JP4789510B2 - 集塵装置 - Google Patents
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
従来の集塵装置の例としては、フィルター式の集塵装置、電気式の集塵装置、等が挙げられる。
フィルターを構成する材料としては繊維製の布や多孔質材料等、種々のものが検討されている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
電気式の集塵装置は、捕捉部として電極を用いるものであり、粉塵等を帯電させ、該電極に捕捉して回収するものである。例えば、特許文献2に記載の如くである。
また、フィルターおよび電極の両方を具備する集塵装置も知られている。
また、従来の電気式の集塵装置は、電極への粉塵等の捕捉量(吸着量)の増大に伴い粉塵等の吸着力が低下し、集塵装置の回収効率、すなわち集塵装置を通過する前と後の単位体積あたりの空気中に含まれる粉塵等の量(個数)の比、が悪化するという問題がある。
そのため、フィルター式の集塵装置および電極式の集塵装置のいずれの場合も、目詰まりの防止や回収効率の維持のために頻繁に捕捉部を洗浄する必要が生じている。
また、捕捉部を集塵装置の外部に取り出す作業は集塵装置を分解する作業等の付帯作業を伴うため繁雑であるとともに、粉塵等がオイルミストと微小な固体粒子との混合物である場合には当該粉塵等の粘着性が高く洗浄が困難である。
さらに、捕捉部の予備を用意していない場合には、捕捉部を集塵装置の外部に取り出して洗浄している間は集塵装置を使用することができないという問題がある。
前面に吸気口が形成されるとともに後面に排気口が形成される容器と、
該容器の内部前方に配置される前後方向に薄い板状のフィルター、および、該容器の内部後方に配置される前後方向に薄い板状のフィルターであって前記容器の内部前方に配置されるフィルターよりもメッシュが細かいものからなり、粉塵等を捕捉する捕捉部と、
該容器の内部前方に配置されるフィルターに洗浄液を噴射する前方噴射ノズル、および該容器の内部後方に配置されるフィルターに洗浄液を噴射する後方噴射ノズルからなり、該容器の内部であって前記二つのフィルターに挟まれる位置に配置される洗浄液噴射部と、
前記容器の内部であって前記二つのフィルターに挟まれる位置に立設され、上下方向に延びた柱と、
前記柱に係合しつつ前記容器の内部において上下方向に摺動可能なスライドベースと、
前記スライドベースを上下方向に摺動させるための昇降モータと、
前記前方噴射ノズルが固定され、前記スライドベースの前半部に係合しつつ前記容器の内部において左右方向に摺動可能な前方スライド部材と、
前記前方スライド部材を左右方向に摺動させるための前方エアシリンダと、
前記後方噴射ノズルが固定され、前記スライドベースの後半部に係合しつつ前記容器の内部において左右方向に摺動可能な後方スライド部材と、
前記後方スライド部材を左右方向に摺動させるための後方エアシリンダと、
を具備するものである。
また、捕捉部を隈無く洗浄することが可能である。
また、粒子の大きさ、性状、材質の異なる粉塵等を捕捉および回収することが可能である。
ここで、本出願における「粉塵」は、気体中に浮遊する微小な固体粒子を広く指すものとする。
また、本出願における「粉塵等」は、気体中に浮遊する微小な粒子を広く指すものとし、当該粒子が固体であるか液体であるかを問わない。
従って、本出願における「粉塵等」は、粉塵(ダスト)、煙(スモーク)、ミスト、ヒュームあるいはこれらの混合物等を含む。
また、本出願における粉塵等の粒子径は、一般には数十ミクロン以下とする。
本体2は略直方体形状の容器であり、その内部には空間が形成される。
本実施例の本体2は集塵装置1の主たる構造体を成す部材を兼ねる。また、本体2の前面には吸気口2aが形成され、本体2の後面には排気口2bが形成される。
ここで、本出願における「粉塵等の発生源」は、粉塵等を発生するものを広く指すものとする。粉塵等の発生源の一例としては研削盤、旋盤、プレス装置等が挙げられる。
ファン用モータ16に通電して排気ファン15を回転駆動すると、発生源50近傍の空気(粉塵等を含む)は、集塵カバー11および吸気ダクト12を経て本体2の内部に吸入される。さらに、本体2の内部に吸入された空気は、排気ダクト14を経て外部に排出される。
ここで、本出願における「捕捉部」は、空気中に含まれる粉塵等を捕捉するものである。
