JP4700580B2 - トラクタ - Google Patents
トラクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4700580B2 JP4700580B2 JP2006241517A JP2006241517A JP4700580B2 JP 4700580 B2 JP4700580 B2 JP 4700580B2 JP 2006241517 A JP2006241517 A JP 2006241517A JP 2006241517 A JP2006241517 A JP 2006241517A JP 4700580 B2 JP4700580 B2 JP 4700580B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- duct
- intake
- engine
- dust
- movable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Description
防塵ネットは、ラジエータの後方、すなわち、冷却風の上流側に配置されているため、防塵ネットに粉塵が詰まるとエンジンへの冷却風の供給が妨げられて、エンジンの出力低下を招くおそれがある。特に、作業車は粉塵の多い環境で使用されることが多いため、防塵ネットの清掃作業を行う頻度が比較的高い。そのため、防塵ネットを容易に着脱できて、防塵ネットの清掃作業を容易に行うことができるように構成する必要がある。
本発明は、防塵ネットを容易に着脱できて、防塵ネットの清掃作業の作業性を向上させることができるトラクタを実現することを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、トラクタを次のように構成することにある。
車体前部にエンジンルームを備えるとともに、前記エンジンルームの上部を開放可能なボンネットを備えて、前記エンジンルームに設けたエンジンの後方に順に、吸気ファンと、ラジエータと、前記ラジエータを通過する前の冷却風の粉塵を取り除く防塵ネットと、前記エンジンルームの後部に立設された原動部の後壁となる支持フレームとを備えて、前記防塵ネットを上下に移動させることによって着脱可能に構成して、エンジンの吸気ダクトを、エンジンの吸気ポートから前記ラジエータの上方を通って前記防塵ネットの後方に延出し、前記吸気ダクトを、エンジンの吸気ポートから後方に延出した前部ダクトと、前記防塵ネットの上方に位置し前記前部ダクトの後端部から後方に延出した可動ダクトと、前記可動ダクトの後端部から後方に延出された後部ダクトとを備えて構成するとともに、前記前部ダクトを、前記吸気ファンのファンケースの上部に支持させてその後端部を前記ラジエータの上方に延出するとともに、前記後部ダクトを、前記支持フレームの上部を貫通する状態に配置して前記支持フレームの上部に支持させてあり、前記可動ダクトを前記前部ダクトの後端部及び前記後部ダクトの前端部のそれぞれに内嵌させて前方又は後方に移動操作可能に装着して、前記可動ダクトを前方又は後方に移動することによって前記防塵ネットの上方を開放可能に構成してある。
本発明の第1特徴によると、エンジンの吸気ダクトを前部ダクトと可動ダクトとを備えて構成し、可動ダクトを前方又は後方に移動することによって防塵ネットの上方を開放可能に構成することによって、可動ダクトを前方又は後方に移動させることによって防塵ネットの上方を開放することができて、着脱可能に構成した防塵ネットを上下に移動させることによって防塵ネットを着脱することができる。そのため、エンジンの吸気ダクトをラジエータの上方を通って防塵ネットの後方に延出したとしても、防塵ネットの上方を開放して防塵ネットを上下に移動することで、防塵ネットを容易に着脱することができる。
また、可動ダクトの後端部から後方に延出され、ラジエータの後方に位置する支持フレームに固定された後部ダクトを備えて吸気ダクトを構成することにより、可動ダクトの前後方向の長さを短く設定することができる。そのため、可動ダクトを前方又は後方に無理なく移動することができる。
本発明の第1特徴によると、防塵ネットを容易に着脱することができるため、防塵ネットの清掃作業を容易に行うことができて、防塵ネットの清掃作業の作業性を向上させることができる。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴のトラクタにおいて、次のように構成することにある。
前記後部ダクトを、前記支持フレームに支持される前後向き部分と、前記前後向き部分の後端から前記支持フレームよりも後方側の位置で下方側に湾曲させた湾曲部分と、この湾曲部分の下端側から前方側に直線状に延出された直線部分とを備えて構成し、前記後部ダクトにおける直線部分の前端の吸気口が前方に向って開口するように構成してある。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、後部ダクトを前方に湾曲させることによって、吸気ダクトの吸気口が前方に向って開口するように吸気ダクトを構成することにより、吸気ダクトの吸気口が運転座席の方向に向かない。そのため、吸気ダクトの吸気口からもれるエンジンの騒音が運転者に伝わり難くなる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、吸気ダクトの吸気口からもれるエンジンの騒音が運転者に伝わり難くなるため、エンジンの騒音を軽減することができる。そのため、運転者は運転や作業に集中することができ、作業環境を改善することができる。
図1に、本発明に係るエンジンの吸気ダクト構造を備えたトラクタが示されている。図1に示すように、このトラクタは、前輪1及び後輪2が駆動される四輪駆動仕様に構成されており、エンジン3を、下部ボンネット19と、下部ボンネット19の上部に位置するボンネット4とで囲まれた原動部5が車体前部に備えられるとともに、左右の後輪2の間に位置させて運転座席6が配備され、運転座席6の後部には門形の転倒保護フレーム7が立設されている。
