JP4796683B2 - ユニット建物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、箱形状の建物ユニットの複数からなるユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁式工法による箱形状の建物ユニットからなるユニット建物が、特開昭60−33958号公報に記載されているように、知られている。これは、床パネルに壁パネルを立設してなる箱形状の建物ユニットを用いている。この建物ユニットの複数と、各建物ユニットの上部に接合される屋根ユニットとを、建築現場で組み立て1戸の建物に構築するものである。この建物ユニットは、工場で予め生産される。
【0003】
ところで、木質の壁式工法による建物にあっても、3階建てが許可されるなど、建物に高強度が要求されるようになってきた。ところが、上記特開昭60−33958号公報に記載のユニット建物にあっては、建物の構造耐力上の主要な壁(耐力壁という)は、すべて、それぞれの建物ユニットの床パネルの側縁に限定されて立設されていた。
【0004】
また、法規制などにより、耐力壁はその高さの1/3以上の幅を有しなければならない。壁の高さは、居室の高さにおける良好な居住性から2400mm以上必要なので、耐力壁の幅は800mm以上必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の特開昭60−33958号公報等に記載のユニット建物では、耐力壁は各建物ユニット単位で設けられており、ユニットに股がって耐力壁を構成するものはなかった。このため、隣接する建物ユニット相互の接合部を強固に接合しないと、その強度が低下するなどの問題があった。
【0006】
また、建物ユニットは工場から建築現場へ輸送する必要上、道路交通法の制限から、その建物ユニットの短辺側寸法は2500mm未満とするのが有利である。このため、建物ユニットの短辺側の内800mm以上を耐力壁で占有されてしまうと、残りは1700mm以下となり、開口部を設ける場合、その位置や大きさに制約があった。
【0007】
例えば、図9のイ)に示すように、二つの建物ユニット1、1を、その長辺側同士を並べた場合、両建物ユニット1、1の短辺側の二辺(a+b)は5000mmの長さになる。この短辺側の二辺(a+b)の範囲に、長さ(幅)800mmの耐力壁が一つ必要となる場合、耐力壁を設けた側の建物ユニット1の短辺(a)の範囲では、残りが1700mm以下となってしまい、1800mm幅(いわゆる一間間口)の開口部が取れない。1800mm幅以上の開口部は、他方の建物ユニット1の短辺側(b辺側)にしか取れなかった。
【0008】
あるいは、図9のロ)に示すように、三つの建物ユニット1、2、1を、その長辺側同士を並べた場合、それらの短辺側の三辺(a+b+c)は7500mmの長さになる。この範囲に800mm長(幅)の耐力壁が二つ必要となる場合、やはり1800mm幅(一間間口)以上の開口部は一つしか取れなかった。
【0009】
この発明は、上述の従来技術の問題点を解消し、建物の構造強度が大きく、また、耐力壁パネルを立設しても、開口の位置や大きさに制約が少なく、間取りプランの自由度も上がるユニット建物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された二つの建物ユニットの床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされることで、各床パネルの前記耐力壁パネルが立設される側縁には耐力壁パネルが接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の発明は、床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、三つの建物ユニットが長辺側同士で並べられ、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された相隣り合う床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが二つ立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされることで、前記三つの建物ユニットのうちの両側の床パネルの前記耐力壁パネルが立設される側縁には耐力壁パネルが接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された二つの建物ユニットの各々の床パネルの前記壁パネルが立設されていない箇所に、幅700mm未満の壁枠組が立設されることで、各床パネルには壁枠組が接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保され、壁枠組の合計長さは800mm以上とされ、二つの壁枠組に面材が渡貼りされて耐力壁パネルとなされていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された二つの建物ユニットの各々の床パネルの前記壁パネルが立設されていない箇所に、幅700mm未満の耐力壁パネルが立設されることで、各床パネルには耐力壁パネルが接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保され、耐力壁パネルの合計長さは800mm以上とされ、二つの耐力壁パネルの縦枠同士がスペーサーを介して接合されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明は、床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁が一列になるように隣り合う二つの建物ユニットの床パネルに股がって該二つの床パネルを合わせた幅と略等しい幅の壁パネルが立設接合され、該壁パネルは幅800mm以上の耐力壁を有し、耐力壁の各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされることで、各床パネルには耐力壁が接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保されていることを特徴とする。
【0015】
また、床パネルと壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、隣り合う二つの建物ユニットの床パネルに股がって壁パネルが立設され、該壁パネルには上記二つの床パネルに股がる領域に幅800mm以上の耐力壁が一体化されていることを特徴とする。
【0016】
請求項6記載の発明は、上記隣り合う二つ建物ユニットの床パネルに股がって鋼製接合プレートが貼り渡されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のユニット建物である。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のユニット建物であって、上記耐力壁パネル以外の開口部付き壁パネルは工場で床パネルと接合されて建物ユニットを構成していることを特徴とする。
【0018】
本発明において耐力壁とは、鉛直荷重や水平力に対抗する壁であり、壁枠組に筋かいを設けたもの、壁枠組にせっこうボードを釘で貼ったもの、壁枠組に硬質木片セメント板やハードボードを釘で貼ったもの、壁枠組に構造用合板を釘で貼ったもの等が用いられる。耐力壁パネルとは、上記耐力壁であって面材が貼られてパネル状になっているものである。
【0019】
本発明において鋼製接合プレートとしては、建物の部材間の接合に用いられる一般鋼、ステンレス鋼、合金鋼などからなり、部材間に掛け渡されて釘、ボルト、溶接、接着等により固定されるものである。鋼製接合プレートの大きさと厚みとしては、100mm×200mm×厚み1mm〜500mm×2000mm×10mmの範囲のものが好ましく、150mm×300mm×厚み1.5mm〜300mm×1000mm×3.5mmの範囲のものが更に好ましい。大きさが小さく薄すぎると接合強度が小さくなり、大きさが大きく厚すぎると高価になる。
【0020】
【作用】
請求項1記載のユニット建物は、二つの建物ユニットの床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さ(幅)はそれぞれ700mm未満とされているから、二つの建物ユニット間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保される。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、それぞれの建物ユニットに幅1800mm以上の開口部を取ることが可能になり、建物ユニットの二つを隣接配置して合計5000mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができる。
【0021】
請求項2記載のユニット建物は、三つの建物ユニットが長辺側同士で並べられ、相隣り合う床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが二つ立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さ(幅)はそれぞれ700mm未満とされているから、各建物ユニット間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保される。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、三つを隣接配置して合計7500mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができる。
【0022】
請求項3記載のユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニットの各々の床パネルに、幅700mm未満の壁枠組が立設され、壁枠組の合計長さ(幅)は800mm以上とされ、二つの壁枠組に面材が渡貼りされて耐力壁パネルとなされているから、各建物ユニット間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保される。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、それぞれの建物ユニットに幅1800mm以上の開口部を取ることが可能になり、建物ユニットの二つを隣接配置して合計5000mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができる。また、工場でそれぞれの建物ユニットに壁枠組を立設することが可能になり、建築現場ではこれに面材を渡貼りするのみできるから、建築現場の施工工数が少なくて済み、壁内配線なども床とつないだ状態で、工場で取り付けできる。
