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JP4793426B2 - 充電式電動工具 - Google Patents

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JP4793426B2
JP4793426B2 JP2008288075A JP2008288075A JP4793426B2 JP 4793426 B2 JP4793426 B2 JP 4793426B2 JP 2008288075 A JP2008288075 A JP 2008288075A JP 2008288075 A JP2008288075 A JP 2008288075A JP 4793426 B2 JP4793426 B2 JP 4793426B2
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Description

本発明は、充電式電動工具に関する。
従来、充電可能な電池パックを電源として駆動されるモータと、該モータへの通電を調節するスイッチング素子としてのFET(Field Effect Transistor;電界効果トランジスタ)、該FETを介して前記モータの回転を制御するマイコンとを備え、電動ドライバ等として使用される充電式電動工具が知られている。
この種の充電式電動工具では、FETをオンすることでモータを最大出力で回転駆動するとともに、FETをオフすることで同モータを停止させる。また、同FETをPWM(Pulse Width Modulation)駆動することで、モータの回転数が制御される。
このような充電式電動工具には、電池パックの電池セルに温度センサを配設し、温度センサに接続された温度検出回路で電池セルの温度を検出し、当該温度が高温である場合に当該電池セルの熱劣化を防止すべく、マイコンがモータの回転を制限したり、強制的に停止したりしているものがある(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−222991号公報
しかしながら、こうした充電式電動工具では、硬質な対象物にボルトを捩じ込む場合等、モータに大きな回転トルク(電流)の発生に伴ってロック状態が続いたり、モータが長時間連続して低電流で駆動されたりすること等によって過負荷状態となった場合に、当該モータのコイルやモータケースが高温となって発煙が生じることがあった。このような現象は、特に電池パックの交換直後で電池セルの温度が上昇していない場合において、前述したような電池セルの温度を検出する技術では捕捉が困難である。そこで、モータの耐熱性を高める等の対策がなされているものの、更に過酷な条件で使用された場合には不十分となることがあった。
一方、コストが割安であることから、充電式電動工具に通常用いられるインナーコイルタイプ(ロータにコイルが巻かれているもの)のモータでは、電池パックにおける温度を検出する代わりに、直接、モータのロータの温度を検出する手段を用い、該検出温度に基づいて、マイコンがモータの回転を制限等することも考えられる。しかし、ロータは回転体であるため、そもそも温度検出が困難である。また、モータケースは熱容量が大きいため、ロータの温度が上昇する前に当該モータケースに発煙が生じることもあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、モータが過負荷状態になることが防止される充電式電動工具を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、二次電池を電源とするモータと、該モータへの通電を調節するスイッチング素子と、該スイッチング素子を介して前記モータの回転を制御するモータ制御手段と、前記モータに駆動電力を供給すべく設けられたリード線と、操作者により切り換えられ、該リード線を介した前記モータへの電力供給をオンオフするトリガスイッチとを備えた充電式電動工具であって、前記モータ制御手段は、前記モータの回転数を所定値以下に制限しない通常動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記リード線に配設された第1温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tth1との大小関係を判定し、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定した場合に、前記モータの動作を停止するか又は同モータの回転数を所定値以下に制限する制限動作モードに設定変更され、前記制限動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオフにし、その後更にオンにする場合、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記検出温度Tと、前記第1温度閾値Tth1より設定温度差ΔT低くなるように設定した第2温度閾値Tth2との大小関係を判定し、検出温度T<第2温度閾値Tth2と判定されることで、当該制限動作モードを解除して前記通常動作モードに復帰すること、を要旨とする。
同構成によれば、モータの回転数を所定値以下に制限しない通常動作モードにおいて、トリガスイッチをオンにする切換を契機として、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定された場合に、モータが過負荷状態となりうると判断され、モータ制御手段が、モータの動作を停止するか又は同モータの回転数を所定値以下に制限する制限動作モードに設定される。このため、モータが実際に過負荷状態となる以前に、モータの動作が停止等されるので、モータに発煙等の異常が生じることが防止される。しかも、第1温度検出手段は、モータのコイルに電力を供給するリード線に配設されているので、発熱源となるコイルからの伝熱が良好となり、コイルの温度を追従性よく検出することも可能となる。
また、同構成によれば、トリガスイッチをオンにする切換を契機として、検出温度T >第1温度閾値T th1 と判定されることでモータ制御手段が制限動作モードに設定されると、該検出温度T <第2温度閾値T th2 (第2温度閾値T th2 =第1温度閾値T th1 −設定温度差ΔT )と判定されるまで、トリガスイッチをオンにする切換有無によらず、当該制限動作モードが継続される。このため、例えば、このようにモータ制御手段が制限動作モードに設定され、モータの動作が停止等することで、検出温度T が第1温度閾値T th1 未満となり、この際にトリガスイッチが再度オンされても、該検出温度T が第2温度閾値T th2 未満とならない限り、モータ制御手段は通常動作モードに復帰しないので、モータが過負荷状態となって発煙等が生じる不具合をさらに徹底して防止することができる。尚、検出温度T <第2温度閾値T th2 と判定されると、モータ制御手段は通常動作モードに復帰するので、充電式電動工具の取り扱い性が損なわれることもない。
また、請求項1に記載の発明は、前記第1温度検出手段は、前記リード線と、前記トリガスイッチを収容するスイッチブロックとの接点部に配設されていること、を要旨とする。
同構成によれば、リード線と、トリガスイッチを収容するスイッチブロックとの接点部に第1温度検出手段を確実に取り付けることができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の充電式電動工具において、前記第1温度検出手段は、前記接点部にねじ止めされているサーミスタであること、を要旨とする。