図2及び図3に示すように、支持フレーム10の後方でセンターカバー12の内側に、ブラケット33を介して作業車の電源となるバッテリー32が配設されている。バッテリー32は、平面視で長手方向が作業車の前後方向に向くように前後向きに配置されている。このようにバッテリー32を前後向きに配置することにより、例えば、バッテリー32を、平面視で長手方向が作業車の左右方向に向くように左右向きに配置した場合に比べ、吸気ファン9の吸引よって通気口14から吸い込んだ冷却風が通過する風路を、バッテリー32によって塞ぐ背面視の面積が小さくなる。そのため、バッテリー32がラジエータ8に冷却風を供給する際の邪魔になり難くなって、バッテリー32をセンターカバー12の内側に配置することによる冷却効率の悪化を防止することができる。
図4〜図6に示すように、前部ダクト25の後端部(エアクリーナー20の上流側接続口20bの後端部)は、樹脂によって円筒状に成形されており、その左右両横側の外周部にフランジ部25aが一体成形されており、そのフランジ部25aの上下に切欠部25bが形成され、フランジ部25aの前方に角穴25cが形成されている。一方、可動ダクト26は、硬質ゴムによって円筒状に成形されており、その前端部の左右両横側の外周部に、横方向の断面形状が三角形状の凸部26aが一体成形されており、後端部の外周部に全周に亘って小突条26bが形成されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態]においては、前部ダクト25及び後部ダクト27に対して可動ダクト26を後方に移動させる構成を採用することによって、防塵ネット18の上方を開放可能に構成した例を示したが(図7(イ)の概略図参照、図7(イ)は、[発明を実施するための最良の形態]における吸気ダクト24の概略図)、図7(ロ)に示すように、前部ダクト25及び後部ダクト27に対して可動ダクト26を前方に移動させる構成を採用することによって、防塵ネット18の上方を開放可能に構成してもよい。
前述の[発明を実施するための最良の形態]及び[発明の実施の第1別形態]においては、前部ダクト25に吸気レゾネータ21を設けた例を示したが、吸気レゾネータ21を備えない前部ダクト25の場合においても同様に適用できる。また、エアクリーナー20を前部ダクト25の後部に配置した例を示したが、エアクリーナー20を後部ダクト27側に配置した場合や前部ダクト25の異なる位置に配置した場合においても同様に適用できる。
4 ボンネット
8 ラジエータ
9 吸気ファン
10 支持フレーム
18 防塵ネット
22a 吸気ポート
23 ファンケース
24 吸気ダクト
25 前部ダクト
26 可動ダクト
27 後部ダクト
27A 湾曲部(湾曲部分)
27B 取付部(前後向き部分)
27C 直線部分
27D 吸気口
R エンジンルーム
Claims (2)
- 車体前部にエンジンルームを備えるとともに、前記エンジンルームの上部を開放可能なボンネットを備えて、
前記エンジンルームに設けたエンジンの後方に順に、吸気ファンと、ラジエータと、前記ラジエータを通過する前の冷却風の粉塵を取り除く防塵ネットと、前記エンジンルームの後部に立設された原動部の後壁となる支持フレームとを備えて、前記防塵ネットを上下に移動させることによって着脱可能に構成して、
エンジンの吸気ダクトを、エンジンの吸気ポートから前記ラジエータの上方を通って前記防塵ネットの後方に延出し、
前記吸気ダクトを、エンジンの吸気ポートから後方に延出した前部ダクトと、前記防塵ネットの上方に位置し前記前部ダクトの後端部から後方に延出した可動ダクトと、前記可動ダクトの後端部から後方に延出された後部ダクトとを備えて構成するとともに、
前記前部ダクトを、前記吸気ファンのファンケースの上部に支持させてその後端部を前記ラジエータの上方に延出するとともに、前記後部ダクトを、前記支持フレームの上部を貫通する状態に配置して前記支持フレームの上部に支持させてあり、
前記可動ダクトを前記前部ダクトの後端部及び前記後部ダクトの前端部のそれぞれに内嵌させて前方又は後方に移動操作可能に装着して、前記可動ダクトを前方又は後方に移動することによって前記防塵ネットの上方を開放可能に構成してあるトラクタ。 - 前記後部ダクトを、前記支持フレームに支持される前後向き部分と、前記前後向き部分の後端から前記支持フレームよりも後方側の位置で下方側に湾曲させた湾曲部分と、この湾曲部分の下端側から前方側に直線状に延出された直線部分とを備えて構成し、前記後部ダクトにおける直線部分の前端の吸気口が前方に向って開口するように構成してある請求項1記載のトラクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006241517A JP4700580B2 (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | トラクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006241517A JP4700580B2 (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | トラクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008062742A JP2008062742A (ja) | 2008-03-21 |
JP4700580B2 true JP4700580B2 (ja) | 2011-06-15 |
Family
ID=39285837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006241517A Expired - Fee Related JP4700580B2 (ja) | 2006-09-06 | 2006-09-06 | トラクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4700580B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103223992B (zh) * | 2013-04-26 | 2014-12-24 | 力帆实业(集团)股份有限公司 | 电喷摩托车怠速补气阀安装支架 |
JP6289299B2 (ja) * | 2014-07-31 | 2018-03-07 | 株式会社クボタ | 作業車 |
