JP4712663B2 - 樹脂製複製版、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
このような微細凹凸パターンを複製する場合、レーザー光の干渉縞が直接記録された原版から複製版を作製し、該複製版の凹凸パターンを樹脂材料に賦型することで微細凹凸パターンを複製することができる。
より詳しくは、前記利点(5)については、電鋳版の場合には、電鋳版を貼り付けたシリンダーごと保管する必要があり、シリンダーが嵩張る(円筒周長が数10cm程度、幅が数10cm以上)ことに加えて、シリンダー表面の電鋳版が有する微細なホログラムパターンを傷つけないように十分な緩衝空間を確保しなければならないため、非常に広い保管場所が必要になるのに対して、樹脂製複製版の場合にはシート状の積層体なので、表面のホログラムパターンを保護フィルムで覆いさえすれば、複数の樹脂製複製版を重ね置きすることができ、非常に収納性に優れている。前記利点(4)については、つなぎ加工によりエンドレス版の製造が可能となり、これは電鋳版では実現困難であった。また前記利点(5)については、樹脂製複製版は金属製複製版と比べて柔らかな素材からなるものなので、厚さ数ミクロン程度の極薄の樹脂フィルムに熱エンボス加工したときに該樹脂フィルムを切断させずに複製が可能であるという利点がある。
複製用の樹脂が複製版から抜け難い場合には、版離れが悪くなり複製版の凹部内に樹脂の一部が付着して詰まった状態で剥離してしまう、いわゆる『版取られ』現象が発生しやすくなる。版取られ現象が発生すると、複製版の凹部内に樹脂が詰まったまま残留してしまい、凹凸パターンの正確な賦型が出来なくなり、複製版として使用不能となる。このように複製用樹脂が複製版から抜け難い場合、版の寿命が短くなって耐刷性が低下し、高耐刷性が期待できないという問題があった。
従って、樹脂製複製版の複製においては、前世代の複製版表面と賦型後の電離放射線硬化性樹脂との離型性が良好であることが求められる。
また、含フッ素化合物と樹脂とは一般的に相溶性が低く、含フッ素化合物を添加すると相分離しやすい。含フッ素化合物と樹脂との組み合わせによっては、含フッ素化合物を微量添加に止めれば分離しないものの、その場合には含フッ素化合物の添加量が制限され、離型性が発現しにくいという大きな欠点がある。
特に本発明においては、樹脂製複製版表面の更なる離型性向上と、樹脂製複製版とその支持体である基材との密着性を損なわないという、相反する課題を解決し、更には、従来シリコーンを濡れ調整剤として使用する際に見られた離型剤の離脱を防止することを目的とする。
更には、「版取られ」現象を防止することにより従来、樹脂製複製版の欠点であった耐刷性を向上させることも目的とする。
また本発明は、上記の複製版の製造方法を提供することを別の目的とする。
また本発明は、樹脂で形成された表面の離型処理方法を提供することを別の目的とする。
また近年は、常温環境下でシリカ転化させることのできる技術が提案されている(特開平11−116815号公報、特開2003−347294号公報)。
本発明者は、鋭意研究の結果、微細な凹凸パターンを表面に形成した樹脂製凹凸パターン層の凹凸パターン面に特定ポリシラザン溶液を塗布乾燥させることにより、凹凸パターンの幾何学的表面形状に沿って該凹凸パターン表面に薄いシリカ薄膜を形成し、従来、凹凸パターン層として使用されてきた極性の低い樹脂層表面に、従来のガラス基板表面と同様の極性を持たせうることに着目して本発明を完成させるに至った。
前記アモルファス状シリカ薄膜は、前記凹凸パターン表面にシリカ前駆体を含有する溶液を塗布し、水と反応させることにより形成することができる。
前記シリカ前駆体としては、ポリシラザンが好ましく用いられる。
前記含フッ素樹脂は、含フッ素環を有する含フッ素高分子を含有することが好ましい。
また、前記含フッ素樹脂は、極性基を有する含フッ素化合物を含有していることが好ましい。
前記含フッ素薄膜用コーティング液は、含フッ素樹脂及び極性基を有する含フッ素化合物を含有するものであることが好ましい。
前記含フッ素薄膜用コーティング液としては、含フッ素樹脂及び極性基を有する含フッ素化合物を含有するものが好ましく用いられる。
また本発明によれば、凹凸パターンを形成する樹脂層自体を含フッ素樹脂等の離型性の高い樹脂にする必要がないので、微細な凹凸パターンを正確に形成しうる賦型性と、「版取られ」を防止する離型性とを兼ね備えた樹脂材料を選択することが困難であった従来技術の問題を解消することができる。すなわち、本発明によれば、凹凸パターン層を形成する樹脂材料の選択の幅が広がる、という利点がある。
