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JP4789537B2 - 蓋体を具えた電気機器 - Google Patents

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JP4789537B2 JP2005226196A JP2005226196A JP4789537B2 JP 4789537 B2 JP4789537 B2 JP 4789537B2 JP 2005226196 A JP2005226196 A JP 2005226196A JP 2005226196 A JP2005226196 A JP 2005226196A JP 4789537 B2 JP4789537 B2 JP 4789537B2
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Description

本発明は、蓋体を前進させるとロックを解除して開くことができる電気機器、具体的にはデジタルカメラに関する。
ケース(1)上に蓋体(2)を開閉可能に設け、蓋体(2)を前進させることにより、蓋体(2)のロックを解除して開く電気機器には、図7(a)、(b)、(c)に示すものがある(特許文献1参照)。これはケース(1)の上面に蓋体(2)を開閉可能に被せ、且つ蓋体(2)を前後移動可能に設けている。蓋体(2)の先端部には爪片(20)が、ケース(1)の先端部には爪片(20)に係合する鉤片(10)が設けられ、図7(a)に示す蓋体(2)の後退位置にて、爪片(20)と鉤片(10)が係合する。この状態で、蓋体(2)は閉じてロックされ、爪片(20)と鉤片(10)は蓋体(2)のロック機構(21)を構成する。蓋体(2)は開閉中心となる枢軸(30)を具え、該枢軸(30)には蓋体(2)を開き方向に付勢するネジリバネ(3)が設けられている。
後退位置にある蓋体(2)を指で前進させると、図7(b)に示すように爪片(20)と鉤片(10)との係合が外れ、蓋体(2)を上向きに開くことが可能になる。蓋体(2)が前進完了すると、図7(c)に示すようにネジリバネ(3)の付勢力により蓋体(2)が自動的に開く。
特開2000−200983号公報
図7(a)、(b)、(c)に示す従来の電気機器では、蓋体(2)を前進完了させて、蓋体(2)のロックを外し、蓋体(2)を開く必要がある。従って、蓋体(2)を指で前進操作させる距離が長い。
本発明の目的は、蓋体(2)を指で操作する距離を短くして、蓋体(2)を開く際の操作性を改善することにある。
電気機器は、ケース(1)と、該ケース(1)上に前後移動可能に設けられた蓋体(2)と、蓋体(2)とケース(1)との間に配備され蓋体(2)の後退位置にて蓋体(2)を係止し、蓋体(2)の前進位置にて係止を解除するロック機構(21)と、蓋体(2)の枢支部に設けられて蓋体(2)を開き方向に付勢し、且つ蓋体(2)が後退位置から前進しロック解除前の状態にて、蓋体(2)を前向きに付勢するバネ体とを具えている。
蓋体(2)を後退位置から僅かに前進させたロック解除前の状態にて、蓋体(2)から指を離しても、蓋体(2)はバネ体により前向きに付勢される。蓋体(2)は自動的に前進してロックが解除されて、且つ開く。従って、蓋体(2)を指で前進操作する距離は従来に比して短くなり、蓋体(2)を開く際の操作性が良くなる。
以下、本発明の一実施例を図を用いて、詳述する。
図1は、電気機器、具体的にはデジタルカメラの斜視図である。キャビネット(6)には、液晶パネル(62)、操作釦(63)が周知の如く設けられ、該キャビネット(6)内にバッテリ等を収納するケース(1)が内蔵されている。キャビネット(6)の一側部には、ケース(1)に被さる蓋体(2)が設けられている。蓋体(2)の表面には、指を引掛ける為の突条(22)が設けられ、突条(22)を指で前に押して、蓋体(2)を開くことにより、メモリカード(図示せず)がキャビネット(6)内に挿入可能となる。
図2(a)、(b)は、蓋体(2)の側面図であり、(a)は蓋体(2)の後退位置を、(b)は蓋体(2)が前進し、ロック解除前の位置を夫々示す。従来と同様に、蓋体(2)は前進が完了した位置にてロックが解除されて、開くことができる。図2(b)に示すように、蓋体(2)は基端部(即ち、後端部)に枢軸(30)を設け、該枢軸(30)を中心に回動する。枢軸(30)にはネジリバネ(3)が嵌まり、該ネジリバネ(3)により蓋体(2)は開き方向に付勢される。
図3(a)は、図2(b)をA−A線を含む面にて破断した断面図、図3(b)は、図2(b)をB−B線を含む面にて破断した断面図であり、図4は、図3(a)を矢印C方向から見た下面図である。図3(a)及び図4に示すように、キャビネット(6)とケース(1)の間には枢軸(30)の下端部に接する板バネであるバネ片(4)が取り付けられている。