同構成によれば、サーミスタを接点部にねじ止めすることで容易に取り付けでき、しかも、取り付け後の固定が安定するので、小型化できる等のサーミスタの利点を活かしつつ、当該接点部の温度検出が良好に行なえるようにもなる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の充電式電動工具において、前記モータには、そのロータ、コイル、及びステータを収容するモータケースが設けられるとともに、前記モータケースには第2温度検出手段が配設され、前記モータ制御手段は、前記通常動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記第1温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tth1との大小関係、及び、前記第2温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tthaとの大小関係を判定するとともに、前記制限動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオフにし、その後更にオンにする場合、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記検出温度Tと、前記第1温度閾値Tthaより設定温度差ΔT低くなるように設定した第2温度閾値Tthbとの大小関係を判定し、検出温度T>第1温度閾値Tth1、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthaと判定した場合に、前記通常動作モードから前記制限動作モードに設定変更されるとともに、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されることで、当該制限動作モードを解除して前記通常動作モードに復帰すること、を要旨とする。
同構成によれば、トリガスイッチをオンにする切換を契機として、検出温度T>第1温度閾値Tth1、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthaと判定された場合に、モータ制御手段が制限動作モードに設定される。これにより、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定されることのみでモータ制御手段が制限動作モードに設定される場合と比較して、モータケースにおける検出温度Tと第1温度閾値Tthaの大小関係がモータ制御手段を制限動作モードに設定するための判定基準に加わるため、モータのロック状態やモータの低電流での連続使用状態等の多様な使用状態におけるモータのコイルの温度上昇を捕捉可能となる。この結果、モータが過負荷状態になりうる状態をより確実に判断することができ、モータ制御手段がより的確に制限動作モードに設定される。さらに、こうして制限動作モードに設定された後、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthb(第2温度閾値Tthb=第1温度閾値Ttha−設定温度差ΔT)と判定されるまで、トリガスイッチをオンにする切換有無によらず、制限動作モードが継続される。このため、例えば、検出温度Tが第1温度閾値Tth1を超えることでモータ制御手段が制限動作モードに設定され、モータの動作が停止等することで、モータのコイルが放熱され、検出温度Tが第2温度閾値Tth2未満となり、この際にトリガスイッチが再度オンされても、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されない限り、モータ制御手段は通常動作モードに復帰しないので、モータが過負荷状態となって発煙等が生じる不具合をさらに徹底して防止することができる。尚、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されると、モータ制御手段は通常動作モードに復帰するので、充電式電動工具の取り扱い性が損なわれることもない。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の充電式電動工具において、二次電池として電池セルを有する電池パックが設けられるとともに、前記電池セルには第3温度検出手段が配設され、前記モータ制御手段は、前記通常動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記第1温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tth1との大小関係、前記第2温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tthaとの大小関係、及び、前記第3温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tthαの大小関係を判定するとともに、前記制限動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオフにし、その後更にオンにする場合、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記検出温度Tと、前記第1温度閾値Tthαより設定温度差ΔTα低くなるように設定した第2温度閾値Tthβとの大小関係を判定し、検出温度T>第1温度閾値Tth1、検出温度T>第1温度閾値Ttha、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthαと判定した場合に、前記通常動作モードから前記制限動作モードに設定変更されるとともに、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβと判定されることで、当該制限動作モードを解除して前記通常動作モードに復帰すること、を要旨とする。
同構成によれば、トリガスイッチをオンにする切換を契機として、検出温度T>第1温度閾値Tth1、検出温度T>第1温度閾値Ttha、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthαと判定された場合に、モータ制御手段が制限動作モードに設定される。これにより、検出温度T>第1温度閾値Tth1、且つ、検出温度T>第1温度閾値Tthaであることでモータ制御手段が制限動作モードに設定される場合と比較して、電池セルにおける検出温度Tと第1温度閾値Tthαの大小関係がモータ制御手段を制限動作モードに設定するための判定基準に加わるため、温度上昇による電池セルの劣化を防止できるようにもなる。さらに、こうして制限動作モードに設定された後、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβ(第2温度閾値Tthβ=第1温度閾値Tthα−設定温度差ΔTα)となるまで、トリガスイッチをオンにする切換有無によらず、制限動作モードが継続される。このため、例えば、検出温度Tが第1温度閾値Tth1を超えることでモータ制御装置が制限動作モードに設定され、モータの動作が停止等することで、検出温度Tが第1温度閾値Tth1未満、且つ、検出温度Tが第1温度閾値Ttha未満となり、この際にトリガスイッチが再度オンされても、検出温度T<第2温度閾値Tthβとならない限り、モータ制御手段は通常動作モードに復帰しないので、モータが過負荷状態となって発煙等が生じる不具合をさらに徹底して防止することができる。尚、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβと判定されると、モータ制御手段は通常動作モードに復帰するので、充電式電動工具の取り扱い性が損なわれることもない。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の充電式電動工具において、前記モータ制御手段に接続され、当該モータ制御手段が制限動作モードに設定された場合にその旨を音の吹鳴又は光の出射で報知する報知手段をさらに備えたこと、を要旨とする。
