成に限定されない。
同様に、押し出し機構52は、被操作部51の動作に連動して延長管12を連通管32への接続方向と反対方向に押し出すものであれば、上記構成に限定されない。
また、電気掃除機としては、キャニスタ型に限らず、例えば自走式の電気掃除機などでもよく、また、例えば床ブラシ13が掃除機本体1の下面に直接形成されたアップライト型、あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができ、さらに、紙パック式の電気掃除機などにも適用できる。
本発明の第1の実施の形態の電気掃除機の延長管の連通管への保持状態を示す縦断面図である。 同上電気掃除機の延長管を連通管に対して取り外す状態を示す縦断面図である。 同上電気掃除機の延長管の連通管への保持状態を示す側面図である。 同上電気掃除機の延長管を連通管に対して取り外す状態を示す側面図である。 同上電気掃除機の被操作部の一部を示す平面図である。 同上電気掃除機の押し出し機構の一部を示す正面図である。 同上電気掃除機の延長管を連通管に対して取り外す状態での吸込口本体と連通管との状態を示す斜視図である。 同上電気掃除機を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の電気掃除機の延長管の連通管への保持状態を示す縦断面図である。 同上電気掃除機の延長管を連通管に対して取り外す状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 掃除機本体
2 電動送風機
ホース体
12 延長管
31 吸込口本体としてのケース体
32 連通管
51 被操作部
52 押し出し機構

Claims (1)

  1. 電動送風機を収容した掃除機本体と、
    前記電動送風機の吸込側に連通して前記掃除機本体に接続されるホース体と、
    このホース体に連通接続されることにより前記電動送風機の吸込側に連通接続される延長管と、
    この延長管が接続される連通管を備えた吸込口本体と、
    前記連通管に配置され、前記延長管を前記連通管に対して保持可能な被操作部と、
    記延長管を前記連通管への接続方向と反対方向に押し出し可能な押し出し機構とを具備し
    前記被操作部は、前記延長管を前記連通管に対して接続保持し前記吸込口本体を被掃除面に載置した状態で、この被操作部が前記吸込口本体に接触する位置に前記連通管を前記吸込口本体に対して前方へと回動させることで動作して前記連通管に対する前記延長管の保持を解除して前記延長管を前記連通管に対して取り外し可能とし、
    前記押し出し機構は、前記被操作部の動作に連動して前記延長管を前記連通管への接続方向と反対方向に押し出す
    ことを特徴とした電気掃除機。
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