【0023】
請求項4記載のユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニットの各々の床パネルに、幅700mm未満の耐力壁パネルが立設され、耐力壁パネルの合計長さ(幅)は800mm以上とされ、二つの耐力壁パネルの縦枠同士がスペーサーを介して接合されているから、隣り合う耐力壁パネルが隙間なく一体に接合されて一つの耐力壁パネルになり、各建物ユニット間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保される。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、それぞれの建物ユニットに幅1800mm以上の開口部を取ることが可能になり、建物ユニットの二つを隣接配置して合計5000mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができる。また、それぞれの建物ユニットに耐力壁パネルを工場で取り付け可能になり、工場付けされた二つの耐力壁パネルの縦枠の間に、建築現場でスペーサーを介して接合して耐力壁となせばよいから、建築現場の施工工数が少なくて済み、壁内配線を床内配線とつないだ状態で工場で取り付けできる。更に、耐力壁パネル間に内面材を渡貼りにすればさらに耐力壁の強度が上がる。
【0024】
請求項5記載のユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニットの床パネルに股がって該二つの床パネルを合わせた幅と略等しい幅の壁パネルが立設接合されているから、隣り合う二つの建物ユニット間に壁パネルが的確に接合されて両建物ユニットが一体化されて、簡単な構造で両建物ユニット間の接合強度が向上し、ユニット建物全体の強度が優れたものになる。
【0025】
また、隣り合う二つの建物ユニットの各々の床パネルに股がって壁パネルが立設され、該壁パネルには上記床パネルに股がる領域に幅800mm以上の耐力壁が一体化されているから、ユニット建物の強度が上がる。また、プラン上の自由度が上がる。さらに、壁パネル全体の仕上げ(塗装、クロス貼り、建具取付け)が工場で行うことができ、内外装が一体的になされ美麗に仕上がる。また、建築現場の施工工数も少なくて済む。
【0026】
請求項6記載のユニット建物は、上記隣り合う二つ建物ユニットの床パネルに股がって鋼製接合プレートが貼り渡されているから、上記請求項1〜5の作用に加えて、隣り合う床パネル同士の変位、特にせん断変位が防止されて、両床パネルに股る耐力壁パネル等の耐力が十分に発揮できるものとなり、建物ユニット間の接合強度が向上するとともに、ユニット建物の強度がより優れたものになる。
【0027】
請求項7記載のユニット建物は、上記耐力壁パネル以外の開口部付き壁パネルは工場で床パネルと接合されて建物ユニットを構成しているから、この開口部付き壁パネルは立設された状態になるので、建築現場への輸送中、開口部に取り付けた建具などに特別な保護養生が不要である。また、建築現場での施工工数も少なくて済む。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例であるユニット建物を説明する斜視図である。図2は本発明に用いる建物ユニットの斜視図であり、(イ)は開口部を含む部分の壁が立設されたコの字壁状の建物ユニットの斜視図、(ロ)は開口部を含む部分の壁が立設された二の字壁状の建物ユニットの斜視図である。図3は二つの建物ユニットの接合状態を示すものであり、(イ)は建物ユニットを二つ隣接配置した平面図、(ロ)は耐力壁パネルを立設する状況を示す斜視図である。図4は三つの建物ユニットの接合状態を示すものであり、(イ)は建物ユニットを三つ隣接配置した平面図、(ロ)は耐力壁パネルを立設する状況を示す斜視図である。図5は三つの建物ユニットの他の実施例の接合状態を示すものであり、(イ)は建物ユニットを三つ隣接配置した平面図、(ロ)は耐力壁パネルを組み立て立設する状況を示す斜視図である。図6は壁パネル同士を接合して、耐力壁パネルとする状況を示す斜視図である。図7は耐力壁が一体化された壁パネルの立設状況を示すものであり、(イ)は開口部と耐力壁一体型の壁パネルを立設する状況を示す斜視図、(ロ)はその設置後の平面図である。図8は鋼製接合プレートを用いた実施例のユニット建物の実施例であり、耐力壁が一体化された壁パネルの立設状況を示す斜視図である。
【0029】
図1において、ユニット建物Uは、箱形状でコの字壁状の建物ユニット1と、二の字壁状の建物ユニット2と、屋根ユニット8とによって、基礎9の上に3階建てに組み立てられている。
【0030】
