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JP4782860B2 - 穀物・乾物用防虫剤及び穀物・乾物害虫の防虫方法 - Google Patents

穀物・乾物用防虫剤及び穀物・乾物害虫の防虫方法 Download PDF

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Description

本発明は、穀物・乾物用防虫剤および当該防虫剤を用いた穀物・乾物害虫の防虫方法に関する。さらに詳しくは、穀物や乾物の害虫に対して優れた防虫効果を有するとともに、人体に対しても安全性が高く、一般家庭においても手軽に使用することができる穀物・乾物用防虫剤および当該防虫剤を用いた穀物・乾物害虫の防虫方法に関する。
米、小麦(小麦粉を含む)、大麦、豆類の穀物や、パスタ、煮干し、鰹節、ふ、かんぴょう等の乾物(以下「穀物等」という)が倉庫や一般家庭で保存ないし貯蔵されている場合、コクゾウムシ、ココクゾウムシ、ノシメマダラメイガ等の害虫が繁殖し、穀物等に被害を与えるという問題が発生していた。かかる害虫による被害を防止するために、穀物倉庫では従来より、倉庫内を臭化メチル、ホスフィンなどの燻蒸剤により薫蒸し、低温で貯蔵するなどの害虫の防除手段が採られていた。また、これら保管倉庫内に農薬成分やピレスロイド系化合物を散布する等の手段も採られていた。
一方、穀物等の流通段階や一般家庭における貯蔵においては、上記のような穀物倉庫で採られているような手段は、コスト、設備及び安全性の点で実施が困難であり、特に、対象となる穀物等は食品である関係から、使用する薬剤の安全性に関しては十分な考慮が必要とされていた。
そこで、近年では、一般家庭でも手軽にかつ安全に使用できる防虫剤が種々提案されている。たとえば、わさび、カラシ、ショウガ、トウガラシ、ニンニクなどを使用した米用の防虫剤が提案されていた。また、アリシン又はカプサイシンを含む香辛料を通気性容器に収容して、この容器を米と一緒に米びつや米包装袋などの米容器内に収容することを特徴とする米の品質保存剤や(特許文献1)、有効成分として天然物由来のティートリーオイル及び/又はパインオイルを含有してなるコクゾウムシ忌避剤(特許文献2)等の種々の防虫剤も提案されている。
これらの従来の穀物等用の防虫剤は、天然物もしくは食品に用いられている薬剤を使用しているため安全性については問題ないが、穀物害虫に対しての効果が弱く、十分な防虫効力が得られないという問題を有していた。
特開平6−38678 特開平11−222409
従って、穀物や乾物の害虫に対して十分な防虫効力を有するとともに、人体に対して安全性が高く、一般家庭でも手軽に使用できる穀物・乾物用防虫剤の開発が望まれており、本発明はこのような防虫剤の提供をその課題とするものである。
本発明者は、上記問題点を解決するために、鋭意研究を行ったところ、特定の化合物が人体に安全でありながら、優れた防虫効力を有すことを見いだし本発明に至った。
すなわち本発明は、テルペン系化合物の1種もしくは2種以上を有効成分として含有する穀物・乾物用防虫剤を提供するものである。
また本発明は、上記穀物・乾物用防虫剤を、穀物や乾物の保存ないし保管場所に適用することを特徴とする穀物・乾物害虫の防虫方法を提供するものである。
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、人体に対して安全であり、一般家庭においても手軽に使用できるものである。したがって、本発明の穀物・乾物用防虫剤は、穀物や乾物が保管ないし保存される倉庫や家庭用保存庫、家庭用保存容器の中に適用されることにより、穀物や乾物に発生する害虫、例えばコクゾウムシ、ココクゾウムシ、グラナリヤコクゾウムシ等の鞘翅目ゾウハナムシ科の害虫、バクガ等の鱗翅目キバガ科の害虫、ノシメマダラメイガ、ガイマイツヅリガ等の鱗翅目メイガ科の害虫、カクムネコクヌスト等の鞘翅目ヒラタムシ科の害虫、コクヌストモドキ等の鞘翅目ゴミムシダマシ科の害虫、オオコクヌスト等の鞘翅目コクヌスト科の害虫、ノコギリコクヌスト等の鞘翅目ヒラタキクイムシ科の害虫、コナナガシンクイムシ等の鞘翅目ナガシンクイムシ科の害虫に対し優れた防虫効果を発揮し、穀物や乾物を食害から守ることができる。
また、植物の抽出液や香辛料の粉末を用いるよりもはるかに穀物等の害虫に対しての効果が強く、さらには特定の化合物であるため防虫効果の調節もしやすく、取り扱いも容易である。
また特にゲル状製剤とした場合は、穀物等の収納容器内にテルペン系化合物又はその溶剤等が流れ出て、収納されている穀物等を濡らしてしまう等の問題を無くすことができ、さらに穀物等の収納容器内に有効成分を安定に揮散させることができ、またゲルの減少度合いを目視観察することにより、効果の確認及び有効期間の終了時期を容易に判断することができる。
防虫試験に使用された試験装置の概略図である。 図1の試験装置を構成するパイプ4を上方向(図1の矢印方向)から見た拡大図。