図1は、本発明に係る樹脂製複製版の一態様を示す模式図である。図1に示す樹脂製複製版は、基材2上に樹脂製で且つ複製の親となる凹凸パターンが形成された表面を有する凹凸パターン層3が積層されて支持されている。すなわち基材2は、樹脂製の凹凸パターン層3の厚みが非常に薄い場合に、凹凸パターン層3の自立性を補助する支持体である。そして、当該凹凸パターン層3の凹凸パターン面3aに、シリカ薄膜4及び含フッ素薄膜5がこの順序で積層されている。
以下、図1に示した各層について順に説明する。
樹脂製複製版1の基材2としては、通常、プラスチックシート等の樹脂素材を用いる。とりわけ、後述するロールツーロール法により効率的に大量生産できる観点から、円筒状の版胴に巻きつけて使用することができるプラスチックシートが好適である。ただし、凹凸パターン層が樹脂で形成されたものである限り、その支持体である基材は、樹脂素材からなるものでなくてもよい。
プラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート‐イソフタレート共重合体、テレフタル酸‐シクロヘキサンジメタノール‐エチレングリコール共重合体及びポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンナフタレートの共押し出しフィルムなどのポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66及びナイロン610などのポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリメチルペンテンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニルなどのビニル系樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート及びポリメチルメタアクリレートなどのアクリル系樹脂、イミド系樹脂、ポリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンエ−テル、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリアラミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルファイト及びポリカーボネートなどのエンジニアリングプラスチック、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、セロファン、セルローストリアセテート、セルロースダイアセテート及びニトロセルロースなどのセルロース系フィルムなどがある。
プラスチックシートは、前記樹脂を主成分とする共重合樹脂、又は混合体(ポリマーアロイを含む)、若しくは複数層からなる積層体であってもよい。プラスチックシートは、延伸シートでも未延伸シートでもよいが、強度が向上するという観点からは一軸方向又は二軸方向に延伸したシートが好ましい。
基材2は、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系のフィルムが、耐熱性、寸法安定性、耐電離放射線性を有することから好適に使用され、とりわけポリエチレンテレフタレートが最適である。また基材には、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤及び帯電防止剤等の添加剤を加えてもよい。基材2の厚さは、通常25〜2000μm程度のものが使用でき、50〜200μmが好適である。
基材2の表面には、凹凸パターン層を形成するのに先だって、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理などの易接着処理を行ってもよい。
(凹凸パターン層)
ホログラムの画像としては実物を撮影した画像以外に、記号、文字、数字、イラスト等が利用できる。ホログラム画像自体は、実物の撮影以外に、ホログラム回折格子を計算で求めたり、デジタルカメラで取り込んだデジタル画像、コンピュータグラフィックスから得られる2次元あるいは3次元の画像データから、ホログラフィックステレオグラムなどの適宜な手段により、作成することもできる。回折格子は、その輪郭により文字等の画像を表現できる。