コの字壁状の建物ユニット1は、図2の(イ)に示すように、床パネル11の隣り合う二つの側縁に耐力壁パネル12、13が立設されている。耐力壁パネル12に相対向する床パネル11の側縁には開口部15付きの壁パネル14が立設されている。壁パネル14は、耐力壁パネル12に比べて、その側部16の部分がない状態になっていて幅が狭くなされている。
【0031】
二の字壁状の建物ユニット2は、図2の(ロ)に示すように、床パネル21の相対向する2つの側縁にそれぞれに耐力壁パネル22と、開口部24付きの壁パネル23が立設されている。壁パネル23は、耐力壁パネル22よりも幅が狭くなされ、その両側部25、25の部分が無い状態になっている。
【0032】
(実施例1)
図3の(イ)は建物ユニット1、1をその長辺側同士を並べて隣接配置したユニット建物の平面図であり、耐力壁12、12が突き合わせられて直線状に配置されており、これらに相対向して開口部15付き壁パネル14、14が立設されている。
【0033】
建物ユニット1の短辺側の幅(長さ)は2500mmであり、開口部15付き壁パネル14の幅は2100mmであり、400mm建物ユニットの幅より短くなされている。しかし、開口部15の幅は1800mmあり、いわゆる一間間口の開口を有している。耐力壁12、12、壁パネル14、14の高さは2400mmになっている。
【0034】
そして、図3の(ロ)に示すように、二つの床パネル11、11に股って幅800mmの耐力壁パネル3が立設される。耐力壁パネル3は、ツーバイフォー材からなる壁枠組32に硬質木片セメント板からなる面材31が釘打ち固定されて耐力壁を構成している。二つの床パネル11、11の接合長さ(幅)はそれぞれ400mmであり、合計800mmあるので、耐力壁パネル3を立設できる。耐力壁パネル3の枠組32の下端と床パネル11、11とは釘打ちされて緊結され、面材31の下端部も床パネル11、11に釘打ちされて渡貼りされている。さらに、両側の開口部15付き壁パネル14、14の上端部と耐力壁パネル3とが頭つなぎ材(鋼製接合プレート)4、4で連結されている。立設状態の耐力壁パネル3の高さは2400mmになっている。
【0035】
このユニット建物は、二つの建物ユニット1、1の床パネル11、11に股がって、幅800mmの耐力壁パネル3が立設され、耐力壁パネル3の各床パネル11、11への接合長さ(幅)はそれぞれ400mmとされて上記のように緊結接合されているから、二つの建物ユニット1、1間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さ(2400mm)に対して必要な耐力壁が確保される。しかも、二つの建物ユニット1、1の長辺側を並べて、800mm幅の耐力壁を設けても、1800mm幅以上の開口部を二箇所取ることができる。
【0036】
(実施例2)
図4の(イ)は建物ユニット1、2、1を隣接配置したユニット建物の平面図であり、耐力壁12、22、12が直線状に配置され、これらに相対向して開口部15付き壁パネル14、開口部24付き壁パネル23、開口部15付き壁パネル14が立設されている。
【0037】
建物ユニット1の幅(長さ)、開口部15付き壁パネル14の幅、及び開口部15の幅、及びこれらの高さは実施例1と同様である。また、建物ユニット2の幅(長さ)は2500mmであり、開口部24付き壁パネル23の幅は1700mmであり、両側をそれぞれ400mmづつ合計800mm建物ユニットの幅より短くなされている。そのため開口部24の幅は1350mmであり、1間間口よりはやや狭い開口を有している。
【0038】
そして、二つの床パネル11(接合長さ400mm)と床パネル21(接合長さ400mm)、及び、床パネル21(接合長さ400mm)と床パネル11(接合長さ400mm)に、それぞれ股がって、実施例1と同様の幅800mmの耐力壁パネル3、3を立設している。図4の(ロ)に示すように、耐力壁パネル3が床パネル11、21上に載せられる。そして、その枠組32の下端と床パネル11、21とは釘打ちされて緊結され、面材31の下端部も床パネル11、21に釘打ちされて渡貼りされている。さらに、両側の開口部24付き壁パネル23、及び開口部15付き壁パネル14の上端部とに耐力壁パネル3の上端部がそれぞれ頭つなぎ材(鋼製接合プレート)4、4で連結されている。
【0039】
このユニット建物は、三つの建物ユニット1、2、1が長辺側同士で並べられ、相隣り合う床パネル11、21に股がって、幅800mmの耐力壁パネル3が二つ立設され、耐力壁パネル3の各床パネル11、21への接合長さ(幅)はそれぞれ400mmとされて上記のように緊結接合されているから、三つの建物ユニット1、2、1間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さ(2400mm)に対して必要な耐力壁が確保される。しかも、建物ユニット1、2、1の短辺側の長さが2500mmであるが、三つを隣接配置して合計7500mmの長さの間に、幅1800mmの開口部15、15を二つと、幅1350mmの開口24を一つ設けることができる。
【0040】
(実施例3)