本発明において、「防虫」とは、穀物害虫を殺虫する作用および害虫を忌避する作用を含む概念である。また、「穀物」とは、玄米、精米、粳米若しくは餅米等の米類、小麦、大麦、粟、稗、豆類若しくはトウモロコシ等の穀物に加え、それらの種子又は米粉、コーンスターチ、片栗粉、そば粉若しくは小麦粉等のそれらの粉末を指し、「乾物」とは、パスタ、マカロニ、煮干し、鰹節、麩(ふ)、かんぴょう、寒天、そうめん、冷や麦、めざし、昆布、干し椎茸、高野豆腐、干物等の乾燥した食物を指称する。
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、その有効成分としてテルペン系化合物の1種又は2種以上を含有するものである。
テルペン系化合物としては特に限定されないが、テルペンアルコール、テルペンアルコールの脂肪酸エステル、テルペン炭化水素、テルペンアルデヒド、テルペンオキサイド、テルペンケトン等を挙げることができる。
テルペンアルコールとしては、リナロール、テルピネオール、ネロール、フェンキルアルコール、シトロネロール、ゲラニオール、ボルネオール等を挙げることができる。
テルペンアルコールの脂肪酸エステルとしては、酢酸ボルニル、酢酸フェンキル、酢酸リナリル、酢酸テルピニル等を挙げることができる。
テルペン炭化水素としては、テルピノレン、α−テルピネン、β−テルピネン、オシメン、ミルセン、リモネン、カンフェン、α−ピネン、β−ピネン等を挙げることができる。
テルペンアルデヒドとしてはシトロネラール等を挙げることができ、テルペンオキサイドとしてはシネオール等を挙げることができ、テルペンケトンとしてはカンファー等を挙げることができる。
本発明の穀物・乾物用防虫剤には、上記テルペン系化合物以外に、他の害虫防除成分を配合しても良く、これによりさらに優れた防虫効果を発揮することができる。これらの他の害虫防除成分としては、トウガラシ、ワサビ、シソ、カルダモン、ナツメグ、クローブ、コリアンダー、セージ、ローズマリー、バジル、キャラウェー、タイム、ユーカリ、ローレル、シトロネラ、アニス、オレンジ若しくはラベンダーの抽出物若しくは精油、アリシン、カプサイシン、ペリラアルデヒド、ティートリーオイル、パインオイル又はエタノール等の炭素数10以下のアルコール等が挙げられ、これらの1種を単独で使用しても良く、2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
本発明の穀物・乾物用防虫剤の製造は、上記成分の他、必要により適当な担体を加え、常法により製剤化することにより行うことができる。本発明の穀物・乾物用防虫剤の剤型としては特に限定はなく、ゲル状製剤、液剤、固形剤等の形態にすることができるが、中でもゲル状製剤が特に好ましい。
このゲル状製剤は、テルペン系化合物単独又は必要に応じそれに他の害虫防除成分や適当な溶媒を加えた液を、ゲル化剤及び水と共にゲル化させることにより製造される。
ここで用いられるゲル化剤としては特に限定はないが、具体的には、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、寒天等の海藻多糖類、ジェランガム、キサンタンガム等の発酵多糖類、グアーガム、ローカストビーンガム等の種子多糖類、ヒドロキシプロピル化グアーガム、ヒドロキシエチルセルロース等のヒドロキシアルキルエーテル化多糖類、エチルセルロース、メチルセルロース等のアルキルエーテル化多糖類、ジベンジリデン−D−ソルビトール等のソルビトール類、ゼラチン等のタンパク質などが挙げられ、これらは1種または2種以上を使用することができる。特に好ましくは、ヒドロキシプロピル化グアーガムである。
ゲル状製剤を調製するにあたっては、テルペン系化合物を溶媒に溶解させてもよい。かかる溶剤としては、特に限定されずに従来より公知の液状担体を用いることができるが、身体に対して安全性の高いものを使用することが好ましい。例えば、ヘキサン、パラフィン等の炭化水素系化合物;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール等の炭化水素系アルコール;アリールアルコール、ベンジルアルコール、オイゲノール等の芳香族アルコール;クロロホルム等のハロゲン化炭化水素化合物;ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系化合物;アセトン等のケトン系化合物;酢酸、オレイン酸等の脂肪酸系化合物;酢酸エステル、プロピオン酸エステル、安息香酸エステル等のエステル系化合物;エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール系化合物;2−フェノキシエタノール、3−メチル−3−メトキシブタノール等のグリコールエーテル系化合物;ごま油、リノール油、サラダ油等の植物油等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して用いることも可能である。