本発明における凹凸パターン層3は、樹脂からなる凹凸パターン形成層の表面に特定形状の微細凹凸パターンを賦型してレリーフ表面を形成したものである。したがって、表面に微細な凹凸パターンを形成することが可能な樹脂が使用される。
凹凸パターン形成層の材料となる樹脂としては、電離放射線硬化性樹脂組成物等の光硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物、及び光硬化性樹脂と熱硬化性樹脂を両方とも含有する樹脂組成物、熱可塑性樹脂組成物等が挙げられるが、光硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂組成物、光及び熱硬化性樹脂組成物等の硬化反応性樹脂組成物が好ましく、とりわけ電離放射線硬化性樹脂組成物が好ましい。
凹凸パターン層3は、好ましくは電離放射線硬化性樹脂組成物を電離放射線で硬化させて構成する。電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線で重合(硬化ともいう)反応する少なくとも1つの官能基を有する硬化性成分を必須成分として含有する。電離放射線硬化性樹脂としては、電離放射線硬化性を有する限り、比較的低分子量のモノマーやオリゴマー、及び高分子量のバインダーポリマーの中から1種又は2種以上を任意に選び用いることができる。
該電離放射線硬化性成分としては、ラジカル重合性官能基を有する化合物が適用でき、1官能モノマー、2官能以上の多官能モノマー、官能オリゴマー、官能ポリマーなどがある。ラジカル重合性官能基としては、例えば、ビニル基、アクリル基、メタクリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基又はアリル基等のエチレン性不飽和結合を有する官能基や、エポキシ基又はグリシジル基等のオキシラン構造を有する基がある。
また、本明細書においては、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸もしくはメタクリル酸を意味する。(メタ)アクリレートとは、アクリレートもしくはメタクリレートを意味し、同様の表記はこれに準ずる。
凹凸パターン形成層の表面にロールツーロール方式で連続エンボス加工を行って微細凹凸パターンを賦形する場合には、凹凸パターン形成層は硬化させる前に半固形又は固形状態である必要がある。そのような半固形又は固形状態が必要とされる場合には、凹凸パターン形成層を形成するための電離放射線硬化性樹脂組成物には、重合性ポリマーや、非重合反応性の熱可塑性ポリマー等のポリマーを配合することが好ましい。
また、電離放射線硬化性樹脂組成物には、反応性希釈剤と呼ばれるモノマーを含ませても良い。反応性希釈剤とは、(メタ)アクリル基、(メタ)アクリロイル基、アリル基、またはエポキシ基などの重合性官能基を1分子中に1つだけを有するモノマー、すなわち上述した1官能モノマーである。反応性希釈剤は低分子量ゆえ、電離放射線硬化性樹脂組成物の粘度を下げる作用があるが、トルエンなどの有機溶剤とは異なり、硬化反応後にはマトリックスの一部となる。通常、電離放射線硬化性樹脂組成物は粘度が高く、有機溶剤で粘度を下げるように調整しないと塗布することができない。しかし、該反応性希釈剤を電離放射線硬化性樹脂組成物へ含有させると粘度が下がり、溶剤を用いる必要がなくなり、ノンソルベント(無溶剤)で使用することができる。また、比較的分子量が小さいオリゴマーも、反応性希釈剤として用いられる。
電離放射線硬化性樹脂組成物に適正な熱硬化触媒を配合する場合には、当該樹脂組成物からなる凹凸パターン形成層に賦形処理と電離放射線照射を行った後、さらに熱硬化処理を行うことによって完全に硬化させることも可能である。
そして、該マスタ版(第1次中間版材)やマスタ版からさらに複製を重ねて得られた複製物(第2次以降の中間版材)を複製版用原版として用い、樹脂製凹凸パターン形成層の表面に微細凹凸パターンを形成することにより、本発明の樹脂製複製版を製造する。
2P法による場合は、図2にその基本原理を示すように、複製版用原版6に、液状の電離放射線硬化性樹脂組成物7を盛るように塗布して凹凸パターン形成層を形成し、この上から基材8を押圧して基材8と電離放射線硬化性樹脂組成物7とを密着させ電離放射線を照射して電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化又は半硬化させ、凹凸パターンを転写された硬化又は半硬化した電離放射線硬化樹脂組成物7’を基材8とともに複製版用原版から剥離し、樹脂製複製版9を得る。