図5の(イ)は建物ユニット1、2、1の長辺側を隣接配置したユニット建物の平面図であり、耐力壁12、22、12に相対向して開口部15付き壁パネル14、開口部24付き壁パネル23、開口部15付き壁パネル14が立設されている。また、耐力壁パネル3A用のツーバイフォー材からなる壁枠組32Aが、建物ユニット1、1にそれぞれ一箇所、建物ユニット2に二箇所、予め工場で立設されている。この壁枠組32Aは、隣接する壁パネル14、23に釘と鋼製接合プレートにより緊結されている。
【0041】
建物ユニット1、2の幅(長さ)、開口部15付き壁パネル14の幅、及び開口部24付き壁パネル23の幅、開口部15の幅、及び24の幅、及びこれらの高さは実施例2と同様である。また、耐力壁パネル3A用の壁枠組32Aの幅は400mmであり、壁枠組32Aを二つ合わせて800mm幅となし、渡貼り面材31Aを貼設して耐力壁パネル3Aとする。
【0042】
そして、二つの床パネル11、21及び21、11にそれぞれ立設された400mm幅の枠組32A、32Aに、屋外側より、図5の(ロ)に示すように、硬質木片セメント板からなる渡し貼り用の面材31Aが釘打ちされて貼設される。さらに、壁枠組32A、32Aの上端部に股って頭つなぎ材(鋼製接合プレート)4で連結されている。
【0043】
このユニット建物は、隣り合う三つの建物ユニット1、2、1の各々の床パネル11、21、11に、幅400mmの壁枠組32Aが立設され、壁枠組32A、32Aの合計長さ(幅)は800mmとされ、二つの壁枠組32A、32Aに面材31Aが渡貼りされてしかも頭つなぎ材で連結されて耐力壁パネル3Aとなされているから、各建物ユニット1、2間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さ(2400mm)に対して必要な耐力壁が確保される。しかも、建物ユニット1、2の短辺側の長さが2500mmであるが、両側の建物ユニット1、1に幅1800mmの開口部15、15を取れる。すなわち、三つの建物ユニット1、2、1を並べて、800mm幅の耐力壁が二つ設けられても、1800mm幅の開口部を二箇所設けることができる。
【0044】
また、工場でそれぞれの建物ユニット1、2に壁枠組32Aを立設することができ、建築現場ではこれに面材31Aを渡貼りするのみであるから、建築現場の施工工数が少なくて済む。更に、壁内配線なども、床パネルの配線とつないだ状態で、工場で取り付けできる。
【0045】
(実施例4)
図6は建物ユニット1、1を隣接配置したユニット建物の斜視図であり、開口部15付き壁パネル14、14の間に耐力壁パネル3B用の壁枠組32B、32Bが予め工場で立設され、また、外壁面材31B、31Bも予め貼設されている。
【0046】
建物ユニット1の幅(長さ)、開口部15付き壁パネル14の幅、開口部15の幅は実施例1と同様である。また、耐力壁パネル3B用の壁枠組32Bの幅は400mmであり。壁枠組32Bに外壁面材31Bが貼られて耐力壁パネル30Bになっている。耐力壁パネル30Bを二つ合わせて800mm幅以上となし、耐力壁パネル3Bとする。すなわち、二つの床パネル11、11にそれぞれ立設された400mm幅の壁枠組32B、32Bに、屋内側より、構造用合板からなるスペーサー5を介して縦枠321B、321Bを貫通するボルト6、6により連結されて一体の耐力壁パネル3Bになされる。その後、耐力壁パネル3Bに内壁面材(不図示)を渡し貼りして、内装仕上げをする。耐力壁パネル3Bなどの上部は頭つなぎ材(鋼製接合プレート)で連結してもよい。そうすると、更に強度が向上する。
【0047】
このユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニット1、1の各々の床パネル11、11に、幅400mmの耐力壁パネル30B、30Bが立設され、耐力壁パネル3Bの合計長さ(幅)は800mm以上とされ、二つの耐力壁パネル30B、30Bの縦枠321B、321B同士がスペーサー5を介して接合されているから、隣り合う耐力壁パネル30B、30Bが隙間なく一体に接合されて一つの耐力壁パネル3Bになり、各建物ユニット1、1間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さ(2400mm)に対して必要な耐力壁が確保される。しかも、建物ユニット1の短辺側の長さが2500mmであるが、それぞれの建物ユニット1、1に幅1800mm以上の開口部15、15を取ることが可能になる。したがって、建物ユニットの二つを隣接配置した合計5000mmの長さ(幅)の間に、幅1800mm以上の開口部15、15を二つ設けることができる。また、それぞれの建物ユニット1、1に耐力壁パネル30B、30Bを工場で取り付け可能になり、工場付けされた二つの耐力壁パネル30B、30Bの縦枠の間に、建築現場でスペーサー5を介して接合して耐力壁パネル3Bとなせばよいから、建築現場の施工工数が少なくて済む。更に、壁内配線を床内配線とつないだ状態で工場で取り付けできる。耐力壁パネル30B、30B間に内面材を渡貼りしているので、更に耐力壁パネル3Bの強度が上がっている。
【0048】
上記実施例1〜4のユニット建物は、上記耐力壁パネル以外の開口部付き壁パネル14、23が工場で床パネル11、21と接合されて建物ユニット1、2を構成しているから、この開口部付き壁パネル14、23は立設された状態になるので、建築現場への輸送中、開口部15、24に取り付けた建具などに特別な保護養生が不要である。また、建築現場での施工工数も少なくて済む。
