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JP4789729B2 - 葉菜類の播種機 - Google Patents

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JP4789729B2 JP2006195656A JP2006195656A JP4789729B2 JP 4789729 B2 JP4789729 B2 JP 4789729B2 JP 2006195656 A JP2006195656 A JP 2006195656A JP 2006195656 A JP2006195656 A JP 2006195656A JP 4789729 B2 JP4789729 B2 JP 4789729B2
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重吉 菅原
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日本プラントシーダー株式会社
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Description

本発明は、葉菜類の播種機に関する。
馬鈴薯、甘薯、落花生等の地中作物その他の作物の収穫を想定した農業機械等について、幾つかの提案がなされている。
特許文献1記載の発明は、チューリップ等の球根類の植付収穫方法に関する発明で、畦上にネットを布設し、ネットの上に球根をばらまいて覆土し、成長した球根の葉茎部を取り除いた後に、ネットを畦から取り外し、巻き取りつつネットから球根を分離収穫するものである。
特許文献2記載の発明は、ネット式栽培収穫方法に関する発明で、両面に肥料層を成層したネットを土壌に埋設し、ネットの上の土壌に作物を栽培したあと、ネットを引き上げることによって地中作物を収穫するものであり、馬鈴薯、甘薯、落花生等の地中作物の収穫を想定しているものである。
特許文献3記載の発明は、野菜等の植物の栽培法に関する発明で、たとえば砂等の培地面に種子を播いてから網をおき、あるいは網を置いてから種子を播き、その網目を通して植物を成育させ、収穫時には網を持ち上げるものである。
特許文献4記載の発明は、作物の栽培に際し、種子および新芽を保護するためにPVA系のウェッブを覆い、成育後はウェッブを裂いてその間から作物を出して成育させ、作物の収穫後はウェッブを一方向に引っ張ることによって抜根処理するものであり、作物はトウモロコシ、枝豆などを想定している。
特開平5−304804号公報 特開昭48−80324号公報 特開昭49−79827号公報 特開昭59−11127号公報
葉菜類の収穫については、従来殆どが手作業によっている。
本発明の目的は、葉菜類栽培において播種時から収穫に適した播種方法による播種機を用いて播種することにより、容易に、個別的な手作業によらずに収穫を実施することができる葉菜類の播種機を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による請求項1記載の葉菜類の播種機は、
移動可能な機枠に設けられた前ローラ、テープローラ、後ローラがこの順に配置され、前ローラとテープローラ間に設けられた種子供給部と、
前記テープローラにテープを供給するテープリールと、
前記テープの全部または一部を覆土する覆土手段と、を備えて構成されている。
本発明による請求項2記載の葉菜類の播種機は、請求項1記載の播種機において、
前記種子供給部は、機枠に設けられたシードテープリールから供給されるシードテープを、機枠に設けられ前端が耕土に挿入されているシードテープノズルを介して耕土中に導き、前記シードテープ中の種子を耕土中に埋設するように構成されている
本発明による請求項3記載の葉菜類の播種機は、請求項1記載の播種機において、
前記テープローラの外周の形状は、テープを耕土中に配置するときの形状に対応する形状となっている。
播種と同時に種子の直上にメッシュ状のテープを敷設しておき、収穫時に条毎に機械でテープを巻き取ることによって、収穫をおこなえるので、大幅な省力化が達成される。
シードテープや前記メッシュ状のテープの材料の適宜な選択により環境への負荷を軽減することができる。
例えばバイオデイグレイダブルな素材を利用し、収穫後に分解するものであれば、焼却等の処理は不要となる。
以下図面等を参照して、本発明による葉菜類の播種機の実施の形態を説明する。
なお本発明による播種機を用いた方法で播種し収穫する葉菜類としてホウレンソウ,カブ,ツケナ類(コマツナ,チンゲンサイ,春菊,ミズナ)等を例示することができる。食用に供する葉、茎の部分は後述するテープの上で生育し、根っこの部分はテープの下で生育する。図4は、本発明による播種機を用いた方法で播種した葉菜類を収穫する方法を説明するための説明図である。
図1は、本発明による播種機の実施例を示す斜視図、図2は、本発明による前記播種機の動作を説明するための説明図、図3は、播種完了状態におけるテープと種紐の耕土中の位置関係を説明するための略図である。
本発明による播種機を用いた播種方法、および収穫方法)本発明による播種機を用いた葉菜類の播種方法、およびその方法により播種した葉菜類を収穫する方法は、次のとおりである。
まず播種ステップにより、葉菜類の種子を畝に平行に播種する。以下の実施例において、シードテープを用いて播種する例を示すが、シードテープを用いない従来の播種機を用いることもできる。
次いで、テープ配置ステップで、前述のように播種した種子の直上にメッシュ状のテープを配置する。メッシュ状のテープを用いる理由はテープより下に位置する葉菜類の種子が発芽後にテープを貫通して成長可能にするためである。
テープの実施例としてテープの幅が10〜50mm程度のものを利用する。
テープの材質としてナイロン,ビニロン,ポリエチレンテレフタレート,ポロプロピレン,ポリエチレン等のほかに、使用後の処分を容易にするため、ポリ乳酸,ポリブチレンサクシネート,ポリカプロラクトン,等の生分解性樹脂を使用することもできる。テープのメッシュの形状は、正方形(菱形)もしくは六角形等の任意の形状のもので平均径が3〜10mm程度のものを利用できる。
なおテープの構造は、良好な作業性を確保するために、長さ方向の伸びを少なくする一方、作物の成長を阻害しないようにするために幅方向の伸び率が大きくなることが好ましい。
テープに必要な条件は、播種後に芽がテープの面を貫通して成長し、食用に供する葉茎の部分に成長できるとともに、根の部分がテープの下で成長し、収穫の際にテープを機械的に引き上げると、図4に示すように葉菜類とともに引き上げることができ、引き上げの後に葉菜類と分離できることである。
覆土ステップで種子が出芽可能に前記テープの上の全部または一部を覆土することにより播種を完了する。
前述の方法で播種した葉菜類が成長し、収穫するには、図4に示すように、図示しない収穫装置等に搭載された収穫用のリール15にテープ11の一端を固定して巻き上げる。これによりテープ11と収穫すべき作物が一緒に引き上げられ、作業者が作物とテープ11を適宜分離する。
(播種装置の実施例)前述した播種を実施する播種装置を図1を参照して説明する。
手押しまたは原動機を用いて移動可能な機枠に前ローラ5、テープローラ3、後ローラ4がこの順に配置されている。
耕土に対して種子を供給する種子供給部は、前ローラ5とテープローラ3間に設けられている。
前記種子供給部は、機枠に設けられたシードテープリール6から供給されるシードテープ10を、機枠に設けられ先端が耕土に挿入されているシードテープノズル1を介して耕土中に導き、シードテープ10中の種子を耕土中に埋設するように構成されている。
テープリール2からテープローラ3にテープ11が供給される。
テープローラ3の外周の形状は、テープ11を耕土中に配置するときの形状に対応する形状となっている。テープローラ3によりテープ11が成形(例えは平坦,上に凸など)されて耕土内に押し込まれる。
次に、続いて、覆土手段により、テープの全部または一部に覆土がなされる。覆土手段は板状の馴らし板9により行われる。
図2は、シードテープ(種紐)10を用いた場合の播種の進行過程を示す略図である。(A)前ローラ5で耕地が馴らされる状態を示す。
(B)ノズル1によりシードテープ10が耕土内に案内された状態を示す。
(C)播種部畝ガイドを形成する角の馴らし板8により覆土が行われている状態を示す。(D)テープローラ3によりテープ11を丸屋根に形成してテープの敷設を行う。
(E)馴らし板9でテープ11が覆土される状態を示している。
(F)覆土された後に後ローラ4により鎮圧される。
図3は、播種完了状態におけるテープと種紐の耕土中の位置関係を説明するための略図である。図3の(ア)に示す状態は、外周が円筒状のテープローラ3でテープ11が耕土に押し込まれて覆土された状態を示している。
同図(イ)は、テープローラ3の外周の円筒状の表面の中心部に環状の丸溝が設けられており、この形状によりテープ11が耕土に鎮圧挿入され、テープ11の上に覆土したものである。
同図(ウ)は、テープローラ3の外周の円筒状の表面の中心部に環状のV溝が設けられており、この形状により耕土に鎮圧挿入されたテープ11の上に覆土したものである。
同図(エ)は、(イ)の場合よりは、幅の広いテープ11を用いたものである。テープローラ3の外周の円筒状の表面に設けられた半円形の環状の丸溝も大きなものとなっている。テープ11の全部が覆土されずに、一部が耕土表面に露出さてなる。
発芽し耕土表面に達した芽はテープ11を貫通して成長する。
葉菜類の収穫はメッシュ状のテープ11を土壌から回収することにより行われることについては、図4を参照してすでに説明した。
以上詳しく説明した実施形態について、本発明の範囲内で種々の変形を施すことができる。播種部分については、シードテープ(種紐)の例を示したが、シードテープ埋設方式のほかに、回転ロール式、ベルト式、真空吸着式等のあらゆる方式に適用できる。
本発明による葉菜類の播種機を用いた播種方法、ならびに収穫方法は、農業の分野の能率化に寄与できる。
本発明による播種機の実施例を示す斜視図である。 本発明による前記播種機の動作を説明するための説明図である。 播種完了状態におけるテープと種紐の耕土中の位置関係を説明するための略図である。 本発明による播種機を用いて播種した葉菜類を収穫する方法を説明するための説明図である。
1 播種位置に配置されたシードテープノズル
2 テープリール
3 テープローラ
4 後ローラ
5 前ローラ
6 シードテープリール
7 ハンドル
8 角の馴らし板
9 馴らし板
10 シードテープ
11 テープ(収穫用)
15 リール(収穫用)

Claims (3)

  1. 移動可能な機枠に設けられた前ローラ、テープローラ、後ローラがこの順に配置され、
    前ローラとテープローラ間に設けられた種子供給部と、
    前記テープローラにテープを供給するテープリールと、
    前記テープの全部または一部を覆土する覆土手段と、
    を備える葉菜類の播種機。
  2. 前記種子供給部は、機枠に設けられたシードテープリールから供給されるシードテープを、機枠に設けられ前端が耕土に挿入されているシードテープノズルを介して耕土中に導き、前記シードテープ中の種子を耕土中に埋設するように構成されている請求項1記載の葉菜類の播種機。
  3. 前記テープローラの外周の形状は、テープを耕土中に配置するときの形状に対応する形状となっている請求項1記載の葉菜類の播種機。
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