基材上の凹凸パターン形成層は、例えば凹凸パターンとしてレリーフホログラムを複製する場合には、通常0.1〜50μm、望ましくは0.5〜20μmの膜厚で形成される。なお、この膜厚は、複製しようとする凹凸パターンの使用目的によって適宜、選択することができる。
本発明におけるシリカ薄膜は、微細な凹凸パターンが形成された樹脂製の凹凸パターン層と含フッ素薄膜との密着性を高めるアンカー層として機能するものである。
シリカ薄膜は、凹凸パターン層の凹凸パターン面にシリカ前駆体を含有する溶液を塗布して塗膜を形成した後で塗膜中の前駆体を化学反応によりシリカに変化させる種々の湿式製膜法、及び、シリカ又はその前駆体をガス化させて凹凸パターン層の凹凸パターン面に堆積させ、必要に応じて堆積物を化学変化させる物理蒸着法(PVD法)や化学蒸着法(CVD法)等の種々の気相製膜法を利用して形成することができる。
特に、シリカ前駆体溶液を用いる湿式製膜法によれば、凹凸パターン面に対する密着性の高い、均一なアモルファス状のシリカ薄膜を形成することができる。
このようなポリシラザン溶液を用いる湿式製膜法によれば、凹凸パターン層それ自体を含フッ素樹脂等の離型性の高い樹脂で形成する必要がないので、凹凸パターン層を形成する樹脂材料の選択の幅が広がる、という利点がある。
すなわち、本発明によれば、微細な凹凸パターンを正確に形成しうる賦型性と、「版取られ」を防止する離型性とを兼ね備えた樹脂材料を選択することが困難であった従来技術の問題を解消しうるという非常に優れた効果を奏することができる。
より具体的には、ポリシラザン、適当な有機溶剤及び触媒からなるポリシラザン組成物を、スプレー塗布、ロールコーター、フローコートなどの公知塗布方法で凹凸パターン形状に沿って塗布し、大気中に放置させることにより、ポリシラザンを常温環境下でシリカ転化させる。
この方法によれば、シリカ前駆体の塗膜を数百度以上の高温環境で焼成しなくても十分に緻密なシリカ薄膜を凹凸パターン表面上に形成することができる。また極力高湿度環境(例えば室温27度において相対湿度90%など)で行うことがポリシラザンと水との反応を加速する観点から好ましい。
また、含フッ素薄膜を構成するフッ素化合物がシラノール基(Si−OH)と共有結合や水素結合等の化学的または物理化学的結合を形成できる官能基を有している場合には、シリカ薄膜が有するシラノール基との相互作用によって、それらの結合が含フッ素薄膜とシリカ薄膜の間に形成され、より強固な密着性が得られる。
本発明における含フッ素薄膜とはフッ素化合物を含有する薄膜であり、含フッ素化合物の作用によって、凹凸パターン層表面に優れた離型性が付与される。含フッ素化合物としては、薄膜形成能力に優れる点から含フッ素樹脂が好ましく用いられる。ここで含フッ素樹脂とは、非重合反応性を有する又は有しない含フッ素ポリマー、又は、最終的に高分子化できる重合反応性又は架橋反応性を有する含フッ素モノマー又は含フッ素オリゴマー(比較的低分子量のポリマー)のことを意味する。
好適には、含フッ素薄膜は、特開2004−115622号に開示されているような、フッ素を含む環構造(本発明においては含フッ素環構造と称する)を有する含フッ素ポリマーと、極性基を備え且つフッ素系溶剤に可溶な含フッ素化合物とからなる組成物をフッ素系溶剤に溶解させた溶液をシリカ薄膜上に塗布・乾燥することにより得られる。
具体的には、炭素数4〜21のポリフルオロアルキル基又はポリフルオロエーテル基を含む化合物を用いることができる。また、極性基としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、シラノール基、リン酸基、アルコキシルシリル基などを用いることができる。本発明において、極性基とは、分子に極性を付与する官能基を意味する。この極性基によって、シリカ薄膜に対する密着性が向上する。
本発明によれば、以上のようにして、基材との密着性、並びに複製物と複製版との離型性が良好な樹脂製複製版が得られる。
本発明の樹脂製複製版は、レリーフホログラムや回折格子等の微細凹凸パターンを、2P法やロールツーロール法を利用して樹脂製表面に複製するために好適に用いられる。