同構成によれば、例えば、検出温度Tが第1温度閾値Tth1を超え、モータ制御手段が制限動作モードに設定されている場合に、その旨が報知手段による音の吹鳴又は光の出射でユーザ(操作者)に報知されるので、同ユーザは、モータ制御手段(充電式電動工具)が制限動作モードに設定されている旨を確実に認識することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の充電式電動工具において、前記モータ制御手段は、前記制限動作モードに設定された時点からタイマ時間Δtの経過後に、強制的に当該制限動作モードを解除すること、を要旨とする。
同構成によれば、モータ制御手段が制限動作モードに設定された時点からタイマ時間Δtの経過後に、温度検出手段から出力される温度検出信号に基づいた検出温度と、温度閾値との大小関係に依存することなく、当該モータ制御手段が制限動作モードから通常動作モードに復帰される。このため、温度検出手段が何らかの原因で動作不能となった場合に、報知手段による音の吹鳴や光の出射が長期間続くことによる当該報知手段や同報知手段を制御するモータ制御手段の消費電力を節減することができる。
本発明によれば、モータが過負荷状態になることが防止される充電式電動工具を提供することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
<第1実施形態>
図1(a)に示すように、本実施形態の充電式電動工具は、電動式ドライバとして使用されるものであり、ドライバ用先端工具が取り付けられる回転出力部1と、二次電池である電池パック2を駆動用電源とし、回転出力部1を減速機構であるギアボックス3を介して駆動するモータ4と、該モータ4の回転動作をオンオフすべく、ユーザによりトリガレバー5aの操作を介して切り換えられる(オンオフされる)トリガスイッチ5とを備えている。
モータ4は、工具本体6に収納されており、電池パック2は、工具本体6のグリップ部6aの下端に設けられた電池パック装着部6cに着脱自在に装着されている。また、トリガスイッチ5は、工具本体6に設けられた樹脂製のスイッチブロック8に収納されている。尚、電池パック2には、6個(複数)の電池セル2a,…が直列接続された状態で収容されている。また、図1(a)に示す充電式電動工具では、工具本体6のグリップ部6aの下端近傍に回路基板6bが配設されている。
このモータ4は、ブラシ及びコミュテータを介してコイルに電流が供給される周知の構成のDCモータであり、端子付きのブラシ、コミュテータ、コイル、ロータ、及びステータ(いずれも図示省略)を収容した略円筒形のモータケース4aを備えている。
また、モータ4には、トリガスイッチ5を介して電池パック2からの電力が供給されるリード線7が電気的に接続されており、同リード線7は、スイッチブロック8と接点部7aにて電気的に接続されている。即ち、トリガレバー5aを操作すれば、トリガスイッチ5によってリード線7を伝導してモータ4(のコイル)に供給される電力(電流)がオンオフされることになる。図1(a)に示すモータ4では、前記リード線7は、前記ブラシの端子及びコミュテータを介してコイルに電気的に接続されている。
本実施形態の充電式電動工具において、図1(a)に示す接点部7aには、第1温度検出手段としての第1サーミスタ9が配設されている。このように、第1サーミスタ9は、モータ4のコイルに電力を供給するリード線7に配設されているので、モータ4において発熱源となるコイルからの伝熱が良好となり、当該モータ4の温度を追従性よく検出することが可能となる。
詳しくは、図1(b)に示すように、第1サーミスタ9は、丸端子9m付きのNTCサーミスタであり、ねじb1及びナットn1を用いて、当該丸端子9mを介してサーミスタ本体9hが前記接点部7aに固定(ねじ止め)されている。これにより、第1サーミスタ9は接点部7aにねじ止めにより容易に取り付けされ、しかも、取り付け後の固定が安定するので、小型化できる等のNTCサーミスタの利点を活かしつつ、温度検出が良好に行なえるようになる。
本実施形態の充電式電動工具では、前記第1サーミスタ9以外に、図1(a)に示すように、NTCサーミスタである第2温度検出手段としての第2サーミスタ9aがモータケース4aの温度を検知すべく、当該モータケース4aにテープ9cを用いて貼付されている。また、図1(c)に示すように、この充電式電動工具では、NTCサーミスタである第3温度検出手段としての第3サーミスタ9bが電池パック2の電池セル2aの温度を検知すべく、当該電池セル2aにテープ9dを用いて貼付されている。
図2に示すように、本実施形態の充電式電動工具は、その工具本体6に、モータ4への通電を調節するスイッチング素子としてのFET10と、該FET10を介して前記モータ4の回転を制御するモータ制御手段としてのマイコン11とを備えている。また、同充電式電動工具は、6個(複数)の直列接続された電池セル2a,…を有する電池パック2を備えている。
詳しくは、マイコン11は、FET10をオンすることでモータ4を最大出力で回転駆動するとともに、FET10をオフすることで同モータ4の回転を停止させる。また、同FET10をPWM(Pulse Width Modulation)駆動することで、モータ4の回転数を制御している。尚、マイコン11では、ドライバ用先端工具(モータ4)に大きな回転トルクが必要な場合に、図2では図示しない周知の制御系を用い、FET10のデューティ比を自動的に高めることで、モータ4に通電される電流を大きくし、その回転トルクを増大させている。
図2に示すように、前記トリガスイッチ5は、電池パック2の+側に接続された第1固定接点S1と、モータ4の出力端子側とFET10との間に接続された第2固定接点S2と、モータ4の入力端子側に接続された可動接点S0とを備えている。そして、トリガレバー5aの操作により、トリガスイッチ5がオンとなると、可動接点S0は第1固定接点S1に接続され、トリガスイッチ5がオフとなると、可動接点S0は第2固定接点S2に接続される。
また、マイコン11には、電池パック2から供給される電力を制御する電源制御部12と、該電池パック2及び電源制御部12から出力される電圧をマイコン11に適する電圧とする定電圧回路(レギュレータ)13とが電気的に接続されている。この定電圧回路13は、トリガスイッチ5の可動接点S0に接続されている。さらに、マイコン11には、温度検出回路14及び報知手段としてのLED表示部15が電気的に接続されている。このLED表示部15は、マイコン11からの点灯制御信号に応じて点灯(光を出射)又は消灯される。
前記電源制御部12は、pnp型トランジスタTR1、npn型トランジスタTR2、及び、ダイオードD1,D2を備えている。ここで、トランジスタTR1は、そのコレクタ端子が電池パック2の+側、ベース端子がトランジスタTR2のコレクタ端子、エミッタ端子が定電圧回路13にそれぞれ接続されている。また、トランジスタTR2のエミッタ端子は接地され、ベース端子はダイオードD2を介してマイコン11に接続されているとともに、ダイオードD1を介して可動接点S0に接続されている。
そして、工具本体6には電池パック2が装着されており、前記トリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5がオンとなると、電池パック2からの電力が定電圧回路13でハイレベルの定電圧(5V)に調整され、マイコン11に入力されるとともに、ダイオードD1を介してトランジスタTR2のベース端子にハイレベルの電圧が印加される。
またトリガスイッチ5がオンとなったとき、トリガレバー5aに配設され、その操作量(押し込み量)を検知する図示しないレバー操作検知回路から作動制御信号が出力され、定電圧回路13を介してマイコン11に入力される。すると、マイコン11が当該作動制御信号を検知して作動するとともに、ダイオードD2を介してトランジスタTR2のベース端子にハイレベルの電圧を印加する。
すると、トランジスタTR2がオンとなるとともにトランジスタTR1がオンとなり、マイコン11に電池パック2からトランジスタTR1及び定電圧回路13を介して電力が供給され、同マイコン11に電源が入った状態となる。