更に、ゲル状製剤を調製するに当たっては、必要により界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤としては、陽イオン系界面活性剤、陰イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤の従来公知のものが挙げられ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
次に本発明の液剤としては、テルペン系化合物単独であってもよく、これと他の害虫防除成分との混合液であってもよい。さらに、それらを適当な溶媒に溶解した形態であっても良い。
液剤を調製するために使用できる分散媒・溶媒としては特に限定はないが、水又は上記ゲル状製剤に含有される溶剤と同様なものを好適に用いることができる。さらに必要により界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤としては従来公知のものが挙げられ、これらの1種を単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
液剤にあっては、有効成分のテルペン系化合物の濃度は、液剤である防虫剤全体に対して、0.1〜100質量%(以下、「%」と略記する)とすることが好ましく、1〜100%とすることがより好ましい。
更に本発明の穀物・乾物用防虫剤は、上記した液剤を適当な担体に含浸又は担持させた固形状又はシート状の固形剤であってもよい。ここで、含浸又は担持させる担体としては特に限定されないが、例えば、木、紙、布、不織布、シリカ、タルク、活性炭、シリカゲル、ゼオライト、セルロースビーズ、セラミック等を挙げることができる。
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、液剤とするよりも、ゲル状製剤又は固形剤とすることが、テルペン系化合物等が流れ出て穀物等を濡らすおそれがないので有利である。特に、ゲル状製剤とした場合は、テルペン系化合物を安定に揮散させることができ、またゲルの減少度合いから効果の確認が容易にできるという利点もあるので最も好ましい。
上記した本発明の穀物・乾物用防虫剤には上記した各成分の他、さらに、香料、消臭剤、防かび剤、色素、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、他の防虫剤等を本発明の効果を妨げない範囲で適宜添加することができる。また、テルペン系化合物と他の香料成分を調合して調合香料として添加することもできる。これらの各成分についても、人体に安全な成分を選択して使用することが好ましい。
かくして得られる本発明の穀物・乾物用防虫剤は、そのままの状態で、または必要により、適当な袋や、薬剤が揮散可能な開口容器に入れた状態で、穀物等が保存・保管される場所、例えば穀物倉庫の中や、家庭用の保存庫ないし保存容器の中に設置することができる。そして、本発明の穀物・乾物用防虫剤の有効成分は、自然に又は送風、加熱等の手段で強制的に揮散、燻蒸させることによって効果を奏することができる。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
実 施 例 1
表1に記載したテルペン系化合物を下記の処方で、下記の製法により、ゲル状の穀物・乾物用防虫剤を調製した。この穀物・乾物用防虫剤について、下記防虫試験装置を用いる試験方法によりその効果を調べた。この結果も表1に示す。
<処方>
成分 化合物 重量部
テルペン系化合物 表1のテルペン系化合物 5
ゲル化剤 カラギーナン 2.5
ゲル化助剤 塩化ナトリウム 0.5
その他 水 残量
合計 100
<製法>
カラギーナン及び塩化ナトリウムを水に分散させ、80℃以上に加熱して溶解し、60℃まで冷却させた。次いで、テルペン系化合物を加え、撹拌しながら各成分が均一になるよう分散させた。これをゲル化しない状態で容器に充填し、室温下で自然冷却させてゲル状の穀物・乾物用防虫剤を調製した。
<防虫試験装置>
図1及び図2に示した試験装置を用いて評価した。すなわち試験区2と対照区3(両方ともに、サイズが内径約123mm×深さ80mmのポリプロピレン製円筒容器:NEOKEPER890ml(ラストロウェア社製))は、通路パイプ4(サイズ:外径25mm×長さ100mm、厚さ2mm)で結合されており、試験害虫が2つの試験区を自由に行き来できるようになっている。また試験区2内には、直径4.6cmのシャーレ5と直径4cmの球状虫かご6が、対照区3には、試験区2内に設置されたものと同形のシャーレ5がそれぞれ設置されている。そして、図2に示されるように、通路パイプ4上部には、サイズ600mm×200mmの空気孔7(綿布で覆われており、試験害虫の通り抜けはできない)が形成されているため、試験区2で揮散した防虫剤が通路パイプ4を伝わって対照区3に移動することはないものである。