このように構成することにより、一次フィルター3の製作単位を小さくして製作容易とすることが可能である。
また、一次フィルター3の一部が破損した場合に、一次フィルター3の全部を交換せずとも破損部位に対応する一次フィルターユニット31のみを交換すればよく、交換作業が容易であるとともに管理・維持コストを削減することが可能である。
外枠31aはステンレス等の材料からなる枠であり、図4(a)に示す如く正面視で中央部に開口部が形成されている。また、図4(b)に示す如く、外枠31aの側断面は外枠の中央の開口部に向かって開口した略コの字型となっており、保護網31b・31bと、濾過部材31cの周縁部を係止することが可能である。
例えば、前方噴射ノズル6により吹き付けられる洗浄液がアルカリ性の場合、外枠31aはアルカリにより侵食されない材料で構成される。
保護網31b・31bは濾過部材31cを挟んだ状態で濾過部材31cとともに外枠31aの中央の開口部に収容される。
本実施例の二次フィルター4および三次フィルター5は、本体2の内部後方に配置され、排気口2bを覆っている。従って、一次フィルター3を通過した空気は、二次フィルター4、続いて三次フィルター5を通過した後、排気ダクト14を経て外部に排出される。
また、三次フィルター5は複数の三次フィルターユニット51・51・・・からなり、本体2の内部後方に設けられたステー24の後部に取り付けられる。
このように構成することにより、二次フィルター4および三次フィルター5の製作単位を小さくして製作容易とすることが可能である。
また、二次フィルター4または三次フィルター5の一部が破損した場合に、二次フィルター4の全部または三次フィルター5の全部を交換せずとも破損部位に対応する二次フィルターユニット41または三次フィルターユニット51のみを交換すればよく、交換作業が容易であるとともに管理・維持コストを削減することが可能である。
また、三次フィルターユニット51は、外枠51aと、保護網51b・51bと、濾過部材51cとを具備する。
二次フィルターユニット41および三次フィルターユニット51が、上記一次フィルターユニット31と異なる点は、濾過部材41c・濾過部材51cの構成である。
前方噴射ノズル6は一次フィルター3に洗浄液を噴射するものである。また、後方噴射ノズル7は二次フィルター4および三次フィルター5に洗浄液を勢いよく噴射するものである。前方噴射ノズル6および後方噴射ノズル7はいずれも本体2の内部に配置される。
ここで、本出願における「洗浄液」は、捕捉部に捕捉された粉塵等を捕捉部から除去するための液体を指すものとする。
本実施例の洗浄液は水であるが、薬液(水と所定の薬剤との混合物)、有機溶剤等を用いることも可能であり、捕捉部に捕捉される粉塵等の性質に応じて適宜選択される。
スライドベース18は、柱17に係合しつつ柱17に沿って上下方向に摺動可能な部材である。スライドベース18にはチェーン32の一部が固定される。
スプロケット33は本体2の外部に配置され、スプロケット33の回転軸は本体2の上面に固定されたステーに回転可能に軸支される。
スプロケット34は本体2の外部に配置され、スプロケット34の回転軸は本体2の上面に固定されたステーに回転可能に軸支される。
スプロケット35は本体2の内部に配置され、スプロケット35の回転軸は本体2の下面に固定されたステーに回転可能に軸支される。
スプロケット36は本体2の内部に配置され、スプロケット36の回転軸は本体2の下面に固定されたステーに回転可能に軸支される。
チェーン32においてスプロケット33とスプロケット36とで挟まれる部分の長手方向は、柱17の長手方向、すなわちスライドベース18が摺動する方向と略一致する。
プーリ38はスプロケット33の回転軸に固設される。また、プーリ39は昇降モータ40の駆動軸に固設される。
昇降モータ40は本体2の上面外側に固定される駆動源である。昇降モータ40を回転駆動することにより、スライドベース18を、柱17に係合しつつ柱17に沿って上下方向に摺動させる。
エアポンプから前方エアシリンダ21および後方エアシリンダ22に圧縮空気を供給することにより、前方エアシリンダ21および後方エアシリンダ22を伸長または収縮させ、前方スライド部材19および後方スライド部材20をスライドベース18に対して左右方向(図1および図2において紙面に略直交する方向)に摺動させることが可能である。