このとき、トランジスタTR2のベース端子には、マイコン11からダイオードD2を介してハイレベルの電圧が印加されているので、同トランジスタTR2のベース端子に、マイコン11からローレベルの電圧(0V)が印加されない限り、トランジスタTR2がオンのまま維持される。即ち、マイコン11からトランジスタTR2にローレベルの電圧(0V)が印加されると、トランジスタTR2及びトランジスタTR1がオフとなり、同トランジスタTR1を介する電池パック2からマイコン11への電力供給が停止し、マイコン11の電源が切断される。
トランジスタTR2のベース端子にハイレベルの電圧が印加されている状態では、トリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5がオフとなっても、マイコン11には定電圧回路13から電圧(5V)が供給された状態が維持される。
また、トリガスイッチ5がオフとなっても、マイコン11からトランジスタTR2に約1分間程度はハイレベルの電圧の印加が継続され、LED表示部15の制御等が引き続いて行われる。そして、約1分間経過後、マイコン11からトランジスタTR2にローレベルの電圧が自動的に印加され、これによりトランジスタTR2及びトランジスタTR1がオフとなり、電池パック2からマイコン11への電力供給が停止し、マイコン11の動作が停止する。
本実施形態の充電式電動工具において、マイコン11には、リード線7とスイッチブロック8との接点部7aに配設された第1サーミスタ9(図1参照)が前記温度検出回路14を介して接続されており、同温度検出回路14は、第1サーミスタ9の温度により変化する抵抗値を、温度検出信号としての電圧信号に変換し、マイコン11に入力する。そして、同電圧信号は、マイコン11において所定のA/D変換を経て、リード線7の前記接点部7aにおける検出温度T(deg)に変換される。
この温度検出回路14には、前記第1サーミスタ9以外に、モータケース4aに配設された第2サーミスタ9a、及び、電池パック2の電池セル2aに配設された第3サーミスタ9bが電気的に接続されており(図1参照)、前記第1サーミスタ9と同様に、それぞれの抵抗値の変化が温度検出回路14で電圧信号(温度検出信号)に変換され、さらにマイコン11において、電池セル2aにおける検出温度T(deg)、モータケース4aにおける検出温度T(deg)に各々変換される。
尚、本実施形態の充電式電動工具において、FET10、マイコン11、電源制御部12、定電圧回路13、温度検出回路14、及びLED表示部15は、工具本体6のグリップ部6aに収容された回路基板6b(図1参照)に実装又は形成されている。
本実施形態の充電式電動工具は、以上のように構成されており、マイコン11は、トリガスイッチ5の切換を契機として、リード線7の接点部7aに配設された第1サーミスタ9から出力される温度検出信号に基づく検出温度T(deg)と、予め設定した第1温度閾値Tth1(deg)との大小関係を判定する。そして、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定した場合に、同マイコン11は、モータ4が過負荷状態となりうると判断し、FET10のデューティ比を変更することにより、モータ4の回転数を所定値以下に制限する「制限動作モード」に設定される。
さらに、本実施形態においては、マイコン11は、「制限動作モード」に設定された状態において、トリガスイッチ5の切換を契機として、検出温度T(deg)と、予め設定した第2温度閾値Tth2(deg)との大小関係を判定し、検出温度T<第2温度閾値Tth2と判定されることで、当該「制限動作モード」を解除し、モータ4の回転について何ら制限なく、FET10を介して通常とおりにモータ4を回転制御する「通常動作モード」に復帰する。
ここで、第1温度閾値Tth1(=80(deg))は、例えば、コンクリートや金属等の硬質な対象物に複数本のボルトを連続して捩じ込む場合等、モータ4に大きな回転トルクが発生し、ユーザが断続的にトリガレバー5aを操作することで、図3のグラフ図に示すように、モータ4に間欠的に大電流が供給されてモータ4がロック状態となる場合において、モータ4が過負荷状態となる以前の温度閾値として、リード線7の接点部7aについてマイコン11にて設定され、そのメモリに記憶されたものである。尚、図3に示すように、モータ4は、コイルの温度が100(deg)となることで過負荷状態となる。また、マイコン11は、トリガレバー5aの操作(トリガスイッチ5の切換)を前記作動制御信号の入力により検知する。
本発明者らが見出した知見によれば、図3に示すように、モータ4に間欠的に大電流が流れ、当該モータ4がロック状態となる場合では、モータケース4aに配設された第2サーミスタ9aや、電池パック2に配設された第3サーミスタ9bよりも、リード線7とスイッチブロック8との接点部7aに配設された第1サーミスタ9の方が、発熱源であるコイルの温度に対して追従性が良好であることが判っている。この原因は、接点部7aのリード線7や丸端子9mは、モータケース4aと比較して、熱容量が小さいことから温度が上昇し易い反面、温度の低下も起こり易いところ、このようにモータ4(コイル)に間欠的に大電流が流れて温度が急激に上昇する場合では、接点部7aへの熱の流入量が放出量を上回り、温度上昇が優先するためと考えられる。前記第1温度閾値Tth1は、このような知見を背景として設定した温度閾値である。
また、第2温度閾値Tth2(=60(deg))は、第1温度閾値Tth1より設定温度差ΔT(ここでは20(deg))低く設定された温度閾値であり、モータ4がロック状態となる場合に、検出温度Tが当該第2温度閾値Tth2未満となれば、モータ4に発煙等が生じる可能性が皆無となるように設定している。
従って、前述したロック状態において、リード線7の接点部7aの検出温度Tが第1温度閾値Tth1未満の状態でモータ4が使用される限り、当該モータ4が過負荷状態となり、コイルやモータケースが高温となって発煙が生じることが未然に防止されることになる。尚、この「制限動作モード」では、モータ4の回転数を所定値以下に制限する代わりに、FET10をオフとし(FET10のデューティ比を0とし)、モータ4の動作を停止してもよい。
以下、図4のフローチャートを参照しつつ、本実施形態の充電式電動工具の制御系の動作を具体的に説明する。
図4に示すように、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5がオンされると、前記レバー操作検知回路から定電圧回路13を介して作動制御信号がマイコン11に入力される(ステップS1)。
すると、マイコン11は、電源が切断されている場合には、前述したように電源が入って作動を開始し、第1サーミスタ9から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tth1との大小関係を判定する(ステップS2)。尚、充電式電動工具の起動直後の初期状態では、マイコン11は、「通常動作モード」に設定されている。
そして、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定された場合には(YESの場合)、モータ4が過負荷状態となりうると判断され、マイコン11が「通常動作モード」から「制限動作モード」に設定変更される(図3参照)。すると、ユーザにその旨を報知すべく、マイコン11によってLED表示部15が点灯される。尚、既に「制限動作モード」に設定されている場合には、当該「制限動作モード」が維持される(ステップS3)。
一方、検出温度T<第1温度閾値Tth1と判定された場合には(NOの場合)、マイコン11は「通常動作モード」を維持する(ステップS3a)。