特にロールツーロール法による高速エンボス加工を行う場合でも優れた離型性が長期間持続するので、複製物の材料樹脂の版取られを起こさずに連続大量生産が可能である。
また、本発明の樹脂製複製版は、金属製複製版と比べて弾性がある。そのため、基材上に樹脂からなる非常に薄い凹凸パターン形成層、例えば厚さが2μm以下の凹凸パターン形成層を設けた複製物形成用シートに、本発明の樹脂製複製版を用いてエンボス加工を行って微細凹凸パターンを賦形する場合には、金属製複製版を用いる場合と比べて、凹凸パターン形成層の切断が発生し難いという利点がある。
上記の中でも、アクリル樹脂、ウレタンアクリレート、及び、ポリエステルアクリレートは特に好ましい。
本発明の樹脂製複製版の凹凸パターン面に適用される離型処理の方法は、樹脂で形成された表面の離型処理方法として広く適用可能である。すなわち、樹脂製表面にシリカ薄膜を形成し、該シリカ薄膜の表面に含フッ素薄膜を形成することにより、樹脂材料と接触する際に優れた離型性を発揮する離型面が得られる。
特に、樹脂製表面が凹凸パターンに賦型されている場合にも、優れた離型性が発揮される。
また、本発明の離型処理方法においては、前記シリカ薄膜の表面に、含フッ素樹脂をフッ素系溶媒中に溶解させた含フッ素薄膜用コーティング液を塗布することにより、前記含フッ素薄膜を形成することが好ましい。
また、前記含フッ素薄膜用コーティング液が、含フッ素樹脂及び極性基を有する含フッ素化合物を含有することが好ましい。
(凹凸パターンの複製)
ポリカーボネート基材上に下記組成Aの紫外線硬化性樹脂組成物からなる凹凸パターン形成層を形成し、ロールツーロール法により凹凸パターン形成層の表面にレリーフホログラム原版の微細凹凸パターンを複製し、硬化させて紫外線硬化樹脂(前記紫外線硬化性樹脂組成物の硬化物)からなる凹凸パターン層を形成した。すなわち、複製版表面に微細凹凸パターンからなるレリーフ表面を複製した。
(組成A)
ビスフェノールA系エポキシアクリレート 28重量部
ポリエステルアクリレート その1 20重量部
ポリエステルアクリレート その2 35重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)A 10重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)B 3重量部
イルガキュア184(商品名) 5重量部
パーヒドロポリシラザンをジブチルエーテル/アニソール(95:4)混合溶剤に溶解した溶液に、常温シリカ転化触媒として1,3−ジ−4−ピペリジルプロパン(DPP)をパーヒドロポリシラザンに対して1wt%添加し、シリカ薄膜形成用溶液(プライマーインキとも言う)を得た。
上記の如く得られたプライマーインキを、複製版表面に形成された微細凹凸パターンからなるレリーフ表面に塗布した後、温度27℃、相対湿度90%の雰囲気にて90分間、静置した。
フッ素環構造を有し、かつ水酸基を導入した含フッ素樹脂を不燃性のフッ素系溶剤に溶解し、溶液化したフッ素コーティング剤(株式会社フロロテクノロジー製 商品名:FG−5010S135−0.1)を用意し、これを含フッ素薄膜用コーティング液として使用した。
(凹凸パターンの複製)
ポリエチレンテレフタレート(PET)基材上に下記組成Bの紫外線硬化性樹脂組成物からなる凹凸パターン形成層を形成し、以下、実施例1と同様の手順で、紫外線硬化樹脂からなり、且つ、レリーフホログラムのパターンを有する凹凸パターン層を形成した。
(組成B)
ビスフェノールA系エポキシアクリレート 28重量部
ポリエステルアクリレート その1 20重量部
ポリエステルアクリレート その2 35重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)A 10重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)B 3重量部
イルガキュア184(商品名) 5重量部
非反応性ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン 2.5重量部
(凹凸パターンの複製)
ポリエチレンテレフタレート(PET)基材上に下記組成Cの紫外線硬化性樹脂組成物からなる凹凸パターン形成層を形成し、以下、実施例1と同様の手順で、紫外線硬化樹脂からなり、且つ、レリーフホログラムのパターンを有する凹凸パターン層を形成した。
(組成C)
ビスフェノールA系エポキシアクリレート 28重量部