そして、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5に洗浄液を勢いよく噴射することにより、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5に捕捉された粉塵等は除去される。
本体2と、
本体2の内部に配置され、粉塵等を捕捉する一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5と、
本体2の内部に配置され、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5に洗浄液を噴射する前方噴射ノズル6および後方噴射ノズル7と、
を具備するものである。
すなわち、集塵装置1は、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5を本体2の内部に配置したまま洗浄するため、作業者は集塵装置1の本体2を分解して一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5を取り出すといった付帯作業を行う必要が無い。従って、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5の洗浄が容易である。
また、集塵装置1は、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5を本体2の内部に配置したまま洗浄し、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5から除去された粉塵等を当該洗浄液との混合物として回収するため、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5により捕捉された粉塵等を再度大気に飛散することなく回収することが可能である。
前方噴射ノズル6および後方噴射ノズル7が本体2の内部において移動するものである。
このように構成することにより、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5の任意の位置に洗浄液を勢いよく噴射することが可能であり、一次フィルター3、二次フィルター4および三次フィルター5を隈無く洗浄することが可能である。
このように構成することにより、粒子の大きさ、性状、材質の異なる粉塵等を捕捉および回収することが可能である。
このように構成することにより、捕捉部の洗浄作業を自動化することが可能であり、作業者の労力を軽減することが可能である。
2 本体(容器)
3 第一フィルター(捕捉部)
4 第二フィルター(捕捉部)
5 第三フィルター(捕捉部)
6 前方噴射ノズル(洗浄液噴射部)
7 後方噴射ノズル(洗浄液噴射部)
Claims (1)
- 前面に吸気口が形成されるとともに後面に排気口が形成される容器と、
該容器の内部前方に配置される前後方向に薄い板状のフィルター、および、該容器の内部後方に配置される前後方向に薄い板状のフィルターであって前記容器の内部前方に配置されるフィルターよりもメッシュが細かいものからなり、粉塵等を捕捉する捕捉部と、
該容器の内部前方に配置されるフィルターに洗浄液を噴射する前方噴射ノズル、および該容器の内部後方に配置されるフィルターに洗浄液を噴射する後方噴射ノズルからなり、該容器の内部であって前記二つのフィルターに挟まれる位置に配置される洗浄液噴射部と、
前記容器の内部であって前記二つのフィルターに挟まれる位置に立設され、上下方向に延びた柱と、
前記柱に係合しつつ前記容器の内部において上下方向に摺動可能なスライドベースと、
前記スライドベースを上下方向に摺動させるための昇降モータと、
前記前方噴射ノズルが固定され、前記スライドベースの前半部に係合しつつ前記容器の内部において左右方向に摺動可能な前方スライド部材と、
前記前方スライド部材を左右方向に摺動させるための前方エアシリンダと、
前記後方噴射ノズルが固定され、前記スライドベースの後半部に係合しつつ前記容器の内部において左右方向に摺動可能な後方スライド部材と、
前記後方スライド部材を左右方向に摺動させるための後方エアシリンダと、
を具備する集塵装置。
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