マイコン11が「制限動作モード」に設定されている場合において、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられる(ステップS4)と、マイコン11は、検出温度T(deg)と第2温度閾値Tth2(deg)との大小関係を判定する(ステップS5)。
そして、モータ4のコイルが放熱されており、検出温度T<第2温度閾値Tth2と判定された場合には(YESの場合)、マイコン11が「制限動作モード」から「通常動作モード」に設定変更(復帰)される(図3参照)。すると、ユーザにその旨を報知すべく、マイコン11によってLED表示部15が消灯される(ステップS3a)。
一方、検出温度T>第2温度閾値Tth2と判定された場合には(NOの場合)、マイコン11が「制限動作モード」を維持する(ステップS3)。
従って、マイコン11がこのように「制限動作モード」に設定されている場合では、トリガスイッチ5が再度オンされても、該検出温度Tが第2温度閾値Tth2未満とならない限り、マイコン11は「通常動作モード」に復帰することはない。
尚、マイコン11が「通常動作モード」に設定されている場合において、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられる(ステップS4a)と、前記したステップS2の判定が行なわれる。
本実施形態の充電式電動工具によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)「通常動作モード」において、トリガスイッチ5の切換を契機として、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定された場合に、モータ4が過負荷状態となりうると判断され、マイコン11が、同モータ4の回転数を所定値以下に制限する「制限動作モード」に設定される。このため、モータ4がロック状態である場合に、当該モータ4が実際に過負荷状態となる以前に、モータ4の回転数が所定値以下に制限されるので、モータ4に発煙等の異常が生じることが防止される。しかも、第1サーミスタ9は、モータ4のコイルに電力を供給するリード線7に配設されているので、発熱源となるコイルからの伝熱が良好となり、コイルの温度を追従性よく検出することも可能となる。またこのため、電池セル2aの温度が高温の場合にモータ4を停止等する制御系によれば、電池パック2を交換した直後では、モータ4のコイルの温度は上昇しているのに、当該電池セル2aの温度は上昇しておらず、モータ4の過負荷状態が予測困難となることに比較して、モータ4のコイルの温度を正確に検出できることから、優位となる。
(2)検出温度T>第1温度閾値Tth1となることでマイコン11が「制限動作モード」に設定されると、該検出温度T<第2温度閾値Tth2(第2温度閾値Tth2=第1温度閾値Tth1−設定温度差ΔT)となるまで、トリガスイッチ5の切換有無によらず、当該「制限動作モード」が継続される。このため、検出温度Tが第1温度閾値Tth1を超えることでマイコン11が「制限動作モード」に設定され、モータ4の回転が制限されることで、検出温度Tが第1温度閾値Tth1未満となり、この際にトリガスイッチ5が再度オンされても、該検出温度Tが第2温度閾値Tth2未満とならない限り、マイコン11は「通常動作モード」に復帰しないので、モータ4が過負荷状態となって発煙等が生じる不具合をさらに徹底して防止することができる。尚、トリガレバー5aが操作され、検出温度T<第2温度閾値Tth2と判定されると、マイコン11は「通常動作モード」に復帰するので、充電式電動工具の取り扱い性が損なわれることもない。
(3)検出温度Tが第1温度閾値Tth1を超え、マイコン11が「制限動作モード」に設定された場合に、その旨がLED表示部15による光の出射でユーザに報知されるので、同ユーザは、マイコン11(充電式電動工具)が「制限動作モード」に設定されている旨を確実に認識することができる。
<第2実施形態>
本実施形態の充電式電動工具の構成は、図1及び図2に示した第1実施形態の充電式電動工具の構成と同様であり、共通する部位には同一又は対応する符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の充電式電動工具において、マイコン11は、トリガスイッチ5の切換を契機として、リード線7に配設された第1サーミスタ9から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tth1との大小関係、及び、モータケース4aに配設された第2サーミスタ9aから出力される温度検出信号に基づく検出温度T(deg)と、予め設定した第1温度閾値Ttha(deg)との大小関係を判定する。
そして、同マイコン11は、検出温度T>第1温度閾値Tth1、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthaと判定した場合に、モータ4が過負荷状態となりうると判断し、前記した「制限動作モード」に設定される。
また、マイコン11は、「制限動作モード」に設定された状態において、トリガスイッチ5の切換を契機として、検出温度T(deg)と第2温度閾値Tth2(deg)との大小関係、及び、検出温度T(deg)と、予め設定した第2温度閾値Tthb(deg)との大小関係とを判定し、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されることで、当該「制限動作モード」を解除して「通常動作モード」に復帰する。
ここで、第1温度閾値Ttha(=90(deg))は、例えば、木材やプラスチック等の軟質な対象物に複数本のボルトを連続して捩じ込む場合等、モータ4に比較的小さな回転トルクが発生し、ユーザが断続的にトリガレバー5aを操作することで、図5のグラフ図に示すように、モータ4に低電流が長時間(30分程度)連続して供給される場合に、モータ4が過負荷状態となる以前の温度閾値として、モータケース4aについてマイコン11にて設定され、そのメモリに記憶されたものである。尚、図5に示すように、モータ4は、コイルの温度が100(deg)となることで過負荷状態となる。また、マイコン11は、トリガレバー5aの操作(トリガスイッチ5の切換)を前記作動制御信号の入力により検知する。
本発明者らが見出した知見によれば、図5に示すように、モータ4に低電流が長時間連続して流れる場合では、リード線7とスイッチブロック8との接点部7aに配設された第1サーミスタ9や、電池パック2に配設された第3サーミスタ9bよりも、モータケース4aに配設された第2サーミスタ9aの方が、発熱源であるコイルの温度に対して追従性が良好であることが判っている。この原因は、モータケース4aは、接点部7aのリード線7や丸端子9mと比較して、熱容量が大きいことから温度が上昇し難い反面、温度の低下も起こり難いところ、このようにモータ4(コイル)に低電流が長時間連続して流れ、温度が緩やかに上昇する場合では、モータケース4aに徐々に熱が流入して蓄熱するので、少しずつではあるが確実に温度が上昇するためと考えられる。前記第1温度閾値Tthaは、このような知見を背景としてモータケース4aについて設定した温度閾値である。
また、第2温度閾値Tthb(=80(deg))は、第1温度閾値Tthaより設定温度差ΔT(ここでは10(deg))低く設定された温度閾値であり、検出温度Tが当該第2温度閾値Tthb未満となれば、モータ4に発煙等が生じる可能性が皆無となるように設定している。
従って、前述した低電流での連続使用状態において、モータケース4aの検出温度Tが第1温度閾値Ttha未満の状態でモータ4が使用される限り、当該モータ4が過負荷状態となり、コイルやモータケースが高温となって発煙が生じることが未然に防止されることになる。尚、この「制限動作モード」では、モータ4の回転数を所定値以下に制限する代わりに、FET10をオフとし、モータ4の動作を停止してもよい。
以下、図6のフローチャートを参照しつつ、本実施形態の充電式電動工具の動作を具体的に説明する。