【0049】
(実施例5)
図7の(イ)は建物ユニット1、1を隣接配置したユニット建物の斜視図であり、連続する建物ユニット1、1の短辺側の幅2500mm×2=5000mm幅の開口に、全長(幅)5000mmの壁パネル10Cを建築現場にて立設している。壁パネル10Cは、1800mmの開口部15Cを2箇所有し、その間に800mm以上の耐力壁3Cを有し一体になされている。
【0050】
図7の(ロ)の平面図に示すように、隣り合う二つの建物ユニット1、1の床パネル11、11に股がって該二つの床パネル11、11を合わせた幅と等しい幅の壁パネル10Cが立設接合されている。壁パネル10Cは建物ユニット1、1の開口の床パネル11、11や壁パネル13、13に釘打ち、ボルトなどにより一体に接合固定されている。
【0051】
このユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニット1、1の床パネル11、11に股がってこれらを合わせた幅と等しい幅の壁パネル10Cが立設接合されているから、隣り合う二つの建物ユニット1、1間に壁パネル10Cが的確に接合されて両建物ユニット1、1が一体化されて、簡単な構造で両建物ユニット1、1間の接合強度が向上し、ユニット建物全体の強度が優れたものになる。
【0052】
そして、このユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニット1、1の各々の床パネル11、11に股がって壁パネル10Cが立設され、該壁パネル10Cには上記床パネル11、11に股がる領域に幅800mm以上の耐力壁3Cが一体化されているから、各建物ユニット1、1間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さ(2400mm)に対して必要な耐力壁が確保される。しかも、建物ユニット1、1の短辺側の長さが2500mmであるが、二つを隣接配置した合計5000mmの長さ(幅)の間に、幅1800mm以上の開口部15、15を二つ設けることができる。このため、ユニット建物の強度が更に上がり、開口部の設定などのプラン上の自由度が上がる。
【0053】
更に、壁パネル10Cの全体の仕上げ(塗装、クロス貼り、建具取付け)が工場で行うことができ、内外装が一体的になされ美麗に仕上がる。また、建築現場の施工工数も少なくて済む。
【0054】
(実施例6)
図8は下階の建物ユニット1、1の上に、上階の建物ユニット1、1を隣接配置したユニット建物の実施例の斜視図である。この実施例では、上記隣り合う上階の二つ建物ユニット1、1の床パネル11、11の端面に股がって鋼製接合プレート7が建築現場で太め釘71、71…によって貼り渡されている。鋼製接合プレート7は、200mm×400mm×厚み2.3mmのものであり、長さ略40mmの太め釘71(ZN40)58本で、床パネル11、11の端面(側面)に固定されている。
【0055】
この上階における連続する建物ユニット1、1の短辺側の幅2500mm×2=5000mm幅の開口に、全長(幅)5000mmの壁パネル10Cを建築現場にて立設している。壁パネル10Cは、1800mmの開口部15Cを2箇所有し、その間に800mm以上の耐力壁3Cを有し一体になされている。この壁パネル10Cは、建物ユニット1、1の開口の床パネル11、11や壁パネル13、13に釘打ち、ボルトなどにより一体に接合固定されている。
【0056】
このユニット建物は、上記上階の隣り合う二つ建物ユニット1、1の床パネル11、11に股がって鋼製接合プレート7が貼り渡されているから、上記実施例1〜5の作用に加えて、隣り合う床パネル11、11同士の変位、特にせん断変位が防止されて、両床パネル11、11に股がる壁パネル10Cの耐力壁3C等の耐力が十分に発揮できるものとなり、建物ユニット1、1間の接合強度が向上するとともに、ユニット建物の強度がより優れたものになる。
【0057】
また、実施例1〜5においても、隣り合う床パネル間に鋼製接合プレート7を貼り渡せば、より強度の優れたユニット建物になる。
【0058】
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれるのは勿論である。例えば、耐力壁パネル12、13、22にも小さな開口部を設けることができる。また、ユニット建物は、軸組工法の建物ユニットとの混構造とすることもできる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1記載のユニット建物は、二つの建物ユニットの床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされているから、二つの建物ユニット間の接合強度が向上し、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保でき、建物の構造強度の大きものになる。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、建物ユニットの二つを隣接配置して合計5000mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができ、開口の位置や大きさに制約が少なく、間取りプランの自由度が上がる。