ポリエステルアクリレート その1 20重量部
ポリエステルアクリレート その2 35重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)A 10重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)B 3重量部
イルガキュア184(商品名) 5重量部
反応性ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン 17.8重量部
複製版表面の離型性を評価する指標として、含フッ素薄膜が形成された凹凸パターン表面の純水の接触角を測定した。結果を表1に示す。表中の接触角の値は、純水滴下1分後の接触角の測定値について、滴下と測定を3回繰り返して得られた測定値の平均値である。
次に、上記実施例及び比較例において作製した複製版を実際のホログラム複製装置に使用した場合の耐刷性テストを行った。
耐刷性テストは、図5に例示されるロールツーロール法による複製装置を使用して行った。
上記実施例及び比較例において作製した複製版を上記装置における転写装置30のエンボスローラー31の周表面に巻き付けて使用した。
テスト用原反の供給開始から「版取られ」が発生するまでに供給した原反の長さを表2に示す。
実施例1で用いた組成Aに、大阪有機化学工業社製、フッ素アクリルモノマーであるV−3F(2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート)1重量部を添加し、下記組成Dの樹脂組成物を調製した。
(組成D)
ビスフェノールA系エポキシアクリレート 28重量部
ポリエステルアクリレート その1 20重量部
ポリエステルアクリレート その2 35重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)A 10重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)B 3重量部
イルガキュア184(商品名) 5重量部
2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート(商品名V−3F)1重量部
そこでV−3F(2,2,2−トリフルオロエチルアクリレート)の添加量を0.3重量部にしたところ紫外線硬化樹脂に溶けたが、純水滴下後1分後の接触角は60.2°となり、添加物なしの紫外線硬化樹脂の接触角60.0°と殆ど変わらなかった。つまりフッ素添加剤が分離しない程度の添加量では離型性の改善が見られなかった。
実施例1で用いた組成Aに、大阪有機化学工業社製、フッ素アクリルモノマーであるV−4F(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート)0.5重量部を添加し、下記組成Eの樹脂組成物を調製した。
(組成E)
ビスフェノールA系エポキシアクリレート 28重量部
ポリエステルアクリレート その1 20重量部
ポリエステルアクリレート その2 35重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)A 10重量部
特殊アクリレート(多官能アクリレート)B 3重量部
イルガキュア184(商品名) 5重量部
2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート(商品名V−4F)0.5重量部
そこで、V−4F(2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート)の添加量を0.1重量部にしたところ、紫外線硬化樹脂に溶けたが、純水滴下後1分後の接触角は60.5°となり、添加物なしの紫外線硬化樹脂の接触角60.0°と殆ど変わらなかった。つまりフッ素添加剤が分離しない程度の添加量では離型性の改善が見られなかった。
比較例1は、凹凸パターン層に非反応性シリコーン化合物を添加することで離型処理を行なったが、テスト用原反を300m分供給した時点で版取られが発生した。比較例1は、凹凸パターン形成層に非反応性シリコーン化合物を添加することで離型処理を行なったので、比較例1よりも凹凸パターン層の離型性が持続したが、テスト用原反を8,000m分供給した時点で版取られが発生した。
また、比較例3及び比較例4においてフッ素系添加物を用いたところ、シリコーン系と比較して離型性が非常に優れる反面、樹脂との相溶性が極めて悪いため、離型性が発現するに十分な量の添加剤を樹脂に添加できないという大きな欠点が見られた。