図6に示すように、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられると、前記レバー操作検知回路から定電圧回路13を介して作動制御信号がマイコン11に入力される(ステップS11)。
すると、マイコン11は、電源が切断されている場合には、前述したように電源が入って作動を開始し、第1サーミスタ9から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tth1との大小関係、及び、第2サーミスタ9aから出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tthaとの大小関係をそれぞれ判定する(ステップS12)。尚、充電式電動工具の起動直後の初期状態では、マイコン11は、「通常動作モード」に設定されている。
そして、検出温度T>第1温度閾値Tth1、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthaと判定された場合には(YESの場合)、モータ4が過負荷状態となりうると判断され、マイコン11が「通常動作モード」から「制限動作モード」に設定変更される(図5参照)。すると、ユーザにその旨を報知すべく、マイコン11によってLED表示部15が点灯される。尚、既に「制限動作モード」に設定されている場合には、当該「制限動作モード」が維持される(ステップS13)。
一方、検出温度T<第1温度閾値Tth1、且つ、検出温度T<第1温度閾値Tthaと判定された場合には(NOの場合)、マイコン11は「通常動作モード」を維持する(ステップS13a)。
マイコン11が「制限動作モード」に設定されている場合において、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられる(ステップS14)と、マイコン11は、検出温度T(deg)と第2温度閾値Tth2(deg)との大小関係、及び、検出温度T(deg)と第2温度閾値Tthb(deg)との大小関係をそれぞれ判定する(ステップS15)。
そして、モータ4のコイルが放熱されており、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定された場合には(YESの場合)、マイコン11が「制限動作モード」から「通常動作モード」に設定変更(復帰)される(図5参照)。すると、ユーザにその旨を報知すべく、マイコン11によってLED表示部15が消灯される(ステップS13a)。
一方、検出温度T>第2温度閾値Tth2、又は、検出温度T>第2温度閾値Tthbと判定された場合には(NOの場合)、マイコン11が「制限動作モード」を維持する(ステップS13)。
従って、マイコン11がこのように「制限動作モード」に設定されている場合では、トリガスイッチ5が再度オンされても、該検出温度Tが第2温度閾値Tth2未満、且つ、検出温度Tが第2温度閾値Tthb未満とならない限り、マイコン11は「通常動作モード」に復帰することはない。
尚、マイコン11が「通常動作モード」に設定されている場合において、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられる(ステップS14a)と、前記したステップS12の判定が行なわれる。
本実施形態の充電式電動工具によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(4)トリガスイッチ5の切換を契機として、検出温度T>第1温度閾値Tth1、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthaと判定された場合に、マイコン11が「制限動作モード」に設定される。これにより、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定されることのみでマイコン11が「制限動作モード」に設定される場合と比較して、モータケース4aにおける検出温度Tと第1温度閾値Tthaの大小関係がマイコン11を「制限動作モード」に設定するための判定基準に加わるため、モータ4のロック状態のみならず、モータ4の低電流での連続使用状態におけるモータ4のコイルの温度上昇を捕捉可能となる。この結果、充電式電動工具の多様な使用状態において、モータ4が過負荷状態になりうる状態をより確実に判断することができ、マイコン11がより的確に「制限動作モード」に設定される。さらに、こうして「制限動作モード」に設定された後、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthb(第2温度閾値Tthb=第1温度閾値Ttha−設定温度差ΔT)と判定されるまで、トリガスイッチ5の切換有無によらず、「制限動作モード」が継続される。このため、例えば、検出温度Tが第1温度閾値Tth1を超えることでモータ制御手段が「制限動作モード」に設定され、モータ4の回転動作が制限されることで、モータ4のコイルが放熱され、検出温度Tが第2温度閾値Tth2未満となり、この際にトリガスイッチ5が再度オンされても、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されない限り、マイコン11は「通常動作モード」に復帰しないので、モータ4が過負荷状態となって発煙等が生じる不具合をさらに徹底して防止することができる。尚、トリガレバー5aが操作され、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されると、マイコン11は「通常動作モード」に復帰するので、充電式電動工具の取り扱い性が損なわれることもない。
<第3実施形態>
本実施形態の充電式電動工具の構成は、図1及び図2に示した第1及び第2実施形態の充電式電動工具の構成と同様であり、共通する部位には同一又は対応する符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の充電式電動工具において、マイコン11は、トリガスイッチ5の切換を契機として、リード線7に配設された第1サーミスタ9から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tth1との大小関係、モータケース4aに配設された第2サーミスタ9aから出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tthaとの大小関係、及び、電池セル2aに配設された第3サーミスタ9bから出力される温度検出信号に基づく検出温度T(deg)と、予め設定した第1温度閾値Tthα(deg)の大小関係をそれぞれ判定する。
そして、同マイコン11は、検出温度T>第1温度閾値Tth1、検出温度T>第1温度閾値Ttha、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthαと判定した場合に、モータ4が過負荷状態となりうると判断し、前記した「制限動作モード」に設定される
また、マイコン11は、「制限動作モード」に設定された状態において、トリガスイッチ5の切換を契機として、検出温度Tと第2温度閾値Tth2との大小関係、検出温度Tと第2温度閾値Tthbとの大小関係、及び、検出温度T(deg)と、予め設定した第2温度閾値Tthβ(deg)との大小関係をそれぞれ判定する。
そして、同マイコン11は、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβと判定されることで、当該「制限動作モード」を解除して「通常動作モード」に復帰する。
ここで、第1温度閾値Tthα(=65(deg))は、例えば、同じ電池パック2を継続して使用する場合等において、電池セル2aが温度上昇により劣化する以前の温度閾値として当該電池セル2aについてマイコン11にて設定され、そのメモリに記憶されたものである。