【0060】
請求項2記載のユニット建物は、三つの建物ユニットが長辺側同士で並べられ、相隣り合う床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが二つ立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされているから、各建物ユニット間の接合強度が向上し、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保でき、建物の構造強度の大きものになる。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、三つを隣接配置して合計7500mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができ、開口の位置や大きさに制約が少なく、間取りプランの自由度が上がる。
【0061】
請求項3記載のユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニットの各々の床パネルに、幅700mm未満の壁枠組が立設され、壁枠組の合計長さは800mm以上とされ、二つの壁枠組に面材が渡貼りされて耐力壁パネルとなされているから、各建物ユニット間の接合強度が向上し、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保でき、建物の構造強度の大きものになる。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、建物ユニットの二つを隣接配置して合計5000mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができ、開口の位置や大きさに制約が少なく、間取りプランの自由度が上がる。また、工場でそれぞれの建物ユニットに壁枠組を立設することが可能になり、建築現場の施工工数が少なくて済み、壁内配線なども床とつないだ状態で、工場で取り付けできる。
【0062】
請求項4記載のユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニットの各々の床パネルに、幅700mm未満の耐力壁パネルが立設され、耐力壁パネルの合計長さは800mm以上とされ、二つの耐力壁パネルの縦枠同士がスペーサーを介して接合されているから、隣り合う耐力壁パネルが一体に接合されて一つの耐力壁パネルになり、各建物ユニット間の接合強度が向上するとともに、居室の壁高さに対して必要な耐力壁が確保でき、建物の構造強度の大きものになる。しかも、例えば、建物ユニットの短辺側の長さが2500mmの場合、建物ユニットの二つを隣接配置して合計5000mmの長さの間に、幅1800mm以上の開口部を二つ設けることができ、開口の位置や大きさに制約が少なく、間取りプランの自由度が上がる。また、それぞれの建物ユニットに耐力壁パネルを工場で取り付け可能になり、建築現場の施工工数が少なくて済み、壁内配線を床内配線とつないだ状態で工場で取り付けできる。
【0063】
請求項5記載のユニット建物は、隣り合う二つの建物ユニットの床パネルに股がって該二つの床パネルを合わせた幅と略等しい幅の壁パネルが立設接合されているから、両建物ユニットが一体化されて、簡単な構造で両建物ユニット間の接合強度が向上し、ユニット建物全体の強度が優れたものになる。
【0064】
また、隣り合う二つの建物ユニットの各々の床パネルに股がって壁パネルが立設され、該壁パネルには上記床パネルに股がる領域に幅800mm以上の耐力壁が一体化されているから、ユニット建物の構造強度が上がる。また、プラン上の自由度が上がる。さらに、壁パネル全体の仕上げ(塗装、クロス貼り、建具取付け)が工場で行うことができ、内外装が一体的になされ美麗に仕上がる。また、建築現場の施工工数も少なくて済む。
【0065】
請求項6記載のユニット建物は、上記隣り合う二つ建物ユニットの床パネルに股がって鋼製接合プレートが貼り渡されているから、上記請求項1〜5の効果に加えて、建物ユニット間の接合強度が向上するとともに、ユニット建物の構造強度がより優れたものになる。
【0066】
請求項7記載のユニット建物は、上記耐力壁パネル以外の開口部付き壁パネルは工場で床パネルと接合されて建物ユニットを構成しているから、建築現場への輸送中など、開口部に取り付けた建具などに特別な保護養生が不要である。また、建築現場での施工工数も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるユニット建物を説明する斜視図である。
【図2】本発明に用いる建物ユニットの斜視図であり、(イ)は開口部を含む部分の壁が立設されたコの字壁状の建物ユニットの斜視図、(ロ)は開口部を含む部分の壁が立設された二の字壁状の建物ユニットの斜視図である。
【図3】二つの建物ユニットの接合状態を示すものであり、(イ)は建物ユニットを二つ隣接配置した平面図、(ロ)は耐力壁パネルを立設する状況を示す斜視図である。