<防虫試験方法>
上記した試験装置を用い、まず試験区2及び対照区3の蓋8を開け、シャーレ5に穀物としてコメ2gを入れ、それぞれ図1に示す位置に設置した。次に、虫かご6に上記したゲル状の穀物・乾物用防虫剤を15mm×15mm×15mm(1.2g)の大きさに切ったものを入れ、それを試験区2に設置した。そして、対象害虫であるノシメマダラメイガを炭酸ガスで麻酔をかけながら、試験区2と対照区3にそれぞれ10匹ずつ計20匹入れた。その後、両区の蓋を閉め、試験装置を25℃×60%RHの恒温恒湿室に入れ、暗室状態にして48時間放置した。放置後、殺虫数及び忌避虫数(対照区3にいる虫の数)を数えて、防虫率を下記の式(1)式にしたがって算出した。同様な試験をコクゾウムシに対しても実施した。
防虫率(%)=((忌避虫数+殺虫数)/全投入虫数)×100
<結果>
Figure 0004782860
表1の結果から分かるように、本発明のテルペン系化合物を用いた穀物・乾物用防虫剤1〜22は、いずれも防虫率が高く、穀物等の害虫に対する防虫効果に優れたものであることが確認できた。
実 施 例 2
下記表2の処方に示される成分を用い、下記製法により混合して、ゲル状の穀物・乾物用防虫剤を調製した。得られたゲル状の穀物・乾物用防虫剤について、下記方法で防虫試験を行った。この結果を表3に示す。
Figure 0004782860
<製法>
エタノールにテルペン系化合物、非イオン系界面活性剤、トウガラシ色素を加えて溶解させた。これにヒドロキシプロピル化グアーガムを加えて均一に分散させた後、撹拌しながら水を加え、これを容器に充填して本発明のゲル状の穀物・乾物用防虫剤を調製した。
<防虫試験方法>
このゲル状の穀物・乾物用防虫剤を実施例1で示した防虫試験装置を用い、実施例1の防虫試験方法と同様に防虫試験を行った。対象害虫としては、ノシメマダラメイガ及びコクゾウムシを用いた。
<結果>
Figure 0004782860
表3の結果から分かるように、実施例2の穀物・乾物用防虫剤の防虫率は高く、穀物等の害虫に対する防虫効果に優れたものであることが確認できた。
実 施 例 3
上記実施例2と同じゲル状の穀物・乾物用防虫剤50gを上面開口のポリカーボネート製の筒状容器(サイズ:直径40mm、高さ80mm)に入れ、米20kgの入った容量約22リットル(サイズ:240mm×410mm×225mm)の米保存容器内に設置したところ4ヶ月間防虫効力を発揮した。また、4ヶ月後にはゲル状防虫剤のゲルは収縮した状態となり、薬剤効力の終了時点も容易に判別することができた。
本発明の穀物・乾物用防虫剤は、穀物や乾物に発生する害虫に対し、優れた防虫効果を発揮し、しかも人体に対して安全であるため、穀物や乾物が保管ないし保存される倉庫や保存容器の内部に好適に設置できる。特に安全性が高いので、家庭用保存庫、家庭用保存容器の中に好適に適用されることにより、優れた防虫剤として使用できる。
また特にゲル状製剤とした場合は、穀物等の収納容器内にテルペン系化合物等が流れ出て、穀物等を濡らしてしまう等の問題を無くすことができ、さらに収納容器内に有効成分を安定に揮散させることができ、またゲルの減少度合いを目視観察することにより作用の終点が判断できるので、穀物・乾物用の防虫のために好適に使用できる。
1・・・・試験装置
2・・・・試験区
3・・・・対照区
4・・・・通路パイプ
5・・・・シャーレ
6・・・・虫かご
7・・・・空気孔
8・・・・蓋
以 上

Claims (6)

  1. ネロール、フェンキルアルコール、酢酸フェンキル、リナリルアセテートおよびオシメンよりなる群から選ばれるテルペン系化合物の1種又は2種以上を有効成分として含有するコクゾウムシに対する穀物・乾物用防虫剤。
  2. 更に、他の穀物・乾物害虫防除成分を含有配合した請求項第1項記載の穀物・乾物用防虫剤。
  3. 他の穀物・乾物害虫防除成分が、トウガラシ、ワサビ、シソ、カルダモン、ナツメグ、クローブ、コリアンダー、セージ、ローズマリー、バジル、キャラウェー、タイム、ユーカリ、ローレル、シトロネラ、アニス、オレンジ若しくはラベンダーの抽出物若しくは精油、アリシン、カプサイシン、ペリラアルデヒド、ティートリーオイル、パインオイル又は炭素数10以下のアルコールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項第2項記載の穀物・乾物用防虫剤。
  4. 穀物・乾物用防虫剤が、ゲル化剤を用いてゲル状とした剤型のものである請求項第1ないし第3項の何れかの項記載の穀物・乾物用防虫剤。
  5. ゲル化剤がヒドロキシプロピル化グアーガムである請求項第4項記載の穀物・乾物用防虫剤。
  6. 請求項第1ないし第5項の何れかの項に記載の穀物・乾物用防虫剤を、穀物又は乾物の保存又は保管場所に適用する穀物・乾物害虫の防虫方法。
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