枢軸(30)は後退位置にて図3(a)に点線で示す位置にあり、蓋体(2)のロック解除前の位置にて、実線で示す位置にある。バネ片(4)上の長手方向の略中央部には、上向きに盛り上がった山部(40)が形成され、蓋体(2)の前後移動時に枢軸(30)が山部(40)を通過することにより、バネ片(4)が下向きに撓み変形する。蓋体(2)を操作する使用者は指にクリック感を感じる。枢軸(30)が山部(40)を通過する際には、未だ蓋体(2)のロックは解除されていない。
図3(b)に示すように、従来と同様に、蓋体(2)の先端部には爪片(20)が、キャビネット(6)には爪片(20)に係合する鉤片(10)が設けられ、爪片(20)と鉤片(10)とで蓋体(2)のロック機構(21)を構成する。ネジリバネ(3)により蓋体(2)は開き方向に付勢されているが、蓋体(2)は後退位置にてロック機構(21)により閉じている。蓋体(2)を後退位置から前進させると、爪片(20)と鉤片(10)の係合が外れ、蓋体(2)を開くことができる。
ネジリバネ(3)の上側の脚片(31)は蓋体(2)の裏面に接し、下側の脚片(32)は蓋体(2)に覆われるケース(1)の上面に接する。キャビネット(6)内にてケース(1)の外側にはメモリカードが挿入される開口(61)が開設され、ケース(1)の上面には、蓋体(2)のロックが解除される前の状態にて、該下側の脚片(32)を開く向きに案内するガイド部(5)が形成されている。ガイド部(5)は前に向かって下向きに傾いたテーパ面であり、蓋体(2)を僅かに前進させて、脚片(32)がガイド部(5)に落ち込むと、蓋体(2)は前進する向きに付勢される。
即ち、後退位置から図3(b)に示すように、蓋体(2)を指で僅かに前進させ、前記の山部(40)によるクリック感を感じた位置にて指を離すと、ネジリバネ(3)の下側の脚片(32)はケース(1)の上面から、ガイド部(5)に落ち込み、蓋体(2)は開き方向、且つ前進する向きに付勢される。
これにより、蓋体(2)を後退位置から僅かに前進させたロック解除前の状態にて、蓋体(2)から指を離しても、蓋体(2)はネジリバネ(3)により前向きに付勢される。蓋体(2)は自動的に前進してロックが解除されて、且つ開く。従って、蓋体(2)を指で前進操作する距離は従来に比して短くなり、蓋体(2)を開く際の操作性が良くなる。蓋体(2)はロックが解除されると、ネジリバネ(3)により、図5に示すように開いて、開口(61)にメモリカードを挿脱できる。尚、蓋体(2)を閉じる際には、蓋体(2)を手で閉じて、蓋体(2)をネジリバネ(3)に抗して指で後退させれば、蓋体(2)はロックされる。
斯種電気機器には、図6に示すように、キャビネット(6)に金属板(7)を枢支(70)し、該金属板(7)上に蓋体(2)を前後移動可能に設けているものもある。金属板(7)がネジリバネ(3)により開き方向に付勢されており、蓋体(2)が上下回動できる。
しかし、本願では、キャビネット(6)に直接蓋体(2)が枢支されていることにより、図6に示す構成に比して、蓋体(2)を開閉する構成を薄くすることができるメリットがある。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本例にあっては、電気機器として、デジタルカメラを例示したが、蓋体を具えた電気機器全てに、本例の構成が適用可能なのは言うまでもない。
また、バネ片(4)に付勢される枢軸(30)が接するキャビネット(6)の裏面(図3(a)のD面)をカム形状、波形形状とすることにより、蓋体(2)の前後移動時に、使用者が感じるクリック感を適宜変えることができる。
デジタルカメラの斜視図である。 蓋体の側面図であり、(a)は蓋体の後退位置を、(b)は蓋体が前進し、ロック解除前の位置を夫々示す。 (a)は図2(b)をA−A線を含む面にて破断した断面図、(b)は、図2(b)をB−B線を含む面にて破断した断面図である。 図3(a)を矢印C方向から見た下面図である。 蓋体が開いた状態を示す断面図である。 他の蓋体の構成を示す断面図である。 (a)、(b)、(c)は、従来の蓋体の断面図である。
符号の説明
(1) ケース
(2) 蓋体
(3) ネジリバネ
(5) ガイド部
(6) キャビネット
(21) ロック機構
(30) 枢軸

Claims (3)

  1. ケース(1)と、該ケース(1)上に前後移動可能に設けられた蓋体(2)と、蓋体(2)とケース(1)との間に配備され蓋体(2)の後退位置にて蓋体(2)を係止し、蓋体(2)の前進位置にて係止を解除するロック機構(21)と、蓋体(2)の枢支部に設けられて蓋体(2)を開き方向に付勢し、且つ蓋体(2)が後退位置から前進しロック解除前の状態にて、蓋体(2)を前向きに付勢するバネ体とを具えたことを特徴とする電気機器。
  2. バネ体は蓋体(2)の枢支部である枢軸(30)に嵌まるネジリバネ(3)であり、ケース(1)には蓋体(2)が後退位置から前進してロック解除前の状態にて、ネジリバネ(3)の一方の脚片(32)を開く向きに案内するガイド部(5)が形成された、請求項1に記載の電気機器。
  3. 枢軸(30)には前後に延びたバネ片(4)が接し、該バネ片(4)によって蓋体(2)の前後移動時にクリック感を付与する、請求項1又は2に記載の電気機器。
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