また、第2温度閾値Tthβ(=55(deg))は、第1温度閾値Tthαより設定温度差ΔTα(ここでは10(deg))低く設定された温度閾値であり、検出温度Tが当該第2温度閾値Tth2未満となれば、電池セル2aの熱劣化が極力抑制されるように設定している。
従って、電池セル2aの検出温度Tが第1温度閾値Tthα未満の状態でモータ4が使用される限り、電池セル2a(電池パック2)が熱で劣化することが未然に防止されることになる。尚、この「制限動作モード」では、モータ4の回転数を所定値以下に制限する代わりに、FET10をオフとし、モータ4の動作を停止してもよい。
以下、図7のフローチャートを参照しつつ、本実施形態の充電式電動工具の動作を具体的に説明する。
図7に示すように、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられると、前記レバー操作検知回路から定電圧回路13を介して作動制御信号がマイコン11に入力される(ステップS21)。
すると、マイコン11は、電源が切断されている場合には、前述したように電源が入って作動を開始し、第1サーミスタ9から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tth1との大小関係、第2サーミスタ9aから出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tthaとの大小関係、及び、第3サーミスタ9bから出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと第1温度閾値Tthαとの大小関係をそれぞれ判定する(ステップS22)。尚、充電式電動工具の起動直後の初期状態では、マイコン11は「通常動作モード」に設定されている。
そして、検出温度T>第1温度閾値Tth1、検出温度T>第1温度閾値Ttha、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthαと判定された場合には(YESの場合)、モータ4が過負荷状態となりうると判断され、マイコン11が「通常動作モード」から「制限動作モード」に設定変更される。すると、ユーザにその旨を報知すべく、マイコン11によってLED表示部15が点灯される。尚、既に「制限動作モード」に設定されている場合には、当該「制限動作モード」が維持される(ステップS23)。
一方、検出温度T<第1温度閾値Tth1、検出温度T<第1温度閾値Ttha、且つ、検出温度T<第1温度閾値Tthαと判定された場合には(NOの場合)、マイコン11は「通常動作モード」を維持する(ステップS23a)。
マイコン11が「制限動作モード」に設定されている場合において、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられる(ステップS24)と、マイコン11は、検出温度T(deg)と第2温度閾値Tth2(deg)との大小関係、検出温度T(deg)と第2温度閾値Tthb(deg)との大小関係、及び、検出温度T(deg)と第2温度閾値Tthβ(deg)との大小関係をそれぞれ判定する(ステップS25)。
そして、モータ4のコイルが放熱されており、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβと判定された場合には(YESの場合)、マイコン11が「制限動作モード」から「通常動作モード」に設定変更(復帰)される。すると、ユーザにその旨を報知すべく、マイコン11によってLED表示部15が消灯される(ステップS23a)。
一方、検出温度T>第2温度閾値Tth2、検出温度T>第2温度閾値Tthb、又は、検出温度T>第2温度閾値Tthβと判定された場合には(NOの場合)、マイコン11が「制限動作モード」を維持する(ステップS23)。
従って、マイコン11がこのように「制限動作モード」に設定されている場合に、トリガスイッチ5が再度オンされても、該検出温度Tが第2温度閾値Tth2未満、検出温度Tが第2温度閾値Tthb未満、且つ、検出温度Tが第2温度閾値Tthβ未満とならない限り、マイコン11は「通常動作モード」に復帰することはない。
尚、マイコン11が「通常動作モード」に設定されている場合において、ユーザによってトリガレバー5aが操作され、トリガスイッチ5が切り換えられる(ステップS24a)と、前記したステップS22の判定が行なわれる。
本実施形態の充電式電動工具によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(5)トリガスイッチ5の切換を契機として、検出温度T>第1温度閾値Tth1、検出温度T>第1温度閾値Ttha、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthαと判定された場合に、マイコン11が「制限動作モード」に設定される。これにより、検出温度T>第1温度閾値Tth1、且つ、検出温度T>第1温度閾値Tthaであることでマイコン11が「制限動作モード」に設定される場合と比較して、電池セル2aにおける検出温度Tと第1温度閾値Tthαの大小関係がマイコン11を「制限動作モード」に設定するための判定基準に加わるため、温度上昇による電池セルの劣化を防止できるようにもなる。さらに、こうして「制限動作モード」に設定された後、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβ(第2温度閾値Tthβ=第1温度閾値Tthα−設定温度差ΔTα)となるまで、トリガスイッチ5の切換有無によらず、「制限動作モード」が継続される。このため、例えば、検出温度Tが第1温度閾値Tth1を超えることでマイコン11が「制限動作モード」に設定され、モータの動作が停止等することで、検出温度Tが第1温度閾値Tth1未満、且つ、検出温度Tが第1温度閾値Ttha未満となり、この際にトリガスイッチ5が再度オンされても、検出温度T<第2温度閾値Tthβとならない限り、マイコン11は「通常動作モード」に復帰しないので、モータ4が過負荷状態となって発煙等が生じる不具合をさらに徹底して防止することができる。尚、トリガレバー5aが操作され、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβと判定されると、マイコン11は「通常動作モード」に復帰するので、充電式電動工具の取り扱い性が損なわれることもない。
尚、上記各実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記第2実施形態では、ステップS13でマイコン11が「制限動作モード」に設定されると、ステップS15で検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbとなるまで、トリガスイッチ5の切換有無によらず、「制限動作モード」が継続されるようにした。しかしこれに限られず、図8に示すように、ステップS33(ステップS13に対応)でマイコン11が「制限動作モード」に設定されると、ステップS36で検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されないでも、マイコン11がその内蔵タイマにより、「制限動作モード」に設定した時点からタイマ時間Δt(sec)の経過後(タイムアップ後)に、強制的に当該「制限動作モード」を解除して「通常動作モード」に復帰するようにしてもよい(ステップS34、ステップS33a)。
これによれば、マイコン11が「制限動作モード」に設定された時点からタイマ時間Δtの経過後に、第1又は第2サーミスタ9,9aから出力される温度検出信号に基づいた検出温度T,Tと第2温度閾値Tth2,Tthbとの大小関係に依存することなく、当該マイコン11が「制限動作モード」から「通常動作モード」に強制的に復帰される。このため、第1又は第2サーミスタ9,9aが何らかの原因で動作不能となった場合に、LED表示部15による発光(光の出射)が長期間続くことによる当該LED表示部15やマイコン11の消費電力を節減することもできる。