【図4】三つの建物ユニットの接合状態を示すものであり、(イ)は建物ユニットを三つ隣接配置した平面図、(ロ)は耐力壁パネルを立設する状況を示す斜視図である。
【図5】三つの建物ユニットの他の実施例の接合状態を示すものであり、(イ)は建物ユニットを三つ隣接配置した平面図、(ロ)は耐力壁パネルを組み立て立設する状況を示す斜視図である。
【図6】壁パネル同士を接合して、耐力壁パネルとする状況を示す斜視図である。
【図7】耐力壁が一体化された壁パネルの立設状況を示すものであり、(イ)は開口部と耐力壁一体型の壁パネルを立設する状況を示す斜視図、(ロ)はその設置後の平面図である。
【図8】鋼製接合プレートを用いた実施例のユニット建物の実施例であり、耐力壁が一体化された壁パネルの立設状況を示す斜視図である。
【図9】従来の耐力壁の立設位置を示すユニット建物(イ)(ロ)の平面図である。
【符号の説明】
1 コの字壁状の建物ユニット
2 二の字壁状の建物ユニット
3、3A、3B、3C、3D、12、13、22 耐力壁パネル(耐力壁)
4、7 鋼製接合プレート
5 スペーサー
10C 開口部付き耐力壁一体型壁パネル
11、21 床パネル
14、23 開口部付き壁パネル
15、15C、24 開口部
31、31A、31B 面材
32、32A、32B 壁枠組
Claims (7)
- 床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された二つの建物ユニットの床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされることで、各床パネルの前記耐力壁パネルが立設される側縁には耐力壁パネルが接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保されていることを特徴とするユニット建物。
- 床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、三つの建物ユニットが長辺側同士で並べられ、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された相隣り合う床パネルに股がって、幅800mm以上の耐力壁パネルが二つ立設され、耐力壁パネルの各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされることで、前記三つの建物ユニットのうちの両側の床パネルの前記耐力壁パネルが立設される側縁には耐力壁パネルが接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保されていることを特徴とするユニット建物。
- 床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された二つの建物ユニットの各々の床パネルの前記壁パネルが立設されていない箇所に、幅700mm未満の壁枠組が立設されることで、各床パネルには壁枠組が接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保され、壁枠組の合計長さは800mm以上とされ、二つの壁枠組に面材が渡貼りされて耐力壁パネルとなされていることを特徴とするユニット建物。
- 床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁における前記壁パネルが立設されていない箇所が隣接するように配置された二つの建物ユニットの各々の床パネルの前記壁パネルが立設されていない箇所に、幅700mm未満の耐力壁パネルが立設されることで、各床パネルには耐力壁パネルが接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保され、耐力壁パネルの合計長さは800mm以上とされ、二つの耐力壁パネルの縦枠同士がスペーサーを介して接合されていることを特徴とするユニット建物。
- 床パネルと、その床パネルの少なくとも一部の側縁に立設される壁パネルとが箱形に組み立てられた建物ユニットを隣接配置してなるユニット建物であって、前記床パネルの2500mm以下の長さの側縁が一列になるように隣り合う二つの建物ユニットの床パネルに股がって該二つの床パネルを合わせた幅と略等しい幅の壁パネルが立設接合され、該壁パネルは幅800mm以上の耐力壁を有し、耐力壁の各床パネルへの接合長さはそれぞれ700mm未満とされることで、各床パネルには耐力壁が接合されない長さがそれぞれ1800mm以上確保されていることを特徴とするユニット建物。
- 上記隣り合う二つ建物ユニットの床パネルに股がって鋼製接合プレートが貼り渡されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のユニット建物。
- 上記耐力壁パネル以外の開口部付き壁パネルは工場で床パネルと接合されて建物ユニットを構成していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット建物。
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