これに対し、実施例1において用いた本発明の樹脂製複製版は、比較例1及び比較例2と比べて凹凸パターン層の離型性が格段に長く持続し、テスト用原反を20,000m分供給するまで版取られが発生しなかった。このように本発明の樹脂製複製版は、従来品と比較して耐刷性が格段に向上し、且つ、版取られが発生するまでの長い作業時間を通じて基材からの凹凸パターン層の剥離は発生しなかった。この結果から、複製版の寿命が飛躍的に向上していることが分かる。
1’ ホログラム形成用フィルム
2 基材
3 凹凸パターン層
3a 凹凸パターン面
3’ 凹凸パターン層形成層
4 シリカ薄膜
5 含フッ素薄膜
6 複製版用原版
7 電離放射線硬化性樹脂
8 基材
9 樹脂製複製版
10 ホログラム複製装置
12 本体フレーム
13 ベッド
14 駆動モータ
20 供給装置
21 巻取ロール
22 シャフト
23 コロ
30 転写装置
31 エンボスローラー
32 軸
34 ホログラム親型
38 加圧機構
40 押付けローラー
42 アーム
44 ロッド
45 エアシリンダ
46 ピストンロッド
47 アタッチメント
48 ピン
50 照射装置
51 捲付けローラー
60 巻取装置
62 シャフト
63 コロ
71、72、73 ガイドローラー
Claims (16)
- 基材上に樹脂製で且つ複製の親となる凹凸パターンが形成された表面を有する凹凸パターン層の凹凸パターン面に、シリカ薄膜及び含フッ素薄膜がこの順序で積層されていることを特徴とする樹脂製複製版。
- 前記シリカ薄膜が、アモルファス状シリカ薄膜である、請求項1に記載の樹脂製複製版。
- 前記アモルファス状シリカ薄膜が、前記凹凸パターン表面にシリカ前駆体を含有する溶液を塗布し、水と反応させることにより形成されたものである、請求項2に記載の樹脂製複製版。
- 前記シリカ前駆体が、ポリシラザンである、請求項3に記載の樹脂製複製版。
- 前記含フッ素薄膜が、含フッ素樹脂で形成されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の樹脂製複製版。
- 前記含フッ素樹脂が、含フッ素環を有する含フッ素高分子を含有することを特徴とする、請求項5に記載の樹脂製複製版。
- 前記含フッ素樹脂が、極性基を有する含フッ素化合物を含有していることを特徴とする請求項5又は6に記載の樹脂製複製版。
- 前記含フッ素薄膜が、前記シリカ薄膜の表面に、前記含フッ素樹脂をフッ素系溶媒中に溶解させた含フッ素薄膜用コーティング液を塗布することにより形成されたものである、請求項5乃至7のいずれかに記載の樹脂製複製版。
- 前記含フッ素薄膜用コーティング液が、含フッ素樹脂及び極性基を有する含フッ素化合物を含有することを特徴とする、請求項8に記載の樹脂製複製版。
- 前記凹凸パターン層は、光硬化性及び/又は熱硬化性樹脂組成物の硬化物で形成されていることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれかに記載の樹脂製複製版。
- 複製の親となる凹凸パターンが形成された凹凸パターン層の凹凸パターン面にシリカ薄膜を形成し、該シリカ薄膜の表面に含フッ素薄膜を形成することを特徴とする樹脂製複製版の製造方法。
- 前記凹凸パターンの表面にシリカ前駆体を含有する溶液を塗布し、水と反応させることにより前記シリカ薄膜を形成することを特徴とする請求項11に記載の樹脂製複製版の製造方法。
- 前記シリカ前駆体がポリシラザンである、請求項12に記載の樹脂製複製版の製造方法。
- 前記シリカ薄膜の表面に、含フッ素樹脂をフッ素系溶媒中に溶解させた含フッ素薄膜用コーティング液を塗布することにより、前記含フッ素薄膜を形成することを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載の樹脂製複製版の製造方法。
- 前記含フッ素薄膜用コーティング液が、含フッ素樹脂及び極性基を有する含フッ素化合物を含有することを特徴とする請求項14に記載の樹脂製複製版の製造方法。
- 前記凹凸パターン層の凹凸パターン表面とは反対側の面に樹脂製基材層が積層されていることを特徴とする、請求項11乃至15のいずれかに記載の樹脂製複製版の製造方法。
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