尚、この技術的思想は、第2実施形態のみならず、第1実施形態や第3実施形態にも適用することができる。
・上記第1〜第3実施形態では、マイコン11が「通常動作モード」から「制限動作モード」に設定変更されると、ユーザにその旨を報知すべく、マイコン11によってLED表示部15が点灯されるように構成した。しかしこれに限られず、音の吹鳴、具体的には、マイコン11に接続されたブザー装置でユーザに報知するように構成することも可能である。
(a)は、本発明の各実施形態に係る充電式電動工具の構造図、(b)は、同充電式電動工具の第1サーミスタの取付部位(接点部)の詳細図、(c)は、同充電式電動工具の電池パック(電池セル)の第3サーミスタの取付部位の詳細図。 本発明の各実施形態に係る充電式電動工具の電気的構成を示す機能ブロック図。 本発明の第1実施形態に係る経過時間と充電式電動工具の各部位の電流・温度の関係を示すグラフ図。 本発明の第1実施形態に係る充電式電動工具の制御系の動作を示すフローチャート図。 本発明の第2実施形態に係る経過時間と充電式電動工具の各部位の電流・温度の関係を示すグラフ図。 本発明の第2実施形態に係る充電式電動工具の制御系の動作を示すフローチャート図。 本発明の第3実施形態に係る充電式電動工具の制御系の動作を示すフローチャート図。 本発明の別の実施形態に係る充電式電動工具の制御系の動作を示すフローチャート図。
符号の説明
1…回転出力部、2…電池パック、2a…電池セル、3…ギアボックス、4…モータ、4a…モータケース、5…トリガスイッチ、5a…トリガレバー、6…工具本体、6a…グリップ部、6b…回路基板、6c…電池パック装着部、7…リード線、7a…接点部、8…スイッチブロック、9…第1サーミスタ、9a…第2サーミスタ、9b…第3サーミスタ、9c,9d…テープ、10…FET、11…マイコン(モータ制御手段)。

Claims (6)

  1. 二次電池を電源として駆動されるモータと、該モータへの通電を調節するスイッチング素子と、該スイッチング素子を介して前記モータの回転を制御するモータ制御手段と、前記モータに駆動電力を供給すべく設けられたリード線と、操作者により切り換えられ、該リード線を介した前記モータへの電力供給をオンオフするトリガスイッチとを備えた充電式電動工具であって、
    前記モータ制御手段は、前記モータの回転数を所定値以下に制限しない通常動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記リード線に配設された第1温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tth1との大小関係を判定し、検出温度T>第1温度閾値Tth1と判定した場合に、前記モータの動作を停止するか又は同モータの回転数を所定値以下に制限する制限動作モードに設定変更され、
    前記制限動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオフにし、その後更にオンにする場合、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記検出温度Tと、前記第1温度閾値Tth1より設定温度差ΔT低くなるように設定した第2温度閾値Tth2との大小関係を判定し、
    検出温度T<第2温度閾値Tth2と判定されることで、当該制限動作モードを解除して前記通常動作モードに復帰し、
    前記第1温度検出手段は、前記リード線と、前記トリガスイッチを収容するスイッチブロックとの接点部に配設されていることを特徴とする充電式電動工具。
  2. 請求項に記載の充電式電動工具において、
    前記第1温度検出手段は、前記接点部にねじ止めされているサーミスタである充電式電動工具。
  3. 請求項1又は請求項に記載の充電式電動工具において、
    前記モータには、そのロータ、コイル、及びステータを収容するモータケースが設けられるとともに、前記モータケースには第2温度検出手段が配設され、
    前記モータ制御手段は、前記通常動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記第1温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tth1との大小関係、及び、前記第2温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tthaとの大小関係を判定するとともに、前記制限動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオフにし、その後更にオンにする場合、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記検出温度Tと、前記第1温度閾値Tthaより設定温度差ΔT低くなるように設定した第2温度閾値Tthbとの大小関係を判定し、
    検出温度T>第1温度閾値Tth1、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthaと判定した場合に、前記通常動作モードから前記制限動作モードに設定変更されるとともに、検出温度T<第2温度閾値Tth2、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthbと判定されることで、当該制限動作モードを解除して前記通常動作モードに復帰する充電式電動工具。
  4. 請求項に記載の充電式電動工具において、
    二次電池として電池セルを有する電池パックが設けられるとともに、前記電池セルには第3温度検出手段が配設され、
    前記モータ制御手段は、前記通常動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記第1温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tth1との大小関係、前記第2温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tthaとの大小関係、及び、前記第3温度検出手段から出力される温度検出信号に基づく検出温度Tと、予め設定した第1温度閾値Tthαの大小関係を判定するとともに、前記制限動作モードに設定された状態において、前記トリガスイッチをオフにし、その後更にオンにする場合、前記トリガスイッチをオンにする切換を契機として、前記検出温度Tと、前記第1温度閾値Tthαより設定温度差ΔTα低くなるように設定した第2温度閾値Tthβとの大小関係を判定し、
    検出温度T>第1温度閾値Tth1、検出温度T>第1温度閾値Ttha、又は、検出温度T>第1温度閾値Tthαと判定した場合に、前記通常動作モードから前記制限動作モードに設定変更されるとともに、検出温度T<第2温度閾値Tth2、検出温度T<第2温度閾値Tthb、且つ、検出温度T<第2温度閾値Tthβと判定されることで、当該制限動作モードを解除して前記通常動作モードに復帰する充電式電動工具。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の充電式電動工具において、
    前記モータ制御手段に接続され、当該モータ制御手段が制限動作モードに設定されている場合にその旨を音の吹鳴又は光の出射で報知する報知手段をさらに備えた充電式電動工具。
  6. 請求項に記載の充電式電動工具において、
    前記モータ制御手段は、前記制限動作モードに設定された時点からタイマ時間Δtの経過後に、強制的に当該制限動作モードを解除する充電式電動工具
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