JP6457366B2 (ja) * | 2015-09-15 | 2019-01-23 | 日立建機株式会社 | 転圧機械の吸気構造 |
JP6708971B2 (ja) * | 2016-12-19 | 2020-06-10 | トヨタ自動車株式会社 | ダクト |
JP6925256B2 (ja) * | 2017-12-26 | 2021-08-25 | 株式会社クボタ | 作業車 |
JP7072449B2 (ja) * | 2018-06-15 | 2022-05-20 | 株式会社クボタ | 作業車 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS617423U (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-17 | セイレイ工業株式会社 | トラクタ−の吸気延長管 |
JPS63162642U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-24 | ||
JPH0213824U (ja) * | 1988-07-14 | 1990-01-29 | ||
JPH08268090A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Kubota Corp | 芝刈機の原動部 |
JPH09328018A (ja) * | 1996-06-10 | 1997-12-22 | Kubota Corp | 作業車の原動部構造 |
JPH10100939A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 農作業機のボンネット構造 |
JP2000211378A (ja) * | 1999-01-20 | 2000-08-02 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械のエンジン吸気装置 |
-
2006
- 2006-09-06 JP JP2006241517A patent/JP4700580B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS617423U (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-17 | セイレイ工業株式会社 | トラクタ−の吸気延長管 |
JPS63162642U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-24 | ||
JPH0213824U (ja) * | 1988-07-14 | 1990-01-29 | ||
JPH08268090A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Kubota Corp | 芝刈機の原動部 |
JPH09328018A (ja) * | 1996-06-10 | 1997-12-22 | Kubota Corp | 作業車の原動部構造 |
JPH10100939A (ja) * | 1996-09-30 | 1998-04-21 | Yanmar Agricult Equip Co Ltd | 農作業機のボンネット構造 |
JP2000211378A (ja) * | 1999-01-20 | 2000-08-02 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 建設機械のエンジン吸気装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008062742A (ja) | 2008-03-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4700580B2 (ja) | トラクタ | |
JPH08119146A (ja) | 作業車 | |
JP4847073B2 (ja) | トラクタ | |
JP2011213328A (ja) | 車両用エンジンの吸気装置 | |
JP5196113B2 (ja) | 車両用エンジンの吸気装置 | |
JP4700566B2 (ja) | トラクタ | |
JP2009029183A (ja) | エンジンの冷却構造 | |
JP4415235B2 (ja) | 低騒音型転圧車両 | |
JP4023939B2 (ja) | 建設機械のエンジン吸気装置 | |
JP4771867B2 (ja) | トラクタ | |
JP2007009825A (ja) | 作業車両のエンジン冷却装置 | |
JP4144032B2 (ja) | 路面清掃車の騒音低減構造 | |
JP7324178B2 (ja) | 作業車 | |
JP2009202684A (ja) | 作業車両のラジエータ取付構造 | |
JP4024073B2 (ja) | 作業車両のフロントグリル | |
JP2012116230A (ja) | コンバイン | |
JP4166200B2 (ja) | 草刈機 | |
JP7164414B2 (ja) | 作業車両 | |
JP4462573B2 (ja) | バーチカルエンジン搭載作業車の冷却機構 | |
US20230203780A1 (en) | Work machine | |
JP7183114B2 (ja) | 作業機 | |
JP4269146B2 (ja) | 作業車両 | |
JP2000335223A (ja) | トラクタの空調装置構造 | |
JP2023150945A (ja) | 作業車 | |
JP2007146753A (ja) | 作業車両のラジエータ防塵装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101026 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4700580 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |